JP5030149B2 - 開閉蓋付きパネル - Google Patents

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本発明は、例えば、クリーンルームやオフィスルーム等に敷設されるフリーアクセスフロアのフロアパネルに関し、特に開閉蓋により開閉される開口部を有する開閉蓋付きパネルに関するものである。
従来のフリーアクセスフロアは、略矩形の平面形状を有するフロアパネルを、角パイプ等を水平の格子状に組んで形成したフレーム構造や、柱状の支持脚で支持することによって構成されていた。
通常、フロアパネルと、その下方のコンクリート下地床面との間の空間には、各種配線や設備機器等が配置されており、これらの点検等の作業を行う場合には、作業者がフロアパネルを取り外した上でその作業を行なっていた。
しかしながら、上述したような従来のフリーアクセスフロアにおいて、それを構成する各フロアパネルは、その略矩形である平面形状の一辺の長さが対角線の長さよりも短いので、取外したフロアパネルが、このフロアパネルを取外したことにより元の載置場所に形成された略矩形の開口部を通り抜けて、上記空間内に落下してしまうおそれがあるという問題があった。
また、このようなフロアパネルの落下防止のために、例えば、上記空間内の各種配線等の点検等の作業時に取外す必要があるフロアパネルの一辺を、この一辺に対向する隣のフロアパネルの一辺に蝶番で連結することにより、フロアパネルの開閉をその回動動作により行うようになっていた。
ところが、このような蝶番で連結する構造を採用した場合には、フロアパネルは蝶番の構造上の制限を受けて一定角度よりも大きく回動して開くことができないので、最後まで開き切って水平の姿勢になることができず、回動の途中で略垂直の姿勢又は中途半端に傾斜した姿勢で止まることになってしまい、このような姿勢のフロアパネルが上記点検等の作業の障害になってしまうという問題があった。
また近年、耐震等の目的で、フロアパネルを上記フレーム構造や支持脚にネジ止め等により固定してしまう場合があるが、この場合には、フロアパネルを取り外すときにはそのネジ止め等による固定状態を解除しなければならないので、その固定状態の解除のために手間や時間がかかるという問題もあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、パネル下方の点検等を行う作業時において、開口部から開閉蓋が落下するのを防止することができると共に、開閉蓋が作業の障害となってしまうのを防止することができる他、パネルの固定状態を解除しなくとも開口部を開口することができる開閉蓋付きパネルを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による開閉蓋付きパネルは、
中央部に形成された開口部を開閉する開閉蓋を有する開閉蓋付きパネルにおいて、
一端部が前記開閉蓋に設けられた軸部材に連結され、他端部が前記パネルの開口部の内側に設けられた固定軸に連結された複数のリンクアームを備え
前記固定軸が前記パネルの厚さ内に取付けられたことを特徴とするものである。
また、本発明による開閉蓋付きパネルにおいて、前記開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときに、この開口部の上方に全く重ならない状態に前記開閉蓋を維持できることを特徴とするものである。
また、本発明による開閉蓋付きパネルにおいて、前記開閉蓋の下面に、この開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときにこの開閉蓋を略水平状態に支持する支持台を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明による開閉蓋付きパネルにおいて、前記リンクアームが、前記開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときに前記開口部の周縁部の部材と干渉しないような形状に形成されたことを特徴とするものである。
また、本発明による開閉蓋付きパネルにおいて、前記開閉蓋の下面に取っ手が設けられていることを特徴とするものである。
このような本発明に係る開閉蓋付きパネルによれば、
開口部を開閉する開閉蓋を有する開閉蓋付きパネルにおいて、一端部が前記開閉蓋に連結され、他端部がこのパネルに連結されたリンクアームを備えたことにより、
