JP2003300994A - グリコシル−l−アスコルビン酸のアシル化誘導体及びその用途 - Google Patents
グリコシル−l−アスコルビン酸のアシル化誘導体及びその用途Info
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Abstract
ルビン酸のアシル化誘導体を提供するとともに、そのよ
うに安定性の改善されたグリコシル−L−アスコルビン
酸のアシル化誘導体を配合した皮膚外用剤を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 グリコシル−L−アスコルビン酸のアシ
ル化誘導体におけるアシル基が分岐を有する炭素数4〜
20の脂肪族アシル基であることを特徴とするグリコシ
ル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体、及び、その
ようなグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導
体を配合してなる皮膚外用剤を提供することによって上
記課題を解決する。
Description
アスコルビン酸のアシル化誘導体及びそれを含有する皮
膚外用剤に関し、更に詳細には、アシル基が分岐を有す
る脂肪族アシル基であるグリコシル−L−アスコルビン
酸のアシル化誘導体及びそれを含有する美白に好適な化
粧料などの皮膚外用剤に関する。
ン酸は、抗壊血病因子とも呼ばれるように、壊血病の特
効薬として頻用されてきた。今日では、抗壊血病因子と
しての作用以外に、生体内における諸種のヒドロキシル
化反応に深く係わり、例えば、コラーゲンの生合成、芳
香族アミノ酸の代謝、副腎におけるアドレナリンの生
成、さらには、肝臓における生体異物の解毒機構などに
重要な役割を果たしていることが判ってきた。これらの
多彩な生理活性ゆえに、毎年、大量のL−アスコルビン
酸が食品、化粧品及び医薬品の分野で消費されている。
に不安定な物質であり、他のビタミンとは違って、熱、
光、酸素、金属イオンなどによってたやすく分解したり
変性する。したがって、食品、化粧品及び医薬品などに
配合して所期の生理作用を得るためには、本来必要な量
を遙かに上回るL−アスコルビン酸を配合したり、保存
や取扱いに細心の注意を払う必要があった。また、L−
アスコルビン酸は油溶性でないことから、生体におけ
る、例えば、皮膚や粘膜などの脂肪分に富む部位に適用
すると、脂肪分が浸透を妨げ、有効量のL−アスコルビ
ン酸が目的とする組織に到達しないという問題があっ
た。これらの問題点を解消すべく、従来より、L−アス
コルビン酸を酸エステルやグリコシル転移物などの誘導
体に変換する多種多様の試みがなされてきた。
L−アスコルビン酸、6−パルミチル−L−アスコルビ
ン酸及び2,6−ジパルミチル−L−アスコルビン酸な
どの公知の脂肪酸エステルは、L−アスコルビン酸と比
較すると、油溶性は確かに改善されているものの、これ
らは生体内でL−アスコルビン酸を遊離しないので、L
−アスコルビン酸本来の重要な生理作用が全く期待でき
ないという問題がある。また、例えば、燐酸エステルや
硫酸エステルなどの無機酸エステルは、L−アスコルビ
ン酸と同様、いずれも油溶性でないうえに、硫酸エステ
ルは、脂肪酸エステルと同様、生体内でL−アスコルビ
ン酸を遊離しないという問題がある。
−135992号公報、特開平3−183492号公
報、特開平6−228183号公報及び特開平6−26
3790号公報などに記載されている2−グルコピラノ
シル−L−アスコルビン酸や2−ガラクトピラノシル−
L−アスコルビン酸などのグリコシル−L−アスコルビ
ン酸は、L−アスコルビン酸の欠点を解消すべく開発さ
れた物質である。これらは、いずれも分子内に還元性基
を有しないので、熱、光、酸素及び金属イオンに対して
水が介在しない限りに於いて、或いは水との接触が防が
れている状態に於いて、頗る安定であり、しかも、生体
内ではL−アスコルビン酸を速やかに遊離するという特
徴がある。しかしながら、公知のグリコシル−L−アス
コルビン酸はいずれも油溶性ではないことから、用途に
よっては、L−アスコルビン酸と同様の問題を内包して
いる。
開平11−286497号公報には、グリコシル−L−
アスコルビン酸のアシル化誘導体を用いる技術が開示さ
れているが、本発明者の研究によれば、上記公報に開示
されているグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化
誘導体は、アシル基の安定性の点で満足できるものでは
なく、導入したアシル基が経時変化に伴い一部失われて
