JP2003175864A - 乗用型田植機 - Google Patents

乗用型田植機

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JP2003175864A
JP2003175864A JP2002277725A JP2002277725A JP2003175864A JP 2003175864 A JP2003175864 A JP 2003175864A JP 2002277725 A JP2002277725 A JP 2002277725A JP 2002277725 A JP2002277725 A JP 2002277725A JP 2003175864 A JP2003175864 A JP 2003175864A
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floor
shaft
opening
gear
floor mat
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JP2002277725A
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English (en)
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Yoshiyuki Kojima
祥之 児島
Takanori Shimizu
孝式 清水
Shigeyoshi Ajiro
成良 網代
Shinsuke Kotani
伸介 小谷
Makoto Kubotsu
誠 窪津
Noboru Too
登 東尾
Tadashi Kusunoki
忠 楠
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗用型田植機において、フロアにフロアマッ
トを載置した場合、フロアやフロアの下側の装置等のメ
ンテナンスが容易に行えるように構成する。 【解決手段】 運転部のフロア31の前部にボンネット
14を備え、フロア31にフロアマット82を載置す
る。フロアマット82をめくり上げてフロア31におけ
るボンネット14の後方部分を開放することができる切
れ目82iを、フロアマット82に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用型田植機におい
て、運転部のフロアの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用型田植機では、運転部のフロアにゴ
ム製等のフロアマットを載置したものが多くある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】乗用型田植機において
運転部のフロアにフロアマットを載置していると、フロ
アやフロアの下側の装置等のメンテナンスを行う際に、
フロアマットの全体をフロアから取り外さなければなら
ないので、メンテナンス性の面で改善の余地がある。本
発明は乗用型田植機において、フロアにフロアマットを
載置した場合、フロアやフロアの下側の装置等のメンテ
ナンスが容易に行えるように構成することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は乗用型田
植機において、次のように構成することにある。 [I]運転部のフロアの前部にボンネットを備え、フロ
アにフロアマットを載置すると共に、フロアマットをめ
くり上げてフロアにおけるボンネットの後方部分を開放
することができる切れ目を、フロアマットに備えてあ
る。
【0005】[2]前項[1]の構成において、前輪デ
フ機構をデフロック状態に操作するデフロックペダル
を、ボンネットの後方で機体左右中央から左側に備え、
切れ目をデフロックペダルの前方に機体前後方向に沿っ
て備えてある。
【0006】[3]前項[1]又は[2]の構成におい
て、フロアにおけるボンネットの後方部分に、メンテナ
ンス作業用の開口部を備えてある。
【0007】
【発明の実施の形態】[1]図1に示すように、右及び
左に操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体
に、運転席19を備えた運転部4が配置され、運転部4
の後部に施肥装置16が備えられており、機体の後部に
平行4連式のリンク機構5を介して6条植型式の苗植付
装置6が昇降自在に連結され、リンク機構5を昇降駆動
する油圧シリンダ7が備えられて、乗用型田植機が構成
されている。
【0008】図1に示すように、苗植付装置6は所定の
ストロークで往復横送り駆動される苗のせ台8、植付伝
