JP2013204397A - グリッド天井用の点検口 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で構造が簡素なグリッド天井用の点検口を提供する。
【解決手段】グリッド天井1用の点検口20である。格子枠15のいずれか1つに取り付けられる一対の支持金具40と、支持金具40に支持され、格子枠15を開閉可能に塞ぐ扉体30とを備える。一対の支持金具40の各々は、格子枠15を構成している互いに平行な条材2の一方の端部に対向して取り付けられる。扉体30の一方の端部の両側が、支持金具40によって揺動可能に支持されている。
【選択図】図4
【解決手段】グリッド天井1用の点検口20である。格子枠15のいずれか1つに取り付けられる一対の支持金具40と、支持金具40に支持され、格子枠15を開閉可能に塞ぐ扉体30とを備える。一対の支持金具40の各々は、格子枠15を構成している互いに平行な条材2の一方の端部に対向して取り付けられる。扉体30の一方の端部の両側が、支持金具40によって揺動可能に支持されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、グリッド天井に設置される点検口の構造に関する。
近年、高層ビル等では、室内の天井壁の下方にシステム天井を設けて、天井壁とシステム天井との間に形成される天井裏スペースに空調設備や照明設備等を設置することが行われている。システム天井は、画一化された軽金属製のバーやジョイントを用いて天井壁に天井枠を組み付け、天井枠にパネルを取り付けることによって構築される。システム天井は、施工が容易で、工期の短縮やコスト削減等が図れる利点がある。
グリッド天井は、そのシステム天井の一種であり、バーを格子状に組み付け、その間の格子枠にパネルを落とし込んで構築される。システム天井には、バーを互いに平行に組み付けるタイプもある(ラインタイプ)。
システム天井では、天井裏スペースに設置した空調設備の保守点検等のために、点検口が設けられる(例えば、特許文献1)。
この点検口は、ラインタイプのシステム天井を主な対象としており、中央に開口部を有する矩形の枠体や、下向きに観音開きする一対の扉からなる蓋体などで構成されている。各扉の揺動端の部分には、その両側からスプリング等で突端部分が突出付勢されたロッドが取り付けられており、その下面にロッドを操作する操作部材が突出している。
枠体の内側面には、ロッドの突端部分が挿通される係止孔が設けられていて、操作部材を操作して係止孔からロッドの突端部分を出し入れすることにより、点検口を開閉する。
グリッド天井では、任意のパネルを押し上げて退けることができる。従って、点検口を単独で設ける必要性はなく、これまでのところ、グリッド天井を対象とした点検口は見当たらない。
しかし、押し上げたパネルは天井裏に載せ置かれるため、パネルが汚れたり設備にぶつかったりするおそれがある。
特許文献1の点検口をグリッド天井に設置することも考えられるが、特許文献1の点検口では、蓋体の四方を囲む枠体が必須となっている。
ところが、枠体は、比較的大きな寸法を有しているため、取り付け前に歪みを生じ易いという問題がある。枠体の厚みを増やせば、歪みは抑制できるが、厚みを増やす分だけコストが高くつく。
更に、両扉の各々にロッドや操作部材等を組み込む必要があるため、構造が複雑で部品点数が多い点でも難がある。
そこで本発明の目的は、低コストで実現できる簡素で使い勝手のよいグリッド天井用の点検口を提供することにある。
本発明では、グリッド天井の特徴を活用して点検口を構成した。
具体的には、本発明に係る点検口は、互いに平行な一群の条材どうしが直交して配置され、これら条材によって区画形成される複数の格子枠にパネルを載置して構築されるグリッド天井用の点検口である。点検口は、前記格子枠のいずれか1つに取り付けられる一対の支持金具と、前記支持金具に支持され、前記格子枠を開閉可能に塞ぐ扉体とを備える。前記一対の支持金具の各々は、前記格子枠を構成している互いに平行な前記条材の一方の端部に対向して取り付けられている。そして、前記扉体の一方の端部の両側が、前記支持金具によって揺動可能に支持されている。
