JP2003285658A - ギヤ変速機構 - Google Patents

ギヤ変速機構

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JP2003285658A
JP2003285658A JP2002091505A JP2002091505A JP2003285658A JP 2003285658 A JP2003285658 A JP 2003285658A JP 2002091505 A JP2002091505 A JP 2002091505A JP 2002091505 A JP2002091505 A JP 2002091505A JP 2003285658 A JP2003285658 A JP 2003285658A
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JP
Japan
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transmission
shaft
gear
shift
gears
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JP2002091505A
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English (en)
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Makoto Yasuda
安田  真
Yasunari Nakao
康也 中尾
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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  • Structure Of Transmissions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数備えたギヤと伝動軸との間に介在して一
体回転させる伝動部材と、この伝動部材を操作するシフ
ト軸との摩擦を抑えて、シフト軸の操作による伝動部材
の係合凹部への係入量を十分な量を確保し、長期にわた
って確実に変速操作することができるギヤ変速機構を得
る。 【解決手段】 常時噛合い状態のギヤ対における一方の
ギヤ83が一体回転する状態で第1伝動軸44に備え、
他方のギヤ84を回転自在に第2伝動軸69に備え、他
方のギヤ84に形成した係合凹部91に係入可能な伝動
部材70を第2伝動軸69に形成した開孔92に第2伝
動軸69と一体回転する状態に嵌装し、伝動部材70を
択一的に係合凹部91に係合させて他方のギヤ84の一
つと第2伝動軸69とを連動連結させるシフト軸を回動
自在に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動比が互いに異
なる常時噛合い状態のギヤ対を複数組備え、複数のギヤ
対における一方のギヤすべてが一体回転する状態で第1
伝動軸に備え、複数のギヤ対における他方のギヤを回転
自在に第2伝動軸に備え、他方のギヤ対の1つを選択し
て第2伝動軸と一体回転させて変速させるギヤ変速機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】第2伝動軸に回転自在に備えた複数のギ
ヤの一つを選択して、第2伝動軸と選択した1つのギヤ
とを一体回転させる構造として、従来では、第2伝動軸
を筒状に形成して、第2伝動軸の軸芯方向にスライド操
作自在なシフト軸と第2伝動軸との2重軸構造とし、ギ
ヤそれぞれに凹部を設けるとともに、第2伝動軸に形成
した開孔に凹部に係入可能な伝動ボールを備えたものが
あり、シフト軸をスライド操作することで第2伝動軸の
内方から所定の伝動ボールを押出しことによって、押出
された伝動ボールがキーとして作用し、第2伝動軸と1
つのギヤとを一体回転させるように構成しているものが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術の
