JP2003291372A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003291372A
JP2003291372A JP2002102944A JP2002102944A JP2003291372A JP 2003291372 A JP2003291372 A JP 2003291372A JP 2002102944 A JP2002102944 A JP 2002102944A JP 2002102944 A JP2002102944 A JP 2002102944A JP 2003291372 A JP2003291372 A JP 2003291372A
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JP
Japan
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flushable
flushing
scanning direction
recording medium
ink
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JP2002102944A
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Hiroshi Asawa
博 麻和
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的なフラッシング動作がえられるインク
ジェット式記録装置を提供する。 【解決手段】 ノズル開口31から印刷信号に対応して
インク滴を吐出する記録ヘッド2と、記録ヘッド2が取
付けられて主走査方向に往復移動するキャリッジ3と、
主走査方向に沿って配置され主走査方向と直交する副走
査方向に移動する記録媒体7を案内する案内部材8とを
備えたインクジェット式記録装置であって、案内部材8
の任意の複数箇所にフラッシング可能領域23,24が
設けられ、上記複数のフラッシング可能領域23,24
のうちいずれかを選択してフラッシングを行う。したが
って、記録ヘッド2の空走距離が短縮されて、印刷記録
時間の縮小が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジから供給されたインクをインク滴として吐出する記録
ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置においては、
記録ヘッドの主走査方向に沿って記録媒体の案内部材が
配置され、この案内部材により上記主走査方向に直交す
る副走査方向に記録媒体が案内されて移動するようにな
っている。そして、上記案内部材から離隔した箇所にフ
ラッシングボックスが設けられ、記録ヘッドはこのフラ
ッシングボックスまで移動して、同ボックスでフラッシ
ングが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なフラッシング動作であると、記録ヘッドはフラッシン
グの都度、上記案内部材から離隔した箇所のフラッシン
グボックスまで移動するので、記録ヘッドとしての機能
を果たさない空走距離が長くなり、印刷記録時間の短縮
にとって不利である。特に、記録媒体が小サイズである
郵便はがき等に印刷をするときには、記録媒体の端縁か
らフラッシングボックスまでの距離が著しく長くなるの
で、上記の印刷時間の問題がより深刻になる。さらに、
フラッシングは印刷記録中において比較的短時間ごとに
定期的に行う必要があるので、上記空走距離の問題の解
決がより一層必要なものとなる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、上記空走距離の問題を解消して、効率的なフラ
ッシング動作がえられるインクジェット式記録装置の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録装置は、ノズル開口
から印刷信号に対応してインク滴を吐出する記録ヘッド
と、上記記録ヘッドが取付けられて主走査方向に往復移
動するキャリッジと、上記主走査方向に沿って配置され
主走査方向と直交する副走査方向に移動する記録媒体を
案内する案内部材とを備えたインクジェット式記録装置
であって、上記案内部材の任意の複数箇所にフラッシン
グ可能領域が設けられ、上記複数のフラッシング可能領
域のうちいずれかを選択してフラッシングを行うように
構成したことを要旨とする。
【0006】すなわち、上記複数のフラッシング可能領
域のうちいずれかを選択してフラッシングを行うのであ
る。
【0007】上記フラッシング可能領域は、案内部材の
任意の複数箇所に配置されているとともに、フラッシン
グ動作は、複数のフラッシング可能領域のうちいずれか
を選択して、その選択されたフラッシング可能領域に対
して行われる。したがって、記録ヘッドは案内部材上の
記録媒体から選択されたフラッシング可能領域へ移動す
ることとなるので、その移動距離、すなわち空走距離が
短縮されて、印刷記録時間の縮小が図れる。また、記録
ヘッドは、案内部材から離れることなく案内部材の範囲
内において、短い空走距離もしくは実質的に空走距離の
ない状況下でフラッシング動作がなされ、記録ヘッドの