グリッド天井は、条材を格子状に組んで形成された格子枠にパネルを載置して構築するため、格子枠自体が構造的に強度、剛性に優れた特徴を有している。従って、グリッド天井であれば、枠体が無くても点検口の強度を確保することができる。
そこで、この点検口では、扉体を支持する枠体を格子枠で代用し、一対の支持金具や扉体などで構成した。従って、枠体が無い分、材料コストが抑制でき、部材点数も削減できる。簡素な構造で点検口を実現できる。
しかも、格子枠を塞ぐ扉体は支持金具で揺動可能に支持されているので、扉体は室内側に開く。従って、天井裏スペースに扉体が入り込まないので、扉体が汚れたり、天井裏スペースの設置物と干渉するおそれがない。
更に、格子枠の寸法は画一化されているため、一対の支持金具と扉体とを移設するだけで、任意の場所に点検口を簡単に移動させることができる。
より具体的には、前記条材は、上縁に沿って延びる中空の矩形断面を有する上梁部を有し、前記支持金具が、前記上梁部に掛け止められる掛止部を有しているようにするとよい。
そうすれば、上梁部によって、格子枠の強度、剛性が更に強化されるため、扉体をよりいっそう安定して支持できる。しかも、その強度に優れた上梁部に支持金具が掛け止められるので、扉体を安定して支持できる。
より具体的には、前記扉体の一方の端部の両側に、側方に突出する軸部が設けられ、前記支持金具に、前記軸部を上方から受け入れて軸支する軸受部が設けられているようにしてもよい。
そうすれば、扉体を、その一方の端部側から格子枠に入れ込んで、左右の軸部を軸受部に掛け止めるだけで、支持金具に扉体を揺動可能に支持することができる。従って、作業性に優れる。
この場合、前記支持金具に、前記軸受部からの前記軸部の抜け出しを阻止する軸抜け阻止機構を設けるのが好ましい。
そうすれば、地震等、異常な外力が扉体に作用することがあっても、軸部の抜け出しが効果的に阻止できるため、安全性が向上する。
更に具体的には、前記条材は、下縁に沿って延びる中空の矩形断面を有する下梁部を有し、前記扉体の他方の端部の中央部に、前記扉体を閉じ状態に保持する閉止部が設けられ、前記閉止部は、回動して前記下梁部の上に突出する回動片部と、前記回動片部を回動操作する操作部とを有し、前記操作部が前記扉体の下面に臨んでいるようにすることができる。
そうすれば、下梁部により、格子枠の強度、剛性がよりいっそう強化される。閉止部を操作するだけで扉体を開閉操作できる。操作部は、扉体の下面に臨んでいるので、容易に操作できる。しかも、閉止部は、条材の下梁部を利用して、その上に突出する回動片部等で構成されているので、簡素な構造で実現できる。
例えば、前記支持金具に、前記格子枠の内側に突出する軸部が設けられ、前記扉体の一方の端部の両側に、前記軸部を下方から受け入れて軸支する軸受部が設けられているようにしてもよい。
また、前記扉体の一方の端部の両側に、出退可能に側方に突出する軸部が設けられ、前記支持金具に、前記軸部が挿入される軸穴が設けられているようにしてもよい。この場合、軸穴に軸部を挿入するだけで軸部の抜け出しが阻止できるため、軸抜け阻止機構を設けなくてもよい利点がある。
本発明によれば、構造の簡素化が図れるうえ、安価で利便性にも優れたグリッド天井用の点検口が実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1及び図2に、本発明を適用したグリッド天井1を天井裏側から見た図を示す。グリッド天井1は、例えば、高層ビル内の各部屋を区画している天井壁の下方に設置され、Tバー2(条材)や、ハンガー等の各種のジョイント3、パネル4などで構成されている。
Tバー2やジョイント3は、アルミやスチール製のプレス加工品であり、寸法や形状が画一化された、共用可能な部品で構成されている。パネル4も、寸法等が画一化されて共用可能になっており、金属板や防音性に優れたロックウールなどの素材を用いて形成されている。
天井壁の複数ヶ所に、下向きに延びる吊りボルト5が取り付けられ、これら吊りボルト5とジョイント3を介して、細長いTバー2が天井壁から所定の間隔を隔てて支持されている。
本実施形態のTバー2は、中空の矩形断面を有する上梁部11と、中空の矩形断面を有する下梁部12と、上梁部11と下梁部12と間に連なる縦板部13とを有している。上梁部11は、Tバー2の上縁に沿って延びており、下梁部12は、Tバー2の下縁に沿って延びている。