ものであると、シフト軸に対して、伝動ボールは第2伝
動軸とともに第2伝動軸芯周りに回転するものであり、
伝動ボールとシフト軸との摩擦が大きく、シフト軸の伝
動ボールに作用する部分や伝動バールが摩耗して、伝動
ボールを押出し量が少なくなって伝動ボールが凹部と十
分に係合できずにキーとして働くことができなくなる場
合が考えられる。
【0004】本発明の目的は、複数備えたギヤと伝動軸
との間に介在して一体回転させる伝動部材と、この伝動
部材を操作するシフト軸との摩擦を抑えて、シフト軸の
操作による伝動部材の係合凹部への係入量を十分な量を
確保し、長期にわたって確実に変速操作することができ
るギヤ変速機構を得る。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕本発明の請求項
1にかかる特徴構成は、伝動比が互いに異なる常時噛合
い状態のギヤ対を複数組備え、複数のギヤ対における一
方のギヤすべてが一体回転する状態で第1伝動軸に備
え、複数のギヤ対における他方のギヤを回転自在に第2
伝動軸に備え、前記他方のギヤの中心孔から径方向に形
成した係合凹部に係入可能な伝動部材を筒状の第2伝動
軸に形成した開孔に第2伝動軸と一体回転する状態に嵌
装するとともに、前記第2伝動軸の軸芯方向にスライド
操作することにより前記伝動部材を択一的に前記係合凹
部に係合させて前記他方のギヤの一つと第2伝動軸とを
連動連結させるシフト軸と、このシフト軸をスライド操
作する操作部材とを設け、前記シフト軸を前記操作部材
にシフト横軸芯周りに回動自在に連結した点にある。
【0006】〔作用〕上記構成によれば、シフト軸が操
作部材に対して回転自在に連結されているため、伝動部
材が第2伝動軸と一体に第2伝動軸の軸芯周りに回転す
ると、シフト軸は伝動部材との接触摩擦によって連れ回
ることが可能である。
【0007】〔効果〕従って、シフト軸が伝動部材と一
緒に連れ回ることによって、摩擦が減少し、互いの摩耗
も抑制されるため、伝動部材のギヤに形成した凹部への
入り込み量を十分に確保することができ、変速操作を長
期にわたって確実なものとすることができる。
【0008】〔構成〕本発明の請求項2にかかる特徴構
成は、伝動比が互いに異なる常時噛合い状態のギヤ対を
複数組備え、複数のギヤ対における一方のギヤすべてが
一体回転する状態で第1伝動軸に備え、複数のギヤ対に
おける他方のギヤを回転自在に第2伝動軸に備え、前記
他方のギヤの中心孔から径方向に形成した係合凹部に係
入可能な伝動部材を筒状の第2伝動軸に形成した開孔に
第2伝動軸と一体回転する状態に嵌装するとともに、前
記第2伝動軸の軸芯方向にスライド操作することにより
前記伝動部材を択一的に前記係合凹部に係合させて前記
他方のギヤの一つと第2伝動軸とを連動連結させるシフ
ト軸を備え、前記伝動部材に作用して前記係合凹部に係
合させる前記シフト軸の作用部を前記シフト軸の軸本体
に回転自在に備えた点にある。
【0009】〔作用〕上記構成によれば、シフト軸の伝
動部材に作用する作用部を、シフト軸に対して回転自在
に備えられているため、伝動部材の回転に伴うシフト軸
の連れ回りによって、シフト軸の作用部を回転させるこ
とが可能である。
【0010】〔効果〕従って、伝動部材と一緒に連れ回
るものとして、シフト軸の作用部がのみであるため軽い
力で回転させることができるため、シフト軸全体が連れ
回るものに比べてされに摩擦を減少させることができ、
互いの摩耗も抑制され、長期にわたって、伝動部材のギ
ヤに形成した凹部への入り込み量を十分に確保すること
ができ、変速操作を確実なものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】[1]図1に示すように、右及び
左に操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体
に、運転席19を備えた運転部4が配置され、運転部4
の後部に施肥装置16が備えられており、機体の後部に
平行4連式のリンク機構5を介して6条植型式の苗植付
装置6が昇降自在に連結され、リンク機構5を昇降駆動
