JPH0656641A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JPH0656641A
JPH0656641A JP20880992A JP20880992A JPH0656641A JP H0656641 A JPH0656641 A JP H0656641A JP 20880992 A JP20880992 A JP 20880992A JP 20880992 A JP20880992 A JP 20880992A JP H0656641 A JPH0656641 A JP H0656641A
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JP
Japan
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cosmetic
tyrosinase activity
added
alkyl
alkenyl
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Pending
Application number
JP20880992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Miura
靖▲高▼ 三浦
Yasuhiro Kinoshita
靖浩 木下
Yoshikazu Yamamoto
好和 山本
Keisuke Tashiro
圭介 田代
隆 ▲吉▼井
Takashi Yoshii
邦夫 ▲高▼橋
Kunio Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAX FUAKUTAA KK
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
MAX FUAKUTAA KK
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 [式中、R1、R3およびR4は水素原子または炭素数1〜9
のアルキル基もしくはアルケニル基であり、R2は炭素数
2〜9のアルキル基もしくはアルケニル基である。]で
示すチロシナーゼ活性阻害剤の群から選択される少なく
とも1種を含有する化粧料。 【効果】 各種化粧料クリーム、乳液、化粧水、パック
剤、口紅、アナダーメイクアップ、ファンデーションお
よびサンケア等種々の製品形態で、特に皮膚化粧料とし
て好適に使用できるヒトに対する毒性が低く、皮膚美白
効果を有する化粧料が提供された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料に関し、特に、皮
膚美白効果を有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の着色の原因となるメラニン色素
は、表皮と真皮との間にあるメラニン細胞(メラノサイ
ト)内のメラニン生成顆粒において生産され、生成した
メラニンは隣接細胞へ拡散する。このメラノサイト内に
おける生化学的反応は、現在のところ、次のように推定
されている。
【0003】必須アミノ酸の一つであるチロシンが、チ
ロシナーゼの作用により、ドーパからドーパキノンとな
り、これが酵素的または非酵素的酸化作用により赤色色
素および無色色素を経て黒色のメラニンへ変化する過程
がメラニン色素の生成過程である。従って、チロシナー
ゼの生合成を抑制すること、または反応の第一段階であ
るチロシナーゼの作用を抑制すること、あるいは、中間
段階のキノン類を還元することによってメラニンの生成
を抑制できると考えられる。
【0004】従って、チロシナーゼの生合成を抑制する
またはチロシナーゼの作用を抑制する、あるいは阻害す
る物質を化粧料に配合すれば、美白効果が期待できる。
【0005】既に、その抑制手段として、チロシナーゼ
の活性中心である銅と結合する物質(例えば、チオ尿
素、システインおよびコウジ酸)、チロシナーゼの基質
であるチロシンと競合基質となりうる物質(例えば、N-
アセチルチロシン、γ-ピロンおよびヒノキチオール)、
チロシナーゼと基質の反応の誘導期を延長する物質(例
えば、ツィーン20)、ドーパ等のO-ジヒドロキシ基と選
択的に結合する物質(例えば、モリブデンイオン)、O-キ
