JP6224772B2 - サッシ - Google Patents

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本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に障子を開閉自在に納めたサッシに関し、特に火災発生時に高温に晒されても枠体と障子の間の隙間を遮蔽して空気や火炎を貫通させないようにしたサッシに関する。
建物開口部に設けられるサッシにおいて、枠体内に障子を開閉自在に納めて構成した開き窓サッシが広く用いられている。開き窓サッシとしては、例えば障子のいずれかの端縁を吊り元側とし、この吊り元側の端縁と対向する端縁を戸先側として、障子が枠体に対して回動自在となるように支持されてなる辷り出し窓サッシなどがある。このような開き窓サッシにおいては、火災が発生した場合にも、一定時間以上、閉塞状態を維持する防火性能が求められる。防火性能を十分に確保するためには、サッシが高温に晒されたとしても、サッシを構成する枠体と障子との位置関係をそのままに保つことで、枠体と障子の間に隙間を生じさせないようにすることが重要である。
アルミニウムを用いたサッシにおいては、火災時に火炎を受けることにより、熱伸びが生じると共に、加熱された側に向かって反りが生じる。開き窓サッシでは、障子の戸先側に締まり金具が設けられて、障子を閉塞した際にこれを室内側に引き寄せるようになっているため、戸先側については反りを抑えることができるが、吊り元側については反りを抑制することができない。このため、吊り元側にも反りを抑制する機構を設けたものが知られている。このような建具が特許文献1に開示されている。
特開2008−106568号公報
しかし、従来のサッシでは、締まり金具の位置や数によっては、熱伸びに伴う反りを十分に規制できないことがあり、枠体と障子の間に隙間を生じて、空気や火炎がサッシを貫通する可能性があった。したがって、火災発生時に反りが生じても空気や火炎が室内外に貫通しないようにすることが望まれていた。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、火災発生時に反りが生じても空気や火炎が室内外に貫通することを防止できるサッシを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、枠体内に框体を設けた障子を納めてなるサッシであって、前記枠体と前記框体の対向する対向面に、前記框体が火災時に熱伸びした際に前記框体を室内側に引き寄せる形状が長手方向全長に渡って設けられていることを特徴とする。
また、前記引き寄せる形状は、前記枠体の上枠及び前記框体の上框の対向する部分、前記枠体の下枠及び前記框体の下框の対向する部分の、少なくともいずれかに設けてもよい。
さらに、本発明に係るサッシでは、前記枠体の前記対向面は室外側に向かって内周側に傾斜した傾斜面を有しており、前記框体の前記対向面は、前記枠体の傾斜面部と同じ向きに傾斜して対向する框側の傾斜面を有していることが好ましい。
さらにまた、本発明に係るサッシでは、前記障子は前記枠体に対して開閉可能であり、前記枠体は前記障子の室内側の見付け面に対向する対向面部と、前記対向面部に設けられていて前記障子の室内側の見付け面に当接可能な気密材とを備えていてもよい。
本発明に係るサッシによれば、枠体と框体の対向する部分に、框体が火災時に熱伸びした際に框体を室内側に引き寄せる部材を備えたことにより、サッシが高温に晒されて框体の外周面が枠体の内周面に接近した際に、枠体と框体との間を閉塞することができ、火炎や空気の貫通を防止することができて防火性能を高くすることができる。
しかも、框体を室内側に引き寄せることができ、熱伸び及び反りの抑制をなすことができる。
サッシの縦断面図である。 サッシの横断面図である。 上枠付近の拡大縦断面図である。 火災発生時の状態における上枠付近の拡大縦断面図である。 下枠付近の拡大縦断面図である。 火災発生時の状態における下枠付近の拡大縦断面図である。 縦枠端部の拡大横断面図である。 火災発生時の状態における縦枠付近の拡大縦断面図である。 第2の形態の対向面部を有した縦枠付近の拡大横断面図である。 第3の形態の対向面部を有した縦枠付近の拡大横断面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2にはサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12を方形状に枠組みしてなる枠体1内に、上框20と下框21及び左右の縦框22、22を方形状に框組みしてなる框体3内にガラス板からなるパネル体4を納めてなる障子2を開閉自在に納めて構成されている。
