JP2013163911A - サッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】火災発生時の反りを低コストかつ確実に抑えることのできるサッシを提供する。
【解決手段】枠体1内に障子2を開閉自在に納め、枠体1は上下枠と左右の縦枠とを方形状に枠組みしてなり、障子2は上下框と左右の縦框とを方形状に框組みした框体3にパネル体4を納めてなると共に、吊り元側となる上下左右いずれかの端縁に沿った回動軸を中心として枠体1に回動自在に支持されてなり、互いに対向する枠体1の内周面と框体3の外周面の間には、吊り元側辺と、吊り元側辺と直交する二辺に、それぞれ短尺状の反り抑制部32が設けられ、反り抑制部32は、障子2の開閉に干渉しないように形成されると共に、框体3を構成する框材が対向する枠体1の内周面に接近したときに、框材の室外側への反りを抑制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に障子を開閉自在に納めたサッシに関し、特に火災発生時に高温に晒されても枠体と障子の位置関係を保つことで隙間を発生させないようにしたサッシに関する。
建物開口部に設けられるサッシにおいて、枠体内に障子を開閉自在に納めて構成した開き窓サッシが広く用いられている。開き窓サッシとしては、例えば障子のいずれかの端縁を吊り元側とし、この吊り元側の端縁と対向する端縁を戸先側として、障子が枠体に対して回動自在となるように支持されてなる辷り出し窓サッシなどがある。このような開き窓サッシにおいては、火災が発生した場合にも、一定時間以上、閉塞状態を維持する防火性能が求められる。防火性能を十分に確保するためには、サッシが高温に晒されたとしても、サッシを構成する枠体と障子との位置関係をそのままに保つことで、枠体と障子の間に隙間を生じさせないようにすることが重要である。
アルミニウムを用いたサッシにおいては、火災時に火炎を受けることにより、熱伸びが生じると共に、加熱された側に向かって反りが生じる。開き窓サッシでは、障子の戸先側に締まり金具が設けられて、障子を閉塞した際にこれを室内側に引き寄せるようになっているため、戸先側については反りを抑えることができるが、吊り元側については反りを抑制することができない。このため、吊り元側にも反りを抑制する機構を設けたものが知られている。このような建具が特許文献1に開示されている。
特開2008−106568号公報
しかし、従来のサッシでは、締まり金具の位置や数によっては、熱伸びに伴う反りを十分に規制できないことがあり、枠体と障子の間に隙間を生じて、空気や火炎がサッシを貫通する可能性があった。したがって、火災発生時の反りを低コストかつ確実に抑えることが望まれていた。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、火災発生時の反りを低コストかつ確実に抑えることのできるサッシを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、枠体内に障子を開閉自在に納め、前記枠体は上下枠と左右の縦枠とを方形状に枠組みしてなり、前記障子は上下框と左右の縦框とを方形状に框組みした框体にパネル体を納めてなると共に、吊り元側となる上下左右いずれかの端縁に沿った回動軸を中心として前記枠体に回動自在に支持されてなるサッシにおいて、
互いに対向する前記枠体の内周面と前記框体の外周面の間には、吊り元側辺と、該吊り元側辺と直交する二辺に、それぞれ短尺状の反り抑制部が設けられ、該反り抑制部は、前記障子の開閉に干渉しないように形成されると共に、前記框体を構成する框材が対向する前記枠体の内周面に接近したときに、前記框材の室外側への反りを抑制することを特徴として構成されている。
また、本発明に係るサッシは、前記枠体の内周面に小片状の反り抑制部品が設けられ、該反り抑制部品は前記枠体の内周面に対する固定部と、該固定部から内周側に向かって突出する前記反り抑制部を有してなることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るサッシは、前記反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する前記框体の外周面に形成される突出部と対向することを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記框体の外周面に小片状の反り抑制部品が設けられ、該反り抑制部品は前記框体の外周面に対する固定部と、該固定部から外周側に向かって突出する前記反り抑制部を有してなることを特徴として構成されている。
そして、本発明に係るサッシは、前記反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室内側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する前記枠体の内周面に形成される突出部と対向することを特徴として構成されている。