しまうという欠点があることが判明した。このため、上
記公報に開示されているようなグリコシル−L−アスコ
ルビン酸のアシル化誘導体を、化粧料等の皮膚外用剤に
配合しても、得られる皮膚外用剤は安定性に欠け、保存
中にその効果が失われやすいということが判明した。
況下為されたものであり、安定性の改善されたグリコシ
ル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体を提供すると
ともに、そのように安定性の改善されたグリコシル−L
−アスコルビン酸のアシル化誘導体を配合した皮膚外用
剤を提供することを課題とするものである。
リコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体を求め
て、鋭意研究努力を重ねた結果、グリコシル−L−アス
コルビン酸のアシル化誘導体におけるアシル基を、分岐
を有する炭素数4〜20の脂肪族アシル基とすることに
よって、意外にも、グリコシル−L−アスコルビン酸の
アシル化誘導体の安定性が飛躍的に増すことを見出し、
皮膚外用剤に配合しても、その効果が失われ難いことを
確認して、本発明を完成するに至った。
ルビン酸のアシル化誘導体におけるアシル基が分岐を有
する炭素数4〜20の脂肪族アシル基であることを特徴
とするグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導
体、及び、そのようなグリコシル−L−アスコルビン酸
のアシル化誘導体を配合してなる皮膚外用剤を提供する
ことにより、上記課題を解決するものである。
のアシル化誘導体は、該誘導体におけるアシル基が分岐
を有する炭素数4〜20の脂肪族アシル基であることを
特徴とするものであるが、好ましくは、該アシル基が、
以下に示す一般式(I)で表されるものが良い。 一般式(I)
+m=0〜16の範囲にあるものとする。)
−アスコルビン酸のアシル化誘導体としては、2−O−
α−D−モノグルコシル−6−O−(2−プロピルペン
タノイル)−L−アスコルビン酸 、6−O−(2−ブ
チルヘキサノイル)−2−O−α−D−モノグルコシル
−L−アスコルビン酸、又は、2−O−α−D−モノグ
ルコシル−6−O−(2−ペンチルヘプタノイル)−L
−アスコルビン酸が、特に好ましいものとして挙げられ
る。
コルビン酸のアシル化誘導体は、安定性に優れ、各種皮
膚外用剤、特に、美白用の化粧料に配合して好適であ
る。以下、本発明について更に詳細に説明する。
L−アスコルビン酸には特に制限はないが、望ましいグ
リコシル−L−アスコルビン酸としては、L−アスコル
ビン酸における2位の位置に1又は複数のグルコシル残
基若しくはガラクトシル残基が結合した、例えば、2−
O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン
酸を初めとする一連の2−グルコピラノシル−L−アス
コルビン酸、及び、2−O−β−D−モノガラクトピラ
ノシル−L−アスコルビン酸を初めとする一連の2−ガ
ラクトピラノシル−L−アスコルビン酸が挙げられる。
本発明のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘
導体は、このようなグリコシル−L−アスコルビン酸
に、分岐を有する炭素数4〜20の脂肪族アシル基を導
入してアシル化することによって得ることができる。導
入するアシル基としては、例えば、イソオクタノイル
基、イソパルミトイル基、イソステアロイル基、2−プ
ロピルペンタノイル基、2−ブチルヘキサノイル基、2
−ペンチルへプタノイル基などが好適に例示でき、これ
らの中では、上記一般式(I)の構造を有するアシル基
が特に好ましく、具体的には、2−プロピルペンタノイ
ル基、2−ブチルヘキサノイル基、2−ペンチルへプタ
ノイル基が特に好ましく例示できる。
アシル化誘導体は、諸種の方法により調製することがで
きる。例えば、グリコシル−L−アスコルビン酸に適宜
のアシル化剤を反応させれば、所望のアシル化誘導体が
得られる。このとき、必要とあれば、反応系内に触媒を
共存させてもよく、その触媒はリパーゼなどの酵素であ
ってもよい。原料となるグリコシル−L−アスコルビン
酸は、例えば、特開平3−139288号公報、特開平
3−135992号公報及び特開平3−183492号
公報に記載されているように、シクロマルトデキストリ
ン・グルカノトランスフェラーゼなどの糖転移酵素の存
在下でL−アスコルビン酸にシクロマルトデキストリン
や澱粉加水分解物などのα−グルコシル化合物を反応さ
せるか、あるいは、特開平6−228183号公報及び
