JP4670368B2 - コモンモードチョークコイルアレイ部品 - Google Patents

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Description

本発明は、コモンモードノイズを除去することができるコモンモードチョークコイルアレイ部品に関するものである。
図2(a)にはコイル部品の一外観例が模式的な斜視図により示され、図2(b)には図2(a)のコイル部品が模式的な分解状態で示され、図2(d)には図2(a)のコイル部品の模式的な断面図が示されている(例えば特許文献1参照)。このコイル部品30は、基板31上に、絶縁層32(32a〜32d)と、導体パターン層33(33a〜33d)とが交互に積層形成されている構成を有し、当該コイル部品30は、図2(c)に示されるような等価回路を持つものである。
導体パターン層33aには、コイルパターン34が形成されている。このコイルパターン34の渦巻き外側の端部は、導体パターン層33aに形成されている電極パッドパターン35と、絶縁層32bのビアホール41aと、導体パターン層33bの電極パッドパターン40aと、絶縁層32cのビアホール47aと、導体パターン層33cの電極パッドパターン46aと、絶縁層32dのビアホール51aとを順に介して、導体パターン層33dの外部接続用電極49aに電気的に接続されている。また、コイルパターン34の渦巻き内側の端部は、絶縁層32bのビアホール41bと、導体パターン層33bの電極パッドパターン39と、絶縁層32cのビアホール47dと、導体パターン層33cの引き出し電極パターン42および電極パッドパターン44と、絶縁層32dのビアホール51bとを順に介して、導体パターン層33dの外部接続用電極49bに電気的に接続されている。
導体パターン層33bには、コイルパターン37が形成されている。このコイルパターン37の渦巻き外側の端部は、導体パターン層33bに形成されている電極パッドパターン38と、絶縁層32cのビアホール47bと、導体パターン層33cの電極パッドパターン46bと、絶縁層32dのビアホール51cとを順に介して、導体パターン層33dの外部接続用電極50aに電気的に接続されている。また、コイルパターン37の渦巻き内側の端部は、絶縁層32cのビアホール47cと、導体パターン層33cの引き出し電極パターン43および電極パッドパターン45と、絶縁層32dのビアホール51dとを順に介して、導体パターン層33dの外部接続用電極50bに電気的に接続されている。
なお、図2(b)中の符号36a,36b,36c,40b,40cはダミーパターンであり、電気的に浮いているものである。
特開2000−232018号公報
図2に示されるコイル部品30において、絶縁層32b〜32dには、それぞれ、ビアホールが設けられている。このようなビアホールが設けられている各絶縁層32b〜32dの製造工程では、製造工程の簡素化のために、フォトリソグラフィ技術を利用することが多い。フォトリソグラフィ技術を利用する場合には、各絶縁層32b〜32dは感光性の絶縁材料により構成されることとなる。これに対して、絶縁層32aにはビアホールを設けないので、絶縁層32aを感光性の絶縁材料により構成する必要が無く、絶縁層32aは非感光性の絶縁材料により構成されることが多い。
絶縁層32aが非感光性の絶縁材料により構成され、絶縁層32bが感光性の絶縁材料により構成されるというように、上下方向に重なり合う絶縁層32a,32bの構成材料が異なると、絶縁層32a,32b間の密着力が弱くなり、絶縁層32a,32b間に隙間が生じ易くなる。
