JP3856549B2 - 乗用田植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、走行用駆動軸に伝達されるエンジンの動力から施肥ポンプの駆動力を出力するようにした乗用田植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動農機である乗用田植機としては、一般的に前輪および後輪により支持された走行機体と、この走行機体の後方部分にリンク機構を介して支持された植付け部とを備えている。また、なかには上述の乗用田植機の走行機体に施肥装置を備えたものも存在する。
【0003】
そして、近時の施肥装置は、肥料を貯蔵する肥料タンクと、該肥料タンク内の肥料を肥料管に圧送する施肥ポンプと、この施肥ポンプを駆動するためにミッションからの動力を伝達するスプロケットおよびチェーンからなる動力伝達手段とを走行機体に搭載する構成で、肥料タンク内の肥料を施肥ポンプによって圧送させて肥料管内を介して植付け部のフロート部に取付けたノズルより土中に注入するようにしている。
【0004】
ところで、従来の移動農機における施肥装置の駆動機構は、施肥ポンプを駆動させるための駆動力をミッションの走行用PTO軸から出力させることはせず、植付け用PTO軸から出力させるようにしている。
【0005】
すなわち、図4に示すようにエンジン(図示省略)からの動力は、まず無段変速装置1を介してミッション入力軸2に入力され、次いでメインクラッチ2aによって断続されながら走行用第1軸3を介して走行用第2軸4から出力される。走行用第2軸4の回転は、前輪駆動軸5に伝達されるとともに、前輪駆動軸5から後輪駆動軸6に伝達される。そして、走行用第1軸3には主変速シフトギヤ3aおよび副変速シフトギヤ3bが設けられ、主変速シフトギヤ3aによってミッション入力軸2の回転が伝達される。副変速シフトギヤ3bによって走行用第2軸4に回転が伝達される。
【0006】
この走行用第2軸4にはギヤ4aが設けられ、また前輪駆動軸5にはデファレンシャル7が設けられる。そして、ギヤ4aにデファレンシャル7のリングギヤ7aを噛合させて走行用第2軸4の回転を前輪駆動軸5に伝達し、リングギヤ7aにギヤ6aを噛合させて前輪駆動軸5の回転を後輪駆動軸6に伝達している。
【0007】
また、ミッション入力軸2に入力された動力は、植付け用変速機構8を介して植付け用PTO軸9に出力され、この植付け用PTO軸9に施肥ポンプを駆動させるための動力伝達機構(図示省略)が接続されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の移動農機である乗用田植機における施肥装置の駆動機構として、ミッションの走行系から動力を出力させる構成のものは存在せず、作業系から動力を出力させるようにしている。これに対して、走行用第1軸3の変速シフトギヤによって変速された後の軸から施肥装置の動力を出力させるようにすると、機体の走行中には施肥ポンプが駆動されることになるために、路上走行では施肥ポンプが高速で回転することになってしまう。また、機体の停止時には施肥ポンプを駆動させることができないという問題点があった。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、走行速度に対応した速度で施肥駆動装置を駆動するとともに、走行機体の停止時においても施肥駆動装置を駆動できるようにした移動農機である乗用田植機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係る移動農機では、エンジン、ミッションケース(15a)、肥料タンク(55)および該肥料タンク(55)からの肥料を繰り出し供給する施肥駆動装置(57)を機体(14)に備え、該機体(14)の後方にリンク機構(18)を介して植付け装置(19)を昇降自在に支持した乗用田植機において、
エンジンからの回転を無段に変速してミッション入力軸(27)に伝達し、ミッションケース(15a)内で植付け用駆動軸(51)と走行用駆動軸(37)に分岐伝動し、前記植付け装置(19)、および車輪(12,13)にそれぞれ伝達する伝動系(15)を有し、
前記伝動系(15)に、機体(14)の走行を前進と後進とニュートラルに切換える主変速装置(38)と、路上走行用速度と作業用速度とニュートラルとに切換える副変速シフトギヤからなる副変速装置(40)を備え、
前記主変速装置(38)の伝動下流側でかつ前記副変速装置(40)の伝動上流側に位置する走行用駆動軸(37)から前記施肥駆動装置(57)を駆動してなる、
