JP2016136901A - 田植機又は直播機 - Google Patents

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Abstract

【課題】施肥動力取り出しケースに装備される操作部材を含めての施肥動力取り出しケースのコンパクト化を図り、走行機体上における配置スペースを有効利用できるようにする。
【解決手段】ミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケース80に内装された施肥クラッチを外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、施肥動力取り出しケース80のケース壁に備えたボス部87に回転自在に枢支され、ボス部87、及びそのボス部87から施肥動力取り出しケース80外へ突出するクラッチ操作軸の突出軸部分93bが、前後方向視で施肥動力取り出しケース80の外郭縁の内側に位置する。
【選択図】図6

Description

本発明は、圃場を走行移動可能な走行機体と、走行機体に搭載された施肥装置と、地面に対して苗植え付けを行うための苗植付装置又は地面に対して種籾の播種を行うための播種装置と、を備えた田植機又は直播機に関する。
上記のように走行機体に施肥装置を備えた田植機又は直播機では、走行機体に搭載されているエンジンの動力を施肥装置にも供給するための、施肥動力の取り出し構造を備えている。このような構造の田植機又は直播機としては、例えば、下記[1]に記載の構造のものがある。
[1] ミッションケースから機体後方へ向けて延出された走行伝動軸の途中に、施肥動力取り出しケースを配備し、走行伝動軸の途中から施肥装置へ向けて駆動力を分岐伝動できるようにしてある。そして、施肥動力取り出しケースの内部に配備された施肥クラッチを外部から入り切り操作して施肥装置への駆動力を断続操作できるようにしてある(特許文献1参照)。
特許第3519980号公報(段落番号「0045」、「0046」、図1、図24、図27参照)
上記の特許文献1に記載された田植機又は直播機では、ミッションケースとは別に施肥動力取り出しケースを備えることで、ミッションケース自体の大型化を避けられる利点がある。また、施肥動力取り出しケースを、施肥装置への動力の分岐箇所近くに配備することも可能であるから、走行駆動系から分岐された後の伝動軸の長さを短縮可能である点でも有利である。
しかしながらこの構造では、施肥動力取り出しケース内の施肥クラッチを操作するためのクラッチ操作軸が、施肥動力取り出しケースの上方側へ突出するように配備されている。そして、その突出した部分のクラッチ操作軸にクラッチアームなどの操作部材が連結されるので、操作部材を含めた施肥動力取り出しケースが嵩高くなり易く、この点で改善の余地がある。
本発明は、施肥動力取り出しケースに装備される操作部材を含めての施肥動力取り出しケースのコンパクト化を図り、走行機体上における配置スペースを有効利用できるようにしたものである。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明における田植機又は直播機の技術手段は、ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられているということである。
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
上記解決手段1にかかる本発明の構成によると、施肥クラッチを外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支されているのであるが、そのボス部、及びケース外へ突出するクラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置している。
したがって、ボス部やクラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で施肥動力取り出しケースの外郭縁の外側に突出することを避けられ、施肥動力取り出しケースのコンパクト化を図りやすくなる。
また、ケース外へ突出するクラッチ操作軸の突出軸部分にクラッチアームなどの操作部材を取り付けても、その操作部材が施肥動力取り出しケースの外郭縁の外側に相当する範囲に大きな占有スペースを有するものでもないので、操作部材を含めての施肥動力取り出しケースのコンパクト化を図り得る利点がある。
〔解決手段2〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記クラッチ操作軸に取り付けられたクラッチアームの操作範囲から外れた位置で、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されているということである。
〔解決手段2にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段2によれば、前記解決手段1の場合と同様の作用及び効果を奏する。
また、施肥動力取り出しケース内への給油口が、クラッチ操作軸に取り付けられたクラッチアームの操作範囲から外れた位置に存在しているので、給油口の存在箇所がクラッチアームの操作範囲と干渉する虞がなく、それぞれを比較的狭い空間で合理的に配置できる利点がある。
〔解決手段3〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている伝動ギヤが存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されているということである。
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段3によれば、前記解決手段1の場合と同様の作用及び効果を奏する。
また、施肥動力取り出しケース内への給油口が、施肥動力取り出しケース内に配備されている伝動ギヤが存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置に配備されているので、給油口から潤滑油を給油する際に、給油しようとする油の流れが伝動ギヤとの衝突によって妨げられるおそれなく、スムーズに行い易いという利点がある。
〔解決手段4〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、前記施肥動力取り出しケース内に伝動ギヤ同士が上下で互いに噛合する伝動ギヤ対が配備され、前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている前記伝動ギヤ対が存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、かつ下側の前記伝動ギヤよりも上側に位置するように、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されているということである。
〔解決手段4にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段4によれば、前記解決手段3の場合と同様の作用及び効果を奏する。
また、給油口は、下側の前記伝動ギヤよりも上側に位置するように、ボス部を備えたケース壁に形成されているので、上下の伝動ギヤに対して供給される潤滑油の必要量を確保し易く、潤滑油不足を招く虞が少ない。
