JP3122048U - 扉の施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 解錠後において、衝撃等で施錠レバーが勝手に受け具側へ回転しないようにして無人の施錠を防止できるようにした扉の施錠装置を提供する。
【解決手段】 開き扉4に施錠レバー7を回転自在に取り付け、横向きに回転させた施錠レバー7を下方から受ける受け具8を開き扉4と隣設した枠体1に取り付けた扉の施錠装置において、前記施錠レバー7が、開き扉4の側端から突出しない位置に回転させた状態においてその重心Pが回転中心に対して受け具8とは反対側となるように開き扉4側へ膨出させた形状に形成した。
【選択図】図4
【解決手段】 開き扉4に施錠レバー7を回転自在に取り付け、横向きに回転させた施錠レバー7を下方から受ける受け具8を開き扉4と隣設した枠体1に取り付けた扉の施錠装置において、前記施錠レバー7が、開き扉4の側端から突出しない位置に回転させた状態においてその重心Pが回転中心に対して受け具8とは反対側となるように開き扉4側へ膨出させた形状に形成した。
【選択図】図4
Description
本考案は、トイレブース等に設置される扉の施錠装置に関する。
従来、トイレブース等に設置される扉の施錠装置としては特許文献1に開示されている技術がある。この技術は、図8に示すように開き扉12に施錠レバー13を横向き時において開き扉12の側端から突出できるように回転自在に取り付け、突出した横向きの施錠レバー13を下方から受ける受け具14を開き扉12と隣設した枠体11に取り付けた構造を特徴としている。図中、13aは回転軸である。
ところで、前記技術では、施錠レバー13が枠体11と接触しない程度のぎりぎりの位置までしか回転させなかった場合、この状態では施錠レバー13の重心Pが回転軸13aより受け具14側に位置しているから、開き扉12が閉じた衝撃等により施錠レバー13が受け具14側へ勝手に回転してしまい、無人の状態で施錠されてしまう問題があった。回転軸13aの位置を枠体11側へ近づけて距離Lを小さくすればその分受け具14側へ回転し難くなるが、取り付け位置の制限や強度等の問題により困難であった。
実用新案登録第3106595号公報
本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、解錠後において、衝撃等で施錠レバーが勝手に受け具側へ回転しないようにして無人の施錠を防止できるようにした扉の施錠装置を提供することにある。
かかる課題を解決した本考案の構成は、
1)開き扉に施錠レバーを回転自在に取り付け、横向きに回転させた施錠レバーを下方から受ける受け具を開き扉と隣設した枠体に取り付けた扉の施錠装置において、前記施錠レバーが、開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態においてその重心が回転中心に対して受け具とは反対側となる形状に形成したことを特徴とする、扉の施錠装置
2)施錠レバーが、開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態において受け具とは反対側へ膨出するように湾曲又は折曲した形状である、前記1)記載の扉の施錠装置
にある。
1)開き扉に施錠レバーを回転自在に取り付け、横向きに回転させた施錠レバーを下方から受ける受け具を開き扉と隣設した枠体に取り付けた扉の施錠装置において、前記施錠レバーが、開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態においてその重心が回転中心に対して受け具とは反対側となる形状に形成したことを特徴とする、扉の施錠装置
2)施錠レバーが、開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態において受け具とは反対側へ膨出するように湾曲又は折曲した形状である、前記1)記載の扉の施錠装置
にある。
本考案によれば、施錠レバーを開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態における重心が回転中心に対して受け具とは反対側となるから、施錠レバーが枠体と接触しない程度のぎりぎりの位置までしか回転させなかった場合においても、開き扉が閉じた衝撃等により施錠レバーは受け具とは反対側へ回転し、無人の状態で施錠される現象を防止できる。
本考案の施錠レバーは、開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態における重心が回転中心に対して受け具とは反対側となるものであれば、形状はどのようなものでもよい。例えば、受け具とは反対側へ膨出するように湾曲又は折曲して重心を偏向させた形状や、重りを開き扉側に取り付けて開き扉側を重くしたものなどが採用できる。以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
図1〜5に示す実施例は、トイレブースに設置される扉の施錠装置の例である。図1は実施例のトイレブースの平面図、図2は実施例の扉の施錠装置の正面図、図3は図2のA−A断面図、図4は実施例の使用状態を示す説明図、図5は実施例の他の例の施錠レバーの説明図、図6,7は実施例の他の例の開き扉の断面図である。図中、1は枠体、2は丁番、3は戸当り、4は開き扉、5は壁パネル、6は便器、7は施錠レバー、7aは回転軸、8は受け具である。
