JP4300451B2 - 筐体のインターロック機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御盤等の筐体のインターロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
制御盤等の筐体のインターロック機構として、特開2001−165393号公報には、電気的インターロック機構及び機械的インターロック機構から構成され、上記電気的インターロック機構が、前面扉の開閉を検出する前面扉検出手段を備え、該前面扉検出手段により前面扉の閉扉が検出されたときにのみブレーカによる電源の通電を許容するように構成され、上記機械的インターロック機構が、ブレーカにより電源が遮断されたときにのみ前面扉の開扉を許容する開扉規制手段と、前面扉の裏面から制御盤内に突出する第1の係止体と、側面扉の裏面から制御盤内に突出する第2の係止体と、を備えて構成され、前面扉及び側面扉が閉じた状態では第1の係止体第2の係止体を係止して側面扉の開扉を規制するように構成されてなるインターロック機構を備えた制御盤が開示されている。
【0003】
上記従来の制御盤は、ブレーカハンドルを備えた第1の前面扉と、該第1の前面扉との双方で観音開きとなるように設けられた第2の前面扉と、第1の前面扉に隣設された側面扉とを備えている。そして、第1の前面扉が閉じた状態では、機械的インターロックにより、第2の前面扉の側縁に設けた第3の係止体を第1の前面扉の裏面で係止して第2の前面扉の開動作が規制され、また第2の係止体を第1の係止体で係止して側面扉の開動作が規制される。これにより、ブレーカがON状態の場合に第2の前面扉及び側面扉が開くことがないように機械的にインターロックがなされている。さらに、電気的インターロックにより、第1の前面扉並びに第2の前面扉及び側面扉のいずれかの開扉を検出した場合にブレーカを遮断し、これら扉が開放された状態でブレーカに通電されないように電気的にインターロックがなされている。そして、上記電気的インターロックは、扉の開閉を検出するリミットスイッチを各扉に設置して構成され、上記従来の制御盤では、第2の前面扉又は側面扉が開いた状態であっても第1の前面扉のみで閉じることができてしまう機構上、上記電気的インターロックが必需である。
【0004】
しかしながら、多くのケーブルが配索された制御盤にリミットスイッチを設置するのは、制御盤内の配線が煩雑化するのに加えて製造コストの増大にも繋がるため回避したいが、既存技術では簡易な構造で機械的に且つ確実に、扉を閉じる順序と開く順序とを制御可能なインターロック機構が皆無であった。さらに従来のインターロック機構を既存の制御盤に追加する場合、電気的インターロックを追加するための電気回路の改造が必要となり、その改造のための作業は煩雑で時間を要するものとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数枚の扉を備える筐体のインターロック機構を簡易な機械的構造のみで構成して安価で且つ確実に動作する筐体のインターロック機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、一側を回動軸にして他側が開閉可能な扉を複数枚備える筐体のインターロック機構であって、筐体本体に設けられ第1の扉の開閉動作に従動可能な第1のアームと、筐体本体に設けられ第1の扉に並設される第2の扉の開閉動作に従動可能な第2のアームと、筐体本体に固定される固定片と、第1のアームと第2のアームとが配設され第1の扉と第2の扉との配列方向に平行な軸の回りに回動可能な回動片と、回動片を該回動片の軸の回りに付勢して第1のアーム及び第2のアームのそれぞれを第1の扉及び第2の扉に向けて付勢する第1の弾性部材と、を含む第1のインターロック装置を有し、第1のインターロック装置は、第2の扉が閉じた状態では、第1のアームが第1の扉の開閉動作に従動して第1の扉の閉動作が許容され、第2の扉が開いた状態では、第1の扉が第1のアームの端部を回動片の回動軸へ向けて押圧して第1の扉の閉動作が規制されることを特徴とする。
【0007】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、さらに、第1の扉の裏面に設けられる第1の係合片と、第2の扉の裏面に設けられる第2の係合片と、一端が第1の係合片に係合可能であると共に他端が第2の係合片に穿設された係合孔に係合可能であって第1の扉と第2の扉との配列方向にスライド可能なスライド部材と、該スライド部材を第1の係合片に向けて付勢する第2の弾性部材と、を含む第2のインターロック装置を有し、第2のインターロック装置は、第1の扉が閉じた状態では、スライド部材が係合孔に係合して第2の扉の開動作が規制されることを特徴とする。
