JP2003305321A - 空気浄化フィルタ - Google Patents
空気浄化フィルタInfo
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- JP2003305321A JP2003305321A JP2002113685A JP2002113685A JP2003305321A JP 2003305321 A JP2003305321 A JP 2003305321A JP 2002113685 A JP2002113685 A JP 2002113685A JP 2002113685 A JP2002113685 A JP 2002113685A JP 2003305321 A JP2003305321 A JP 2003305321A
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- JP
- Japan
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- honeycomb
- antibacterial
- antifungal agent
- nonwoven fabric
- biodegradable
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Electrostatic Separation (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塵埃を効率的に集塵・除去し、且つ、捕集し
た塵埃中の菌、黴類の増殖を抑制することができ、且
つ、生分解処理可能なハニカム状の空気浄化フィルタを
提供すること。 【解決手段】、本発明は、ハニカムを構成する各セル
で、フルート部がエレクトレット化されたポリ乳酸不織
布とライナー部が天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有
する不織布により形成されてなるハニカム状空気浄化フ
ィルタであって、前記セル内面の全表面積中のライナー
部の前記天然系抗菌剤を含む生分解性を有する不織布の
占める面積の割合が30〜70%であることを特徴とす
るハニカム状空気浄化フィルタであり、使用後生分解処
理するのに好適なハニカム状空気浄化フィルタである。
た塵埃中の菌、黴類の増殖を抑制することができ、且
つ、生分解処理可能なハニカム状の空気浄化フィルタを
提供すること。 【解決手段】、本発明は、ハニカムを構成する各セル
で、フルート部がエレクトレット化されたポリ乳酸不織
布とライナー部が天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有
する不織布により形成されてなるハニカム状空気浄化フ
ィルタであって、前記セル内面の全表面積中のライナー
部の前記天然系抗菌剤を含む生分解性を有する不織布の
占める面積の割合が30〜70%であることを特徴とす
るハニカム状空気浄化フィルタであり、使用後生分解処
理するのに好適なハニカム状空気浄化フィルタである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風量低下を引き起こ
さないハニカム状において、抗菌抗黴性と生分解処理可
能なエレクトレットフィルタに関し、詳しくは、塵埃を
効率的に除去し、且つ、捕集した塵埃中の菌、黴類の増
殖を抑制することができるハニカム状の空気浄化フィル
タに関する。ここでいう生分解処理可能とは、土壌中に
不織布を埋設して6ヶ月後に分解状態を目視にて評価し
て、元の形態が失われていることを意味する。
さないハニカム状において、抗菌抗黴性と生分解処理可
能なエレクトレットフィルタに関し、詳しくは、塵埃を
効率的に除去し、且つ、捕集した塵埃中の菌、黴類の増
殖を抑制することができるハニカム状の空気浄化フィル
タに関する。ここでいう生分解処理可能とは、土壌中に
不織布を埋設して6ヶ月後に分解状態を目視にて評価し
て、元の形態が失われていることを意味する。
【0002】
【従来の技術】近年、室内で発生するハウスダスト、花
粉等の数十ミクロンオーダーの粒子に対する除去やタバ
コ煙をはじめ、ディーゼル自動車等から排出されるサブ
ミクロンオーダーの微粒子に対する除去の要望が、健康
上の問題から大きくクローズアップされている。この要
望に対する濾材としてエレクトレット繊維の静電気力を
利用したフィルタがすでに公知であり、種々市販されて
いる。
粉等の数十ミクロンオーダーの粒子に対する除去やタバ
コ煙をはじめ、ディーゼル自動車等から排出されるサブ
ミクロンオーダーの微粒子に対する除去の要望が、健康
上の問題から大きくクローズアップされている。この要
望に対する濾材としてエレクトレット繊維の静電気力を
利用したフィルタがすでに公知であり、種々市販されて
いる。
【0003】この反面、かかるフィルタに捕集された塵
埃中には菌、黴類が混在し、場合によってはこれらの
菌、黴類がフィルタ中などで増殖し、異臭が発生した
り、増殖した菌、黴類の再飛散などによる健康、衛生上
の問題を生じていた。また一方で、環境への負荷低減と
いう点から廃棄物のリサイクル性、生分解性への関心が
高まっており、同時に抗菌性や防かび性の付与に用いら
れる抗菌剤、防かび剤についてもその生産から廃棄まで
含めた全過程で有害な物質を生じない天然系材料が注目
されている。
埃中には菌、黴類が混在し、場合によってはこれらの
菌、黴類がフィルタ中などで増殖し、異臭が発生した
り、増殖した菌、黴類の再飛散などによる健康、衛生上
の問題を生じていた。また一方で、環境への負荷低減と
いう点から廃棄物のリサイクル性、生分解性への関心が
高まっており、同時に抗菌性や防かび性の付与に用いら
れる抗菌剤、防かび剤についてもその生産から廃棄まで
含めた全過程で有害な物質を生じない天然系材料が注目
されている。
【0004】集塵性能の高いエレクトレット化不織布の
形状としては、単板状、ヒダ折り加工を施したプリーツ
状、フルート部とライナー部からなるハニカム状がある