上梁部11は縦長に形成され、下梁部12は横長に形成されていて、下梁部12の方が横方に大きく張り出している。縦板部13は、向かい合わせに密着した2枚の金属板で構成されている。下梁部12の下面中央には、金属板の両側端部を折り曲げて突き合わされた繋ぎ目12aが位置している。
各Tバー2は、同一水平面上を拡がるように連結され、天井枠が形成されている。詳しくは、天井枠は、互いに等間隔で縦方向に平行に延びる一群のTバー2(縦バー2a)と、縦バー2aと直交して、互いに等間隔で横方向に平行に延びる一群のTバー2(横バー2b)とで構成されている。
例えば、600mm等、縦バー2a及び横バー2bの間隔は同一であり、縦バー2aと横バー2bとの間には、複数の正方形状をした格子状の枠(格子枠15)が区画形成されている。そして、これら格子枠15の各々に、上方からパネル4が嵌め込まれ、載置されている。
詳しくは、各パネル4の外周には、外方に張り出すフランジ4aが設けられており、このフランジ4aが縦バー2a及び横バー2bの下梁部12の上面に載置されるように、各パネル4は、上方から格子枠15に嵌め込まれている。そうして各格子枠15をパネル4で塞ぐことにより、グリッド天井1が構築されている。
従って、グリッド天井1であれば、施工が簡単であり、押し上げるだけで格子枠15からパネル4を取り外すことができるため、パネル4の交換等も容易にできる。しかも、格子枠15やパネル4が画一化されているため、部材の共通化が図れる等の利点もある。
図示はしないが、グリッド天井1の天井裏のスペースには、空調設備や照明設備、電気配線等が設置される。これら空調設備等の点検のために、しばしば天井裏に入り込む必要がある。グリッド天井1の場合、任意の部位のパネル4を押し上げて、パネル4を退かせば天井裏に入り込むことができるが、パネル4が汚れたり設備にパネル4がぶつかったりするおそれがある。
そこで、このグリッド天井1では、図3に示すように、点検口20が設けられている。点検口20は、1つの格子枠15を利用して設けられており、格子枠15を塞ぐ1つの扉体30が、室内側に向かって揺動開閉するように構成されている。
従って、この点検口20の場合、扉体30が天井裏に入り込まないため、扉体30が汚れたり天井裏の設備にぶつけたりするおそれがない。扉体30は、グリッド天井1に揺動可能に支持されているので、扉体30の全体を持ち上げたりする必要がないし、開く方向に自重が作用するため、弱い力でも開閉操作できる。
図4〜図6に、点検口20の詳細構造を示す。点検口20は、概ね、扉体30と、扉体30を支持する一対の支持金具40,40とで構成されている。
図4及び図6に示すように、扉体30は、扉枠31や天井材32、軸部33などで構成されている。扉枠31は、格子枠15の内寸法よりもひとまわり小さい外寸法を有する矩形枠からなる。扉枠31の下端には、全周に亘って小さく張り出す鍔部31aが設けられている。
鍔部31aは、点検口20を閉じたときに、格子枠15を構成している下梁部12と僅かな隙間を隔てて対向するように設定されている。従って、鍔部31aにより、天井裏から室内に粉塵等が落下するのを抑制できる。なお、鍔部31aは、その先端が下梁部12の下側に入り込む位置まで張り出すように形成してもよい。
天井材32は、美観等の観点から、パネル4と同じ素材を用いて形成されている。天井材32は、扉枠31に嵌め込まれて一体化されている。
軸部33は、扉体30における揺動基端側の端部(端寄りの部分)の左右両側に2つ対称状に設けられている。各軸部33は、扉枠31の側面から側方に突出する小径の軸基部33aと、軸基部33aの先端に設けられた大径の抜止鍔部33bとを有している。
図4に示すように、支持金具40は、金属板のプレス加工品であり、格子枠15を構成しているTバー2に取り付けられている。一対の支持金具40,40は、同じ部材で構成され、図5に示すように、互いに平行な2つのTバー2(便宜上、縦バー2aとする)の一方の端部に対向して左右対称状に設置されている。
各支持金具40には、縦バー2aの上梁部11に掛け止められる掛止部41と、軸受部42とが設けられている。掛止部41は、上梁部11の外寸法に合わせて金属板を断面コ字状に折り曲げて形成されており、格子枠15の内側に臨んで上梁部11の内側面に面接触する支持壁41aと、支持壁41aに連なって上梁部11の上面に面接触する載置壁41bと、載置壁41bに連なって支持壁41aと対向し、上梁部11の外側面に面接触する締結壁41cとを有している。