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、第2の扉に並設される第3の扉の側縁に設けられ第2の扉の裏面に対向させて配置した係止片を含む第3のインターロック装置を有し、第3のインターロック装置は、第2の扉が閉じた状態では、係止片が第2の扉の裏面で係止されて第3の扉の開動作が規制され、さらに、係止片が第2の扉の表面で係止されて第3の扉の閉動作が規制されることを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項1−3のいずれかに記載の発明において、第1のインターロック装置、第2のインターロック装置及び第3のインターロック装置選択的に組み合わされることを特徴とする。
【0010】
従って、請求項に記載の発明では、第2の扉が開いた状態で第1の扉を閉じる方向へ回動させると第1の扉が第1のアームの端部に当接し、第1のアームの端部には当該第1のアームの回動軸(回動片の回動軸)方向の力が作用する。これにより第1の扉は第1のアーム(回動片)を回動軸の回りに回動させることができず、第2の扉が開いた状態で第1の扉が閉じるのを規制することができる。また、第2の扉が閉じた状態では第2のアームが第2の扉に押圧され回動片と共に回動軸の回りに回動して筐体の内側へ押し込まれ、これにより第1のアームは回動片と共に回動軸の回りに所定角度回動する。この状態で第1の扉を閉じて第1の扉で第1のアームの端部を押圧した場合、第1のアームには当該第1のアームを回動軸の回りに回動させるような力が作用して第1の扉で第1のアームを筐体の内側へ押し込むことが可能となり、第1の扉の閉動作が許容される。
【0011】
請求項に記載の発明では、第2のインターロック装置は、第1の扉が閉じた状態でスライド部材を第2の係合片の係合孔に係合させて第1の扉が開いた状態で第2の扉が開くのを規制することができる。
【0012】
請求項に記載の発明では、第3のインターロック装置は、第2の扉が閉じた状態で係止片を第2の扉の裏面で係止して第3の扉が開くのを規制することができる。また第2の扉が閉じた状態で係止片を第2の扉の表面で係止して第3の扉が閉じるのを規制することができる。
【0013】
請求項に記載の発明では、第1のインターロック装置、第2のインターロック装置及び第3のインターロック装置を選択的に組み合わせることにより、多様な筐体のインターロックに対応させることができると共に既存の筐体にインターロック機構を追加する場合、簡易な機械的な改造だけで設置することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1乃至図12に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、筐体が図1に示めすような制御盤1である場合のインターロック機構を説明する。図1に示す制御盤1は正面(図1における紙面視正面)に第1の扉2、第2の扉3、及び第3の扉4を備え、各扉2,3,4は正面視右側が蝶番5を介して制御盤本体6に連結され正面視左側が開閉可能な構造になっている。なお、各扉2,3,4は、制御盤本体6に配設されたマグネット等を備えたドアキャッチャ7により他側が開放可能に保持されている。図1に示すように、上記第1の扉2にはブレーカハンドル8が設けられ、該ブレーカハンドル8は制御盤内に設置されたブレーカ本体(図示せず)に係合することでブレーカをON(通電)/OFF(遮断)に切り替えることができる構造になっている。また、上記ブレーカハンドル8とブレーカ本体とは、ブレーカがOFFとなる位置(以下、OFF位置と称す)にブレーカハンドル8が位置する時にのみ双方の係合が解除可能となるように構成されている。これにより、上記第1の扉は、ブレーカハンドル8がOFF位置に位置する場合にのみ開閉可能となる。
【0015】