また、本発明に係るサッシは、前記枠体の吊り元側辺と直交する二辺には、前記框体の戸先側辺を構成する框材の両端部とそれぞれ対向する位置に戸先反り抑制部が設けられ、該戸先反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する前記框体の戸先側辺を構成する框材を構成する壁部と対向することを特徴として構成されている。
本発明に係るサッシによれば、互いに対向する前記枠体の内周面と前記框体の外周面の間には、吊り元側辺と、吊り元側辺と直交する二辺に、それぞれ短尺状の反り抑制部が設けられ、反り抑制部は、障子の開閉に干渉しないように形成されると共に、框体を構成する框材が対向する枠体の内周面に接近したときに、框材の室外側への反りを抑制することにより、障子の戸先側辺だけでなく全ての辺において、熱伸びに伴う反りを防止することができ、枠体と障子の間に隙間が生じることを防止して防火性能を向上させることができる。
また、本発明に係るサッシによれば、枠体の内周面に小片状の反り抑制部品が設けられ、反り抑制部品は枠体の内周面に対する固定部と、固定部から内周側に向かって突出する反り抑制部を有してなることにより、枠体に小片状の反り抑制部品を取付けるだけで反り抑制部を構成できるから、低コストに防火性能を向上させることができる。
さらに、本発明に係るサッシによれば、反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する框体の外周面に形成される突出部と対向することにより、突出部が反り抑制部に突き当たることにより、框体が確実に室内側に引き寄せられ、隙間の発生をより確実に防止することができる。
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、框体の外周面に小片状の反り抑制部品が設けられ、反り抑制部品は框体の外周面に対する固定部と、固定部から外周側に向かって突出する反り抑制部を有してなることにより、框体に小片状の反り抑制部品を取付けるだけで反り抑制部を構成できるから、低コストに防火性能を向上させることができる。
そして、本発明に係るサッシによれば、反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室内側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する枠体の内周面に形成される突出部と対向することにより、反り抑制部が突出部に突き当たることにより、框体が確実に室内側に引き寄せられ、隙間の発生をより確実に防止することができる。
また、本発明に係るサッシによれば、枠体の吊り元側辺と直交する二辺には、框体の戸先側辺を構成する框材の両端部とそれぞれ対向する位置に戸先反り抑制部が設けられ、戸先反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する框体の戸先側辺を構成する框材を構成する壁部と対向することにより、框体の戸先側コーナー部分において反りを抑制できるから、より効果的に反りの抑制をなすことができる。
本実施形態におけるサッシの正面図である。 サッシの縦断面図である。 サッシの横断面図である。 上枠中央部の拡大縦断面図である。 火災発生時の状態における上枠中央部の拡大縦断面図である。 上枠端部の拡大縦断面図である。 下枠中央部の拡大縦断面図である。 火災発生時の状態における下枠中央部の拡大縦断面図である。 下枠端部の拡大縦断面図である。 吊り元側縦枠付近拡大横断面図である。 火災発生時の状態における吊り元側縦枠付近拡大横断面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態におけるサッシの正面図を示している。この図に示すように、本実施形態のサッシは、上枠10と下枠11、吊り元側縦枠12及び戸先側縦枠13とを方形状に枠組みしてなる枠体1内に、上框20と下框21、吊り元側縦框22及び戸先側縦框23とを方形状に框組みしてなる框体3内に、ガラス板からなるパネル体4を納めてなる障子2を開閉自在に納めて構成されている。
本実施形態のサッシは、図1中左側の縦辺を吊り元側、右側の縦辺を戸先側として、障子2の吊り元側の端縁に沿った回動軸を中心として、障子2が開閉自在となるように枠体1に支持された縦辷り出し窓サッシである。障子2の戸先側縦框23には、ハンドル5が設けられており、このハンドル5を持って障子2を開閉させることができると共に、障子2が閉じた状態でハンドル5を回動操作することにより、障子2を枠体1に対してロック、あるいはロック解除することができる。
図2にはサッシの縦断面図を、図3にはサッシの横断面図を、それぞれ示している。枠体1を構成する上枠10は、上框20と対向する内周面部10aを備え、内周面部10aの吊り元側端部には、障子2を回動自在に支持する回動軸部品6が設けられている。また、内周面部10aの室内側寄りには、内周側に向かって突出する室内起立面部10bが形成されている。室内起立面部10bの下端部は上框20の室内側面と対向しており、この位置に気密材10cが設けられて上框20に対して当接する。
