JP2018071239A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災等の際に高温に晒されても障子による閉塞状態を保持することができる建具を提供する。【解決手段】枠体20と枠体20内に配置された障子30とを有し、障子30が回動支持部により枠体20に対して軸線周りに回動可能に支持され、枠体20の下枠22と障子30の下框32との間に間隙25aを有する建具10であり、火災時に、枠体20に対して障子30が下方に移動した際に、下枠22及び下框32に当接し、下框32を下枠22で支持する補強部材40が間隙25aに設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は建具に関する。
従来から、障子の上端側が枠体に支持されて回動する突き出し窓(建具)が知られている。また、一般的なサッシの中には、火災等が発生して高温となった場合でも、防火性能を確保できる防火サッシが提案されており、突き出し窓についても防火性能を確保したものが知られている。
特許文献1には、火災時に排煙等のために開放される突き出し窓において、高温状態となった場合でも開放状態を保持できるように構成したものが提案されている。
実用新案登録第3179207号公報
一方、特許文献1の排煙用の突き出し窓とは異なり、障子が上端側で枠体に支持されて回動する建具には、火災時に閉塞状態を保持して防火設備として使用される建具(突き出し窓)がある。
このような建具では、通常、枠体の下枠と障子の下框との間に間隙が存在している。そのため火災時の高温状態で、障子を構成している框体やパネルなどに変形が生じると、障子の位置が下方にずれて閉塞状態を維持できなくなる虞があった。
そこで本発明は上記事情に鑑みてなされてものであり、火災等の際に高温に晒されても閉塞状態を保持することができる建具を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の建具は、枠体と該枠体内に配置された障子とを有し、前記障子が回動支持部により前記枠体に対して軸線周りに回動可能に支持され、前記枠体の下枠と前記障子の下框との間に間隙を有する建具において、火災時に、前記枠体に対して前記障子が下方に移動した際に、前記下枠及び前記下框に当接し、前記下框を前記下枠で支持する補強部材が前記間隙に設けられていることを特徴としている。
本発明の建具によれば、枠体の下枠と障子の下框との間の間隙に補強部材を設けている。そのため建具が高温に晒された際、框体やパネルに変形が生じて、枠体内で障子が下方に変位しようとすると、補強部材が下枠及び下框に当接する。つまり、障子の荷重を補強部材を介して下枠で支持することが可能となる。
これにより下枠から離間して配置された障子が、閉塞状態で火災等の際に建具が高温に晒されても、障子が大きく下方へ変位したり、脱落したりすることを防止することができる。したがって、火災等の際に障子の閉塞状態を保持することができ、防火性能を確保することができる。
また、本発明の建具では、前記障子は、四方枠状に構成された框体と、該框体の内側に配置されたパネルと、を備え、前記下框の見付方向の略中央部に、前記パネルを支持可能なセッティングブロックが配され、該セッティングブロックの下方に前記補強部材が設けられていてもよい。
このような建具によれば、火災等の際にパネルをセッティングブロックで支持することができ、さらに、下框を介して下方に設けられた補強部材により障子の荷重を下枠で支持することができる。
また、本発明の建具では、前記障子の縦框のパネル嵌合溝に固定された固定部と、前記固定部と一体に設けられて前記下框のパネル嵌合溝内で前記パネルを支持する支持部と、を有するパネル支持部材が設けられていてもよい。
このような建具によれば、障子の縦框に固定されたパネル支持部材の支持部によりパネルを支持するため、パネルの荷重を框体の縦框で支持することができる。そのため、下框に負荷される荷重を軽減することができる。その結果、火事等の際に四方枠状に構成された框体が高温に晒されて下框が他の部分から下方へ変位し易くなっても、下框にはパネルの荷重がかからないため、下框が脱落したり下方へ大きく変位して障子が破損したりするのを防止できる。したがって、火災等の際にも障子をより安定して閉塞状態に保つことができ、防火性能を確保することができる。
また、パネル支持部材は、固定部が縦框のパネル嵌合溝に固定され、支持部が下框のパネル嵌合溝内でパネルを支持するため、框体に対してパネルを装着するためのセッティングブロックとして機能させることもできる。