印刷動作の一時停止からフラッシング動作開始までの時
間を短縮し、引いては印刷記録時間の短縮が実現する。
さらに、キャリッジの移動に要するエネルギーを少なく
することができるので、経済的である。
【0008】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記フラッシング可能領域は、上記記録ヘッドが主
走査方向に移動して上記記録媒体の横端縁を越えたとき
に吐出されたインク滴を受ける受け空間である場合に
は、記録媒体に最も近い箇所に上記受け空間が位置して
いることから、記録ヘッドがフラッシングのために移動
する距離を最短距離に設定することができる。
【0009】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記複数箇所のフラッシング可能領域は、上記記録
媒体のサイズに適応させて配置されている場合には、種
々なサイズの記録媒体が記録装置にセットされても、そ
のサイズごとの最寄りの箇所にフラッシング可能領域が
配置されていることから、記録媒体サイズの大小にかか
わらず常に効率的なフラッシング動作がえられる。
【0010】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記複数のフラッシング可能領域のうち、上記記録
媒体の横端縁から可及的に近い箇所に位置する1つを選
択してフラッシングを行う場合には、複数配置されたフ
ラッシング可能領域のうち記録媒体に可及的に近い箇所
のフラッシング可能領域を選択するので、記録媒体の横
端縁からフラッシング可能領域までが最短距離となり、
効率的なフラッシング動作がえられる。
【0011】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記フラッシング可能領域は、印刷記録中の定期フ
ラッシング動作において用いるようにした場合には、上
述のように記録ヘッドの空走距離の短縮化により、上記
定期フラッシング動作が効率的になされる。また、一般
に定期フラッシングは、記録媒体のサイズやインク色ご
とのインク吐出頻度やインク使用量等の印刷条件によっ
て、フラッシング周期に長短の違いがあるが、例えば、
10〜15秒という比較的短時間ごとに行われる。した
がって、フラッシング動作の効率化は印刷記録時間の短
縮化にとって大きく影響するのである。
【0012】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記フラッシングは、フラッシングが必要であるノ
ズル群を選択してフラッシングを行うように構成した場
合には、吐出頻度が低くインク粘性等に異常が生じやす
いノズル群が選択されることから、問題になるおそれの
あるノズル群に対して適確なフラッシング動作が行わ
れ、ノズル群ごとの効率的なフラッシング動作が実現す
る。また、フラッシング可能領域の寸法が何等かの事情
で主走査方向に十分確保できないときには、ノズル群ご
とのフラッシング動作により、上記寸法上の問題をフラ
ッシング効率の高い状況下で解消することができる。
【0013】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記フラッシングが必要であるノズル群は、インク
色ごとに選択される場合には、例えば、吐出頻度が低く
インク粘性等に異常が生じやすいインク色のノズル群
や、高粘性化が早く進行するインク色のノズル群が選択
されることから、インク色ごとの性質に適合した効率的
なフラッシング動作がえられる。
【0014】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記フラッシング可能領域は、上記案内部材の1部
に形成したインク排出口に連通している場合には、フラ
ッシングでフラッシング可能領域に吐出されたインクが
インク排出口から廃インク貯留部に溜められることか
ら、上記案内部材の1部に廃インクが滞留することがな
く、案内部材を清浄に保つことができる。
【0015】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記案内部材には、上記ノズル開口が、副走査方向
に移動する記録媒体の前端縁と後端縁を越えて吐出され
たインク滴を受ける受け溝が形成され、上記受け溝は上
記フラッシング可能領域と連通してフラッシング可能領
域の1部を構成している場合には、上記受け溝の1部が
フラッシング可能領域の1部を構成していることから、
フラッシング可能領域の形成が受け溝を利用した態様で
なされ、構造の簡素化にとって有効である。また、上記
受け溝とフラッシング可能領域とが連通空間になってい
るので、記録媒体の前端縁や後端縁を越えて吐出された
インク滴をフラッシング可能領域に集中させることがで
き、インクの流動処理として好適である。
【0016】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記記録媒体に縁なし印刷が行われる場合には、縁
なし印刷用の上記案内部材に形成された特有の構造、す
なわち記録媒体の端縁を越えて吐出されたインク滴を受
ける溝構造をフラッシング可能領域として活用すること
ができ、既成の構造物の活用という観点から構造簡素化