パネル下方の点検等を行う作業時において、開口部から開閉蓋が落下するのを防止することができると共に、開閉蓋が作業の障害となってしまうのを防止することができる他、パネルの固定状態を解除しなくとも開口部を開口することができる。
また、本発明の開閉蓋付きパネルにおいて、前記開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときに、この開口部の上方に全く重ならない状態に前記開閉蓋を維持できることにより、
パネル下方の設備等の点検等の作業時に、開閉蓋が邪魔になって開口部からパネル下方が見難くなることを防止することができる。
また、本発明の開口蓋付きパネルにおいて、前記開閉蓋の下面に、この開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときにこの開閉蓋を略水平状態に支持する支持台を設けたことにより、
開閉蓋が開口部を開いた状態のときに、前記支持台が、開口蓋付きパネルの上面、及び/又は、この隣りのパネルの上面に接地することにより、開閉蓋がそれらのパネル上に略水平状態で載置されるので、開閉蓋があまり上方に突出しない状態となるため、この点からも、開口部からのパネル下方の設備等の点検等の作業時に、開閉蓋が邪魔になってパネル下方が見難くなることを防止することができる。
また前記開閉蓋の下面に支持台を設けたことにより、開閉蓋に上から負荷がかかってもその負荷をこの支持台が受けることができるので、開閉蓋が破損することを防止することができる。
また、本発明の開口蓋付きパネルにおいて、前記リンクアームが、前記開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときに前記開口部の周縁部の部材と干渉しないような形状に形成されたことにより、
開閉蓋が開口部を開口する動作の途中でリンクアームが開口部の周縁部の部材と干渉することにより開閉蓋がパネルから離れた上方で停止してしまうことを防止することができると共に、リンクアームに歪みや破損等が発生することを防止することができる。
以下、本発明に係る開閉蓋付きパネルを実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図6は、本発明の一実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2は、図1及び図2に示すように、枠部材4、開閉蓋6、及び4本のリンクアーム8,10,12,14を備えている。枠部材4は、後述するような一般的なフロアパネル62(図5,6参照)と同様に、その全体形状が略板状であって、図1に示すように、その平面形状の外形が略正方形に形成されている。
以下の説明においては、便宜上、枠部材4における略正方形の外形の一の辺が伸びる方向(図1中、縦方向)をY方向と呼び、このY方向と直角の方向(図1中、横方向)をX方向と呼ぶこととする。
枠部材4には、その平面形状の中央部に、開口形状が略正方形であって、この枠部材4の厚さ方向(図1中、紙面に垂直の方向)に貫通する点検口16(開口部)が形成されている。この点検口16には、図2に示すように、開閉蓋6の厚さ寸法とほぼ同じ深さ寸法の蓋受け部18が、点検口16の全周にわたり、その内周面より外側に拡張して形成されている。
また、枠部材4は、図1に示すように、固定軸20,22,24,26を有しており、固定軸20,22は、点検口16の内周面であって、枠部材4のY方向に直角の、互いに対向する2つの面19a,19bのうちの一方の面19aに植設されていて、固定軸24,26は、他方の面19bに植設されている。
固定軸20,22のそれぞれは、その軸線方向が枠部材4のY方向に平行であって、点検口16の一方の面19aにおける枠部材4のX方向の一方の端部寄り(図1中、右寄り)の位置、及び同方向の中間位置に植設されている。また、固定軸24は、点検口16の他方の面19bにおける、固定軸20と同一軸線上の位置に植設されており、固定軸26は、点検口16の他方の面19bにおける、固定軸22と同一軸線上の位置に植設されている。
固定軸20は、図3に示すように、その基端部(図中上端部)が点検口16の面19aに溶接等により固定されている大径部20aと、大径部20aよりも直径が小さい小径部20bを先端部に有して構成されている。
