JP2003303993A - 窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造方法及び発光装置 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造方法及び発光装置

Info

Publication number
JP2003303993A
JP2003303993A JP2002104821A JP2002104821A JP2003303993A JP 2003303993 A JP2003303993 A JP 2003303993A JP 2002104821 A JP2002104821 A JP 2002104821A JP 2002104821 A JP2002104821 A JP 2002104821A JP 2003303993 A JP2003303993 A JP 2003303993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
compound semiconductor
gallium nitride
electrode
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002104821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4233801B2 (ja
Inventor
Shiro Sakai
士郎 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitride Semiconductors Co Ltd
Original Assignee
Nitride Semiconductors Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitride Semiconductors Co Ltd filed Critical Nitride Semiconductors Co Ltd
Priority to JP2002104821A priority Critical patent/JP4233801B2/ja
Publication of JP2003303993A publication Critical patent/JP2003303993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4233801B2 publication Critical patent/JP4233801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaNを用いた発光素子において、発光ピー
ク波長を任意に制御する。 【解決手段】 発光素子は、基板10上に順次n型Ga
N層12、InGaN発光層16,p型GaN層20、
p型電極22及びn型電極24を積層して構成させる。
基板10の裏面に不連続的に金属膜や溝を形成し、基板
裏面側からヒータで加熱する際に基板10の面内で温度
分布を形成する。基板10の温度分布により、InGa
N発光層16成長時に成長温度分布が生じ、温度の高い
部分ではInの組成が小さく、温度が低い部分ではIn
の組成が大きくなり発光ピーク波長が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化ガリウム(Ga
N)系化合物半導体装置の製造方法及び発光装置に関
し、特に発光スペクトルの調整に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、GaN系化合物半導体を用い
た発光装置(LEDや半導体レーザ)が知られている。
例えば、波長360〜600nm帯で発光するLED
は、In XGa1-XN(0≦x≦1)を活性層(発光層)
として用いる場合が多い。InxGa1-xNを発光層とし
て用いた場合、組成xを変化させることで発光波長は3
60nm〜600nmの範囲で変化する。すなわち、x
=0の場合は発光波長360nmであり、xを増大させ
るほど長波長側にシフトし、x=1において発光波長6
00nmとなる。360nm〜600nmの波長帯は、
人間の視感度のほぼ全領域をカバーすることから(一般
的には、可視光領域は380nm〜770nmであ
る)、表示用や照明用など多くの用途が考えられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】表示用の光源として考
えた場合、原理的には光の3原色(R、G、B)を混ぜ
ることで任意の色を表現できるため、光源のスペクトル
としてはR、G、Bの3つの波長を有していれば足り、
全ての視感度領域の波長を有する必要はない。
【0004】しかしながら、より自然に近い色や、白色
あるいは液晶ディスプレイのバックライトとして自然な
色を表現するためには、光源の波長分布はできるだけ広
く、望ましくは全ての視感度領域をカバーできる方がよ
い。InxGa1-xNを発光層として用いた場合、上記の
如く組成xを変化させることで発光波長を変化させるこ
とができるが、従来においては組成xをある一定値に調
整してR、G、Bに相当する発光デバイスをそれぞれ作
製するのみで、広い半値幅を有する発光デバイス、ある
いは発光スペクトルを適宜調整することができる発光デ
バイスは得られていなかった。
【0005】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、発光スペクトルが
広く、あるいは、発光スペクトルを所望の値に適宜設定
することができる発光装置及び製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、窒化ガリウム系化合物半導体装置を製造
する方法であって、基板上に窒化ガリウム系化合物半導
体層を形成する際に、面内で温度分布を生じさせつつ前
記窒化ガリウム系化合物半導体層を形成するステップを
有することを特徴とする。
【0007】ここで、前記温度分布は、前記基板の裏面
に不連続的に膜を形成し、前記基板の裏面側から加熱す
ることで生成される。
【0008】前記膜は、例えばストライプ状に形成する
ことができ、この場合、ストライプ状の膜の幅及び間隔
は前記基板の厚さ以上に設定することが好適である。
【0009】前記膜は、例えばモリブデンあるいはチタ
ンを用いることができる。
【0010】また、前記温度分布は、前記基板の裏面に
不連続的に溝を形成し、前記基板の裏面側から加熱する
ことで生成される。
【0011】また、前記温度分布は、前記窒化ガリウム
系化合物半導体層を形成する際に、局所的に熱エネルギ
を印加することにより生成される。
【0012】前記熱エネルギは、光源からの光を照射す
ることで印加され得る。
【0013】本発明の方法において、さらに、前記窒化
ガリウム系化合物半導体層を形成した後、前記基板の裏
面を研磨するステップとを有することが好適である。