また、本発明の建具では、前記補強部材は、前記下枠及び前記下框の一方側から他方側に延びる突出部を備え、前記パネルが複層ガラスで構成され、該複層ガラスの少なくとも一方が耐熱ガラスであり、前記突出部は、前記パネル嵌合溝の見込方向中央より前記耐熱ガラス側に設けられていてもよい。
このような建具によれば、火災等の際に高温まで耐え得る耐熱ガラスの下方に補強部材の突出部が設けられているため、より確実に障子の荷重を補強部材を介して下枠で支持することが可能となる。
また、本発明の建具では、前記間隙における前記下枠及び前記下框の少なくともいずれか一方に、前記下枠及び前記下框の反りを防止する反り防止部材が設けられており、前記補強部材は、前記反り防止部材よりも先に前記下枠及び前記下框に当接するように構成されていてもよい。
このような建具によれば、反り防止部材を設けることで火災等の際に枠体や框体の反りが生じるのをより確実に抑制することができ、かつ、補強部材により障子の荷重を下枠で支持することが可能となる。
また、本発明の建具では、前記補強部材は、前記下框に取り付けられる取付部と、該取付部から前記下枠に向かって突出する突出部と、を備え、前記下框に前記補強部材を取り付けた状態において、前記下枠における前記突出部に対向する対向面よりも室外側は、該対向面と同じ高さまたは下方に延びる面で構成されていてもよい。
このような建具によれば、補強部材の突出部の下枠に向かう長さを確保しやすくなり、火災等の際に早期に補強部材を介して障子の荷重を下枠で支持することが可能となる。
また、本発明の建具では、前記障子が上端側の前記回動支持部により前記枠体に横軸線周りに回動可能に支持された突き出し窓であり、前記障子が防火性能を有するもので構成されていてもよい。
このような建具によれば、枠体に対して障子の上端側のみで支持される突き出し窓において防火性能を必要とする場合であっても、補強部材を下枠と下框との間に設けることにより、枠体に対して障子がずれるのを抑制することができる。
本発明の建具によれば、枠体の下枠と障子の下框との間の間隙に補強部材が設けられているため、枠体内で障子が下方へ変位しようとする際に補強部材が下枠及び下框に当接される。そのため、障子の荷重を補強部材を介して下枠で支持することができ、火災等の際に高温に晒されても閉塞状態の障子が大きく下方へ変位することがなく、閉塞状態を保持することができる。
本発明の実施形態による突き出し窓の斜視図である。 図1に示す突き出し窓のA−A断面図である。 図1に示す突き出し窓のB−B断面図である。 図1に示す突き出し窓の下框に補強部材が設けられた状態を示す拡大断面図である。 下框に設けられた補強部材の部分斜視図である。 (a)は図1に示す突き出し窓の下框のパネル嵌合溝にパネル支持部材が配置された状態を示す拡大横断面図であり、(b)は図1に示す突き出し窓の縦框のパネル嵌合溝にパネル支持部材が配置された状態を示す拡大縦断面図である。 図6に示すパネル支持部材の側面図である。 (a)は図1に示す突き出し窓の縦框にダンパーが連結された状態を示す拡大横断面図であり、(b)は図1に示す突き出し窓の縦框にダンパーが連結された状態を示す拡大縦断面図である。 図8に示す突き出し窓の框体に装着されたカバー部材の側面図である。
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本実施形態の建具は、図1に示すような突き出し窓10である。
図1の突き出し窓10は、枠体20と、枠体20内に配置された障子30とを有している。障子30は、上端側に設けられた図示しない回動支持部を介して枠体20に支持され、枠体20に対して横軸線(見付方向に沿う軸線)周りに回動可能となっている。
図1では障子30が閉塞状態に配置されている。障子30は、下框32に設けられたハンドル38で施解錠を行い、ハンドル38を外方向D1に突き出すことで開放することができる。
図1乃至図3に示すように、枠体20は上枠21及び下枠22と、左右の縦枠23,23とを四方枠状に連結して形成されている。各枠21,22,23は、室外側がアルミ合金等の金属の押出材等からなり、室内側が樹脂材料で構成されたアルミ樹脂複合サッシとなっている。なお、サッシの構成は、アルミサッシであってもよい。
枠体20は、建築物の躯体の開口部に装着されている。枠体20の内側に障子30を配置する開口部24が形成されている。開口部24は、障子30が配置される外側開口部24aと、外側開口部24aより室内側に設けられた内側開口部24bとを有する。