動ケース9、植付伝動ケース9の後部で回転駆動される
回転ケース10、回転ケース10に支持された一対の植
付爪11、及び複数のフロート12等を備えて構成され
ており、回転ケース10の回転によって、植付爪11が
苗のせ台8の下部から交互に苗を取り出して田面Gに植
え付けるように構成されている。
【0009】図1に示すように、施肥装置16は横長の
肥料貯留ホッパー17、肥料貯留ホッパー17の下部に
連結された繰り出し部18を備えて構成され、フロート
12に支持された作溝器20と繰り出し部18とが、ホ
ース21によって接続されている。これにより、苗の植
え付けに伴って作溝器20によって田面Gに溝が形成さ
れ、肥料貯留ホッパー17から繰り出し部18を介して
繰り出された肥料が、ホース21及び作溝器20を介し
て田面Gの溝に供給される。
【0010】図1及び図2に示すように、運転席19の
前側、運転席19の右側及び左側に亘ってフロア31が
形成されて、フロア31の前部にエンジン3が配置され
ている。エンジン3を覆う開閉式の前部ボンネット1
3、エンジン3の後部に配置された後部ボンネット1
4、エンジン3の上部に配置された上部パネル15が備
えられており、前輪1を右及び左に操向操作する操縦ハ
ンドル22が上部パネル15に配置されている。
【0011】図1及び図2に示すように、前部及び後部
ボンネット13,14の右側部及び左側部にステップ部
30が配置されて、フロア31に右側及び左側のステッ
プ部30につながるように構成されており、右側及び左
側のステップ部30とフロア31の右側部及び左側部
に、補助ステップ部36が配置されている。丸パイプを
側面視で逆U状に折り曲げて、予備苗のせ台支持フレー
ム37が形成され、予備苗のせ台支持フレーム37が右
側及び左側のステップ部30の右側部及び左側部に配置
されており、複数の予備苗のせ台38が、右側及び左側
の予備苗のせ台支持フレーム37に横外向きに備えられ
ている。
【0012】[2]次に、前輪1及び後輪2への動力の
伝動系において、エンジン3から前輪デフ機構52の手
前までの構成について説明する。図1及び図3に示すよ
うに、後部ボンネット14の後側の下側にミッションケ
ース23が配置され、ミッションケース23から左右に
前車軸ケース24が延出されて、右側及び左側の前車軸
ケース24の端部に右側及び左側の前輪1が操向自在に
支持されている。前進側及び後進側に無段階に変速自在
な静油圧式無段変速装置25がミッションケース23の
上部の左側面に連結され、エンジン3の動力が伝動ベル
ト26を介して静油圧式無段変速装置25に伝達されて
いる。
【0013】図4に示すように、静油圧式無段変速装置
25の出力軸27がミッションケース23の第1伝動軸
28に連結されており、第1伝動軸28に湿式多板型の
主クラッチ29が備えられている。主クラッチ29は第
1伝動軸28に一体回転するようにスプライン構造によ
り取り付けられた第1円筒部材29a、第1伝動軸28
に相対回転自在且つスライド自在に外嵌された出力ギヤ
29b、出力ギヤ29bに固定された第2円筒部材29
c、第1及び第2円筒部材29a,29cの間に配置さ
れた摩擦板29d、及び第1円筒部材29aから出力ギ
ヤ29b及び第2円筒部材29cを離間側(主クラッチ
29の伝動側)に付勢するバネ29eを備えて構成され
ている。これにより、バネ29の付勢力によって第1及
び第2円筒部材29a,29cにより摩擦板29eが押
圧されて、主クラッチ29が伝動状態となっている。
【0014】図4に示すように、ミッションケース23
の上面に形成されたボス部23aに操作軸32が回転自
在に支持され、操作軸32に抜け止め用のスナップピン
33及びシール用のOリング34が取り付けられてい
る。ミッションケース23の内部に位置する操作軸32
の部分が切り欠かれて、断面半円状の操作部32aが形
成され、操作部32aが出力ギヤ29bの端部に当て付
けられており、ミッションケース23から突出する操作
軸32の部分に操作アーム32bが固定されている。
【0015】後述する後車軸ケース39(図1参照)に
ブレーキ(図示せず)が配置され、ブレーキにより右側
及び左側の前輪1、右側及び左側の後輪2に制動を掛け
ることができる(後述するように、主クラッチ29の動
力が右側及び左側の前輪1に伝達され、右側及び左側の
後輪2に伝達される四輪駆動構造である為に、ブレーキ
により右側及び左側の後輪2に制動を掛けると、右側及
び左側の前輪1にも制動が掛かる)。図2,3,6に示
すように、フロア31の右側(後部ボンネット14の右
側)に、一つのブレーキペダル35及びロックレバー4
0が配置されており、ブレーキペダル35と操作アーム
32b及び前述のブレーキとが、連係リンク(図示せ