が、エアコン用等の空気浄化フィルタの場合、使用時の
通気抵抗上昇がなく、超低初期通気抵抗が必要とされる
ため、後者のハニカム状フィルタが一般的に使用されて
いる。
形状としては、単板状、ヒダ折り加工を施したプリーツ
状、フルート部とライナー部からなるハニカム状がある
が、エアコン用等の空気浄化フィルタの場合、使用時の
通気抵抗上昇がなく、超低初期通気抵抗が必要とされる
ため、後者のハニカム状フィルタが一般的に使用されて
いる。
【0005】実際、特公昭59−25612号公報、特
公昭59−25613号公報、特公昭59−25614
号公報、特公昭59−51323号公報等で各種ハニカ
ム状のエレクトレットフィルターが提案されているが、
これらのフィルタには抗菌抗黴性能が無く、捕集した塵
埃中の菌、黴類によって異臭が発生したり、増殖した
菌、黴類の再飛散などの問題を生じていた。
公昭59−25613号公報、特公昭59−25614
号公報、特公昭59−51323号公報等で各種ハニカ
ム状のエレクトレットフィルターが提案されているが、
これらのフィルタには抗菌抗黴性能が無く、捕集した塵
埃中の菌、黴類によって異臭が発生したり、増殖した
菌、黴類の再飛散などの問題を生じていた。
【0006】ハニカム状フィルタに、抗菌抗黴剤を組み
合わせたフィルタとしては、例えば、以下のフィルタが
提案されている。
合わせたフィルタとしては、例えば、以下のフィルタが
提案されている。
【0007】特開昭63−137724号公報には、ハ
ニカム構造体のセル内部に活性炭等の吸着剤を入れ、両
面に防菌防黴処理を施した不織布をくもの巣状接着シー
トにて接合した空気浄化フィルタが提案されている。し
かし、不織布および活性炭が生分解性を有さないため、
廃棄処理性に問題があった。
ニカム構造体のセル内部に活性炭等の吸着剤を入れ、両
面に防菌防黴処理を施した不織布をくもの巣状接着シー
トにて接合した空気浄化フィルタが提案されている。し
かし、不織布および活性炭が生分解性を有さないため、
廃棄処理性に問題があった。
【0008】特公平7−83815号公報には、ハニカ
ム構造体に防黴剤を添加した粘着剤により、約20〜6
0メッシュの吸着剤粒子を添着したエアコンディショナ
用脱臭フィルタが提案されている。しかし、このフィル
タについても活性炭、粘着剤が生分解性を有さないた
め、廃棄処理性に問題があった。
ム構造体に防黴剤を添加した粘着剤により、約20〜6
0メッシュの吸着剤粒子を添着したエアコンディショナ
用脱臭フィルタが提案されている。しかし、このフィル
タについても活性炭、粘着剤が生分解性を有さないた
め、廃棄処理性に問題があった。
【0009】さらに従来の抗菌抗黴性を有するハニカム
状のエレクトレットフィルタは、抗菌抗黴剤に農薬や重
金属等を含む有機合成化合物が使用されており、たとえ
フィルタ部材が生分解性を有していても、、土壌中に埋
設して分解処理する際にその有毒性有害性に問題があっ
た。
状のエレクトレットフィルタは、抗菌抗黴剤に農薬や重
金属等を含む有機合成化合物が使用されており、たとえ
フィルタ部材が生分解性を有していても、、土壌中に埋
設して分解処理する際にその有毒性有害性に問題があっ
た。
【0010】上記で説明した通り、初期通気抵抗が低
く、集塵性能に優れ、抗菌抗黴性能を有し、且つ生分解
処理可能な空気浄化フィルタは提供されていないのが現
状である。
く、集塵性能に優れ、抗菌抗黴性能を有し、且つ生分解
処理可能な空気浄化フィルタは提供されていないのが現
状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、初期通気抵抗の上
昇及び塵埃の集塵性能の低下を防ぎ、捕集した菌、黴類
の増殖を抑制しつつ、使用後、生分解処理することが可
能な空気浄化フィルタを提供するものである。
情に着目してなされたものであって、初期通気抵抗の上
昇及び塵埃の集塵性能の低下を防ぎ、捕集した菌、黴類
の増殖を抑制しつつ、使用後、生分解処理することが可
能な空気浄化フィルタを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ハニカ
ムを構成する各セルで、フルート部がエレクトレット化
されたポリ乳酸不織布とライナー部が天然系抗菌抗黴剤
を含む生分解性を有する不織布により形成されてなるハ
ニカム状空気浄化フィルタであって、前記セル内面の全
表面積中のライナー部の前記天然系抗菌剤を含む生分解
性を有する不織布の占める面積の割合が30〜70%で
あることを特徴とするハニカム状空気浄化フィルタであ
り、使用後生分解処理するのに好適なハニカム状空気浄
化フィルタである。
ムを構成する各セルで、フルート部がエレクトレット化
されたポリ乳酸不織布とライナー部が天然系抗菌抗黴剤
を含む生分解性を有する不織布により形成されてなるハ
ニカム状空気浄化フィルタであって、前記セル内面の全
表面積中のライナー部の前記天然系抗菌剤を含む生分解
性を有する不織布の占める面積の割合が30〜70%で
あることを特徴とするハニカム状空気浄化フィルタであ
り、使用後生分解処理するのに好適なハニカム状空気浄
化フィルタである。
【0013】本発明の好ましい実施態様は、フルート部
の前記ハニカムの波ピッチが1.5mm〜10mmであ
り好ましくは2.0〜8.0mm、且つ、波高さが0.
6mm〜8.0mm、好ましくは0.8〜6.0mmで
ある。また、厚みが0.05mm〜1.5mm、好まし
くは0.1mm〜1.0mmであり、且つ不織布の嵩密
度が0.03g/cc〜0.25g/cc、好ましくは
0.03g/cc〜0.20g/ccである。厚みが
0.05mm未満の場合には、ハニカムの形成が困難と
なり、1.0mmを越える場合には、空気が並行流の通
気性が悪くなる。また、嵩密度が0.03g/cm3 未
満の場合には、ハニカムの加工成形が困難となり、0.
25g/cm3 を越える場合には、塵埃の吸着性能が低
下する。
の前記ハニカムの波ピッチが1.5mm〜10mmであ
り好ましくは2.0〜8.0mm、且つ、波高さが0.
