JP2008223284A - リフォームサッシ及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の開口部1に設けられた既設サッシAの上下枠2、3及び縦枠4の内方にそれぞれベース材40、41、42を固定し、該ベース材によって構成されたベース枠Cの内方に新設サッシBを固定したリフォームサッシにおいて、上記下枠3に対応する下ベース材41には既設サッシの下枠の外レール14と内レール13の間の外レール14上を含む外レール14寄り位置に取付壁43を形成するとともに、該取付壁43の屋内側に水平な平坦部44を延長形成し、新設サッシBの下枠22を上記平坦部44に載置し、新設サッシの下枠22の中央部に形成された釘打ちフィン24bを上記取付壁43にビス止め固定した。
【選択図】図5
Description
(1)既設サッシの下枠上に取付部材と倒れ防止部材を別個に取り付ける必要があり、それぞれを位置決めしたりネジ止めしたりするのに手間がかかり、施工が面倒である。
(2)取付部材は既設サッシの下枠の外レール支持部上に設けられて新設サッシを支持固定する構成であるから、新設サッシの荷重は窓台の屋外側に偏り安定しにくい。
(3)取付部材は既設サッシの外レールを跨ぐように配置され、外レールには支持させない構造である。サッシの外レールは障子の荷重を直接に受けるので、しっかりと強度設計がなされている部位であるが、それを利用しないので、合理的でない。
(4)新設サッシには専用のサッシが使用され、一般的なサッシには適用できないものもあった。
上図において符号Aは既設サッシを示す。この既設サッシAは建物躯体の窓開口部1に設けられた高窓タイプの内付けサッシで、それぞれアルミニウム押出型材からなる上枠2、下枠3及び左右の縦枠4とから方形に枠組みされている。上枠2は、上枠本体2aの屋外側から外方に突出する釘打ちフィン5aが形成され、屋外側と屋内側の内方には内障子と外障子の案内片6が形成され、屋外側端部には網戸の案内片7、屋内側端部には係合片8が垂下形成されている。そして、上記釘打ちフィン5aが窓開口部1のまぐさ11の屋外端面にネジ止め固定されているとともに、上枠本体2aの屋内側がまぐさ11の下面からネジ止め固定されている。
次に、符号Bは新設サッシで、この新設サッシBはリフォーム専用ではなく、半外付けの一般的サッシである。
枠組みされたとき、釘打ちフィン24a、24b、24cは新設サッシBの外周に面一になる。
次に、新設サッシBはベース枠Cを介して既設サッシA上に取り付けられる。ベース枠Cは上ベース材40、下ベース材41及び縦ベース材42から方形に枠組みされ、それぞれアルミニウムの押出型材からなり、中央の取付壁43をはさんで平坦部44、45を形成してなるもので、取付壁43は窓開口部1の面方向と平行に形成され、平坦部44、45は窓開口部1の面方向と垂直に形成されるものである。屋外側の平坦部45は取付壁43の外方端(窓開口部1の周面に近い側の端部)から屋外側に延出されている。屋内側の平坦部44は取付壁43の内方端(窓開口部1の周面から遠い側の端部)から屋内側に延出されている。また、下ベース材41の屋外側の平坦部45は、さらに屋内側の水平部45aと屋外側のわずかに斜めに形成された緩斜面部45bとから構成され、平坦部45の先端からは当接片46が取付壁43と平行に垂下形成されている。取付壁43と屋内側平坦部44の底辺部44aと屋外側平坦部45の水平部45aとは、他の部分に比べて肉厚に形成されている。また、上記当接片46の先端は屋内側に屈曲して係止片47が形成されている。さらに、上記屋内側の平坦部44は中空に形成され、上ベース材40と下ベース材41の屋外側中空部48には、長手方向に沿って内方に開口する溝49が形成されている。なお、下ベース材41の屋外側端部の当接片46から取付壁43までの長さは、既設サッシAの下枠3の網戸レール12から外レール14と内レール13の間の外レール14寄りの位置(外レール14上でもよい)までの長さとする。
次に、既設サッシAに新設サッシBを取り付けるにあたっては、まず既設サッシAの内周面に沿ってベース枠Cを配設する。その際、図1〜図5に示されるように、下ベース材41を上記下枠3上に取り付けるときは、屋外側の水平な平坦部45を外レール14の上に載置して支持させ、屋内側の水平な平坦部44を内レール13と立上り片15の上に載置して支持させる。そして、屋外側の端部の当接片46を網戸レール12に当接させて位置出しをする。このとき、下ベース材41の取付壁43は、既設サッシAの下枠3の外レール14と内レール13の間の外レール14寄りに位置する。位置決め後、屋内側の平坦部44から長いネジ50で既設サッシAとともに窓台10に一体的にネジ止めする。このとき、ネジ50は上記平坦部44の上面部の作業孔(図示せず)から挿通し、頭部が中空部48の底部に達するまでねじ込むようにするのが好ましい。