また、図1乃至図3に示すように、制御盤本体6には第2の扉3が開いた状態での第1の扉2の閉動作を規制する第1のインターロック装置9が設けられている。該第1のインターロック装置9は、制御盤本体6に固定される固定片10と、該固定片10に連結され第1の扉2と第2の扉3との配列方向(以下、左右方向と称す)に略平行な軸11の回りに回動可能な回動片12と、該回動片12を軸11の回りに図2及び図3における紙面視で時計回り方向に付勢するばね部材13と、を具備している。そして、図2及び図3に示すように、上記回動片12は断面が略L字状に形成され、ばね部材13の弾性力に打ち勝つような外力が負荷されていない状態では一側面が、閉じた状態の第1の扉2及び第2の扉3に対向するように構成されている。また、上記回動片12には、正面視左側端部に第1の扉2に向けて延出し端部にローラ14を備えた第1のアーム15が立設され、正面視右側端部に第2の扉3に向けて延出し端部にローラ14を備えた第2のアーム16が立設されている。
【0016】
そして、図2に示すように、第2のアーム16は、第1の扉2及び第2の扉3が開いた状態から第2の扉3を閉動作させ第2の扉3の裏面でアーム端部のローラ14が押圧されると、図4に示すように、回動片12を軸11の回りに回動させるようにして軸11の回りに回動する構造になっている。また、図3に示すように、第1のアーム15は、端部を上方へ延出させた略L字状に形成され第1の扉2及び第2の扉3が開いた状態でローラ14の回転軸11と回動片12の回動軸11とが同一水平面上に位置するように構成されている。そして、第1のインターロック装置9では、第1の扉2及び第2の扉3が開いた状態から第1の扉2を閉動作させた場合、アーム端部のローラ14が第1の扉2で当該ローラ14の回転軸11に向けて押圧され、第1の扉2から第1のアーム15に入力される回動片12を回動軸11の回りに回動させる力の成分が0となる。これにより第2の扉3が開いた状態では、第1の扉2の閉動作を第1のアーム15で規制して第1の扉が閉じるのを規制する構造になっている。
【0017】
また、図1、図8及び図9に示すように、制御盤本体6には第1の扉2が閉じた状態での第2の扉3の開動作を規制する第2のインターロック装置17が設けられている。該第2のインターロック装置17は、第1の扉2及び第2の扉3の各裏面に互いに対向させて設けられた第1の係合片18及び第2の係合片19と、正面視左右方向にスライド移動可能に設けられ両端がそれぞれ第1の係合片18及び第2の係合片19に係合可能なスライド部材20と、を具備している。上記第1の係合片18は略L字状に形成された板金部材で構成され、基部が第1の扉2の裏面に固定されている。また、第2の係合片19においても略L字状に形成されて第2の扉3の裏面に固定され、第1の係合片18と対向した面には第2の扉3を閉じた状態でスライド部材20が挿通可能な係合孔21が設けられている。
【0018】
また、上記スライド部材20は、図8及び図9に示すように、第1の係合片18と第2の係合片19との対向面間に配置して制御盤本体6に設置した略コの字状のホルダ22により左右方向にスライド移動可能に保持されている。また、スライド部材20の一側の外周面にはリング状のばね受け部材23が嵌着されており、該ばね受け部材23がスライド部材と同軸上に設けた圧縮コイルばね24で図8及び図9における正面視左方向に押圧されることによりスライド部材20が第1の係合片18に向けて付勢されている。そして、図8に示す第1の扉2が開いた状態から第1の扉2を閉動作させると、スライド部材20が第1の扉2の閉動作に応じて第1の係合片18に押圧されて圧縮コイルばね24を押し縮めるようにして正面視右方向へスライド移動される。そして、図9に示すように、第1の扉2が閉じた状態では、スライド部材20が第2の係合片19の係合孔21を貫通する。これにより、第2のインターロック装置17は、第2の扉3の開動作が第2の係合片19をスライド部材20で係止し規制して、第1の扉2が閉じた状態において第2の扉3が開くことが規制される構造になっている。
【0019】
また、図1及び図10乃至図12に示すように、制御盤本体6には第2の扉3が閉じた状態での第3の扉4の開動作を規制する第3のインターロック装置25が設けられている。該第3のインターロック装置25は、上記第3の扉4の下方側縁部に、第2の扉3に向けて延出し閉じた状態の第2の扉3の裏面に接触可能な係止片26を設けることで形成されている。そして、第3のインターロック装置25は、図10に示すように、第2の扉3と第3の扉4が正規に閉じた状態で第2の扉3の裏面で係止片26を係止し、これにより第3の扉4は、第2の扉3が閉じた状態での開動作が規制される構造になっている。また、第3のインターロック装置25は、図11に示すように、第2の扉3のみを閉じた状態で第3の扉4を閉動作させた際に係止片26を第2の扉3に干渉させるように構成されている。これにより第3の扉4は、閉動作が規制され第2の扉3が閉じた状態で閉じることができない構造になっている。