ず)を介して機械的に連係されている。
【0016】これにより、ブレーキペダル35を踏み操
作すると、先ず操作軸32が回転操作され、操作部32
aにより出力ギヤ29b及び第2円筒部材29cが図4
の紙面右方にスライド操作されて、主クラッチ29が伝
動遮断側に操作され、次にブレーキが制動側に操作され
る。ブレーキペダル35を踏み操作した状態でロックレ
バー40をブレーキペダル35に係合させることによっ
て、ブレーキペダル35を踏み操作した状態に保持する
ことができる。
【0017】図4に示すように、伝動状態の主クラッチ
29の動力が出力ギヤ29bから、高速ギヤ41を介し
て第2伝動軸42に伝達されており、第2伝動軸42に
低速ギヤ43が固定されている。大径ギヤ及び小径ギヤ
を備えたシフトギヤ45が、第3伝動軸44にスプライ
ン構造にて一体回転及びスライド自在に外嵌されてお
り、シフトギヤ45を低速ギヤ43に咬合させる植付走
行位置(低速)、高速ギヤ41に咬合させる路上走行位
置(高速)、及び中立位置にスライド操作する。図1及
び図2に示すように、運転席19の左横側に副変速レバ
ー51が備えられて、シフトギヤ45と副変速レバー5
1とが機械的に連係されており、副変速レバー51によ
りシフトギヤ45を植付走行位置(低速)、路上走行位
置(高速)及び中立位置にスライド操作する。
【0018】[3]次に、前輪1及び後輪2への動力の
伝動系において、前輪デフ機構52から前輪1及び後輪
2への構成について説明する。図4に示すように、第3
伝動軸44の動力が伝動ギヤ53を介して前輪デフ機構
52に伝達される。前輪デフ機構52は伝動ギヤ53に
咬合する入力ギヤ52aを備えたケース52b、ケース
52bに自由回転自在に支持された複数のベベルギヤ5
2c、複数のベベルギヤ52cに亘って咬合する一対の
ベベルギヤ52d、及びケース52bに固定された出力
ギヤ52eを備えて構成されており、右側及び左側の前
輪1に動力を伝達する右側及び左側の車軸54がケース
52bに挿入され、スプライン構造により一体回転する
ように、右側及び左側の車軸54がベベルギヤ52dに
取り付けられている。これにより、第3伝動軸44の動
力が前輪デフ機構52を介して、右側及び左側の前輪1
に伝達される。
【0019】図4及び図1に示すように、出力軸55の
ベベルギヤ55aが出力ギヤ52eに咬合し、ミッショ
ンケース23から後向きに出力軸55が突出しており、
出力軸55に連結された走行伝動軸56を介して、後車
軸ケース39に動力が伝達される。後車軸ケース39に
伝達された動力はベベルギヤ機構(図示せず)(後輪デ
フ機構は備えられていない)を介して、右側及び左側の
後輪2に伝達されるように構成されており、湿式多板型
のサイドクラッチ(図示せず)が、ベベルギヤ機構と右
側の後輪2との間、及びベベルギヤ機構と左側の後輪2
との間に備えられている。
【0020】図4に示すように、操作部材62がキー6
1によって左側の車軸54に一体回転且つスライド自在
に外嵌されている。これにより、操作部材62を図4の
紙面右方にスライド操作してケース52bに咬合させる
と、ケース52bが左側の車軸54に固定された状態と
なって、前輪デフ機構52がデフロック状態となるので
あり、操作部材を図4の紙面左方にスライド操作してケ
ース52bから離間させると、前輪デフ機構52がデフ
作動状態となる。
【0021】図4に示すように、ミッションケース23
の左側面に形成されたボス部23cに操作軸57が回転
自在に支持され、操作軸57に抜け止め用のスナップピ
ン58及びスラストカラー59、シール用のOリング6
0が取り付けられている。ミッションケース23の内部
に位置する操作軸57の端部において、操作軸57の回
転軸芯から偏芯した断面円形のピン57aが備えられ、
ピン57aが操作部材62に係合している。図1及び図
2に示すように、運転席19の下側の左側にデフロック
ペダル63が配置され、ミッションケース23から外方
に突出した操作軸57の部分とデフロックペダル63と
が、連係リンク(図示せず)を介して機械的に連係され
ている。
【0022】これにより、通常は図4に示すように操作
部材62は図4の紙面左方にスライド操作されて、前輪
デフ機構52がデフ作動状態となっており、デフロック
ペダル63を踏み操作すると、操作軸57が回転操作さ
れ、操作部材62が図4の紙面右方にスライド操作され
てケース52bに咬合し、前輪デフ機構52がデフロッ
ク状態となる。デフロックペダル63の踏み操作を止め
ると、バネ(図示せず)により操作軸57が逆方向に回
転操作され、操作部材62が図4の紙面左方にスライド
操作されて、前輪デフ機構52がデフ作動状態となる。