が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0018】図1は、本発明が適用されるインクジェッ
ト式記録装置の周辺構造の一例を示す斜視図である。こ
の装置は、インクカートリッジ1が搭載されるととも
に、記録ヘッド2が取付けられたキャリッジ3を備えて
いる。
【0019】上記キャリッジ3は、タイミングベルト4
を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー
6に案内されて記録紙である記録媒体7の紙幅方向(主
走査方向)に往復移動するようになっている。上記キャ
リッジ3は、上部に開放する箱型を呈し、記録媒体7と
対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド2のノズ
ルプレートが露呈するよう取付けられるとともに、イン
クカートリッジ1が搭載されるようになっている。
【0020】そして、上記記録ヘッド2にインクカート
リッジ1からインクが供給され、キャリッジ3を移動さ
せながら記録媒体7の上面にインク滴を吐出させて記録
媒体7に画像や文字をドットマトリックスにより印刷す
るようになっている。
【0021】上記記録媒体7の移動を案内するために、
記録ヘッド2の主走査方向に延びている長尺な案内部材
8が配置されている。案内部材8の一端側のとなりに
は、記録ヘッド2のノズルプレートを清浄にするワイパ
ー装置9と、ノズル開口部のインクの粘性状態等を正常
化するキャップ装置10が配置されている。また、案内
部材8の他端側のとなりには、フラッシングボックス1
1が配置され、そこにフラッシング凹部12が形成され
ている。
【0022】上記案内部材8は、縁なし印刷用として準
備されたもので、その平面形状は図2,図3,図4の各
平面図に示され、記録媒体7は各平面図の上から下に向
かって移動するように案内される。案内部材8は、長尺
な本体13に記録ヘッド2の主走査方向に吐出されたイ
ンク滴を受ける2本の受け溝14,15が形成されてい
る。これら受け溝14,15が形成されていない箇所の
本体13には、その上面部16,17に多数のガイドリ
ブ18,19が形成されている。上記ガイドリブ18,
19は、記録媒体7を裏面側から支持しながらその移動
を案内するもので、記録媒体7がその自重やインク滴の
吐出衝撃等で変形しないようにするために、所定の間隔
で多数配列されている。なお、案内部材8は、合成樹脂
材料、例えば、ポリプロピレンを用いて樹脂成形がなさ
れている。
【0023】上記の各平面図、図2,図3,図4の上方
から記録媒体7が副走査方向に移動してきてその前端縁
20が受け溝14にさしかかると、主走査方向に往復移
動する記録ヘッド2から上記前端縁20を越えてインク
滴が吐出され、前端縁20から縁なし印刷が開始され
る。それに引き続いて、記録ヘッド2の主走査方向の往
復移動と記録媒体7の副走査方向の移動が継続されて、
記録媒体7全体の印刷が進行する。
【0024】このような印刷記録動作が終了間近になる
と、記録媒体7の後端縁21が受け溝15を通過してい
るときに、主走査方向に往復移動する記録ヘッド2から
上記後端縁21を越えてインク滴が吐出されて、後端縁
21側の縁なし印刷が完了する。上記前端縁20および
後端縁21を越えて吐出されたインク滴は、各受け溝1
4,15で受止められて、インク滴の散逸が防止されて
いる。
【0025】記録媒体7が主走査方向に往復移動をして
いるときには、記録ヘッド2のノズル開口(後述する)
は記録媒体7の横端縁22を越えた箇所まで移動し、上
記横端縁22を越えた箇所に至るまでインク滴が吐出さ
れることにより、横端縁22側の縁なし印刷が行われ
る。なお、横端縁22の反対側の横端縁においても同様
な縁なし印刷がなされる。上記横端縁22を越えたとき
に吐出されたインク滴は、後述のフラッシング可能領域
である受け空間23で受止められる。
【0026】ここで、記録ヘッド2のフラッシング動作
を含めて記録装置全体の動作を理解するために、図6に
示したフローチャート図に基づいて動作態様を説明す
る。
【0027】上記記録装置は、ホストからの印字信号に
基づいてビットマップデータの作成等をする印刷制御手
段25と、ステッピングモータ5を制御してキャリッジ
3を主走査方向に移動制御するキャリッジ制御手段26
と、上記印刷制御手段25からの信号に基づいて記録ヘ
ッド2に駆動信号を入力して動作させるヘッド駆動手段
27等が、主要な制御系統を構成している。
【0028】印刷記録中には吐出頻度の低いノズル開口
の詰り等を防止するために、フラッシング動作が行われ
る。そのための受け空間23、すなわちフラッシング可
能領域23が設けられ、その配置は印刷記録時間短縮の
ために、複数箇所に設けられている。
【0029】記録媒体7の間近のフラッシング可能領域
23に対してフラッシング動作を行わせるために、フラ
ッシング位置設定手段28が設けられている。このフラ
ッシング位置設定手段28は記録媒体7のサイズデータ
との関連で、複数あるフラッシング可能領域23のうち
どれに対して記録ヘッド2を停止させてフラッシング動
作を行うかの判定がなされる。
【0030】フラッシング動作は、印刷記録中に定期的
に行ったり、各インクカートリッジ1ごとのノズル開口
の状態を検知して特定のノズル開口に対して行ったりし
ている。このようなフラッシング動作は、フラッシング