【0020】
次に、本実施の形態のインターロック機構の作用を説明する。まず、ブレーカがONの状態、即ち制御盤1の電源が投入されている場合のインターロックを説明する。ブレーカがONの状態では、ブレーカ本体とブレーカハンドル8とが係合し、第1の扉2の開動作が規制されている。また、第1の扉2及び第2の扉3が閉じた状態では、スライド部材20は、図9に示すように、正面視左側端部が第1の係合片18に押圧されて正面視右側に位置し、右側部分が第2の係合片19の係合孔21を貫通する。これにより、スライド部材20で第2の係合片19を係止することにより第2のインターロック装置17は第1の扉2が閉じた状態における第2の扉3の開動作を規制することができる。さらにブレーカがONの状態で、且つ第1の扉2及び第2の扉3が閉じた状態では、図10に示すように、第3のインターロック装置25は、第3の扉4に設けられた係止片26を第2の扉3の裏面に当接させることにより第3の扉4の開動作を規制する。従って、本インターロック機構では、ブレーカがONの状態から任意の扉2,3,4を開く場合に、まずブレーカハンドル8をOFFの位置に操作してブレーカ本体とブレーカハンドル8との係合を解除し、次に第1の扉2、第2の扉3、第3の扉4を順次開くことが必要となる。
【0021】
次に、各扉2,3,4が開いた状態から制御盤1の電源を投入するまでのインターロックを説明する。制御盤1の電源を投入するためには第1の扉2を閉じて第1の扉2に設けられたブレーカハンドル8と制御盤本体6に設置されたブレーカ本体(図示せず)とを係合させる必要がある。まず、各扉2,3,4が開いた状態から第1の扉2のみを閉動作させると、第1のインターロック装置9は、図3に示すように、第1のアーム15を第1の扉2の裏面に当接させる。この状態では、第1の扉2から第1のアーム15に入力される力は回動片12の回動軸11に向けた方向、若しくは第1のアーム15(回動片12)を図3における紙面視で時計回り方向に回動させる方向に作用する。従って、第1の扉2は第1のアーム15を制御盤本体6内側に押し込むことができず、閉じることが規制される。このようにして、第1のインターロック装置9は第1の扉2が閉じて制御盤1の電源が投入されてしまうのを規制することができる。
【0022】
なお、第2の扉3を閉じることで、第2のインターロック装置17の第2のアーム16は、第1の扉2の裏面で押圧されて図2に示す略水平の状態から第2の扉3の閉動作に応じて回動片12と一体で軸11の回りを図2における紙面視で反時計回り方向に回動し、図4に示す第2の扉3が正規に閉じた状態では下方へ所定角度傾いた状態になる。この時、第1のアーム15は、第2のアーム16と一体で軸11の回りを回動し、図4に示す第2の扉3が正規に閉じられた状態では、図5に示すように、第2のアーム16と同様に下方へ所定角度傾いた状態になる。この状態で第1の扉2を閉動作させると、図6に示すように、第1の扉2の裏面と傾いた状態の第1のアーム15とが当接し、第1の扉2は第1のアーム15を軸11の回りに回動させるようにして、図7に示すように、正規に閉じることが可能となる。従って、第1のインターロック装置9により第1の扉2を閉じるためには予め第2の扉3を閉じておくことが必要となる。
【0023】
一方、図11に示すように、第3の扉4よりも先に第2の扉3を閉じた場合、第3のインターロック装置25により第3の扉4は係止片26が第2の扉3で係止されて閉じることが規制される。これにより第3の扉4を閉じるには、図12に示すように、予め第2の扉3を開いておくことが必要となる。従って、各扉2,3,4が開いた状態から制御盤1の電源を投入するには、第3の扉4、第2の扉3、第1の扉2を順次閉じ、第1の扉2が閉じることでブレーカ本体と係合したブレーカハンドル8を操作することで電源が投入される。このように本実施の形態では、第1の扉2が最後にのみ閉じることができるので、他の扉3,4が開いた状態でブレーカがONされて制御盤1に電源が投入されるようなことがない。
【0024】
この実施の形態では以下の効果を奏する。
第1のインターロック装置9により、第2の扉3が開いた状態で第1の扉が閉じるのが規制される。従って、第1のインターロック装置9を制御盤1に採用した場合、第2の扉3が開いた状態でブレーカハンドル8を備えた第1の扉2が閉じるのを規制して、第2の扉3が開いた状態で制御盤1に電源が投入されるのを回避することができる。