枠体1を構成する下枠11は、下框21と対向する内周面部11aを備え、内周面部11aの吊り元側端部には、上枠10と同様に障子2を回動自在に支持する回動軸部品6が設けられている。また、内周面部11aの室内端部には、室内起立面部11bが形成されており、その上端部は下框21の室内側面と対向しており、この位置に気密材11cが設けられて下框21に対して当接する。さらに、内周面部11aの室内外中間位置には、断面略L字状に立ち上がる突出部11dが形成されている。
枠体1を構成する吊り元側縦枠12は、吊り元側縦框22と対向する内周面部12aを備え、内周面部12aの室内側寄りには、内周側に向かって突出する室内起立面部12bが形成されている。室内起立面部12bの先端部は、吊り元側縦框22の室内側面と対向しており、この位置に気密材12cが設けられて吊り元側縦框22に対して当接する。
枠体1を構成する戸先側縦枠13は、戸先側縦框23と対向する内周面部13aを備え、内周面部13aの室内側寄りには、内周側に向かって突出する室内起立面部13bが形成されている。室内起立面部13bの先端部は、戸先側縦框23の室内側面と対向しており、この位置に気密材13cが設けられて戸先側縦框23に対して当接する。また、戸先側縦枠13には、締まり部品13dが設けられる。締まり部品13dは、図1に示されているように、戸先側縦枠13の長手方向に沿って3か所に設けられている。
框体3を構成する上框20は、内周側にパネル体4の上辺を保持するパネル体収納部20aを備え、外周側には上枠10の内周面と対向する外周面部20bを備えている。外周面部20bの室内端部には、外周側に向かって突出する突出部20cが形成されている。突出部20cは、上框20の室内側面上端部を構成すると共に、上枠10の室内起立面部10bと対向して、気密材10cが当接される。
框体3を構成する下框21は、内周側にパネル体4の上辺を保持するパネル体収納部21aを備え、外周側には下枠11の内周面と対向する外周面部21bを備えている。外周面部21bの室内端部には、外周側に向かって突出する突出部21cが形成されている。突出部21cは、下框21の室内側面下端部を構成すると共に、下枠11の室内起立面部11bと対向して、気密材11cが当接される。
框体3を構成する吊り元側縦框22は、内周側にパネル体4の縦辺を保持するパネル体収納部22aを備え、外周側には吊り元側縦枠12の内周面と対向する外周面部22bを備えている。外周面部22bの室内端部には、外周側に向かって突出する突出部22cが形成されている。突出部22cは、吊り元側縦框22の室内側面外周端部を構成すると共に、吊り元側縦枠12の室内起立面部12bと対向して、気密材12cが当接される。
框体3を構成する戸先側縦框23は、内周側にパネル体4の縦辺を保持するパネル体収納部23aを備え、外周側には戸先側縦枠13の内周面と対向する外周面部23bを備えている。また、戸先側縦框23には、前述のようにハンドル5が設けられており、ハンドル5は戸先側縦框23の中空内部に設けられる連係機構23cと連係している。連係機構23cは、ハンドルの回動に伴い戸先側縦框23の外周面部23bから出没自在な出没部23dを備えている。
連係機構23cは、図1に示すように長手方向に沿って伸びる長尺連係部23eを有しており、長尺連係部23eの長手方向3か所に出没部23dが設けられている。出没部23dは、ハンドル5に隣接する位置に設けられているものは、鎌形状を有していて締まり部品13dに対して係脱自在となっている。また、出没部23dのうちハンドル5から上下に離れた位置に設けられているものは、ピン形状を有していて締まり部品13dに対して係脱自在となっている。それぞれの出没部23dは、戸先側縦枠13の締まり部品13dと対向する位置に配置されており、ハンドル5を操作して出没部23dが戸先側縦框23から突出することにより、各出没部23dがそれぞれ締まり部品13dに対して係止され、障子2を閉じた際にこれをロックすると共に、枠体1側に引き寄せて気密性を確保するようにしている。
次に、火災が発生した際に框材の反りを抑制するための構造について詳細に説明する。火災が発生してサッシが高温に晒されると、框体3を構成している各框材はアルミニウムからなるため、熱伸びが発生すると共に、反りも発生して、枠体1との間に隙間を生じる可能性がある。前述のように、戸先側縦框23については、締まり部品13dと出没部23dの係止により、戸先側縦枠13側に引き寄せられているから、それ以外の上框20と下框21及び吊り元側縦框22について、枠体1側に引き寄せる必要がある。
図4には、上枠10中央部の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、上枠10の内周面部10aには、上反り抑制部品30が設けられる。図1に示すように、上反り抑制部品30は、上枠10の長手方向長さよりも短い短尺状であって、上枠10の長手方向中央部に配置されている。
