JP2003301599A - 天井点検口 - Google Patents

天井点検口

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JP2003301599A JP2002104604A JP2002104604A JP2003301599A JP 2003301599 A JP2003301599 A JP 2003301599A JP 2002104604 A JP2002104604 A JP 2002104604A JP 2002104604 A JP2002104604 A JP 2002104604A JP 2003301599 A JP2003301599 A JP 2003301599A
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誠二郎 田井
Masaki Takahashi
昌樹 高橋
Kiyoshi Kamisaka
清士 上阪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動などによって爪片が係止孔から勝手に外れ
て内枠が開くのを防止し、安全な天井点検口を提供す
る。 【解決手段】天井点検口において、内枠24に回転自在
に取り付けられ上下方向に向くロック軸28を回してロ
ック軸28の下端近傍に設けた爪片29を外枠21に係
止させることにより内枠24の閉塞状態を保持するため
のロック手段26を備え、ロック軸28には背面に偏平
部29aを備えて爪片29が前記立ち上がり壁27の外
面に対して直角に向いたロック状態において偏平部29
aが立ち上がり壁27の外面に当接するように構成さ
れ、さらにロック軸28には前記偏平部29aに繋がる
偏平部29cを備えて、これら偏平部29a,29cの
繋がり部には角部29dが形成されていて、ばね34に
よりロック軸28を内枠24の立ち上がり壁27の外面
に押し当てることによりロック解除方向への回転を規制
するクリック機構を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は天井点検口に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来から天井内部に敷設される配線、配
管などの点検修理などのために天井に開閉自在な天井点
検口が設けられているが、基本構成として天井に形成さ
れた開口部に嵌め込まれて取り付けられる外枠と、この
外枠の内部に位置し外枠に対し1辺同士で回動自在に繋
がるように設けられ蓋材の周囲を囲む内枠とからなり、
前記回動自在に繋がる1辺に対向する1辺で内枠の閉塞
状態を保持するロック手段が設けられている。 【0003】以下、この従来の天井点検口について、図
5〜図9に基づいて説明すると、1は天井2に形成され
た正方形の開口部3に嵌め込まれて取り付けられるよう
にアルミニウムを材料にして作られた外枠、4はこの外
枠1の内部に位置し外枠1に対し1辺同士で回動自在に
繋がるように設けられ蓋材5の周囲を囲むようにアルミ
ニウムを材料にして作られた内枠である。6は前記回動
自在に繋がる1辺に対向する1辺で内枠4の閉塞状態を
保持するロック手段である。 【0004】このロック手段6は内枠4の立ち上がり壁
7の外側で軸芯が上下方向に向くように内枠4に回転自
在に取り付けられるロック軸8と、このロック軸8の下
端近傍に設けた爪片9とを備え、ロック軸8を回して外
枠1の立ち上がり壁10の下端から内側に張り出す水平
板部11を内枠4の立ち上がり壁7の下端から外側に張
り出す水平板部12と爪片9との間で挟むことにより内
枠4の閉塞状態が保持されることになる。 【0005】内枠4に対するロック軸8の取り付け部に
ついて詳細に説明すると、ロック軸8の下端は内枠4の
立ち上がり壁7の下端から外側に張り出す水平板部12
に形成された孔部12aを下方に貫通し、水平板部12
から上方に突出するロック軸8の中間部分はU字型取り
付け金具13のU字部13aの内側に抱き込まれた状態
でU字型取り付け金具13の両先端を内枠4の立ち上が
り壁7に形成された孔部7aに差し込み、外側に折り曲
げることにより、ロック軸8はU字型取り付け金具13
のU字部13aと内枠4の立ち上がり壁7との間で回転
自在に挟まれて取り付けられる。さらに詳しくは、ロッ
ク軸8は中間部分がU字型取り付け金具13のU字部1
3aにより抱き込まれた状態でU字型取り付け金具13
から上方に突出する頭部14および爪片9が前記立ち上
がり壁7の外面に当接し、この立ち上がり壁7に対する
頭部14および爪片9の当接面は円弧面14aおよび9