締結壁41cには、ネジ孔43が2箇所形成されている。支持金具40は、締結壁41cと支持壁41aとで、上梁部11を挟持するように、縦バー2aに掛け止められる。そうして、ネジ孔43にネジをねじ込むと、その先端が上梁部11の下側に突出し、支持金具40は縦バー2aに取り付けられる。
軸受部42は、支持壁41aの内側面に設けられている。軸受部42は、支持壁41aに立設され、側面視が略U字状のガイド壁42aと、ガイド壁42aの先端に沿ってガイド壁42aの内側に張り出すガイド鍔42bとを有し、載置壁41b側が開口している。
本実施形態の軸受部42は、側面から見て中間部分が斜め方向に屈曲している。屈曲させることで、扉体30を閉める際に軸部33を外れ難くできる効果がある。ガイド壁42aの内幅寸法は、抜止鍔部33bの外径より僅かに大きく形成され、ガイド鍔42bの内幅寸法は軸基部33aの外径より大きく、かつ抜止鍔部33bの外径より小さく形成されている。
軸受部42は、軸部33を上方から受け入れて回動可能に軸支する。受け入れた軸部33の軸受部42からの抜け出しを阻止するために、軸抜け阻止機構50が設けられている。本実施形態では、軸抜け阻止機構50の一例として、貫通孔が2箇所形成された押さえ板51が用いられている。
載置壁41bの上面には、貫通孔の配置に対応して、雄ネジ52が2箇所形成されており、貫通孔にこれら雄ネジ52を挿入してナットで締結することにより、押さえ板51は、支持金具40に固定される。それにより、押さえ板51の一部が載置壁41bから突出し、軸受部42に被さってその開口が塞がれる。
点検口20の天井枠への組み付けは、グリッド天井1の施工時だけでなく施工後であっても簡単にできる。まず、所望する格子枠15に対して一対の支持金具40を取り付ける。具体的には、扉体30の開閉方向を考慮しながら、図5に示すように、軸部33の位置に合わせて、一対の縦バー2aか横バー2bのいずれか一方に左右対向状に支持金具40を取り付ける。
そうして、扉体30を、その揺動基端側から格子枠15に入れ込んで、左右の軸部33を軸受部42に掛け止める。そうすれば、扉体30は、格子枠15に取り付けられた支持金具40によって揺動可能に支持される。格子枠15に支持された扉体30は、自重によって垂れ下がる開き位置(図3や図5に実線で示す)と、格子枠15を塞ぐ閉じ位置(図5に仮想線で示す)との間で揺動開閉できる。
扉体30を閉じ位置に保持するために、扉体30の揺動先端側の端部には、閉止部60が設けられている。
図7に、閉止部60の一例を示す。この閉止部60は、扉体30の揺動先端側の端部の中央部位に1箇所設けられている。すなわち、この扉体30は、軸部33と閉止部60とで3点支持されている。
閉止部60は、複数の部品を組み合わせた金具60aを含み、その金具60aを扉体30に埋設して構成されている。具体的には、閉止部60は、筒状の埋設部61や、埋設部61に回動自在に挿入された回動軸部62、回動軸部62から半径方向に延びる回動片部63、回動軸部62の一端に設けられた操作部64などを有している。操作部64は、扉体30の下面に臨んでいる。
埋設部61の側面には、周方向に延びるスリット61aが形成されており、そのスリット61aから回動片部63が突出している。回動片部63は、格子枠15を構成している横バー2bの下梁部12の上に突出する閉止位置(図7の(b)に実線及び点線で示す)と、扉体30の内部に収容される開放位置(同図に仮想線で示す)とに変位する。なお、扉体30にも、回動片部63の回動軌跡に合わせて横長孔65が形成されている。
回動片部63の回動操作は、操作部64によって行う。操作部64には、回動片部63と同じ方向に延びる細溝64aが形成されている。細溝64aには硬貨を差し込むことができ、硬貨を用いて回動片部63を回動させることができる。従って、点検口20は、工具を用いることなく、室内側から開閉できる。
(変形例1)
