JP2000252124A - コモンモードフィルタ - Google Patents

コモンモードフィルタ

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JP2000252124A
JP2000252124A JP11047102A JP4710299A JP2000252124A JP 2000252124 A JP2000252124 A JP 2000252124A JP 11047102 A JP11047102 A JP 11047102A JP 4710299 A JP4710299 A JP 4710299A JP 2000252124 A JP2000252124 A JP 2000252124A
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conductor
magnetic
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康裕 貝崎
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文史郎 津田
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KANKYO DENJI GIJUTSU KENKYUSHO
Sanyo Electric Co Ltd
Electromagnetic Compatibility Research Laboratories Co., Ltd.
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KANKYO DENJI GIJUTSU KENKYUSHO
Sanyo Electric Co Ltd
Electromagnetic Compatibility Research Laboratories Co., Ltd.
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性体によるインダクタ相互誘導の効果をコ
モンモードフィルタに持たせることにより、コモンモー
ド電流の減衰量増加とディファレンシャルモード電流の
損失低減を図る。 【解決手段】 上下一対の接地用導体層6,7を誘電体
を挟んで形成し、前記誘電体内でかつ前記一対の接地用
導体層間に、並行して一対のライン状導体LN1,LN
2を設けた構造を備え、前記一対のライン状導体LN
1,LN2は、前記一対の接地用導体層6,7の一方に
近接かつ平行にパターンが形成された導体部と、前記一
対の接地用導体層の他方に近接かつ平行にパターンが形
成された導体部とを互いに電気的に接続した構成とす
る。さらに、前記一対のライン状導体LN1,LN2の
電流による磁束の磁路の少なくとも一部となる磁性体1
8を前記一対の接地用導体層6,7間に配している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平衡系通信伝送路
に用いられるフィルタに係り、さらに詳しくは、平衡伝
送路で発生する電磁雑音の原因となるコモンモード電流
を抑圧するフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】2本の伝送線路を用いる平衡伝送系にお
いて、機器間を伝送する信号は2本の伝送線に逆方向の
電流が流れ、このような電流成分をディファレンシャル
モード(平衡成分)と称する。これとは別に、2本の伝
送線に同一方向の電流成分が流れ、基準の接地板を帰路
として電流が流れることがあり、これをコモンモード
(不平衝成分)電流と称する。高周波においては、この
コモンモード電流が大きな電流ループを形成し、電磁雑
音の発生源となる。また、このコモンモード電流が駆動
源となり、外部ケーブル等が接続された場合にアンテナ
として電磁雑音を発生させることがある。
【0003】そのため、従来、このコモンモード電流を
低減する方法として、コモンモードチョークコイルと本
発明者が特願平10−296237号で提案したコモン
モードフィルタがある。
【0004】コモンモードチョークコイルは、数百MH
z以下の比較的低周波の領域で使われるもので、リング
状のフェライト等に2本の平衡線路を巻き付けた構造
で、コモンモード電流に対しては2本の伝送線路によっ
て発生する磁束の向きが同じになるため高インピーダン
スになり、ディファレンシャルモード電流に対しては2
本の伝送線路によって発生する磁束の向きが反対方向で
打ち消し合うため低インピーダンスになる。
【0005】本発明者提案になるコモンモードフィルタ
は、数百MHz以上の高周波領域で使われるもので、積
層型誘電基板において、上下面にグランド接地されるべ
き接地用導体層を有する誘電体内に、接地用導体層で形
成されたグランド面に垂直な軸方向に相重なる様に2本
の伝送線路として一対のライン状導体を設けた構造を備
え、前記一対のライン状導体は、上側の接地用導体層に
近接かつ平行にスパイラル状もしくはミアンダ状パター
ンが形成された導体部と、下側の接地用導体層に近接か
つ平行に先ほど形成したパターンと同一方向に周回する
スパイラル状もしくはミアンダ状パターンが形成された
導体部とを互いに電気的に接続した構成である。
【0006】この構造で、一対のライン状導体にコモン