図4に示すように、上反り抑制部品30は、薄板を折り曲げたような形状を有しており、上枠10の内周面部10aに当接してネジ止め固定される固定部31と、固定部31の室内側端部から内周側に向かって突出する反り抑制部32とを有して構成されている。反り抑制部32は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状とされている。また、反り抑制部32を構成する傾斜面が、上框20の突出部20cと対向するように配置されている。ここで、反り抑制部32は、障子2を開閉させた際に、障子2と接触しない、すなわち干渉しないように形成されている。
上枠10に設けられる気密材10cには、通常時において上框20の突出部20cに対して当接する部分から、外周側に向かって突出する延出ヒレ部10dが形成されている。延出ヒレ部10dは、通常時には上框20には当接していない。
図5には、火災発生時の状態における上枠10中央部の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、サッシが高温に晒されると、上框20が上枠10の内周面に接近する。このとき、上框20の突出部20c先端が反り抑制部32に突き当たる。反り抑制部32は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状であるから、上框20は室内側に引き寄せられ、框体3の上辺において反りが生じて屈曲することを防止することができる。
上枠10の気密材10cは、火災発生時においても上框20に対して当接した状態を維持する。そのために、上框20の室内側面は、突出部20c及びその内周側が面一状となっており、上框20が上枠10の内周面側に移動した場合でも、図5のように気密材10cが上框20の室内側面に当接した状態を維持できる。また、上框20が上枠10の内周面側に移動すると、気密材10cの延出ヒレ部10dが上框20の突出部20cに当接し、ここでも気密材10cの上框20に対する当接を確保できる。これらにより、火災発生時にも確実に気密材10cが上框20に当接し、隙間を発生させないようにすることができる。
図6には、上枠10端部の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、上枠10の端部付近の内周面部10aには、上戸先反り抑制部品40が設けられる。図1に示すように、上戸先反り抑制部品40は、上枠10の端部付近であって障子2を構成する戸先側縦框23の端部と対向する位置に配置される。
図6に示すように、上戸先反り抑制部品40は、上反り抑制部品30とほぼ同じ形状を有しており、上枠10の内周面部10aに当接してネジ止め固定される固定部41と、固定部41の室内側端部から内周側に向かって突出する反り抑制部42とを有して構成され、反り抑制部42は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状とされると共に、反り抑制部42を構成する傾斜面は、戸先側縦框23を構成する室内壁部23f(図3参照)と対向するように配置されている。上戸先反り抑制部品40の反り抑制部42も、障子2を開閉させた際に、障子2と干渉しないように形成されている。
サッシが高温に晒されて戸先側縦框23が上枠10の内周面に接近すると、戸先側縦框23の室内壁部23fが反り抑制部42に突き当たり、室内側に引き寄せられるから、框体3の上辺及び戸先側辺において反りが生じて屈曲することを防止することができる。
図7には、下枠11中央部の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、下框21の外周面部21bには、下反り抑制部品35が設けられる。図1に示すように、下反り抑制部品35は、下框21の長手方向長さよりも短い短尺状であって、下框21の長手方向中央部に配置されている。
図7に示すように、下反り抑制部品35は、下框21の外周面部21bに当接してネジ止め固定される固定部36と、固定部36の室内側端部から外周側に向かって突出する反り抑制部37とを有して構成されている。反り抑制部37は、根元側から先端側にかけて室内側に向かう傾斜面状とされている。また、反り抑制部37を構成する傾斜面が、下枠11の突出部11dと対向するように配置されている。下框21の反り抑制部37も、障子2を開閉させた際に、枠体1と干渉しないように形成されている。
下枠11に設けられる気密材11cにおいても、通常時において下框21の突出部21cに対して当接する部分から、外周側に向かって突出する延出ヒレ部11eが形成されている。延出ヒレ部11eは、通常時には下框21には当接していない。
図8には、火災発生時の状態における下枠11中央部の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、サッシが高温に晒されると、下框21が下枠11の内周面に接近する。このとき、下枠11の突出部11dが反り抑制部37に突き当たる。反り抑制部37は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状であるから、下框21は室内側に引き寄せられ、框体3の下辺において反りが生じて屈曲することを防止することができる。
