JP4132998B2 - ダレ下がり防止金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ブラケットを介して建物開口部に取付けられる外付枠のダレ下がりを防止するダレ下がり防止構造である。
【0002】
【従来の技術】
出願人は、防風、防雨、防犯の本来の雨戸の機能を保持させつつ、採光性を確保でき、且つ、外断熱を図ることができる雨戸を開発している。
このような雨戸を建物の開口部に外付けする場合には、雨戸等の重量による外付枠の「ダレ下がり」を防止する必要があるが、この場合、次のような課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
第1に、マンション等の高層の建物においては、効率性、安全性の面から「ダレ下がり」防止工事を室内からできるようにすることが望ましい。
第2に、建物の開口部の納りには、種々の態様があり、各態様毎に個別に対応していたのでは、施工の効率が悪い。
例えば、開口部のサッシ枠の下枠下方に皿板がある場合とない場合がある。また、サッシ枠の室外側の面(サッシ面)と躯体の壁面(外壁面)の位置関係において、サッシ面が外壁面より室内側に位置する「内付タイプ」、サッシ面と外壁面が略一致する「半外付タイプ」、サッシ面が外壁面より室外側に位置する「外付タイプ」等の納りがある。これらの各納り毎に、個別にダレ下がり防止金具を作製していたのでは、施工の効率が悪い。
【0004】
そこで本願では、上記課題を解決するためのダレ下がり防止構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、サッシ枠の数箇所に、それぞれタタキ込み式のブラケットの挟付部を打込んで挟み付け、それらのブラケットに外付枠を固定して、予め外付枠に取付けたダレ下がり防止金具により、外付枠のダレ下がりを防止するダレ下がり防止構造であって、前記防止金具は、前記外付枠下枠の裏面に取付けられる本体と、該本体に螺着されたネジからなり、且つ、前記ネジは前記下枠の孔を介して下枠表面側からねじ回し可能に構成されていることを特徴とするダレ下がり防止構造とする(請求項1に記載の発明)。
この発明によれば、室内側からドライバー等で簡単に下枠のダレ下がりを直し、下枠を略水平に維持することができる。
【0006】
上記課題を解決するため、サッシ枠の数箇所に、それぞれタタキ込み式のブラケットの挟付部を打込んで挟み付け、それらのブラケットに外付枠を固定して、予め外付枠に上蝶番を取付けて固定したダレ下がり防止金具により、外付枠のダレ下がりを防止するダレ下がり防止構造であって、前記防止金具は、前記上蝶番と、躯体に取付けられる下蝶番と、両蝶番間に取付けられた本体からなり、且つ、この本体は前記上下蝶番により所定の角度で変化することを特徴とするダレ下がり防止構造とした(請求項2に記載の発明)。
この発明によれば、上下の蝶番により、本体が所定の角度で変化するので、開口部の種々の納まりに対応させて下枠のダレ下がりを防止することができ、またその施工効率を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に係るダレ下がり防止金具の実施形態を、図1、図2に基づいて説明する。
図1は金具及びこの金具を取付けた外付枠の下枠側面図、図2(イ)は同金具の平面図、同図(ロ)は同金具の分解図である。なお、上記各図及び後述の各図において、略同一の構成は同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
【0008】
前記金具1は、図1のように外付枠2の下枠20裏面に本体10が固着され、かつ、前記下枠20に設けられた孔200を介して下枠20の表面側から回転可能なネジ11が前記本体10に螺着されて構成されている。
この金具1によれば、前記下枠20の孔200からドライバー等で前記ネジ11を回すことができるので、後述のように室内側から前記下枠20のダレ下がりを簡単に調整することができる。
【0009】
前記本体10は、前記ネジ11を螺着するため、めねじが切られた螺着部100と取付板101とからなる。その取付板101の中心には、前記下枠孔200に対応する貫通孔102が設けられている。
前記ネジ11は、前記螺着部100に対応するおねじ110が切られていると共に、ネジの頭111には「−」又は「+」の溝が設けられ、先端112は、略平坦に形成されている。
上記のように構成された金具1は、前記貫通孔102と下枠孔200を一致させて、下枠20裏面に前記取付板101が固定され、取付けられる。下枠裏面に固定される前記金具1の必要数は、外付枠2のサイズに左右され、概ね2〜3個とする。
なお、前記本体10は筒状に形成されているが、これに限定されるものではなく、また取付板2101の形状は長方体に限定されるものではない。
【0010】
次に、図3に基づき上記金具1の使用例を説明する。
予め外付枠2に前記金具1を取付け、サッシ枠7の網戸レール、左右縦枠及び上枠の数箇所に、それぞれタタキ込み式のブラケット4(図4参照)の挟付部40を打込んで挟み付け、それらのブラケット4に前記外付枠2を固定し、雨戸3を組込む。
なお、前記金具ネジ11の先端112が当たる皿板21の該当箇所に座板5を敷くことが望ましい。雨戸3等の重量の分散を図ると共に、皿板21を傷つけないようにするためである。
その後、雨戸3等の重量による前記外付枠2のダレさがりを、前記ネジ11の回転により調整し、下枠20が略水平を保持できるように、下枠20の高低を調整する。
前記雨戸3の雨戸框30には複数のスラット31が開閉可能に配置されていると共に、スラット31を開いた状態で、雨戸3を引違い可能に前記外付枠2に組付けられるようになっている。
【0011】
この金具1によれば、1)外付枠2の設置時に、室内側からドライバー等で簡単に外付枠2のダレ下がりを是正することができる、2)外付枠2の設置後でも、簡単に外付枠2の高さの微調整を行なうことができる、3)サッシ枠7、皿板21等の開口部をきずつけることがない等の効果を奏する。