特開平6−263790号公報に記載されているよう
に、β−ガラクトシダーゼの存在下で5,6−イソプロ
ピリデン−L−アスコルビン酸にラクトースなどのβ−
ガラクトシル化合物を反応させることによって得ること
ができる。ちなみに、2−グルコピラノシル−L−アス
コルビン酸の市販品としては、例えば、『AA−2G』
(固形分重量当りの2−O−α−D−モノグルコピラノ
シル−L−アスコルビン酸含量98%以上、株式会社林
原商事販売)が挙げられる。用途にもよるれども、この
発明においては、グリコシル−L−アスコルビン酸は必
ずしも高度に精製されておらずともよく、調製方法に特
有な類縁体や他の成分との未分離組成物であっても、実
質的なアシル化を妨げない他の成分との混合物であって
もよい。
を有する化合物をアシル化するための通常一般の方法を
適用すればよく、個々の方法としては、例えば、酸又は
酸ハライド、酸無水物若しくは酸エステルなどのアシル
化剤を用いる方法が挙げられる。アシル化剤としては、
2−エチルヘキサン酸、イソパルミチン酸、イソステア
リン酸、2−プロピルペンタン酸、2−ブチルヘキサン
酸、2−ペンチルへプタン酸などのカルボン酸、酸ハラ
イド、酸無水物或いはカルボン酸エステルが好ましく例
示できる。
した非水系で行なわれ、例えば、ピリジン、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミドなどの有機溶剤中、
必要に応じて、p−トルエンスルホン酸などの触媒を共
存させて、グリコシル−L−アスコルビン酸にカルボン
酸無水物を反応させる。反応条件としては、L−アスコ
ルビン酸のアシル化に通常用いられる反応がそのまま適
用できるが、グリコシル−L−アスコルビン酸1モルに
対して、アシル化剤を3モル以下、望ましくは、2モル
以下反応させるときには、反応がほぼ特異的に進行し、
グリコシル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコル
ビン酸残基の特定の部位にアシル基を導入することがで
きる。例えば、2−O−α−D−モノグルコピラノシル
−L−アスコルビン酸の場合、2モル以下のアシル化剤
を反応させると、実質的に、L−アスコルビン酸残基に
おける6位の位置のヒドロキシル基だけをアシル化する
ことができる。また、公知の方法によってL−アスコル
ビン酸における6位のヒドロキシル基だけをアシル化し
た後、適宜有機溶剤又は有機溶剤と水との適宜混液中、
例えば、シクロマルトデキストリン・グルカノトランス
フェラーゼなどの糖転移酵素の存在下でそのアシル化さ
れたL−アスコルビン酸にシクロマルトデキストリンや
澱粉部分加水分解物などのα−グルコシル化合物を反応
させるときには、L−アスコルビン酸残基における6位
のヒドロキシル基だけがアシル化された2−グルコピラ
ノシル−L−アスコルビン酸のモノアシル化誘導体を得
ることができる。本発明において、特に好ましいグリコ
シル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体としては、
例えば、2−O−α−D−モノグルコシル−6−O−
(2−プロピルペンタノイル)−L−アスコルビン酸
、6−O−(2−ブチルヘキサノイル)−2−O−α
−D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸、及び、2
−O−α−D−モノグルコシル−6−O−(2−ペンチ
ルヘプタノイル)−L−アスコルビン酸を例示できる。
−アスコルビン酸及びアシル化剤を基質とし、通常、こ
れらの基質と酵素に応じた適宜有機溶剤が用いられ、場
合によっては、適宜分配率の水及び有機溶剤からなる二
成分系が用いられる。酵素としてはリパーゼが一般的で
あり、酵素剤は固定化されていてもよい。有機溶剤とし
て、例えば、sec−ブチルアルコール、t−ブチルア
ルコール、t−アミルアルコール、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ピ
リジンなどの親水性有機溶剤が用いられる。反応条件
は、酵素法によるL−アスコルビン酸のアシル化の場合
と同様に設定すればよく、酵素の種類にも特に制限がな
い。なお、グリコシル−L−アスコルビン酸、とりわ
け、2−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸は水溶
液における安定性が著しく高いので、L−アスコルビン
酸のアシル化の場合とは違って、複雑な条件設定の必要
がない。
アスコルビン酸の脂肪酸エステルを精製するための通常