本実施形態のサッシは、図2中右側の縦辺を吊り元側、左側の縦辺を戸先側とし、障子2の吊り元側の端縁に沿った回動軸を中心として、障子2が開閉自在となるように枠体1に支持された縦辷り出し窓サッシである。障子2の戸先側の縦框22には、ハンドル5が設けられており、このハンドル5を持って障子2を開閉させることができると共に、障子2が閉じた状態でハンドル5を回動操作することにより、障子2を枠体1に対してロック、あるいはロック解除することができる。
枠体1を構成する上枠10は、上框20の外周面と対向する内周面部10aを備え、内周面部10aの吊り元側端部には、障子2を回動自在に支持する回動軸部品6が設けられている。また、内周面部10aの室内端部には、内周側に向かって突出する室内起立面部10bが形成されている。室内起立面部10bの下端部は上框20の室内面部20cと対向しており、その近傍に室内気密材10cが設けられて上框20に対して当接する。
枠体1を構成する下枠11は、下框21と対向する内周面部11aを備え、内周面部11aの吊り元側端部には、上枠10と同様に障子2を回動自在に支持する回動軸部品6が設けられている。また、内周面部11aの室内端部には、室内起立面部11bが形成されており、その上端部は下框21の室内面部21cと対向しており、その近傍に室内気密材11cが設けられて下框21に対して当接する。
枠体1を構成する縦枠12は、縦框22と対向する内周面部12aを備え、内周面部12aの室内端部には、内周側に向かって突出する室内起立面部12bが形成されている。室内起立面部12bの先端部は、縦框22の室内面部22cと対向しており、その近傍に室内気密材12cが設けられて縦框22に対して当接する。
框体3を構成する上框20は、内周側にパネル体4の上辺を保持するパネル体収納部20aを備え、外周側には上枠10の内周面と対向する外周面部20bを備えている。上框20の室内面部20cは、前述のように上枠10の室内起立面部10bと対向して室内気密材10cが当接する。また、上框20の外周面部20bの室外端部には、室外気密材20eが設けられ、この室外気密材20eは、上枠10の内周面部10a室外端部に当接する。
框体3を構成する下框21は、内周側にパネル体4の上辺を保持するパネル体収納部21aを備え、外周側には下枠11の内周面と対向する外周面部21bを備えている。下框21の室内面部21cは、前述のように下枠11の室内起立面部11bと対向して室内気密材11cが当接する。
框体3を構成する縦框22は、内周側にパネル体4の縦辺を保持するパネル体収納部22aを備え、外周側には縦枠12の内周面と対向する外周面部22bを備えている。縦框23の室内面部22cには、前述のように縦枠12の室内起立面部12bと対向して室内気密材12cが当接する。また、縦框22の外周面部22bの室外端部には、室外気密材22dが設けられ、この室外気密材22dは、縦枠12の内周面部12a室外端部に当接する。
このように、枠体1の内周面と框体3の内周面の間は、室内端部において上下左右の四周に渡り連続して室内気密材10c、11c、12c、12cによって気密され、室外端部において上及び左右の三辺に渡り連続して室外気密材20e、22d、22dによって気密されている。
次に、火災が発生した際に枠体1と障子2の間に隙間を生じさせないようにするための構造について詳細に説明する。図3には、上枠10付近の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、上枠10の内周面部10aは、室内側と室外側の間に段部10dを有し、段部10dより室内側部分が、室外側部分より内周側に配置される。段部10dの内周端部には、段部10dより室内側の内周面部10aが室外側に向かって延出されたように形成される上遮炎壁部30が長手方向全長に渡って設けられている。
上遮炎壁部30は、全体が框体3を構成する上框20の外周面と対向する対向面部31となっており、対向面部31の先端部は、室外側にかけて内周側に向かう傾斜状の傾斜面部31aとなっている。上遮炎壁部30は、障子2の開閉に干渉しないように形成されている。