時期の設定として実行されるもので、そのためにフラッ
シング時期設定手段29が設けられている。
【0031】さらに、図7に示したように、記録ヘッド
2のノズルプレート30には多数のノズル開口31が列
状に配列されてノズル群32,33,34,35を形成
している。これらのノズル群は、例えば、ノズル群32
がシアン,ノズル群33がマゼンダ,ノズル群34がイ
エローの各色ごとのインクカートリッジ1に連通してお
り、ノズル群35はブラックのインクカートリッジ1に
連通している。これらのノズル群32,33,34,3
5のうち、どれにフラッシング動作を行わせるかを選定
するために、フラッシングノズル選定手段36が設けら
れている。
【0032】上記各フラッシング位置設定手段28,フ
ラッシング時期設定手段29,フラッシングノズル選定
手段36からの各動作信号は、フラッシング制御手段3
7に入力され、ここでフラッシングの時期,対象ノズル
等がヘッド駆動用信号に変換されて、ヘッド駆動手段2
7に入力される。これと同時に、フラッシング制御手段
37からフラッシング位置の設定信号がキャリッジ制御
手段26に入力される。
【0033】上記のようにしてフラッシング動作に必要
な各種の信号が、ヘッド駆動手段27やキャリッジ制御
手段26に入力されると、キャリッジ3は所定の時期に
矢線38で示した主走査方向に移動して、設定されたフ
ラッシング可能領域23の箇所で停止する。ついで、ノ
ズル群32,33,34,35のなかから選定されたノ
ズル群にフラッシング吐出が行われる。
【0034】したがって、記録ヘッド2は案内部材8上
の記録媒体7から選択されたフラッシング可能領域23
へ移動することとなるので、その移動距離、すなわち空
走距離が短縮されて、印刷記録時間の縮小が図れる。ま
た、記録ヘッド2は、案内部材8から離れることなく案
内部材8の範囲内において、短い空走距離もしくは実質
的に空走距離のない状況下でフラッシング動作がなさ
れ、記録ヘッド2の印刷動作の一時停止からフラッシン
グ動作開始までの時間を短縮し、引いては印刷記録時間
の短縮が実現する。
【0035】つぎに、上記フラッシング可能領域23お
よびそれに関する具体的な構造を説明する。
【0036】図4に示したように、フラッシング可能領
域は、記録媒体7の横端縁22が侵入している領域23
と、ガイドリブ18,19を介して上記領域23に隣接
された領域24から構成されている。この実施の形態に
おいては、前者のフラッシング可能領域23は、縁なし
印刷時に記録媒体7の横端縁22を越えて吐出されたイ
ンク滴を受ける機能を果たし、後者のフラッシング可能
領域24は、フラッシング動作における吐出インクを受
ける機能を果たしている。
【0037】フラッシング可能領域23,24は、ガイ
ドリブ18の真横の空間と受け溝14,15の空間とに
より形成された空間であり、平面的に見ると図4のよう
な長方形であり、断面的に見ると図5のような所定の深
さを有する空間である。したがって、受け溝14,15
は長方形のフラッシング可能領域23,24に連通した
状態となっている。なお、フラッシング可能領域23,
24の上下方向(副走査方向)の長さを拡大してノズル
プレート30の幅に適合させるために、符号23A,2
4Aで示した拡張部が設けられている。
【0038】上記フラッシング可能領域23,24は、
案内部材8の複数箇所に配置されており、それらの配置
位置は、案内部材8上の記録媒体7のサイズ、例えば、
郵便はがきサイズ,B5サイズ,A4サイズ等の各種の
サイズに適合させてある。そして、フラッシング可能領
域23,24は、各種サイズの記録媒体7の横端縁22
から可及的に近い箇所に位置させてある。
【0039】上記の複数箇所の配置は、図2の符号2
3,24のような組をなした空間構成が同図の左方にさ
らに何箇所かに配置されているものであり、同図では紙
面の都合で左方のものは図示されていない。また、図2
の符号42で示された空間は主走査方向の幅が大きいの
で、ここに記録媒体7の横端縁22を越えて吐出された
インク滴とフラッシング動作によるインク滴の両方を受
けるようにすることができる。
【0040】フラッシング可能領域23,24は、案内
部材8の1部に形成したインク排出口39,40に連通
している。このインク排出口39,40は、フラッシン
グ可能領域23,24の底部に開口させてあり、フラッ
シング可能領域23,24や受け溝14,15で受止め
られたインク液は、上記インク排出口39,40をへて
廃インク貯留部41に導かれるようになっている。
【0041】図3において2点鎖線で図示されているも
のは、記録ヘッド2とそれに取付けられているノズルプ
レート30である。
【0042】図7,図8は、記録媒体7の横端縁22と
ノズルプレート30のノズル群32,33,34,35
とフラッシング可能領域23,24の位置関係を平面的
に示している。図7は、ノズル群32,33が記録媒体
7の横端縁22を越えてインク滴の吐出がフラッシング
可能領域23の側に行われていて、縁なし印刷がなされ
ている状態を示している。図8は、ノズル群32と33
がフラッシング可能領域24の側に対向していて、この
ノズル群32,33からフラッシング動作が行われてい
る状態を示している。
【0043】上記フラッシング位置設定手段28,フラ
