JP2003294810A - 半導体素子テストハンドラの素子移送装置の作業高さの認識装置及びこれを用いた作業高さの認識方法 - Google Patents

半導体素子テストハンドラの素子移送装置の作業高さの認識装置及びこれを用いた作業高さの認識方法

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JP2003294810A JP2002381612A JP2002381612A JP2003294810A JP 2003294810 A JP2003294810 A JP 2003294810A JP 2002381612 A JP2002381612 A JP 2002381612A JP 2002381612 A JP2002381612 A JP 2002381612A JP 2003294810 A JP2003294810 A JP 2003294810A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成をもって素子移送装置の作業高さ
を自動的に迅速且つ正確に測定して再設定可能にした、
作業高さの認識装置を提供する。 【解決手段】 ハンドラ本体の上側に昇降及び水平移動
可能に設けられ、半導体素子を吸着する上下に移動可能
な複数個のピッカーを備えてハンドラの制御ユニットの
命令によってトレイとチェンジキットとの間に半導体素
子をピックアップして移送する素子移送装置において、
素子移送装置の一方に上下に昇降可能に設けられる昇降
ブロックと、該昇降ブロックに垂直に設置され、下部の
対象物体との接触によって昇降を行うタッチプローブ
と、該タッチプローブと対象物体間の接触によるタッチ
プローブの上昇移動を感知するための感知手段と、前記
昇降ブロックを上下に駆動させるための駆動手段とを備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子をテスト
するハンドラで素子移送装置の作業高さを測定する装置
に関し、特に、ハンドラで他の種類の半導体素子をテス
トする場合、半導体素子の種類及び、交換部品のトレイ
やチェンジキットに対する素子移送装置の作業高さを迅
速且つ正確に測定して再設定可能にした半導体素子テス
トハンドラの素子移送装置の作業高さの認識装置及び、
これを用いて作業高さを測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生産ラインで生産完了した半導
体素子は、出荷前に良品であるか不良品であるかの可否
を判別するためのテストを経るようになっている。ハン
ドラはかかる半導体素子をテストするのに用いられる装
備であって、半導体素子の移送装置を用いて、トレイに
入れられた半導体素子を工程の間に自動で移送させつつ
テストサイトのテストソケットにこれらを装着して所望
のテストを実施した後、テスト結果に従って種々の等級
に分類して再びトレイにアンローディングする過程を順
次に繰り返して行いながらテストを実行するようになっ
ている装備である。
【0003】添付の図1は上記のようなハンドラの構成
の一例を示す図面であって、ハンドラ本体1の前方には
テストする半導体素子が収納されたトレイが積載される
ローディング部2及び、テスト完了した半導体素子をテ
スト結果に従って良品及び再検査品に分類して再受納を
行う複数個のトレイが設けられたアンローディング部3
が設けられ、前記ローディング部2の後方にはその内部
に加熱手段(図示せず)及び冷却手段(図示せず)を備
えて、温度テスト時にテストする半導体素子を所定の温
度で加熱又は冷却するソーキング(soaking)プ
レート7が設けられる。
【0004】そして、前記アンローディング部3の後方
側には、テストの結果不良品として分類された半導体素
子を等級別に収納するように複数個のトレイが積載され
たリジェクトマルチスタッカー5が設けられている。
【0005】ハンドラ本体1の最後方に位置したテスト
サイト10には外部のテスト装備と電気的に連結され且
つ半導体素子の性能をテストするテストソケット11が
設けられ、テストソケット11の上側にはテストソケッ
ト11の両側の待機位置に移送された半導体素子をピッ
クアップしてテストソケット11に装着すると共に、テ