モード電流が流れた場合、一対のライン状導体間に磁気
壁が形成されるため、一対のライン状導体間の容量成分
(キャパシタ成分)は発生せず、1本の伝送線路として
見なせる。このとき、前記した下部のスパイラル状もし
くはミアンダ状パターンの導体部と下側の接地用導体層
間、前記した上部のスパイラル状もしくはミアンダ状パ
ターンと上側の接地用導体層間、及び上下スパイラル状
もしくはミアンダ状パターン間に分布定数的な容量成分
が発生し、これらとスパイラル状もしくはミアンダ状パ
ターンにより発生するインダクタ成分を組み合わせると
π型の低域通過フィルタが形成され、あらかじめ設定さ
れた高周波側のコモンモード電流成分を減衰させる。
【0007】コモンモードチョークコイルがコモンモー
ドとディファレンシャルモード時のインダクタ成分の差
違を利用するのに対して、コモンモードフィルタは容量
成分の差違を利用するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記コモンモードフィ
ルタでは、伝送線路をスパイラル状にして磁束を集中す
る構造にしてもセラミック等の誘電体の透磁率は1であ
るためインダクタ相互誘導の効果は限られる。
【0009】本発明は、上記の点に鑑み、そのインダク
タ相互誘導の効果をコモンモードフィルタに持たせるこ
とにより、コモンモード電流の減衰量増加とディファレ
ンシャルモード電流の損失低減を図ったコモンモードフ
ィルタを提供することを目的とする。
【0010】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上下一対の接地用導体層を誘電体を挟ん
で形成し、前記誘電体内でかつ前記一対の接地用導体層
間に、並行して一対のライン状導体を設けた構造を備
え、前記一対のライン状導体は、前記一対の接地用導体
層の一方に近接かつ平行にパターンが形成された導体部
と、前記一対の接地用導体層の他方に近接かつ平行にパ
ターンが形成された導体部とを互いに電気的に接続した
構成であるコモンモードフィルタであって、前記一対の
ライン状導体の電流による磁束の磁路の少なくとも一部
となる磁性体を前記一対の接地用導体層間に配したこと
を特徴としている。
【0012】前記コモンモードフィルタにおいて、前記
磁性体が、前記接地用導体層と前記誘電体との間に配さ
れた磁性体層を少なくとも有する連続した構造体である
とよい。
【0013】前記誘電体中に形成される前記一対のライ
ン状導体の各導体部が中心軸を同じくする1周以上のス
パイラル状のパターンで、なおかつ、前記中心軸に沿っ
て前記磁性体の少なくとも一部が配されている構成とし
てもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコモンモード
フィルタの実施の形態を図面に従って説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施の形態によるコ
モンモードフィルタ部分の斜視図(透視図)、図2はそ
の断面形状であり、積層回路基板内部に組み込まれた状
態でのコモンモードフィルタ機能部分を表したものであ
る。これらの図において、1,2,3,4,5は誘電体
基板であり、積層されて積層回路基板を構成するもので
ある。6,7は積層された誘電体基板の上下面を全面的
に導体で覆った接地用導体層(接地されるべきグランド
層)である。8,9,10,11は一対の伝送線路とし
てのライン状導体を構成するスパイラル状パターンの導
体部をそれぞれ配置する層である。ここでは、誘電体基
板1,5同士を同一厚さ、誘電体基板2,4同士を同一
厚さとした。
【0016】このコモンモードフィルタは、上下一対の
接地用導体層6,7間に並行して(相互に平行に対向さ
せて)2本伝送線路となる一対のライン状導体LN1,
LN2を設けた構造を備えている。一方のライン状導体
LN1は、誘電体基板1,2間の層8に形成された導体
部12と、誘電体基板3,4間の層10に形成された導
体部14とを同一方向に周回するスパイラル状パターン
となる如く層間接続用導体部16で電気的に接続したも
のである。他方のライン状導体LN2は、誘電体基板
2,3間の層9に形成された導体部13と、誘電体基板
4,5間の層11に形成された導体部15とを同一方向
に周回するスパイラル状パターンとなる如く層間接続用
導体部17で電気的に接続したものである。前記層間接
続用導体部16,17は誘電体基板2,3,4に貫通
孔、もしくは切り欠きを設けることにより形成する。前
記導体部12,13は接地用導体層6に近接かつ平行に
パターンが形成されており、前記導体部14,15は接
地用導体層7に近接かつ平行にパターンが形成されてい
る。ここでは、接地用導体層6,7が積層誘電体基板の
表裏面(上下面)に形成されて平行であるから、接地用
導体層6,7と各導体部12,13,14,15とは相
互に平行な関係を保っている。そして、接地用導体層
6,7で形成されるグランド面の垂直方向からみた各導
体部は相重なる配置で、そのパターン幅が同じである。
換言すれば、接地用導体層6,7に垂直な軸方向に相重
なる様に2本の伝送線路としてのライン状導体LN1,
LN2を同幅で形成している。
【0017】さらに、下側及び上側の接地用導体層6,
7間において、スパイラル状パターンの各導体部12,
