JP6425934B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、室内外を連通する開口を形成する枠体と、枠体に回動自在に支持されて開口を開閉可能な戸体と、を備えた建具に関する。
室内外を連通する開口を形成する枠体と、枠体に回動自在に支持されて開口を開閉可能な戸体と、を備えた建具としては、例えば、躯体開口部に取り付けられる枠と、枠に蝶番で開閉自在に取り付けた戸とを備えた勝手口ドアが知られている(例えば、特許文献1参照)。この勝手口ドアの戸は、上框、下框、吊元框、戸先框を有しており、框組みされた上框及び下框の外周側見込面に長手方向に沿って設けられた金属製補助材の見込面に熱膨張性耐火材が長手方向に沿って設けられている。また、吊元框および戸先框の外周側見込面にも熱膨張性耐火材が長手方向に沿って設けられている。そして、戸が、火災により熱せられた面側が膨らむように反りが発生した際には、各框の外周側見込面に設けられた熱膨張性耐火材が発泡して、反りが生じた戸と枠との間の隙間を塞ぐことにより、火炎や煙の進入を阻止している。
特開2013−127169号公報
上述した勝手口ドアでは、火災により戸に反りが発生した際には、火元側の空間では上昇気流が発生するため戸の下端側では負圧になるが、戸の下端側の外周側見込面に設けられた熱膨張性耐火材が発泡して、反りが生じた戸と枠との間の隙間を生じないように塞ぐことにより反対側の空間の空気が火元側の空間に流入されることが阻止される。しかしながら、火災が発生した場合には、戸や枠に設けられたシール材等が燃焼することにより、可燃性ガスが発生し、上昇気流により戸の上端側に移動する。このとき、上述した勝手口ドアのように戸の上端側が熱膨張性耐火材により塞がれていると、可燃性ガスが上部に充満し火炎が引火する虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より防火性に優れた建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内外を連通する開口を形成する枠体と、前記枠体に回動自在に支持されて前記開口を開閉可能な戸体と、を備えた建具であって、前記枠体は、前記戸体が前記開口を閉じた状態で、前記戸体の外周を囲む外周枠部と、前記外周枠部と繋がり室内側または室外側にて前記開口の中央側に突出して前記戸体の室内または室外に臨む面が当接される当接枠部と、を有し、前記戸体は、面材と、前記面材の四周を囲む上框、下框、戸先框、及び、吊元框が框組みされた框体と、前記吊元框側の少なくとも上下2箇所にて前記枠体に回動自在に支持される支持部と、前記戸先框側にて前記開口を閉止した状態を維持すべく前記枠体に係止するラッチ機構と、を有し、前記框体の外周部における前記ラッチ機構の前記枠体との係止部と、最も下に位置する前記支持部との間の部位に加熱発泡材が設けられており、前記框体の外周部のうち前記下框の外周部に設けられる前記加熱発泡材は、前記開口を閉止した状態において、見込み方向における前記枠体の前記当接枠部側に偏った位置に設けられていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、戸体の框体の外周部において、戸先側のラッチ機構の枠体との係止部と、吊元框側にて戸体を回動自在に支持し最も下に位置する支持部との間の部位に加熱発泡材が設けられている。このため、建具が火炎に晒された場合には、係止部と最も下の支持部との間の部位に設けられた加熱発泡材が発泡するので、たとえ戸体に反りが生じたとしても框体の外周部おいて戸体の下側で隙間が生じることを防止することが可能である。このため、火元側への空気の流入が阻止されて火炎の勢いを抑えることが可能である。また、建具が火炎に晒された際には、係止部と上側の支持部との間の部位と枠体との間にも隙間が生じるが、この隙間は塞がれないので、火元側にて発生した可燃性ガスを火元と反対側の空間に排出させることが可能である。このため、より防火性に優れた建具を提供することが可能である。
