JP2011153502A - 点検口蓋固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】点検口蓋で点検口を閉じてロックし、点検口蓋と点検口の縁部との垂直方向の隙間だけでなく、水平方向の隙間に対しても止水を行う。
【解決手段】天井5の点検口18の縁部35及び点検口蓋22の係合縁部25に、それぞれ設けた穴部40、41に、蓋固定部材32を挿入し、点検口蓋22で点検口18を閉じた際に、蓋固定部材32を回動すると、蓋固定部材32の係合部33が、点検口蓋22の凹所27の傾斜した係合面31及び垂直な立面30を垂直及び水平方向に押圧して、点検口蓋22をフラット天井部11の点検口18の縁部35に対して垂直に押圧するとともに、ドーム天井部10の点検口の縁部19に水平方向に押付け、点検口蓋22をロックするとともに、止水効果を向上させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、点検口蓋固定構造に関し、特にハーフドーム式の浴室天井に設けられた点検口の点検口蓋を閉じてロックするとともに、点検口と点検口蓋の間の隙間の止水効果を向上させることのできる点検口蓋固定構造に関するものである。
浴室の天井には、施工や保守点検等を行なうために、点検口が設けられ、この点検口に点検口蓋が開閉可能に設けられている。通常は、点検口蓋は、浴室側から上方に向けて開閉可能に点検口に装着されており、この点検口蓋が下方から上方に向けて勝手に開かないように、点検口蓋の閉じた状態をロック(固定)するように構成されている。
従来、天井の点検口蓋の周縁部を点検口の縁部にシールを介して上側から係合させ、固定具を、点検口蓋に形成された孔を通して浴室側から上方に向けて挿通して、点検口蓋を固定する構成が知られている。(特許文献1、特許文献2参照)このような固定具を設けることで、点検口蓋が浴室内の下側から風圧等で浮き上ったりすることを阻止することが可能となる。
前記特許文献1の固定具は、上側係止体と下側係止体を有し、下側係止体を回動し、下側係止体の凸条を点検口蓋と点検口との隙間に係合して周り止めをする構成が示されており、また上側係止体に設けた棒体で点検口蓋の周縁部を天井パネルに押圧する構成が示されている。
また、前記特許文献2の固定具は、上部の係止片と下部の押え板を有し、押え板を回動して、押え板の上面に設けられた押圧片を天井パネルの下方から押圧して周り止めをする構成が示されている。
特開平8−184242号公報 特開2004−84279号公報
ところで、近年、浴室の暖房のために浴室乾燥機が設置される場合が多い。浴室乾燥機は、通常は本体が天井の上部に設置されているが、このように浴室乾燥機等の機器類を設置しても広い浴室空間を確保するためには、建築躯体の高さが低い場合には、ハーフドーム天井が適している。しかしながら、建築躯体の高さが低い場合には、本体が天井の上部に設置した浴室乾燥機等の機器を点検する点検口の点検口蓋は、上方に向けて点検口蓋を開けるようにするのは、構造的に困難である。
その対策として、ハーフドーム天井の立ち面(上下方向に設けられた面)に点検口を設け、点検口蓋を斜め方向に開けたりする構成が考えられる。点検口蓋をこのような構成とすると、天井の点検口の縁部と点検口蓋の間の隙間から浴室内の湿気や水分が天井側に入り込むのを防止するために、パッキンを介して点検口蓋と点検口との間の上下方向と水平方向の止水が必要となる。
水平方向の止水のために立ち面にも取付ビスを設けた場合は、蓋の取付動作に工数がかかることと、意匠、掃除性とともに、必ずしも好ましくない。また、特許文献1及び特許文献2記載の固定具では、いずれも点検口蓋を点検口の縁部の垂直方向のみに押圧しているので、垂直方向の止水効果しか得られないという問題がある。