ノン類と結合する物質(例えばアニリン)、およびO-キノ
ン類に対する還元剤(例えば、アスコルビン酸、ヒドロ
キノンおよびその誘導体)などの使用が提案されてい
る。しかしながら、これらメラニン生成阻害物質を配合
して得られる化粧料であっても、ヒトに対する毒性、安
定性および官能基的影響に問題を生じさせるものは満足
できる化粧料とは言えない。
【0006】現在、チロシナーゼ活性阻害剤としてはハ
イドロキノン類および4位に長鎖のアルキル基を有する
レゾルシノール類等が知られているが、例えば、特開昭
61-21007号、同61-21008号、同61-21009号、同61-21010
号、同61-21011号および同61-21012号公報等に記載のハ
イドロキノンのチロシナーゼ活性阻害様式は不拮抗剤で
あり、生体内の恒常性維持の観点からみると、生体への
毒性が懸念される。また、特開平3-28462号公報に記載
のレゾルシノールタイプのチロシナーゼ活性阻害剤は4
位のアルキル鎖が長いので、水に対する溶解性に劣り、
通常の化粧料に良好に用いることができない。そして、
従来から用いられているアルブチンには毒性がある。ま
た、特開平4-169515号公報に記載のトラネキサム酸はチ
ロシナーゼ活性阻害効果が低いという問題を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決するものであり、その目的とするところは、ヒ
トに対する毒性が低く、皮膚美白効果を有する化粧料を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、式
【0009】
【化2】
【0010】[式中、R1、R3およびR4は水素原子または
炭素数1〜9のアルキル基もしくはアルケニル基であ
り、R2は炭素数2〜9のアルキル基もしくはアルケニル
基である。]で示すチロシナーゼ活性阻害剤の群から選
択される少なくとも1種を含有する化粧料を提供するも
のであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】好ましくは、本発明の化粧料には、式(I)
および(III)からなる群から選択される少なくとも1種
のチロシナーゼ活性阻害剤が配合される。さらに好まし
くは、本発明の化粧料には、式(III)からなる群から選
択される少なくとも1種のチロシナーゼ活性阻害剤、特
に、式
【0012】
【化3】
【0013】で示すチロシナーゼ活性阻害剤が配合され
る。
【0014】上記(I)、(II)及び(III)の式で示されるチ
ロシナーゼ活性阻害剤は当業者に周知の方法により合成
される。例えば、それぞれ以下の方法により合成するこ
とができる。
【0015】(I)の製造方法 まず、アルキルカルボン酸とレゾルシノールとを反応さ
せることにより2,4-ジハイドロキシアルキルフェノンを
得る。次に、これを亜鉛と塩化第2水銀とにより得られ
る亜鉛アマルガムを用いて還元することにより4-アルキ
ルレゾルシノールが得られる。
【0016】(II)の製造方法 まず、1,3-ジメトキシ-5-ベンゾイルクロライドとアル
キルマグネシウムブロマイドとを反応させることにより
1,3-ジメトキシ-アルキルフェノンを得る。次いで、こ
れを亜鉛と塩化第2水銀とにより得られる亜鉛アマルガ
ムを用いて還元する。さらに10から15ccの濃塩酸を1時
間ごとに添加することにより反応を促進させる。反応終
了後冷却後、周知の方法で精製を行うことにより5-アル
キルレゾルシノールが得られる。
【0017】(III)の製造方法 まず、1,3-ジメトキシ-5-アルキルベンゼン、フェノキ
シアセチルクロライド及びアルミニウムクロライドを反
応させることにより5,5'-ジアルキル-1,1',3,3'-テトラ
メトキシジフェニルメタンを得る。これを周知の方法で
精製することにより5,5'-ジアルキル-1,1',3,3'-テトラ
ハイドロキシジフェニルメタンが得られる。
【0018】本発明は、式(I)、(II)及び(III)で示され
るチロシナーゼ活性阻害剤の少なくとも1種を選択して
混合し、化粧料によく利用される基剤(例えば、オリー
ブ油およびミンク油のような油脂類、ラノリンおよび蜜
ロウのようなワックス、ワセリンおよびスクワランのよ
うな炭化価水素類、パルミチン酸イソプロピルのような
エステル類、セチルアルコールおよびラウリルアルコー
