JP3574996B2 - 開閉窓における障子の建付調整用金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の開閉窓における障子の建付調整用金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物の開閉窓における障子は、当初の建付けが良好であっても、永年の間に障子の自重や材料の劣化、あるいは地震その他の振動等に起因して、障子の枠組み形状が変形し、戸先が下がる現象が度々見られる。
このため、障子の窓枠への納まり具合が不良となり、両者間に隙間が生じ、雨風の吹き込み、あるいは冷暖房の効率低下などの不都合がみられる。
【0003】
この対策として、従来、たとえば窓開閉用金具として縦すべり用開閉金具を用い、横框材に固定した金属板に穿設した長孔に、固定用ねじによって前記縦すべり用開閉金具の一端を取付け、長孔内における固定用ねじの位置を調節することにより、障子の戸先の下がりを修正して、建付の調整を行うようにしたものがみられる。
【0004】
しかしながら、この従来の技術においては、固定用ねじがゆるんで、長孔内ですべりを起こし、位置の安定性が良好に保持できないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の現状に鑑み、障子の建付の調整を簡単かつ容易に実施することができ、かつ調整後の位置安定性も良好な、障子の建付調整用金具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、次のようにして達成される。
(1) 建物の開閉窓における障子の建付調整用金具であって、障子を形成する方形に枠組みした框の縦框材と横框材とが直交する角部近傍の外周面のうち、一方の框材の外周面に固定される基板と、この基板に直交して配設され、他方の框材の外周面に穿設された長さ方向の案内溝に嵌合してスライドするスライド板、およびこの両者を連結する調整用ねじの3者から構成され、基板に穿設された貫通孔に貫挿した調整用ねじを、スライド板に設けたねじ孔に螺合し、この調整用ねじを、回転させて調節することにより、前記スライド板をスライドさせるようにする。
【0007】
(2) 上記(1)項において、スライド板の内面に長さ方向の嵌溝を設け、基板の一端に設けた嵌入突部を前記嵌溝に嵌入させるとともに、この嵌入突部に穿設した貫通孔に調整用ねじを貫挿し、この調整用ねじを前記嵌溝内に設けたねじ孔に螺合させ、前記調整用ねじを回転させて調節することにより、基板の前記嵌入突部を、スライド板の前記嵌溝内でスライドさせる。
【0008】
(3) 上記(1)または(2)項において、窓開閉用金具が、縦すべり用開閉金具、または横框材と横枠間に取付けられる蝶番であって、建付調整用金具の基板を縦框材に固定させる。
【0009】
(4) 上記(1)または(2)項において、窓開閉用金具が、横すべり用開閉金具、または縦框材と縦枠間に取付けられる蝶番であって、建付調整用金具の基板を横框材に固定させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明の建付調整用金具(以下、単に金具と略称する)(1)を框(2)に取付けた状態を、斜め下方から見た部分斜視図、図2は、図1における金具(1)を、框(2)から取りはずした状態を示す下方斜視図、および図3は、金具(1)を内面側上方から見た斜視図である。
【0011】
これらの図面に示すように、本発明の金具(1)は、基板(5)、スライド板(6)、および調整用ねじ(9)を主要部材として構成されている。
【0012】
基板(5)は、長さ方向と直交する断面を内向T字状とした長方形のもので、その一端において、T字状の底片に相当する部分を切欠くことにより、T字状の山部を延出させた状態とした嵌入突部(5b)を形成してある。
この嵌入突部(5b)には、調整用ねじ(9)を貫挿するための内外方向を向く貫通孔(5a)を穿設してある。
【0013】
またスライド板(6)は、帯状の台板(6a)の内面に、対向する内面がほぼ垂直をなし、外側面に、長手方向を向く凹溝(6b)と、それに続いて先端部方向へ向かって内向傾斜する斜面(6c)とを有する左右1対の突条(6d)(6d)を立設し、かつ前記突条(6d)(6d)の垂直をなす対向面間に形成された嵌溝(6e)の一部に、図3に明示するように、長手方向のねじ孔(6f)を穿設した閉塞体(6g)を設けたものである。