外側開口部24aは、障子30より大きく形成されている。後述するように、枠体20の下枠22と障子30の下框32との間に、間隙25aが設けられている。また、枠体20の左右両側の縦枠23,23と障子30の各縦框33,33との間に、それぞれ間隙25bが設けられている。
内側開口部24bは、外側開口部24aより小さく形成され、かつ、障子30より若干小さく形成されている。
外側開口部24aと内側開口部24bとの境界には、障子30の框体31の周縁と対向する段差状の対向部24cが形成されている。対向部24cには、障子30の閉塞状態において框体31の周縁と密着するシール材26が環状に連続して配置されている。
障子30は、四方枠状に構成された框体31と、框体31の内側に配置されたガラスパネル(パネル)35と、を備えている。
本実施形態のガラスパネル35は、複層ガラスで構成されており、防火性能を確保するために室外側のガラスには網入りガラス(耐熱ガラス)が採用されている。なお、ここで言う耐熱ガラスは、20分間火を貫通させなければいいガラスのことである。つまり、ガラス自体が割れても問題無く、火を貫通さえさせなければよい。
框体31は、上框34及び下框32と、左右の縦框33,33とを有して形成されている。各框32,33,34は、室外側がアルミ合金等の金属の押出材等からなり、室内側が樹脂材料で構成されたアルミ樹脂複合サッシとなっている。なお、サッシの構成は、アルミサッシであってもよい。各框32,33,34は、ガラスパネル35の周囲を囲んで配置され、互いに連結されている。
各框32,33,34には、ガラスパネル35の周縁を収容して支持する凹状のパネル嵌合溝36が形成されている。各框32,33,34のパネル嵌合溝36は、略同じ幅に形成されており、框体31の内側で環状に連続している。
パネル嵌合溝36の外側側面36aと、ガラスパネル35の室外側表面周縁部35aとの間には、互いに密着するシール材(ビートなど)37が環状に連続して配置されている。同様に、パネル嵌合溝36の内側側面36bと、ガラスパネル35の室内側表面周縁部35bとの間には、互いに密着するシール材(ビートなど)37が環状に連続して配置されている。
このような突き出し窓10において、本実施形態では枠体20の下枠22と障子30の下框32との間の間隙25aに、補強部材40が設けられている。
図2、図4及び図5に示すように、補強部材40は、障子30の下框32の下面に固定され、下枠22に向かって下向きに突出するように配置されている。補強部材40は、障子30の見付方向D2の略中央のガラスパネル35の下方に設けられている。
本実施形態の補強部材40は、略全長にわたり略L字状の断面形状を有した見付方向の長さが短いピース部材で構成され、ステンレスなどの金属により形成されている。補強部材40の一方の片が下框32に取り付けられる取付部41として構成され、他方の片が下枠22に向かって突出する突出部42として構成されている。ここで、本実施形態の補強部材40の突出部42は、パネル嵌合溝36の見込方向中央より耐熱ガラス側(室外側)に位置するように配設されている。
框体31の下框32は、障子30の見付方向D2に連続した下向きの平坦面32aを有している。また、枠体20の下枠22は、下框32の平坦面32aと対向する位置に見付方向D2に連続した平坦な対向面22aを有している。そのため補強部材40は、取付部41を平坦面32aに当接させ、突出部42を対向面22aに向かうように取り付けられている。障子30に補強部材40を取り付けた状態において、突出部42より室外側には下枠20から上方に向かって突出するものが無い。換言すれば、下框32に補強部材40を取り付けた状態において、下枠22における突出部42に対向する対向面22aよりも室外側は、該対向面22aと同じ高さまたは下方に延びる面で構成されている。