本発明は、点検口に開閉可能に取り付けられる点検口蓋の固定具における上記従来の問題点を解決することを目的とし、点検口の縁部と点検口蓋の垂直方向の隙間だけでなく、水平方向の隙間に対しても止水を行うことのできる点検口蓋固定構造を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、天井に設けられた点検口を閉止するための点検口蓋を回動式の蓋固定部材を用いて固定するために、天井の点検口の縁部に蓋固定部材の係合部を挿入するための穴部が設けられている点検口蓋の固定構造であって、蓋固定部材を回動したときに点検口蓋を点検口側に引き寄せる方向に力が加わるように、蓋固定部材の係合部が穴部の周囲に形成された係合面に係合して固定され、その係合面の一部に傾斜部が形成されていることを特徴とする点検口蓋の固定構造を提供する。
前記穴部は天井の点検口の縁部と点検口蓋に形成されている構成としてもよい。
蓋固定部材を回動し点検口蓋で点検口を閉止したときに蓋固定部材がロック状態になるように、傾斜部に廻り止めが形成されている構成としてもよい。
傾斜部が点検口蓋側に形成されている構成としてもよい。
蓋固定部材を回動してロック状態にしたときに蓋固定部材の係合部の先端が点検口蓋の立面を押圧している構成としてもよい。
天井の点検口の縁部の下面に、前記穴部と同心の円形の回転ガイド窪みが形成されており、回転ガイド窪みには、蓋固定部材の一部に形成された円盤部が回転可能に嵌合されている構成としてもよい。
本発明は、天井の点検口の縁部に形成された穴部に蓋固定部材を挿入し、点検口蓋で点検口を閉じた際に、蓋固定部材を回動すると、蓋固定部材の係合部が穴部の周囲に形成された傾斜部の形成された係合面に摺動しながら当接して下方に押付けるので、点検口蓋の係合縁部を天井の点検口の縁部にシールを介して押付け、天井の点検口の縁部と点検口蓋の係合縁部との隙間の垂直方向の止水効果を高めることができる。
また、天井の点検口の縁部に形成された穴部に、蓋固定部材を挿入し、蓋固定部材を回動すると、蓋固定部材の係合部の先端が、点検口蓋の立面を押圧するから、点検口蓋を天井の点検口縁部に対してシールを介して水平に押付けて、天井の点検口の縁部と点検口蓋との隙間の間の水平方向の隙間に対しても止水効果を高めることができる。
本発明に係る点検口蓋固定構造の実施例1を示すユニットバスであって、点検口蓋を取り付けていない状態の全体構成を説明する図であり、(a)はユニットバスの内部を側方から見た図であり、(b)はドーム天井の一部を天井裏からA−A方向に見た図である。 図1(a)、(b)と同様に本発明に係る点検口蓋固定構造の実施例1を適用したユニットバスであって、点検口蓋を取り付けた状態の全体構成を説明する図である。 (a)は実施例1の点検口蓋固定構造を説明する断面図であり、(b)は(a)の要部を示す図であり、(c)は蓋固定部材の斜視図である。 実施例1の点検口蓋固定構造の点検口蓋の凹所、及び点検口蓋とフラット天井のそれぞれの穴部を説明する図である。(a)は図3(b)のA−A断面を示し、(b)は図4(a)のA−A断面を示し、(c)は図3(b)のB−B断面を示し、(d)、(e)は図3(b)のC−Cから見た図を示す。 実施例1の作用を説明する図であり、(a)、(d)、(g)は点検口蓋の凹所に対する蓋固定部材の動作を上方から見た図であり、(b)、(e)、(h)は(a)、(d)、(g)のA−A断面を示し、(c)、(f)、(i)は(a)、(d)、(g)のA−A断面を示す。 実施例1の構成、作用を説明する斜視図である。 実施例1の変形例を説明する図であり、(a)、(b)は変形例1を、(c)、(d)は変形例2を、(e)は変形例3を、それぞれ説明する図である。 本発明に係る点検口蓋固定構造の実施例2を示すユニットバス全体構成を説明する図であり、(a)はユニットバスの内部を側方から見た図であり、(b)は点検口蓋固定構造の要部を説明する断面図である。 (a)は実施例3の点検口蓋固定構造を説明する断面図であり、(b)は(a)の要部を示す図である。
本発明に係る点検口蓋固定構造を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