図1に示す固定軸22は、固定軸20とほぼ同様の形状に形成されているが、その軸線方向における大径部22aの長さが、固定軸20の大径部20aの長さよりも短く形成されている。また、固定軸24は、固定軸20と同様の形状で反対の向きに形成されており、固定軸26は、固定軸22と同様の形状で反対の向きに形成されている。
次に、開閉蓋6は、図1及び図2に示すように、その全体形状が板状であって、その平面形状の外形が、点検口16の開口形状より1回り大きな形状に形成されている。開閉蓋6は、開閉自在に点検口16を閉止するようになっており、図1に示すように、閉止時においては、その全周の縁部が、枠部材4の蓋受け部18上に載置されるようになっている。
また、開閉蓋6には、図1及び図2に示すように、この開閉蓋6のY方向(図2において紙面に垂直の方向)と平行方向に伸びる軸部材28,30のそれぞれが、開閉蓋6におけるそのX方向(図2中の横方向)の中間位置、及び枠部材4の固定軸20,24とは反対側の端部寄り(図2中の左寄り)の位置に、開閉蓋6の下面から一定距離だけ下方に離れて設けられている。
開閉蓋6の下面には、軸部材28における、枠部材4の点検口16の一方の面19a側の一端部28a、及びこれとは反対側の他端部28bのそれぞれに対応する位置に、2つの軸固定部材32が固定されている。軸部材28の一端部28aは、図4に示すように、この軸固定部材32に形成された孔部32aに、この軸固定部材32よりも一定長さ分だけ外側(図中上側)に突出するように嵌合して固定されている。
また、図1に示す軸部材28の他端部28bは、上記一端部28aが軸固定部材32に固定されるのと同様に軸固定部材32に固定されている。
また、開閉蓋6の下面には、軸部材30における、枠部材4の点検口16の一方の面19a側の一端部30a、及びこれとは反対側の他端部30bのそれぞれに対応する位置に、やはり2つの軸固定部材32が固定されており、軸部材30の両端部は、やはりこの2つの軸固定部材32に固定されている。また、軸部材30は、その一端部30aの一定長さ部分、及び他端部30bの一定長さ部分のそれぞれが、対応する軸固定部材32よりも外側に突出するように固定されている。
また、開閉蓋6には、図1及び図2に示すように、その下面に下方に高さを有する4つの支持台34が固定されている。この4つの支持台34は、互いに同じ高さを有している。
また、開閉蓋6には、2つの回転取っ手ユニット36が取り付けられている。回転取っ手ユニット36は、開閉蓋6のX方向に平行な回動軸を中心に回動自在となるように、開閉蓋6に回動軸を介して取付けられた取っ手36aを有している。この取っ手36aは、図3に示すように、その回動軸を半径中心とする半円形状に形成されている。
取っ手36aは、非使用時は円弧状の部分が開閉蓋6の下方に格納されて、半円形状の円弧の両端を結ぶ平坦面だけが開閉蓋6の上面と同一平面状に露出する、図3に示すような状態となる。そして、上記平坦面の一端部を指等で押す等により回転取っ手ユニット36が回動して、図示しないが、円弧状の部分が開閉蓋6の上側に露出した状態にされて、円弧状の部分の内側に手の指等を入れて、開閉蓋6と共に持ち上げることができるようになっている。
次に、図1及び図2に示すように、リンクアーム8の長さ方向の一方の端部8aが、固定軸20に回動自在に連結されている。リンクアーム8の端部8aには、図3に示すように、孔部38が形成されており、この孔部38には、枠部材4の点検口16における面19aとは反対側の方向から、合成樹脂製のフランジ付きブッシュ40が挿通されている。
上記ブッシュ40は、そのフランジ部分とは反対側の先端部がリンクアーム8の孔部38から突出しており、この突出した先端部の外側に、合成樹脂製のワッシャ42が嵌合している。そして、上記ブッシュ40の中空孔には、そのブッシュ40の先端部側から固定軸20の小径部20bが挿通している。
これにより、フランジ付きブッシュ40におけるそのフランジ部分とは反対側の先端面、及びワッシャ42におけるリンクアーム8とは反対側の面は、固定軸20の大径部20aにおける小径部20bの付け根の周囲の円環状の端面に接触すると共に、ブッシュ40のフランジ部分とは反対側の先端面は、固定軸20の上記円環状の端面に接触しないようになっている。
また、固定軸20は、その小径部20bの先端部が、ブッシュ40の中空孔を突き抜けていて、小径部20bの先端部には、フランジ付きブッシュ40、リンクアーム8の端部8a、及びワッシャ42が、この小径部20bから抜け落ちてしまうのを防止する抜け止め部材44が設けられている。