下枠11の気密材11cは、火災発生時においても下框21に対して当接した状態を維持する。そのために、下框21の室内側面は、突出部21c及びその内周側が面一状となっており、下框21が下枠11の内周面側に移動した場合でも、図8のように気密材11cが下框21の室内側面に当接した状態を維持できる。また、下框21が下枠11の内周面側に移動すると、気密材11cの延出ヒレ部11eが下框21の突出部21cに当接し、ここでも気密材11cの下框21に対する当接を確保できる。これらにより、火災発生時にも確実に気密材11cが下框21に当接し、隙間を発生させないようにすることができる。
図9には、下枠11端部の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、下枠11の端部付近の内周面部11aには、下戸先反り抑制部品45が設けられる。図1に示すように、下戸先反り抑制部品45は、下枠11の端部付近であって障子2を構成する戸先側縦框23の端部と対向する位置に配置される。
図9に示すように、下戸先反り抑制部品45は、下枠11の突出部11d及び室内起立面部11bに対してそれぞれ当接しネジ止め固定される固定部46と、固定部46から内周側に向かって突出する反り抑制部47とを有して構成され、反り抑制部47は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状とされると共に、反り抑制部47を構成する傾斜面は、戸先側縦框23を構成する室内壁部23f(図3参照)と対向するように配置されている。下戸先反り抑制部品45の反り抑制部47も、障子2を開閉させた際に、障子2と干渉しないように形成されている。
サッシが高温に晒されて戸先側縦框23が下枠11の内周面に接近すると、戸先側縦框23の室内壁部23fが反り抑制部47に突き当たり、室内側に引き寄せられるから、框体3の下辺及び戸先側辺において反りが生じて屈曲することを防止することができる。
図10には、吊り元側縦枠12付近拡大横断面図を示している。この図に示すように、吊り元側縦枠12の内周面部12aには、縦反り抑制部品50が設けられる。図1に示すように、縦反り抑制部品50は、吊り元側縦枠12の長手方向長さよりも短い短尺状であって、吊り元側縦枠12の長手方向に沿って3か所に配置されている。
図10に示すように、縦反り抑制部品50は、吊り元側縦枠12の内周面部12aに当接してネジ止め固定される固定部51と、固定部51の室内側端部から内周側に向かって突出する反り抑制部52とを有して構成されている。縦反り抑制部品50は断面略L字状となるように形成されており、反り抑制部52は、固定部51から略垂直に伸びている。この反り抑制部52は、吊り元側縦框22の突出部22cと見込方向において室外側に隣接する位置に配置されている。縦反り抑制部品50の反り抑制部52も、障子2を開閉させた際に、枠体1と干渉しないように形成されている。
縦枠12に設けられる気密材12cにおいても、通常時において縦框22の突出部22cに対して当接する部分から、外周側に向かって突出する延出ヒレ部12dが形成されている。延出ヒレ部12dは、通常時には縦框22には当接していない。
図11には、火災発生時の状態における吊り元側縦枠12付近拡大横断面図を示している。この図に示すように、サッシが高温に晒されると、吊り元側縦框22が吊り元側縦枠12の内周面に接近する。このとき、吊り元側縦框22の突出部22cは、反り抑制部52の室内側に隣接した位置に来るため、突出部22cが反り抑制部52よりも室外側に移動しないように規制される。これにより、框体3の吊り元側辺において反りが生じて屈曲することを防止することができる。
また、吊り元側縦枠12には、図1に示すように両端部を含む長手方向3か所に縦反り抑制部品50が設けられるから、縦方向の框材が横方向の框材より長い本実施形態のサッシにおいて、吊り元側辺で枠体1と障子2の間に隙間が生じることを確実に防止することができる。
火災発生時において、縦框22が縦枠12の内周面側に移動すると、気密材12cの延出ヒレ部12dが縦框22の突出部22cに当接し、ここでも気密材12cの縦框22に対する当接を確保できる。また、縦框22の室内側面は面一状であるから、気密材12c本体の当接状態も維持される。これらにより、火災発生時にも確実に気密材12cが縦框22に当接し、隙間を発生させないようにすることができる。
このように、枠体1の内周面と框体3の外周面との間に、吊り元側辺及びそれと直交する二辺である上下辺に、それぞれ短尺状の反り抑制部を設けて、反り抑制部は障子2の開閉に干渉しないように形成されると共に、サッシが高温に晒されて框体3を構成する框材が対向する枠体1の内周面に接近したときに、框材を室内側に引き寄せることにより、障子2の戸先側辺だけでなく全ての辺において、熱伸びに伴う反りを防止することができ、枠体1と障子2の間に隙間が生じることを防止して防火性能を向上させることができる。