図1及び図2は、本発明に係る点検口蓋固定構造の実施例1(図3(b)の点検口蓋固定構造1参照)を示すユニットバス2の全体構成を説明する図である。ユニットバス2は、側壁3、床4(洗い場の床)、ハーフドーム天井5及び浴槽6を備えており、建築物の基礎床7上に適宜、支持部材8を介して取り付けられている。側壁3は、適宜、断熱層9で囲われている。
ハーフドーム天井5は、ドーム天井部10とフラット天井部11とを備え、建築物の構造躯体12の下方に位置している。ドーム天井部10は、床4の略上方に位置して設けられており、図1(a)、(b)及び図2(a)、(b)に示すように、フラット天井部11より高い頂壁13と、この頂壁13の周囲から下方に伸びる周壁14とから構成されている。この周壁14であって、ドーム天井部10からフラット天井部11に向けて下方に形成されている周壁14を、本明細書では、「境界周壁部15」という。
フラット天井部11は、浴槽6の略上方に位置して設けられている。フラット天井部11と建築物の構造躯体12との間のスペース16には、浴室乾燥機等の機器類17が設けられている。このような機器類17の設置、点検又はメインテナンスをするための点検口18が、図1(a)、(b)に示すように、ドーム天井部10とフラット天井部11の境界位置に設けられている。具体的には、点検口18は、ドーム天井部10の頂壁13から境界周壁部15にかけて形成されている。点検口18の内周面には、シール21が配設されている。
図2(a)、(b)に示すように、点検口18を開閉する点検口蓋22が設けられている。点検口蓋22は図2(b)、図3(a)に示すように、頂部23、立ち部24及び係合縁部25を備え、側面視で略クランク状に形成されている。点検口蓋22の頂部23の横幅方向の2箇所には、図2(b)、図3(a)に示すように、フック26が形成されている。このフック26は、ドーム天井部10の点検口18の縁部19にシール21を介して係合し、略この係合箇所を支点として、点検口蓋22を上方に開くことができる。
点検口蓋22の立ち部24の前面には、図3(b)、図4(a)、図6(a)、(b)に示すように、段部28を有する凹所27が形成されている。本実施例では、立ち部24の前面には肉厚部29が横幅方向に延びるに形成されており、この肉厚部29の横幅方向における複数の箇所(本実施例1では2箇所)にそれぞれ凹所27が形成されている。凹所27は、内側の垂直面である立面30と、底面31とを有する。
この凹所27の平面視の形状は、後記するが、点検口蓋22の閉止時に蓋固定部材32を回転した際に(図5(g)〜(i)参照)、立面30が蓋固定部材32により押圧される平面視形状であれば良い。
例えば、凹所27の平面視の形状は、半円、扇形、矩形等である。本実施例1では、図4(a)に示すように、凹所27の平面視の形状は、略半円形に近い扇形(中心角θが180°より小さい円弧を有する)である。なお、凹所27の立面30の平面視の形状は、凹所27の平面視の形状と同じである。
凹所27の底面31の平面視の形状は、本実施例1では、凹所27の平面視の扇形の形状に対応して湾曲状に形成されている。凹所27の底面31は、図5(d)〜(i)に示すように、回転する蓋固定部材32の係合部33の下面が摺動可能に係合するので、本発明及び明細書では「係合面」とも称する。
図5(d)〜(i)に示すが、この係合面31(底面31)は、蓋固定部材32が回転すると、徐々に蓋固定部材32が係合面31を下方に押圧するように、上記回転方向に上がり勾配となる傾斜状に形成されている(図4(a)、(b)参照)。この係合面31の周方向途中の所定の位置には、蓋固定部材32の係合部33が嵌入可能な形状及び大きさの廻り止め34が形成されている。
蓋固定部材32を回動して点検口蓋22が口ックされる位置(図5(g)〜(i)、図6(b)参照)で、蓋固定部材32の係合部33が廻り止め34に嵌入して、作業者に口ック状態を知らせるクリック感を与える。なお、このようなクリック感を与える他の手段として、蓋固定部材32の係合部33の下面と凹所27の底面31に、突起部と凹部による廻り止めを設ける構成としてもよい。