抜け止め部材44には、その外周面に開口して内周まで貫通するネジ孔が半径方向に形成されていて、このネジ孔に止めネジ45がねじ込まれることにより、抜け止め部材44は小径部20bに固定されている。このような構造により、リンクアーム8の端部8aは、固定軸20に回動自在に連結されている。
また、リンクアーム8は、図1及び図2に示すように、その長さ方向における一端部8aとは反対側の他端部8bが、開閉蓋6が有する軸部材28の一端部28aに回動自在に連結されている。リンクアーム8の他端部8bは、リンクアーム8の一端部8aが枠部材4の固定軸20に回動自在に連結している構造と同様の構造により、軸部材28の一端部28aに回動自在に連結されている。
すなわち、リンクアーム8の他端部8bには、図4に示すように、図3に示す一端部8aの孔部38と同様の孔部46が形成されていると共に、前記フランジ付きブッシュ40、及びワッシャ42のそれぞれに相当するブッシュ48、及びワッシャ50が組み付けられて、軸部材28の一端部28aに回動自在に連結されている。
また、軸部材28の一端部28aには、図3に示す抜け止め部材44に相当する抜け止め部材52が、止めネジ53により固定されており、フランジ付きブッシュ48、リンクアーム8の他端部8b、及びワッシャ50が、軸部材28の一端部28aから抜け落ちないようになっている。
また、軸部材28には、軸固定部材32に対して、自身が軸線方向の他端部28b側から一端部28a側に向かう方向(図4中、下側から上側へ向かう方向)にずれていってしまうのを防止するために、軸固定部材32の内側に、合成樹脂製のワッシャ54が配置され、抜け止め部材56が、止めネジ57により固定されている。
次に、図1に示すリンクアーム10の両端部10a,10bのそれぞれは、リンクアーム8の両端部8a,8bのそれぞれが、枠部材4の固定軸20、及び開閉蓋6が有する軸部材28の一端部28aに回動自在に連結される構造と同様の構造により、枠部材4の固定軸22、及び開閉蓋6が有する軸部材30の一端部30aに回動自在に連結されている。
また、リンクアーム12の両端部12a,12bのそれぞれも、やはり、リンクアーム8の両端部8a,8bのそれぞれが、固定軸20、及び軸部材28の一端部28aに回動自在に連結される構造と同様の構造により、枠部材4の固定軸24、及び開閉蓋6が有する軸部材28の他端部28bに回動自在に連結されている。また、リンクアーム14の両端部14a,14bのそれぞれも上記と同様に、枠部材4の固定軸26、及び開閉蓋6が有する軸部材30の他端部30bに回動自在に連結されている。
リンクアーム8,12は、互いに対応する一端部8a,12aのそれぞれが、同一の回動軸線上で枠部材4の固定軸20,24に回動自在に連結されていると共に、互いに対応する他端部8b,12bのそれぞれが、同一の回動軸線上で軸部材28の両端部28a,28bに回動自在に連結されているので、リンクアーム8の両端部8a,8bの回動軸線間の直線距離と、リンクアーム12の両端部12a,12bの回動軸線間の直線距離は、互いに同じ長さに設定されている。
また、このようにリンクアーム8,12それぞれの回動軸線間の直線距離が互いに同じ長さに設定されているのと同様に、リンクアーム10,14それぞれの回動軸線間の直線距離も、互いに同じ長さに設定されている。そして、リンクアーム8,12の回動軸線間の直線距離と、リンクアーム10,14の回動軸線間の直線距離の両者は、互いにほぼ同じ長さとなるように設定されている。
また、リンクアーム8は、図6に示すように、開閉蓋6が点検口16を開いた時において、リンクアーム8の近傍に配置される点検口16の周縁部の枠部材4と干渉しないように、その一端部8aが折曲がって、全体としてJ字状に形成されている。リンクアーム10,12,14も、リンクアーム8の形状と同様にその一端部10a,12a,14aが折曲がって、全体としてJ字状に形成されている。
本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2は、図5に示すように、点検口16を備えていない、通常のフロアパネル62と互いに隣合うように、ほぼ水平に配置され、通常のフロアパネル62と同様に、水平なフレーム64上にパネル固定用部材66を介して載置される。