框体3を構成する上框20は、パネル体収納部20aより室内側の外周面が、対向する上遮炎壁部30及びそれより室内側の部分に沿う形状を有し、上遮炎壁部30の対向面部31の根元側と対向する部分は水平面となっており、上遮炎壁部30の傾斜面部31aと対向する部分は、傾斜面部31aと同じ向きに傾斜して対向する框傾斜面部20dとなっている。
上枠10に設けられる室内気密材10cには、通常時において上框20の室内面部20cに対して当接する部分から、外周側に向かって突出する延出ヒレ部10eが形成されている。延出ヒレ部10eは、通常時には上框20には当接していない。
図4には、火災発生時の状態における上枠10付近の拡大縦断面図を示している。火災が発生してサッシが高温に晒されると、アルミニウムからなる框体3の各框材は、熱伸びにより枠体1の内周面に接近する。図4はこのときの状態を表しており、この図に示すように、上框20が枠体1の上枠10内周面に近づくと、上框20の外周面部20bは、上遮炎壁部30の対向面部31に対して当接する。
また、上框20の室外気密材20eを設けた部分も、上枠10の内周面部10aに対して当接する。上枠10の室内気密材10cは、室内起立面部10bの内周端部より外周寄りに配置されているため、熱伸びが生じて上框20の室内面部20cが上方に移動しても、上枠10の室内気密材10cに対して当接した状態を維持する。このように、框体3の上辺においては、室外気密材20eの位置と上遮炎壁部30及び室内気密材10cの室内外3か所で、枠体1と框体3の間が閉塞される。
このように、サッシの上辺では見込方向の3か所で枠体1と框体3との間を閉塞するので、サッシ室内外の火炎や空気の貫通を確実に遮蔽することができる。上遮炎壁部30は、室内気密材10cや室外気密材20eが設けられる位置と異なる見込方向位置に形成されているので、室内気密材10cの位置や室外気密材20eの位置で万一、隙間が生じても、上遮炎壁部30で確実に閉塞状態を維持することができる。
また、上遮炎壁部30には、対向面部31の先端部に傾斜面部31aが形成されていて、上框20にもそれに対応した形状を形成していることにより、上枠10によって上框20を室内側に引き寄せることができ、上框20の室内気密材10cに対する当接状態を維持すると共に、上框20に反りが発生することを防止して隙間の発生をより抑制することができる。
さらに、上框20の外周面部20bは、遮炎壁部30に当接すると共に、それより室内側の部分でも上枠10の内周面部10aに当接していて、広い面で両者が当接しているから、仮に反りが生じたとしても、閉塞状態を維持して隙間が生じないようにしている。
また、上框20が上枠10の内周面側に移動すると、室内気密材10cの延出ヒレ部10eが上框20の室内面部20cに当接し、ここでも室内気密材10cの上框20に対する当接を確保できる。これにより、火災発生時にも確実に室内気密材10cが上框20に当接し、隙間を発生させないようにすることができる。
図5には、下枠11付近の拡大縦断面図を示している。この図に示すように、下枠11と下框21も、上枠10及び上框20とほぼ同様の遮炎構成を有している。下枠11の内周面部11aは、室内側と室外側の間に段部11dを有し、段部11dより室内側部分が、室外側部分より内周側に配置される。段部11dの内周端部には、段部11dより室内側の内周面部11aが室外側に向かって延出されたように形成される下遮炎壁部35が長手方向全長に渡って設けられている。下遮炎壁部35は、上遮炎壁部30と同じ見込方向位置に形成されている。
下遮炎壁部35は、全体が框体3を構成する下框21の外周面と対向する対向面部36となっており、対向面部36の先端部は、室外側にかけて内周側に向かう傾斜状の傾斜面部36aとなっている。下遮炎壁部35は、障子2の開閉に干渉しないように形成されている。
框体3を構成する下框21は、パネル体収納部21aより室内側の外周面が、対向する下遮炎壁部35及びそれより室内側の部分に沿う形状を有し、下遮炎壁部35の対向面部36の根元側と対向する部分は水平面となっており、下遮炎壁部35の傾斜面部36aと対向する部分は、傾斜面部36aと同じ向きに傾斜して対向する框傾斜面部21dとなっている。