絶縁層32a,32b間に隙間が生じ、その隙間に湿気が入り込むと、その湿気のために、例えば、電位差が生じるダミーパターン36a,36b,36cとコイルパターン34との間にマイグレーションが発生し、これにより、コイル部品30が正常に動作しなくなるという問題発生の虞がある。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、絶縁層間の密着力低下に起因したマイグレーション発生等の問題を回避することができるコモンモードチョークコイルアレイ部品を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、上面側と下面側に磁性体基板が配設され、当該上面側と下面側の磁性体基板間に少なくとも2つ以上のコモンモードチョークコイルを並置状に備えたコモンモードチョークアレイ部品であって、前記上面側と下面側の磁性体基板間に孔部を持たない非孔部絶縁層が上下方向に間隔を介して複数層設けられ、上下方向に隣り合う非孔部絶縁層間には、平面方向に互いに間隔を介するそれぞれの位置において、複数のコイルパターンが、当該コイルパターンを個別に覆う大きさであって非孔部絶縁層を構成する絶縁材料とは異なる異質の絶縁材料から成る介在絶縁層を介して上下方向に積層形成され、これら各コイルパターンの積層部は、それぞれ、コモンモードチョークコイルを構成しており、前記コイルパターンの積層部の上側と下側に配されている前記非孔部絶縁層は、前記各コイルパターンの積層部の全体を囲む領域に加えて当該領域の外側の領域をも含んだ前記積層部の全体を囲む領域よりも広い領域を上側と下側から挟む態様で覆っており、当該非孔部絶縁層間には、平面方向で各コイルパターンの積層部の全体およびその外側の領域をも囲む、前記上側と下側の非孔部絶縁層が対向し合う全領域に、非孔部絶縁層を構成している絶縁材料と同じ絶縁材料が充填されて、各コイルパターンの積層部がそれぞれ個別に前記非孔部絶縁層を構成している絶縁材料と同じ絶縁材料中に埋設されていることを特徴としている。また、この発明は、介在絶縁層が感光性の絶縁材料により構成されている構成をも特徴としている。
この発明によれば、コイルパターンと介在絶縁層が積層配置されているコイルパターンの積層部が複数、平面方向に間隔を介して配置され、上下方向に間隔を介して配置されている非孔部絶縁層間に、それらコイルパターンの積層部が配設されており、その非孔部絶縁層間には、コイルパターンの積層部を囲む全領域に、非孔部絶縁層を構成している絶縁材料と同じ絶縁材料が充填形成されている構成とした。つまり、コイルパターンの積層部は、その全体が非孔部絶縁層を構成している同じ絶縁材料によって覆われている構成と成し、この構成により、コイルパターンの積層部を覆っている絶縁材料部分に、隙間が生じることを防止できる。これにより、外部から絶縁材料部分を通ってコイルパターンの積層部に湿気が入り込む事態の発生を抑制できる。
コイルパターンの積層部に湿気が入り込むと、その湿気に起因してマイグレーションが発生する虞があるが、この発明では、コイルパターンの積層部に湿気が入り込むことを防止できるので、マイグレーションの発生を抑制できる。これにより、コモンモードチョークコイルアレイ部品の不良や故障が大幅に減少して、コモンモードチョークコイルアレイ部品に対する信頼性を向上させることができる。
また、コイルパターン間の介在絶縁層には、当該介在絶縁層の上下にそれぞれ配置されるコイルパターン間を電気的に接続させるためのビアホール等の孔部が形成されることが多い。その介在絶縁層を感光性の絶縁材料により形成することによって、例えば、フォトリソグラフィ技術を利用して、製造工程の簡素化を図りながら、孔部が設けられている介在絶縁層を形成することが可能となる。このように製造工程の簡素化を図ることができることにより、コモンモードチョークコイルアレイ部品の低コスト化を図ることが容易となる。
さらに、コイルパターンと絶縁層の積層部が磁性体基板に設けられている構成を備えることによって、磁性体基板の強度の強さにより、コモンモードチョークコイルアレイ部品の製造が容易となり、これにより、コモンモードチョークコイルアレイ部品の製造の精度を高めることができて、コモンモードチョークコイルアレイ部品の性能に対する信頼性を向上させることができる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