【0014】また、前記窒化ガリウム系化合物半導体
は、AlyInxGa1-x-yN(但し、0≦x≦1、0≦
y≦1)を含むことが好適であり、また、前記窒化ガリ
ウム系化合物半導体層は、発光層であることが好適であ
る。
【0015】本発明において、さらに、前記窒化ガリウ
ム系化合物半導体層に電圧を印加するためのp電極及び
n電極を形成するステップを有し、前記p電極及びn電
極は前記温度分布の高い領域と低い領域にわたって共通
形成されることが好適である。
【0016】また、本発明において、さらに、前記窒化
ガリウム系化合物半導体層に電圧を印加するためのp電
極及びn電極を形成するステップを有し、前記p電極あ
るいはn電極のいずれかは前記温度分布の高い領域と低
い領域毎に個別形成されることも好適である。
【0017】本発明は、窒化ガリウム系化合物半導体を
発光層に用いた発光装置も提供する。この装置は、基板
と、前記基板上に形成された、面内温度分布に起因して
面内組成分布を有する窒化ガリウム系化合物半導体発光
層と、前記発光層に電圧を印加するために形成されたp
電極及びn電極とを有し、前記p電極及びn電極は前記
発光層の前記組成が異なる部位にわたって共通形成さ
れ、前記発光層の前記組成が異なる部位に同時に電圧が
印加され発光することを特徴とする。
【0018】また、本発明は、窒化ガリウム系化合物半
導体を発光層に用いた発光装置であって、基板と、前記
基板上に形成された、面内温度分布に起因して面内組成
分布を有する窒化ガリウム系化合物半導体発光層と、前
記発光層に電圧を印加するために形成されたp電極及び
n電極とを有し、前記p電極あるいはn電極のいずれか
は前記発光層の前記組成が異なる部位毎に個別形成さ
れ、前記発光層の前記組成が異なる部位に択一的に電圧
が印加され発光することを特徴とする。
【0019】前記窒化ガリウム系化合物半導体は、Al
yInxGa1-x-yN(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)
を含むことが好適である。
【0020】また、本発明の発光装置は、基板と、前記
基板上に形成されたn型GaN層と、前記n型GaN層
上に形成された、面内温度分布に起因して面内組成分布
を有するAlyInxGa1-x-yN(但し、0≦x≦1、
0≦y≦1)発光層と、前記発光層上に形成されたp型
GaN層と、前記n型GaN層に接するように形成され
たn電極と、前記p型GaN層に接するように形成され
たp電極とを有し、前記p電極及びn電極は前記発光層
の組成が異なる部位にわたって共通形成されることを特
徴とする。
【0021】また、本発明の発光装置は、基板と、前記
基板上に形成されたn型GaN層と、前記n型GaN層
上に形成された、面内温度分布に起因して面内組成分布
を有するAlyInxGa1-x-yN(但し、0≦x≦1、
0≦y≦1)発光層と、前記発光層上に形成されたp型
GaN層と、前記n型GaN層に接するように形成され
たn電極と、前記p型GaN層に接するように形成され
たp電極とを有し、前記p電極は前記発光層の前記組成
が異なる部位毎に個別形成されることを特徴とする。
【0022】このように、本発明では、窒化ガリウム系
化合物半導体を形成する際に、面内温度分布を生じさせ
ることで組成変化を生じさせる。InGaNやAlGa
N、あるいは一般的にAlyInxGa1-x-yNを形成す
る際、その組成は温度変化に対して高感度に変化し、組
成変化は発光波長の変化を生じさせる。したがって、同
一デバイス内で意図的に面内温度分布を生じさせること
で、同一デバイス内で発光波長を広範囲に変化させるこ
とが可能となり、組成の異なる領域を同時に駆動するこ
とで多数の発光ピーク波長が互いに重畳された広帯域ス
ペクトル特性を得ることができる。あるいは、同一デバ
イス内で組成の異なる領域を同時に駆動するのではな
く、択一的に駆動することで、発光ピーク波長を切替制
御することも可能となる。例えば、360nmの発光ピ
ーク波長と600nmの発光ピーク波長を同一デバイス
で切替制御することができるようになり、デバイスの汎
用性あるいはフレキシビリティを著しく高めることにな
る。
【0023】GaN系化合物半導体層に面内温度分布を
生じさせるには、基板面内で温度分布を形成することで
GaN系化合物半導体の成長温度に分布を形成する他、
基板面内は均一温度とし、GaN系化合物半導体成長時
に外部から熱エネルギを局所的に印加する方法がある。
前者の場合、基板裏面を加工して熱伝導特性に分布を形
成すればよく、基板裏面に不連続的に膜(例えば金属
膜)を形成して局所的に熱伝導率を増減させる、あるい
は基板裏面に溝を形成して熱伝導率を局所的に低下させ
ればよい。InGaNの場合、温度が高いとInの組成
が低下して発光ピーク波長が短波長側にシフトし、温度
が低いとInの組成が増大して発光ピーク波長が長波長
側にシフトする。シフト量は、温度分布量で制御され
る。後者の場合、熱エネルギは光を照射することで印加
できる。面内温度分布を形成するには、光を十分絞り込
んで局所的に照射することが必要であり、光源とレンズ
の組み合わせが好適である。レーザ光を絞り込んで照射
することも可能である。MOCVD法を用いて基板上に
GaN系化合物半導体を成長させる際、MOCVD装置
の内部あるいは外部に光源を設け、光源からの光で局所
的に加熱する。温度分布は照射エネルギで制御される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0025】<第1実施形態>図1には、本実施形態に
係るGaN系化合物半導体を用いたLEDの基本構成が
示されている。基板10上に順次n型GaN層12、S
iドープGaN層14、InGaN発光層16,AlG
aN層18、p型GaN層20が積層され、p型GaN
層20に接してp電極22、n型GaN層12に接して
n電極が形成される構成である。
【0026】図1に示されたLEDは以下のプロセスに
より作製される。すなわち、まず、MOCVD装置にて
サファイアc面基板を水素雰囲気中で1100℃、10
分間熱処理する。そして、温度を500℃まで降温さ
せ、シランガスとアンモニアガスを100秒間供給して
不連続なSiN膜を基板10上に形成する。なお、この
プロセスはデバイス中の転位密度を低減させるためのも
のであり、図ではSiN膜は省略している。次に、同一
温度でトリメチルガリウム及びアンモニアガスを供給し
てn型GaN層12を20nm厚成長させる。温度を1
050℃に昇温し、再びトリメチルガリウム及びアンモ
ニアガスを供給してSiドープGaN層14を4μm厚
成長させる。その後、温度を700℃程度まで降温して
InGaN発光層16を2nm厚成長させる。目標組成
はx=0.15、すなわちIn0.15Ga0.85Nである。
発光層16成長後、温度を1000℃まで昇温してAl
GaN正孔注入層18を成長させ、さらにp型GaN層
20を成長させる。
【0027】p型GaN層20を成長させた後、ウエハ
をMOCVD装置から取り出し、Ni10nm厚、Au