図8に、点検口20の変形例を示す。上述した実施形態の点検口20では、扉体30に軸部33が設けられ、支持金具40に軸受部42が設けられていたが、この変形例では、扉体30に軸受部42が設けられ、支持金具40に軸部33が設けられている。なお、Tバー2や閉止部60等、その他の構成については上述した点検口20と同様であるため、同様の機能を有する構成については同じ符号を用いてその説明は省略し、相違する構成について詳細に説明する。
図8に、点検口20の変形例を示す。上述した実施形態の点検口20では、扉体30に軸部33が設けられ、支持金具40に軸受部42が設けられていたが、この変形例では、扉体30に軸受部42が設けられ、支持金具40に軸部33が設けられている。なお、Tバー2や閉止部60等、その他の構成については上述した点検口20と同様であるため、同様の機能を有する構成については同じ符号を用いてその説明は省略し、相違する構成について詳細に説明する。
本変形例の支持金具40では、格子枠15の内側に突出するように、軸部33が支持壁41aに設けられている。軸受部42を設ける場合に比べて支持壁41aは小さくてよいため、支持金具40を小さくできる。本変形例の扉体30では、その一方の端部の両側に、軸部33を下方から受け入れて軸支する軸受部42が設けられている。すなわち、本変形例では、ガイド壁42aは、扉枠31の側面に立設され、側面視が逆略U字状に形成されている。それにより、軸受部42は鍔部31a側が開口している。
そして、本変形例では、閉止部60と同じ金具60aを用いて軸抜け阻止機構50を構成している。すなわち、扉体30における左右の軸受部42の配置部位に、金具60aが埋設されており、回動片部63で軸受部42の開口を塞いでいる。
(変形例2)
図9に、点検口20の別の変形例を示す。この変形例では、軸抜け阻止機構50が無くても、扉体30の抜け外れが防止できるように構成されている。
図9に、点検口20の別の変形例を示す。この変形例では、軸抜け阻止機構50が無くても、扉体30の抜け外れが防止できるように構成されている。
すなわち、この変形例では、実施形態の点検口20と同様に、扉体30に軸部33が設けられ、支持金具40に軸受部42が設けられているが、軸部33を出退可能に構成し、軸受部42をその軸部33が挿入される軸穴77で構成した。
軸部33は、一端に軸開口を有し、扉体30に埋設される軸筒71や、軸筒71の内部に収容されるバネ等の弾性部材72、軸開口から突出し、弾性部材72で押し出し付勢された係合軸部73などで構成されている。係合軸部73の先端は、球面状に形成されている。軸部33は、その係合軸部73を側方に突出させた状態で、扉体30の側面に埋設されている。
本変形例の支持金具40の掛止部41は、図9の(b)に示すように、更に、支持壁41aの下端に連なって載置壁41bと逆向きに張り出す中間壁75と、中間壁75に連なって支持壁41aと対向する第2支持壁76とを有している。そして、第2支持壁76に、軸部33が挿入される軸穴77が設けられている。この支持金具40では、軸孔を設けるだけなので、先の支持金具40よりも幅寸法は小さく形成されている。軸孔の下側には、係合軸部73を軸孔に誘導する誘導溝78が形成されている。
この点検口20の天井枠への組み付けは、左右の支持金具40の誘導溝78に、軸部33の係合軸部73を入れ込んで扉体30をその揺動基端側から格子枠15に押し上げる。そうすれば、軸筒71に押し込まれた左右の係合軸部73は、軸穴77の位置で突出し、軸穴77に入り込む。軸穴77に入り込んだ係合軸部73は、天井裏側から操作して押し込まない限り、支持金具40から抜け外れるおそれがない。
(変形例3)
図10に、点検口20の更に別の変形例を示す。この変形例では、軸抜け阻止機構50が支持金具40に組み込まれている。なお、軸抜け阻止機構50以外の構成は、実施形態の点検口20と同一である。
図10に、点検口20の更に別の変形例を示す。この変形例では、軸抜け阻止機構50が支持金具40に組み込まれている。なお、軸抜け阻止機構50以外の構成は、実施形態の点検口20と同一である。
この軸受部42では、ガイド壁42aの上部に、軸受部42の開口を塞ぐように細長い規制片80が揺動可能に取り付けられている。詳しくは、ガイド壁42aの一方の上部に、規制片80の一端が揺動可能に軸支されている。他方のガイド壁42aの上部には、規制片80の揺動先端側の部分が入り込む長孔81が形成されている。