また、下框の外周部に設けられる加熱発泡材は、見込み方向における枠体の当接枠部側に偏った位置に設けられているので、火災等により開口を閉止した状態の戸体に反りが生じたとしても、加熱発泡材は枠体との間にて発泡して隙間が生じることを防止することが可能である。このため、より防火性に優れた建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記面材は、複層ガラスであり、前記下框は、上部に前記複層ガラスの下端が挿入されるガラス挿入部と、前記ガラス挿入部に進入した水を当該下框の下方に排出する水抜き孔と、を有し、前記加熱発泡材は、前記水抜き孔を閉塞しない位置に設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、複層ガラスにてガラス板の間に介在されたスペーサやシール材が火災等により加熱されて可燃性ガスを発生したとしても、水抜き孔から下框の下方に排出させることが可能である。
かかる建具であって、前記戸先框の外周部における前記ラッチ機構の前記枠体との前記係止部より下側の部位に設けられる前記加熱発泡材は、前記戸先框の下端側に偏った位置に設けられていることが望ましい。
戸体の戸先框に反りが生じる場合には、係止部の近傍では隙間が生じず、係止部から下方に向かって隙間が反りの湾曲に伴って大きくなる。このため、上記建具のように、係止部より下側の部位に設けられる加熱発泡材が、戸先框の下端側に偏った位置に設けられていることにより、より少ない加熱発泡材により戸先框と枠体との隙間を塞ぐことが可能である。
かかる建具であって、前記戸先框と前記枠体とは複数のヒンジにより接合されており、 前記複数のヒンジのうち最も下に位置する前記ヒンジが最も下に位置する前記支持部であることが望ましい。
このような建具によれば、戸先框と枠体とが複数のヒンジにより接合された、より防火性に優れた建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記戸体は、上下の端部が各々前記枠体により回動自在に軸支されており、前記下の端部を軸支する部位が最も下に位置する前記支持部であることとしてもよい。
このような建具によれば、戸体の上下の端部が各々枠体により回動自在に軸支された、より防火性に優れた建具を提供することが可能である。
本発明によれば、より防火性に優れた建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を室外側から見た正面図である。 本発明に係る建具の縦断面図である。 本発明に係る建具の平断面図である。 下框に設けられた水抜き孔を示す縦断面図である。 下端閉塞部材を示す斜視図である。 ヒンジにより支持される扉を示す図であり、図6(a)は、ヒンジにより支持される扉の正面図であり、図6(b)は、ヒンジにより支持される扉の戸先側の側面図であり、図6(c)は、ヒンジにより支持される扉の吊元側の側面図であり、図6(d)は、ヒンジにより支持される扉を下から見た図である。 加熱された扉に生じる反りを説明する図である。 図8(a)は、上下端が支持された扉を備えた建具を室外側から見た正面図であり、図8(b)は、上下端が支持される扉の戸先側の側面図であり、図8(c)は、上下端が支持され扉を下から見た図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
以下の説明においては、建具が建物に取り付けられている状態で室外側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となり扉の幅となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具を構成する各部材及び各部位については、単体の状態であっても建具が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
建具1は、図1に示すように、室内外を連通する開口2aを形成する枠体2と、枠体2にヒンジ2bにより回動自在に支持されて開口2aを開閉可能な戸体としての扉10と、を備えている。