さらに、下框32の平坦面32aには框側反り防止部材71が設けられている。框側反り防止部材71は、補強部材40よりも室内側に配置されている。また、下枠22の対向面22aには見付方向D2の略中央に中央反り防止部材72が設けられ、見付方向D2の略両端に端部反り防止部材73が設けられている。中央反り防止部材72および端部反り防止部材73は、補強部材40よりも室内側に配置されている。框側反り防止部材71、中央反り防止部材72、および端部反り防止部材73は、火災等の際に框体31および枠体20が熱により反りが生じるのを防止するために設けられるものである。框側反り防止部材71および中央反り防止部材72は、略L字状の断面形状を有したピース部材で構成され、ステンレスなどの金属により形成されている。端部反り防止部材73は、火災時に端部の方が反りが大きくなる傾向があるため、端部の反りを防止するために下框方向に突出する片が鉛直方向よりも室外側に向かうように、略V字状の断面形状を有したピース部材で構成されている。端部反り防止部材73もステンレスなどの金属により形成されている。
このような補強部材40を設けると、火災時に框体31が高温で変形し、枠体20の内側に閉塞状態で配置された障子30が枠体20に対して下方に変位しようとするが、若干下方に変位したときに、下框32に固定された補強部材40の突出部42が対向面22aと当接する。なお、このとき、框側反り防止部材71、中央反り防止部材72、および端部反り防止部材73が対向する下枠22や下框32に当接するよりも先に補強部材40の突出部42が対向面22aと当接する。これにより補強部材40が枠体20の下枠22と框体31の下框32とに当接して障子30の下方への変位が規制され、障子30が枠体20の下枠22で支持されることになる。結果として、障子30が下方に移動するのを防止することができる。
また、補強部材40がガラスパネル35の下方に設けられているため、該ガラスパネル35の荷重を支えることができ、ガラスパネル35の落下防止にも寄与している。さらに、補強部材40は下框32の転び防止にも寄与する。そして、補強部材40が下枠22に当接した後、障子30の荷重により補強部材40と下枠22との間に摩擦力が生じ、下框32が見込方向に移動するのを抑制することができる。
次に、この実施形態の突き出し窓10では、図3、図6及び図7に示すように、障子30の框体31に形成されたパネル嵌合溝36にパネル支持部材50が設けられている。
パネル支持部材50は、略L字状に形成された部材であり、障子30の縦框33のパネル嵌合溝36に固定される固定部51と、固定部51と一体に設けられて下框32のパネル嵌合溝36内でガラスパネル35を支持する支持部52と、を有している。パネル支持部材50は、例えばステンレスなどの金属で形成されていればよい。
固定部51は、框体31の縦框33にネジ等により強固に固定されている。また、支持部52は、固定部51の下端から該固定部51に対して略垂直方向に延設されており、下框32のパネル嵌合溝36内に張出すように配置されている。つまり、支持部52は、固定部51を介して縦框33に支持されている。また、支持部52におけるガラスパネル35と当接する上面には、ゴム材料などにより板状に成形された緩衝材53が載置されている。
このようなパネル支持部材50を設けると、框体31のパネル嵌合溝36にガラスパネル35が収容されて配置される際、ガラスパネル35の下端が支持部52に載置された状態で、框体31に装着される。なお、ガラスパネル35の装着後には、パネル支持部材50はパネル嵌合溝36内に全て収容されているため外部からは視認されない。
また、パネル支持部材50を設けることにより、火災時に框体31が高温で変形し、ガラスパネル35が框体31に対して下方に変位しようとしても、ガラスパネル35はパネル支持部材50を介して縦框33に支持された状態で保持される。したがって、ガラスパネル35の自重が下框32に直接かかることがないため、下框32の変形を抑制することができる。換言すれば、パネル支持部材50により、火災時にはガラスパネル35の自重を縦框33に分散されるため、下框32の変形を抑制することができる。
なお、下框32のパネル嵌合溝36内には金属製のセッティングブロック75が設けられている。セッティングブロック75は、通常時はガラスパネル35と当接しておらず、その表面の高さは、パネル支持部材50の支持部52の表面と略面一になる高さで構成されている。つまり、通常時において、ガラスパネル35の下端面とセッティングブロック75の上端面との間には隙間が形成されており、該隙間の高さは緩衝材53の厚さと略同一に構成されている。また、セッティングブロック75はガラスパネル35の見付方向D2の略中央の下方に配置されている。火災時にはパネル支持部材50の緩衝材53が溶けることで、ガラスパネル35がその厚さ分落下する。セッティングブロック75を設けることにより、火災時にガラスパネル35をパネル支持部材50を介して縦框33で支持するだけでなく、セッティングブロック75を介して下框32でも支持することができる。つまり、ガラスパネル35の自重を縦框33および下框32で分散支持することができ、框体31の変形を分散することができる。また、本実施形態では、セッティングブロック75の鉛直下方に補強部材40が配置されている。