する油圧シリンダ7が備えられて、乗用型田植機が構成
されている。
【0012】図1に示すように、苗植付装置6は、所定
のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台8、植付
伝動ケース9、植付伝動ケース9の後部で回転駆動され
る回転ケース10、回転ケース10に支持された一対の
植付爪11、及び複数のフロート12等を備えて構成さ
れており、回転ケース10の回転によって、植付爪11
が苗のせ台8の下部から交互に苗を取り出して田面Gに
植え付けるように構成されている。
【0013】図1に示すように、施肥装置16は、横長
の肥料貯留ホッパー17、肥料貯留ホッパー17の下部
に連結された繰り出し部18を備えて構成され、フロー
ト12に支持された作溝器20と繰り出し部18とが、
ホース21によって接続されている。これにより、苗の
植え付けに伴って作溝器20によって田面Gに溝が形成
され、肥料貯留ホッパー17から繰り出し部18を介し
て繰り出された肥料が、ホース21及び作溝器20を介
して田面Gの溝に供給される。
【0014】図1及び図2に示すように、運転席19の
前側、運転席19の右側及び左側に亘ってフロア31が
形成されて、フロア31の前部にボンネット13に覆わ
れたエンジン3が配置されている。ボンネット13の上
部に上部パネル15が備えられており、前輪1を右及び
左に操向操作する操縦ハンドル22が上部パネル15に
配置されている。また、ボンネット13の右側部及び左
側部にステップ部30が配置されて、フロア31に右側
及び左側のステップ部30につながるように構成されて
おり、右側及び左側のステップ部30とフロア31の右
側部及び左側部に、補助ステップ部36が配置されてい
【0015】[2]次に、前輪1及び後輪2への動力の
伝動系の構成について説明する。図1及び図3に示すよ
うに、ボンネット13の後側の下側にミッションケース
23が配置され、ミッションケース23から左右に前車
軸ケース24が延出されて、右側及び左側の前車軸ケー
ス24の端部に右側及び左側の前輪1が操向自在に支持
されている。前進側及び後進側に無段階に変速自在な静
油圧式無段変速装置25がミッションケース23の上部
の左側面に連結され、エンジン3の動力が伝動ベルト2
6を介して静油圧式無段変速装置25に伝達されてい
る。
【0016】図4に示すように、静油圧式無段変速装置
25の出力軸27がミッションケース23のミッション
入力軸28に連結されており、ミッション入力軸28に
湿式多板型の主クラッチ29が備えられている。主クラ
ッチ29からの動力が出力ギヤ29bから、高速ギヤ4
1を介して副変速入力軸42に伝達されており、副変速
入力軸42に低速ギヤ43が固定されている。大径ギヤ
及び小径ギヤを備えたシフトギヤ45が、副変速出力軸
(第1伝動軸に相当)44にスプライン構造にて一体回
転及びスライド自在に外嵌されており、シフトギヤ45
を低速ギヤ43に咬合させる植付走行位置(低速)、高
速ギヤ41に咬合させる路上走行位置(高速)、及び中
立位置にスライド操作する。図1及び図2に示すよう
に、運転席19の左横側に副変速レバー51が備えられ
て、シフトギヤ45と副変速レバー51とが機械的に連
係されており、副変速レバー51によりシフトギヤ45
を植付走行位置(低速)、路上走行位置(高速)及び中
立位置にスライド操作する。
【0017】図4に示すように、副変速出力軸44の動
力が伝動ギヤ53を介して前輪デフ機構52に伝達さ
れ、この前輪デフ機構52に備えた右側及び左側の車軸
54から前輪1に伝達される。前輪デフ機構52の出力
ギヤ52eに出力軸55のベベルギヤ55aが咬合し、
ミッションケース23から後向きに出力軸55が突出し
ており、出力軸55に連結された走行伝動軸56を介し
て、後車軸ケース39に動力が伝達される。後車軸ケー
ス39に伝達された動力はベベルギヤ機構(図示せず)
(後輪デフ機構は備えられていない)を介して、右側及
び左側の後輪2に伝達されるように構成されており、湿
式多板型のサイドクラッチ(図示せず)が、ベベルギヤ