枠体2は、扉10の上に位置する上枠21と、扉10の下に位置する下枠22と、扉10の左右にそれぞれ位置する縦枠23、24とが、矩形状に枠組みされており、その内側が開口2aをなしている。枠体2は、図2、図3に示すように、当該枠体2に取り付けられて開口2aを閉じた状態の扉10の外周を囲む外周枠部21a、22a、23a、24aと、外周枠部21a、22a、23a、24aを繋がり見込み方向における中央より室内側にて開口2aの内側に突出し、扉10の室内に臨む面10aが当接される当接枠部21b、22b、23b、24bとを有している。
上枠21、下枠22、左右の縦枠23、24が有する当接枠部21b、22b、23b、24bには室外側に向かって突出するようにシール材3が各々全長に渡って設けられており、枠組みされた状態では、上枠21、下枠22、左右の縦枠23、24の各シール材3が矩形状に繋がるように構成されている。
上枠21および左右の縦枠23、24の当接枠部21b、23b、24bには先端部、すなわち、開口2aの中央側にシール材3が設けられており、シール材3と外周枠部21a、23a、24aとの間の当接枠部21b、23b、24bには、室外に臨む面に加熱発泡材としての熱膨張性黒鉛5が設けられている。下枠22の当接枠部22bには外周枠部22aより上方に立ち上がった当接枠部22bの上下方向におけるほぼ中央にシール材3が設けられている。当接枠部22bのシール材3より上側には、室外に臨む面に熱膨張性黒鉛5が下枠22の全長に亘って設けられており、当接枠部22bのシール材3より下側には、室外に臨む面に熱膨張性黒鉛5が下枠22の両端部側に位置させて設けられている。
扉10は、面材としての複層ガラス11と、複層ガラス11の四周を囲む上框12、下框13、戸先框14、及び、吊元框15が框組みされた框体16とを有している。上框12、下框13、戸先框14、及び、吊元框15は、いずれもアルミニウム製の押し出し成形部材であり、各々長手方向に沿う中空部12a、13a、14a、15aを有している。上框12は、戸先框14と吊元框15との上端部間に、下框13は戸先框14と吊元框15との上端部間に、それぞれ配置され、戸先框14側または吊元框15側から進入するビス(不図示)により接合されて矩形状の框体16が形成されている。矩形状に接合された框体16の内周側に、合成樹脂製のセッティングブロック6に支持されて複層ガラス11が嵌め込まれ、複層ガラス11の表裏面と各框12、13、14、15との間はシール材8で封止されている。
下框13における、嵌め込まれた複層ガラス11の下面と対向するガラス対向部13bと、ガラス対向部13bとともに下框13の中空部13aを形成し、下框13の下面をなして下枠22の外周枠部22aと対向する下枠対向部13cとには、図4、図6(b)に示すように、複数の水抜き孔13dが設けられている。この水抜き孔13dにより、複層ガラス11の表面を伝ってガラス対向部13bに至った水等が下框13から下枠22側に排出されるように形成されている。ここで、下框13の上部に設けられ、複層ガラス11の下端がガラス対向部13b上に配置されたセッティングブロック6に支持されており、複層ガラス11の表裏面と下框13との間がシール材8で封止されている部位、すなわち、複層ガラス11の下端部が挿入されている部位がガラス挿入部13fに相当する。
扉10は、吊元框15が右側の縦枠24に3箇所でヒンジ2bにより回動自在に支持されている。より具体的には、扉10は吊元框15の上下の端部側でそれぞれ1箇所ずつ支持され、上下方向における中央より僅かに上側にて1箇所支持されている。本実施形態では、下端部側に設けられているヒンジ2bが最も下に位置するヒンジ2bに相当する。また、戸先框14側には、扉10が開口2aを閉止した状態を維持すべく枠体2に係止し、ハンドル4を操作することにより解除されるラッチ機構7が設けられている。
左右の縦框である戸先框14、及び、吊元框15の下端には、各縦框14、15が有する中空部14a、15aの下端を塞ぐように中空部14a、15a内に配置される鉄製の下端閉塞部材17が各縦框14、15にそれぞれ固定されている。下端閉塞部材17は、例えば図5に示すように、戸先框14、及び、吊元框15の中空部14a、15aを形成し隣り合う2つの壁部14b、15bにそれぞれ当接される2つの板部17a、17bでなるL字状の本体部17cと、本体部17cをなす一方の板部17aが他方の板部17bより延出されて、2つの板部17a、17bとほぼ直交するように水平に折り曲げられ、中空部14a、15aの面積とほぼ同じ面積を有する閉塞部17dとを有している。戸先框14、及び、吊元框15に設けられる下端閉塞部材17は、左右が反転した形状をなしている。