ッシング時期設定手段29,フラッシングノズル選定手
段36等からのフラッシング位置,時期,対象ノズル群
に関する信号がフラッシング制御手段37に入力される
ことにより、キャリッジ制御手段26とヘッド駆動手段
27からは、複数箇所に形成されたフラッシング可能領
域23,24を活用するのに適した動作信号が、ステッ
ピングモータ5や記録ヘッド2の駆動素子(例えば、圧
電振動子やインク加熱素子等の圧力発生素子)に投入さ
れる。したがって、これらの各手段28,29,36,
37等の有機的な連携動作が複数のフラッシング可能領
域23,24を最良の状態で機能させることができる。
【0044】フラッシング可能領域23と24の間に図
4に示されたようなガイドリブ18,19が配置されて
いることにより、フラッシング可能領域23,24の両
方を覆うような大きな記録媒体が案内部材8に案内され
る場合でも、記録媒体に撓み変形等が生じるのを防止し
て、良質の印刷記録をえることができる。
【0045】図9は、主走査方向にフラッシング可能領
域を拡大した場合であり、符号43がその領域を示して
いる。このように拡大されたフラッシング可能領域43
を採用することにより、記録媒体7の横端縁22を越え
て吐出されたインク滴と、フラッシング動作で吐出され
たインク滴との両方を単一の領域43で受けることがで
きる。また、必要な場合には、全ノズル群32,33,
34,35から一斉にフラッシング動作を行うことがで
きる。
【0046】なお、図1や図2において、符号44で示
された領域は、各図に示されている記録媒体7の横端縁
22とは反対側の横端縁を越えて吐出されたインク滴を
受ける空間部である。そして、そこにも前述のインク排
出口39,40と同様な機能を果たすインク排出口45
が設けられている。
【0047】図2に示した空間部44をフラッシング可
能領域として活用することを示したのが、図10であ
る。図10におけるフラッシング可能領域は、符号46
で示してある。したがって、この場合は、記録媒体7の
両側の最寄りの箇所にフラッシング可能領域23,24
と46が配置されていることになる。
【0048】なお、図2,図3には記録媒体7を副走査
方向に移動させる駆動ローラ47と従動ローラ48が図
示されている。また、図1に示されているフラッシング
ボックス11は、縁なし印刷以外のときにこのボックス
11でフラッシング動作を行う場合のものである。
【0049】以上の説明においては、インクカートリッ
ジ1がキャリッジ3に搭載されたオン・キャリッジ方式
を対象にしているが、インクカートリッジ1が静止状態
で支持されているオフ・キャリッジ方式においても、本
発明を適用することができる。
【0050】また、上述の実施の形態においては、ノズ
ル群32,33,34,35がノズルプレート30に配
置されているものを示したが、これらのノズル群はノズ
ルプレート30を用いないで形成されたものであっても
よい。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
式記録装置によれば、上記フラッシング可能領域は、案
内部材の任意の複数箇所に配置されているとともに、フ
ラッシング動作は、複数のフラッシング可能領域のうち
いずれかを選択して、その選択されたフラッシング可能
領域に対して行われる。したがって、記録ヘッドは案内
部材上の記録媒体から選択されたフラッシング可能領域
へ移動することとなるので、その移動距離、すなわち空
走距離が短縮されて、印刷記録時間の縮小が図れる。ま
た、記録ヘッドは、案内部材から離れることなく案内部
材の範囲内において、短い空走距離もしくは実質的に空
走距離のない状況下でフラッシング動作がなされ、記録
ヘッドの印刷動作の一時停止からフラッシング動作開始
までの時間を短縮し、引いては印刷記録時間の短縮が実
現する。さらに、記録ヘッドの駆動エネルギーを少なく
することができるので、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット式記録装置
を示す斜視図である。
【図2】本発明のインクジェット式記録装置に採用され
る案内部材の平面図である。
【図3】図2の1部を拡大して示した平面図である。
【図4】図3の1部をさらに拡大して示した平面図であ
る。
【図5】図4の〔5〕−〔5〕断面図である。
【図6】上記インクジェット式記録装置の制御方法を示
すフローチャート図である。
【図7】記録媒体,ノズルプレート,フラッシング可能
領域等の位置関係と動作状態をを示す平面図である。
【図8】記録媒体,ノズルプレート,フラッシング可能
領域等の位置関係と動作状態をを示す平面図である。
【図9】フラッシング可能領域の形状を拡大した場合の
平面図である。
【図10】他のフラッシング可能領域を配置した場合の