次に、上述の段階では、屋内側と屋外側にはベース枠Cや既設サッシAが見えるので、内観と外観の体裁をよくするため、新設サッシBの屋外側の外周は上下及び縦の化粧カバー材54、55、56によって隠し処理が施され、また屋内側は上下及び縦の室内額縁57、58、59によって隠し処理が施されている。
上述のように、新設サッシBを施工するにあたり、既設サッシAの下枠3上には下ベース材41だけを取りつければよく、新設サッシBの下枠22を下ベース材41の屋内側の平坦部44に載置し、新設サッシBの下枠22の中央部に形成された釘打ちフィン24bとを取付壁43にビス止め固定すればよい。このように、新設サッシBを取り付けるためには、既設サッシAの下枠3には下ベース材41のみを取り付ければよいので、手間がかからず、施工が容易である。
次に、既設サッシAが半外付けサッシである場合の対応を下枠部分について説明する。なお、上枠、縦枠部分は前述の例と同様、下枠に準じて構成すればよいので、説明は省略する。また、上図と同じ符号は同じ部材を示すものとする。
B 新設サッシ
C ベース枠
14 外レール
22 下枠
24b 釘打ちフィン
40 上ベース材
41 下ベース材
42 縦ベース材
43 取付壁
Claims (8)
- 建物の開口部に設けられた既設サッシの上下枠及び縦枠の内方にそれぞれベース材を固定し、該ベース材によって構成されたベース枠の内方に新設サッシを固定したリフォームサッシにおいて、上記下枠に対応する下ベース材には既設サッシの下枠の外レールと内レールの間の外レール上を含む外レール寄り位置に取付壁を形成するとともに、該取付壁の屋内側に水平な平坦部を延長形成し、新設サッシの下枠を上記平坦部に載置し、新設サッシの下枠の中央部に形成された釘打ちフィンを上記取付壁にビス止め固定した
ことを特徴とするリフォームサッシ。 - 上記下ベース材を既設サッシの下枠の外レール上に支持させ、下ベース材の屋内側の平坦部を既設サッシの下枠の内レール又は立上り片上に支持させてネジ止め固定したことを特徴とする、請求項1に記載のリフォームサッシ。
- 上記下ベース材の平坦部を既設サッシとともに窓台に一体的にネジ止めしたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のリフォームサッシ。
- 上記下ベース材の平坦部を中空状に形成し、上記ネジの頭部は中空部内に位置させたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のリフォームサッシ。
- 上記下ベース材の平坦部の上面部には溝が形成されたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のリフォームサッシ。
- 上記下ベース材の屋外側端部を上記既設サッシの網戸レールに係合させて位置出ししたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のリフォームサッシ。
- 上記下ベース材の屋外側端部と既設サッシの下枠の網戸レールとを着脱可能な位置決め用ピース部材を介して係合させることにより位置決めした、請求項1〜6のいずれかに記載のリフォームサッシ。
- 建物の開口部に設けられた既設サッシに新設サッシを施工するリフォームサッシの施工方法において、建物の開口部に設けられた既設サッシの上下枠及び縦枠の内方にそれぞれ上下ベース材及び縦ベース材を固定し、これらのベース材によって構成されたベース枠の内方に新設サッシを固定するに際し、上記下枠に対応する下ベース材には既設サッシの下枠の外レールと内レールの間の外レール上を含む外レール寄り位置に取付壁を形成するとともに、該取付壁の屋内側に水平な平坦部を延長形成し、新設サッシの下枠を上記平坦部に載置し、新設サッシの下枠の中央部に形成された釘打ちフィンを上記取付壁にビス止めして固定することを特徴とするリフォームサッシの施工方法。
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