10nm厚を順次真空蒸着で成長層表面に形成する。5
%の酸素を含む窒素ガス雰囲気中で520℃熱処理する
ことで金属膜はp型透明電極22となる。透明電極形成
後、全面にフォトレジストを塗布し、n型電極形成のた
めのエッチングをフォトレジストをマスクとして行う。
エッチング深さは、例えば600nm程度である。エッ
チングで露出したn型GaN層12上にTi5nm厚、
Al5nm厚を形成し、窒素ガス雰囲気中で450℃3
0分間熱処理してn型電極24を形成する。
【0028】最後に、基板10の裏面を100μmまで
研磨してチップを切り出し、マウントすることでLED
発光デバイスが得られる。
【0029】In0.15Ga0.85N発光層16の発光ピー
ク波長は450nm、発光スペクトルの半値幅は約15
〜20nmである。発光ピーク波長は、InGaNの成
長温度に敏感で、例えば成長温度が10℃異なると発光
ピーク波長は20nm以上変化する。これは、InGa
Nの成長温度がInNの蒸発温度(約500℃)より高
いので、InXGa1-xNの組成xが、InNの蒸発率と
InGaNの供給率とのバランスで決定されるからであ
る。具体的には、温度が高いと、InNが蒸発してIn
組成xは低下し、組成xの低下に伴い発光波長が短波長
側にシフトする。
【0030】また、温度が低いと、InNの蒸発が抑制
され、In組成xが増大して発光波長が長波長側にシフ
トする。
【0031】このことは、同一ウエハ面内において温度
分布が存在すると、その温度分布に起因して発光ピーク
波長が変化することを意味し、逆に、ウエハ面内で意図
的に温度分布を生ぜしめることで異なる発光ピーク波長
を有する領域を形成できることを意味する。すなわち、
温度分布を形成することで複数の発光波長ピークを任意
に形成できるのである。本実施形態においては、このよ
うな原理に基づき、ウエハ内において意図的に温度分布
を形成し、これにより発光層16の組成に分布を生ぜし
めて発光ピーク波長を変化させる。
【0032】図2には、本実施形態において面内温度分
布を生成するための方法が示されている。基板10の裏
面側、すなわちGaN層が形成される表面とは反対側に
不連続的に金属膜11を形成する。金属膜11は、例え
ばストライプ状に形成する。金属膜11材料としては、
GaNの成長温度よりも高い融点を有し、かつ、アンモ
ニアなどの原料ガスと反応しない(あるいは反応が少な
い)材料を用いることが必要であり、具体的にはMo
(モリブデン)やTi(チタン)を用いることができ
る。膜の材料として金属ではなく、半導体あるいは絶縁
体を用いることも可能である。サファイア基板は絶縁体
で透明であり、基板の加熱はヒータ加熱された基板ホル
ダに基板を接触させて行われる。基板10の裏面に不連
続的に金属膜11を形成すると、基板ホルダからの放射
熱はこの金属膜11により吸収されて基板10に伝達さ
れ、また、基板ホルダとの熱的接触状態が変化すること
で金属膜が形成された部分と形成されていない部分とで
熱伝導に差が生じ、結果として基板に温度分布が生じ
る。したがって、不連続に金属膜11が形成された基板
10を用いて図1に示されるような発光デバイスを形成
すると、金属膜11が形成された部分と形成されていな
い部分においてInGaN発光層16のIn組成xに分
布が生じ、発光ピーク波長が異なる領域を生成できる。
【0033】なお、温度分布が生じるとInGaNの成
長温度分布が生じ、これにより組成だけでなくInGa
N層の厚さも変化する。InGaNの発光ピーク波長は
その厚さにも依存するため、厳密には、温度分布により
組成分布及び層厚分布が生じ、これにより発光ピーク波
長がシフトすると云うことができる。
【0034】
【実施例1】図3には、本実施例における発光デバイス
の構成が示されている。330μm厚のサファイア基板
10の裏面に50nm厚のTiを電子ビーム蒸着法とフ
ォトリソグラフィ法を用いてストライプ状に形成した。
ストライプ幅(s)とストライプ間隔(w)を同一とし
(s=w)、それらを種々変化させて同一サファイア基
板10の裏面に形成した。基板10を基板ホルダに載置
してヒータで加熱し、順次n型GaN層12、InGa
N発光層16、p型GaN層20を形成した。InGa
N発光層16からの発光をフォトルミネセンス法により
測定した。測定に際しては、励起光源のスポット系を1
0μm程度にレンズで絞り、狭い領域からの発光を観測
するように注意した。フォトルミネセンスピーク波長
は、基板裏面のMoのストライプ幅sに依存した。基板
ホルダの温度を変化させて測定した。測定結果を表1及
び表2に示す。
【0035】
【表1】
【表2】 なお、表1における基板ホルダ温度は700℃、表2に
おける基板ホルダ温度は670℃である。s=w=20
0μmを越えると基板10の裏面にTiを形成している
領域と形成していない領域でフォトルミネセンスピーク
波長がシフトし始めることが分かる。例えば、s=w=
200μmでは、Tiを形成していない領域で440n
mであり、Tiを形成している領域で445nmであっ
て、Tiを形成していない領域では短波長側にシフトし
ている。これは、Tiを形成している領域では温度が低
くなり、Inの組成xが増加したことを意味している。
【0036】また、表1と表2を対比すると、成長温度
を低くしてIn組成を増大させた方(表2)がそのシフ
トが大きくなることも分かる。ストライプ間隔wが基板
10の厚さよりも狭い場合、すなわち、w<330μm
の場合、基板10表面での温度分布は形成され難い。発
光波長から基板10表面における温度分布を見積もる
と、s=w=500μmのときに約10℃の温度差が生
じていると考えられる。
【0037】
【実施例2】同様の実験を50μm厚のサファイア基板
を用いて行った。その結果を以下の表に示す。
【0038】
【表3】
【表4】 なお、表3は基板ホルダ温度が700℃の場合であり、
表4は670℃の場合である。s=w=50μmに着目
すると、Tiを形成していない領域の発光波長485n
mに対し、Tiを形成している領域の発光波長495n
mであり、s=w=50μmでも発光ピーク波長がシフ
トすることが分かる。また、ストライプ幅sの増加とと
もにシフト量も大きくなるが、ある値で飽和する傾向が
あることも分かる。
【0039】これらの結果より、ストライプ間隔wと幅
sは、基板の厚さ以上に設定すれば発光ピーク波長のシ
フトを起こさせる効果があると云える。また、ストライ
プ幅及びストライプ間隔が同一でも、成長温度が低い方
がより効果的であると云うこともできる。
【0040】なお、デバイス作成に際しては、最終段階
で基板の裏面を研磨するため、裏面に形成したTiはデ
バイス特性に影響することはない。
【0041】さらに、実施例1及び実施例2において、
Tiの代わりにMoを用いた実験も行ったが、ほぼ同一
の結果が得られた。
【0042】
【実施例3】本実施例では、電極を形成して電圧を印加
する実験を行った。まず、50μm厚のサファイア基板