の方法を適用することにより精製することができる。個
々の精製方法としては、例えば、塩析、透析、濾過、濃
縮、分別沈澱、分液抽出、ゲルクロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ィー、ガスクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィ
ー、ゲル電気泳動、等電点電気泳動、結晶化などが挙げ
られ、これらは、反応条件並びに所望するアシル化誘導
体の種類及び純度に応じて適宜組合せて適用される。
−アスコルビン酸のアシル化誘導体は、従来のグリコシ
ル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体、具体的には
特開平11−286497号公報に記載されているグリ
コシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体に比し
て、溶液などの実使用形態における安定性が極めて優れ
ているのみならず、水系、有機溶媒系への溶解性が増し
ており、このような種々の優れた特性を有する本発明の
グリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体を、
化粧品や医薬品などに配合することによって、アスコル
ビン酸の生体利用性、組織親和性、生体への吸収性を著
しく改善することができる。
L−アスコルビン酸のアシル化誘導体は、L−アスコル
ビン酸本来の生理作用を必要とする食品分野、化粧品分
野及び医薬品分野を含む諸種の分野において、安定にし
て安全なL−アスコルビン酸給源として有利に用いるこ
とができる。加えて、本発明のグリコシル−L−アスコ
ルビン酸のアシル化誘導体は、同様の分野において、ア
シル化誘導体及び/又はL−アスコルビン酸の物性を利
用する、例えば、抗酸化剤、安定化剤、矯味剤、緩衝
剤、乳化促進剤、紫外線吸収剤、さらには、化学工業の
分野における反応原料、反応中間体、試薬などとしても
有利に用いることができる。本発明のグリコシル−L−
アスコルビン酸のアシル化誘導のうちでも、上記一般式
(I)で表される構造のアシル基が結合したアシル化誘
導体は、皮膚や粘膜への浸透性が著しく高いので、化粧
品や医薬品の分野において特に有用である。尚、本発明
のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体の
遊離のカルボキシル基を塩と為して使用する場合、かか
る塩も本発明の技術的範囲に属する。このような塩とし
ては、通常皮膚外用剤で使用されるものであれば特段の
制限はなく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などの
アルカリ金属塩、カルシウムやマグネシウムなどのアル
カリ度類金属塩、トリエタノールアミン塩やトリエチル
アミン塩などの有機アミン塩、アンモニウム塩、リジン
塩やアルギニン塩などの塩基性アミノ酸塩などが好適に
例示できる。
ル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体を含有するこ
とを特徴とするものである。本発明の皮膚外用剤におい
ては、本発明のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシ
ル化誘導体の1種だけを含有させても良いし、2種以上
を組み合わせて含有させることもできる。本発明の皮膚
外用剤における、本発明のグリコシル−L−アスコルビ
ン酸のアシル化誘導体の好ましい含有量は、0.01〜
10重量%であり、更に好ましくは0.05〜5重量%
である。本発明の皮膚外用剤としては、皮膚に外用で投
与される形態のものであれば特段の制限はなく、例え
ば、化粧水、ローション、乳液、エッセンス、クリー
ム、ゲル、成形されていても良い粉体組成物、シャンプ
ー、リンスなどの化粧料(医薬部外品を含む)や、ロー
ション、乳液、クリーム、軟膏、貼付剤の形態の皮膚外
用剤が好ましく例示できる。
明のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体
と、皮膚外用剤において通常使用される任意成分とを常
法に従って処理することにより製造することができる。
このような任意成分としては、例えば、ワセリンやマイ
クロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホ
バ油やセチルイソオクタネート等のエステル類、オリー
ブ油等のトリグリセライド類、オクタデシルアルコール
やオレイルアルコール等の高級アルコール類、グリセリ