開閉蓋付きパネル2は、開閉蓋6が点検口16を閉止している状態から、回転取っ手ユニット36の取っ手36aの一端部を下方に押し込むことによりその他端部を上方に突出させて、それまで開閉蓋6の下方にあった円弧状の部分を開閉蓋6の上面より上方に露出させ、この円弧状の部分に手の指を引掛けて開閉蓋6全体を上方に持ち上げることができる。
その後、図6に示すように、リンクアーム8,10,12,14を回動させながら開閉蓋6を、弧状を描く矢印方向に移動させていくことにより、この開閉蓋6が点検口16を開くことができるようになっている。また、逆方向の動作手順により、再び開閉蓋6で点検口16を閉止することができるようになっている。
開閉蓋6は、このような開閉の動作中において、リンクアーム8,12の回動軸線間の直線距離と、リンクアーム10,14の回動軸線間の直線距離の両者が、互いにほぼ同じ長さに設定されていることにより、常に略水平の状態に維持することが可能である。
また、開閉蓋6が、点検口16を開き終った状態においては、その支持台34が、点検口開閉蓋付きパネル2の枠部材4の上面、或いは隣のフロアパネル62の上面に接地して、開閉蓋6を略水平の状態にして支持するようになっている。
このような本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2によれば、フリーアクセスフロアの下方の各種配線等に対する点検等の作業時において、開閉蓋6が点検口16を開いても、開閉蓋6はリンクアーム8,10,12,14を介して枠部材4に連結されているので、開閉蓋6が枠部材4の点検口16から落下するのを防止することができる。
また、開閉蓋6が点検口16を開き終った後は、開閉蓋6は、開閉蓋付きパネル2やフロアパネル62の上に水平状態で載置されるので、開閉蓋6が上方に突出することがなく、また、開閉蓋6の周縁部が点検口16の蓋受け部18に全く重なることがないため、開閉蓋6が下方の設備等の点検等の作業の障害となってしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2によれば、耐震等の目的で開閉蓋付きパネル2が前記フレーム64に固定されている場合であっても、パネル2は固定したままで、開閉蓋6により点検口16を開閉することができるので、開口部を開閉するためにパネルの固定状態を解除する必要が無い。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2によれば、開閉蓋6の下面に支持台34が設けられていることにより、開閉蓋6が点検口16を開いた状態のときに、支持台34が、開口蓋付きパネル2の上面、及び/又は、この隣りのフロアパネル62の上面に接地することにより、開閉蓋6がそれらのパネル上に略水平状態で載置されるので、開閉蓋6があまり上方に突出しない状態となるため、この点からも、開閉蓋6が下方の各種配線等の点検等の作業の障害となってしまうのを防止することができる。
また開閉蓋6の下面に支持台34が設けられていることにより、開閉蓋6に上から負荷がかかったとしても、その負荷をこの支持台34が受けることができるので、開閉蓋6が破損することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2によれば、開閉蓋6が点検口16を開閉する作動時に、開閉蓋6はその平面が水平状態に維持されるので、この開閉蓋6による点検口16の開閉動作を容易にすることができる。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2によれば、リンクアーム8,12を略J字状に形成したことにより、開閉蓋6が点検口16を開口状態にしたときに、リンクアーム8,12の端部8a,12aが点検口16の周縁部の枠部材4と干渉するのを防止することができるので、開閉蓋6が点検口16を開口する動作の途中で上記干渉により、パネル2や62から離れたそれらの上方で停止してしまうことを防止することができると共に、リンクアーム8,12に歪みや破損等が発生することを防止することができる。
すなわち、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2によれば、開閉蓋6が点検口16を開くときに、リンクアーム8,12の端部8a,12aが、水平方向において点検口16の周縁部に対応する枠部材4に近付いていくときに、鉛直方向において枠部材4から遠ざかる側に端部8a,12aの折れ曲がり部が突出するように、リンクアーム8,12のそれぞれがJ字状に形成されていることにより、開閉蓋6が点検口16を開いた状態のときに、リンクアーム8,12の端部8a,12aが、点検口16の周縁部の枠部材4に接触する(干渉する)のを防止することができる。
