JP2003307295A - 筐体のインターロック機構 - Google Patents

筐体のインターロック機構

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JP2003307295A JP2002113358A JP2002113358A JP2003307295A JP 2003307295 A JP2003307295 A JP 2003307295A JP 2002113358 A JP2002113358 A JP 2002113358A JP 2002113358 A JP2002113358 A JP 2002113358A JP 2003307295 A JP2003307295 A JP 2003307295A
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知之 大竹
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Takuo Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で且つ確実に動作する筐体のインターロ
ック機構を提供する。 【解決手段】 各々が機械的な部品で構成された第1の
インターロック装置9、第2のインターロック装置1
7、及び第3のインターロック装置25を選択的に組み
合わせて筐体としての制御盤1をインターロックする。
これにより、製造コストが安価であると共に制御盤の仕
様に応じて最適にインターロック装置9,17,25を
組み合わせることで、確実なインターロックを施すこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御盤等の筐体の
インターロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】制御盤等の筐体のインターロック機構と
して、特開2001−165393号公報には、電気的
インターロック機構及び機械的インターロック機構から
構成され、上記電気的インターロック機構が、前面扉の
開閉を検出する前面扉検出手段を備え、該前面扉検出手
段により前面扉の閉扉が検出されたときにのみブレーカ
による電源の通電を許容するように構成され、上記機械
的インターロック機構が、ブレーカにより電源が遮断さ
れたときにのみ前面扉の開扉を許容する開扉規制手段
と、前面扉の裏面から制御盤内に突出する第1の係止体
と、側面扉の裏面から制御盤内に突出する第2の係止体
と、を備えて構成され、前面扉及び側面扉が閉じた状態
では第1の係止体第2の係止体を係止して側面扉の開扉
を規制するように構成されてなるインターロック機構を
備えた制御盤が開示されている。
【0003】上記従来の制御盤は、ブレーカハンドルを
備えた第1の前面扉と、該第1の前面扉との双方で観音
開きとなるように設けられた第2の前面扉と、第1の前
面扉に隣設された側面扉とを備えている。そして、第1
の前面扉が閉じた状態では、機械的インターロックによ
り、第2の前面扉の側縁に設けた第3の係止体を第1の
前面扉の裏面で係止して第2の前面扉の開動作が規制さ
れ、また第2の係止体を第1の係止体で係止して側面扉
の開動作が規制される。これにより、ブレーカがON状
態の場合に第2の前面扉及び側面扉が開くことがないよ
うに機械的にインターロックがなされている。さらに、
電気的インターロックにより、第1の前面扉並びに第2
の前面扉及び側面扉のいずれかの開扉を検出した場合に
ブレーカを遮断し、これら扉が開放された状態でブレー
カに通電されないように電気的にインターロックがなさ
れている。そして、上記電気的インターロックは、扉の
開閉を検出するリミットスイッチを各扉に設置して構成
され、上記従来の制御盤では、第2の前面扉又は側面扉
が開いた状態であっても第1の前面扉のみで閉じること
ができてしまう機構上、上記電気的インターロックが必
需である。
【0004】しかしながら、多くのケーブルが配索され
た制御盤にリミットスイッチを設置するのは、制御盤内
の配線が煩雑化するのに加えて製造コストの増大にも繋
がるため回避したいが、既存技術では簡易な構造で機械
的に且つ確実に、扉を閉じる順序と開く順序とを制御可
能なインターロック機構が皆無であった。さらに従来の
インターロック機構を既存の制御盤に追加する場合、電
気的インターロックを追加するための電気回路の改造が
必要となり、その改造のための作業は煩雑で時間を要す
るものとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、複数枚の扉を備える筐体
のインターロック機構を簡易な機械的構造のみで構成し
て安価で且つ確実に動作する筐体のインターロック機構
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、一側を回動
軸にして他側が開閉可能な扉を複数枚備える筐体のイン
ターロック機構であって、筐体の所定位置に、第1の扉
の開閉動作に従動可能な第1のアームと第1の扉に並設
される第2の扉の開閉動作に従動可能な第2のアームと
を具備する第1のインターロック装置を設け、該第1の
インターロック装置は、第2の扉が開いた状態では第1
のアームの動作を禁止して第1の扉の閉動作を規制し、
また第2の扉が閉じた状態では第1のアームが第1の扉
の開閉動作に従動可能となり第1の扉の閉動作を許容す
ることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、第1のインターロック装置は、筐体に
固定される固定片と、第1のアームと第2のアームとが
配設され第1の扉と第2の扉との配列方向に平行な軸の
回りに回動可能な回動片と、第1のアーム及び第2のア
ームを各々第1の扉及び第2の扉に向けて付勢するよう
に回動片を回動軸の回りに付勢する第1の弾性部材と、
を含んでなり、第1のインターロック装置は、第1の扉
と第2の扉とが開いた状態では第2のアームが第2の扉
の閉動作に従動して回動片の回動軸回りに回動可能であ
って、また第2の扉が開いた状態では第1の扉が第1の
アームの端部を回動片の回動軸と直交する方向に押圧し
て第1の扉の閉動作が規制されることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、第1の扉の裏面に設けられる第
1の係合片と、第2の扉の裏面に設けられる第2の係合
片と、一端が第1の係合片に係合可能であると共に他端
が第2の係合片に穿設された係合孔に係合可能であって
第1の扉と第2の扉との配列方向にスライド可能なスラ
イド部材と、該スライド部材を第1の係合片に向けて付
勢する第2の弾性部材と、を含んでなる第2のインター
ロック装置を具備し、該第2のインターロック装置は、
第1の扉が閉じた状態では、スライド部材が係合孔に係
合して第2の扉の開動作が規制されることを特徴とす
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、第2の扉に並設され
る第3の扉の側縁に設けられ第2の扉の裏面に対向させ
て配置した係止片を含んでなる第3のインターロック装
置を具備し、該第3のインターロック装置は、第2の扉
が閉じた状態では、係止片が第2の扉の裏面で係止され
て第3の扉の開動作が規制され、また係止片が第2の扉
の表面で係止されて第3の扉の閉動作が規制されること
を特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、第1のインターロッ
ク装置、第2のインターロック装置及び第3のインター
ロック装置を選択的に組み合わせて構成することを特徴
とする。
【0011】従って、請求項1に記載の発明では、第1
のインターロック装置により第1のアームで第1の扉の
閉動作を規制して第2の扉が開いた状態で第1の扉が閉
じるのを規制することができる。
【0012】請求項2に記載の発明では、第2の扉が開
いた状態で第1の扉を閉じる方向へ回動させると第1の
扉が第1のアームの端部に当接し、第1のアームの端部
には当該第1のアームの回動軸(回動片の回動軸)方向
の力が作用する。これにより第1の扉は第1のアーム
(回動片)を回動軸の回りに回動させることができず、
第2の扉が開いた状態で第1の扉が閉じるのを規制する
ことができる。また、第2の扉が閉じた状態では第2の
アームが第2の扉に押圧され回動片と共に回動軸の回り
に回動して筐体の内側へ押し込まれ、これにより第1の
アームは回動片と共に回動軸の回りに所定角度回動す
る。この状態で第1の扉を閉じて第1の扉で第1のアー
ムの端部を押圧した場合、第1のアームには当該第1の
アームを回動軸の回りに回動させるような力が作用して
第1の扉で第1のアームを筐体の内側へ押し込むことが
可能となり、第1の扉の閉動作が許容される。
【0013】請求項3に記載の発明では、第2のインタ
ーロック装置は、第1の扉が閉じた状態でスライド部材
を第2の係合片の係合孔に係合させて第1の扉が開いた