【0023】[4]次に、苗植付装置6への動力の伝動
系について説明する。図4及び図5に示すように、前進
の動力のみを伝達し後進の動力を伝達しないワンウェイ
クラッチ64を介して、出力ギヤ65が第2伝動軸42
に外嵌されており、出力ギヤ65の動力が株間変更装置
66から、植付クラッチ67及びPTO軸68(図1参
照)を介して苗植付装置6に伝達される。
【0024】図5に示すように、第3伝動軸44に相対
回転自在に外嵌されたスリーブ66a、スリーブ66a
に固定された1個の入力ギヤ66b(出力ギヤ65(図
4参照)に咬合)、スリーブ66aに固定された6個の
上手側変速ギヤ66c、第5伝動軸69に相対回転自在
に外嵌されて6個の上手側変速ギヤ66cに咬合する6
個の下手側変速ギヤ66d等を備えて、株間変更装置6
6が構成されている。下手側変速ギヤ66dの内径部に
複数の凹部が形成されており、第5伝動軸69の円筒部
69aにおける下手側変速ギヤ66dに対応する部分の
各々に、円周方向に向く複数の開孔が設けられ、開孔に
ボール70が配置されている。
【0025】図5に示すように、ミッションケース23
の右側面に形成されたボス部23dに、シフト軸71が
図5の紙面左右方向にスライド自在に支持され、シフト
軸71の先端の大径でリング状の操作部71aが、ミッ
ションケース23の内部において第5伝動軸69の円筒
部69aに挿入されている。ボス部23dの端部にシー
ル部材72が取り付けられ、シフト軸71を株間変更装
置66の変更位置の各々に保持するデテントボール73
及びバネ74が、ボス部23dに備えられて、バネ74
を受け止めるボルト75がボス部23dに取り付けられ
ている。
【0026】例えば、図5に示すように、シフト軸71
を最も紙面左方にスライド操作すると、操作部71aに
より最も紙面左側のボール70が下手側変速ギヤ66d
の内径部の凹部に押し込まれ、最も紙面左側の下手側変
速ギヤ66dが第5伝動軸69の円筒部69aに連結さ
れた状態となる。これ以外の下手側変速ギヤ66dにお
いては、ボール70が第5伝動軸69の円筒部69aの
開孔に押し込まれて、下手側変速ギヤ66dが第5伝動
軸69の円筒部69aに相対回転自在な状態となる。こ
れにより、出力ギヤ65(図4参照)の動力が入力ギヤ
66b、最も紙面左側の上手側変速ギヤ66c及び下手
側変速ギヤ66d、第5伝動軸69に固定されたベベル
ギヤ69b、及びベベルギヤ76aを介して植付クラッ
チ67に伝達される。以上のようにシフト軸71をスラ
イド操作して、操作部71aを所望の下手側変速ギヤ6
6dの位置に操作して(変更位置)、所望の下手側変速
ギヤ66dを第5伝動軸69の円筒部69aに連結する
ことにより、苗植付装置6に伝達される動力を6段に変
速して苗の植付間隔を6通りに変更することができる。
【0027】図5に示すように、PTO軸68(図1参
照)に接続される出力軸77に、端面に凸部を備えた上
手側咬合部76が相対回転自在に外嵌されて、ベベルギ
ヤ69bに咬合するベベルギヤ76aが上手側咬合部7
6に固定されている。端面に凸部を備えた下手側咬合部
78が、スプライン構造にて出力軸77に一体回転且つ
スライド自在に外嵌されており、バネ79により下手側
咬合部78が上手側咬合部76の咬合側(植付クラッチ
67の伝動側)に付勢されて、植付クラッチ67が構成
されている。ミッションケース23の右側面に形成され
たボス部23eに、先端が先細り状のシフト軸80が図
5の紙面左右方向にスライド自在に支持され、シフト軸
80をスライド操作するモータ(図示せず)がミッショ
ンケース23の外部に備えられており、ボス部23eの
端部にシール部材81が取り付けられている。
【0028】これにより、シフト軸80を図5の紙面右
方にスライド操作していると、バネ79により下手側咬
合部78が、図5の紙面上方にスライド操作されて上手
側咬合部76に咬合し、動力が苗植付装置6に伝達され
る。シフト軸80を図5の紙面左方にスライド操作し
て、下手側咬合部78の側面のカム部78aに、シフト
軸80の先端を押し込んでいくと、バネ79に抗して下
手側咬合部78が図5の紙面下方にスライド操作されて
上手側咬合部76から離間し、苗植付装置6への動力が
遮断される。この場合、回転ケース10(図1参照)が
田面Gと略平行な姿勢(両方の植付爪11が田面Gから
上方に位置する姿勢)にならないと、シフト軸80の先
端が下手側咬合部78のカム部78aに押し込まれない
ように、下手側咬合部78のカム部78aの形状が設定
されている。
【0029】[5]次に、フロア31、右側及び左側の
ステップ部30に載置されるフロアマット82,83に
ついて説明する。図2,6,8に示すように、フロア3
1に載置されるフロアマット82、右側及び左側のステ