図6に示すように、扉10における外周部をなす、上框12、下框13、戸先框14、及び、吊元框15の外周部としての外周面12e、13e、14e、15eのうち、下框13、戸先框14、及び、吊元框15の外周面13e、14e、15e、すなわち、扉10を閉じた状態で下枠22および左右の縦枠23、24の外周枠部23a、24aと対面する部位には、加熱発泡材としての熱膨張性黒鉛5が設けられている。より具体的には、戸先框14の外周面14eにおける、ラッチ機構7による縦枠23との係止部2cより下側であって戸先框14の下側の部位と、戸先框14の中空部14a内に設けられた下端閉塞部材17の下面17eに熱膨張性黒鉛5が設けられている。吊元框15の外周面15eにおける、下端側のヒンジ2bより下側の部位と吊元框15の中空部15a内に設けられた下端閉塞部材17の下面17eに熱膨張性黒鉛5が設けられている。13下框の外周面13eには、水抜き孔13dを閉塞しないとともに室内側に偏らせた位置に全長に渡って熱膨張性黒鉛5が設けられている。そして、扉10の外周面12e、13e、14e、15eの、その他の部位には、熱膨張性黒鉛は設けられていない。すなわち、熱膨張性黒鉛5は、扉10の外周面12e、13e、14e、15eにおいて、ラッチ機構7の枠体2との係止部2cと、下側のヒンジ2bにて支持された支持部2dとの間の部位に設けられている。ここで、熱膨張性黒鉛5は、水抜き孔13dを閉塞しなければ、水抜き孔13dと重なる位置に配置されていても構わない。また、ドアクローザーを使用した場合などは、その油分が燃焼する可能性があるので上側のヒンジより上方に必要に応じ熱膨張性黒鉛を設けても良い。
建具1は、アルミニウム製の框体16を有する扉10を備えている。そして、閉じた扉10に仕切られた2つの区間のうちのいずれか一方の側が火元となるような火災が発生した場合には、扉10の火元側の面が加熱されて反対側の面より伸長するため反りが生じる。このとき、扉10は、吊元框15が3箇所でヒンジ2bにより支持されている支持部2dにおいて、また、戸先框14はラッチ機構7により係止されている係止部2cにおいて移動が規制されている。このため、図7に示すように、扉10の規制されている係止部2cおよび支持部2dから離れた部位が、反りによる移動量が大きくなり枠体2との間に隙間が生じる虞がある。すなわち、扉10の戸先側の上下の角となる戸先框14の上下端部が枠体2から最も離れて隙間が大きくなる虞がある。
本実施形態の建具1は、扉10により枠体2が形成する開口2aを閉止する構成であり、扉10が閉じた状態では、扉10の室内側面における周端部が、枠体2にて開口2aの中央側に突出された当接枠部21b、22b、23b、24bのシール材3に当接している。このため、室外側が火元となる場合には、扉10に反りが生じ難く枠体2との間に隙間が生じにくいが、室内側が火元となる場合には、扉10の戸先側の上下の角に枠体2との間隔が最大となる隙間が生じる虞がある。すなわち、扉10と枠体2との間に生じる隙間は、ヒンジ2bによる支持部2dおよびラッチ機構7による係止部2cから戸先側の角部に向かい弧を描くように大きくなる。
火元が室内側となる火災時における扉の室内側では、上昇気流が発生し扉が閉じていれば室内の床側が負圧となる。このとき、扉の反りにより隙間が生じると室外側の新鮮な空気が室内側に流れ込み火災を拡大する虞がある。このため、火災時には扉の下端側に隙間が生じることを防止することが望ましい。
また、建具1が備える扉10は、複層ガラス11が合成樹脂製のセッティングブロック6に支持されて嵌め込まれ、各框12、13、14、15との間はシール材8で封止されている。すなわち扉10には、複層ガラス11のガラス板11a間に介在されたスペーサ11b、セッティングブロック6、シール材8などの合成樹脂製の部材が用いられている。これらの合成樹脂製の部材が火炎に晒されると、可燃性ガスが生じる虞があり、室内側では上昇気流により上方に移動する。また、発生した可燃性ガスの一部は下框13に設けられた水抜き孔13dから下枠22側に排出される虞もある。このため、上昇する可燃性ガスを室外に排出するため、扉10の上端側に生じた隙間は塞がないことが望ましく、下框13の水抜き孔13dから下枠22側に排出された可燃性ガスの室内側への移動を防止することが望ましい。