状態で第2の扉が開くのを規制することができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、第3のインタ
ーロック装置は、第2の扉が閉じた状態で係止片を第2
の扉の裏面で係止して第3の扉が開くのを規制すること
ができる。また第2の扉が閉じた状態で係止片を第2の
扉の表面で係止して第3の扉が閉じるのを規制すること
ができる。
【0015】請求項5に記載の発明では、第1のインタ
ーロック装置、第2のインターロック装置及び第3のイ
ンターロック装置を選択的に組み合わせることにより、
多様な筐体のインターロックに対応させることができる
と共に既存の筐体にインターロック機構を追加する場
合、簡易な機械的な改造だけで設置することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1乃至
図12に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、
筐体が図1に示めすような制御盤1である場合のインタ
ーロック機構を説明する。図1に示す制御盤1は正面
(図1における紙面視正面)に第1の扉2、第2の扉
3、及び第3の扉4を備え、各扉2,3,4は正面視右
側が蝶番5を介して制御盤本体6に連結され正面視左側
が開閉可能な構造になっている。なお、各扉2,3,4
は、制御盤本体6に配設されたマグネット等を備えたド
アキャッチャ7により他側が開放可能に保持されてい
る。図1に示すように、上記第1の扉2にはブレーカハ
ンドル8が設けられ、該ブレーカハンドル8は制御盤内
に設置されたブレーカ本体(図示せず)に係合すること
でブレーカをON(通電)/OFF(遮断)に切り替え
ることができる構造になっている。また、上記ブレーカ
ハンドル8とブレーカ本体とは、ブレーカがOFFとな
る位置(以下、OFF位置と称す)にブレーカハンドル
8が位置する時にのみ双方の係合が解除可能となるよう
に構成されている。これにより、上記第1の扉は、ブレ
ーカハンドル8がOFF位置に位置する場合にのみ開閉
可能となる。
【0017】また、図1乃至図3に示すように、制御盤
本体6には第2の扉3が開いた状態での第1の扉2の閉
動作を規制する第1のインターロック装置9が設けられ
ている。該第1のインターロック装置9は、制御盤本体
6に固定される固定片10と、該固定片10に連結され
第1の扉2と第2の扉3との配列方向(以下、左右方向
と称す)に略平行な軸11の回りに回動可能な回動片1
2と、該回動片12を軸11の回りに図2及び図3にお
ける紙面視で時計回り方向に付勢するばね部材13と、
を具備している。そして、図2及び図3に示すように、
上記回動片12は断面が略L字状に形成され、ばね部材
13の弾性力に打ち勝つような外力が負荷されていない
状態では一側面が、閉じた状態の第1の扉2及び第2の
扉3に対向するように構成されている。また、上記回動
片12には、正面視左側端部に第1の扉2に向けて延出
し端部にローラ14を備えた第1のアーム15が立設さ
れ、正面視右側端部に第2の扉3に向けて延出し端部に
ローラ14を備えた第2のアーム16が立設されてい
る。
【0018】そして、図2に示すように、第2のアーム
16は、第1の扉2及び第2の扉3が開いた状態から第
2の扉3を閉動作させ第2の扉3の裏面でアーム端部の
ローラ14が押圧されると、図4に示すように、回動片
12を軸11の回りに回動させるようにして軸11の回
りに回動する構造になっている。また、図3に示すよう
に、第1のアーム15は、端部を上方へ延出させた略L
字状に形成され第1の扉2及び第2の扉3が開いた状態
でローラ14の回転軸11と回動片12の回動軸11と
が同一水平面上に位置するように構成されている。そし
て、第1のインターロック装置9では、第1の扉2及び
第2の扉3が開いた状態から第1の扉2を閉動作させた
場合、アーム端部のローラ14が第1の扉2で当該ロー
ラ14の回転軸11に向けて押圧され、第1の扉2から
第1のアーム15に入力される回動片12を回動軸11
の回りに回動させる力の成分が0となる。これにより第
2の扉3が開いた状態では、第1の扉2の閉動作を第1
のアーム15で規制して第1の扉が閉じるのを規制する
構造になっている。
【0019】また、図1、図8及び図9に示すように、
制御盤本体6には第1の扉2が閉じた状態での第2の扉
3の開動作を規制する第2のインターロック装置17が
設けられている。該第2のインターロック装置17は、
第1の扉2及び第2の扉3の各裏面に互いに対向させて