図1(a)には、この実施形態例のコモンモードチョークコイルアレイ部品が模式的な断面図により示され、図1(b)には図1(a)のコモンモードチョークコイルアレイ部品が模式的な分解状態により示されている。なお、図1(a)は図1(b)に示されるA−A部分に対応する位置の断面図である。
このコモンモードチョークコイルアレイ部品1において、磁性体により構成される絶縁基板2を有し、この絶縁基板2の上面全面には絶縁層3が積層形成されている。この絶縁層3は、ビアホール等の孔部が形成されていない非孔部絶縁層であり、当該非孔部絶縁層3は非感光性の絶縁材料により構成されている。この非孔部絶縁層3を構成する非感光性の絶縁材料の例としては、例えば、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂やベンゾシクロブテン樹脂等の種々の樹脂や、SiO2等のガラスや、ガラスセラミックスや、誘電率を高めるための材料を含有する誘電体や、それら材料の中から適宜に選択された複数の材料を組み合わせて成る材料等を挙げることができる。
このようなこの非孔部絶縁層3の上面には、コイルパターン4a,5aが互いに間隔を介して平面配置されている。コイルパターン4a,5bは導体により構成されている。当該コイルパターン4a,5aを構成する導体材料としては、例えば、導電性に優れたAgやPdやCuやAl等の金属や、それら金属を有する合金等を挙げることができる。なお、コイルパターン4a,5a等を構成する導体材料と、絶縁層3,6,7等を構成する絶縁材料とは、加工性や、絶縁層とコイルパターンの密着性等を考慮して、それぞれ、適宜設定されるものであり、特に、上記したような材料に限定されるものではない。
コイルパターン4aの上側には、当該コイルパターン4aを個別に覆う介在絶縁層6が積層され、この介在絶縁層6の上側にはコイルパターン4bが積層形成されている。介在絶縁層6には、コイルパターン4a,4b間を電気的に接続させるための孔部であるビアホール8が形成されており、介在絶縁層6は感光性の絶縁材料により構成されている。この介在絶縁層6を介して積層配置されているコイルパターン4a,4bによってコイル11が構成されている。
また、コイルパターン5aの上側には、当該コイルパターン5aを個別に覆う介在絶縁層7が積層され、この介在絶縁層7の上側にはコイルパターン5bが積層形成されている。介在絶縁層7には、コイルパターン5a,5b間を電気的に接続させるための孔部であるビアホール9が形成されており、介在絶縁層7は感光性の絶縁材料により構成されている。この介在絶縁層7を介して積層配置されているコイルパターン5a,5bによってコイル12が構成されている。
コイルパターン4b,5bの上側には、孔部が形成されていない非孔部絶縁層13が積層形成されている。この非孔部絶縁層13は、非孔部絶縁層3と同じ非感光性の絶縁材料により構成されている。また、それら非孔部絶縁層3,13間には、上方側からコイルパターン4a,4bの積層部と、コイルパターン5a,5bの積層部とを平面的に見たときに、コイルパターン4a,4bの積層部と、コイルパターン5a,5bの積層部とをそれぞれ囲む全領域に、非孔部絶縁層3,13を構成している非感光性の絶縁材料と同じ絶縁材料が充填形成されている(図1(a)参照)。
非孔部絶縁層13の上側には、コイルパターン15a,16aが互いに間隔を介して平面配置されている。コイルパターン15aの上側には、当該コイルパターン15aを個別に覆う介在絶縁層17を介してコイルパターン15bが積層形成されている。介在絶縁層17には、コイルパターン15a,15b間を電気的に接続させるための孔部であるビアホール20が形成されており、介在絶縁層17は感光性の絶縁材料により構成されている。この介在絶縁層17を介して積層配置されているコイルパターン15a,15bによってコイル22が構成されている。このコイル22と、コイル11とによって、コモンモードチョークコイル28(28A)が構成されている。