【0012】
次に、本発明に係る金具の第2実施形態の構成例を図5及び図6に基づいて説明する。
図5は金具及びこの金具を取付けた外付枠の下枠側面図、図6は同金具の分解図である。
【0013】
前記金具6は、図5に示したように外付枠2の下枠20側に固着される上蝶番60と、躯体側に固着される下蝶番61と、上蝶番60と下蝶番61間に取付けられる本体62から構成されている。
【0014】
前記本体62は、両端にそれぞれ軸部620を備えて、ピース材状又は長尺材状に形成されている。
前記上蝶番60は、前記本体62の軸部620を支える軸受部600と前記下枠20に固定される固定部601を備える。そして軸受部600が下枠20に接し、且つ、その切欠き602が躯体側に臨むように、軸受部600は固定部601に対して略直角に形成されている。なお、後述の図8に示した上蝶番60のように、軸受部600が固定部601に対して逆方向に略直角に形成してもよい。
【0015】
前記下蝶番61は、前記本体62の他方の軸部620を支える軸受部610と躯体側に固定される固定部611を備えると共に、その軸受部610に切欠き612が形成されている。
前記上下蝶番60、61の切欠き602、612は、前記本体62を略50度程度に回動できるように切欠かれている。
前記上下蝶番60、61は、前記本体62と同様にピース状又は長尺状に形成されている。
【0016】
前記本体62の各軸部620は略円柱状に成形され、これら各軸部620と嵌まり合うように、前記上下蝶番60、61の軸受部600、610が成形されており、前記本体62と前記上下蝶番60、61はそれぞれ着脱自在に形成可能である。従って、サッシ面と外壁面の種々の距離関係に対応できるように、前記本体62のサイズにつき、長短の2種類を準備して、施工現場等で上下蝶番60、61への付替えを行っても良い。
【0017】
上記のように構成された金具6は、下枠20に形成された取付部201に、ネジ持ち202を取付け、そのネジ持ち202に前記上蝶番60が固定される。そして、下蝶番61は、ホールインアンカー等を介して躯体側に固定される。
【0018】
次に、図7及び図8に基づき上記金具の使用例を説明する。
図7は、サッシ枠7のサッシ面と外壁面が揃っている納りに、前記外付枠2を取付けた場合の開口部断面図である。
予め外付枠2に前記上蝶番60を取付けて前記金具6を固定し、上述のようにサッシ枠7の網戸レール、左右縦枠及び上下枠の数箇所に、前記ブラケット4を打込んで挟み付け、それらのブラケット4に前記外付枠2を固定する。そして、前記外付枠2が略水平を維持する位置で、前記下蝶番61を躯体側に固定する。その後、雨戸3を組込むようにする。
【0019】
なお、この金具6によれば、図8に示したように、サッシ枠7のサッシ面と外壁面が揃っている場合の納め、サッシ枠7のサッシ面が外壁面に対して室内側に入り込んでいる場合の納め等の場合にも、外付枠2のダレ下がりを防ぐことができる。
即ち、金具6によれば、サッシ面と外壁面の距離に合わせて前記下蝶番61を躯体側に固定することができるので、各開口部の納まりの相違に対応させることができる。
【0020】
以上、前記金具6によれば、1) 皿板21が設けられていない開口部に外付枠2を取付ける場合のダレ下がりを防ぐことができる、2) サッシ面と外壁面の位置関係において、1種類の金具6により「内付タイプ」、「半外付タイプ」、「外付タイプ」等の納りに対応させることができる、等の作用効果を奏する。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、室内側からドライバー等で簡単に下枠のダレ下がりを直し、下枠を略水平に維持することができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、上下の蝶番により、本体が所定の角度で変化するので、開口部の種々の納りに対応させて下枠のダレ下がりを防止することができ、またその施工効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るダレ下がり防止金具の側面図、
【図2】 (イ) 同金具の平面図、(ロ) 同金具の分解図、
【図3】 同金具の使用例図、
【図4】 ブラケットの斜視図、
【図5】 第2実施形態に係るダレ下がり防止金具の側面図、
【図6】 同金具の分解図、
【図7】 同金具の使用例図、
【図8】 同金具の使用例図。
【符号の説明】
1 前記金具 10 本体 11 ネジ
100 螺着部 101 取付板 102 貫通孔
2 外付枠 20 下枠 200 孔
21 皿板
3 雨戸 30 雨戸框 31 スラット
4 ブラケット 40 挟付部
6 前記金具 60 上蝶番 61 下蝶番
62 本体 620 軸部 600 610 軸受部
601 611 固定部 602 612 切欠き
7 サッシ枠
Claims (2)
- サッシ枠の数箇所に、それぞれタタキ込み式のブラケットの挟付部を打込んで挟み付け、それらのブラケットに外付枠を固定して、予め外付枠に取付けたダレ下がり防止金具により、外付枠のダレ下がりを防止するダレ下がり防止構造であって、
前記防止金具は、前記外付枠下枠の裏面に取付けられる本体と、該本体に螺着されたネジからなり、且つ、前記ネジは前記下枠の孔を介して下枠表面側からねじ回し可能に構成されていることを特徴とするダレ下がり防止構造。 - サッシ枠の数箇所に、それぞれタタキ込み式のブラケットの挟付部を打込んで挟み付け、それらのブラケットに外付枠を固定して、予め外付枠に上蝶番を取付けて固定したダレ下がり防止金具により、外付枠のダレ下がりを防止するダレ下がり防止構造であって、
前記防止金具は、前記上蝶番と、躯体に取付けられる下蝶番と、両蝶番間に取付けられた本体からなり、且つ、この本体は前記上下蝶番により所定の角度で変化することを特徴とするダレ下がり防止構造。
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