設けられた第1の係合片18及び第2の係合片19と、
正面視左右方向にスライド移動可能に設けられ両端がそ
れぞれ第1の係合片18及び第2の係合片19に係合可
能なスライド部材20と、を具備している。上記第1の
係合片18は略L字状に形成された板金部材で構成さ
れ、基部が第1の扉2の裏面に固定されている。また、
第2の係合片19においても略L字状に形成されて第2
の扉3の裏面に固定され、第1の係合片18と対向した
面には第2の扉3を閉じた状態でスライド部材20が挿
通可能な係合孔21が設けられている。
【0020】また、上記スライド部材20は、図8及び
図9に示すように、第1の係合片18と第2の係合片1
9との対向面間に配置して制御盤本体6に設置した略コ
の字状のホルダ22により左右方向にスライド移動可能
に保持されている。また、スライド部材20の一側の外
周面にはリング状のばね受け部材23が嵌着されてお
り、該ばね受け部材23がスライド部材と同軸上に設け
た圧縮コイルばね24で図8及び図9における正面視左
方向に押圧されることによりスライド部材20が第1の
係合片18に向けて付勢されている。そして、図8に示
す第1の扉2が開いた状態から第1の扉2を閉動作させ
ると、スライド部材20が第1の扉2の閉動作に応じて
第1の係合片18に押圧されて圧縮コイルばね24を押
し縮めるようにして正面視右方向へスライド移動され
る。そして、図9に示すように、第1の扉2が閉じた状
態では、スライド部材20が第2の係合片19の係合孔
21を貫通する。これにより、第2のインターロック装
置17は、第2の扉3の開動作が第2の係合片19をス
ライド部材20で係止し規制して、第1の扉2が閉じた
状態において第2の扉3が開くことが規制される構造に
なっている。
【0021】また、図1及び図10乃至図12に示すよ
うに、制御盤本体6には第2の扉3が閉じた状態での第
3の扉4の開動作を規制する第3のインターロック装置
25が設けられている。該第3のインターロック装置2
5は、上記第3の扉4の下方側縁部に、第2の扉3に向
けて延出し閉じた状態の第2の扉3の裏面に接触可能な
係止片26を設けることで形成されている。そして、第
3のインターロック装置25は、図10に示すように、
第2の扉3と第3の扉4が正規に閉じた状態で第2の扉
3の裏面で係止片26を係止し、これにより第3の扉4
は、第2の扉3が閉じた状態での開動作が規制される構
造になっている。また、第3のインターロック装置25
は、図11に示すように、第2の扉3のみを閉じた状態
で第3の扉4を閉動作させた際に係止片26を第2の扉
3に干渉させるように構成されている。これにより第3
の扉4は、閉動作が規制され第2の扉3が閉じた状態で
閉じることができない構造になっている。
【0022】次に、本実施の形態のインターロック機構
の作用を説明する。まず、ブレーカがONの状態、即ち
制御盤1の電源が投入されている場合のインターロック
を説明する。ブレーカがONの状態では、ブレーカ本体
とブレーカハンドル8とが係合し、第1の扉2の開動作
が規制されている。また、第1の扉2及び第2の扉3が
閉じた状態では、スライド部材20は、図9に示すよう
に、正面視左側端部が第1の係合片18に押圧されて正
面視右側に位置し、右側部分が第2の係合片19の係合
孔21を貫通する。これにより、スライド部材20で第
2の係合片19を係止することにより第2のインターロ
ック装置17は第1の扉2が閉じた状態における第2の
扉3の開動作を規制することができる。さらにブレーカ
がONの状態で、且つ第1の扉2及び第2の扉3が閉じ
た状態では、図10に示すように、第3のインターロッ
ク装置25は、第3の扉4に設けられた係止片26を第
2の扉3の裏面に当接させることにより第3の扉4の開
動作を規制する。従って、本インターロック機構では、
ブレーカがONの状態から任意の扉2,3,4を開く場
合に、まずブレーカハンドル8をOFFの位置に操作し
てブレーカ本体とブレーカハンドル8との係合を解除
し、次に第1の扉2、第2の扉3、第3の扉4を順次開
くことが必要となる。
【0023】次に、各扉2,3,4が開いた状態から制
御盤1の電源を投入するまでのインターロックを説明す
る。制御盤1の電源を投入するためには第1の扉2を閉
じて第1の扉2に設けられたブレーカハンドル8と制御
盤本体6に設置されたブレーカ本体(図示せず)とを係
合させる必要がある。まず、各扉2,3,4が開いた状
態から第1の扉2のみを閉動作させると、第1のインタ
ーロック装置9は、図3に示すように、第1のアーム1