また同様に、コイルパターン16aの上側には、当該コイルパターン16aを個別に覆う介在絶縁層18を介してコイルパターン16bが積層形成されている。介在絶縁層18には、コイルパターン16a,16b間を電気的に接続させるための孔部であるビアホール21が形成されており、介在絶縁層18は感光性の絶縁材料により構成されている。この介在絶縁層18を介して積層配置されているコイルパターン16a,16bによってコイル23が形成されている。このコイル23と、コイル12とによって、コモンモードチョークコイル28(28B)が構成されている。つまり、この実施形態例のコモンモードチョークコイルアレイ部品1は、コモンモードチョークコイル28A,28Bが並設されているものである。
上記したような介在絶縁層6,7,17.18を構成する感光性の材料の例としては、例えば、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂やベンゾシクロブテン樹脂等の種々の樹脂や、SiO2等のガラスや、ガラスセラミックスや、誘電率を高めるための材料を含有する誘電体や、それら材料の中から適宜に選択された複数の材料を組み合わせて成る材料等に、感光性機能を持たせた絶縁材料を挙げることができる。
コイルパターン15b,16bの上側には、孔部が形成されていない非孔部絶縁層24が積層形成されている。この非孔部絶縁層24は、非孔部絶縁層3,13と同じ非感光性の絶縁材料により構成されている。また、非孔部絶縁層13,24間には、コイルパターン15a,15bの積層部と、コイルパターン16a,16bの積層部とをそれぞれ囲む全領域に、非孔部絶縁層3,13,24を構成している非感光性の絶縁材料と同じ絶縁材料が充填形成されている。
非孔部絶縁層24の上側には、接着層25を介して磁性体から成る絶縁基板26が積層形成されている。
上記したような絶縁基板とコイルパターンと絶縁層の積層体の側面には、コイル11のコイルパターン4a側の端部に電気的に接続される外部接続用電極29Aと、コイル11のコイルパターン4b側の端部に電気的に接続される外部接続用電極(図示せず)と、コイル22のコイルパターン15a側の端部に電気的に接続される外部接続用電極29Bと、コイル22のコイルパターン15b側の端部に電気的に接続される外部接続用電極(図示せず)と、コイル12のコイルパターン5a側の端部に電気的に接続される外部接続用電極29Cと、コイル12のコイルパターン5b側の端部に電気的に接続される外部接続用電極(図示せず)と、コイル23のコイルパターン16a側の端部に電気的に接続される外部接続用電極29Dと、コイル23のコイルパターン16b側の端部に電気的に接続される外部接続用電極(図示せず)とが形成されている。
この実施形態例のコモンモードチョークコイルアレイ部品1は上記のように構成されている。以下に、このコモンモードチョークコイルアレイ部品1の製造工程の一例を説明する。
例えば、まず、磁性体の絶縁基板2を用意する。この絶縁基板2の上面は、当該絶縁基板2の上方側に積層形成されるコイルパターンや絶縁層を良好に形成するために、表面粗さRaが例えば0.5μm以下となるように例えば研磨加工されていることが望ましい。このような磁性体の絶縁基板2の上面全面に非孔部絶縁層3を積層形成する。次に、非孔部絶縁層3の上側にコイルパターン4a,5aを次に示すようなフォトリソグラフィ技術によって積層形成する。例えば、非孔部絶縁層3の上面全面に、コイルパターン4a,5aを構成する導体材料の層(膜)を、例えばスパッタリングや蒸着等の薄膜形成技術や、スクリーン印刷等の厚膜形成技術を利用して、形成する。その後、その導体材料の層の上面全面にレジストを塗布形成する。そのレジストの上方側にコイルパターン形成用のマスクを配置し、そのマスクを通してコイルパターン4a,5aの形成部分に対応するレジスト部分のみに光を照射して感光させて硬化させる。