ところで、蓋固定部材32は、点検口蓋22を、フラット天井部11の点検口18側の縁部35(点検口18に近接しフラット天井部11の部分)に着脱可能に固定する部材である。蓋固定部材32は、図3(c)に示すように、軸部36と、軸部36の先端(上端)に形成された矢尻状の板片から成る係合部33と、軸部36の基端(下端)に形成された摘み部37と、摘み部37の上に形成された円盤部38とを備えている。軸部36は、断面視で、円形、矩形、又はその他の多角形等の形状である。
係合縁部25は、図3(a)に示すように、点検口蓋22の立ち部24の下部から前方に水平に延びるように形成されている。この点検口蓋22の係合縁部25は、点検口18を閉じた際には、フラット天井部11の点検口18の縁部35に、シール39を介して載置するように重なる。
この重なる点検口蓋22及びフラット天井部11の点検口18の縁部35には、それぞれ貫通した穴部40、41が形成されている。点検口蓋22の穴部40とフラット天井部11の縁部35の穴部41は、フラット天井部11の凹所27に対応する位置に、互いに合致するように、同一位置に同一形状で形成されている。
穴部40、41は長穴とし、その横幅W1は、蓋固定部材32の軸部36が回転可能な寸法である。図4(c)、(d)に示すように、穴部40、41の横幅W1は、軸部36の断面形状が矩形の場合は、その長い方の幅より大きく形成されている。仮に、軸部36が断面円形であれば、その円形の直径より穴部40、41の横幅W1が大きく形成されている。
特に点検口蓋22の穴部40の横幅W1については、次の点も考慮して形成する。即ち、後記するが、図3(a)、(b)及び図5(g)〜(i)の状態で、蓋固定部材32の係合部33は、点検口蓋22の立面30を水平方向に押圧して、点検口蓋22をドーム天井部10の点検口の縁部19方向に移動させる。この蓋固定部材32の水平方向の移動量を見込んで、点検口蓋22の穴部40の横幅W1は、軸部36の寸法より十分余裕をもって形成される必要がある。
穴部40、41の縦幅W2は、蓋固定部材32の係合部33の縦幅Lより小さく形成されている。蓋固定部材32の係合部33は、その長手方向を穴部40、41の長手方向に合わせて、蓋固定部材32の係合部33を傾けながら穴部40、41に挿通する。蓋固定部材32を穴部40、41に一度挿通すると、通常の使用状態では係合部33が穴部40に引っ掛かって抜けにくくなる。
蓋固定部材32を穴部40、41に挿通して装着すると、蓋固定部材32の円盤部38がフラット天井部11の穴部41の縁部35の下面側に当接する(図3(b)参照)。これにより、蓋固定部材32の係合部33が凹所27の係合面31に係合して垂直方向の反力を受けても、蓋固定部材32は上方に移動したり上方に穴部40、41を通って抜けたりすることが防止されるから、点検口蓋22の係合縁部25をフラット天井部11の縁部35に押付けて、点検口蓋22を閉止状態でロックすることが可能となる。
本実施例1では、特に、フラット天井部11の縁部35の下面側には、図3(b)、図4(d)、(e)に示すように、この穴部41の中心(穴部41の縦横の中心)と同心で、回転ガイド窪み42が形成されている。回転ガイド窪み42には、蓋固定部材32の円盤部38が回転可能に嵌合することができる。
この構成により、蓋固定部材32は、その摘み部37を把持して回転した際に、回転軸心がぶれることなくスムースに回転することが可能となる。また、蓋固定部材32の係合部33が凹所27の立面30を押圧する際に、立面30から反力を受けても蓋固定部材32は、水平方向(穴部40、41の長手方向)に押しのけられるように移動することが防止される。
(作用)