このため本実施形態の建具1においては、扉10の外周面12e、13e、14e、15eにおいて、ラッチ機構7の枠体2との係止部2cと、下側のヒンジ2bにて支持された支持部2dとの間の部位に熱膨張性黒鉛5を設けて、火災により加熱された際には、扉10の外周面12e、13e、14e、15eに設けられた熱膨張性黒鉛5が膨張することにより、扉10の下側、より具体的にはラッチ機構7による係止部2cより下側にて扉10と枠体2との間に隙間が生じないように構成している。このとき、ラッチ機構7による係止部2cより上側に熱膨張性黒鉛5を設けないのは、前述したように、火災により発生した可燃性ガスを室外に排出する隙間を確保するためである。
本実施形態の建具1によれば、建具1が火炎に晒された場合には、扉10の框体16の外周面12e、13e、14e、15eにおいて、戸先框14側のラッチ機構7の枠体2との係止部2cと、吊元框15側にて扉10を回動自在に支持する下端側のヒンジ2bによる支持部2dとの間に設けられた熱膨張性黒鉛5が発泡するので、たとえ扉10に反りが生じたとしても框体16の外周面12e、13e、14e、15eおいて扉10の下端側に隙間が生じることを防止することが可能である。このため、火元側への空気の流入が阻止されて火炎の勢いを抑えることが可能である。また、建具1が火炎に晒された際には、係止部2cと上端側のヒンジ2bによる支持部2dとの間の部位と枠体2との間には隙間が生じるので、火元側にて発生した可燃性ガスを火元と反対側の室外側に排出させることが可能である。このため、より防火性に優れた扉10および建具1を提供することが可能である。
また、下框13の外周面13eに設けられる熱膨張性黒鉛5は、見込み方向における枠体2の当接枠部22b側に偏った位置に設けられているので、火災等により扉10に反りが生じたとしても、熱膨張性黒鉛5は枠体2との間にて発泡して隙間が生じることを防止することが可能である。このため、より防火性に優れた建具1を提供することが可能である。
また、複層ガラス11にてガラス板11aの間に介在されたスペーサ11bやシール材8が火災等により加熱されて可燃性ガスが発生したとしても、発生した可燃性ガスは水抜き孔13dから下框13の下方に排出される。このとき、発泡した熱膨張性黒鉛5より反火元側の水抜き孔13dから排出された可燃性ガスは、火元側に移動することを防止することが可能である。また、発泡した熱膨張性黒鉛5より火元側の水抜き孔13dから排出された可燃性ガスは、扉10の上端側と枠体2との間の隙間から反火元側に排出させることが可能である。
扉10の戸先框14に反りが生じる場合には、係止部2cの近傍ではほとんど隙間が生じず、ラッチ機構7による係止部2cから下方に向かって隙間が大きくなる。このため、係止部2cより下側の部位に設けられる熱膨張性黒鉛5が、戸先框14の下端側に偏った位置に設けられていることにより、より少ない熱膨張性黒鉛5により戸先框14と枠体2との間に隙間が生じることを防止することが可能である。よって、効率良く防火性を向上させることが可能である。
本実施形態においては、扉10の下框13の外周面13e、すなわち下面に下框13の全長に亘って熱膨張性黒鉛5を設けた例について説明したが、熱による扉10に生じる反りに応じて、必ずしも下框13の全長に亘って熱膨張性黒鉛5が設けられていなくとも良い。例えば、扉10に図7に示すような反りが生じる場合には、反りが生じた際に下枠22のとの間に生じる隙間が小さな、扉10の幅方向における中央部近傍には、熱膨張性黒鉛5が設けられていなくとも良い。
熱により扉10に生じる反りは、ラッチ機構やヒンジなど扉10が枠体2と係止または支持されている位置からより離れている位置にて反り量が最大となる。このため、ラッチ機構7による縦枠23との係止部2cと、最も下に位置するヒンジによる支持部2dとの間の部位に設ける加熱発泡材は、扉に生じた反りにより枠体との間に生じる隙間の大きさに応じて設ける位置及び範囲を設定しても良い。