なお、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2においては、図1に示すように、4本のリンクアーム8,10,12,14を備えるようになっていたが、このリンクアームは4本以外の本数を備えるようになっていてもよい。例えば、リンクアーム10,14を備えないようにして、リンクアーム8,12だけを備えるようになっていてもよい。また、リンクアーム8,12を備えないようにして、リンクアーム10,14だけを備えるようになっていてもよい。
すなわち、長さ方向の一方の端部同士が、枠部材4に同一の回動軸線上で回動自在に連結されると共に、他方の端部同士が、開閉蓋6にやはり同一の回動軸線上で回動自在に連結される複数のリンクアームだけを備えるようなっていてもよい。
他方、リンクアーム10,12を備えないようにして、対角位置に配置されるリンクアーム8,14だけを備えるようになっていてもよい。また、リンクアーム8,14を備えないようにして、リンクアーム10,12だけを備えるようになっていてもよい。或いは、5本以上のリンクアームを備えるようになっていてもよい。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2においては、支持台34を備えていたが、備えないようになっていてもよい。また、本実施の形態に係る点検口開閉蓋付きパネル2においては、4つの支持台34を備えていたが、1つから3つのいずれか、又は5つ以上の支持台34を備えるようになっていてもよい。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2において、リンクアーム8,10,12,14の形状はJ字状に折曲がって形成されていたが、開閉蓋6が点検口16を開いたときに、リンクアーム8,12の近傍に配置された、点検口16の周縁部に対応する枠部材4と干渉しないような形状であれば、例えばC,L,S字状等の他の字状の形状、或は字以外のどのような形状に形成してもよい。
またリンクアーム8,10,12,14は、リンクアーム8,12の近傍の点検口16の周縁部に対応する枠部材4と干渉しないような手段を講じることにより、直線的な棒状に形成されていてもよい。或は図6に示すように、リンクアーム8,12の近傍の点検口16に対応する枠部材4に接触するおそれがないリンクアーム10,14だけが、直線的な棒状に形成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2では、図6に示すように、一部の支持台34が、点検口開閉蓋付きパネル2の枠部材4の上面と、隣のフロアパネル62の上面の両方にまたがって接地しているが、リンクアーム8,10,12,14の長さを長く設定しておくことにより、全ての支持台34が、隣のフロアパネル62の上面に接地するようになっていてもよい。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2においては、開閉蓋6に2つの回転取っ手ユニット36が設けられていたが、この2つの回転取っ手ユニット36の代わりに、手の指やフック形状の工具等の先端部を挿入することができるくらいの大きさの孔部を形成して、手の指やフック形状の工具等を引掛けることにより、点検口16を閉止する状態の開閉蓋6を、上方に持ち上げるように開くことができるようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2の開閉蓋6は、その枠部材4の蓋受け部18に対応する全周の縁部に、ゴム板等の弾性材が貼り付けられていてもよい。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2においては、その上面側から開閉蓋6を持ち上げて開閉するようになっていたが、開閉蓋6の裏面に取っ手を設けることにより、床下側からも開閉蓋6を容易に開閉できるようにしてもよい。