ルのような高級アルコール類、ステアリン酸およびパル
ミチン酸のような高級脂肪酸、コレステロールのような
ステロール類)およびアルコール類(例えば、エタノー
ル、イソプロピルアルコールおよびプロピレングリコー
ル)などに溶解もしくは分散させて各種の化粧料(例え
ば、クリーム、乳液、化粧水液、パックおよび洗顔料の
ような各種基礎化粧料、ファンデーション、ほほ紅、ブ
ラッシャーおよびリップスチックのような各種メーキャ
ップ料、および石鹸、シャンプー、リンス、香水および
オーデコロンその他の化粧料)に広範囲に適用できる。
この場合に、各種化粧品添加剤(例えば、各種界面活性
剤、溶剤、色素、香料、防腐剤、抗酸化剤、保湿剤、ビ
タミンおよび動植物抽出物その他の添加剤)とも併用で
きる。また、前記各種化粧料の形状は、溶液、エマルジ
ョン、軟膏、オイル、ワックス、ゲル、ゾル、粉末およ
びスプレー等の各種形状で適用することができる。
【0019】チロシナーゼ活性阻害剤の各種化粧料中へ
の配合量は、その使用形態により適宜選択・変化させる
ことができる。原則的には、有効量存在させればよい。
一般的には化粧料組成物中(総重量に対して)0.001〜20
重量%、好ましくは0.01〜5重量%配合するのがよい。
【0020】式(I)、(II)及び(III)で示されるチロシナ
ーゼ活性阻害剤は、皮膚に対する毒性及び刺激性が低
く、光および熱に対する安定性が高く、さらには各種化
粧基材および添加剤に対する安定性も高く、これらの各
種化粧品基材、添加剤等とも併用することができる。
【0021】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが本発明はこれらに限定されない。
【0022】
【実施例1】4-エチルレゾルシノールの合成 162gの酪酸に151gの塩化亜鉛を溶解した。次に110gのレ
ゾルシノールを加え150℃で20分間反応させた。反応後2
50mlの濃塩酸と250mlの水を加え、冷却後、常法により
精製して化合物2,4-ジハイドロキシエチルフェノン100g
を得た。次に400gの亜鉛と20gの塩化第2水銀により得
た亜鉛アマルガムに300ccの水、300ccの濃塩酸及び100g
の2,4-ジハイドロキシエチルフェノンを加え、還元し
た。さらに10から15ccの濃塩酸を1時間ごとに添加し
た。反応終了後冷却後、反応液を塩化ナトリウムで飽和
し、エーテルで抽出し、88gの4-エチルレゾルシノール
を得た。
【0023】
【実施例2】5-メチルレゾルシノールの合成 100gの1,3-ジメトキシ-5-ベンゾイルクロライドに35gの
メチルマグネシウムブロマイドを加えることにより45%
の収率で1,3-ジメトキシ-メチルフェノンを得た。次に4
00gの亜鉛と20gの塩化第2水銀により得た亜鉛アマルガ
ムに300ccの水、300ccの濃塩酸及び100gの1,3-ジメトキ
シ-メチルフェノンを加え、還元した。さらに10から15c
cの濃塩酸を1時間ごとに添加した。反応終了後冷却
後、反応液を塩化ナトリウムで飽和し、エーテルで抽出
し、40gの1,3-ジメトキシ-5-メチルベンゼンを得た。得
られた1,3-ジメトキシ-5-メチルベンゼンにヨウ化水素
を加えて窒素置換下、115〜125℃で3時間攪拌し、冷却
後塩化メチレンで抽出し、30gの5-メチルレゾルシノー
ルを得た。
【0024】
【実施例3】5,5'-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラハイドロキシジフェ
ニルメタンの合成 70mlのベンゼンに11gの1,3-ジメトキシ-5-プロピルベン
ゼン、11gフェノキシアセチルクロライド及び9gのアル
ミニウムクロライドを加え、5℃で1.5時間攪拌した。
氷冷下で塩酸で加水分解後、エーテルで抽出し、5,5'-
ジプロピル-1,1',3,3'-テトラメトキシジフェニルメタ
ン0.3gを得た。得られた5,5'-ジプロピル-1,1',3,3'-テ
トラメトキシジフェニルメタンにヨウ化水素を加えて11
5〜125℃で3時間攪拌し、冷却後塩化メチレンで抽出
し、0.3gの5,5'-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラハイドロ
キシジフェニルメタンを得た。
【0025】
【実施例4】実施例1〜3で得られたチロシナーゼ活性阻害剤のチロ
