JP2003289232A - 積層型電子部品の周波数調整方法 - Google Patents
積層型電子部品の周波数調整方法Info
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Abstract
積層型電子部品の周波数調整方法に関するものであっ
て、周波数特性を向上させる積層型電子部品の周波数調
整方法を提供する。 【解決手段】 積層型電子部品において、積層体3の内
層部分に形成されたコンデンサ素子5用のパターン電極
5aと表面電極14a間を接続する接続電極(ビアホー
ル11a)の電気長を調節する。
Description
器に用いられる積層型電子部品の周波数調整方法に関す
る。
電子部品は、近年小型化が進み電子部品として形成する
高周波回路を積層体内にてインダクタ電極やコンデンサ
電極を用いて適宜形成し、この形成された高周波回路を
積層体の表面に設けられた表面電極に接続電極を介して
接続する構造となっている。
ンサ電極と接続電極が直列に接続された場合、コンデン
サ電極のコンデンサ成分と接続電極のインダクタンス成
分が直列共振を起こし、積層型電子部品の電気特性に予
期せぬ共振極が発生してしまい、結果として積層型電子
部品の周波数特性に悪影響を及ぼしていた。
し、周波数特性を向上させる積層型電子部品の周波数調
整方法を提供する。
するために本発明の請求項1に記載の発明は、特に接続
電極の電気長を調節することで、接続電極とコンデンサ
電極の直列体による直列共振周波数を調整することがで
き、結果として積層型電子部品の電気特性を向上させる
ことができる。
アホールにて形成するとともに、このビアホールの径を
調節することで、接続電極の電気長を容易に調節するこ
とができる。
を分割しそれぞれの一端部分を積層体の内層部分に設け
られたパターン電極により接続し、このパターン電極の
長さを調節することで、接続電極の電気長を容易に調節
することができる。
アホールにて形成するとともに、積層体の表面に露出し
た前記ビアホールの一端と表面電極の間にパターン電極
を介在させ、このパターン電極の長さを調節すること
で、接続電極の電気長を容易に調節することができる。
部品は、一端がコンデンサ容量を介して接地されたイン
ダクタ線路からなるローパスフィルタと、このローパス
フィルタの前記一端側に接続されたストリップライン電
極とダイオード素子とからなる高周波スイッチ複合部品
とすることで、より効果的に積層型電子部品の電気特性
を向上できる。
いて図1を用いて説明する。
積層型電子部品の分解斜視図であり、図2に示すローパ
スフィルタ回路1と高周波スイッチ回路2を組み合わせ
た複合高周波回路を構成している。
に、誘電体層3a〜3fを積み重ね積層体3を構成し、
誘電体層3a〜3fの表面に適宜パターン電極4a,5
a,6a,6b,7a,8a,8b,9a,10aを形
成し図2に示すコンデンサ素子4,5,6、インダクタ
素子7、ストリップライン8,9、グランド10を形成
し、これらを積層体3の内部で適宜一点鎖線で示すよう
にビアホールを用いて接続している。
積層体3の内部にて形成しにくい、或いは形成できない
回路素子は積層体3の上面に実装部品12aとして実装
する構成とし、実装部品12aは積層体3の表面に設け
られた表面電極14a,14bを介して積層体3の内部
に形成された高周波回路と電気的に接続される。
て特に図2に示すローパスフィルタ1の一端を接地する
コンデンサ素子5とダイオード12との接続経路にて従
来の技術で述べた課題が生じるのである。
ターン電極5aは積層体3の内部に形成される一方、実
装部品12aであるダイオード12が積層体3の上面に
実装されるため、これらの間が太い破線で示すビアホー
ル11aで接続される。そして、このビアホール11a
が高周波的にインダクタンス成分を有することから、こ
のインダクタンスと一端が接地されたコンデンサ素子5
の直列共振回路が形成され、結果的に図3に破線で示す
ように周波数特性上に共振極15が形成されてしまい、
この共振極15によって不要な通過領域が形成され十分
な減衰量が確保出来なくなっている。
ダイオード12を形成する実装部品12aとコンデンサ
素子5を形成するパターン電極5a間を接続する接続電
極(ビアホール11a及びストリップライン8a,8
b)の電気長を調節しその共振極15の周波数を調整し
て積層型電子部品の周波数特性を向上させたのである。
性において減衰量を確保しなければならない領域は図3
に示す2次高調波領域2F0や3次高調波領域3F0と
いった所定の領域であり、先に述べた共振極15がこの
領域、例えばこの図3に示すように3次高調波領域3F
0の領域に生じた場合には、その電気長を調節すること
でその共振極15を形成するインダクタンス成分が調整
され、結果として共振極15の位置を矢印で示すように
低域側或いは高域側に移動させることができ3次高調波
3F0の領域における減衰量を確保するのである。
ストリップライン8a,8b)の電気長を調節するに
は、コンデンサ素子5と形成するパターン電極5aから
ダイオードを実装する表面電極14aに至るビアホール
11a及びパターン電極8a,8bで形成される信号経
路においてその電気長を調節するので、高周波回路とし
て所定の値が決まっているストリップライン8を形成す
るパターン電極8a,8bは調整できず残りのビアホー
ル11a部分となる。
するにおいては、その径の大きさを変化させることで実
現できるのである。具体的にはビアホール11aの径を
大きくすればそのインピーダンスが下がり電気長は短く
なり共振極15は高域側に移動し、逆に径を小さくすれ
ばそのインピーダンスが上がり電気長は長くなり共振極
15は低域側に移動するのである。
を調節するにはそれなりの限定があり、ビア径を太くし
すぎれば電極内にクラックが生じやすく、また細くする
にもビアホール11aを形成するビア孔に電極ペースト
を十分に供給することが困難となる。
を形成するパターン電極5aからダイオード12aを実
装する表面電極14aに至るビアホール11a及びパタ
ーン電極8a,8bで形成される信号経路において別途
積層体内に調整用パターン電極を介在させるのである。
例えば図4に示すようにビアホール11aを分割し、こ
の分割端間に調整用パターン電極16aを介在させた
り、特に図示はしていないが積層体3の上面においてビ
アホール11aの端部と表面電極14a間にパターン電
極16aを介在させ、これらの調整用パターン電極16
aの長さを調節することで共振極15を調節することが
可能なものと出来るのである。
ール11aの径調節を併せて行うことや、ビアホール1
1aの径を部分的に調節することもできるのである。
3内に形成することが望ましく、積層体3の表面であれ
ばダイオード12などの実装部品12aの実装状態によ
り調整用パターン電極16aの引き回しにある程度の制