ストソケット11のテストされた半導体素子をピックア
ップして再び両側の待機位置に供給する第1,2インデ
ックスヘッド12a,12bが左右に水平移動可能であ
るように設けられる。
【0006】前記テストサイト10の直ぐ前方の位置に
は、ローディング部2又はソーキングプレート7から半
導体素子を移送され、テストサイト10のテストソケッ
ト11の両側の待機位置に供給する第1シャトル8a及
び第2シャトル8bが前後進可能に設けられ、これらの
第1シャトル8a及び第2シャトル8bの各一側にはテ
ストサイト10でテスト完了した半導体素子を供給さ
れ、テストサイト10の外側に移送する第3シャトル9
a及び第4シャトル9bが前後進可能に設けられてい
る。
【0007】そして、ハンドラ本体1の前端部とテスト
サイト10の直ぐ前方部の上側にはハンドラ本体を横切
る固定フレーム13がそれぞれ設けられ、その固定フレ
ーム13には一対の移動フレーム14a,14bが固定
フレーム13に沿って左右に移動可能なように設けら
れ、移動フレーム14a,14bにはこの移動フレーム
14a,14bに沿って前後に移動可能に設けられ且つ
半導体素子をピックアップして移送する2つのピックア
ップ装置15がそれぞれ設けられ、前記ピックアップ装
置15は一度に複数個の半導体をピックアップして移送
できるように複数個のピッカー(図示せず)を備える。
【0008】一方、通常、ハンドラは一つの装備でQF
P,BGA,SOPなどの様々な形態の半導体素子をテ
ストできるように構成されるが、一つの種類の半導体素
子をテストした後、他の種類の半導体素子をテストしよ
うとする場合、トレイ及び、ソーキングプレート7とシ
ャトル8a,8b,9a,9bとテストソケット11な
どのチェンジキットを、テストしたい半導体素子の種類
に合うように交換してテストを行えば良い。この際、テ
ストする半導体素子の種類によって交換されるチェンジ
キットはその大きさや厚さが異なるだけでなく、半導体
素子もまた種類別にその厚さが異なるため、ピックアッ
プ装置15の作業高さを再設定しなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来には上
記のように交換される半導体素子の種類及びチェンジキ
ットの仕様に基づいた作業高さを測定する場合、作業者
がその都度ピックアップ装置15を素子取出し及び載置
(pick&place)位置に移動させた後、各位置
でピックアップ装置15を上下にゆっくりと動かしなが
ら作業高さを設定しているが、この場合、作業高さの測
定においてエラーの発生の確率が高く、作業高さの設定
に相当な時間が必要とされるので、一日の生産量が低下
し且つ、全般的にテスト作業の効率性を低下させるとい
う問題点を抱えていた。
【0010】そこで、本発明は上記のような問題点を解
決するために成されたものであって、簡単な構成で素子
移送装置の作業高さを自動的に迅速且つ正確に測定して
再設定可能にした、作業高さの認識装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の一観点によれば、ハンドラ本体の上側に昇降
及び水平移動可能に設けられ、半導体素子を吸着する上
下に移動可能な複数個のピッカーを備えてハンドラの制
御ユニットの命令によってトレイとチェンジキットとの
間に半導体素子をピックアップして移送する素子移送装
置において、素子移送装置の一方に上下に昇降可能に設
けられる昇降ブロックと、該昇降ブロックに垂直に設置
され、下部の対象物体との接触によって昇降を行うタッ
チプローブと、該タッチプローブと対象物体間の接触に
よるタッチプローブの上昇移動を感知するための感知手
段と、前記昇降ブロックを上下に駆動させるための駆動
手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】本発明の他の一観点によれば、作業高さの
測定装置を用いて素子移送装置の作業高さを測定する方
法において、ピッカーの下端とタッチプローブの下端間
の高さの差によるオフセット値(ΔZ)と、感知手段自
体によるオフセット値(ΔZ0)とを求めてハンドラ制
御ユニットに記憶する段階と、素子移送装置を作業高さ
の認識対象物の位置へ移動し、駆動手段を作動させて昇