上記実施形態においては、扉10がヒンジ2bにより支持されている例について説明したが、これに限らず、例えば、図8に示すような、扉10が吊元框15側の上下に鉛直方向に沿って設けられた回動軸18aにより回動自在に軸支されていても構わない。このとき回動軸18aを備える回動支持部材18が金属で形成されている場合には、図8に示すように、回動支持部材18の下枠22と対向する部位には熱膨張性黒鉛5を設ける必要はない。
上記実施形態においては、扉10の室内に臨む面10aが枠体2の当接枠部21b、22b、23b、24bに当接されて扉10が室外側に開く例について説明したが、扉の室外に臨む面が枠体の当接枠部に当接されて扉が室内側に開く建具であっても構わない。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 枠体、2a 開口、2b ヒンジ、2c 係止部、2d 支持部、
5 熱膨張性黒鉛、7 ラッチ機構、10 扉、11 複層ガラス、12 上框、
13 下框、13d 水抜き孔、13e 外周面、14 戸先框、14e 外周面、
15 吊元框、15e 外周部、16 框体、17 下端閉塞部材、
18 回動支持部材、21 上枠、21a 外周枠部、21b 当接枠部、
22 下枠、22a 外周枠部、22b 当接枠部、23 左の縦枠、
23a 外周枠部、23b 当接枠部、24 右の縦枠、24a 外周枠部、
24b 当接枠部、

Claims (5)

  1. 室内外を連通する開口を形成する枠体と、
    前記枠体に回動自在に支持されて前記開口を開閉可能な戸体と、
    を備えた建具であって、
    前記枠体は、前記戸体が前記開口を閉じた状態で、前記戸体の外周を囲む外周枠部と、前記外周枠部と繋がり室内側または室外側にて前記開口の中央側に突出して前記戸体の室内または室外に臨む面が当接される当接枠部と、を有し、
    前記戸体は、面材と、前記面材の四周を囲む上框、下框、戸先框、及び、吊元框が框組みされた框体と、
    前記吊元框側の少なくとも上下2箇所にて前記枠体に回動自在に支持される支持部と、
    前記戸先框側にて前記開口を閉止した状態を維持すべく前記枠体に係止するラッチ機構と、を有し、
    前記框体の外周部における前記ラッチ機構の前記枠体との係止部と、最も下に位置する前記支持部との間の部位に加熱発泡材が設けられており、
    前記框体の外周部のうち前記下框の外周部に設けられる前記加熱発泡材は、前記開口を閉止した状態において、見込み方向における前記枠体の前記当接枠部側に偏った位置に設けられていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記面材は、複層ガラスであり、
    前記下框は、上部に前記複層ガラスの下端が挿入されるガラス挿入部と、
    前記ガラス挿入部に進入した水を当該下框の下方に排出する水抜き孔と、
    を有し、
    前記加熱発泡材は、前記水抜き孔を閉塞しない位置に設けられていることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項に記載の建具であって、
    前記戸先框の外周部における前記ラッチ機構の前記枠体との前記係止部より下側の部位に設けられる前記加熱発泡材は、前記戸先框の下端側に偏った位置に設けられていることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の建具であって、
    前記戸先框と前記枠体とは複数のヒンジにより接合されており、
    前記複数のヒンジのうち最も下に位置する前記ヒンジが最も下に位置する前記支持部であることを特徴とする建具。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の建具であって、
    前記戸体は、上下の端部が各々前記枠体により回動自在に軸支されており、
    前記下の端部を軸支する部位が最も下に位置する前記支持部であることを特徴とする建具。
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