ことを特徴とする。
【0012】
[作用]
以上の構成に基づき、エンジンからの回転は、主変速装置(38)および副変速装置(40)を介して車輪(12,13)に伝達される。また、エンジンからの回転は、前記主変速装置(38)の伝動下流側でかつ前記副変速装置(40)の伝動上流側に位置する走行用駆動軸(37)から施肥駆動装置(57)を駆動させるように伝達される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は、この発明の実施の形態に係るミッションを示す展開図、図2は、乗用田植機を示す側面図、図3は、施肥装置の要部を抽出して示す拡大平面断面図である。
【0016】
乗用移動農機である乗用田植機11は、図2に示すように前輪12および後輪13によって支持されている機体14を有している。この機体14は、前部にエンジン(図示省略)、伝動系としてのミッション(図1参照)15およびミッション15からの動力が伝達される施肥装置16が搭載され、後部に運転席17が配置されている。そして、機体14の後方には、リンク機構18を介して植付け装置19が昇降自在に支持され、この植付け装置19には苗載せ台20、プランタ21およびフロート22が備えられている。
【0017】
運転席17には主変速操作レバー23、副変速操作レバー24およびステアリングシャフト25が立設されており、このステアリングシャフト25の上端部にはステアリングホイール25aが取付けられている。
【0018】
主変速操作レバー23は図示を省略した案内孔に沿って中立位置、前進域、後進域および作業域と操作できるように支持されている。また、副変速操作レバー24は中立位置、低速域および高速域と操作できるように前後方向に揺動自在に支持されており、下方に後述するベルト式無段変速装置26が設けられている(図1参照)。
【0019】
ミッション15は、図1に示すようにそのミッションケース15aを貫通して駆動入力軸としてのミッション入力軸27が回転自在に支持されており、このミッション入力軸27の外部突出部分にはベルト式無段変速装置26の従動プーリ28の固定シーブ28aのボス部28bが回動自在に支持されている。また、上記ボス部28bには可動シーブ28cのボス部28dがキーに沿って摺動自在に支持されており、この可動シーブ28cのボス部28dには変速操作用カム29が支持されている。この変速操作用カム29は、ローラ支持体30に回転自在に支持されているローラ30aと当接している端面カム部29aを有するとともに、外径方向に伸びるアーム部29bを有している。そして、変速操作用カム29は図示を省略した駆動プーリ側の変速操作用カム(図示せず)と連結されて一体に連動するようになっている。
【0020】
上記ベルト式無段変速装置26は、駆動プーリ(図示省略)、従動プーリ28およびこれら駆動プーリと従動プーリ28とに巻き掛けられているVベルト31などを備えている。
【0021】
一方、ミッションケース15aは、図1に符号Xで示された部分から左右を2つに分割するとともに、左ケース部15lに右ケース部15rを螺着させ、これを機体フレーム(図示省略)に取付けたもので、内部にミッション入力軸27が貫通支持されている。このミッション入力軸27の左ケース部15lの内部挿入部分には外周軸32が回転自在に嵌挿されており、ミッション入力軸27の先端部27aは右ケース部15rにベアリング33によって回転自在に支承されている。
【0022】
そして、ミッション入力軸27の先端部27aと外周軸32との間にはメインクラッチ34が設けられ、このメインクラッチ34を接離させてミッション入力軸27の回転を外周軸32に伝達させたり、遮断させたりしている。また、ミッションケース15aには、走行用変速機構35および植付け用変速機構36が設けられている。
【0023】
このうちの走行用変速機構35は、ミッション入力軸27の回転を外周軸32を介して走行用駆動軸としての走行用第1軸37に伝達させるために外周軸32および走行用第1軸37の間で噛合する主変速シフトギヤ(主変速装置)としての第1変速ギヤ群38と、走行用第1軸37に伝達された回転を走行用変速軸としての走行用第2軸39に伝達させるために両軸37,39の間で噛合する副変速シフトギヤ(副変速装置)としての第2変速ギヤ群40とを備えている。このうちの第1変速ギヤ群38は、機体14の走行を前進、後進およびニュートラルの停止位置に切換えるために設けられている。また、第2変速ギヤ群40は、機体14の路上走行用速度、植付け作業用速度及びニュートラルの切換のために設けられている。