6mm〜8.0mm、好ましくは0.8〜6.0mmで
ある。また、厚みが0.05mm〜1.5mm、好まし
くは0.1mm〜1.0mmであり、且つ不織布の嵩密
度が0.03g/cc〜0.25g/cc、好ましくは
0.03g/cc〜0.20g/ccである。厚みが
0.05mm未満の場合には、ハニカムの形成が困難と
なり、1.0mmを越える場合には、空気が並行流の通
気性が悪くなる。また、嵩密度が0.03g/cm3 未
満の場合には、ハニカムの加工成形が困難となり、0.
25g/cm3 を越える場合には、塵埃の吸着性能が低
下する。
【0014】本発明の好ましい実施態様は、ライナー部
の前記天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布
の厚みが、0.05mm〜1.0mmである。また、前
記天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布の総
重量に対する抗菌剤及び抗黴剤の含有量が、0.01〜
20重量%であることが好ましい。
の前記天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布
の厚みが、0.05mm〜1.0mmである。また、前
記天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布の総
重量に対する抗菌剤及び抗黴剤の含有量が、0.01〜
20重量%であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の空気浄化フィルタはハニ
カム型であることが必要である。エアコン等に使用され
る空気浄化フィルタは初期通気抵抗や使用時の通気抵抗
を低く抑える必要があるためである。
カム型であることが必要である。エアコン等に使用され
る空気浄化フィルタは初期通気抵抗や使用時の通気抵抗
を低く抑える必要があるためである。
【0016】本発明のハニカム状空気浄化フィルタのハ
ニカムを構成する各セルは、エレクトレット化されたポ
リ乳酸不織布と天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有す
る不織布により形成されていることが必要である。フィ
ルタ全体として、塵埃の集塵性能と集めた塵埃中の抗菌
抗黴性能を共に発現し、且つ土壌中に埋設して生分解処
理を可能にするためである。
ニカムを構成する各セルは、エレクトレット化されたポ
リ乳酸不織布と天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有す
る不織布により形成されていることが必要である。フィ
ルタ全体として、塵埃の集塵性能と集めた塵埃中の抗菌
抗黴性能を共に発現し、且つ土壌中に埋設して生分解処
理を可能にするためである。
【0017】本発明のハニカム状空気浄化フィルタのハ
ニカムを構成する各セルは、セル内面の全表面積中のラ
イナー部である天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有す
る不織布の占める割合が30%〜70%であることが必
要である。即ち、セルの内側のフルート部の面積とライ
ナー部の面積の合計面積に対するライナー部の面積を意
味する。天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織
布の割合が30%未満の場合には、抗菌抗黴性能が低下
し、菌や黴の種類によっては増殖する。また、この割合
が70%を越える場合には、集塵性能が低下する恐れが
ある。
ニカムを構成する各セルは、セル内面の全表面積中のラ
イナー部である天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有す
る不織布の占める割合が30%〜70%であることが必
要である。即ち、セルの内側のフルート部の面積とライ
ナー部の面積の合計面積に対するライナー部の面積を意
味する。天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織
布の割合が30%未満の場合には、抗菌抗黴性能が低下
し、菌や黴の種類によっては増殖する。また、この割合
が70%を越える場合には、集塵性能が低下する恐れが
ある。
【0018】上記ハニカムの波ピッチ及び波高さは、管
状通路の太さを決定するものであり、例えば、細い管状
通路の場合には、通気抵抗が大きくなるが、空気中の被
吸着物の管壁への移動速度も大きくなるため、除去に必
要なハニカム層長を短くすることができる。このよう
に、一般的には、主にフィルタの使用目的等を勘案し、
決定される。
状通路の太さを決定するものであり、例えば、細い管状
通路の場合には、通気抵抗が大きくなるが、空気中の被
吸着物の管壁への移動速度も大きくなるため、除去に必
要なハニカム層長を短くすることができる。このよう
に、一般的には、主にフィルタの使用目的等を勘案し、
決定される。
【0019】しかし、本発明においては、管状通路の太
さは、上記の理由とは別に、抗菌抗黴性能に影響し、波
ピッチが10mmを越えたり又は/及び波高さが8mm
を越える場合には、菌、黴類の増殖を十分に抑えること
が困難となる。また、逆に、管状通路が細く、波ピッチ
が1.5mm未満又は/及び波高さが0.8mm未満の
場合には、通気抵抗が高くなり、安定した除塵性能を発
現することが困難となる。
さは、上記の理由とは別に、抗菌抗黴性能に影響し、波
ピッチが10mmを越えたり又は/及び波高さが8mm
を越える場合には、菌、黴類の増殖を十分に抑えること
が困難となる。また、逆に、管状通路が細く、波ピッチ
が1.5mm未満又は/及び波高さが0.8mm未満の
場合には、通気抵抗が高くなり、安定した除塵性能を発
現することが困難となる。
【0020】本発明のハニカム状空気浄化フィルタを製
造する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、
段ボール加工機により、波型に加工した波型シート(フ
ルート部)の片面と平面シート(ライナー部)の接点を
接合して片段ボールを成形し、その後、この片段ボール
を積み重ね或いはロール状に巻き上げてハニカム状フィ
ルタを製造する。
造する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、
段ボール加工機により、波型に加工した波型シート(フ
ルート部)の片面と平面シート(ライナー部)の接点を
接合して片段ボールを成形し、その後、この片段ボール
を積み重ね或いはロール状に巻き上げてハニカム状フィ
ルタを製造する。
【0021】上記において、片段ボールを積み重ねてハ
ニカム状に成形する場合は、波型シートの波の頂点に接
着剤を塗布して固定するのが一般的であるが、プラスチ
ック樹脂等のケースに充填する場合は接着剤による固定