降ブロック及びタッチプローブを下降させる段階と、感
知手段が前記タッチプローブの上昇を感知するまで素子
移送装置を下降する段階と、前記感知手段が接触部材を
感知した時、素子移送装置の垂直位置値(h)を獲得す
る段階と、前記垂直位置値(h)に前記測定装置と素子
移送装置のピッカーの間に存在するオフセット値を補正
して作業位置値(ΔH)を算出する段階とを備えたこと
を特徴とする半導体素子テストハンドラの素子移送装置
の作業高さの認識方法が提供される。
【0013】ここで、前記ピッカーの下端とタッチプロ
ーブの下端間の高さの差によるオフセット値(ΔZ)
と、感知手段自体によるオフセット値(ΔZ0)とを求
める段階は、ハンドラの本体上に測定用のジグを設置
し、素子移送装置を測定用ジグの上部に位置させた後、
タッチプローブを下降させる第1段階と、タッチプロー
ブが測定用ジグに接触するまで素子移送装置を下降さ
せ、タッチプローブが測定用ジグと接触する瞬間の垂直
位置値(Z1)を獲得する第2段階と、感知手段がタッ
チプローブを感知するまで素子移送装置を更に下降さ
せ、感知手段がタッチプローブを感知した時の垂直位置
値(Z0)を獲得する第3段階と、前記昇降ブロック及
びタッチプローブを上昇させ且つピッカーを下降させる
第4段階と、ピッカーが測定用のジグと接触するまで前
記素子移送装置を下降させ、ピッカーが測定用のジグと
接触する瞬間の垂直位置値(Z2)を獲得する第5段階
と、前記第2,3,5段階で各々獲得された垂直位置値
(Z1,Z0,Z2)によってオフセット値(ΔZ,Δ
Z0)を計算してハンドラ制御ユニットに記憶する第6
段階とからなることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて本発
明による素子移送装置の作業高さの認識装置及び、これ
を用いて作業高さを認識する方法の望ましい実施形態を
詳細に説明する。
【0015】図2は本発明による作業高さの認識装置が
設けられたハンドラの素子移送装置を示す図面であっ
て、ハンドラの移動フレーム14a(図1参照)に沿っ
て移動可能に設けられた移動ブロック141の一側に支
持ブロック143がリニアモータ(LM)ガイド142
のような案内部材を媒介に上下に移動可能に設置され、
支持ブロック143には半導体素子をピックアップする
ピックアップ装置15が固定されて設置される。
【0016】支持ブロック143は移動ブロック141
に垂直に設置されるボールスクリュー144及び、この
ボールスクリュー144を駆動させる垂直軸のサーボモ
ータ145によってLMガイド142に沿って上下に昇
降するようになっている。そして、ピックアップ装置1
5は四角フレーム状のフレーム151と、このフレーム
151の内側に移動可能に設置され、相互間のピッチ変
化が可能であるようになった複数個のピッカー152を
備えるが、各ピッカー152はフレーム151の内側に
結合される空圧シリンダ153によって上下に所定の高
さで昇降するようになっている。
【0017】また、ピックアップ装置15のフレーム1
51の一方にはピックアップ装置の作業高さを測定する
ための認識装置が設置されるが、図2乃至図4に示すよ
うに、作業高さの認識装置は、フレーム151の一方に
固定される空圧シリンダ161と、その空圧シリンダ1
61のシリンダロード162の下端に固定される昇降ブ
ロック163と、昇降ブロック163に結合されるボー
ルブッシュ(図示せず)を媒介に上下に垂直に移動可能
になったタッチプローブ164と、昇降ブロック163
の一方の上端部に設置され、タッチプローブ164の上
端部の上昇を感知するリミットセンサ166とから構成
されている。
【0018】タッチプローブ164は昇降ブロック16
3の下端部で結合される圧縮スプリング165によって
弾性的に支えられるようになっており、タッチプローブ
164はピックアップ装置15が下降して、その下端部
がある物体、例えば、測定用のジグと接触するようにな
ると上昇し、接触が解除すると、圧縮ばね165が弾性
力によって元の位置へ復帰するように構成される。
【0019】また、リミットセンサ166はビームを放
出する発光部166aと、この発光部166aと所定の
距離だけ離れて発光部166aから放出するビームが入
射される受光部166bとからなるLEDセンサであっ