【0024】
また、ミッションケース15aの左ケース部15l側に配設される走行用第2軸39の一端には、前輪駆動ギヤ41が取付けられている。走行用第2軸39には、ほぼ平行して前輪駆動軸42が配設され、この前輪駆動軸42に設けられたデファレンシャル43のデフリングギヤ43aが前輪駆動ギヤ41と噛合している。すなわち、このデファレンシャル43は、前輪駆動軸42の左側駆動軸42lの先端に固着されたかさ歯車43bと、このかさ歯車43bに対向するように右側駆動軸42rの先端に固着されたかさ歯車43cと、これら両かさ歯車43b,43cに噛合するように軸43dの両端に回転自在に支持されたかさ歯車43e,43fとを備えた構成である。なお、前輪駆動ギヤ41と、この前輪駆動ギヤ41に噛合しているデフリングギヤ43aとによって前輪動力伝達手段が構成されている。
【0025】
走行用第2軸39には、第1ギヤ45aおよび第2ギヤ45bが取付けられ、このうちの第1ギヤ45aには右側駆動軸42rに回転自在に支持された左旋回ギヤ44lが噛合し、第2ギヤ45bには右側駆動軸42rに回転自在に支持された右旋回ギヤ44rが噛合している。また、左旋回ギヤ44lおよび右旋回ギヤ44rにはそれぞれ爪44a,44bが設けられ、この爪44a,44bのいずれかにクラッチ爪46を噛合させて左側駆動軸42lまたは右側駆動軸42rのいずれかに走行用第2軸39の回転を伝達させるように構成している。
【0026】
さらに、走行用第2軸39の右ケース部15r側の他端には、これに直角に後輪走行用PTO軸48が配設されるとともに、走行用第2軸39の他端と後輪走行用PTO軸48の一端とをベベルギヤを介して噛合させ、このベベルギヤにより後輪動力伝達手段としての後輪駆動ギヤ群47を構成している。これにより前輪駆動軸42に対する後輪走行用PTO軸48はデファレンシャル43を回避した前輪駆動軸42に直交配設されることになる。
【0027】
また、植付け用変速機構36は、ミッション入力軸27の回転を植付け用第1軸49に伝達させるために外周軸32と植付け用第1軸49との間に噛合する第1株間変速ギヤ群50と、植付け用第1軸49に伝達された回転を植付け用第2軸(植付け用駆動軸)51に伝達させるために両軸49,51間に噛合する第2株間変速ギヤ群52とを備えている。
【0028】
植付け用第2軸51のほぼ中央で、右ケース部15r側には、植付け用第2軸51に直角に植付け用PTO軸53が配設されるとともに、植付け用第2軸51と植付け用PTO軸53との間にベベルギヤから構成される植付け部駆動ギヤ群54が噛合されている。この植付け部駆動ギヤ群54により植付け用第2軸51から植付け用PTO軸53へ回転が伝達されることになる。なお、植付け用PTO軸53と後輪走行用PTO軸48とは、図1と違って実際にはミッションケース15aの右ケース部15r側に、しかも機体14の後方に向いた同一の方向に配設されている。これによりミッションケース15aの一方のケース部のみに植付け用PTO軸53または後輪走行用PTO軸48を回転自在に支持する軸受の孔を加工すればよく、両方のケース部にそれぞれのPTO軸48,53を支持するための孔を加工する必要がなく、正確な位置合わせ加工をする必要がなくなる。
【0029】
次に、施肥装置16について説明する。
【0030】
施肥装置16は、肥料を貯蔵する肥料タンク55と、この肥料タンク55内の肥料をフロート22に取付けたノズル56aに送る肥料管56と、この肥料管56中に肥料を圧送させる施肥駆動装置としての施肥ポンプ57とを備えたものである。
【0031】
また、施肥ポンプ57を駆動させるための駆動機構は、図1に示すようにペースト駆動入力軸58に走行用第1軸37の回転が伝達され、ペースト駆動取出し軸59にペースト駆動入力軸58の回転が伝達され、ポンプ動力伝達手段60にペースト駆動取出し軸59の回転が伝達され、施肥ポンプ57にポンプ動力伝達手段60を介してペースト駆動取出し軸59の動力が伝達されるように構成されている。
【0032】