シナーゼ活性阻害率の測定 以下の方法により測定を行った。 (1)反応系試薬 反応系試薬として使用したものは以下の通りである。 基質 :2mM L-ドーパ(和光純薬) 緩衝液:0.1M リン酸-カリウム(pH6.8)溶液 阻害剤:式(I)で示される化合物、4-エチルレゾルシノー
ル;式(II)で示される化合物、5-メチルレゾルシノール;
式(III)で示される化合物、5,5'-ジプロピル-1,1',-3,
3'-テトラハイドロキシジフェニルメタン; 各1%溶液 酵素:チロシナーゼ(Sigma社) 0.5mg/ml
【0026】(2)チロシナーゼ活性阻害率の測定 反応液の調製 チロシナーゼ活性の測定に際して、次の表1に示した割
合で混合したNo.1、No.2およびNo.3の試料溶液をそれぞ
れ分光光度計セル(1ml)に調製した。
【表1】 測定 セルに酵素溶液(0.20ml)を加え、添加時より3分後から
471nmの吸光度を分光光度計で経時的に測定した。No.2
の吸光度(Ab.2)の最大値を示す時間でのNo.3の吸光度(A
b.3)およびNo.1の吸光度(Ab.1)を下記式に当てはめて阻
害率を計算した。結果を以下の表2に示す。 阻害量(%)={1-(Ab.3-Ab.1/Ab.2-Ab.1)}×100
【表2】 チロシナーゼ活性阻害剤 チロシナーゼ活性阻害率(%) 4-エチルレゾルシノール 93.1 5-メチルレゾルシノール 90.9 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ ハイドロキシジフェニルメタン 83.9
【0027】
【実施例5】実施例1〜3のチロシナーゼ活性阻害剤のメラニン生成
阻害作用の測定 培養色素細胞を用いることにより、メラノサイトに対す
るチロシナーゼの合成阻害及びチロシナーゼ阻害作用を
以下のように評価した。 (1)試験培地の調整 牛胎児血清を含まないBaggle'sMEM培地45mlに実施例
1、2または3で得られたチロシナーゼ活性阻害剤の1
%溶液を1.25ml加え、0.2μmのフィルターで濾過した
後、牛胎児血清を2ml加え試験培地とした。
【0028】(2)試験方法 試験培地4mlを直径6cmシャーレに入れ、培養色素細胞
(B-16メラノーマ)1×105/0.2mlを添加し、37℃、5%
炭酸ガス・空気混合環境で6日間培養し、4日後に試験
培地を交換した。6日後に0.025%トリプシン、0.01%E
DTA混液を添加し細胞を浮遊させ、700rpm、10分間遠心
で色素細胞を集め、分光光度計660nmで生成メラニン量
を測定した。実施例1、2または3で得られたチロシナ
ーゼ活性阻害剤を含まない培養によるメラニン生成量を
無添加対照とし、下記式によりメラニン生成阻害率を求
めた。結果を以下の表3に示す。 メラニン生成阻害率={1-(試験培養細胞のメラニン生成
量/無添加対照のメラニン生成量)}×100(%)
【表3】 チロシナーゼ活性阻害剤 メラニン生成性阻害率(%) 4-エチルレゾルシノール 95.6 5-メチルレゾルシノール 92.9 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ ハイドロキシジフェニルメタン 90.2
【0029】
【実施例6】クリーム 水相部に、精製水にプロピレングリコールに溶解した実
施例1、2および3で得られたチロシナーゼ活性阻害
剤、水酸化カリウムおよび防腐剤・酸化防止剤を加熱混
合し、約75℃に調整し、一方、抽相部に、蜜ロウ、ステ
アリルアルコール、ステアリン酸、スクワラン、グリセ
リンモノステアレートおよびポリオキシエチレンステア
レートを加熱混合し、約80℃に調整し、水相部に油相部
を徐々に添加して乳化した。その後、約35℃まで冷却し
て香料を添加し、クリームとした。得られたクリームは
充分な安定性を示した。配合組成を以下の表4に示す。
【表4】 組成 (重量%) 4-エチルレゾルシノール 1.0 5-メチルレゾルシノール 1.0 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ ハイドロキシジフェニルメタン 1.0 蜜ロウ 2.0 ステアリルアルコール 5.0 ステアリン酸 8.0 スクワラン 10.0 グリセリルモノステアレート 3.0 ポリオキシエチレンステアレート 1.0 プロピレングリコール 5.0 水酸化カリウム 3.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残部