機構と右側の後輪2との間、及びベベルギヤ機構と左側
の後輪2との間に備えられている。
【0018】[4]次に、苗植付装置6への動力の伝動
系について説明する。図4及び図5に示すように、前進
の動力のみを伝達し後進の動力を伝達しないワンウェイ
クラッチ64を介して、出力ギヤ65が副変速入力軸4
2に外嵌されており、出力ギヤ65の動力が株間変更装
置66(ギヤ変速機構に相当)から、植付クラッチ67
及びPTO軸68(図1参照)を介して苗植付装置6に
伝達される。
【0019】図5に示すように、株間変更装置66は、
副変速出力軸(第1伝動軸に相当)44に相対回転自在
に外嵌されたスリーブ81、スリーブ81に固定された
1個の入力ギヤ82(出力ギヤ65(図4参照)に咬
合)、スリーブ81に固定された6個の上手側変速ギヤ
(一方のギヤに相当)83、作業用出力軸(第2伝動軸
に相当)69に相対回転自在に外嵌されて6個の上手側
変速ギヤ83に咬合する6個の下手側変速ギヤ(他方の
ギヤに相当)84等を備えて構成されている。上手側変
速ギヤ83の一つと下手側変速ギヤ84の一つとが常時
噛み合っており、伝動比が異なる6組のギヤ対を構成さ
れている。下手側変速ギヤ84の内径部には径方向に複
数の係合凹部91が形成されており、作業用出力軸69
の円筒部69aにおける下手側変速ギヤ84に対応する
部分の各々に、円周方向に向く複数の開孔92が設けら
れ、開孔92にボール(伝動部材に相当)70が配置さ
れている。
【0020】図5に示すように、ミッションケース23
の右側面に形成されたボス部23dに、シフト軸71が
図5の紙面左右方向にスライド自在に支持され、シフト
軸71の先端に形成された大径でリング状の作用部71
aが、ミッションケース23の内部において作業用出力
軸69の円筒部69aに挿入されている。ボス部23d
の端部にシール部材72が取り付けられ、シフト軸71
を株間変更装置66の変更位置の各々に保持するデテン
トボール73及びバネ74が、ボス部23dに備えられ
て、バネ74を受け止めるボルト75がボス部23dに
取り付けられている。
【0021】例えば図5に示すようにシフト軸71を最
も紙面左方にスライド操作すると、作用部71aにより
最も紙面左側のボール70が下手側変速ギヤ84の内径
部の係合凹部91に押し込まれ、最も紙面左側の下手側
変速ギヤ84が作業用出力軸69の円筒部69aに連結
された状態となる。これ以外の下手側変速ギヤ84にお
いては、ボール70が作業用出力軸69の円筒部69a
の開孔92に押し込まれて、下手側変速ギヤ84が作業
用出力軸69の円筒部69aに相対回転自在な状態とな
る。これにより、出力ギヤ65(図4参照)の動力が入
力ギヤ82、最も紙面左側の上手側変速ギヤ83及び下
手側変速ギヤ84、作業用出力軸69に固定されたベベ
ルギヤ69b、及びベベルギヤ76aを介して植付クラ
ッチ67に伝達される。以上のようにシフト軸71をス
ライド操作して、作用部71aを所望の下手側変速ギヤ
84の位置に操作して、所望の下手側変速ギヤ84を作
業用出力軸69の円筒部69aに連結することにより、
苗植付装置6に伝達される動力を6段に変速して苗の植
付間隔を6通りに変更することができる。
【0022】図5に示すように、PTO軸68(図1参
照)に接続される出力軸77に、端面に凸部を備えた上
手側咬合部76が相対回転自在に外嵌されて、ベベルギ
ヤ69bに咬合するベベルギヤ76aが上手側咬合部7
6に固定されている。端面に凸部を備えた下手側咬合部
78が、スプライン構造にて出力軸77に一体回転且つ
スライド自在に外嵌されており、バネ79により下手側
咬合部78が上手側咬合部76の咬合側(植付クラッチ
67の伝動側)に付勢されて、植付クラッチ67が構成
されている。ミッションケース23の右側面に形成され
たボス部23eに、先端が先細り状のシフト軸80が図
5の紙面左右方向にスライド自在に支持され、シフト軸
80をスライド操作するモータ(図示せず)がミッショ
ンケース23の外部に備えられている。
【0023】これにより、シフト軸80を図5の紙面右
方にスライド操作していると、バネ79により下手側咬