5を第1の扉2の裏面に当接させる。この状態では、第
1の扉2から第1のアーム15に入力される力は回動片
12の回動軸11に向けた方向、若しくは第1のアーム
15(回動片12)を図3における紙面視で時計回り方
向に回動させる方向に作用する。従って、第1の扉2は
第1のアーム15を制御盤本体6内側に押し込むことが
できず、閉じることが規制される。このようにして、第
1のインターロック装置9は第1の扉2が閉じて制御盤
1の電源が投入されてしまうのを規制することができ
る。
【0024】なお、第2の扉3を閉じることで、第2の
インターロック装置17の第2のアーム16は、第1の
扉2の裏面で押圧されて図2に示す略水平の状態から第
2の扉3の閉動作に応じて回動片12と一体で軸11の
回りを図2における紙面視で反時計回り方向に回動し、
図4に示す第2の扉3が正規に閉じた状態では下方へ所
定角度傾いた状態になる。この時、第1のアーム15
は、第2のアーム16と一体で軸11の回りを回動し、
図4に示す第2の扉3が正規に閉じられた状態では、図
5に示すように、第2のアーム16と同様に下方へ所定
角度傾いた状態になる。この状態で第1の扉2を閉動作
させると、図6に示すように、第1の扉2の裏面と傾い
た状態の第1のアーム15とが当接し、第1の扉2は第
1のアーム15を軸11の回りに回動させるようにし
て、図7に示すように、正規に閉じることが可能とな
る。従って、第1のインターロック装置9により第1の
扉2を閉じるためには予め第2の扉3を閉じておくこと
が必要となる。
【0025】一方、図11に示すように、第3の扉4よ
りも先に第2の扉3を閉じた場合、第3のインターロッ
ク装置25により第3の扉4は係止片26が第2の扉3
で係止されて閉じることが規制される。これにより第3
の扉4を閉じるには、図12に示すように、予め第2の
扉3を開いておくことが必要となる。従って、各扉2,
3,4が開いた状態から制御盤1の電源を投入するに
は、第3の扉4、第2の扉3、第1の扉2を順次閉じ、
第1の扉2が閉じることでブレーカ本体と係合したブレ
ーカハンドル8を操作することで電源が投入される。こ
のように本実施の形態では、第1の扉2が最後にのみ閉
じることができるので、他の扉3,4が開いた状態でブ
レーカがONされて制御盤1に電源が投入されるような
ことがない。
【0026】この実施の形態では以下の効果を奏する。
第1のインターロック装置9により、第2の扉3が開い
た状態で第1の扉が閉じるのが規制される。従って、第
1のインターロック装置9を制御盤1に採用した場合、
第2の扉3が開いた状態でブレーカハンドル8を備えた
第1の扉2が閉じるのを規制して、第2の扉3が開いた
状態で制御盤1に電源が投入されるのを回避することが
できる。また、第2の扉3が開いた状態で第1の扉2を
閉じると、第1の扉2は第1のインターロック装置9の
第1のアーム15に当接し、第1のアーム15の端部を
回動片の回動軸方向へ押圧する。従って、第1の扉2は
第1のアーム15を回動させて制御盤1内側へ押し込む
ことができず、第2の扉が開いた状態で第1の扉が閉じ
るのを規制することができ、このような第1のインター
ロック装置9を制御盤1に採用した場合、第2の扉3が
開いた状態でブレーカハンドル8を備えた第1の扉2が
閉じるのを規制して、第2の扉3が開いた状態で制御盤
1に電源が投入されるのを回避することができる。ま
た、第1の扉2が閉じた状態でスライド部材20を第2
の係合片19の係合孔21に係合させる第2のインター
ロック装置17を設けたので、第1の扉2が閉じた状態
で第2の扉3が開くのを規制することができる。そし
て、第1のインターロック装置9と第2のインターロッ
ク装置17とを組み合わせることにより、第1の扉2と
第2の扉3との双方の閉じる順序と開く順序を所望に設
定することができる。従って、このような第1のインタ
ーロック装置9と第2のインターロック装置17とを制
御盤1に採用した場合、電源が投入されている時に各扉
2,3が開くことを防止でき、且つ各扉2,3が開いて
いる時に電源が投入さてしまうようなことがない。第3
の扉4に設けた係止片26を第2の扉3で係止させて第
3の扉4の開閉動作を規制する第3のインターロック装
置25を設けたので、第2の扉3と第3の扉4との双方
が閉じた状態では、第2の扉3の裏面で係止片26を係
止して第3の扉4が開くのを規制することができる。ま
た、第2の扉3の表面で係止片26を係止して第2の扉
3を閉じた後に第3の扉4が閉じるを規制したので、第