その後、未硬化なレジスト部分を除去する。そして、エッチング加工技術により、レジストが除去された部分の導体材料を除去してコイルパターン4a,5aを形作る。然る後に、残っているレジストを除去する。このようなフォトリソグラフィ技術によって、コイルパターン4a,5aを形成することができる。
コイルパターン4a,5aの形成後には、各コイルパターン4a,5aの上側にそれぞれ介在絶縁層6,7を積層形成する。それら介在絶縁層6,7もフォトリソグラフィ技術によって形成することができる。例えば、コイルパターン4a,5aの形成後に、それらコイルパターン4a,5aを覆うように絶縁基板2の上方側全面に感光性の絶縁材料の層を積層形成する。その後、その絶縁材料の層の上側に介在絶縁層形成用のマスクを配置し、そのマスクを通して介在絶縁層6,7となる部分のみに光を照射して感光させ硬化させる。その後、未硬化な絶縁材料部分を除去することにより、介在絶縁層6,7を形作ることができる。なお、介在絶縁層6,7を形成すると同時に、各介在絶縁層6,7にそれぞれビアホール8,9を形成することができる。
各介在絶縁層6,7の上側には、それぞれ、コイルパターン4b,5bを前記同様のフォトリソグラフィ技術によって積層形成する。コイルパターン4b,5bの形成後には、非孔部絶縁層13を積層形成する。このとき、非孔部絶縁層13を構成する非感光性の絶縁材料は、コイルパターン4a,4bの積層部(コイル11)と、コイルパターン5a,5bの積層部(コイル12)との周囲に入り込む。つまり、非孔部絶縁層3,13間には、コイルパターン4a,4bの積層部(コイル11)と、コイルパターン5a,5bの積層部(コイル12)とをそれぞれ囲む全領域に、非孔部絶縁層3,13を構成している絶縁材料が充填形成されている。
非孔部絶縁層13の上側には、前記同様に、コイルパターン15a,16aを積層し、その後、各コイルパターン15a,16aの上側には、それぞれ個別に介在絶縁層17,18を積層形成し、さらに各介在絶縁層17,18の上側には、それぞれ、コイルパターン15b,16bを積層形成する。そして、コイルパターン15b,16bの上側に非孔部絶縁層24を積層形成する。この非孔部絶縁層24の形成により、非孔部絶縁層13,24間には、コイルパターン15a,15bの積層部(コイル22)と、コイルパターン16a,16bの積層部(コイル23)とをそれぞれ囲む全領域に、非孔部絶縁層13,24を構成している絶縁材料が充填形成される。
然る後に、非孔部絶縁層24の上面全面と、絶縁基板26の底面全面とに、それぞれ、接着層25を構成する接着剤(例えば熱硬化性のポリイミド樹脂など)を塗布形成し、その後、非孔部絶縁層24の上側に絶縁基板26を配置する。そして、絶縁基板2,26とコイルパターン4,5,15,16と絶縁層3,6,7,13,17,18,24とを有する積層体を真空中あるいは不活性ガスの雰囲気中に配置し、その積層体を積層方向の力でもって加圧しながら加熱し、然る後に冷却して、圧力を解除する。
ところで、ここまで説明した製造工程は、複数のコモンモードチョークコイルアレイ部品1を作り出すことができる親基板の状態のままで行われている。絶縁基板2の上方側にコイルパターンと絶縁層と絶縁基板26を積層形成し、これら積層体を一体化した後には、親基板を各コモンモードチョークコイルアレイ部品1毎に分離分割する。その後、各コモンモードチョークコイルアレイ部品1の側面に外部接続用電極を形成する。例えば、外部接続用電極は、AgやAb−PdやCuやNiCrやNiCu等の導電性ペーストの層や、スパッタリングや蒸着等の薄膜形成技術により構成された導体層の上側に、例えば湿式電解メッキにより形成されたNiやSnやSn−Pbの金属膜が積層形成されている構成を有する。
以上のようにコモンモードチョークコイルアレイ部品1を製造することができる。
