JP2023021599A - 網戸移動規制部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】網戸の移動を規制可能な網戸移動規制部材を提供すること。【解決手段】網戸移動規制部材6は、横方向に移動可能な網戸5に取り付け可能な取付部61と、取付部61に接続され、横方向に移動可能な障子3が固定されることで固定された障子3により移動が妨げられて網戸5の横方向への移動を規制する移動規制部62と、を備える。【選択図】図5D

Description

本開示は、網戸移動規制部材に関する。
従来、網戸を備える建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-109099号公報
網戸は、横方向に移動可能であるため、強風の場合に、横方向に勢いよく移動することがある。この場合に、網戸が横方向に勢いよく移動して、建具の縦枠に衝突すると、網戸が枠体から外れる可能性がある。
本開示は、網戸の移動を規制可能な網戸移動規制部材を提供することを目的とする。
本開示は、横方向に移動可能な網戸に取り付け可能な取付部と、前記取付部に対して回転可能に前記取付部に接続され、横方向に移動可能な障子が固定されることで固定された前記障子により移動が妨げられて前記網戸の横方向への移動を規制する移動規制部と、を備える網戸移動規制部材に関する。
引き違い窓を室内側から見た正面図である。 図1中のA-A線に沿う横断面図である。 第1実施形態の網戸移動規制部材の取り付け状態を示す図である。 第1実施形態の網戸移動規制部材の斜視図である。 網戸移動規制部材の動作を示す図であって、網戸を一方側の縦枠側に移動させる状態を示す図である。 網戸移動規制部材の動作を示す図であって、図5Aに示す状態から、網戸を一方側の縦枠側に更に移動させて網戸移動規制部材の移動規制部を室内側に回転させる状態を示す図である。 網戸移動規制部材の動作を示す図であって、外障子を一方側の縦枠側に移動させた状態を示す図である。 網戸移動規制部材の動作を示す図であって、網戸の左右方向への移動が規制された状態を示す図である。 第2実施形態の網戸移動規制部材の取り付け状態を示す図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の建具は、引き違い窓1を示している。
本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた引き違い窓1における面材35,45の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記面材35,45の厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。「見込方向」は室内外方向でもある。「見付面」は、引き違い窓1における室外側及び室内側に面するそれぞれの面を意味し、「見込面」は、引き違い窓1において室内外方向に延びる面を意味する。図面において、引き違い窓1の室外側を室外側X1とし、引き違い窓1の室内側を室内側X2とする。
引き違い窓1は、図1及び図2に示すように、図示しない建物躯体の開口部に取り付けられる枠体2と、枠体2の内側に配置される外障子3及び内障子4と、外障子3の室外側X1に配置される1枚の網戸5と、を備える。
枠体2は、上枠21、下枠22及び左右一対の縦枠23,24を矩形に枠組みすることによって構成される。
外障子3及び内障子4は、いずれも引き戸であり、これらを見付方向の左右方向(横方向)にスライド移動可能に構成されることで、枠体2の開口部が閉鎖又は開放される、いわゆる引き違い窓を構成する。
外障子3は、上框31、下框32、戸先側に配置される縦框33及び戸尻側に配置される縦框である外召し合わせ框34を矩形に框組した框体30の内側に、2枚のガラスからなる面材35が納められることによって構成される。外障子3は、枠体2内の室外側X1において、左右方向に移動可能に配置される。
内障子4は、上框41、下框42、戸先側に配置される縦框43及び戸尻側に配置される内召し合わせ框44を矩形に框組した框体40の内側に、2枚のガラスからなる面材45が納められることによって構成される。内障子4は、枠体2内の室内側X2において、左右方向に移動可能に配置される。内障子4の内召し合わせ框44の見込面には、図1に示すように、戸締り用のクレセント錠441が設けられている。