2の扉3と第3の扉4とを閉じる順序を設定することが
できる。そして、本実施の形態の筐体のインターロック
機構は、第1のインターロック装置9、第2のインター
ロック装置17及び第3のインターロック装置25を選
択的に組み合わせることで機械的な構造のみで多様な形
態の筐体(扉の枚数、扉の開き方、扉の形状等)のイン
ターロックに対応させることができる。また、各インタ
ーロック装置9,17,25が簡易な構造で構成されて
いるので、製造コストが安価であると共に既存の筐体に
容易に追加することが可能である。さらに、第1のイン
ターロック装置9、第2のインターロック装置17及び
第3のインターロック装置25を選択的に組み合わせて
制御盤1をインターロックすることにより、電源が投入
されている時に任意の扉が開くことを防止でき、且つ任
意の扉が開いている時に電源が投入さてしまうようなこ
とがなく、制御盤1の安全性が最大限に高められる。
【0027】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように構成してもよい。本発明の
筐体のインターロック機構においては、第1のインター
ロック装置9、第2のインターロック装置17及び第3
のインターロック装置25を選択的に組み合わせること
で多様な形態の筐体に対応させることができる。例え
ば、図13に示すように、第1の扉2と第2の扉3とが
両開き(観音開き)であった場合、第1のインターロッ
ク装置9と第3のインターロック装置25とを組み合わ
せる。これにより、第1のインターロック装置9により
双方の扉2,3を閉じる順序を所望に設定することがで
きると共に第3のインターロック装置25により双方の
扉2,3が開く順序を所望に設定することができる。な
お、この場合、第3のインターロック装置25の係止片
26を第1の扉2の裏面に対向させて第2の扉3に設置
する。また、筐体としての制御盤1の安全性をより確実
にするために、各扉2,3,4の開閉を検出するリミッ
トスイッチ等の電気的インターロック機構を設けてもよ
い。
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
安価で且つ確実に動作する筐体のインターロック機構を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の筐体としての制御盤の正面図で
ある。
【図2】本実施の形態の第1のインターロック装置の説
明図で、特に、第2の扉が開いた状態の第2のアームを
示す図である。
【図3】本実施の形態の第1のインターロック装置の説
明図で、特に、第1の扉が開いた状態の第1のアームを
示す図である。
【図4】本実施の形態の第1のインターロック装置の説
明図で、特に、第2の扉が閉じた状態の第2のアームを
示す図である。
【図5】本実施の形態の第1のインターロック装置の説
明図で、特に、図4の状態にある第2のアームに対応す
る第1のアームの状態を示す図である。
【図6】本実施の形態の第1のインターロック装置の説
明図で、特に、第1の扉が図5の状態の第1のアームを
押圧する状態を示す図である。
【図7】本実施の形態の第1のインターロック装置の説
明図で、特に、第1の扉が閉じた状態の第1のアームを
示す図である。
【図8】本実施の形態の第2のインターロック装置の説
明図で、特に、第1の扉が開いた状態を示す図である。
【図9】本実施の形態の第2のインターロック装置の説
明図で、特に、第1の扉と第2の扉とが閉じた状態を示
す図である。
【図10】本実施の形態の第3のインターロック装置の
説明図で、特に、第2の扉と第3の扉が閉じた状態を示
す図である。
【図11】本実施の形態の第3のインターロック装置の
説明図で、特に、第3の扉の閉動作が閉じた状態の第2
の扉により規制された状態を示す図である。
【図12】本実施の形態の第3のインターロック装置の
説明図で、特に、第3の扉が閉じた状態で第2の扉が正
規に閉じられる状態を示す図である。