ップ部30に載置されるフロアマット83の3つに分け
られており、フロアマット82,83はゴム等の軟らか
い材質で構成されている。
【0030】図8及び図2に示すように、フロア31に
載置されるフロアマット82において、平面視で後部ボ
ンネット14を囲む円弧状の2つの溝部82a,82b
(断面四角型)が、エンジン3の付近を中心として同芯
状に形成され、平面視で円弧状の溝部82c(断面四角
型)が、溝部82a,82bとは逆向きで運転席19の
右側及び左側の位置に、補助ステップ部36の付近の位
置を中心として同芯状に形成されている。平面視で円弧
状の大きな曲率の溝部82d(断面四角型)が苗植付装
置6よりも後方の位置を中心として同芯状に、溝部82
a,82b,82cと交差するように形成されている。
フロアマット82の右側端部及び左側端部に、山脈状の
凸部82eが形成されている。
【0031】図8及び図6に示すように、フロアマット
82において、前項[2]に記載のブレーキペダル35
及びロックレバー40が通る開口部82f、前項[3]
に記載のデフロックペダル63(図2参照)が通る開口
部82g、運転席19に着座する作業者が右側及び左側
の前輪1を目視する為の開口部82hが形成されてい
る。後部ボンネット14の後側におけるフロアマット8
2の部分の右側部及び左側部に、機体前後方向に沿う一
対の切れ目82iが形成されて、開閉部82kが構成さ
れており、開口部82fの後側にコ字状の切れ目82j
が形成されて、開閉部82mが構成されている。フロア
マット82の右側及び左側の前端部82nが階段状に形
成されており、右側及び左側のステップ部30に載置さ
れるフロアマット83の端部に、フロアマット83の前
端部82nが接続されることによって、平面視で円弧状
の大きな曲率の溝部(断面四角型)が、溝部82dと同
芯状に配置される状態となる。
【0032】図8に示すように、右側及び左側のステッ
プ部30に載置されるフロアマット83において、平面
視で前部ボンネット13を囲む円弧状の溝部83a(断
面四角型)が、エンジン3の付近を中心として形成さ
れ、溝部83aがフロマット82の溝部82aに滑らか
につながるように構成されており、平面視で円弧状の大
きな曲率の溝部83b(断面四角型)が、フロアマット
82の溝部82dと同芯状に、溝部83aと交差するよ
うに形成されている。フロアマット83の右側端部及び
左側端部に、山脈状の凸部83cが形成されている。
【0033】図2に示すように、フロア31の右側部及
び左側部の補助ステップ部36は、丸パイプで構成され
た外側フレーム84、外側フレーム84に備えられた足
掛け部84a、及び樹脂製で簀の子状のステップ板85
等を備えて構成されている。ステップ板85は多数の縦
桟85a及び横桟85bを備えて、下方が見通せるよう
に構成されており、フロアマット82の溝部82dに滑
らかにつながる斜め後向きになるように、横桟85bが
配置されている。
【0034】[6]次に、フロアマット82の開閉部8
2k,82mの付近の構造について説明する。図3及び
図7に示すように、ミッションケース23に固定された
ブラケット86の縦軸芯P1周りに、株間変更レバー8
7が揺動自在に支持され、株間変更レバー87の操作ア
ーム87aが、ミッションケース23の外部において株
間変更装置66のシフト軸71(図5参照)の端部に接
続されている。株間変更レバー87が横外側に向けて延
出され、株間変更レバー87の握り部87bが上向きに
設定されている。図2,6,7に示すように、株間変更
レバー87の握り部87bの操作軌跡(縦軸芯P1を中
心とした円弧状)に沿った開口部31aがフロア31に
形成されて、株間変更レバー87の握り部87bが開口
部31aよりも少し下側の位置で開口部31aに臨んで
おり、フロアマット82の開閉部82mの下側に開口部
31aが位置している。
【0035】以上の構造により、通常の状態では開閉部
82mが閉じられているので、運転席19に着座する作
業者には、開口部31a及び株間変更レバー87の握り
部87bが見えない(開閉部82mの下側に株間変更レ
バー87の握り部87bの存在を示す文字(例えば「株
間変速」)を、開閉部82mの表面に一体的に形成して
おいてもよい)。
【0036】苗の植付間隔を変更する必要が生じた場
合、図6及び図7に示すように、開閉部82mを手で持
ちめくり上げるようにして開くことによって(開閉部8
2mの横外側部分(フロアマット82の本体につながっ
ている部分)が開閉の為のヒンジ部分となる)、開口部
31a及び株間変更レバー87の握り部87bが露出す
る。これにより、開口部31aに手を入れて株間変更レ
バー87の握り部87bを持ち、株間変更レバー87を