aを備えている。U字型取り付け金具13から上方およ
び下方に突出するロック軸8の頭部14および爪片9は
前記立ち上がり壁7の外面に当接した状態でロック解除
状態とロック状態との間でスムーズに回転できるように
前述のように円弧面14aおよび9aを備えているが、
爪片9が前記立ち上がり壁7の外面に対して直角に向い
たロック状態からさらに乗り越える方向への回転を阻止
するために爪片9は背面に偏平部9bを備え、爪片9が
外枠1の水平板部11上に当接して係止した状態におい
て偏平部9bが内枠4の立ち上がり壁7の外面に当接す
るようになる。偏平部9bの一側部は直角に角張り、前
記一側部の直角の角張り部9cによってロック軸8の係
止孔11への係止方向の回転を90度で止めるように構
成されている。なお、前記孔部12aに嵌め込まれてい
るロック軸8の下面にはコイン、ドライバーなどで操作
できるように−状の溝8aが形成されている。 【0006】上記従来の天井点検口に使用されているロ
ック軸8は爪片9の背面の偏平部9bの一側部の直角の
角張り部9cによって爪片9が前記立ち上がり壁7の外
面に対して直角に向いたロック状態からさらに乗り越え
る方向への回転を阻止するようになっているが、ロック
状態からロック解除状態への回転を阻止する機能は備え
ておらず、爪片9が外枠1の立ち上がり壁10の下端か
ら内側に張り出す水平板部11を内枠4の立ち上がり壁
7の下端から外側に張り出す水平板部12との間で挟ん
だ状態で振動などによって爪片9が僅かづつ動き、爪片
9が外枠1の水平板部11上から勝手に外れて蓋材5と
一体に内枠4が開いてしまい、危険であるという問題が
あった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、振動などによって爪片が勝手に外
れて内枠が開くのを防止し、安全な天井点検口を提供す
ることを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、天井に形成された矩形の開口部に嵌め込ま
れて取り付けられる外枠と、この外枠に対し1辺同士で
回動自在に繋がるように設けられ蓋材の周囲を囲む内枠
と、前記回動自在に繋がる1辺に対向する1辺で内枠の
閉塞状態を保持するロック手段とを備え、前記ロック手
段は内枠の立ち上がり壁の外側で軸芯が上下方向に向く
ように内枠に回転自在に取り付けられるロック軸と、こ
のロック軸の下端近傍に設けた爪片とからなり、ロック
軸を回して爪片を外枠に係止させることにより内枠の閉
塞状態が保持されるようにした天井点検口において、ロ
ック軸を内枠の立ち上がり壁に対し押し当てるようにば
ねにより取り付け、ロック軸の少なくとも一部に背面に
偏平部を備えて爪片が内枠の立ち上がり壁の外面に対し
て直角に向いたロック状態において偏平部が内枠の立ち
上がり壁の外面に当接するように構成され、さらにロッ
ク軸には前記偏平部に繋がる偏平部を備えて、これら偏
平部の繋がり部には角部が形成されていて、前記ばねに
よりロック軸を内枠の立ち上がり壁の外面に押し当てる
ことによりロック解除方向への回転を規制するクリック
機構を構成してなることを要旨とするものである。 【0009】この構成により、ロック軸の少なくとも一
部に背面に偏平部を備えて爪片が内枠の立ち上がり壁の
外面に対して直角に向いたロック状態において偏平部が
内枠の立ち上がり壁の外面に当接するように構成され、
さらにロック軸には前記偏平部に繋がる偏平部を備え
て、これら偏平部の繋がり部には角部が形成されてい
て、ばねによりロック軸を内枠の立ち上がり壁の外面に
押し当てることによりクリック機構を構成しており、振
動などによって爪片が前記立ち上がり壁の外面に対して
直角に向いたロック状態からロック解除方向にロック軸
が動こうとしても前記偏平部の繋がり部の角部を乗り越
える力が加わらない限り爪片はロック状態を維持するこ
とができ、蓋材と一体に内枠が不測に開くことがなく、
安全な天井点検口を提供することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図1〜図4において、
21は天井22に形成された正方形の開口部23に嵌め
込まれて取り付けられるようにアルミニウムを材料にし
て作られた外枠、24はこの外枠21の内部に位置し外
枠21に対し1辺同士で回動自在に繋がるように設けら
れ蓋材25の周囲を囲むようにアルミニウムを材料にし
て作られた内枠である。26は前記回動自在に繋がる1
辺に対向する1辺で内枠24の閉塞状態を保持するロッ
ク手段である。 【0011】このロック手段26は内枠24の立ち上が
り壁27の外側で軸芯が上下方向に向くように内枠24