は必ずしも必要ない。図1には片段ボールの断面図を、
図2には片段ボールを積み重ねたハニカム状フィルタの
断面図を示した。
ニカム状に成形する場合は、波型シートの波の頂点に接
着剤を塗布して固定するのが一般的であるが、プラスチ
ック樹脂等のケースに充填する場合は接着剤による固定
は必ずしも必要ない。図1には片段ボールの断面図を、
図2には片段ボールを積み重ねたハニカム状フィルタの
断面図を示した。
【0022】本発明のハニカム状空気浄化フィルタを形
成するエレクトレット化されたポリ乳酸不織布は、不織
布に永久的な分極を与え、常に一定の電荷を有した不織
布である。従ってその表面を通過する空気中の塵埃は静
電気力によってエレクトレット化された不織布に吸着さ
れ、空気中から除去される。かかるエレクトレット化さ
れたポリ乳酸不織布は、エレクトレット化された誘導体
(例えば、フィルム、糸)を素材として不織布状に作ら
れる場合や、不織布を形成させてからエレクトレット化
する場合がある。
成するエレクトレット化されたポリ乳酸不織布は、不織
布に永久的な分極を与え、常に一定の電荷を有した不織
布である。従ってその表面を通過する空気中の塵埃は静
電気力によってエレクトレット化された不織布に吸着さ
れ、空気中から除去される。かかるエレクトレット化さ
れたポリ乳酸不織布は、エレクトレット化された誘導体
(例えば、フィルム、糸)を素材として不織布状に作ら
れる場合や、不織布を形成させてからエレクトレット化
する場合がある。
【0023】本発明のハニカム状空気浄化フィルタを形
成するエレクトレット化された不織布の素材は、ポリ乳
酸および/またはポリ乳酸を主体とする熱可塑性樹脂で
あることが好ましい。ポリ乳酸を主体とする熱可塑性樹
脂としては、乳酸にε−カプロラクトンなどの環状ラク
トン類、α−ヒドロキシ酪酸、α−ドロキシイソ酪酸、
α−ヒドロキシ吉草酸などのα−オキシ酸類、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオールなどのグリコール
類、コハク酸、セパチン酸などのジカルボン酸類が1種
あるいは2種以上共重合されたものを用いることができ
る。共重合体には、ランダム共重合体および/またはブ
ロック共重合体を用いることができる。また、分子末端
にカルボキシル基をもつ化合物でポリマー分子末端をエ
ステル化処理する事が好ましく、このことにより熱成形
時の安定性を改善することが可能である。
成するエレクトレット化された不織布の素材は、ポリ乳
酸および/またはポリ乳酸を主体とする熱可塑性樹脂で
あることが好ましい。ポリ乳酸を主体とする熱可塑性樹
脂としては、乳酸にε−カプロラクトンなどの環状ラク
トン類、α−ヒドロキシ酪酸、α−ドロキシイソ酪酸、
α−ヒドロキシ吉草酸などのα−オキシ酸類、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオールなどのグリコール
類、コハク酸、セパチン酸などのジカルボン酸類が1種
あるいは2種以上共重合されたものを用いることができ
る。共重合体には、ランダム共重合体および/またはブ
ロック共重合体を用いることができる。また、分子末端
にカルボキシル基をもつ化合物でポリマー分子末端をエ
ステル化処理する事が好ましく、このことにより熱成形
時の安定性を改善することが可能である。
【0024】本発明のハニカム状空気浄化フィルタを形
成するエレクトレット化された不織布の製造方法は、特
に限定されるものではないが、例えば、熱エレクトレッ
ト法、エレクトロエレクトレット法、ホトエレクトレッ
ト法、ラジオエレクトレット法、マグネエレクトレット
法、メカノエレクトレット法等が挙げられる。
成するエレクトレット化された不織布の製造方法は、特
に限定されるものではないが、例えば、熱エレクトレッ
ト法、エレクトロエレクトレット法、ホトエレクトレッ
ト法、ラジオエレクトレット法、マグネエレクトレット
法、メカノエレクトレット法等が挙げられる。
【0025】上記の熱エレクトレット法の場合は、上記
素材からなる不織布を2枚の電極板間に挟み、上記素材
の軟化温度よりわずか低い温度に保持し、これに直流高
電圧を因荷しながら室温まで冷やす。この方法は操作性
が良好であると共に、注入された電荷の寿命が数年に及
ぶという特性を有し、特に好ましい。
素材からなる不織布を2枚の電極板間に挟み、上記素材
の軟化温度よりわずか低い温度に保持し、これに直流高
電圧を因荷しながら室温まで冷やす。この方法は操作性
が良好であると共に、注入された電荷の寿命が数年に及
ぶという特性を有し、特に好ましい。
【0026】即ち、本発明のハニカム状空気浄化フィル
タを形成するエレクトレット化されたポリ乳酸不織布
は、表面に対して空気が並行に流されるものであるか
ら、必ずしも処理空気が貫通するものではない。従っ
て、塵埃吸着容量を高めるためには、空気の微細な塵埃
をシート内部まで取り込み得る必要があり、シート内部
に空気が容易に侵入し、時にはこれを通過することがで
きる厚みであることが必要となる。
タを形成するエレクトレット化されたポリ乳酸不織布
は、表面に対して空気が並行に流されるものであるか
ら、必ずしも処理空気が貫通するものではない。従っ
て、塵埃吸着容量を高めるためには、空気の微細な塵埃
をシート内部まで取り込み得る必要があり、シート内部
に空気が容易に侵入し、時にはこれを通過することがで
きる厚みであることが必要となる。
【0027】本発明のハニカム状空気浄化フィルタを形
成する天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布
は、不織布を構成する生分解性繊維に天然系抗菌抗黴剤
を固着していることが好ましい。本発明のハニカム状空
気浄化フィルタを形成する天然系抗菌抗黴剤を含む生分
解性を有する不織布の製造方法は、特に限定されるもの
ではないが、例えば、セルロース系、ポリ乳酸系、脂肪
族ポリエステル系、ポリビニルアルコール系等の生分解
性繊維を単独に又は混合して形成した不織布に、天然系
抗菌抗黴剤を加え混合した溶液を添着乾燥して製造する
乾式法や、同様の生分解繊維を天然系抗菌抗黴剤と共に
混合し、スラリーを作成し、このスラリーを濾過乾燥し
て製造する湿式法が挙げられる。天然系抗菌抗黴剤に接
着力が劣る場合は、ポリビニルアルコール等の生分解性
を有する接着剤を併用する事ができる。
成する天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布
は、不織布を構成する生分解性繊維に天然系抗菌抗黴剤
を固着していることが好ましい。本発明のハニカム状空
気浄化フィルタを形成する天然系抗菌抗黴剤を含む生分
解性を有する不織布の製造方法は、特に限定されるもの
ではないが、例えば、セルロース系、ポリ乳酸系、脂肪
族ポリエステル系、ポリビニルアルコール系等の生分解
性繊維を単独に又は混合して形成した不織布に、天然系
抗菌抗黴剤を加え混合した溶液を添着乾燥して製造する