【0014】
これら基板(5)とスライド板(6)とを直交するように配し、基板(5)の嵌入突部(5b)をスライド板(6)の嵌溝(6e)に嵌入し、調整用ねじ(9)を前記嵌入突部(5b)における貫通孔(5a)に貫挿し、調整用ねじ(9)をスライド板(6)の前記ねじ孔(6f)に螺合させてある。
【0015】
一方、障子を形成する框(2)は、縦框材(3)と横框材(4)とを、方形に枠組みして構成され、前記基板(5)は、縦框材(3)と横框材(4)が直交する角部近傍の外周面のうち、縦框材(3)の外周面(3a)に、木ねじ(10)によって固定される。
【0016】
また、横框材(4)の外周面(4a)には、図2に示すように、長さ方向を向く案内溝(4b)が穿設され、この案内溝(4b)の左右に対向する側面には、長さ方向を向く受支突条(4c)(4c)が形成されている。
【0017】
スライド板(6)は、前記受支突条(4c)(4c)に上記側面の凹溝(6b)(6b)を嵌合係止させることにより、横框材(4)の案内溝(4b)に取付けられる。
【0018】
窓開閉用金具(8)は、一端は窓枠(7)に取付けられ、他端は、前記スライド板(6)に取付けられる。
窓開閉用金具(8)の一端をスライド板(6)に取付ける態様は、一般に窓開閉用金具(8)のアーム部(8a)の一端が、予め取付部(8b)に取付けられており、この取付部(8b)をスライド板(6)に固定して取付ける。
【0019】
なお、本発明の金具(1)のスライド板(6)は、一般に障子を形成する框の上下の横框材または左右の縦框材に取付けられる。
具体的には、窓開閉用金具(8)が、縦すべり用開閉金具または横框材と横枠間に取付けられる蝶番である場合には、金具(1)の基板(5)は、左右の縦框材のうち回転軸となる一方の縦框材の外周面の上下に固定され、スライド板(6)は、上下の横框材の外周面に取付けられる。
【0020】
また、窓開閉用金具(8)が、横すべり用開閉金具または縦框材と縦枠間に取付けられる蝶番である場合には、金具(1)の基板(5)は、上下の横框材のうち回転軸となる一方の横框材の外周面の左右に固定され、スライド板(6)は、左右の縦框材の外周面に取付けられる。
【0021】
本発明の金具(1)による障子の建付調整は、次のようにして行われる。
たとえば、実施形態で示したように、窓開閉用金具として縦すべり用開閉金具を用いた場合において、当初の建付け時、または永年の経時的変化により、障子の戸先(図1において左端に位置する図示しない縦框材の外周面)が下り過ぎた場合は、上下の横框材のうち、上框材に取付けたスライド板(6)の位置をそのままにして、下框材側の金具(1)の調整用ねじ(9)を、ドライバーを用いて、右または左に回転させて、スライド板(6)を下框材(4)に対して相対的に右向きにスライドさせるか、または下框材に取付けたスライド板(6)の位置をそのままにして、上框材側の金具の調整用ねじを回転させて、スライド板(6)を上框材に対して相対的に左向きにスライドさせれば、戸先は上方に上がることとなる。
【0022】
反対に、障子の戸先が上り過ぎた場合は、前記と逆にすればよい。
【0023】
また、窓開閉用金具が、横框材と横枠間に取付けられる蝶番である場合も、上記と同様である。
【0024】
一方、窓開閉用金具が、横すべり用開閉金具である場合は、障子の戸先、たとえば、上框材の外周面が右側に片寄り過ぎた場合は、左右の縦框材のうち、右框材に取付けたスライド板の位置をそのままにして、左框材側の金具の調整用ねじを回転させて、スライド板を左框材に対して相対的に上向きにスライドさせるか、または左框材に取付けたスライド板の位置をそのままにして、右框材側の金具の調整用ねじを回転させて、スライド板を右框材に対して相対的に下向きにスライドさせればよい。
また、窓開閉用金具が、縦框材と縦枠間に取付けられる蝶番である場合も、上記と同様である。
【0025】
なお、上記いずれの場合も、上下の框材に取付けたスライド板の両方または左右の框材に取付けたスライド板の両方を調整して行うこともできる。
【0026】