本実施例は、壁パネル5で複数の部屋に区画するとともに、枠体1と丁番2で揺動自在に枢支した外開き式の開き扉4を配置してトイレブースを構成している。施錠レバー7は、図2,3に示すように受け具8とは反対側へ膨出するように湾曲した先細りの爪状に形成され、開き扉4の内側面に回転自在に取り付けている。施錠レバー7の回転軸7aは施錠レバー7が横向き時に開き扉4の側端から突出される位置に軸支している。
施錠する際は、図4(a)に示すように開き扉4を閉めた後に施錠レバー7を時計廻しに回転して受け具8で下方から支持することで成され、解錠する際は、図4(b)に示すように施錠レバー7を枠体1と接触しない位置まで反時計廻しに回転することで成される。この解錠の際、利用者によっては施錠レバー7を完全に左側に回転させてしまわず中途半端に解錠して終わる場合があり、その後開き扉4が何らかの作用で閉まると、従来ではその衝撃で施錠レバー7が受け具8側に勝手に回転してしまい、無人の状態で施錠されてしまうことがあった。
しかし、本実施例では施錠レバー7を枠体1と接触しない位置まで回転させた状態では重心Pが既に開き扉4側に移行しているから、図4(b)に示すように衝撃を受けても受け具8とは反対側へ回転し、勝手に施錠されることがない。また、回転軸7aの位置を枠体1から離して距離Lを大きくしても受け具8側へ回転し難いから、取り付け位置の制限を受けにくく取り付け強度も確保できる。
本実施例はこのように構成したから、施錠レバー7が枠体1と接触しない程度のぎりぎりの位置までしか回転させなかった場合においても、開き扉4が閉じた衝撃等により施錠レバー7は受け具8とは反対側へ回転し、無人の状態で施錠される現象を確実に防止できるようになった。図5に示すのは、実施例の他の例の施錠レバー7であって、このように折曲した形状の施錠レバー7も解錠時に重心Pが開き扉4側となるように形成されているから、同様に無人の施錠を防止できる。図6に示すのは、実施例の扉の施錠装置を内開き式の開き扉に適用した例である。図中、8aは掛止部である。図7に示すのは、実施例の扉の施錠装置を枠体と同一線上に取り付けた通常の開き扉に適用した例である。その他、符号、構成、作用効果は実施例と同じである。
本考案の扉の施錠装置は、店舗,駅,オフィス等のトイレブースに有用である。
1 枠体
2 丁番
3 戸当り
4 開き扉
5 壁パネル
6 便器
7 施錠レバー
7a 回転軸
8 受け具
8a 掛止部
11 枠体
12 開き扉
13 施錠レバー
13a 回転軸
14 受け具
2 丁番
3 戸当り
4 開き扉
5 壁パネル
6 便器
7 施錠レバー
7a 回転軸
8 受け具
8a 掛止部
11 枠体
12 開き扉
13 施錠レバー
13a 回転軸
14 受け具
Claims (2)
- 開き扉に施錠レバーを回転自在に取り付け、横向きに回転させた施錠レバーを下方から受ける受け具を開き扉と隣設した枠体に取り付けた扉の施錠装置において、前記施錠レバーが、開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態においてその重心が回転中心に対して受け具とは反対側となる形状に形成したことを特徴とする、扉の施錠装置。
- 施錠レバーが、開き扉の側端から突出しない位置に回転させた状態において受け具とは反対側へ膨出するように湾曲又は折曲した形状である、請求項1記載の扉の施錠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006001933U JP3122048U (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 扉の施錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006001933U JP3122048U (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 扉の施錠装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3122048U true JP3122048U (ja) | 2006-06-01 |
Family
ID=43472124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006001933U Expired - Fee Related JP3122048U (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 扉の施錠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3122048U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011052389A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Bunka Shutter Co Ltd | 扉付構造物 |
-
2006
- 2006-03-17 JP JP2006001933U patent/JP3122048U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011052389A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Bunka Shutter Co Ltd | 扉付構造物 |
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