に回転自在に取り付けられるロック軸28と、このロッ
ク軸28の下端近傍に設けた爪片29とを備え、ロック
軸28を回して外枠21の立ち上がり壁30の下端から
内側に張り出す水平板部31を内枠24の立ち上がり壁
27の下端から外側に張り出す水平板部32と爪片29
との間で挟むことにより内枠24の閉塞状態が保持され
ることになる。 【0012】内枠24に対するロック軸28の取り付け
部について詳細に説明すると、ロック軸28の下端は内
枠24の立ち上がり壁27の下端から外側に張り出す水
平板部32に形成された孔部32aを下方に貫通し、こ
の水平板部32上の突部32b上に前記爪片29が載る
ように位置し、この爪片29よりも上側のロック軸28
の上下方向中間部分には全周に亘って溝部33が形成さ
れ、ロック軸28を内枠24の立ち上がり壁27の外面
に当接させた状態で前記溝部33に線状のばね34の中
間部を嵌めるとともにばね34の両端部を内枠24の立
ち上がり壁27に形成した孔部27aに差し込むことに
よってロック軸28を内枠24の立ち上がり壁27の外
面に押し当てている。前記ロック軸28の爪片29の背
面に偏平部29aを備え、爪片29が前記立ち上がり壁
27の外面に対して直角に向いたロック状態において偏
平部29aが立ち上がり壁27の外面に当接するように
構成されている。偏平部29aの一側部は直角に角張
り、前記一側部の直角の角張り部29bによって外枠2
1の水平板部31へのロック軸28の係止方向の回転を
90度で止める、即ち爪片29が前記立ち上がり壁27
の外面に対して直角に向いたロック状態からさらに乗り
越える方向への回転を阻止するように構成されている。
偏平部29aの他側部においては偏平部29aに対して
約120度の角度で直角に折れ曲がる偏平部29cが形
成され、この偏平部29cと前記偏平部29aとの繋が
り部および偏平部29cと爪片29の一側面との繋がり
部にはそれぞれ角部29dおよび29eが形成されてい
て、ばね34によりロック軸28を内枠24の立ち上が
り壁27の外面に押し当てていることによりクリック機
構を構成している。ところで、図面に示す実施の形態で
は爪片29よりも上側部分において、前記溝部33の部
分を除くロック軸28の範囲にも前記偏平部29cに連
続する偏平部29cが形成されている。爪片29よりも
上側部分のロック軸28において、偏平部29cの形成
部以外の面は円弧状に形成されている。なお、前記内枠
24の立ち上がり壁27にはロック軸28の上端近傍部
において外側に突出するロック軸28の上端支持板部2
7bが形成されている。この上端支持板部27bは立ち
上がり壁27に切り込みを設けて外側に押し出すことに
より形成され、上端支持板部27bの下端にロック軸2
8の上端に被さる凹部27cが形成されている。さら
に、前記孔部32aに嵌め込まれているロック軸28の
下面にはコイン、ドライバーなどで操作できるように−
状の溝28aが形成されている。 【0013】上記構成において、ロック軸28には前記
偏平部29aとこの偏平部29aの他側部において偏平
部29aに対して約120度の角度で直角に折れ曲がる
偏平部29cが形成され、この偏平部29cと前記偏平
部29aとの繋がり部および偏平部29cと爪片29の
一側面との繋がり部にはそれぞれ角部29dおよび29
eが形成されていることにより、ばね34により立ち上
がり壁27の外面に押し当てられているロック軸28は
クリック機構を備えることになり、振動などによって爪
片29が前記立ち上がり壁27の外面に対して直角に向
いたロック状態からロック解除方向にロック軸28が動
こうとしても偏平部29cと前記偏平部29aとの繋が
り部の角部29dを乗り越える力が加わらない限り爪片
29はロック状態を維持することができる。また万が
一、ロック軸28が偏平部29cと前記偏平部29aと
の繋がり部との角部29dを乗り越えてロック解除方向
に回転した場合でも、ロック軸28は偏平部29cが前
記立ち上がり壁27の外面に当接して止まり、爪片29
が前記立ち上がり壁27の外面に対して傾いた状態とな
るが、爪片29の先端は外枠21の水平板部31に係止
する状態を維持することができる。さらに、このような
爪片29が前記立ち上がり壁27の外面に対して傾いた
状態からロック解除方向にロック軸28が動こうとして
も偏平部29cと爪片29の一側面との繋がり部の角部
29eを乗り越える力が加わらない限り爪片29はロッ
ク状態を維持することができる。 【0014】以上、図面に示す実施の形態について説明
したが、クリック機構を構成する偏平部29aおよび偏
平部29cはロック軸28の爪片29以外の部分に備え