なお、この発明はこの実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、この実施形態例では、コモンモードチョークコイルアレイ部品1は、2つのコモンモードチョークコイル28A,28Bが並設されていたが、この発明は、3つ以上のコモンモードチョークコイルが並設されて成るコモンモードチョークコイルアレイ部品にも適用することができるものであり、この発明において特有な構成を備えることによって、この実施形態例と同様の優れた効果を得ることができる。
また、この実施形態例では、介在絶縁層6,7,17,18は感光性の絶縁材料により構成されていたが、例えば、介在絶縁層6,7,17,18をフォトリソグラフィ技術を利用して形成しない場合には、介在絶縁層6,7,17,18は、非孔部絶縁層3,13,24を構成している絶縁材料とは異なる異質の非感光性の絶縁材料により構成されていてもよい。さらに、非孔部絶縁層3,13,24は、非感光性の絶縁材料により構成されていたが、非孔部絶縁層3,13,24は、介在絶縁層6,7,17,18を構成している絶縁材料とは異なる感光性の絶縁材料により構成されていてもよい。
さらに、この実施形態例では、成膜形成技術(スパッタリングや蒸着等の薄膜形成技術や、スクリーン印刷等の厚膜形成技術等)を利用して、絶縁層とコイルパターンが積層形成されているものであったが、例えば、コイルパターン4a,5aが形成されたシート状部材(非孔部絶縁層3)と、コイルパターン4bが形成されたシート状部材(介在絶縁層6)と、コイルパターン5bが形成されたシート状部材(介在絶縁層7)と、コイルパターン15a,16aが形成されたシート状部材(非孔部絶縁層13)と、コイルパターン15bが形成されたシート状部材(介在絶縁層17)と、コイルパターン16bが形成されたシート状部材(介在絶縁層18)とが積層一体化されている構成であってもよい。なお、この場合には、非孔部絶縁層3,13,24となるシート状部材と、介在絶縁層6,7,17,18となるシート状部材とは互いに異なる材料により構成される。
本発明に係るコモンモードチョークコイルアレイ部品の一実施形態例を説明するための図である。 特許文献1に記載されているコイル部品の一例を説明するための図である。
符号の説明
1 コモンモードチョークコイルアレイ部品
2 絶縁基板
3,13,24 非孔部絶縁層
4,5,15,16 コイルパターン
6,7,17,18 介在絶縁層
8,9,20,21 ビアホール

Claims (2)

  1. 上面側と下面側に磁性体基板が配設され、当該上面側と下面側の磁性体基板間に少なくとも2つ以上のコモンモードチョークコイルを並置状に備えたコモンモードチョークアレイ部品であって、前記上面側と下面側の磁性体基板間に孔部を持たない非孔部絶縁層が上下方向に間隔を介して複数層設けられ、上下方向に隣り合う非孔部絶縁層間には、平面方向に互いに間隔を介するそれぞれの位置において、複数のコイルパターンが、当該コイルパターンを個別に覆う大きさであって非孔部絶縁層を構成する絶縁材料とは異なる異質の絶縁材料から成る介在絶縁層を介して上下方向に積層形成され、これら各コイルパターンの積層部は、それぞれ、コモンモードチョークコイルを構成しており、前記コイルパターンの積層部の上側と下側に配されている前記非孔部絶縁層は、前記各コイルパターンの積層部の全体を囲む領域に加えて当該領域の外側の領域をも含んだ前記積層部の全体を囲む領域よりも広い領域を上側と下側から挟む態様で覆っており、当該非孔部絶縁層間には、平面方向で各コイルパターンの積層部の全体およびその外側の領域をも囲む、前記上側と下側の非孔部絶縁層が対向し合う全領域に、非孔部絶縁層を構成している絶縁材料と同じ絶縁材料が充填されて、各コイルパターンの積層部がそれぞれ個別に前記非孔部絶縁層を構成している絶縁材料と同じ絶縁材料中に埋設されていることを特徴とするコモンモードチョークコイルアレイ部品。
  2. 介在絶縁層は感光性の絶縁材料により構成されていることを特徴とする請求項1記載のコモンモードチョークコイルアレイ部品。
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