以上の構成から成る実施例1の点検口蓋固定構造1の作用を説明する。図2(a)の想像線(2点鎖線)に示すように、点検口蓋22が点検口18を開いている状態から点検口蓋22を閉じる際には、フック26とドーム天井部11の点検口18の縁部19との係合箇所を支点として、図3(a)に示すように、点検口蓋22の係合縁部25がフラット天井部11の点検口の縁部35に載置するように重ねる。
この点検口蓋22で点検口18を閉じてから、下方、即ち浴室側から蓋固定部材32の摘み部37を把持して、図5(a)〜(c)及び図6(a)に示す状態で、蓋固定部材32を上方に押し込むようにしてから、時計針周りの方向に回転する。
すると、図5(d)〜(f)に示すように、蓋固定部材32の係合部33は凹所27の係合面31上に当接し始める。この状態では、蓋固定部材32の係合部33は凹所27の立面30には未だ当接していない。
さらに蓋固定部材32を、図5(g)〜(i)に示す位置に向けて回転すると、蓋固定部材32の係合部33は、傾斜状の係合面31の高い位置に向けて摺動しながら徐々に強く当接する。このため、点検口蓋22の係合縁部25をフラット天井部11の点検口18の縁部35にシール39を介して下方に押付ける。同時に、蓋固定部材32の係合部33の先端が凹所27の立面30に徐々に強く当接し、点検口蓋22をドーム天井部10の点検口18の縁部19に向けて水平方向に押す。
そして、蓋固定部材32は図5(g)〜(i)、図6(b)に示す位置において、蓋固定部材32の係合部33は、係合面31の廻り止め34に嵌入する。これにより、蓋固定部材32の係合部33は、廻り止めされて図5(g)〜(i)、図6(b)に示す位置(ロック位置)に保持される。
この状態では、点検口蓋22は上方から蓋固定部材32で押付けられてロックされ、点検口蓋22は、上方に向けて力を加えても開かない。このように、蓋固定部材32の回動することにより点検口蓋22が口ックされる際に、上記のとおり、係合部33が係合面31の口ック位置において廻り止め34に嵌入すると、作業者に口ック状態を知らせるクリック感(カチッとした感じ)を与えることができる。
そして、この図5(g)〜(i)、図6(b)に示す状態では、点検口蓋22の係合縁部25は、フラット天井部11の点検口18の縁部35を、シール39を介して下方に押付け、しかも、蓋固定部材32の係合部33は、点検口蓋22の立面30を水平方向に押圧して、点検口蓋22をドーム天井部10の点検口18の縁部19にシール21を介して水平方向に押付ける。
この結果、点検口蓋22の係合縁部25とフラット天井部11の点検口18の縁部35との間の止水性が向上するとともに、点検口蓋22とドーム天井部10の点検口18の縁部19との間の止水性が向上する。
以下、実施例1の点検口蓋固定構造1の各部の構成について、変形例を説明する。
(変形例1)
上記実施例1では、点検口蓋22をドーム天井部10の点検口18の縁部19に、フック26によって回転可能に係合している。点検口蓋22をドーム天井部10の点検口18の縁部19に回転可能に取り付ける別の構成として、図7(a)、(b)に変形例1を示す。この変形例1は、点検口蓋22とドーム天井部10をシール21を介して対向するように配置し、点検口蓋22をドーム天井部10の点検口18の縁部19に、蝶番50を介して回転可能に取り付けている。
なお、実施例1において説明したように、点検口蓋22を閉じて蓋固定部材32で固定した際には、蓋固定部材32の係合部33が点検口蓋22の凹所27の立面30を押圧して、点検口蓋22を水平方向に押す。この場合、変形例1において、蝶番50の一方の蝶片51のねじ通し孔52を長孔とすれば、点検口蓋22を蝶番50とともに、ねじ53及びドーム天井部10に対して水平方向に移動させ、点検口蓋22をシール21を介してドーム天井部10の点検口18の縁部19に押付けるので、止水効果を向上させることができる。
(変形例2)
実施例1では、点検口蓋22の凹所27は、平面視で扇形の構成である。点検口蓋22の凹所の別の構成として、図7(c)、(d)に変形例2を示す。この変形例2は、凹所55を平面視で略半円形とし、蓋固定部材32を、その回転中心O1を、凹所55の半円中心O2に対して、δだけ偏心して(片側に寄せて)設ける。