ンや1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオー
ル、イソプレングリコール等の多価アルコール類、非イ
オン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の
増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体
類等が例示できる。本発明の皮膚外用剤としては、医薬
部外品を含む化粧料への適用が特に好ましい。これは本
発明のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導
体の主たる効果が美白効果であり、これには化粧料が特
に適しているからである。従って、化粧料の中でも美白
用の化粧料に適用することが特に好ましい。
詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみに
限定されないことは言うまでもない。
D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸:化合物1)
室温下、反応容器に2−グルコピラノシル−L−アスコ
ルビン酸(商品名『AA−2G』、固形分重量当りの2
−O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビ
ン酸含量98%以上、株式会社林原商事販売)を2.7
1g(8.0mmol)とり、アルゴン気流下、ピリジ
ンを350ml加え、溶解するまで撹拌した。次に、ピ
リジン50mlに溶解した2−エチルヘキサン酸無水物
(9.6mmol)をアルゴン気流下、2分間かけて反
応容器内に滴々加えた後、室温下で135分間反応させ
た。その後、反応容器内にメタノールを加え、濃縮し、
乾固して反応を停止させた。
マトグラフィー用シリカゲル(商品名『ワコーゲル』、
和光純薬工業株式会社製造)139.5gのカラムに負
荷し、酢酸エチル500ml、酢酸エチル/メタノール
混液(容量比9:1)500ml、酢酸エチル/メタノ
ール混液(容量比8:2)500ml及び酢酸エチル/
メタノール混液(容量比7:3)500mlをこの順序
でそれぞれ通液する一方、溶出液を100mlずつ採取
した。各溶出画分の一部をそれぞれとり、これを薄層ク
ロマトグラフィー用シリカゲルプレート(商品名『シリ
カゲル60 F254』、メルク製造)に少量滴下し、
乾燥させた後、酢酸エチル/メタノール混液(容量比
6:4)を用いて展開し、メイン・スポットを掻き取
り、酢酸エチルとエタノールの等量混合液100mlで
2回抽出し、濾過、乾固し、所期の誘導体を分取した。
分取した誘導体の構造を、1H−NMRと13C−NM
Rにより同定したところ、2−O−α−D−モノグルコ
シル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコルビン酸
残基の6位のヒドロキシル基に、2−エチルヘキサノイ
ル基が結合した、6−O−(2−エチルヘキサノイル)
−2−O−α−D−モノグルコシル−L−アスコルビン
酸であることが判明した。
ルコシル−L−アスコルビン酸:化合物2)2−エチル
ヘキサン酸無水物をイソパルミチン酸無水物に代えた以
外は実施例1と同様にして、所期の誘導体を分取した。
分取した誘導体の構造を、1H−NMRと13C−NM
Rにより同定したところ、2−O−α−D−モノグルコ
シル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコルビン酸
残基の6位のヒドロキシル基に、イソパルミトイル基が
結合した、6−O−イソパルミトイル−2−O−α−D
−モノグルコシル−L−アスコルビン酸であることが判
明した。
ルコシル−L−アスコルビン酸:化合物3)2−エチル
ヘキサン酸無水物をイソステアリン酸無水物に代えた以
外は実施例1と同様にして、所期の誘導体を分取した。
分取した誘導体の構造を、1H−NMRと13C−NM
Rにより同定したところ、2−O−α−D−モノグルコ
シル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコルビン酸
残基の6位のヒドロキシル基に、イソステアロイル基が
結合した、6−O−イソステアロイル−2−O−α−D
−モノグルコシル−L−アスコルビン酸であることが判
明した。
−D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸:化合物
4)2−エチルヘキサン酸無水物を2−プロピルペンタ