下枠11に設けられる室内気密材11cには、通常時において下框21の室内面部21cに対して当接する部分から、外周側に向かって突出する延出ヒレ部11eが形成されている。延出ヒレ部11eは、通常時には下框21には当接していない。
図6には、火災発生時の状態における下枠11付近の拡大縦断面図を示している。火災が発生してサッシが高温に晒され、框材が熱伸びすると、下框21が下枠11内周面に接近し、下框21の外周面部21bは、下遮炎壁部35の対向面部36に対して当接する。また、下枠11の室内気密材11cは、室内起立面部11bの内周端部より外周寄りに配置されているため、熱伸びが生じて下框21の室内面部21cが下方に移動しても、下枠11の室内気密材11cに対して当接した状態を維持する。このように、框体3の下辺においては、下遮炎壁部35及び室内気密材11cの室内外2か所で、枠体1と框体3の間が閉塞される。
下遮炎壁部35は、室内気密材11cが設けられる位置とは見込方向位置が異なるので、見込方向位置の異なる2か所で枠体1と框体3の間を閉塞でき、火炎や空気の貫通を確実に防止することができる。また、上枠10及び上框20の場合と同様、下框21の外周面部21bが広い面で下枠11の内周面部11aに当接していることで、隙間を生じにくくしている。さらには、下遮炎壁部35の傾斜面部36aによって、下框21を室内側に引き寄せることができるので、下枠11によって下框21を室内側に引き寄せると共に、下框21の反りの発生も抑制することができる。
また、下框21が下枠11の内周面側に移動すると、室内気密材11cの延出ヒレ部11eが下框21の室内面部21cに当接し、ここでも室内気密材11cの下框21に対する当接を確保できる。これにより、火災発生時にも確実に室内気密材11cが下框21に当接し、隙間を発生させないようにすることができる。
図7には、縦枠12付近の拡大横断面図を示している。この図に示すように、縦枠12の内周面部12aには、見込方向中間位置に内周側に向かって突出する縦遮炎壁部40が形成される。縦遮炎壁部40は、縦枠12の内周面部12aから垂直に伸びる垂直面部41と、垂直面部41の先端部から室外側に向かって伸びる対向面部42とからなっている。対向面部42は、縦框22の外周面部22bと対向し、障子2の開閉には干渉しないように形成されている。なお、反対側の縦枠12も同様に構成されている。
縦枠12の対向面部42は、図7にも示されているように、下枠11の対向面部36と見込方向において重なり合うように配置されている。前述のように、上枠10の対向面部31と下枠11の対向面部36は同じ見込方向位置にあるから、枠体1には上下左右の四周に渡って見込方向に重なり合う対向面部31、36、42、42が形成されることとなる。
縦枠12に設けられる室内気密材12cには、通常時において縦框22の室内面部22cに対して当接する部分から、外周側に向かって突出する延出ヒレ部12dが形成されている。延出ヒレ部12dは、通常時には縦框22には当接していない。
図8には、火災発生時の状態における縦枠12付近の拡大横断面図を示している。火災が発生してサッシが高温に晒され、框材が熱伸びすると、縦框22が縦枠12内周面に接近し、縦框22の外周面部22bは、縦遮炎壁部40の対向面部42に対して当接する。また、縦枠12の室内気密材12cは、室内起立面部12bの内周端部より外周寄りに配置されているため、熱伸びが生じて縦框22の室内面部22cが外周側に移動しても、縦枠12の室内気密材12cに対して当接した状態を維持する。また、縦框22に設けられた室外気密材22dも、縦枠12の内周面部12aに対して当接する。
このように、サッシの縦辺では見込方向の3か所で枠体1と框体3との間を閉塞するので、サッシ室内外の火炎や空気の貫通を確実に遮蔽することができる。縦遮炎壁部40は、室内気密材12cや室外気密材22dが設けられる位置と異なる見込方向位置に形成されているので、室内気密材12cや室外気密材22dの位置で万一、隙間が生じても、縦遮炎壁部40で確実に閉塞状態を維持することができる。
また、縦框22が縦枠12の内周面側に移動すると、室内気密材12cの延出ヒレ部12dが縦框22の室内面部22cに当接し、ここでも室内気密材12cの縦框22に対する当接を確保できる。これにより、火災発生時にも確実に室内気密材12cが縦框22に当接し、隙間を発生させないようにすることができる。