て、前記タッチプローブ164が上昇して発光部166
aと受光部166bとの間にタッチプローブ164の上
端が位置すると、ビーム経路が遮断されつつリミットセ
ンサ166がタッチプローブ164の上昇を感知するよ
うになる。
【0020】上記のような本発明の作業高さの認識装置
は次のように作動する。
【0021】まず、垂直軸のサーボモータ145を作動
させてピックアップ装置15を基準の高さにまで上昇さ
せ、ピッカー駆動用の空圧シリンダ153を作動させて
ピッカー152を上昇させた後、ピックアップ装置15
を作業高さの測定位置、つまり、トレイ200及びシャ
トル8a,8b,9a,9bのようなチェンジキットの
上側に移動させる。そして、作業高さの認識装置の空圧
シリンダ161を作動させてシリンダロード162を下
降させ、タッチプローブ164の下端がピッカー152
の下端より下方に位置するようにする。
【0022】次いで、垂直軸のサーボモータ145を作
動させてピックアップ装置15を徐々に下降させる。ピ
ックアップ装置15の下降はタッチプローブ164がト
レイ200又はチェンジキット上の半導体素子100と
接触して、センサ166がタッチプローブ164の上端
部を感知するまで行われる。センサ166がタッチプロ
ーブ164の上端部を感知すると、この感知信号がハン
ドラの制御ユニット(図示せず)へ伝達され、制御ユニ
ットではこの際のピックアップ装置の位置値を読み込ん
で作業高さを算出する。
【0023】ところが、上記のような高さの測定の過程
を通じて得られた位置値はハンドラの本体上に載せられ
る半導体素子100と認識装置のタッチプローブ164
との間の高さに対するものであり、ピッカー152と認
識装置との間には設置位置の差異によるオフセット値及
び、リミットセンサ166によってタッチプローブ16
4の上端が感知されるまでのタッチプローブ164の上
昇量によるオフセット値が存在するので、実際のピッカ
ー152の作業高さはこのようなオフセット値を補正し
て算出されるべきである。
【0024】以下、本発明の作業高さの認識装置により
行われる作業高さの認識方法について図6を参照してよ
り詳細に説明する。
【0025】まず、実際の作業高さを算出する前にハン
ドラの制御ユニット(図示せず)では上述したオフセッ
ト値に対する情報が既入力されているべきであるが、ピ
ッカー152とタッチプローブ164間の高さのオフセ
ット及び、リミットセンサ166のオフセットを次のよ
うに求める。ハンドラ本体上の任意の一地点に測定用の
ジグ(図示せず)を載せておき(ステップS601)、
ピックアップ装置15をこの測定用ジグの直ぐ上方に位
置させる(ステップS602)。
【0026】そして、ピックアップ装置15の空圧シリ
ンダ153を作動させてピッカー152を下降させ、次
いで、作業高さの認識装置の空圧シリンダ161を下降
させてタッチプローブ164の下端がピッカー152の
下端より下方に位置するようにする(ステップS60
3)。
【0027】次いで、垂直軸のサーボモーター145を
作動させてピックアップ装置15を徐々に下降させる
(ステップS604)が、この際、ピックアップ装置1
5の下降は作業高さの認識装置のタッチプローブ164
の下端が測定用ジグの上面に接触する(ステップS60
5)瞬間まで行われるし、この瞬間の垂直位置値(Z
1)をエンコーディングしてハンドラ制御ユニット(図
示せず)に記憶する(ステップS606)。
【0028】次いで、認識装置のリミットセンサ166
がタッチプローブ164を感知するまでピックアップ装
置15を更に下降させ(ステップS607)、リミット
センサ166がタッチプローブ164を感知する(ステ
ップS608)瞬間の垂直位置値(Z0)をエンコーデ
ィングして制御ユニットに記憶する(ステップS60
9)。
【0029】その後、認識装置の空圧シリンダ161を
作動させてタッチプローブ164を上昇させ、ピッカー
152を下降させる(ステップS610)ことでピッカ
ー152の下端がタッチプローブ164の下端より下方
に位置するようにした後、ピッカー152の下端が測定
用ジグの上面に接触する(ステップS612)までピッ
クアップ装置15を下降作動(ステップS611)さ
せ、ピッカー152の下端が測定用ジグの上面に触れる