網戸5は、図2に示すように、外障子3よりも室外側X1において、枠体2内を左右方向に移動可能に配置される。網戸5は、外障子3及び内障子4を開けることで開放される開口部から虫等が侵入することを防止する。
網戸5は、図1及び図2に示すように、網戸上框51、網戸下框52及び左右の一方側網戸縦框53,他方側網戸縦框54により矩形に枠組みされた網戸框体55と、網戸框体55内に嵌め込まれて固定された網部56と、一方側網戸縦框53の室内側X2の見付面に設けられるモヘア57と、他方側網戸縦框54の室内側X2の見付面に設けられるモヘア58と、を含んで構成される。
一方側網戸縦框53及び他方側網戸縦框54のそれぞれは、図2に示すように、中空部を有するホロー構造の方形筒状部531,541と、室外側延出片532,542と、室内側延出片533,543と、を有する。
室外側延出片532,542は、方形筒状部531,541の室外側X1の端部から網戸5の左右方向の外側に向かって延出する板状に形成される。室内側延出片533,543は、方形筒状部531,541の室内側X2の端部から網戸5の左右方向の外側に向かって延出する板状に形成される。室外側延出片532,542と、室内側延出片533,543とは、見込方向に離れて平行に配置される。
網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533には、第1実施形態の網戸移動規制部材6が取り付けられる。網戸移動規制部材6は、網戸5の組み立て時に、網戸5に取り付けてもよいし、網戸5の出荷後に、網戸5に後付けで取り付けてもよい。
網戸移動規制部材6は、図2~図4に示すように、取付部61と、移動規制部62と、回転軸部材63と、を備える。
取付部61は、図2及び図3に示すように、網戸5の移動方向の一端部に配置される一方側網戸縦框53の室内側延出片533に取り付け可能である。網戸5の移動方向は、網戸5の左右方向(横方向)である。取付部61は、図3及び図4に示すように、取付部本体611と、網戸5の移動方向の一端部を挟み込んで取り付け可能なクリップ部612と、を有する。
取付部本体611は、上下方向及び左右方向に所定長さ延びる板状に形成される。取付部本体611は、網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533の室内側X2の面に沿って配置される。
クリップ部612は、取付部本体611の室外側X1の面に沿って設けられる。クリップ部612は、取付部本体611の室外側X1の面に設けられるL字突出部613と、L字突出部613の先端に配置される爪部614と、を有する。なお、L字突出部613の先端は、爪により形成されていなくてもよい。
L字突出部613は、網戸5側が開放するL字状に形成される。L字突出部613は、基端側が、取付部本体611の一端側に固定され、先端側が、網戸5側に配置される自由端で構成される。
L字突出部613は、取付部本体611の室外側X1の面から立ち上がり部613aと、立ち上がり部613aの室外側X1の端部から網戸5側に延びる対向板部613bと、を有する。対向板部613bは、取付部本体611に対して、網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533を配置可能な間隔を空けて対向して配置される。
爪部614は、L字突出部613の対向板部613bの先端において、室内側X2の面に設けられる。爪部614が網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533を係止することで、クリップ部612により、取付部61を、網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533に取り付けることができる。
このように構成される取付部61は、取付部本体611とクリップ部612との間に、網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533を挟み込んで、網戸移動規制部材6を、網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533に取り付けることができる。
移動規制部62は、上下方向に延びる回転軸部材63を介して、取付部61に対して回転可能に、取付部61に接続される。移動規制部62は、左右方向(横方向)にスライド移動可能な外障子3が固定されることで、固定された外障子3により移動が妨げられて、網戸5の左右方向への移動を規制する。