上述の実施形態では、スライド板(6)に設けるねじ孔として、嵌溝(6e)の一部に、長手方向のねじ孔(6a)を穿設した閉塞体(6g)を設けて形成したが、このほか、スライド板(6)の嵌溝(6e)の溝内面にねじ溝を螺刻し、これをねじ孔として用いることもできる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1に記載の発明によれば、障子の建付当初における調整ばかりでなく、永年の間に障子の自重や材料の劣化、あるいは地震その他の振動等に起因して、障子の枠組み形状が変形し戸先が下がる現象などの経時的歪みに対しても、ドライバーによる調整用ねじの調節だけで、極めて簡単に建付の調整を行なうことができ、しかも調整後の位置安定性も良好である。
【0028】
請求項2に記載の発明によれば、調整用ねじの左右の回転による調節が、スライド板のスライドに直接的に連動し、効果的かつ容易に建付の調整を行なうことができる。
【0029】
請求項3に記載の発明によれば、窓開閉用金具が縦すべり用開閉金具または横框材と横枠間に取付けられる蝶番である場合に、位置的に調節し易い縦框材に固定した基板の貫通孔に貫挿した調整用ねじの調節により容易に建付の調整を行なうことができる。
【0030】
請求項4に記載の発明によれば、窓開閉用金具が横すべり用開閉金具または縦框材と縦枠間に取付けられる蝶番である場合に、位置的に調節し易い横框材に固定した基板の貫通孔に貫挿した調整用ねじの調節により容易に建付の調整を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金具を框に取付けた状態を斜め下方から見た部分斜視図である。
【図2】図1における金具を框から取りはずした状態を示す斜視図である。
【図3】金具を斜め上方から見た斜視図である。
【符号の説明】
(1)建付調整用金具
(2)框
(3)縦框材
(3a)縦框材の外周面
(4)横框材
(4a)横框材の外周面
(4b)案内溝
(4c)受支突条
(5)基板
(5a)貫通孔
(5b)嵌入突部
(6)スライド板
(6a)台板
(6b)凹溝
(6c)斜面
(6d)突条
(6e)嵌溝
(6f)ねじ孔
(6g)閉塞体
(7)窓枠
(8)窓開閉用金具
(8a)アーム部
(8b)取付部
(9)調整用ねじ
(10)木ねじ
Claims (4)
- 障子を形成する方形に枠組みした框の縦框材と横框材とが直交する角部近傍の外周面のうち、一方の框材の外周面に固定される基板と、この基板に直交して配設され、他方の框材の外周面に穿設された長さ方向の案内溝に嵌合してスライドするスライド板、およびこの両者を連結する調整用ねじの3者から構成され、基板に穿設された貫通孔に貫挿した調整用ねじを、スライド板に設けたねじ孔に螺合し、この調整用ねじを、回転させて調節することにより、前記スライド板をスライドさせるようにしたことを特徴とする開閉窓における障子の建付調整用金具。
- スライド板の内面に長さ方向の嵌溝を設け、基板の一端に設けた嵌入突部を前記嵌溝に嵌入させるとともに、この嵌入突部に穿設した貫通孔に調整用ねじを貫挿し、この調整用ねじを前記嵌溝内に設けたねじ孔に螺合させ、前記調整用ねじを回転させて調節することにより、基板の前記嵌入突部を、スライド板の前記嵌溝内でスライドさせるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の開閉窓における障子の建付調整用金具。
- 窓開閉用金具が、縦すべり用開閉金具、または横框材と横枠間に取付けられる蝶番であって、建付調整用金具の基板を縦框材に固定させたことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉窓における障子の建付調整用金具。
- 窓開閉用金具が、横すべり用開閉金具、または縦框材と縦枠間に取付けられる蝶番であって、建付調整用金具の基板を横框材に固定させたことを特徴とする請求項1または2に記載の開閉窓における障子の建付調整用金具。
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JP13164199A Expired - Lifetime JP3574996B2 (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 開閉窓における障子の建付調整用金具 |
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