瞬間の垂直位置値(Z2)をエンコーディングして記憶
する(ステップS613)。
【0030】そして、上記のような過程を通じて得られ
た垂直位置値(Z0,Z1,Z2)によってリミットセ
ンサ166のオフセット(ΔZ0)及び、ピッカー15
2とタッチプローブ164間の高さのオフセット(Δ
Z)を計算する(図5、ステップS501)と次の通り
である。 ΔZ0=|Z0−Z1| ΔZ=|Z2−Z1| このように求められたオフセット値はハンドラの制御ユ
ニットに記憶され(ステップS502)、認識装置によ
って実際の作業高さを求める時に使用される。
【0031】上記のようにオフセット値が求められる
と、作業者は交換された半導体素子及びチェンジキット
に基づいて作業高さを自動に求めることができる。例え
ば、ハンドラのローディング部2(図1参照)でピック
アップ装置15の作業高さを求めようとした場合、ピッ
クアップ装置15をローディング部2のトレイ(図示せ
ず)の上側に移動した後(ステップS503)、作業高
さの認識装置の空圧シリンダ161のシリンダロード1
62を下降動作させ、タッチプローブ164を下降させ
る。
【0032】次いで、ピックアップ装置15を徐々に下
降させ(ステップS504)、タッチプローブ164が
トレイ上の半導体素子と接触してリミットセンサ166
がタッチプローブ164の上端を感知する(ステップS
505)と、この際の垂直位置値(h)がエンコーディ
ングされ、ハンドラの制御ユニット(図示せず)に記憶
される(ステップS506)。そして、ハンドラの制御
ユニットでは上記のように求められた垂直位置値(h)
及びオフセット値に基づいてピックアップ装置15の実
際の作業高さ(ΔH)を次のように計算して(ステップ
S507)認識する。ΔH=h+ΔZ−ΔZ0
【0033】ハンドラのソーキングプレート7(図1参
照)及びシャトル8a,8b,9a,9b(図1参照)
でのピックアップ装置15の作業高さを認識したい場合
には、ソーキングプレート7及びシャトル8a,8b,
9a,9b上に半導体素子が載置されていない状態であ
るので、ソーキングプレート7とシャトル8a,8b,
9a,9bの上面の半導体素子の載置面までの高さを測
定した後、その高さから半導体素子の厚さを減算すれば
良い。
【0034】このような半導体素子の厚さの外にもピッ
クアップ装置15の作業高さ(ΔH)を計算して認識す
るにおいて、ハンドラの構造及び作業上の様々な要因に
よって上記した計算式に必要な任意の因子を加減するこ
とで正確な高さを認識可能にさせることができる。
【0035】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、簡単な構成で素子移送装置の作業高さを自動で測定
可能になるので、トレイ及びチェンジキットの交換作業
の後、素子移送装置の高さを再設定する時に時間が短縮
され且つ、正確度が向上するのでテスト効率を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な半導体素子テスト用のハンドラの構成
の一例を示す平面構成図。
【図2】本発明による作業高さの認識装置が設けられた
ハンドラ用の素子移送装置の斜視図。
【図3】本発明による作業高さの認識装置を示す斜視
図。
【図4】図3の作業高さの認識装置及び、これの作動を
概略的に示す正面図。
【図5】本発明による作業高さの認識方法の一実施形態
を説明するフローチャート。
【図6】図5の作業高さの認識方法を行うためにオフセ
ット値を求める方法を説明するフローチャート。
【符号の説明】
15 ピックアップ装置 151 フレーム 152 ピッカー 153 空圧シリンダ 161 空圧シリンダ 163 昇降ブロック 164 タッチプローブ 165 圧縮ばね 166 リミットセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドラ本体の上側に昇降及び水平移動可
    能に設けられ、半導体素子を吸着する上下に移動可能な
    複数個のピッカーを備えてハンドラの制御ユニットの命
    令によってトレイとチェンジキットとの間に半導体素子
    をピックアップして移送する素子移送装置において、 素子移送装置の一方に上下に昇降可能に設けられる昇降