合部78が、図5の紙面上方にスライド操作されて上手
側咬合部76に咬合し、動力が苗植付装置6に伝達され
る。シフト軸80を図5の紙面左方にスライド操作し
て、下手側咬合部78の側面のカム部78aに、シフト
軸80の先端を押し込んでいくと、バネ79に抗して下
手側咬合部78が図5の紙面下方にスライド操作されて
上手側咬合部76から離間し、苗植付装置6への動力が
遮断される。この場合、回転ケース10(図1参照)が
田面Gと略平行な姿勢(両方の植付爪11が田面Gから
上方に位置する姿勢)にならないと、シフト軸80の先
端が下手側咬合部78のカム部78aに押し込まれない
ように、下手側咬合部78のカム部78aの形状が設定
されている。
【0024】[5]次に、シフト軸71とその操作構造
について説明する。図3及び図7に示すように、ミッシ
ョンケース23に固定されたブラケット86の縦軸芯P
1周りに、株間変更レバー(操作部材に相当)87が揺
動自在に支持され、株間変更レバー87が横外側に向け
て延出され、株間変更レバー87の握り部87bが上向
きに設定されている。図2,6,7に示すように、株間
変更レバー87の握り部87bの操作軌跡(縦軸芯P1
を中心とした円弧状)に沿った開口部31aがフロア3
1に形成されて、株間変更レバー87の握り部87bが
開口部31aよりも少し下側の位置で開口部31aに臨
んでおり、フロアマット88の開閉部88aの下側に開
口部31aが位置するように設定されている。
【0025】図5に示すように、シフト軸71のミッシ
ョンケース23から突出した外端部分には小径の連結部
71bが形成されており、ミッションケース23の外部
において、シフト軸71の連結部71bに株間変更レバ
ー87の操作アーム87aに備えたベアリングホルダ9
4が軸芯X方向に位置決めした状態で嵌設しており、シ
フト軸71は、株間変更レバー87の軸芯P1周りの操
作により軸芯X方向にスライド操作可能であり、ベアリ
ングホルダ94のベアリング93により軸芯X周りに回
転自在に接続されている。
【0026】これにより、株間変更レバー87を操作し
て、シフト軸71をスライド操作して株間変更装置66
を操作し、苗の植付間隔を6通りに変更する。また、エ
ンジン3が駆動することにより、作業用出力軸69の回
転とともにボール70がシフト軸71の作用部71aと
接触した状態で軸芯Xまわりに回転すると、シフト軸7
1の株間変更レバー87に対する接続が回転自在な状態
であるため、ボール70の回転に伴ってシフト軸71の
作用部71aはボール70との接触摩擦により軸芯Xま
わりに連れ回ることができる。よって、ボール70と作
用部71aとの摩擦が減少し、ボール70並びに作用部
71aの摩耗を抑えられる。
【0027】〔別実施の形態〕上記実施の形態では、株
間変更レバー87の操作アーム87aに対してシフト軸
71を回転自在に接続し、ボール70の回転に伴ってシ
フト軸71全体が一体回転できるように構成したが、図
8に示すように、シフト軸71の作用部71aを別体に
構成してシフト軸71の内端部分に形成した小径の軸本
体71cに回転自在に備え、ボール70の回転に伴うシ
フト軸71の連れ回りが作用部71aのみとする構成で
もよい。この構成によると、ボール70に伴って回転す
る部分がシフト軸71の作用部71cのみであるため、
シフト軸71側を軽い摩擦力で回転させることができ、
ボール70、並びに作用部71aの摩耗をさらに抑える
ことができる。
【0028】〔別実施例〕上記実施の形態では、伝動上
手側の副変速出力軸44を第1伝動軸とし、伝動下手側
の作業用出力軸69を第2伝動軸としたが、伝動下手側
の作業用出力軸69を第1伝動軸とし、伝動上手側の副
変速出力軸44を第2伝動軸としてもよい。つまり、作
業用出力軸69に上手側変速ギヤ83を一体回転する状
態に備え、副変速出力軸44に下手側変速ギヤ84、ボ
ール70等を備えるものでもよい。
【0029】上記実施の形態では、株間変更レバー87
に対してシフト軸71を回転自在に構成したもの、或い
は、作用部71aをシフト軸71の軸本体71cに対し
て回転自在に構成したものであったが、これら2箇所の