乾式法や、同様の生分解繊維を天然系抗菌抗黴剤と共に
混合し、スラリーを作成し、このスラリーを濾過乾燥し
て製造する湿式法が挙げられる。天然系抗菌抗黴剤に接
着力が劣る場合は、ポリビニルアルコール等の生分解性
を有する接着剤を併用する事ができる。
【0028】本発明において、生分解性不織布に天然系
抗菌抗黴剤を固着する方法は、特に限定されるものでは
なく、例えば下記の方法が挙げられる。前者の乾式法の
場合には、例えば、グラビアコーティング法、スプレー
法、ディッピング法等により生分解性不織布に添着した
後に、熱風乾燥や回転ドラム等により乾燥して固着化す
る方法が挙げられる。 後者の湿式法の場合には、例え
ば、スラリーを濾過後乾燥ドラムにより乾燥することに
より固着化される方法が挙げられる。
抗菌抗黴剤を固着する方法は、特に限定されるものでは
なく、例えば下記の方法が挙げられる。前者の乾式法の
場合には、例えば、グラビアコーティング法、スプレー
法、ディッピング法等により生分解性不織布に添着した
後に、熱風乾燥や回転ドラム等により乾燥して固着化す
る方法が挙げられる。 後者の湿式法の場合には、例え
ば、スラリーを濾過後乾燥ドラムにより乾燥することに
より固着化される方法が挙げられる。
【0029】本発明において用いられる天然系抗菌抗黴
剤は、特に限定されるものではないが、例えば下記の抗
菌抗黴剤が挙げられる。植物精油成分として、アニス
油、オリガナム油、カシア油、ガーニック油、キャラウ
ェイ油、クミン、グローブ、コリアンダー、シナモン
油、スペアミント油、タイム油、バーチ油、ピメント、
ベイ油、ユーカリ油、レモングラス油、ローレル等が挙
げられる。漢方用薬として、インチンコウ、ウイキョ
ウ、メンオウギ、オウレン、オウバク、オウゴン、ガイ
ヨウ、カンゾウ、キョウニン、ケイヒ、コウボク、シソ
葉、シャクヤク、センキュウ、ダイオウ、チョウジ、ト
ウニン、ボタンピ等が挙げられる。その他にも、エゴノ
キ抽出物、カワラヨモギ抽出物、ホオノキ抽出物、レン
ギョウ抽出物、ペクチン分解物、プロタミン、ポリリジ
ン、キトサン、ヨモギ、アロエ、シソ、ドクダミ、甘
草、カラシ抽出物、キトサン塩、ヒノキチオール、柑橘
種子抽出物、ショウガ抽出物、茶抽出物、生大豆抽出
物、紅麹抽出物、ホッコシ抽出物、孟宗竹抽出物、モミ
ガラ抽出物、リゾチーム、ピメンタ抽出物、ペッパー抽
出物、プロポリス等が挙げられる。
剤は、特に限定されるものではないが、例えば下記の抗
菌抗黴剤が挙げられる。植物精油成分として、アニス
油、オリガナム油、カシア油、ガーニック油、キャラウ
ェイ油、クミン、グローブ、コリアンダー、シナモン
油、スペアミント油、タイム油、バーチ油、ピメント、
ベイ油、ユーカリ油、レモングラス油、ローレル等が挙
げられる。漢方用薬として、インチンコウ、ウイキョ
ウ、メンオウギ、オウレン、オウバク、オウゴン、ガイ
ヨウ、カンゾウ、キョウニン、ケイヒ、コウボク、シソ
葉、シャクヤク、センキュウ、ダイオウ、チョウジ、ト
ウニン、ボタンピ等が挙げられる。その他にも、エゴノ
キ抽出物、カワラヨモギ抽出物、ホオノキ抽出物、レン
ギョウ抽出物、ペクチン分解物、プロタミン、ポリリジ
ン、キトサン、ヨモギ、アロエ、シソ、ドクダミ、甘
草、カラシ抽出物、キトサン塩、ヒノキチオール、柑橘
種子抽出物、ショウガ抽出物、茶抽出物、生大豆抽出
物、紅麹抽出物、ホッコシ抽出物、孟宗竹抽出物、モミ
ガラ抽出物、リゾチーム、ピメンタ抽出物、ペッパー抽
出物、プロポリス等が挙げられる。
【0030】本発明のハニカム状空気浄化フィルタを形
成する天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布
の厚みは、0.05mm〜1.0mmであることが好ま
しく、0.1mm〜0.6mmであればより好ましい。
0.05mm未満の場合には、ハニカムの形成が困難と
なり、1.0mmを越える場合には、空気が並行流の通
気性が悪くなる。
成する天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布
の厚みは、0.05mm〜1.0mmであることが好ま
しく、0.1mm〜0.6mmであればより好ましい。
0.05mm未満の場合には、ハニカムの形成が困難と
なり、1.0mmを越える場合には、空気が並行流の通
気性が悪くなる。
【0031】本発明において、天然系抗菌抗黴剤を含む
生分解性を有する不織布に固着される天然系抗菌抗黴剤
の量は、不織布重量に対して、0.01〜20wt%、
好ましくは0.5〜10wt%である。0.01wt%
以下では後述の黴の生育面積が30%以上になり黴の生
育が認められる。20wt%以上では、後述の抗菌性で
5.0×10-2、黴の生育面積が0%であり、抗菌抗黴
効果が一定になる。
生分解性を有する不織布に固着される天然系抗菌抗黴剤
の量は、不織布重量に対して、0.01〜20wt%、
好ましくは0.5〜10wt%である。0.01wt%
以下では後述の黴の生育面積が30%以上になり黴の生
育が認められる。20wt%以上では、後述の抗菌性で
5.0×10-2、黴の生育面積が0%であり、抗菌抗黴
効果が一定になる。
【0032】以下、実施例によって本発明を具体的に説
明するが、実施例は本発明を何等制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更することは
すべて本発明の技術範囲に包含される。
明するが、実施例は本発明を何等制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更することは
すべて本発明の技術範囲に包含される。
【0033】実施例
以下、まず、下記の実施例において用いられた測定法に
関して説明する。
関して説明する。
【0034】1.通気抵抗
空気浄化フィルタを60mm×300mmのアクリル樹
脂製ダクト内に設置して、該ダクトに温度25℃、相対
湿度50%の空気を空塔線速度100cm/secで流
した。空気浄化フィルタの入口側及び出口側の通気抵抗
を測定した。
脂製ダクト内に設置して、該ダクトに温度25℃、相対
湿度50%の空気を空塔線速度100cm/secで流
した。空気浄化フィルタの入口側及び出口側の通気抵抗
を測定した。
【0035】2.塵埃除去性能
空気浄化フィルタを空気清浄機に設置し、2.7m3の
アクリル樹脂製ケースの中央に設置し、温度25℃、相
対湿度50%の環境下にタバコ(マイルドセブン:商品
名)を自然燃焼させ粉塵測定器で5000個の汚染環境
にした後、空塔線速度100cm/secとして空気清
浄機を70分間運転し塵埃除去性能を測定した。(図3
参照) 除塵性能(%)=(1−A/B)×100 但し、A:70分後の塵埃粒子数(個) B:初期塵埃粒子数(個)
アクリル樹脂製ケースの中央に設置し、温度25℃、相
対湿度50%の環境下にタバコ(マイルドセブン:商品