また、第2の扉3が開いた状態で第1の扉2を閉じると、第1の扉2は第1のインターロック装置9の第1のアーム15に当接し、第1のアーム15の端部を回動片の回動軸方向へ押圧する。従って、第1の扉2は第1のアーム15を回動させて制御盤1内側へ押し込むことができず、第2の扉が開いた状態で第1の扉が閉じるのを規制することができ、このような第1のインターロック装置9を制御盤1に採用した場合、第2の扉3が開いた状態でブレーカハンドル8を備えた第1の扉2が閉じるのを規制して、第2の扉3が開いた状態で制御盤1に電源が投入されるのを回避することができる。
また、第1の扉2が閉じた状態でスライド部材20を第2の係合片19の係合孔21に係合させる第2のインターロック装置17を設けたので、第1の扉2が閉じた状態で第2の扉3が開くのを規制することができる。そして、第1のインターロック装置9と第2のインターロック装置17とを組み合わせることにより、第1の扉2と第2の扉3との双方の閉じる順序と開く順序を所望に設定することができる。従って、このような第1のインターロック装置9と第2のインターロック装置17とを制御盤1に採用した場合、電源が投入されている時に各扉2,3が開くことを防止でき、且つ各扉2,3が開いている時に電源が投入さてしまうようなことがない。
第3の扉4に設けた係止片26を第2の扉3で係止させて第3の扉4の開閉動作を規制する第3のインターロック装置25を設けたので、第2の扉3と第3の扉4との双方が閉じた状態では、第2の扉3の裏面で係止片26を係止して第3の扉4が開くのを規制することができる。また、第2の扉3の表面で係止片26を係止して第2の扉3を閉じた後に第3の扉4が閉じるを規制したので、第2の扉3と第3の扉4とを閉じる順序を設定することができる。そして、本実施の形態の筐体のインターロック機構は、第1のインターロック装置9、第2のインターロック装置17及び第3のインターロック装置25を選択的に組み合わせることで機械的な構造のみで多様な形態の筐体(扉の枚数、扉の開き方、扉の形状等)のインターロックに対応させることができる。
また、各インターロック装置9,17,25が簡易な構造で構成されているので、製造コストが安価であると共に既存の筐体に容易に追加することが可能である。さらに、第1のインターロック装置9、第2のインターロック装置17及び第3のインターロック装置25を選択的に組み合わせて制御盤1をインターロックすることにより、電源が投入されている時に任意の扉が開くことを防止でき、且つ任意の扉が開いている時に電源が投入さてしまうようなことがなく、制御盤1の安全性が最大限に高められる。
【0025】
なお、実施の形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
本発明の筐体のインターロック機構においては、第1のインターロック装置9、第2のインターロック装置17及び第3のインターロック装置25を選択的に組み合わせることで多様な形態の筐体に対応させることができる。例えば、図13に示すように、第1の扉2と第2の扉3とが両開き(観音開き)であった場合、第1のインターロック装置9と第3のインターロック装置25とを組み合わせる。これにより、第1のインターロック装置9により双方の扉2,3を閉じる順序を所望に設定することができると共に第3のインターロック装置25により双方の扉2,3が開く順序を所望に設定することができる。なお、この場合、第3のインターロック装置25の係止片26を第1の扉2の裏面に対向させて第2の扉3に設置する。
また、筐体としての制御盤1の安全性をより確実にするために、各扉2,3,4の開閉を検出するリミットスイッチ等の電気的インターロック機構を設けてもよい。
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、安価で且つ確実に動作する筐体のインターロック機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】 本実施の形態の筐体としての制御盤の正面図である。
【図2】 本実施の形態の第1のインターロック装置の説明図で、特に、第2の扉が開いた状態の第2のアームを示す図である。
【図3】 本実施の形態の第1のインターロック装置の説明図で、特に、第1の扉が開いた状態の第1のアームを示す図である。
【図4】 本実施の形態の第1のインターロック装置の説明図で、特に、第2の扉が閉じた状態の第2のアームを示す図である。