ン酸無水物に代えた以外は実施例1と同様にして、所期
の誘導体を分取した。分取した誘導体の構造を、1H−
NMRと13C−NMRにより同定したところ、2−O
−α−D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸におけ
るL−アスコルビン酸残基の6位のヒドロキシル基に、
2−プロピルペンタノイル基が結合した、6−O−(2
−プロピルペンタノイル)−2−O−α−D−モノグル
コシル−L−アスコルビン酸であることが判明した。
D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸:化合物5)
2−エチルヘキサン酸無水物を2−ブチヘキサン酸無水
物に代えた以外は実施例1と同様にして、所期の誘導体
を分取した。分取した誘導体の構造を、1H−NMRと
13C−NMRにより同定したところ、2−O−α−D
−モノグルコシル−L−アスコルビン酸におけるL−ア
スコルビン酸残基の6位のヒドロキシル基に、2−ブチ
ルヘキサノイル基が結合した、6−O−(2−ブチルヘ
キサノイル)−2−O−α−D−モノグルコシル−L−
アスコルビン酸であることが判明した。
−D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸:化合物
6)2−エチルヘキサン酸無水物を2−ペンチルヘプタ
ン酸無水物に代えた以外は実施例1と同様にして、所期
の誘導体を分取した。分取した誘導体の構造を、1H−
NMRと13C−NMRにより同定したところ、2−O
−α−D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸におけ
るL−アスコルビン酸残基の6位のヒドロキシル基に、
2−ペンチルヘプタノイル基が結合した、6−O−(2
−ペンチルヘプタノイル)−2−O−α−D−モノグル
コシル−L−アスコルビン酸であることが判明した。
種類の本発明のアシル化誘導体(化合物1〜化合物6)
のそれぞれを用い、下記に示す処方に従って、本発明の
皮膚外用剤である化粧水を作成した。即ち、処方成分を
80℃に加熱し、攪拌可溶化して、攪拌冷却し、6種類
の化粧水(実施例7〜12)を得た。同様にして、本発
明のアシル化誘導体を、6−O−イソバレロイル−2−
O−α−D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸、ま
たは、6−O−パルミトイル−2−O−α−D−モノグ
ルコシル−L−アスコルビン酸に置換した以外は同様に
して、それぞれ、比較例1及び比較例2の化粧水を作成
した。作成した計8種類の化粧水を、50℃、湿度70
%の過酷条件で1週間保存し、保存後に各化粧料中に存
在するL−アスコルビン酸誘導体の残存量をHPLCで
定量し、残存率(%)を、保存開始時の各L−アスコル
ビン酸誘導体量に対する百分率として求め、各化粧料に
含まれるL−アスコルビン酸誘導体の安定性を確かめ
た。結果を表1に示す。なお、比較例1及び比較例2に
おいて使用した6−O−イソバレロイル−2−O−α−
D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸、及び、6−
O−パルミトイル−2−O−α−D−モノグルコシル−
L−アスコルビン酸は、いずれも、実施例1〜6の方法
に準じて調製することができる。
アシル化誘導体(化合物1〜化合物6)を配合した実施
例7〜12の化粧料は、一週間保存後も、90%を越え
るL−アスコルビン酸誘導体の残存率を示し、安定性に
優れたものであることが分かる。特に、実施例4〜6で
得たグルコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体
(化合物4〜化合物6)を配合した実施例10〜12の
化粧料に至っては、L−アスコルビン酸誘導体の残存率
は実に99%にも達し、その安定性は極めて顕著であっ
た。これに対し、同じくグリコシル−L−アスコルビン
酸のアシル化誘導体ではあるけれども、本発明のグリコ
シル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体の範疇に入
らないグルコシル−L−アスコルビン酸のイソバレリア
ン酸誘導体を配合した比較例1の化粧料、及び、分岐を
有しないアシル基であるパルミトイル基を結合したグル
コシル−L−アスコルビン酸のパルミチン酸誘導体を配
合した比較例2の化粧料においては、一週間保存後のL
−アスコルビン酸誘導体の残存率は、高々80%未満に
過ぎず、本発明のアシル化誘導体と比べて、その安定性