名)を自然燃焼させ粉塵測定器で5000個の汚染環境
にした後、空塔線速度100cm/secとして空気清
浄機を70分間運転し塵埃除去性能を測定した。(図3
参照) 除塵性能(%)=(1−A/B)×100 但し、A:70分後の塵埃粒子数(個) B:初期塵埃粒子数(個)
【0036】3.抗菌抗黴性能
抗菌性としては菌数測定法、抗黴性能はJISZ291
1.6.2.2(繊維製品の試験;湿式法)で実施し
た。菌数測定法は空気浄化フィルタに試験菌のブイヨン
懸濁液を注加し、密閉容器で、温度37℃、18時間培
養後の生菌数を計測し、植菌数に対する増減値を求め
た。培養直前の生菌数は約43万個に調整し、試験菌は
黄色葡萄状球菌で実施した。 抗菌性(−)=C/D 但し、C:培養後の生菌数 D:培養直前の生菌数 抗黴性能はJISZ2911.6.2.2(繊維製品の
試験;湿式法)に準じ、JIS無機寒天培地に空気浄化
フィルタを貼付し、指定の4菌株の胞子懸濁液を噴霧
し、温度27±1℃で14日間培養する。14日後の黴
の生育面積を求めた。試験菌はAspergillus
niger、Penicilliumcitrinu
m、Chaetomium globosum、Myr
otyecium verrucariaの4種類混合
菌種で実施した。
1.6.2.2(繊維製品の試験;湿式法)で実施し
た。菌数測定法は空気浄化フィルタに試験菌のブイヨン
懸濁液を注加し、密閉容器で、温度37℃、18時間培
養後の生菌数を計測し、植菌数に対する増減値を求め
た。培養直前の生菌数は約43万個に調整し、試験菌は
黄色葡萄状球菌で実施した。 抗菌性(−)=C/D 但し、C:培養後の生菌数 D:培養直前の生菌数 抗黴性能はJISZ2911.6.2.2(繊維製品の
試験;湿式法)に準じ、JIS無機寒天培地に空気浄化
フィルタを貼付し、指定の4菌株の胞子懸濁液を噴霧
し、温度27±1℃で14日間培養する。14日後の黴
の生育面積を求めた。試験菌はAspergillus
niger、Penicilliumcitrinu
m、Chaetomium globosum、Myr
otyecium verrucariaの4種類混合
菌種で実施した。
【0037】4.生分解処理性
生分解処理性はJIS K 6953(2000)プラ
スチックー制御されたコンポスト条件下の好気的究極生
分解度及び崩壊度の求め方に基づき実施。形状崩壊を起
こすまでの日数が30日以内であり、かつ、抗菌剤が天
然系であるものを生分解処理性有りとした。
スチックー制御されたコンポスト条件下の好気的究極生
分解度及び崩壊度の求め方に基づき実施。形状崩壊を起
こすまでの日数が30日以内であり、かつ、抗菌剤が天
然系であるものを生分解処理性有りとした。
【0038】(実施例1)エレクトレット化されたポリ
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、ポリビニルアルコール(PVA)のシ
ート状不織布(目付重量50g/m2 、厚み0.25m
m、嵩密度0.2g/cm3 )にヒノキチオール(天然
系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不織布に対して
2wt%)添着乾燥させたものをライナー部として、波
ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片段ボールを3
0段積層して高さ60mm、横300mm、層長(図2
のt)10mmのハニカム状空気浄化フィルタを作製し
た。ハニカムの一つの空間を構成する抗菌シートの比率
が40%であった。
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、ポリビニルアルコール(PVA)のシ
ート状不織布(目付重量50g/m2 、厚み0.25m
m、嵩密度0.2g/cm3 )にヒノキチオール(天然
系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不織布に対して
2wt%)添着乾燥させたものをライナー部として、波
ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片段ボールを3
0段積層して高さ60mm、横300mm、層長(図2
のt)10mmのハニカム状空気浄化フィルタを作製し
た。ハニカムの一つの空間を構成する抗菌シートの比率
が40%であった。
【0039】(実施例2)エレクトレット化されたポリ
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、エレクトレット化されたポリ乳酸のシ
ート状不織布(14μm、目付重量50g/m2 、厚み
0.35mm、嵩密度0.14g/cm2 )にヒノキチ
オール(天然系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不
織布に対して2wt%)添着乾燥させたものをライナー
部として、波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片
段ボールを30段積層して高さ60mm、横300m
m、層長(図2のt)10mmのハニカム状空気浄化フ
ィルタを作製した。ハニカムの一つの空間を構成する抗
菌シートの比率が40%であった。
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、エレクトレット化されたポリ乳酸のシ
ート状不織布(14μm、目付重量50g/m2 、厚み
0.35mm、嵩密度0.14g/cm2 )にヒノキチ
オール(天然系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不
織布に対して2wt%)添着乾燥させたものをライナー
部として、波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片
段ボールを30段積層して高さ60mm、横300m
m、層長(図2のt)10mmのハニカム状空気浄化フ
ィルタを作製した。ハニカムの一つの空間を構成する抗
菌シートの比率が40%であった。
【0040】(比較例1)エレクトレット化されたポリ
プロピレンのシート状不織布(14μm、目付重量50
g/m2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm
3 )をフルート部とし、ポリビニルアルコール(PV
A)のシート状不織布(目付重量50g/m2 、厚み
0.25mm、嵩密度0.2g/cm3 )にヒノキチオ
ール(天然系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不織
布に対して2wt%)添着乾燥させたものをライナー部
として、波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片段