このような構成とすることで、図7(d)に示すように、蓋固定部材32を回転すると、係合部33が凹所55の係合面31を垂直方向に押圧するとともに、同時に立面56を水平方向に押圧する。そして、蓋固定部材32が廻り止め34に嵌入した状態で、点検口蓋22を閉止状態にロックすることが可能となる。
(変形例3)
点検口蓋22の凹所のさらに別の構成として、図7(e)に変形例3を示す。この変形例3は、凹所60を平面視で矩形状に構成したものである。このような構成において、蓋固定部材32の回転中心O1を、平面視矩形の凹所60の長手方向の中心O3に対して、偏心して(片側に寄せて)設ける。
蓋固定部材32の回転中心を変形例2と同様に片側に寄せることで、蓋固定部材32を回転すると、図示はしないが、その係合部33が凹所60の係合面31及び立面61を垂直方向及び水平方向に押圧し、廻り止め34に嵌入した状態で、点検口蓋22を閉止状態にロックすることが可能となる。
図8は、本発明に係る点検口蓋固定構造の実施例2を説明する図である。この実施例2の点検口蓋固定構造70は、実施例1の点検口蓋固定構造1とその構成及び作用は、略同じであるが、実施例1のように、ハーフドーム天井5ではなく、全面的に平坦な天井に設けられた点検口を開閉可能とする点検口蓋を固定する固定構造を特徴とする。以下、実施例1と異なる構成を中心に実施例2の点検口蓋固定構造70を説明する。実施例1と同じ構成については同じ符号を使用する。
図8(a)において、浴室の天井71は、全面的に平坦である。この天井に点検口72が設けられている。点検口蓋73の一方の係合縁部74には、図8(b)に示すように、実施例1と同様にフック75が形成されており、このフック75が天井71の点検口72の一方側の縁部76に、シール77を介して回転可能に係合している。点検口蓋73の他方の係合縁部78は、天井71の点検口72の縁部79に、シール80を介して重なって載置されるように構成されている。
点検口蓋73の前面には、実施例1と同様に、その幅方向2箇所に凹所27が形成されており、この凹所27の構成は実施例1と同じ構成であり、内側面である立面30と、係合面(底面)31とを有する。そして、点検口蓋73の他方の係合縁部78と天井の他方の側の縁部79に、それぞれ実施例1と同様の長穴である穴部40、41が形成されている。
これらの穴部40、41を通して設けられた、蓋固定部材32を回転して、その係合部33で凹所27の係合面31を下方に押圧し、点検口蓋73の係合縁部78をシール80を介して天井71の点検口72の縁部79に押付け止水効果を向上させる。同時に、係合部33で凹所27の立面30を水平方向に押圧し、点検口蓋73の一方の側の係合縁部74をシール77を介して、天井71の点検口72の一方側の縁部76に押付けて止水効果を向上させる。
図9は、本発明に係る点検口蓋固定構造の実施例3を説明する図である。この実施例3の点検口蓋固定構造81は、実施例1の点検口蓋固定構造1とその構成及び作用は、ほぼ同じであるが、実施例1のように、穴部40の形成された係合縁部25を設けていない構成を特徴とする。以下、実施例1と異なる構成を中心に実施例3の点検口蓋固定構造81を説明する。実施例1と同じ構成については同じ符号を使用する。
実施例3の点検口蓋固定構造81は、点検口蓋82の立ち部83の肉厚部84から天井部11側に延びる係合縁部を設けることなく、肉厚部84の下面を天井部11にシール85を介して載置する。この点検口蓋固定構造81では、穴部41は天井11に形成されているのみで、点検口蓋82には形成されていない。
その他の構成、即ち、点検口蓋82に形成される凹所27の構成、及び係合面蓋固定部材32で凹所27の係合面31と立面30を押し付けて垂直及び水平方向における止水効果を高める構成は、実施例1と同じである。
以上、本発明に係る点検口蓋固定構造を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