平面図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 2 記録ヘッド 3 キャリッジ 4 タイミングベルト 5 ステッピングモータ 6 ガイドバー 7 記録媒体 8 案内部材 9 ワイパー装置 10 キャップ装置 11 フラッシングボックス 12 フラッシング凹部 13 本体 14 受け溝 15 受け溝 16 上面部 17 上面部 18 ガイドリブ 19 ガイドリブ 20 前端縁 21 後端縁 22 横端縁 23 フラッシング可能領域,受け空間 23A 拡張部 24 フラッシング可能領域,受け空間 24A 拡張部 25 印刷制御手段 26 キャリッジ制御手段 27 ヘッド駆動手段 28 フラッシング位置設定手段 29 フラッシング時期設定手段 30 ノズルプレート 31 ノズル開口 32 ノズル群 33 ノズル群 34 ノズル群 35 ノズル群 36 フラッシングノズル選定手段 37 フラッシング制御手段 38 矢線 39 インク排出口 40 インク排出口 41 廃インク貯留部 42 フラッシング可能領域 43 フラッシング可能領域 44 空間部 45 インク排出口 46 フラッシング可能領域 47 駆動ローラ 48 従動ローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口から印刷信号に対応してイン
    ク滴を吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドが取付け
    られて主走査方向に往復移動するキャリッジと、上記主
    走査方向に沿って配置され主走査方向と直交する副走査
    方向に移動する記録媒体を案内する案内部材とを備えた
    インクジェット式記録装置であって、上記案内部材の任
    意の複数箇所にフラッシング可能領域が設けられ、上記
    複数のフラッシング可能領域のうちいずれかを選択して
    フラッシングを行うように構成したインクジェット式記
    録装置。
  2. 【請求項2】 上記フラッシング可能領域は、上記記録
    ヘッドが主走査方向に移動して上記記録媒体の横端縁を
    越えたときに吐出されたインク滴を受ける受け空間であ
    る請求項1記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 上記複数箇所のフラッシング可能領域
    は、上記記録媒体のサイズに適応させて配置されている
    請求項1または2記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 上記複数のフラッシング可能領域のう
    ち、上記記録媒体の横端縁から可及的に近い箇所に位置
    する1つを選択してフラッシングを行う請求項1〜3の
    いずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 上記フラッシング可能領域は、印刷記録
    中の定期フラッシング動作において用いるようにした請
    求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット式記
    録装置。
  6. 【請求項6】 上記フラッシングは、フラッシングが必
    要であるノズル群ごとに選択して行うように構成した請
    求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット式記
    録装置。
  7. 【請求項7】 上記フラッシングが必要であるノズル群
    は、インク色ごとに選択される請求項6記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 上記フラッシング可能領域は、上記案内
    部材の1部に形成したインク排出口に連通している請求
    項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット式記録
    装置。
  9. 【請求項9】 上記案内部材には、上記ノズル開口が、
    副走査方向に移動する記録媒体の前端縁と後端縁を越え
    て吐出されたインク滴を受ける受け溝が形成され、上記
    受け溝は上記フラッシング可能領域と連通してフラッシ
    ング可能領域の1部を構成している請求項1〜8のいず
    れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 上記記録媒体に縁なし印刷が行われる
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット式
    記録装置。
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JP2007069596A (ja) * 2005-03-28 2007-03-22 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法
US10737495B2 (en) 2018-02-13 2020-08-11 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and maintenance method of liquid ejecting apparatus
US11396181B2 (en) 2019-10-30 2022-07-26 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting system and maintenance method for liquid ejecting system

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