移動規制部62は、上下方向に幅を有する板状に形成される。移動規制部62は、基端側が回転軸部材63に接続され、先端側が自由端で構成される。
移動規制部62の先端の室外側X1の角部には、円弧状に傾斜した先端傾斜面621が形成される。先端傾斜面621は、移動規制部62の先端側に向かうに従って、室外側X1から室内側X2に向かうように傾斜する円弧状に形成される。
次に、網戸移動規制部材6の動作について説明する。まず、網戸5の左右方向の一方側の先端に網戸移動規制部材6を取り付けておく。この状態において、図2に示す状態から、外障子3を左右方向の他方側の縦枠24側に移動させる。
その後、図5Aに示すように、網戸5を左右方向の一方側の縦枠23側に移動させる。ここでは、網戸移動規制部材6の移動規制部62の先端が基端側よりも室内側X2に位置するように、移動規制部62を傾けて配置した状態で、網戸5を左右方向の一方側の縦枠23側に移動させる。
これにより、網戸5の左右方向の先端に取り付けられた網戸移動規制部材6は、網戸5の左右方向の一方側への移動に伴って、一方側の縦枠23側に移動する。そして、移動規制部62の先端の先端傾斜面621は、縦枠23の左右方向の内側の見込面23aに当接される。更に網戸移動規制部材6が左右方向の一方側に移動することで、図5Bに示すように、移動規制部62が回転軸部材63の回転軸Jを中心に室内側X2に回転することで、移動規制部62は、図5Cに示すように、一方側の縦枠23の左右方向の内側の見込面23aに沿うように配置される。
ここで、移動規制部62の先端の先端傾斜面621は、室外側X1から室内側X2に向かうように傾斜する円弧状に形成される。そのため、移動規制部62の先端が縦枠23に当接した状態で縦枠23側に移動された場合に、移動規制部62の先端は、先端傾斜面621に沿って室外側X1から室内側X2に回転しやすい。また、先端傾斜面621が円弧状に形成されることで、縦枠23に傷を付けることを防止できる。
次に、図5Cに示すように、外障子3を左右方向の一方側の縦枠23側に移動させることで、外障子3を閉める。この状態で、引き違い窓1を、クレセント錠441(図1参照)により施錠する。これにより、外障子3は、左右方向に移動しないように固定される。
この状態においては、網戸移動規制部材6の移動規制部62は、左右方向に移動可能な障子3が固定されることで、固定された障子3により移動が妨げられて網戸5の左右方向への移動を規制する。そのため、強風が吹いたとしても、図5Dのように、網戸移動規制部材6の移動規制部62が左右方向の一方側の縦枠23と外障子3の縦框33との間に配置されて、網戸5の左右方向の移動が規制される。
つまり、網戸移動規制部材6の移動規制部62は、図5Cに示すように、移動規制部62が縦枠23の左右方向の内側の見込面23aに沿って配置される位置と、図5Dに示すように、移動規制部62が傾いて外障子3の縦框33に引っ掛かって外れない位置と、の間で移動が規制される。よって、強風が吹いた場合においても、網戸5の左右方向への移動を規制することができる。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の網戸移動規制部材6は、左右方向に移動可能な網戸5に取り付け可能な取付部61と、取付部61に接続され、左右方向に移動可能な障子3が固定されることで固定された障子3により移動が妨げられて網戸5の横方向への移動を規制する移動規制部62と、を備える。これにより、簡易に構成で、強風が吹いた場合においても、網戸5の左右方向への移動を規制することができる。
本実施形態においては、移動規制部62は、取付部61に対して回転可能に取付部61に接続される。これにより、移動規制部62を網戸5の移動を規制する位置に容易に移動させることができる。
本実施形態においては、取付部61は、網戸5の一部を挟み込んで取り付け可能なクリップ部612を有する。これにより、クリップ部612により、簡易な構成で、かつ、容易に、網戸移動規制部材6を網戸5に取り付けることができる。
本実施形態においては、移動規制部62の先端には、先端傾斜面621が形成される。これにより、網戸5を左右方向の一方側に移動させた場合に、移動規制部62の先端が縦枠23に当接した状態で縦枠23側に移動されて、移動規制部62の先端は、先端傾斜面621に沿って室外側X1から室内側X2に回転しやすい。よって、移動規制部62を、網戸5の左右方向の移動を規制する位置に容易に回転させることができる。