ボールを30段積層して高さ60mm、横300mm、
層長5mmのハニカム状空気浄化フィルタを作製した。
ハニカムの一つの空間を構成する抗菌シートの比率が4
0%であった。
プロピレンのシート状不織布(14μm、目付重量50
g/m2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm
3 )をフルート部とし、ポリビニルアルコール(PV
A)のシート状不織布(目付重量50g/m2 、厚み
0.25mm、嵩密度0.2g/cm3 )にヒノキチオ
ール(天然系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不織
布に対して2wt%)添着乾燥させたものをライナー部
として、波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片段
ボールを30段積層して高さ60mm、横300mm、
層長5mmのハニカム状空気浄化フィルタを作製した。
ハニカムの一つの空間を構成する抗菌シートの比率が4
0%であった。
【0041】(比較例2)エレクトレット化されたポリ
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、PVAのシート状不織布(目付重量5
0g/m2 、厚み0.25mm、嵩密度0.2g/cm
3 )に2−メトキシカルボニールアミノベンツイミダゾ
ール(MCABI,抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート
状不織布に対して2wt%)、アクリル樹脂(バインダ
ー)を2g/m2 (抗菌抗黴剤に対して200wt%)
添着乾燥させたものをライナー部に使用して、波ピッチ
約3.1mm、波高さ約2mmの片段ボールを30段積
層して高さ60mm、横300mm、層長5mmのハニ
カム状空気浄化フィルタを作製した。ハニカムの一つの
空間を構成する抗菌シートの比率が40%であった。
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、PVAのシート状不織布(目付重量5
0g/m2 、厚み0.25mm、嵩密度0.2g/cm
3 )に2−メトキシカルボニールアミノベンツイミダゾ
ール(MCABI,抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート
状不織布に対して2wt%)、アクリル樹脂(バインダ
ー)を2g/m2 (抗菌抗黴剤に対して200wt%)
添着乾燥させたものをライナー部に使用して、波ピッチ
約3.1mm、波高さ約2mmの片段ボールを30段積
層して高さ60mm、横300mm、層長5mmのハニ
カム状空気浄化フィルタを作製した。ハニカムの一つの
空間を構成する抗菌シートの比率が40%であった。
【0042】(比較例3)エレクトレット化されたポリ
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、PVAのシート状不織布(目付重量5
0g/m2 、厚み0.25mm、嵩密度0.2g/cm
3 )をライナー部に使用して、波ピッチ約3.1mm、
波高さ約2mmの片段ボールを30段積層して高さ60
mm、横300mm、層長5mmのハニカム状空気浄化
フィルタを作製した。ハニカムの一つの空間を構成する
抗菌シートの比率が0%であった。
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、PVAのシート状不織布(目付重量5
0g/m2 、厚み0.25mm、嵩密度0.2g/cm
3 )をライナー部に使用して、波ピッチ約3.1mm、
波高さ約2mmの片段ボールを30段積層して高さ60
mm、横300mm、層長5mmのハニカム状空気浄化
フィルタを作製した。ハニカムの一つの空間を構成する
抗菌シートの比率が0%であった。
【0043】(比較例4)エレクトレット化されたポリ
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)のシート状不織布(目付重量50g/m2 、厚み
0.25mm、嵩密度0.2g/cm3 )にヒノキチオ
ール(天然系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不織
布に対して2wt%)添着乾燥させたものをライナー部
として、波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片段
ボールを30段積層して高さ60mm、横300mm、
層長(図2のt)10mmのハニカム状空気浄化フィル
タを作製した。ハニカムの一つの空間を構成する抗菌シ
ートの比率が40%であった。
乳酸のシート状不織布(14μm、目付重量50g/m
2 、厚み0.35mm、嵩密度0.14g/cm3 )を
フルート部とし、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)のシート状不織布(目付重量50g/m2 、厚み
0.25mm、嵩密度0.2g/cm3 )にヒノキチオ
ール(天然系抗菌抗黴剤)を1g/m2 (シート状不織
布に対して2wt%)添着乾燥させたものをライナー部
として、波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片段
ボールを30段積層して高さ60mm、横300mm、
層長(図2のt)10mmのハニカム状空気浄化フィル
タを作製した。ハニカムの一つの空間を構成する抗菌シ
ートの比率が40%であった。
【0044】以上の様にして得られた空気浄化フィルタ
の特性を測定した。表1に示されるように実施例1,2
の空気浄化フィルタはタバコ煙粒子の除去及び抗菌抗黴
性、生分解処理性に優れた性能を発揮した。比較例1は
塵埃除去性能は優れているが、生分解性が無い。比較例
2は抗菌抗黴性能は優れているが、埋設処理に適してな
いために生分解処理性が悪い。比較例3は生分解性は良
好だが、抗菌抗黴性が不十分、比較例4は生分解性が不
充分であった。
の特性を測定した。表1に示されるように実施例1,2
の空気浄化フィルタはタバコ煙粒子の除去及び抗菌抗黴
性、生分解処理性に優れた性能を発揮した。比較例1は
塵埃除去性能は優れているが、生分解性が無い。比較例
2は抗菌抗黴性能は優れているが、埋設処理に適してな
いために生分解処理性が悪い。比較例3は生分解性は良
好だが、抗菌抗黴性が不十分、比較例4は生分解性が不
充分であった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】風量低下を引き起こさないハニカム状に
おいて、抗菌抗黴性と生分解処理可能なエレクトレット
フィルタに関し、詳しくは、塵埃を効率的に除去し、且
つ、捕集した塵埃中の菌、黴類の増殖を抑制することが
できるハニカム状の空気浄化フィルタを提供することが