限が設けられるほか、実装部品12aとの間隔によりそ
の影響を受けることになるし、外部からの影響も受ける
ことになる。しかしながら調整用パターン電極16aを
積層体3内において形成すれば実装部品12aや外部か
らの影響を受け難くでき積層体3の内部におけるパター
ン引き回しの自由度が大きくなる。さらに引き回し領域
が一層と限定されずさらに設計自由度が大きくなるから
である。
にあたっては、特に高周波回路内にローパスフィルタ1
を有するものに対して効果的である。これは図2に示す
ごとくローパスフィルタ1が信号経路上に接続されたイ
ンダクタ素子7と、この一端に接続された接地用のコン
デンサ素子5,4と、インダクタ素子7に並列接続され
たコンデンサ素子6によって形成され、その周波数特性
が図3に示されるよう周波数の低域側が通過領域で高域
側が減衰領域であることに起因する。
11aとパターン電極5aによる直列共振は、それぞれ
のインダクタンス値やキャパシタンス値が非常に小さ
く、それらの結合による直列共振周波数が高い周波数領
域に設定されてしまう。つまり、周波数帯の高域側に減
衰が必要なローパスフィルタ1において高域側に不要な
通過領域が生じることは問題であり、この領域に減衰特
性が要望されるようなものであれば致命的なものとなっ
てしまう。そこで、積層体3に設けられたビアホール1
1aによって直列共振周波数を調整することで減衰要望
がある領域からその不要な通過領域を移動させることで
電気特性を改善できるのである。
れる減衰領域としては、要望通過帯域F0の2次高調波
領域2F0、3次高調波領域3F0といった高調波成分
が挙げられる。このような周波数領域というものは上述
したコンデンサ電極5aとビアホール11aによる直列
共振周波数よりかなり低いものであるが、図2に示すよ
うにローパスフィルタ1と高周波スイッチ2の複合回路
であれば、ビアホール11aのインダクタンス成分に加
え実装部品12a(ダイオード12)の寄生インダクタ
ンス成分が付加されるため、この寄生インダクタンス成
分が非常に大きなものであるがゆえに、これらの組み合
わせによる直列共振周波数はローパスフィルタ1の高調
波成分に近接してくることになる。
装部品12aが接続される積層型電子部品に関して、特
にビアホール11aの電気長の調節が必要となるのであ
る。
スフィルタ1と高周波スイッチ2を組み合わせた複合型
の積層型電子部品について説明したが、特に積層体3の
内部でコンデンサを形成しその一端が表面電極に接続さ
れるようなものであれば同様の効果を奏する。
電極の電気長を調節することで、接続電極とコンデンサ
電極の直列体による直列共振周波数を調整することがで
き、結果として積層型電子部品の電気特性を向上させる
ことができるのである。
の分解斜視図
示す断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 積層体と、この積層体の外表面に設けら
れた表面電極と、前記積層体の内層部分に形成されたコ
ンデンサ素子用のパターン電極と、このパターン電極と
前記表面電極の間を接続する接続電極とを備えた積層型
電子部品において、前記接続電極の電気長を調節するこ
とで前記積層型電子部品の周波数特性を調整したことを
特徴とする積層型電子部品の周波数調整方法。 - 【請求項2】 接続部をビアホールにて形成するととも
に、このビアホールの径を調節することで積層型電子部
品の周波数特性を調整したことを特徴とする請求項1に
記載の積層型電子部品の周波数調整方法。 - 【請求項3】 ビアホールを分割し、それぞれの一端部
分を積層体の内層部分に設けられたパターン電極により
接続し、このパターン電極の長さを調節することで積層
型電子部品の周波数特性を調整したことを特徴とする請
求項1に記載の積層型電子部品の周波数調整方法。 - 【請求項4】 接続部をビアホールにて形成するととも
に、積層体の表面に露出した前記ビアホールの一端と表
面電極の間にパターン電極を介在させ、このパターン電
極の長さを調節することで積層型電子部品の周波数特性
を調整したことを特徴とする請求項1に記載の積層型電
子部品の周波数調整方法。 - 【請求項5】 積層型電子部品は、一端がコンデンサ容
量を介して接地されたインダクタ線路からなるローパス
フィルタと、このローパスフィルタの前記一端側に接続
されたストリップライン電極とダイオード素子とからな
る高周波スイッチ複合部品であることを特徴とする請求
項1に記載の積層型電子部品の周波数調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002092152A JP2003289232A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 積層型電子部品の周波数調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002092152A JP2003289232A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 積層型電子部品の周波数調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003289232A true JP2003289232A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29237065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002092152A Pending JP2003289232A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 積層型電子部品の周波数調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003289232A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006067281A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アンテナスイッチモジュール |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002092152A patent/JP2003289232A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006067281A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アンテナスイッチモジュール |
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