次に、第2実施形態の網戸移動規制部材6Aについて説明する。第2実施形態で説明しない点については、第1実施形態の説明を援用できる。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同様の符号を付けて、その説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の網戸移動規制部材6Aは、第1実施形態の網戸移動規制部材6がクリップ部612を設けているのに対して、クリップ部612を設けずに粘着テープ615に設けている点と、取付部61Aに対する移動規制部62の回転位置を所定の回転位置に付勢するバネ部材64(付勢部材)を設けている点について、第1実施形態の網戸移動規制部材6と異なる。
第2実施形態の網戸移動規制部材6Aは、図6に示すように、取付部61Aと、移動規制部62と、回転軸部材63と、バネ部材64(付勢部材)と、を備える。
取付部61Aは、取付部本体611と、取付部本体611の室外側X1の面に配置される粘着テープ615と、を有する。取付部61Aの室外側X1の面は、粘着テープ615を介して、網戸5の移動方向の一端部に配置される一方側網戸縦框53の室内側延出片533に取り付け可能である。これにより、粘着テープ615により、簡易な構成で、かつ、容易に、網戸移動規制部材6Aを網戸5に取り付けることができる。粘着テープとしては、例えば、両面テープ等を挙げることができる。
バネ部材64は、回転軸部材63の内部に配置されている。バネ部材64は、取付部61Aに対する移動規制部62の回転位置を所定の回転位置に付勢する。これにより、網戸5を移動させて網戸移動規制部材6Aを枠体2の一方側の縦枠23側の見込面23aに沿うようにセットする場合に、移動規制部62の回転位置を手で調整しなくても、網戸移動規制部材6Aの移動規制部62が縦枠23の左右方向の内側の見込面23aに当たった場合に室内側X2に回転する位置に移動させることができる。これにより、網戸移動規制部材6Aを枠体2の一方側の縦枠23側の見込面23aに沿う位置に容易に配置できる。
以上、本開示の好ましい一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記第1実施形態においては、取付部61にクリップ部612を設けてクリップ部612により網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533に取り付けるように構成し、前記第2実施形態においては、取付部61を粘着テープにより網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533に取り付けるように構成した。しかし、これに限定されない。例えば、取付部をネジにより網戸5の一方側網戸縦框53の室内側延出片533に固定して取り付けるように構成してもよい。
前記第2実施形態のバネ部材64(付勢部材)を、前記第1実施形態の回転軸部材63に設けてもよい。
前記第1実施形態及び前記第2実施形態においては、移動規制部62を、取付部61に対して回転可能に取付部61に接続される構成としたが、これに限定されない。移動規制部62を、取付部61に対して回転しないように構成してもよい。
3 外障子(障子)、5 網戸、6,6A 網戸移動規制部材、61 取付部、62 移動規制部、63 回転軸部材、612 クリップ部

Claims (6)

  1. 横方向に移動可能な網戸に取り付け可能な取付部と、
    前記取付部に接続され、横方向に移動可能な障子が固定されることで固定された前記障子により移動が妨げられて前記網戸の横方向への移動を規制する移動規制部と、を備える網戸移動規制部材。
  2. 前記移動規制部は、前記取付部に対して回転可能に前記取付部に接続される、請求項1に記載の網戸移動規制部材。
  3. 前記取付部は、前記網戸の一部を挟み込んで前記網戸に取り付け可能なクリップ部を有する、請求項1又は2に記載の網戸移動規制部材。
  4. 前記取付部は、前記網戸の一部に貼り付け可能な粘着テープを有する、請求項1又は2に記載の網戸移動規制部材。
  5. 前記取付部に対する前記移動規制部の位置を所定の位置に付勢する付勢部材を有する、請求項1~4のいずれかに記載の網戸移動規制部材。
  6. 前記移動規制部の先端には、傾斜面が形成される、請求項1~5のいずれかに記載の網戸移動規制部材。
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