可能となった。
おいて、抗菌抗黴性と生分解処理可能なエレクトレット
フィルタに関し、詳しくは、塵埃を効率的に除去し、且
つ、捕集した塵埃中の菌、黴類の増殖を抑制することが
できるハニカム状の空気浄化フィルタを提供することが
可能となった。
【図1】 片段ボールの断面図。
【図2】 片段ボールを積層したハニカム状空気浄化フ
ィルタの斜視図。
ィルタの斜視図。
【図3】 実施例におけるフィルタの除塵性能の測定装
置を示す図。
置を示す図。
1 フルート部
2 ライナー部
3 空気浄化フィルタ
4 2.7m3アクリル樹脂製ケース
5 空気清浄器
A 空気の流れ方向
t 層長
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B01D 46/00 302 B01D 46/00 302
B03C 3/28 B03C 3/28
Claims (5)
- 【請求項1】 セルのフルート部がエレクトレット化さ
れたポリ乳酸からなる不織布と該セルのライナー部が天
然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有する不織布により形
成されてなるハニカム状空気浄化フィルタであって、該
セル内面の全表面積中におけるライナー部の占める面積
の割合が30〜70%であることを特徴とするハニカム
状空気浄化フィルタ。 - 【請求項2】 ハニカムの波ピッチが1.5mm〜10
mmであり、且つ、波高さが0.6mm〜8.0mmで
あることを特徴とする請求項1に記載のハニカム状空気
浄化フィルタ。 - 【請求項3】 ライナー部の厚みが、0.05mm〜
1.0mmであることを特徴とする請求項1乃至2のい
ずれかに記載のハニカム状空気浄化フィルタ。 - 【請求項4】 フルート部の厚みが0.05mm〜1.
5mmであり、且つ、嵩密度が0.03g/cc〜0.
25g/ccであることを特徴とする請求項1乃至3の
いずれかに記載のハニカム状空気浄化フィルタ。 - 【請求項5】 天然系抗菌抗黴剤を含む生分解性を有す
る不織布の総重量に対する抗菌剤及び抗黴剤の含有量
が、0.01〜20重量%であることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載のハニカム状空気浄化フィ
ルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113685A JP2003305321A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 空気浄化フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113685A JP2003305321A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 空気浄化フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003305321A true JP2003305321A (ja) | 2003-10-28 |
Family
ID=29395797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002113685A Withdrawn JP2003305321A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 空気浄化フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003305321A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006166878A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Toyobo Co Ltd | 蛋白質担持フィルター及びその製造方法 |
JP2007083203A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 集塵装置および空調装置 |
JP2015503075A (ja) * | 2011-11-17 | 2015-01-29 | コーウェイ カンパニー リミテッドCoway Co., Ltd. | 除湿型空気清浄機 |
CN104356621A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-02-18 | 深圳市中纺滤材无纺布有限公司 | 一种可生物降解塑料蜂窝芯及其加工工艺 |
CN106042845A (zh) * | 2015-04-10 | 2016-10-26 | Cnk合伙有限公司 | 车辆用空调机的空气过滤装置 |
KR102511871B1 (ko) * | 2022-06-20 | 2023-03-20 | 엔피일렉트릭 주식회사 | 소각 연소가스 정화용 필터 카트리지 |
-
2002
- 2002-04-16 JP JP2002113685A patent/JP2003305321A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006166878A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Toyobo Co Ltd | 蛋白質担持フィルター及びその製造方法 |
JP4591070B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2010-12-01 | 東洋紡績株式会社 | 蛋白質担持フィルター及びその製造方法 |
JP2007083203A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 集塵装置および空調装置 |
JP2015503075A (ja) * | 2011-11-17 | 2015-01-29 | コーウェイ カンパニー リミテッドCoway Co., Ltd. | 除湿型空気清浄機 |
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CN106042845A (zh) * | 2015-04-10 | 2016-10-26 | Cnk合伙有限公司 | 车辆用空调机的空气过滤装置 |
KR102511871B1 (ko) * | 2022-06-20 | 2023-03-20 | 엔피일렉트릭 주식회사 | 소각 연소가스 정화용 필터 카트리지 |
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Legal Events
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