13,14,15のスパイラルの中心軸に沿って、高周
波領域に適用可能なNi−Zn系フェライト等の円柱状
の磁性体(より正確に表現すれば強磁性体)18が配置
されている。図2のように、この磁性体18は接地用導
体層6,7間の積層誘電体基板で構成された誘電体内に
埋設されている。
【0018】この第1の実施の形態で、一対の伝送線路
つまり一対のライン状導体LN1,LN2に同一方向の
電流が流れるコモンモードの場合、ライン状導体LN
1,LN2間に磁気壁が形成されるため、ライン状導体
LN1,LN2間の容量成分は発生せず、1本の伝送線
路として見なせる。このとき、下部スパイラル状パター
ンの導体部12,13と下側接地用導体層6間、上部ス
パイラル状パターンの導体部14,15と上側接地用導
体層7間、及び、上下導体部間に分布定数的な容量成分
が発生する。これらと各導体部のスパイラル状パターン
及び層間接続用導体部16,17により発生するインダ
クタンス成分を組み合わせることによりπ型の低域通過
フィルタが形成される。
【0019】さらに、本例では磁性体18を設けて磁束
が通る磁路の一部を構成させており、スパイラル状パタ
ーンの各導体部12,13,14,15から発生する磁
束が磁性体18に集中する。一対の伝送線路、つまり一
対のライン状導体LN1,LN2に同一方向の電流が流
れるコモンモードの場合、図3に示すように、一本のラ
イン状導体の発生する磁束H1(実線)ともう一本のラ
イン状導体が発生する磁束H2(破線)の向きが同じに
なるため、コモンモード電流に対するインダクタ成分が
強め合い、コモンモード電流に対するインピーダンスが
高くなり、コモンモード電流の減衰量増加を図ることが
できる。
【0020】一方、一対のライン状導体LN1,LN2
に逆方向の電流が流れるディファレンシャルモードの場
合、一対のライン状導体LN1,LN2間に電気壁が形
成され、ライン状導体LN1,LN2間にキャパシタ成
分が発生し、先の接地用導体層6,7間とのキャパシタ
成分の影響は小さくなり、ディファレンシャルモード電
流の減衰には影響しない。なおかつ、図4に示すよう
に、一本のライン状導体が発生する磁束H1(実線)と
もう一本のライン状導体が発生する磁束H2(破線)の
向きが逆で打ち消し合うため、ディファレンシャルモー
ド電流に対するインダクタ成分は小さくなり、ディファ
レンシャルモード電流に対するインピータンスは小さく
なり、この点でもディファレンシャルモード電流の減衰
には影響しないようにできる。
【0021】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0022】(1) 積層誘電体基板内において、一対の
接地用導体層6,7間に、並行して一対のライン状導体
LN1,LN2を設け、さらに、一対のライン状導体L
N1,LN2は接地用導体層6に近接かつ平行にスパイ
ラル状パターンが形成された導体部12,13と、接地
用導体層7に近接かつ平行に先の導体部と同一方向に周
回するスパイラル状パターンが形成された導体部14,
15とを互いに電気的に接続し、スパイラル状パターン
の中心部に磁性体18を配置した構成であり、コモンモ
ード電流に対してπ型低域通過フィルタを構成でき、し
かも磁性体18で各導体部による磁束を集束すること
で、コモンモード電流に対して高インピーダンスを呈す
るようにでき、コモンモード電流に対する減衰量のいっ
そうの増大を図ることができる。
【0023】(2) 一対のライン状導体LN1,LN2
を構成する各導体部12,13,14,15のパターン
が同一方向に周回するスパイラル状のパターンであり、
製品形状の小型化に適する。
【0024】(3) 一対のライン状導体LN1,LN2
を構成する各導体部12,13,14,15のパターン
が接地用導体層6,7に平行で当該接地用導体層の垂直
方向からみた各導体部が相重なりそのパターン幅が同じ
であるため、π型低域通過フィルタとしてみたときの入
出力インピーダンスを揃えることができる。
【0025】図5は本発明の第2の実施の形態によるコ
モンモードフィルタの斜視図(透視図)、図6はその断
面形状である。本実施の形態では、誘電体基板1,2,
3,4,5を積層した積層回路基板からなる誘電体と、
接地用導体層(接地されるべきグランド層)6,7との
間に、磁性体層19,20を設けて円柱状磁性体18の
上下端面と物理的に接触させている。さらに、一対の伝
送線路としてのライン状導体LN1,LN2と接触しな
い誘電体外周部(側面)を覆い磁性体層19,20を短
絡(接続)するように磁性体壁21,22を接地用導体
層6,7間に設けて連続した構造体としている(各磁性
体で閉磁路を構成している)。
【0026】なお、その他の構成は前述した第1の実施
の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付
して説明を省略する。
【0027】この第2の実施の形態で一対のライン状導
体LN1,LN2に同一方向の電流が流れるコモンモー
ドの場合、図7に示すように、一本のライン状導体が発
生する磁束H1(実線)ともう一本のライン状導体が発
生する磁束H2(破線)の向きが同じになるため、コモ
ンモード電流に対するインダクタ成分が強め合い、コモ
ンモード電流に対するインピーダンスが高くなる。
【0028】一方、一対のライン状導体LN1,LN2