の裏面にTiをストライプ状に蒸着した。ストライプ幅
sとストライプ間隔wはともに基板の厚さよりも大きい
200μmとした。MOCVD装置にて1100℃の水
素雰囲気中で10分間熱処理し、その後温度を500℃
まで降温してシランガスとアンモニアガスを100秒間
流すことで不連続なSiN膜を基板上に形成した。続い
て、同じ温度で20nm厚のn型低温GaNバッファ層
をトリメチルガリウム及びアンモニアガスを供給して成
長させた。温度を1050℃に昇温して再びトリメチル
ガリウム及びアンモニアガスを供給して4μm厚のn型
GaN層を成長させた。その後、温度を670℃に下げ
て2.5nm厚のInGaN発光層を成長させた。温度
を1000℃に昇温してAlGaN正孔注入層、及びp
型GaN層を順次成長させてLEDウエハを作成した。
ウエハをMOVCD装置から取り出し、ウエットエッチ
ングにより基板裏面のTiを除去した。Ni10nm
厚、Au10nm厚を順次真空蒸着して成長層表面に形
成した。5%の酸素を含む窒素ガス雰囲気中で520℃
で熱処理して金属膜をp型透明電極とした。全面にフォ
トレジストを塗布し、フォトレジストをエッチングマス
クとしてエッチングを行った。エッチング深さは400
nmである。エッチングにより露出したn型GaN層上
にTi5nm厚、Al5nm厚を形成し、窒素ガス雰囲
気中で450℃で30分間熱処理した。この工程により
n電極を形成した。さらに、リフトオフによりp電極と
n電極の一部にワイヤボンディング用の200nm厚の
Auを真空蒸着で形成し、その後基板裏面をスクラブし
てチップを切り出し、マウントしてLEDデバイスを作
成した。
【0043】図4には、作製されたLEDデバイスの平
面図が示されている。デバイスのサイズは300×20
0μm2である。図において、斜線部分が基板裏面にT
iを形成した領域である。p型透明電極22及びn型電
極24は、基板裏面にTiが形成された領域と形成され
ていない領域にわたって共通形成されている。p型透明
電極22の一部(Tiが形成された領域と形成されてい
ない領域の境界)にワイヤボンディング用のAuパッド
26が形成されている。両領域の面積比rをr=(Ti
形成領域面積/Ti非形成領域面積)とし、面積比rを
変化させると発光スペクトルが変化した。20mAの電
流を流したとき、482nmと499nmに2つのピー
クを持つスペクトルが得られた。
【0044】図5には、r=1のときの発光スペクトル
が示されている。r=1のとき、ピーク強度の比(48
3nm/505nm)は約1.4であった。482nm
と499nmの間では、両方のピークの裾が重なるた
め、460〜520nmの広範囲にわたって発光スペク
トルを有する光が得られた。
【0045】
【実施例4】p型透明電極22をTiが形成された領域
と形成されていない領域毎に個別形成し、個別に電流を
流した。図6には、本実施例におけるデバイスの平面図
が示されている。実施例3と同様、斜線部分は基板裏面
にTiが形成された領域である。Tiが形成された領域
と形成されていない領域にそれぞれp型透明電極22が
形成され、それぞれにAuパッド26が形成される。な
お、n型電極24は共通である。Tiが形成されていな
い領域では482nmにピークを有する発光スペクトル
が得られ、Tiが形成されている領域では499nmに
ピークを有する発光スペクトルが得られた。したがっ
て、両領域に個別にp型透明電極22を形成し、これら
に択一的に電圧を印加して択一的に通電することで、図
7に示されるように2つの発光スペクトルI、IIを切
替制御できるLEDデバイスが得られた。
【0046】<第2実施形態>上述した第1実施形態に
おいては、基板10の裏面に不連続的に金属膜11を形
成して温度分布を形成しているが、基板10の裏面に凹
凸を形成して温度分布を形成することも可能である。具
体的には、図8に示されるように、基板10の裏面に溝
10aを形成する。溝10aは、例えばダイヤモンド粒
を埋め込んだ切削回転円盤(ブレード)によりウエハを
切断する装置を用いて形成することができる。溝10a
の幅はブレードの厚さで決定され、例えば200μmと
することができる。溝10aの深さは、330μmのサ
ファイア基板に対し、270μm等とすることができ
る。
【0047】
【実施例5】図9には、裏面に溝10aが形成された基
板10を基板ホルダ102上に載置し、ヒータ100で
加熱する状態が示されている。各部の寸法は、サファイ
ア基板10は330μm厚、溝10aの幅は200μ
m、溝10aの深さは270μmである。基板10を基
板ホルダに載置してヒータで加熱し、順次n型GaN層
12、InGaN発光層16、p型GaN層20を形成
した。InGaN発光層16からの発光をフォトルミネ
センス法により測定した。測定に際しては、励起光源の
スポット系を10μm程度にレンズで絞り、狭い領域か
らの発光を観測するように注意した。基板ホルダ温度を
700℃として成長させた場合、溝10a上部での発光
ピーク波長は445nmであった。一方、溝10aを形
成していない領域での発光ピーク波長は440nmであ
り、約5nmの波長シフトが観測された。これは、溝1
0aが存在する領域では、基板ホルダ102からの熱伝
導が低下し、InGaN発光層16の成長温度が溝10
aの存在していない領域に比べて低下したことに起因す
るものである。このように、基板10の裏面に溝10a
を形成して凹凸を形成することで基板10面内において
温度分布を形成し、これによりInGaN発光層16の
成長温度に面内分布が生じ、組成分布を生じて発光ピー
ク波長をシフトさせることができる。
【0048】なお、基板10の溝10aが存在しない平
坦部分では基板表面は主に基板を通しての熱伝導により
加熱される。一方、溝10aが存在する部分では溝10
aの中での放射やガスの対流により基板裏面が加熱さ
れ、その後基板を通しての熱伝導で加熱される。但し、
溝10a内部での対流や平坦部分での熱接触は基板裏面
の表面状態や基板の反り、微少ゴミなどによる基板の浮
き上がりなど多くのパラメータの影響を受けることにな
る。したがって、基板の表面状態をできるだけクリーン
な状態とし、基板の反りや微少ゴミなどは極力排除する
ことが再現性の観点からは好ましい。
【0049】本実施例では、基板10の裏面に溝10a
を形成することで裏面が凹凸状態となっているが、最終
工程では基板裏面を研磨して基板厚さを100μm以下
とするため、デバイス作製時における溝10aは最終的
なデバイスには存在せず、その特性に影響を与えること
はない。
【0050】
【実施例6】基板10の裏面に溝10aを形成して実施
例3と同様にLEDデバイスを作製した。すなわち、p
型透明電極22を溝10aが形成された部位と形成され
ていない部位で共通形成した。この場合、溝10aを形
成しない平坦な基板を用いて作製されたLEDデバイス
に比べ、約5nm〜10nm半値幅の広いLEDデバイ
スが得られた。
【0051】<第3実施形態>第1実施形態及び第2実
施形態では、基板の裏面を加工することで基板面内に温