本実施形態のサッシでは、框体3の外周面と対向する枠体1の内周面に、上下左右の四周に渡って見込方向に重なり合う対向面部31、36、42、42を形成したことにより、サッシが高温に晒されて框体3の外周面が枠体1の内周面に接近した際に、四周に渡って枠体1と框体3との間を閉塞することができ、火炎や空気の貫通を防止することができて防火性能を高くすることができる。
本実施形態のように、対向面部を枠体1の内周面に形成する代わりに、框体3の外周面に対向面部を形成することもできる。図9には、第2の形態の対向面部を有した縦枠12付近の拡大横断面図を示している。図9は、火災発生時に縦框22が縦枠12の内周面に接近した状態を示している。この図に示すように、縦枠12の内周面部12aに代わって、縦框22の外周面部22bに、縦枠12の内周面部12aに向かって突出する縦遮炎壁部40が形成されており、その先端面が通常時は縦枠12に対して対向し、火災発生時には縦枠12に対して当接する対向面部42となっている。
このとき、サッシの上辺や下辺においては、図3や図5と同じく枠体1側に対向面部31、36を形成してもよいし、框体3側に対向面部を形成してもよい。いずれにしても、各対向面部は上下左右の四周に渡って見込方向位置が重なり合うように配置されていればよい。
図10には、第3の形態の対向面部を有した縦枠12付近の拡大横断面図を示している。図10も、火災発生時に縦框22が縦枠12の内周面に接近した状態を示している。この図に示すように、縦枠12の内周面部12aには、内周側に向かって突出する突出片43が形成され、一方で対向する縦框22の外周面部22bには、外周側に向かって突出する縦遮炎壁部40が形成されている。
縦遮炎壁部40は、縦枠12の突出片43に対して室内側に隣接する見込方向位置に形成されており、火災発生時に縦框22が縦枠12の内周面に接近すると、図10に示されているように、縦遮炎壁部40が突出片43の室内側面及び縦枠12の内周面部12aに当接する。
このように、枠体1側と框体3側の両方に突出する部分を設けて、枠体1と框体3との間の隙間を閉塞するようにしてもよい。また、サッシの上辺や下辺も、同様に構成してもよいし、第1の形態や第2の形態のように、枠体1側または框体3側のいずれかに対向面部を形成してもよい。いずれにしても、縦遮炎壁部40が突出片43と当接する見込方向位置と、上下辺の対向面部または遮炎壁部が突出辺と当接する見込方向位置とが、上下左右の四周に渡って重なり合っていればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では縦辷り出し窓サッシについて本発明を適用したものを示したが、窓の種類はこれに限られず、横辷り出し窓や開き窓、外倒し窓や突き出し窓など、障子が開閉自在な窓であれば、本発明を適用することができる。
1 枠体
2 障子
3 框体
4 パネル体
5 ハンドル
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
20 上框
21 下框
22 縦框
30 上遮炎壁部
31 対向面部
31a 傾斜面部
35 下遮炎壁部
36 対向面部
36a 傾斜面部
40 縦遮炎壁部
41 垂直面部
42 対向面部

Claims (4)

  1. 枠体内に框体を設けた障子を納めてなるサッシであって、
    前記枠体と前記框体の対向する対向面に、前記框体が火災時に熱伸びした際に前記框体を室内側に引き寄せる形状が長手方向全長に渡って設けられていることを特徴とするサッシ。
  2. 前記引き寄せる形状は、前記枠体の上枠及び前記框体の上框の対向する部分、前記枠体の下枠及び前記框体の下框の対向する部分の、少なくともいずれかに設けた請求項1に記載されたサッシ。
  3. 前記枠体の前記対向面は室外側に向かって内周側に傾斜した傾斜面を有しており、前記框体の前記対向面は、前記枠体の傾斜面と同じ向きに傾斜して対向する框体の傾斜面を有している請求項1または2に記載されたサッシ。
  4. 前記障子は前記枠体に対して開閉可能であり、前記枠体は前記障子の室内側の見付け面に対向する対向面部と、前記対向面部に設けられていて前記障子の前記室内側の見付け面に当接可能な気密材とを備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載されたサッシ。
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