操作して、前項[4]に記載のようにシフト軸71をス
ライド操作して株間変更装置66(図5参照)を操作
し、苗の植付間隔を6通りに変更する。
【0037】図2及び図6に示すように、フロアマット
82の開閉部82kの下側に位置するフロア31の部分
に、比較的大きな開口部が形成されており、フロア31
の開口部の下側に、図3に示すようにミッションケース
23、静油圧式無段変速装置25、油圧シリンダ7(図
1参照)に作動油を給排操作する制御弁88が配置され
ており、主クラッチ29の操作軸32(図4参照)及び
操作アーム32bが、ミッションケース23の上面に位
置している。
【0038】これにより図6に示すように、開閉部82
kを手で持ちめくり上げるようにして開くことによって
(開閉部82kにおける後側の部分(後部ボンネット1
4とは反対側でフロアマット82の本体につながってい
る部分)が開閉の為のヒンジ部分となる)、フロア31
の開口部や、ミッションケース23、静油圧式無段変速
装置25、制御弁88等のメンテナンス作業を上側から
行うことができる。
【0039】[発明の実施の別形態]図3及び図6に示
す株間変更レバー87を、フロア31ではなく、後部ボ
ンネット14の縦壁部分に形成された開口部(図示せ
ず)の内方や、運転席19の前部下側に位置する縦壁部
分(フロア31から運転席19の前部に立ち上がる縦壁
部分)に形成された開口部(図示せず)の内方に配置し
てもよい。このように構成した場合、株間変更レバー8
7の握り部87bが開口部から少し外方に出るように構
成してもよい。
【0040】図4に示す前輪デフ機構52の付近の構造
において、操作軸57の端部に備えられたピン57aを
廃止し、操作軸57の端部から操作軸57の半径方向に
操作アーム(図示せず)を延出し、操作アームを操作部
材62に係合させることにより、操作部材62をスライ
ド操作するように構成してもよい。
【0041】図2及び図8に示すフロア31に載置され
るフロアマット82、右側及び左側のステップ部30に
載置されるフロアマット83において、3つのフロアマ
ット82,83を一つに一体成型してもよい。図1に示
す後車軸ケース39に後輪デフ機構(図示せず)を備え
て、図4に示す操作部材62及び操作軸57を、後輪デ
フ機構に対して備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】乗用型田植機の前部の全体平面図
【図3】エンジン及びミッションケース付近の平面図
【図4】ミッションケースの横断平面図
【図5】ミッションケースにおける株間変更装置付近の
横断平面図
【図6】フロア及びステップ部付近の斜視図
【図7】フロアにおける株間変更レバー付近の縦断背面
【図8】フロアマットの全体平面図
【符号の説明】
4 運転部 13 ボンネット 31 フロア 52 前輪デフ機構 63 デフロックペダル 82 フロアマット 82i 切れ目
フロントページの続き (72)発明者 網代 成良 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 小谷 伸介 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 窪津 誠 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 東尾 登 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 楠 忠 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D003 AA15 BB13 CA14 DA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転部のフロアの前部にボンネットを備
    え、前記フロアにフロアマットを載置すると共に、 前記フロアマットをめくり上げて前記フロアにおける前
    記ボンネットの後方部分を開放することができる切れ目
    を、前記フロアマットに備えてある乗用型田植機。
  2. 【請求項2】 前輪デフ機構をデフロック状態に操作す
    るデフロックペダルを、前記ボンネットの後方で機体左
    右中央から左側に備え、 前記切れ目を前記デフロックペダルの前方に機体前後方
    向に沿って備えてある請求項1に記載の乗用型田植機。
  3. 【請求項3】 前記フロアにおける前記ボンネットの後
    方部分に、メンテナンス作業用の開口部を備えてある請
    求項1又は2に記載の乗用型田植機。
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