次に、この実施形態の突き出し窓10では、図1、図8及び図9に示すように、枠体20の縦枠23と障子30の縦框33との間の間隙25bに、ダンパー60が配置されている。なお、図8にはダンパー60の下端側が障子30の框体31に連結された状態を図示しているが、ダンパー60の上端側は同様の構成で枠体20に連結されている。
ダンパー60は、枠体20の縦枠23と障子30の縦框33との間の連結部分に、障子30の開閉動作のエネルギーを減衰する目的で装着されている。
本実施形態のダンパー60は、作動油等の流体が封入された本体部61と、本体部61から突出して両端に設けられた連結端部62と、を有している。ダンパー60の両端に設けられた連結端部62が、それぞれ枠体20の縦枠23と障子30の縦框33とに直接連結されている。
ダンパー60の各連結端部62近傍には、枠体20又は障子30に固定されたカバー部材65が配設されている。
カバー部材65は、例えばステンレスの板材を屈曲させて形成されている。カバー部材65は、縦框33に締結される固定部67と、固定部67から屈曲して立ち上がるように形成された立上部68と、立上部68に連設されダンパー60の連結端部62を挟んで互いに対向するように両側に配置される被覆部69と、を有している。
被覆部69の連結端部62と対向する面には、加熱発泡材66が配置されている。連結端部62の両側に加熱発泡材66を配置することで、火災時においてダンパー60が高温状態に晒されたときに、加熱発泡材66が発泡することで連結端部62を閉塞することができる。その結果、連結端部62から流出したダンパー60の油(高温流体)が、間隙25bを通して外部に放出されることを防止することができ、ダンパー60付近で爆発するのを防止することができる。
以上のような突き出し窓10によれば、枠体20の下枠22と障子30の下框32との間の間隙25aに補強部材40が設けられている。そのため、突き出し窓10が高温に晒された際、框体31やガラスパネル35などに変形が生じて、枠体20内で障子30が下方に変位しようとするが、若干下方に変位した段階で、下框32に固定された補強部材40の突出部42が対向面22aと当接する。これにより補強部材40が枠体20の下枠22と框体31の下框32とに当接して障子30の下方への変位が規制され、障子30が枠体20の下枠22で支持されることになる。したがって、火災等の際に障子30の閉塞状態を保持することができ、突き出し窓10の防火性能を長時間に亘って確保することができる。
また、本実施形態の突き出し窓10では、パネル支持部材50の固定部51が障子30の縦框33に固定され、支持部52でガラスパネル35を支持しているため、ガラスパネル35の自重を縦框33により支持することができる。そのため下框32にかかる負荷を軽減することができる。
これにより、火災時に四方枠状に構成された框体31が高温に晒されることで、下框32が框体31の他の部位から下方へ変位し易くなっても、下框32にガラスパネル35の自重が直接かからないため、下框32の変形を抑制することができる。その結果、火災等の際に障子30の閉塞状態を保持することができ、突き出し窓10の防火性能を長時間に亘って確保することができる。
また、固定部51が縦框33のパネル嵌合溝36に固定され、支持部52が下框32のパネル嵌合溝36内でガラスパネル35を支持するため、パネル支持部材50は框体31に対してガラスパネル35を装着するためのセッティングブロックとしても機能する。
以上のような実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、上記では枠体20の各枠21,22,23や框体31の各框32,33,34の形状を例示したが、何ら限定されるものではなく、各種の形状を有する枠材や框体に本発明を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、建具として突き出し窓10の例を用いて説明したが、枠体20内に配置された障子30が、回動支持部により軸線周りに回動可能に支持されていて障子30の下に間隙が形成されている建具、例えば、縦辷り窓や框ドアなどであれば、本発明を適用することができる。