【図5】 本実施の形態の第1のインターロック装置の説明図で、特に、図4の状態にある第2のアームに対応する第1のアームの状態を示す図である。
【図6】 本実施の形態の第1のインターロック装置の説明図で、特に、第1の扉が図5の状態の第1のアームを押圧する状態を示す図である。
【図7】 本実施の形態の第1のインターロック装置の説明図で、特に、第1の扉が閉じた状態の第1のアームを示す図である。
【図8】 本実施の形態の第2のインターロック装置の説明図で、特に、第1の扉が開いた状態を示す図である。
【図9】 本実施の形態の第2のインターロック装置の説明図で、特に、第1の扉と第2の扉とが閉じた状態を示す図である。
【図10】 本実施の形態の第3のインターロック装置の説明図で、特に、第2の扉と第3の扉が閉じた状態を示す図である。
【図11】 本実施の形態の第3のインターロック装置の説明図で、特に、第3の扉の閉動作が閉じた状態の第2の扉により規制された状態を示す図である。
【図12】 本実施の形態の第3のインターロック装置の説明図で、特に、第3の扉が閉じた状態で第2の扉が正規に閉じられる状態を示す図である。
【図13】 他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 制御盤、2 第1の扉、3 第2の扉、4 第3の扉、9 第1のインターロック装置、10 固定片、11 軸(回動軸)、12 回動片、13 ばね部材(弾性部材)、15 第1のアーム、16 第2のアーム、17 第2のインターロック装置、18 第1の係合片、19 第2の係合片、20 スライド部材、21 係合孔、25 第3のインターロック装置、26 係止片

Claims (4)

  1. 一側を回動軸にして他側が開閉可能な扉を複数枚備える筐体のインターロック機構であって、
    筐体本体に設けられ第1の扉の開閉動作に従動可能な第1のアームと、前記筐体本体に設けられ前記第1の扉に並設される第2の扉の開閉動作に従動可能な第2のアームと、前記筐体本体に固定される固定片と、前記第1のアームと前記第2のアームとが配設され前記第1の扉と前記第2の扉との配列方向に平行な軸の回りに回動可能な回動片と、前記回動片を該回動片の軸の回りに付勢して前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれを前記第1の扉及び前記第2の扉に向けて付勢する第1の弾性部材と、を含む第1のインターロック装置を有し、
    前記第1のインターロック装置は、
    前記第2の扉が閉じた状態では、前記第1のアームが前記第1の扉の開閉動作に従動して前記第1の扉の閉動作が許容され、
    前記第2の扉が開いた状態では、前記第1の扉が前記第1のアームの端部を前記回動片の回動軸へ向けて押圧して前記第1の扉の閉動作が規制されることを特徴とする筐体のインターロック機構。
  2. さらに、前記第1の扉の裏面に設けられる第1の係合片と、前記第2の扉の裏面に設けられる第2の係合片と、一端が前記第1の係合片に係合可能であると共に他端が前記第2の係合片に穿設された係合孔に係合可能であって前記第1の扉と前記第2の扉との配列方向にスライド可能なスライド部材と、該スライド部材を前記第1の係合片に向けて付勢する第2の弾性部材と、を含む第2のインターロック装置を有し、
    前記第2のインターロック装置は、
    前記第1の扉が閉じた状態では、前記スライド部材が前記係合孔に係合して前記第2の扉の開動作が規制されることを特徴とする請求項に記載の筐体のインターロック機構。
  3. 前記第2の扉に並設される第3の扉の側縁に設けられ前記第2の扉の裏面に対向させて配置した係止片を含む第3のインターロック装置を有し
    前記第3のインターロック装置は、
    前記第2の扉が閉じた状態では、前記係止片が前記第2の扉の裏面で係止されて前記第3の扉の開動作が規制され、さらに、前記係止片が前記第2の扉の表面で係止されて前記第3の扉の閉動作が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体のインターロック機構。
  4. 前記第1のインターロック装置、前記第2のインターロック装置及び前記第3のインターロック装置選択的に組み合わされることを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の筐体のインターロック機構。
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