【0030】
【実施例7】乳液 水相部に、精製水にプロピレングリコール、カルボキシ
ビニルポリマー、水酸化カリウムおよび防腐剤・酸化防
止剤を加熱混合し、約75℃に調整し、一方、油相部に、
蜜ロウ、スクワラン、ワセリン、ソルビタンセスキオレ
ートおよびポリオキシエチレンオレイルエーテルを加熱
混合し、約80℃に調整し、水相部に油相部を徐々に添加
し、乳化した。その後、約35℃まで冷却し、香料および
実施例1、2および3で得られたチロシナーゼ活性阻害
剤をエタノールに溶解したものを添加し乳液とした。得
られた乳液は充分な安定性を示した。配合組成を以下の
表5に示す。
【表5】 組成 (重量%) 4-エチルレゾルシノール 1.0 5-メチルレゾルシノール 1.0 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ ハイドロキシジフェニルメタン 1.0 スクワラン 8.0 ワセリン 2.0 蜜ロウ 0.5 ソルビタンセスキオレエート 0.8 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.2 カルボキシビニルポリマー 0.2 プロピレングリコール 5.0 水酸化カリウム 0.1 エタノール 7.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残量
【0031】
【実施例8】化粧水 精製水にグリセリンのような保湿剤を配合したものを用
意し、これとは別に、防腐剤、香料、界面活性剤および
実施例1、2および3で得られたチロシナーゼ活性阻害
剤等をアルコールに溶解したものを添加し可溶化して化
粧水とした。得られた化粧水は充分な安定性を示した。
配合組成を以下の表6に示す。
【表6】 組成 (重量%) 4-エチルレゾルシノール 1.0 5-メチルレゾルシノール 1.0 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ ハイドロキシジフェニルメタン 1.0 グリセリン 5.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.5 プロピレングリコール 4.0 オレイルアルコール 0.1 ポリオキシエチレンソルビタン モノラウリル酸エステル(20.E.O.) 1.5 ポリオキシエチレンラウリルエーテル (20.E.O.) 0.5 エタノール 10.0 香料 0.1 防腐剤 適量 精製水 残量
【0032】
【実施例9】パック剤 精製水にグリセリンなどの保湿剤、ポリビニルアルコー
ル酢酸ビニルエマルジョンなどの皮膜剤を膨張させ、必
要に応じてカオリンおよび酸化チタンなどの粉末を加
え、これに別途、防腐剤、香料および実施例1、2およ
び3で得られたチロシナーゼ活性阻害剤等を溶解したエ
タノールを加えてペースト状になるまで混練し、パック
剤とした。このパック剤は充分な安定性を示した。配合
組成を以下の表7に示す。
【表7】 組成 (重量%) 4-エチルレゾルシノール 1.0 5-メチルレゾルシノール 1.0 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ 1.0 ハイドロキシジフェニルメタン 酢酸ビニルエマルジョン 15.0 ポリビニルアルコール 10.0 オリーブ油 3.0 グリセリン 5.0 酸化チタン 8.0 カオリン 7.0 エタノール 5.0 香料 0.1 防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残量
【0033】
【実施例10】ヘアトニック 水相部として、精製水にグリセリンなどの保湿剤を加え
て溶解、これを別途、防腐剤、香料および実施例1、2
および3で得られたチロシナーゼ活性阻害剤等を溶解し
たエタノールに水相部を少しずつ加え均一に混合した
後、冷却濾過しヘアトニックとした。このヘアトニック
は充分な安定性を示した。配合組成を以下の表8に示
す。
【表8】 組成 (重量%) 4-エチルレゾルシノール 1.0 5-メチルレゾルシノール 1.0 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ ハイドロキシジフェニルメタン 1.0 エタノール(95%) 75.0 グリセリン 5.0 香料 0.1 防腐剤 適量 精製水 残量