度分布を形成し、これによりInGaN発光層の成長温
度に面内分布を生じさせているが、基板は従来技術と平
坦なものを用いてヒータで均一に加熱し、InGaN発
光層を成長させるときに直接的に成長温度に面内温度分
布を生じさせることも可能である。すなわち、InGa
N発光層を成長させるときに局所的に熱エネルギを印加
して温度分布を形成するのであり、例えばMOCVD装
置に設けられた観察用の光学窓を通して外部から光を照
射し、発光層の成長温度を制御する。
【0052】
【実施例7】図10には、本実施例の構成図が示されて
いる。MOCVD装置104内に基板10、基板ホルダ
102及びヒータ100を配置し、基板10の裏面をヒ
ータ100で加熱する。さらに、MOCVD装置104
の光学窓106を介して光源110からの光をレンズ1
08で集光して基板10の表面に照射した。光源110
あるいはレンズ108をスキャン可能なように支持し
た。光源110として1kWの水銀ランプを用い、直径
30cmの石英レンズで光源110からの光を基板10
の表面に集光させた。また、図示していないが光路上に
シャッタを設け、照射時間を調節した。レンズの焦点距
離は40cm、焦点でのスポット径は0.5mmであ
る。ヒータ100で基板10の温度を上昇させ、n型G
aN層、InGaN発光層、p型GaN層を順次成長さ
せた。InGaN発光層の成長時のみシャッタを開け、
基板10上のある一点の温度を上昇させた。基板ホルダ
温度を670℃としてInGaN発光層16を成長させ
た場合、光スポットから離れた部分での発光ピーク波長
は約505nmであった。一方、光スポットの中心付近
での発光ピーク波長は390nmであった。このよう
に、光を照射することでInGaN発光層の成長温度に
分布を生じさせ、発光ピーク波長をシフトさせることが
できた。なお、光路の一部にガラスなどを入れて光強度
を弱くしたり、あるいは焦点を故意にずらすことで光ス
ポット部分の温度を下げることが可能であるので、本実
施例において390nm〜505nmの範囲で波長を任
意にシフトさせることが可能である。
【0053】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれに限定されるものでなく種々の変更が
可能である。
【0054】例えば、第1実施形態においては基板裏面
に不連続的に金属膜を形成し、第2実施形態では基板裏
面に溝を形成し、第3実施形態では基板表面に熱エネル
ギを局所的に印加しているが、これらを適宜組み合わせ
て温度分布を生じさせることも可能である。例えば、基
板裏面に金属膜を不連続的に形成するとともに、発光層
成長時に基板表面から光を照射する等である。
【0055】基板裏面に不連続的にストライプ状に金属
膜を形成するとともに、金属膜が形成されていない部分
にさらに溝を形成することも可能である。
【0056】また、上述した第1〜第3実施形態におい
ては、発光層としてInGaNを用いているが、Aly
InxGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)を発光層
として用いることが可能である。AlGaNを発光層と
する場合も本発明に含まれる。
【0057】InGaNやAlGaN層を含む多層構造
を発光層として用いる場合も同様である。AlyInx
1-x-yNを発光層として用いた場合、発光波長範囲が
280nm〜600nmの広い波長範囲を有するLED
デバイスを作製することが可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば温
度分布に起因して発光層の組成をシフトさせ、これによ
り発光波長領域を広範囲に設定することができる。ま
た、組成の異なる領域を択一的に駆動することで、発光
スペクトルを切替制御できるデバイスを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発光装置の基本構成図である。
【図2】 第1実施形態の基板裏面説明図である。
【図3】 第1実施形態における発光デバイス構成図で
ある。
【図4】 第1実施形態の発光デバイス平面図である。
【図5】 第1実施形態の発光スペクトルを示すグラフ
図である。
【図6】 第1実施形態の他の発光デバイス平面図であ
る。
【図7】 第1実施形態の他の発光スペクトルを示すグ
ラフ図である。
【図8】 第2実施形態の基板裏面説明図である。
【図9】 第2実施形態の成長装置構成図である。
【図10】 第3実施形態の成長装置構成図である。
【符号の説明】
10 基板、12 n型GaN層、14 SiドープI
nGaN層、16 InGaN発光層、18 AlGa
N層、20 p型GaN層、22 p型電極、24 n
型電極。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月9日(2002.4.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化ガリウム系化合物半導体装置を製造
    する方法であって、 基板上に窒化ガリウム系化合物半導体層を形成する際
    に、面内で温度分布を生じさせつつ前記窒化ガリウム系
    化合物半導体層を形成するステップを有することを特徴
    とする窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、 前記温度分布は、前記基板の裏面に不連続的に膜を形成
    し、前記基板の裏面側から加熱することで生成されるこ
    とを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法において、 前記膜は、ストライプ状に形成されることを特徴とする
    窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、 前記ストライプ状の膜の幅及び間隔は、前記基板の厚さ
    以上に設定されることを特徴とする窒化ガリウム系化合
    物半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載の方法
    において、 前記膜はモリブデンあるいはチタンであることを特徴と
    する窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法において、 前記温度分布は、前記基板の裏面に不連続的に溝を形成
    し、前記基板の裏面側から加熱することで生成されるこ
    とを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の方法において、 前記温度分布は、前記窒化ガリウム系化合物半導体層を
    形成する際に、局所的に熱エネルギを印加することによ
    り生成されることを特徴とする窒化ガリウム系化合物半
    導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法において、 前記熱エネルギは、光源からの光を照射することで印加