具体的には、ミッションケース15aの左ケース部15lに一端が支持された走行用第1軸37の他端は、ベアリング軸受37aによって回転自在に支持されている。走行用第1軸37の他端には、右ケース部15rに穿設された孔15bより突出してペースト駆動入力軸58が着脱自在に連結されている。このペースト駆動入力軸58には、これに取付けられた第3ギヤ58aに噛合する第4ギヤ59aを有するペースト駆動取出し軸59が並設されている。ポンプ動力伝達手段60は、ペースト駆動取出し軸59に取付けられたスプロケット60aと伝動軸61に取付けられたスプロケット60bとの間にチェーン60cを巻架するとともに、さらに伝動軸61の両端に取付けられたスプロケット61a,61bと施肥ポンプ57のスプロケット57a,57bとの間にチェーン62a,62bを巻架したもので、ペースト駆動入力軸58の回転が施肥ポンプ57のスプロケット57a,57bに伝達されるように構成されている。なお、ペースト駆動入力軸58とペースト駆動取出し軸59とによって動力取出し軸が構成されている。
【0033】
施肥ポンプ57は、ポンプ動力伝達手段60からの動力が伝達される駆動部57cと、肥料タンク55のメインタンク55aに貯蔵されている肥料を肥料管56(図2参照)に圧送するポンプ部57dと、これら駆動部57cとポンプ部57dとを連結し、駆動部57cに伝達される動力によってポンプ部57dを動作させる連結軸57eとを備え、連結軸57eは肥料タンク55の補助タンク55bを貫通して配設されている。
【0034】
なお、図1中、63は、クラッチ爪46をスライドさせるために左ケース部15lの下面に設けられたシフトシャフトである。
【0035】
次に、作用について説明する。
【0036】
エンジンの回転は、ベルト式無段変速装置26に伝達され、従動側プーリ28を回転させることになる。そして、従動側プーリ28の回転は、ミッション入力軸27に伝達され、メインクラッチ34が接続されている場合においては、外周軸32を回転させることになる。この外周軸32の回転は、第1変速ギヤ群38を介して走行用第1軸37に伝達されるとともに、第1株間変速ギヤ群50を介して植付け用第1軸49に伝達される。
【0037】
さらに、走行用第1軸37に伝達された回転は、第2変速ギヤ群40を介して走行用第2軸39に伝達され、走行用第2軸39から前輪駆動軸42に前輪駆動ギヤ41およびデファレンシャル43を介して伝達される。また、走行用第2軸39の回転は、第1ギヤ45から左旋回ギヤ44lに、さらに第2ギヤ45bから右旋回ギヤ44rに伝達される。
【0038】
この場合、機体14を直進させる場合に、左旋回ギヤ44lおよび右旋回ギヤ44rは、共に空転して走行用第2軸39の回転が右側駆動軸42rに伝達されず、前輪駆動ギヤ41およびデファレンシャル43を介して走行用第2軸39の回転がデフリングギヤ43aに伝達されるのみとなり、このデフリングギヤ43aによって走行用第2軸39の回転が前輪駆動軸42に伝達される。
【0039】
また、例えば右旋回する時は、図示を省略したハンドルの切れ角によりシフトシャフト63が右側にスライドし、同時にクラッチ爪46が右旋回ギヤ44rの爪44bに噛合し、デファレンシャル43を介さないで直接前輪駆動軸42に動力を伝達し右前輪12を駆動する。
【0040】
一方、前輪駆動ギヤ41によりデフリングギヤ43aを駆動し、デファレンシャル43の差動作用により左側駆動軸42lを右側駆動軸42rより速く回転させて左前輪12を駆動させるようにする。
【0041】
走行用第2軸39の回転は、後輪駆動ギヤ群47を介して後輪走行用PTO軸48に伝達される。
【0042】
また、植付け用第1軸49に伝達された外周軸32の回転は、第2株間変速ギヤ群52を介して植付け用第2軸51に伝達され、さらに植付け部駆動ギヤ群54を介して植付け用PTO軸53へと回転が伝達される。
【0043】
さらに、メインクラッチ34が接続されて外周軸32を回転させることにより、外周軸32の回転は、第1変速ギヤ群38を介して走行用第1軸37に伝達される。そして、走行用第1軸37に伝達された回転は、ペースト駆動入力軸58に取付けられた第3ギヤ58aに噛合している第4ギヤ59aを介してペースト駆動取出し軸59に伝達され、このペースト駆動取出し軸59からポンプ動力伝達手段60を介して施肥ポンプ57に伝達される。
【0044】
これにより施肥ポンプ57の駆動部57cを動作させて肥料タンク55の補助タンク55bを貫通している連結軸57eを介してポンプ部57dを動作させ、肥料管56を介して圃場の土中に肥料を注入させる。
【0045】
なお、上述の実施の形態では、液体肥料を施肥ポンプによって供給するように説明したが、肥料は粒状肥料であってもよく、施肥駆動装置としてスクリューポンプを使用する。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなようにこの発明によれば、エンジンからの回転は、主変速装置および副変速装置を介して車輪に伝達されるとともに、前記主変速装置の伝動下流側でかつ前記副変速装置の伝動上流側に位置する走行用駆動軸から施肥駆動装置を駆動させるように伝達されるので、施肥駆動装置を走行速度に対応した速度で駆動することができ、副変速シフトギヤをニュートラル状態にしても施肥駆動装置を駆動することができる。