は著しく劣るものであった。このような本発明のアシル
化誘導体の安定性は、原料であるグルコシル−L−アス
コルビン酸に比しても格段に優れているものであった。
び2の化粧水、更に、実施例8の化粧水において、含ま
れる本発明のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル
化誘導体を水に置き換えた化粧水(対照例1)を用い
て、色黒に悩む人をパネラーとして、1群10人、計5
0人で使用テストを行った。使用テストは、上記5種の
化粧水のそれぞれを各群毎にパネラーに割り当て、通常
使用している化粧水の代わりに朝晩1日2回30日間塗
布してもらい、使用終了後、色黒の改善度合いを、(ス
コア5:著しく改善した)、(スコア4:明確に改善し
た)、(スコア3:やや改善した)、(スコア2:不
変)、(スコア1:悪化した)の基準でスコアを付けて
評価してもらった。結果を表2に示す。
グリコシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体を配
合した実施例8及び実施例10の化粧水は、(スコア
5:著しく改善した)及び(スコア4:明確に改善し
た)と評価したパネラーの数が、その他の化粧水に比べ
て顕著に多く、美白効果に優れることがわかる。これ
は、本発明のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル
化誘導体の安定性が優れることとグリコシル−L−アス
コルビン酸のアシル化誘導体の基本的構造が生体利用性
に優れるためであると思われる。
の改善されたグリコシル−L−アスコルビン酸のアシル
化誘導体を提供することができ、以て効果の高い皮膚外
用剤、特に美白効果に優れた化粧料を提供することがで
きる。
Claims (6)
- 【請求項1】 グリコシル−L−アスコルビン酸のアシ
ル化誘導体におけるアシル基が分岐を有する炭素数4〜
20の脂肪族アシル基であることを特徴とするグリコシ
ル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体。 - 【請求項2】 アシル基が、一般式(I)で表されるも
のであることを特徴とする請求項1記載のグリコシルL
−アスコルビン酸のアシル化誘導体。 一般式(I) 【化1】 (但し、式中nおよびmは0または正の整数を表し、n
+m=0〜16の範囲にあるものとする。) - 【請求項3】 グリコシル−L−アスコルビン酸のアシ
ル化誘導体が、2−O−α−D−モノグルコシル−6−
O−(2−プロピルペンタノイル)−L−アスコルビン
酸 、6−O−(2−ブチルヘキサノイル)−2−O−
α−D−モノグルコシル−L−アスコルビン酸、又は、
2−O−α−D−モノグルコシル−6−O−(2−ペン
チルヘプタノイル)−L−アスコルビン酸である請求項
1又は2記載のグリコシル−L−アスコルビン酸のアシ
ル化誘導体。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のグリコ
シル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体を含有する
皮膚外用剤。 - 【請求項5】 皮膚外用剤が化粧料であることを特徴と
する請求項4記載の皮膚外用剤。 - 【請求項6】 美白用であることを特徴とする請求項4
又は5記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002104717A JP4307784B2 (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | グリコシル−l−アスコルビン酸のアシル化誘導体及びその用途 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010189343A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Seiwa Kasei Co Ltd | グルコピラノシルアスコルビン酸誘導体又はその塩、その製造方法、及び化粧料 |
CN115974946A (zh) * | 2021-10-14 | 2023-04-18 | 南京华狮新材料有限公司 | 一种具有美白功效的化合物及其制备方法 |
-
2002
- 2002-04-08 JP JP2002104717A patent/JP4307784B2/ja not_active Expired - Lifetime
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