    ブロックと、該昇降ブロックに垂直に設置され、下部の
    対象物体との接触によって昇降を行うタッチプローブ
    と、該タッチプローブと対象物体間の接触によるタッチ
    プローブの上昇移動を感知するための感知手段と、前記
    昇降ブロックを上下に駆動させるための駆動手段とを含
    めて構成されたことを特徴とする半導体素子テストハン
    ドラの素子移送装置の作業高さの認識装置。
  2. 【請求項2】前記感知手段は、前記昇降ブロックの一方
    の上端に固定され、光を放出する発光部と、この発光部
    と所定の間隔離れて発光部から放出された光を受ける受
    光部とから構成されたリミットセンサからなり、前記タ
    ッチプローブの上端部が前記発光部と受光部との間の空
    間を通って上昇し、光を遮断することによってタッチプ
    ローブの上昇を感知するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の半導体素子テストハンドラの素子移送装置
    の作業高さの認識装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段は素子移送装置の一方に固定
    される空圧シリンダから構成されたことを特徴とする請
    求項1記載の半導体素子テストハンドラの素子移送装置
    の作業高さの認識装置。
  4. 【請求項4】ピッカーの下端とタッチプローブの下端間
    の高さの差によるオフセット値(ΔZ)と、感知手段自
    体によるオフセット値(ΔZ0)とを求めてハンドラ制
    御ユニットに記憶する段階と、 素子移送装置を作業高さの認識対象物の位置へ移動し、
    駆動手段を作動させて昇降ブロック及びタッチプローブ
    を下降させる段階と、 感知手段が前記タッチプローブの上昇を感知するまで素
    子移送装置を下降する段階と、 前記感知手段が接触部材を感知した時、素子移送装置の
    垂直位置値(h)を獲得する段階と、 前記垂直位置値(h)に前記測定装置と素子移送装置の
    ピッカーの間に存在するオフセット値を補正して作業位
    置値(ΔH)を算出する段階とを含めて構成されたこと
    を特徴とする、請求項1による作業高さの測定装置を用
    いて半導体素子テストハンドラの素子移送装置の作業高
    さを認識する方法。
  5. 【請求項5】前記ピッカーの下端とタッチプローブの下
    端間の高さの差によるオフセット値(ΔZ)と、感知手
    段自体によるオフセット値(ΔZ0)とを求める段階
    は、ハンドラの本体上に測定用のジグを設置し、素子移
    送装置を測定用ジグの上部に位置させた後、タッチプロ
    ーブを下降させる第1段階と、タッチプローブが測定用
    ジグに接触するまで素子移送装置を下降させ、タッチプ
    ローブが測定用ジグと接触する瞬間の垂直位置値(Z
    1)を獲得する第2段階と、感知手段がタッチプローブ
    を感知するまで素子移送装置を更に下降させ、感知手段
    がタッチプローブを感知した時の垂直位置値(Z0)を
    獲得する第3段階と、前記昇降ブロック及びタッチプロ
    ーブを上昇させ且つピッカーを下降させる第4段階と、
    ピッカーが測定用のジグと接触するまで前記素子移送装
    置を下降させ、ピッカーが測定用のジグと接触する瞬間
    の垂直位置値(Z2)を獲得する第5段階と、前記第
    2,3,5段階で各々獲得された垂直位置値(Z1,Z
    0,Z2)によってオフセット値(ΔZ,ΔZ0)を計
    算してハンドラ制御ユニットに記憶する第6段階とから
    なることを特徴とする請求項4記載の半導体素子テスト
    ハンドラの素子移送装置の作業高さの認識方法。
  6. 【請求項6】前記第6段階でオフセット値(ΔZ,ΔZ
    0)はΔZ0=|Z0−Z1|,ΔZ=|Z2−Z1|
    の式により計算されることを特徴とする請求項5記載の
    半導体素子テストハンドラの素子移送装置の作業高さの
    認識方法。
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