【0047】
つまり、機体の停止時、施肥駆動装置のみを駆動することができるので、施肥駆動装置として施肥ポンプを用いれば、肥料タンクに肥料の代りに水を充填することにより肥料管や施肥駆動装置を洗浄することができる。
【0048】
また、路上走行時に施肥駆動装置が高速で回転することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る乗用田植機におけるミッションを示す概念図としての展開断面図である。
【図2】 乗用田植機を示す側面図である。
【図3】 施肥装置の駆動機構を抽出して示す平面断面図である。
【図4】 従来の移動農機におけるミッションの一例を示す展開断面図である。
【符号の説明】
12 前輪(車輪)
13 後輪(車輪)
14 機体
15 ミッション(伝動系)
27 ミッション入力軸(駆動入力軸)
37 走行用第1軸(走行用駆動軸)
38 第1変速ギヤ群(主変速装置)
40 第2変速ギヤ群(副変速装置)
51 植付け用第2軸(植付け用駆動軸)
57 施肥ポンプ(施肥駆動装置)
Claims (1)
- エンジン、ミッションケース、肥料タンクおよび該肥料タンクからの肥料を繰り出し供給する施肥駆動装置を機体に備え、該機体の後方にリンク機構を介して植付け装置を昇降自在に支持した乗用田植機において、
エンジンからの回転を無段に変速してミッション入力軸に伝達し、ミッションケース内で植付け用駆動軸と走行用駆動軸に分岐伝動し、前記植付け装置、および車輪にそれぞれ伝達する伝動系を有し、
前記伝動系に、機体の走行を前進と後進とニュートラルに切換える主変速装置と、路上走行用速度と作業用速度とニュートラルとに切換える副変速シフトギヤからなる副変速装置を備え、
前記主変速装置の伝動下流側でかつ前記副変速装置の伝動上流側に位置する走行用駆動軸から前記施肥駆動装置を駆動してなる、
ことを特徴とする乗用田植機。
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JP32665097A JP3856549B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 乗用田植機 |
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JP32665097A JP3856549B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 乗用田植機 |
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JPH11155327A JPH11155327A (ja) | 1999-06-15 |
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JP32665097A Expired - Fee Related JP3856549B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 乗用田植機 |
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Cited By (1)
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JP2008173087A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Kubota Corp | 乗用型田植機 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32665097A patent/JP3856549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008173087A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Kubota Corp | 乗用型田植機 |
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