【図13】他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 制御盤 2 第1の扉 3 第2の扉 4 第3の扉 9 第1のインターロック装置 10 固定片 11 軸(回動軸) 12 回動片 13 ばね部材(弾性部材) 15 第1のアーム 16 第2のアーム 17 第2のインターロック装置 18 第1の係合片 19 第2の係合片 20 スライド部材 21 係合孔 25 第3のインターロック装置 26 係止片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大竹 知之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中安 正典 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐藤 卓夫 大阪府高槻市東天川1丁目5番1号 日本 制禦機器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側を回動軸にして他側が開閉可能な扉
    を複数枚備える筐体のインターロック機構であって、前
    記筐体の所定位置に、第1の扉の開閉動作に従動可能な
    第1のアームと前記第1の扉に並設される第2の扉の開
    閉動作に従動可能な第2のアームとを具備する第1のイ
    ンターロック装置を設け、該第1のインターロック装置
    は、前記第2の扉が開いた状態では前記第1のアームの
    動作を禁止して前記第1の扉の閉動作を規制し、また前
    記第2の扉が閉じた状態では前記第1のアームが前記第
    1の扉の開閉動作に従動可能となり前記第1の扉の閉動
    作を許容することを特徴とする筐体のインターロック機
    構。
  2. 【請求項2】 前記第1のインターロック装置は、前記
    筐体に固定される固定片と、前記第1のアームと前記第
    2のアームとが配設され前記第1の扉と前記第2の扉と
    の配列方向に平行な軸の回りに回動可能な回動片と、前
    記第1のアーム及び前記第2のアームを各々前記第1の
    扉及び前記第2の扉に向けて付勢するように前記回動片
    を回動軸の回りに付勢する第1の弾性部材と、を含んで
    なり、前記第1のインターロック装置は、前記第1の扉
    と前記第2の扉とが開いた状態では前記第2のアームが
    前記第2の扉の閉動作に従動して前記回動片の回動軸回
    りに回動可能であって、また前記第2の扉が開いた状態
    では前記第1の扉が前記第1のアームの端部を前記回動
    片の回動軸と直交する方向に押圧して第1の扉の閉動作
    が規制されることを特徴とする請求項1に記載の筐体の
    インターロック機構。
  3. 【請求項3】 前記第1の扉の裏面に設けられる第1の
    係合片と、前記第2の扉の裏面に設けられる第2の係合
    片と、一端が前記第1の係合片に係合可能であると共に
    他端が前記第2の係合片に穿設された係合孔に係合可能
    であって前記第1の扉と前記第2の扉との配列方向にス
    ライド可能なスライド部材と、該スライド部材を前記第
    1の係合片に向けて付勢する第2の弾性部材と、を含ん
    でなる第2のインターロック装置を具備し、該第2のイ
    ンターロック装置は、前記第1の扉が閉じた状態では、
    前記スライド部材が前記係合孔に係合して前記第2の扉
    の開動作が規制されることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の筐体のインターロック機構。
  4. 【請求項4】 前記第2の扉に並設される第3の扉の側
    縁に設けられ前記第2の扉の裏面に対向させて配置した
    係止片を含んでなる第3のインターロック装置を具備
    し、該第3のインターロック装置は、前記第2の扉が閉
    じた状態では、前記係止片が前記第2の扉の裏面で係止
    されて前記第3の扉の開動作が規制され、また前記係止
    片が前記第2の扉の表面で係止されて前記第3の扉の閉
    動作が規制されることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の筐体のインターロック機構。
  5. 【請求項5】 前記第1のインターロック装置、前記第
    2のインターロック装置及び第3のインターロック装置
    を選択的に組み合わせて構成することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の筐体のインターロック機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112582898A (zh) * 2020-10-30 2021-03-30 浙江高压开关厂有限公司 一种联动锁门式结构设备

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