例えば、上記実施例1〜3の点検口蓋固定構造では、蓋固定部材32を天井11側に設け、凹所27を点検口蓋22側に設けているが、蓋固定部材32を点検口蓋22側に設け、凹所27を天井11側に設けた構成でもよい。
本発明に係る点検口蓋固定構造は上記のような構成であるから、浴室におけるハーフドーム天井又は平坦な天井に設けられた点検口の点検口蓋の固定だけでなく、家屋一般の天井に設けられた点検口の点検口蓋の固定等にも適用可能である。
(実施例1)
1 点検口蓋固定構造
2 ユニットバス
3 側壁
4 床(洗い場の床)
5 ハーフドーム天井
6 浴槽
7 建築物の基礎床
8 支持部材
9 断熱層
10 ドーム天井部
11 フラット天井部
12 建築物の構造躯体
13 頂壁
14 ドーム天井部の周壁
15 境界周壁部
16 ハーフドーム天井と建築物の構造躯体との間のスペース
17 浴室乾燥機等の機器類
18 点検口
19 ドーム天井部の点検口側の縁部
21 シール
22 点検口蓋
23 頂部
24 立ち部
25 係合縁部
26 フック
27 凹所
28 段部
29 肉厚部
30 立面
31 底面(係合面)
32 蓋固定部材
33 係合部
34 廻り止め
35 フラット天井部の点検口の縁部
36 軸部
37 摘み部
38 円盤部
39 シール
40 点検口蓋の穴部
41 フラット天井部の縁部の穴部
42 フラット天井部の回転ガイド窪み
(変形例1)
50 蝶番
51 蝶片
52 蝶片のねじ通し孔
53 ねじ
(変形例2)
55 凹所
56 凹所の立面
(変形例3)
60 凹所
61 凹所の立面
(実施例2)
70 点検口蓋固定構造
71 平坦な天井
72 点検口
73 点検口蓋
74 点検口蓋の一方の側の係合縁部
75 フック
76 天井の点検口の一方側の縁部
77 シール
78 点検口蓋の他方の側の係合縁部
79 天井の点検口の他方の側の縁部
80 シール
(実施例3)
81 点検口蓋固定構造
82 点検口蓋
83 点検口蓋の立ち部
84 立ち部の肉厚部
85 シール

Claims (6)

  1. 天井に設けられた点検口を閉止するための点検口蓋を回動式の蓋固定部材を用いて固定するために、天井の点検口の縁部に蓋固定部材の係合部を挿入するための穴部が設けられている点検口蓋の固定構造であって、蓋固定部材を回動したときに点検口蓋を点検口側に引き寄せる方向に力が加わるように、蓋固定部材の係合部が穴部の周囲に形成された係合面に係合して固定され、その係合面の一部に傾斜部が形成されていることを特徴とする点検口蓋の固定構造。
  2. 請求項1において、前記穴部は天井の点検口の縁部と点検口蓋に形成されていることを特徴とする点検口蓋の固定構造。
  3. 請求項1または2に記載の点検口蓋の固定構造であって、蓋固定部材を回動し点検口蓋で点検口を閉止したときに蓋固定部材がロック状態になるように、傾斜部に廻り止めが形成されていることを特徴とする点検口蓋固定構造。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の点検口蓋の固定構造であって、傾斜部が点検口蓋側に形成されていることを特徴とする点検口蓋の固定構造。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の点検口蓋の固定構造であって、蓋固定部材を回動してロック状態にしたときに蓋固定部材の係合部の先端が点検口蓋の立面を押圧していることを特徴とする点検口蓋の固定構造。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の点検口蓋の固定構造であって、天井の点検口の縁部の下面に、前記穴部と同心の円形の回転ガイド窪みが形成されており、回転ガイド窪みには、蓋固定部材の一部に形成された円盤部が回転可能に嵌合されていることを特徴とする点検口蓋の固定構造。
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