両方で回転自在に構成してもよい。
【0030】上記実施の形態では、ギヤ変速機構を株間
変更用の株間変更装置66としたが、ギヤ変速機構は、
走行速度変更用のものであっても良い。
【0031】上記実施の形態では、六段変速の変速機構
54を示したが、変速機構54の変速段数は、三段、四
段、五段、七段など適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】乗用型田植機の前部平面図
【図3】エンジン及びミッションケース付近の平面図
【図4】ミッションケースの横断平面図
【図5】(イ)株間変更装置付近の横断平面図 (ロ)シフト軸と株間変更レバーとの接続部分の拡大図
【図6】フロア及びステップ部付近の斜視図
【図7】フロアにおける株間変更レバー付近の縦断背面
【図8】(イ)別実施の形態における株間変更装置付近
の横断平面図 (ロ)別実施の形態におけるシフト軸と株間変更レバー
との接続部分の拡大図
【符号の説明】
44 副変速出力軸 69 作業用出力軸 70 ボール 71 シフト軸 71a 作用部 71c 軸本体 83 上手側変速ギヤ 84 下手側変速ギヤ 87 株間変更レバー 91 係合凹部 92 開孔 X 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B062 AA01 AB01 BA06 BA11 BA12 BA18 BA22 3D043 AA05 AA07 AB11 BA06 BA08 BC02 BC05 BC14 BE01 3J028 EA22 EA28 EB04 EB28 EB33 EB62 FA22 FB03 FB15 FC33 FC43 FC64 GA13 HA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動比が互いに異なる常時噛合い状態の
    ギヤ対を複数組備え、複数のギヤ対における一方のギヤ
    すべてが一体回転する状態で第1伝動軸に備え、複数の
    ギヤ対における他方のギヤを回転自在に第2伝動軸に備
    え、前記他方のギヤの中心孔から径方向に形成した係合
    凹部に係入可能な伝動部材を筒状の第2伝動軸に形成し
    た開孔に第2伝動軸と一体回転する状態に嵌装するとと
    もに、前記第2伝動軸の軸芯方向にスライド操作するこ
    とにより前記伝動部材を択一的に前記係合凹部に係合さ
    せて前記他方のギヤの一つと第2伝動軸とを連動連結さ
    せるシフト軸と、このシフト軸をスライド操作する操作
    部材とを設け、前記シフト軸を前記操作部材にシフト横
    軸芯周りに回動自在に連結してあるギヤ変速機構。
  2. 【請求項2】 伝動比が互いに異なる常時噛合い状態の
    ギヤ対を複数組備え、複数のギヤ対における一方のギヤ
    すべてが一体回転する状態で第1伝動軸に備え、複数の
    ギヤ対における他方のギヤを回転自在に第2伝動軸に備
    え、前記他方のギヤの中心孔から径方向に形成した係合
    凹部に係入可能な伝動部材を筒状の第2伝動軸に形成し
    た開孔に第2伝動軸と一体回転する状態に嵌装するとと
    もに、前記第2伝動軸の軸芯方向にスライド操作するこ
    とにより前記伝動部材を択一的に前記係合凹部に係合さ
    せて前記他方のギヤの一つと第2伝動軸とを連動連結さ
    せるシフト軸を備え、前記伝動部材に作用して前記係合
    凹部に係合させる前記シフト軸の作用部を前記シフト軸
    の軸本体に回転自在に備えてあるギヤ変速機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008173029A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
JP2010213614A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Yanmar Co Ltd 田植機

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