また、上下辺においては戸先側端部付近に、框体3の戸先側辺を構成する戸先側縦框23の両端部とそれぞれ対向する位置に上戸先反り抑制部品40と下戸先反り抑制部品45を設け、それぞれ反り抑制部を形成したことにより、戸先側上下端部において障子の引き寄せをなし、上下辺と戸先側辺の三辺に対し、効果的に反りを防止することができる。さらに、反り抑制部は、いずれも小片状の反り抑制部品に形成されているので、低コストに引き寄せ構造を構成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では縦辷り出し窓サッシについて本発明を適用したものを示したが、窓の種類はこれに限られず、横辷り出し窓や開き窓、外倒し窓や突き出し窓など、障子が開閉自在な窓であれば、本発明を適用することができる。本実施形態のような縦辷り出し窓では、左右の縦辺が吊り元側辺及び戸先側辺となるが、例えば横辷り出し窓であれば、上下辺が吊り元側辺及び戸先側辺となる。各反り抑制部の数及び配置についても、本実施形態の例には限られない。
また、本実施形態では、上枠10の中央部と戸先側端部、下枠10の戸先側端部、吊り元側縦枠12において、各枠材に反り抑制部を設け、下框21の中央部において框材に反り抑制部を設けたが、枠体1側と框体3側のいずれに反り抑制部を設けるかは、各箇所において適宜選択することが可能である。
さらには、障子2の引き寄せに用いる上反り抑制部品30と下反り抑制部品35、上戸先反り抑制部品40、下戸先反り抑制部品45、及び縦反り抑制部品50は、サッシの施工の際に最初から設けられていてもよいし、既設のサッシに対しリフォームなどの際、後からこれらの部品を取付けるようにしてもよい。
1 枠体
2 障子
3 框体
4 パネル体
5 ハンドル
10 上枠
11 下枠
12 吊り元側縦枠
13 戸先側縦枠
13d 締まり部品
20 上框
20c 突出部
21 下框
21c 突出部
22 吊り元側縦框
22c 突出部
23 戸先側縦框
30 上反り抑制部品
31 固定部
32 反り抑制部
35 下反り抑制部品
36 固定部
37 反り抑制部
40 上戸先反り抑制部品
41 固定部
42 反り抑制部
45 下戸先反り抑制部品
46 固定部
47 反り抑制部
50 縦反り抑制部品
51 固定部
52 反り抑制部

Claims (6)

  1. 枠体内に障子を開閉自在に納め、前記枠体は上下枠と左右の縦枠とを方形状に枠組みしてなり、前記障子は上下框と左右の縦框とを方形状に框組みした框体にパネル体を納めてなると共に、吊り元側となる上下左右いずれかの端縁に沿った回動軸を中心として前記枠体に回動自在に支持されてなるサッシにおいて、
    互いに対向する前記枠体の内周面と前記框体の外周面の間には、吊り元側辺と、該吊り元側辺と直交する二辺に、それぞれ短尺状の反り抑制部が設けられ、該反り抑制部は、前記障子の開閉に干渉しないように形成されると共に、前記框体を構成する框材が対向する前記枠体の内周面に接近したときに、前記框材の室外側への反りを抑制することを特徴とするサッシ。
  2. 前記枠体の内周面に小片状の反り抑制部品が設けられ、該反り抑制部品は前記枠体の内周面に対する固定部と、該固定部から内周側に向かって突出する前記反り抑制部を有してなることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
  3. 前記反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する前記框体の外周面に形成される突出部と対向することを特徴とする請求項2記載のサッシ。
  4. 前記框体の外周面に小片状の反り抑制部品が設けられ、該反り抑制部品は前記框体の外周面に対する固定部と、該固定部から外周側に向かって突出する前記反り抑制部を有してなることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
  5. 前記反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室内側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する前記枠体の内周面に形成される突出部と対向することを特徴とする請求項4記載のサッシ。
  6. 前記枠体の吊り元側辺と直交する二辺には、前記框体の戸先側辺を構成する框材の両端部とそれぞれ対向する位置に戸先反り抑制部が設けられ、該戸先反り抑制部は、根元側から先端側にかけて室外側に向かう傾斜面状に形成されると共に、対向する前記框体の戸先側辺を構成する框材を構成する壁部と対向することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のサッシ。
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