【0034】
【実施例11】乳液状ファンデーション 水相部として、精製水にカルボキシメチルセルロースナ
トリウム、ベントナイト、トリエタノールアミン、パラ
オキシ安息香酸メチル、防腐剤およびプロピレングリコ
ールに溶解した実施例1、2および3で得られたチロシ
ナーゼ活性阻害剤を混合し、約75℃に調整し、一方、油
相部に、ステアリン酸、モノステアリン酸プロピレング
リコール、セトステアリルアルコール、液状ラノリン、
流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、パラオキ
シ安息香酸プロピルを加熱混合し、約80℃に調整し、水
相部に油相部を徐々に添加することにより乳化した。そ
の後、香料を添加し、約35℃まで冷却して乳液状ファン
デーションを得た。このファンデーションは充分な安定
性を示した。配合組成を以下の表9に示す。
【表9】 組成 (重量%) 4-エチルレゾルシノール 1.0 5-メチルレゾルシノール 1.0 5,5-ジプロピル-1,1',3,3'-テトラ ハイドロキシジフェニルメタン 1.0 ステアリン酸 2.4 モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 セトステアリルアルコール 0.2 液状ラノリン 2.0 流動パラフィン 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 8.5 パラオキシ安息香酸 適量 精製水 残量 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ベントナイト 0.5 プロピレングリコール 4.0 トリエタノールアミン 1.1 パラオキシ安息香酸メチル 適量 酸化チタン 8.0 タルク 4.0 着色顔料 適量 香料 適量 防腐剤 適量
【0035】
【発明の効果】各種化粧料クリーム、乳液、化粧水、パ
ック剤、口紅、アナダーメイクアップ、ファンデーショ
ンおよびサンケア等種々の製品形態で、特に皮膚化粧料
として好適に使用できるヒトに対する毒性が低く、皮膚
美白効果を有する化粧料が提供された。
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】現在、チロシナーゼ活性阻害剤としてはハ
イドロキノン類および4位に長鎖のアルキル基を有する
レゾルシノール類等が知られているが、例えば、特開昭
61-21007号、同61-21008号、同61-21009号、同61-21010
号、同61-21011号および同61-21012号公報等に記載のハ
イドロキノンのチロシナーゼ活性阻害様式は不拮抗剤で
あり、生体内の恒常性維持の観点からみると、生体への
毒性が懸念される。また、特開平3-28462号公報に記載
のレゾルシノールタイプのチロシナーゼ活性阻害剤は4
位のアルキル鎖が長いので、水に対する溶解性に劣り、
通常の化粧料に良好に用いることができない。また、特
開平4-169515号公報に記載のトラネキサム酸はチロシナ
ーゼ活性阻害効果が低いという問題を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 好和 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 田代 圭介 滋賀県野洲郡野洲町上屋88番地 マックス ファクター株式会社滋賀工場内 (72)発明者 ▲吉▼井 隆 滋賀県野洲郡野洲町上屋88番地 マックス ファクター株式会社滋賀工場内 (72)発明者 ▲高▼橋 邦夫 埼玉県浦和市本太2−23−6

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、R1、R3およびR4は水素原子または炭素数1〜9
    のアルキル基もしくはアルケニル基であり、R2は炭素数
    2〜9のアルキル基もしくはアルケニル基である。]で
    示すチロシナーゼ活性阻害剤の群から選択される少なく
    とも1種を含有する化粧料。
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