JP2003287238A - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

空気調和機の室内ユニット

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Abstract

(57)【要約】 【課題】後板の金型作成費用の削減と組み立て作業を簡
単にする。 【解決手段】前面パネル３と後板２との間に熱交換器
４、送風ファン５等を収納した空気調和機の室内ユニッ
ト１に於いて、前記後板２を左右に２分割し、該分割さ
れた一方の後板に送風モータ取付部１６を一体に備える
と共に、分割された他方の後板に電装品収納箱１０を一
体に形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】この発明は空気調和機の室内
ユニットに係り、特に組み立て作業の簡素化と金型費用
の低減に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】空気調和機の室内ユニットは図５に示す
ように前面パネル１０１と後板１０２との間に熱交換器
１０３と送風ファン１０４、送風モータ１０５、ドレン
パン１０６、電装品収納箱１０７等を収容して構成され
ている。そして後板１０２が前面パネル１０１を覆う大
きさに一体成型され、この後板１０２に順次送風ファン
１０４、送風モータ１０５、熱交換器１０３、ドレンパ
ン１０６や電装品収納箱１０７等を組み込んで前面パネ
ル１０１にて前面を覆って組み立てられていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、組立作
業時熱交換器１０３の配管１０８を後板１０２の後ろ側
に導くために後板１０２に設けた穴１０９に配管１０８
を通す作業が複雑な動作を必要とするものだった。また
後板１０２の成型金型はとても大きな金型のために、金
型作成費用がかかりコストダウンの必要が有った。また
室内ユニットのコンパクト化のために、電装品も効率よ
く収納する事が求められていた。
【０００４】
【問題点を解決するための手段】この発明はこの点に着
目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、前面パネ
ルと後板との間に熱交換器、送風ファン等を収納した空
気調和機の室内ユニットに於いて、前記後板を左右に２
分割し、該分割された一方の後板に送風モータ取付部を
一体に備えると共に、分割された他方の後板に電装品収
納箱を一体に形成したものである。
【０００５】また前面パネルと後板との間に熱交換器、
送風ファン等を収納した空気調和機の室内ユニットに於
いて、前記前面パネルの上部前面に前吸込口を、該前吸
込口の下方に吹出口を備え、前記熱交換器は後板に対向
して位置する後部熱交換器と、前吸込口に対向して位置
する前部熱交換器を逆Ｖ字型に配置し、前記後板を左右
に２分割し、該分割した一方の後板に前記後部熱交換器
で発生した結露水を受ける後部露受け部と室内ユニット
の側壁の一部を一体に形成し、前記分割された他方の後
板には電装品収納箱と室内ユニットの側壁の一部を一体
に形成するようにしたものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】後板２を左右に分割することで熱
交換器４と熱交配管９の組み立てを簡単にし、組立コス
トを削減し、左右の後板２ａ・２ｂはそれぞれの大きさ
が小さくなり、金型作成費用を少なくすることができ
る。また電装品収納箱１０を右後板２ｂと一体成型する
ことで部品点数を少なくすると共に、ブラスチックの原
材料も少なくするものである。
【０００７】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面をもとに説明
すれば、１はセパレート式空気調和機の室内ユニット
で、後板２と前方の前面パネル３によって筐体を形成
し、この筐体内には熱交換器４と送風ファン５等を備え
ている。前記熱交換器４はフィンチューブ式の熱交換器
で、後板２と対向する後部熱交換器４ａと前面パネル３
と対向する前部熱交換器４ｂを逆Ｖ字型に位置させてい
る。
【０００８】また前部熱交換器４ｂは前面パネル３に沿
って多段階に屈曲して設けられ、この前部熱交換器４ｂ
の下方には前部ドレンパン６が設けられ、前部熱交換器
４ｂで発生した結露水を受けるものである。また前記後
部熱交換器４ａの下部には後部ドレンパン７が後板２と
一体に形成されている。
【０００９】前記後板２は送風ファン５と熱交換器４等
が取付けられると共に、室内ユニット１の左側と上面お
よび底面の側壁８ａが一体に形成される左後板２ａと、
前面側が開口した電装品収納箱９を一体に形成すると共
に、室内ユニット１の右側と上面および底面の側壁８ｂ
が一体に形成される右後板２ｂとに、左右に二分割され
るものである。
【００１０】前記熱交換器４の右端部には熱交配管１０
が溶接され、前記左後板２ａの前面側に取付けられる熱
交換器４から左後板２ａの背面側に熱交配管１０が簡単
に導かれるものである。
【００１１】また前記左後板２ａの側壁８ａ上面には格
子状の上吸込口１１を備え、中央には前記クロスフロー
式の送風ファン５のスタビライザを兼用する後部ドレン
パン７を備え、この後部ドレンパン７の下方には送風フ
ァン５のエアーガイダー１２を備えている。
【００１２】またこのエアーガイダー１２の左側には前
記送風ファン５の軸受１３の軸受取付部１４を設け、エ
アーガイダー１２の右側には送風モータ１５を取付ける