また、補強部材40の取付箇所や形状については上記実施形態の構成に限られず、火災等の際に障子の荷重を補強部材を介して下枠で支持することができるようになっていればよい。例えば、補強部材40は下框32の平坦面32aの見付方向略全長に亘って設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、下框32にセッティングブロック75を設けたが、セッティングブロック75は無くてもよい。
また、上記実施形態では、補強部材40およびセッティングブロック75が下框32の見付方向略中央に設けられた場合の説明をしたが、設置場所は見付方向略中央でなくてもよい。例えば、框ドアなどは吊元側をヒンジで支持固定しているため、補強部材40およびセッティングブロック75は若干戸先側に設けてもよい。
また、上記実施形態では、補強部材40を障子30の下框32に固定した例について説明したが、補強部材40を枠体20の下枠22に固定して設けることも可能である。
さらに、上記実施形態では、パネル支持部材50が突き出し窓10の障子30に取り付けられた場合で説明したが、このパネル支持部材50は他の種類の建具の障子に取り付けることもできる。
D1…外方向 D2…見付方向 10…突き出し窓 20…枠体 21…上枠 22…下枠 22a…対向面 23…縦枠 25a…間隙 30…障子 31…框体 32…下框 32a…平坦面 33…縦框 34…上框 35…ガラスパネル(パネル) 36…パネル嵌合溝 40…補強部材 41…取付部 42…突出部 50…パネル支持部材 51…固定部 52…支持部 60…ダンパー 62…連結端部 65…カバー部材 66…加熱発泡材 67…固定部 69…被覆部 71…框側反り防止部材(反り防止部材) 72…中央反り防止部材(反り防止部材) 73…端部反り防止部材(反り防止部材) 75…セッティングブロック

Claims (7)

  1. 枠体と該枠体内に配置された障子とを有し、前記障子が回動支持部により前記枠体に対して軸線周りに回動可能に支持され、前記枠体の下枠と前記障子の下框との間に間隙を有する建具において、
    火災時に、前記枠体に対して前記障子が下方に移動した際に、前記下枠及び前記下框に当接し、前記下框を前記下枠で支持する補強部材が前記間隙に設けられていることを特徴とする建具。
  2. 前記障子は、四方枠状に構成された框体と、該框体の内側に配置されたパネルと、を備え、
    前記下框の見付方向の略中央部に、前記パネルを支持可能なセッティングブロックが配され、
    該セッティングブロックの下方に前記補強部材が設けられている請求項1に記載の建具。
  3. 前記障子の縦框のパネル嵌合溝に固定された固定部と、前記固定部と一体に設けられて前記下框のパネル嵌合溝内で前記パネルを支持する支持部と、を有するパネル支持部材が設けられている請求項1または2に記載の建具。
  4. 前記補強部材は、前記下枠及び前記下框の一方側から他方側に延びる突出部を備え、
    前記パネルが複層ガラスで構成され、該複層ガラスの少なくとも一方が耐熱ガラスであり、
    前記突出部は、前記パネル嵌合溝の見込方向中央より前記耐熱ガラス側に設けられている請求項3に記載の建具。
  5. 前記間隙における前記下枠及び前記下框の少なくともいずれか一方に、前記下枠及び前記下框の反りを防止する反り防止部材が設けられており、
    前記補強部材は、前記反り防止部材よりも先に前記下枠及び前記下框に当接するように構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の建具。
  6. 前記補強部材は、前記下框に取り付けられる取付部と、該取付部から前記下枠に向かって突出する突出部と、を備え、
    前記下框に前記補強部材を取り付けた状態において、前記下枠における前記突出部に対向する対向面よりも室外側は、該対向面と同じ高さまたは下方に延びる面で構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の建具。
  7. 前記障子が上端側の前記回動支持部により前記枠体に横軸線周りに回動可能に支持された突き出し窓であり、
    前記障子が防火性能を有するもので構成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の建具。
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