    されることを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1に記載の方法
    において、さらに、 前記窒化ガリウム系化合物半導体層を形成した後、前記
    基板の裏面を研磨するステップを有することを特徴とす
    る窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1に記載の方
    法において、 前記窒化ガリウム系化合物半導体は、AlyInxGa
    1-x-yN(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)を含むこと
    を特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか1に記載の方
    法において、 前記窒化ガリウム系化合物半導体層は、発光層であるこ
    とを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体装置の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の方法において、さら
    に、 前記窒化ガリウム系化合物半導体層に電圧を印加するた
    めのp電極及びn電極を形成するステップを有し、前記
    p電極及びn電極は前記温度分布の高い領域と低い領域
    にわたって共通形成されることを特徴とする窒化ガリウ
    ム系化合物半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の方法において、さら
    に、 前記窒化ガリウム系化合物半導体層に電圧を印加するた
    めのp電極及びn電極を形成するステップを有し、前記
    p電極あるいはn電極のいずれかは前記温度分布の高い
    領域と低い領域毎に個別形成されることを特徴とする窒
    化ガリウム系化合物半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 窒化ガリウム系化合物半導体を発光層
    に用いた発光装置であって、 基板と、 前記基板上に形成された、面内温度分布に起因して面内
    組成分布を有する窒化ガリウム系化合物半導体発光層
    と、 前記発光層に電圧を印加するために形成されたp電極及
    びn電極と、 を有し、前記p電極及びn電極は前記発光層の前記組成
    が異なる部位にわたって共通形成され、前記発光層の前
    記組成が異なる部位に同時に電圧が印加され発光するこ
    とを特徴とする発光装置。
  15. 【請求項15】 窒化ガリウム系化合物半導体を発光層
    に用いた発光装置であって、 基板と、 前記基板上に形成された、面内温度分布に起因して面内
    組成分布を有する窒化ガリウム系化合物半導体発光層
    と、 前記発光層に電圧を印加するために形成されたp電極及
    びn電極と、 を有し、前記p電極あるいはn電極のいずれかは前記発
    光層の前記組成が異なる部位毎に個別形成され、前記発
    光層の前記組成が異なる部位に択一的に電圧が印加され
    発光することを特徴とする発光装置。
  16. 【請求項16】 請求項14、15のいずれか1に記載
    の装置において、 前記窒化ガリウム系化合物半導体は、AlyInxGa
    1-x-yN(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)を含むこと
    を特徴とする発光装置。
  17. 【請求項17】 発光装置であって、 基板と、 前記基板上に形成されたn型GaN層と、 前記n型GaN層上に形成された、面内温度分布に起因
    して面内組成分布を有するAlyInxGa1-x-yN(但
    し、0≦x≦1、0≦y≦1)発光層と、 前記発光層上に形成されたp型GaN層と、 前記n型GaN層に接するように形成されたn電極と、 前記p型GaN層に接するように形成されたp電極と、 を有し、前記p電極及びn電極は前記発光層の組成が異
    なる部位にわたって共通形成されることを特徴とする発
    光装置。
  18. 【請求項18】 発光装置であって、 基板と、 前記基板上に形成されたn型GaN層と、 前記n型GaN層上に形成された、面内温度分布に起因
    して面内組成分布を有するAlyInxGa1-x-yN(但
    し、0≦x≦1、0≦y≦1)発光層と、 前記発光層上に形成されたp型GaN層と、 前記n型GaN層に接するように形成されたn電極と、 前記p型GaN層に接するように形成されたp電極と、 を有し、前記p電極は前記発光層の前記組成が異なる部
    位毎に個別形成されることを特徴とする発光装置。
JP2002104821A 2002-04-08 2002-04-08 InGaN系化合物半導体発光装置の製造方法 Expired - Lifetime JP4233801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104821A JP4233801B2 (ja) 2002-04-08 2002-04-08 InGaN系化合物半導体発光装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104821A JP4233801B2 (ja) 2002-04-08 2002-04-08 InGaN系化合物半導体発光装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003303993A true JP2003303993A (ja) 2003-10-24
JP4233801B2 JP4233801B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=29389829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002104821A Expired - Lifetime JP4233801B2 (ja) 2002-04-08 2002-04-08 InGaN系化合物半導体発光装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4233801B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010092952A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Ihi Corp 白色ledの製造装置と方法
EP2948987A1 (fr) * 2013-01-24 2015-12-02 Centre National de la Recherche Scientifique (C.N.R.S.) Procede de fabrication de diodes blanches monolithiques