例えば、クリーンルームのように床下空間が十分に広い場合には、床下にいる人が開閉蓋6を開閉する場合があるかもしれない。このようなとき、床下にいる人は開閉蓋6を開くときは容易に開くことができるが、開閉蓋6を閉じるときは容易ではないかもしれない。このため、開閉蓋6の裏面に取っ手を設けることにより、開閉蓋6を閉じるときも容易に閉じることができるようにすることができる。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2においては、開閉蓋6が点検口16を開き終った後は、開閉蓋6の周縁部が点検口16の蓋受け部18に全く重なることがなく、すなわち点検口16を全開にすることができるように構成される場合について説明したが、点検口16は必ずしも全開にしなくともよく、その場合でも開閉蓋6の下方の各種配線等の点検等の作業が可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2は、フリーアクセスフロアのフロアパネルとして用いられていたが、フリーアクセスフロアのフロアパネル以外の用途に用いられるものであってもよい。
本発明の一実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2を示す平面図である。 図1に示す開閉蓋付きパネル2のA−A線矢視の側面断面図である。 図1に示すリンクアーム8の端部8aと固定軸20との連結構造を示すB−B線矢視の拡大断面図である。 図1に示すリンクアーム8の端部8bと軸部材28の端部28aとの連結構造を示すC−C線矢視の拡大断面図である。 本発明の一実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2をフレーム64上に載置した状態を示す図であって、開閉蓋6が閉まっている状態を示す側面断面図である。 本発明の一実施の形態に係る開閉蓋付きパネル2をフレーム64上に載置した状態を示す図であって、開閉蓋6が開いた状態を示す側面断面図である。
符号の説明
2 開閉蓋付きパネル
4 枠部材
6 開閉蓋
8 リンクアーム
8a,8b 端部
10 リンクアーム
10a,10b 端部
12 リンクアーム
12a,12b 端部
14 リンクアーム
14a,14b 端部
16 点検口
18 蓋受け部
19a,19b 面
20 固定軸
20a 大径部
20b 小径部
22 固定軸
22a 大径部
24,26 固定軸
28 軸部材
28a,28b 端部
30 軸部材
30a,30b 端部
32 軸固定部材
32a 孔部
34 支持台
36 回転取っ手ユニット
36a 取っ手
38 孔部
40 フランジ付きブッシュ
42 ワッシャ
44 抜け止め部材
45 止めネジ
46 孔部
48 フランジ付きブッシュ
50 ワッシャ
52 抜け止め部材
53 止めネジ
54 ワッシャ
56 抜け止め部材
57 止めネジ
62 フロアパネル
64 フレーム
66 パネル固定用部材

Claims (5)

  1. 中央部に形成された開口部を開閉する開閉蓋を有する開閉蓋付きパネルにおいて、
    一端部が前記開閉蓋に設けられた軸部材に連結され、他端部が前記パネルの開口部の内側に設けられた固定軸に連結された複数のリンクアームを備え
    前記固定軸が前記パネルの厚さ内に取付けられた
    ことを特徴とする開閉蓋付きパネル。
  2. 前記開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときに、この開口部の上方に全く重ならない状態に前記開閉蓋を維持できることを特徴とする請求項1に記載の開閉蓋付きパネル。
  3. 前記開閉蓋の下面に、この開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときにこの開閉蓋を略水平状態に支持する支持台を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉蓋付きパネル。
  4. 前記リンクアームが、前記開閉蓋が前記開口部を開口状態にしたときに前記開口部の周縁部の部材と干渉しないような形状に形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の開閉蓋付きパネル。
  5. 前記開閉蓋の下面に取っ手が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の開閉蓋付きパネル。
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