ることも可能である。 【0015】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロック軸
の少なくとも一部に背面に偏平部を備えて爪片が内枠の
立ち上がり壁の外面に対して直角に向いたロック状態に
おいて偏平部が内枠の立ち上がり壁の外面に当接するよ
うに構成され、さらにロック軸には前記偏平部に繋がる
偏平部を備えて、これら偏平部の繋がり部には角部が形
成されていて、ばねによりロック軸を内枠の立ち上がり
壁の外面に押し当てることによりクリック機構を構成し
ており、振動などによって爪片が前記立ち上がり壁の外
面に対して直角に向いたロック状態からロック解除方向
にロック軸が動こうとしても前記偏平部の繋がり部の角
部を乗り越える力が加わらない限り爪片はロック状態を
維持することができ、蓋材と一体に内枠が不測に開くこ
とがなく、安全な天井点検口を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態における天井点検口の縦
断面図である。 【図2】同内枠のロック軸取り付け部を斜め上方から見
た拡大斜視図である。 【図3】同内枠のロック軸取り付け部を斜め下方から見
た拡大斜視図である。 【図4】同天井点検口の要部拡大横断面図である。 【図5】従来例における天井点検口の縦断面図である。 【図6】同内枠のロック軸取り付け部を斜め上方外側か
ら見た拡大斜視図である。 【図7】同内枠のロック軸取り付け部を斜め上方内側か
ら見た拡大斜視図である。 【図8】同内枠のロック軸取り付け部を斜め下方から見
た拡大斜視図である。 【図9】同天井点検口の要部拡大横断面図である。 【符号の説明】 21 外枠 22 天井 23 開口部 24 内枠 25 蓋材 26 ロック手段 27 立ち上がり壁 27a 孔部 28 ロック軸 28a 溝 29 爪片 29a 偏平部 29b 角張り部 29c 偏平部 29d,29e 角部 30 立ち上がり壁 31 水平板部 32 水平板部 32a 孔部 33 溝部 34 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上阪 清士 大阪府大阪市淀川区新高2丁目7番13号 株式会社ダイケン内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天井に形成された矩形の開口部に嵌め込ま
    れて取り付けられる外枠と、この外枠に対し1辺同士で
    回動自在に繋がるように設けられ蓋材の周囲を囲む内枠
    と、前記回動自在に繋がる1辺に対向する1辺で内枠の
    閉塞状態を保持するロック手段とを備え、前記ロック手
    段は内枠の立ち上がり壁の外側で軸芯が上下方向に向く
    ように内枠に回転自在に取り付けられるロック軸と、こ
    のロック軸の下端近傍に設けた爪片とからなり、ロック
    軸を回して爪片を外枠に係止させることにより内枠の閉
    塞状態が保持されるようにした天井点検口において、ロ
    ック軸を内枠の立ち上がり壁に対し押し当てるようにば
    ねにより取り付け、ロック軸の少なくとも一部に背面に
    偏平部を備えて爪片が内枠の立ち上がり壁の外面に対し
    て直角に向いたロック状態において偏平部が内枠の立ち
    上がり壁の外面に当接するように構成され、さらにロッ
    ク軸には前記偏平部に繋がる偏平部を備えて、これら偏
    平部の繋がり部には角部が形成されていて、前記ばねに
    よりロック軸を内枠の立ち上がり壁の外面に押し当てる
    ことによりロック解除方向への回転を規制するクリック
    機構を構成してなることを特徴とする天井点検口。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006291456A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Sanuki:Kk 天井点検口
JP2008095379A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Daiken Co Ltd 天井点検口のロック軸取り付け構造
JP2011153502A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Noritz Corp 点検口蓋固定構造
JP2018131849A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 株式会社ダイケン

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