JP2017208544A (ja) * 2016-05-13 2017-11-24 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 発光半導体チップ、および発光半導体チップの製造方法
JP2017208545A (ja) * 2016-05-13 2017-11-24 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 半導体チップ、および半導体チップの製造方法
JP2017208543A (ja) * 2016-05-13 2017-11-24 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 半導体チップの製造方法、および半導体チップ
JP2018538696A (ja) * 2015-12-07 2018-12-27 グロ アーベーGlo Ab 基板間led移送のための、孤立iii族窒化物光アイランド上のレーザリフトオフ

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05343801A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多波長レーザの製造方法
JPH08148757A (ja) * 1994-11-16 1996-06-07 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザの製造方法
JPH09162444A (ja) * 1995-12-11 1997-06-20 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体多色発光素子及びその製造方法
JPH1051028A (ja) * 1996-08-06 1998-02-20 Toshiba Corp 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JPH118407A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Toyoda Gosei Co Ltd 窒化ガリウム系化合物半導体素子の製造方法
JPH11289108A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JP2000031595A (ja) * 1998-07-10 2000-01-28 Nec Corp 光半導体素子、光半導体素子の製造方法及びその製造装置
JP2001237192A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Sony Corp 形成用基板、窒化物系iii−v族化合物層、窒化物系iii−v族化合物基板の製造方法および半導体素子
JP2001261500A (ja) * 2000-03-22 2001-09-26 Ngk Insulators Ltd エピタキシャル成長用基板およびその製造方法
JP2003017808A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Sony Corp 窒化ガリウム系半導体発光素子

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05343801A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多波長レーザの製造方法
JPH08148757A (ja) * 1994-11-16 1996-06-07 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザの製造方法
JPH09162444A (ja) * 1995-12-11 1997-06-20 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体多色発光素子及びその製造方法
JPH1051028A (ja) * 1996-08-06 1998-02-20 Toshiba Corp 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JPH118407A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Toyoda Gosei Co Ltd 窒化ガリウム系化合物半導体素子の製造方法
JPH11289108A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JP2000031595A (ja) * 1998-07-10 2000-01-28 Nec Corp 光半導体素子、光半導体素子の製造方法及びその製造装置
JP2001237192A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Sony Corp 形成用基板、窒化物系iii−v族化合物層、窒化物系iii−v族化合物基板の製造方法および半導体素子
JP2001261500A (ja) * 2000-03-22 2001-09-26 Ngk Insulators Ltd エピタキシャル成長用基板およびその製造方法
JP2003017808A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Sony Corp 窒化ガリウム系半導体発光素子

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010092952A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Ihi Corp 白色ledの製造装置と方法
EP2948987A1 (fr) * 2013-01-24 2015-12-02 Centre National de la Recherche Scientifique (C.N.R.S.) Procede de fabrication de diodes blanches monolithiques
JP2016508668A (ja) * 2013-01-24 2016-03-22 サントル ナスィオナル ド ラ ルシェルシュ スィアンティフィク(セ.エン.エル.エス.) モノリシックな白色ダイオードを製造するための方法
EP2948987B1 (fr) * 2013-01-24 2021-08-11 Centre National de la Recherche Scientifique (C.N.R.S.) Procédé de fabrication d'une diode électroluminescente et diode électroluminescente