規制片80は、軸受部42の開口を塞ぐ抜け止め位置(図10の(b)に実線で示す)と、軸受部42の開口を開く開放位置(図10の(b)に仮想線で示す)とに揺動変位可能に構成されている。規制片80は、ねじりバネ82によって抜け止め位置側に向かって付勢されており、常態では、規制片80の端部が長孔81の上端に受け止められていて、規制片80は抜け止め位置に保持されている。
この変形例では、扉体30を左右の軸部33を軸受部42に掛け止めるだけで、軸部33の抜け外れが阻止できる。すなわち、軸部33の作用で規制片80が開き位置に変位し、軸部33は軸受部42に受け入れられる。いったん軸部33を軸受部42に受け入れてしまえば、規制片80は抜け止め位置に変位する。
なお、本発明にかかる点検口は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、図11に示すように、閉止部60は、扉体30に埋設するのではなく、扉30の揺動端側の外側に露出して設置してもよい。具体的には、鍔部31aの上面に金具60aを締結して取り付ける。そうすれば、閉止部60が故障しても容易に確認できるし取り替えることもできる。鍔部31aの上側に位置するので、美観を損なうこともない。
1 グリッド天井
2 Tバー(条材)
4 パネル
15 格子枠
20 点検口
30 扉体
40 支持金具
2 Tバー(条材)
4 パネル
15 格子枠
20 点検口
30 扉体
40 支持金具
Claims (7)
- 互いに平行な一群の条材どうしが直交して配置され、これら条材によって区画形成される複数の格子枠にパネルを載置して構築されるグリッド天井用の点検口であって、
前記格子枠のいずれか1つに取り付けられる一対の支持金具と、
前記支持金具に支持され、前記格子枠を開閉可能に塞ぐ扉体と、
を備え、
前記一対の支持金具の各々は、前記格子枠を構成している互いに平行な前記条材の一方の端部に対向して取り付けられ、
前記扉体の一方の端部の両側が、前記支持金具によって揺動可能に支持されている点検口。 - 請求項1に記載の点検口において、
前記条材は、上縁に沿って延びる中空の矩形断面を有する上梁部を有し、
前記支持金具が、前記上梁部に掛け止められる掛止部を有している点検口。 - 請求項1に記載の点検口において、
前記扉体の一方の端部の両側に、側方に突出する軸部が設けられ、
前記支持金具に、前記軸部を上方から受け入れて軸支する軸受部が設けられている点検口。 - 請求項3に記載の点検口において、
前記支持金具に、前記軸受部からの前記軸部の抜け出しを阻止する軸抜け阻止機構が設けられている点検口。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の点検口において、
前記条材は、下縁に沿って延びる中空の矩形断面を有する下梁部を有し、
前記扉体の他方の端部の中央部に、前記扉体を閉じ状態に保持する閉止部が設けられ、
前記閉止部は、
回動して前記下梁部の上に突出する回動片部と、
前記回動片部を回動操作する操作部と、
を有し、
前記操作部が前記扉体の下面に臨んでいる点検口。 - 請求項1に記載の点検口において、
前記支持金具に、前記格子枠の内側に突出する軸部が設けられ、
前記扉体の一方の端部の両側に、前記軸部を下方から受け入れて軸支する軸受部が設けられている点検口。 - 請求項1に記載の点検口において、
前記扉体の一方の端部の両側に、出退可能に側方に突出する軸部が設けられ、
前記支持金具に、前記軸部が挿入される軸穴が設けられている点検口。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012077836A JP2013204397A (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | グリッド天井用の点検口 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2012077836A JP2013204397A (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | グリッド天井用の点検口 |
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