に逆方向の電流が流れるディファレンシャルモードの場
合、図8に示すように一本のライン状導体が発生する磁
束H1(実線)ともう一本のライン状導体が発生する磁
束H2(破線)の向きが逆で打ち消し合うため、ディフ
ァレンシャルモード電流に対するインダクタ成分は小さ
くなり、ディファレンシャルモード電流に対するインピ
ーダンスは小さくなる。なお、一対のライン状導体LN
1,LN2による容量成分に起因する作用は第1の実施
の形態で説明した通りである。
【0029】本実施の形態では、スパイラル状のライン
状導体から発生する磁束の閉ループが磁性体中に閉じ込
められるため磁束の損失が少なく、電磁誘導の効果が大
きくなる。従って、コモンモード電流に対するインピー
ダンスのいっそうの増大、ひいては減衰量の増大を図る
ことができる。
【0030】これらの実施の形態では、誘電体基板とし
てセラミック、樹脂系誘電体の他に、Si等の単結晶半
導体、GaAs等の化合物半導体等、電気的に絶縁され
る誘電体を用いて差し支えない。また磁性体には高周波
領域に適用可能なNi−Zn系フェライトや、絶縁処理
された金属系磁性材料等(例えば、Fe−Ni系材料)
を用いる。
【0031】また、積層誘電体基板の側壁に電極を設
け、それぞれの導体部12、13、14、15の端部を
電気的に接続してチップ状のコモンモードフィルタを構
成してもよい。
【0032】これらの実施の形態は、回路基板内部への
組み込み用途、回路基板上の任意の位置へ設置する対策
部品、平衡伝送ケーブルヘの対策部品として使用するこ
とができる。
【0033】さらに、誘電体基板の表裏面に接地用導体
膜を形成する代わりに、誘電体基板内に上下一対の接地
用導体層を形成し、該上下一対の接地用導体層間に、並
行して一対のライン状導体を設ける構造としてもよい。
【0034】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコモ
ンモードフィルタによれば、電磁雑音源となるコモンモ
ード電流を任意の周波数帯域で減衰でき、なおかつディ
ファレンシャルモード電流の損失を最小に抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンモードフィルタの第1の実
施の形態であって、内部構造を透視して示す斜視図であ
る。
【図2】第1の実施の形態の断面図である。
【図3】第1の実施の形態のコモンモードにおける磁束
方向を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態のディファレンシャルモード
における磁束方向を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態であって、内部構造
を透視して示す斜視図である。
【図6】第2の実施の形態の断面図である。
【図7】第2の実施の形態のコモンモードにおける磁束
方向を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態のディファレンシャルモード
における磁束方向を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 誘電体基板 6,7 接地用導体層 12,13,14,15 導体部 16,17 層間接続用導体部 18 磁性体 19,20 磁性体層 21,22 磁性体壁 LN1,LN2 ライン状導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 文史郎 宮城県仙台市青葉区南吉成六丁目6番地の 3株式会社環境電磁技術研究所内 Fターム(参考) 5E070 AA01 AA20 AB03 AB10 BA07 CB13 CB17 CB20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の接地用導体層を誘電体を挟ん
    で形成し、前記誘電体内でかつ前記一対の接地用導体層
    間に、並行して一対のライン状導体を設けた構造を備
    え、前記一対のライン状導体は、前記一対の接地用導体
    層の一方に近接かつ平行にパターンが形成された導体部
    と、前記一対の接地用導体層の他方に近接かつ平行にパ
    ターンが形成された導体部とを互いに電気的に接続した
    構成であるコモンモードフィルタであって、前記一対の
    ライン状導体の電流による磁束の磁路の少なくとも一部
    となる磁性体を前記一対の接地用導体層間に配したこと
    を特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記磁性体が、前記接地用導体層と前記
    誘電体との間に配された磁性体層を少なくとも有する連
    続した構造体である請求項1記載のコモンモードフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記誘電体中に形成される前記一対のラ
    イン状導体の各導体部が中心軸を同じくする1周以上の
    スパイラル状のパターンで、なおかつ、前記中心軸に沿
    って前記磁性体の少なくとも一部が配されている請求項
    1又は2記載のコモンモードフィルタ。
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