JP2018538696A (ja) * 2015-12-07 2018-12-27 グロ アーベーGlo Ab 基板間led移送のための、孤立iii族窒化物光アイランド上のレーザリフトオフ
US10388823B2 (en) 2016-05-13 2019-08-20 Osram Opto Semiconductors Gmbh Semiconductor chip and method for producing a semiconductor chip
CN107425413A (zh) * 2016-05-13 2017-12-01 欧司朗光电半导体有限公司 发光半导体芯片和用于制造发光半导体芯片的方法
JP2017208543A (ja) * 2016-05-13 2017-11-24 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 半導体チップの製造方法、および半導体チップ
JP2017208545A (ja) * 2016-05-13 2017-11-24 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 半導体チップ、および半導体チップの製造方法
US10396106B2 (en) 2016-05-13 2019-08-27 Osram Opto Semiconductors Gmbh Method for producing a semiconductor chip and semiconductor chip
US10637211B2 (en) 2016-05-13 2020-04-28 Osram Oled Gmbh Light-emitting semiconductor chip and method for producing a semiconductor light-emitting chip
US10693033B2 (en) 2016-05-13 2020-06-23 Osram Oled Gmbh Semiconductor chip and method for producing a semiconductor chip
US11004876B2 (en) 2016-05-13 2021-05-11 Osram Oled Gmbh Method for producing a semiconductor chip and semiconductor chip
JP2017208544A (ja) * 2016-05-13 2017-11-24 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 発光半導体チップ、および発光半導体チップの製造方法
DE102017108949B4 (de) 2016-05-13 2021-08-26 OSRAM Opto Semiconductors Gesellschaft mit beschränkter Haftung Halbleiterchip
CN107425413B (zh) * 2016-05-13 2021-12-28 欧司朗光电半导体有限公司 发光半导体芯片和用于制造发光半导体芯片的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4233801B2 (ja) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5998232A (en) Planar technology for producing light-emitting devices
JP4309106B2 (ja) InGaN系化合物半導体発光装置の製造方法
JP5552627B2 (ja) エピタキシャル成長用内部改質基板及びそれを用いて作製される結晶成膜体、デバイス、バルク基板及びそれらの製造方法
US7781793B2 (en) White light emitting element and white light source
JP5072397B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子およびその製造方法
JP2007525016A (ja) 窒化ガリウムを処理する方法
TW200417056A (en) Phosphor-coated light emitting diodes including tapered sidewalls, and fabrication methods therefor
WO2005091385A1 (ja) 半導体発光素子及び照明装置
JPH07273366A (ja) Iii族窒化物発光素子の製造方法
JP2007059418A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JP2009218483A (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP4233801B2 (ja) InGaN系化合物半導体発光装置の製造方法
JP2010226023A (ja) 窒化物系化合物半導体層を支持基板上に有する基板生産物を製造する方法、及び半導体デバイスの製造方法
WO2014196437A1 (ja) SiC材料の製造方法及びSiC材料積層体
JP2008053372A (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP2001127002A (ja) 半導体中の不純物の活性化方法および半導体装置の製造方法
JPH11233822A (ja) 窒化物半導体発光素子
US20100038656A1 (en) Nitride LEDs based on thick templates
JP2001261500A (ja) エピタキシャル成長用基板およびその製造方法
JP2004128107A (ja) 光半導体素子
JP2001287998A (ja) ZnO結晶、その成長方法および光半導体装置
JP2001237192A (ja) 形成用基板、窒化物系iii−v族化合物層、窒化物系iii−v族化合物基板の製造方法および半導体素子
KR101101954B1 (ko) 확산방지층을 가지는 전극구조체를 구비한 수직형 구조의 그룹 Ⅲ족 n형 질화물계 반도체 소자 및 이를 포함하는 발광다이오드 소자
JP2009218529A (ja) 発光素子及びその製造方法
KR102357829B1 (ko) 발광소자 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050223

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4233801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141219

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term