モータ取付部１６を設けている。前記送風モータ取付部
１６と左後板２ａの右端には複数のネジ穴１７が設けら
れ、ネジ１８にて右後板２ｂの左後板２ａへの取付けと
共に、右後板２ｂと一体に形成された電装品収納箱９の
左側面から背面にかけて形成された凹部９ａにて送風モ
ータ１５が押圧され固定されるものである。
【００１３】前記前面パネル３の中央には横長スリット
状の前吸込口１９を有するオープンパネル２０を備えこ
のパネル２０上部左右に設けた軸２１を支点として前面
パネル３前方へ開閉自在に取付られ、前記前吸込口１９
下方から前面パネル３底面には横長の吹出口２２を設
け、また前記後板２と前面パネル３上面には前記前吸込
口１９で不足する開口面積を補うために前記上吸込口１
１を設けている。
【００１４】前記吹出口２２には上下方向の風向をコン
トロールする水平羽根２４と左右方向の風向をコントロ
ールする左右風向板２５を設け、前記水平羽根２４は横
長扁平の樹脂板の左右と中央に回動軸２６を設け、ルー
バーモータ２７により水平羽根２４の角度を変えること
で吹出風の上下方向を好みの方向に向けるもので、一般
に冷房運転時には水平方向に暖房運転時には下方に向け
て運転するものであり、運転停止時には自動的に吹出口
２２を蓋状に閉じる事で室内ユニット１の外観デザイン
をスッキリと向上させるものである。
【００１５】前記左右風向板２５はエアーガイダー１２
の下端に取り付けられ吹出風の左右方向を手動により好
みの方向に向けることができるものである。
【００１６】前記室内ユニット１の組立手順について説
明すれば、まず左後板２ａの軸受取付部１４に軸受１３
を取付け、送風ファン５の回転軸を軸受１３に挿入する
と共に送風モータ１５を送風ファン５にネジ等で取付
け、この送風モータ１５をモータ取付部１６に嵌め込む
事で仮止めする。
【００１７】次に熱交配管８を熱交換器４に予めロー付
けされた熱交換器４のセットを後部熱交換器４ａを左後
板２ａの後部ドレンパン７の上に組み込み、熱交配管１
０を左後板２ａの背面側に位置させる。この時左後板２
ａの右側に作業を妨げる枠や部品は無いので簡単に作業
ができるものである。次に前部ドレンパン６を前部熱交
換器４ｂの下部にネジや嵌合等によって取り付ける。
【００１８】その後予め電装品収納箱９内にプリント基
板等の電気部品が組み込まれた右後板２ｂをネジ１８に
て左後板２ａにネジ止めする事で後板２が完成すると共
に、右後板２ｂと一体に形成された電装品収納箱９の背
面に押圧される事で確実にモータ取付部１６に送風モー
タ１５が取付けられるものである。
【００１９】次に前面パネル３にて後板２全体を覆って
室内ユニット１の組立が完了する。また左後板２ａと右
側板２ｂの上面と底面の側壁８ａ・８ｂは組立後には同
一平面となるように固定され外観の美観を損ねないもの
である。
【００２０】このように後板２を左右に分割することで
組み立て作業が簡単になり、組立コストを削減できるも
のであり、左右の後板２ａ・２ｂはそれぞれの大きさが
小さくなることで、金型作成費用が少なくなり、且つ金
型作成の期間も早くできる様になる。また電装品収納箱
９を右後板２ｂと一体成型することで部品点数を少なく
する事ができると共にブラスチックの原材料も少なくす
る事ができ、室内ユニット１全体のコンパクト化がはか
れるものである。
【００２１】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、組み立
て作業が簡単になり、組立コストを削減できるものであ
る。また後板の金型作成費用を削減し、且つ金型作成の
期間も短くする事ができる。また電装品収納箱を右後板
と一体成型することで部品点数を少なくする事ができる
と共にブラスチックの原材料も少なくする事ができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例の分解斜視図。
【図２】同要部の拡大斜視図。
【図３】同要部の拡大斜視図。
【図４】同構造を簡略した側面の拡大断面図。
【図５】従来例の分解斜視図。
【符号の説明】
１ 室内ユニット ２ａ 左後板 ２ｂ 右後板 ３ 前面パネル ４ 熱交換器 ９ 電装品収納箱 １０ 熱交配管 １５ 送風モータ １６ モータ取付部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 前面パネルと後板との間に熱交換器、送
    風ファン等を収納した空気調和機の室内ユニットに於い
    て、前記後板を左右に２分割し、該分割された一方の後
    板に送風モータ取付部を一体に備えると共に、分割され
    た他方の後板に電装品収納箱を一体に形成した事を特徴
    とする空気調和機の室内ユニット。
  2. 【請求項２】 前面パネルと後板との間に熱交換器、送
    風ファン等を収納した空気調和機の室内ユニットに於い
    て、前記前面パネルの上部前面に前吸込口を、該前吸込
    口の下方に吹出口を備え、前記熱交換器は後板に対向し
    て位置する後部熱交換器と、前吸込口に対向して位置す
    る前部熱交換器を逆Ｖ字型に配置し、前記後板を左右に
    ２分割し、該分割した一方の後板に前記後部熱交換器で
    発生した結露水を受ける後部露受け部と室内ユニットの
    側壁の一部を一体に形成し、前記分割された他方の後板
    には電装品収納箱と室内ユニットの側壁の一部を一体に
    形成する事を特徴とする空気調和機の室内ユニット。
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