〔解決手段5〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、前記施肥動力取り出しケース内に伝動ギヤ同士が上下で互いに噛合する伝動ギヤ対が配備され、前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている前記伝動ギヤ対が存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、かつ上側のギヤの上端よりも下側に位置するように、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されているということである。
〔解決手段5にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段5によれば、前記解決手段3の場合と同様の作用及び効果を奏する。
また、給油口は、上側のギヤの上端よりも下側に位置するように、ボス部を備えたケース壁に形成されているので、給油口が上側のギヤの上端よりも上側に形成される場合に比べて、施肥動力取り出しケースの大型化を避けられるという利点がある。
〔解決手段6〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、前記施肥動力取り出しケース内に伝動ギヤ同士が上下で互いに噛合する伝動ギヤ対が配備され、前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている前記伝動ギヤ対が存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、かつ上側の前記伝動ギヤの外周縁と、下側の前記伝動ギヤの外周縁と、上側の前記伝動ギヤの外周縁と下側の前記伝動ギヤの外周縁にわたる接線とで囲まれた空間部に対応して位置するように、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されているということである。
〔解決手段6にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段6によれば、前記解決手段3乃至5の場合と同様の作用及び効果を奏する。
また、給油口が、上側の伝動ギヤの外周縁と、下側の伝動ギヤの外周縁と、上側の伝動ギヤの外周縁と下側の伝動ギヤの外周縁にわたる接線とで囲まれた空間部に対応して位置するように設けられているので、その空間部を利用して、より一層コンパクトに施肥動力取り出しケースを構成し易いという利点がある。
乗用型田植機の左側面図である。 ミッションケースから後車軸ケースに至る機体下部の右側面図である。 ミッションケース及び施肥動力取り出しケース部分を示す後面図である。 ミッションケースから後車軸ケースに至る機体下部を示す平面図である。 動力伝達系統を示す線図である。 施肥動力取り出しケースを示す後面図である。 施肥動力取り出しケースの側面視での上下方向に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に、植播系田植機又は直播機の一例としての乗用型田植機の左側面が示されている。
この乗用型田植機は、機体フレーム10の下方に、左右一対の操向操作及び駆動自在な前輪11Fと、左右一対の駆動自在な後輪11Rとを備え、機体フレーム10に搭載されたエンジンEからの動力を受けて、前記前輪11Fと後輪11Rとが駆動される自走式の走行機体1を備えている。
走行機体1には、エンジンEを内装した原動部13が運転部フロア14上で機体前部に備えられ、その左右両側に予備苗のせ台17が配備されている。原動部13の後方側で走行機体1の前後方向中央部の運転部フロア14上に、前輪11Fを操向操作するステアリングハンドル15及び運転座席12を有した搭乗運転部が備えられている。
運転座席12の後部には、施肥装置4が搭載されている。施肥装置4は、肥料タンク40に貯留させた肥料を、図示しない繰り出し装置から所定量ずつ繰り出して、図示しない供給経路を経て苗植付装置2に装備した作溝器41へ送り込み、圃場へ供給するように構成されている。走行機体1の後方側には、昇降作動用の油圧シリンダ26を有したリンク機構25を介して苗植付装置2が昇降自在に、かつ前後軸心Zまわりでローリング作動自在に支持されている。
このように構成された乗用型田植機は、苗植付装置2によって圃場に対する稲等の苗の植え付け作業を行うものである。
苗植付装置2は6条植型式に構成されており、伝動ケース21、その伝動ケース21の後部の右及び左の横側部に回転駆動自在に支持された植付ケース22、植付ケース22の両端に備えられた一対の植付アーム23(植付爪駆動機構)、接地フロート24、及び苗が載置される苗のせ台20等を備えている。苗のせ台20が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、植付ケース22が回転駆動され、苗のせ台20の下部から植付アーム23が交互に苗を取り出して田面に植え付けるように構成されている。
走行機体1における機体フレーム10の前部には、前輪11Fを軸支したミッションケース3が連結固定されているとともに、機体フレーム10の後部には、後輪11Rを左右に装備した後車軸ケース19が支持されている。ミッションケース3からは前方に向けて前フレーム10Fが延出され、この前フレーム10FにエンジンEが横向きに搭載されている。
図1、2、及び図4に記載のように、ミッションケース3の左右両側には、前車軸ケース3Aが左右両外側に向けて延出され、左右の前輪11F,11Fが設けられている。ミッションケース3の上側には、ステアリング操作軸15aが立設され、そのステアリング操作軸15aの上端にステアリングハンドル15が設けられている。ステアリングハンドル15の横側部には、後述する静油圧式無段変速装置61を操作して車速を変更する主変速レバー16、及び副変速レバー18が配設されている。
後車軸ケース19は、次のように構成された周知の5リンク式サスペンション機構を介して機体フレーム10に支持されている。
図2乃至図4に示されるように、機体フレーム10の左右一対の前後方向に長い前後向きフレーム10A,10Aの下側で、ミッションケース3の後端近くに第1支持ブラケット10Bを下向きに垂下させた姿勢で固定してある。また、ミッションケース3と後車軸ケース19との中間位置で前後向きフレーム10A,10Aの下側に、第1支持ブラケット10Bよりも短い第2支持ブラケット10Cを下向きに垂下させた姿勢で固定してある。
後車軸ケース19の前部には、連結用ブラケット19Aが後車軸ケース19と一体的に固定されている。この連結用ブラケット19Aの下端部と前記第1支持ブラケット10Bの下端部とが下部リンク35(ロアーリンクに相当する)を介して連結され、連結用ブラケット19Aの上端部と前記第2支持ブラケット10Cとが短い上部リンク36(トップリンクに相当する)を介して連結されている。
左右の連結用ブラケット19Aは、左右の前後向きフレーム10A,10Aとの間で、サスペンションバネ37を介して左右各別に上下動可能に弾性支持されている。また、図6及び図7に示すように、後車軸ケース19の後方側中間箇所が、ラテラルロッド38を介して一方の前後向きフレーム10Aの下部に連結してあり、後車軸ケース19の上下移動は許しながら全体の横移動を制限するように構成されている。
これによって、後車軸ケース19は、左右の短い上部リンク36及び長い下部リンク35によって、第1支持ブラケット10Bの下端部の揺動支点x1、及び第2支持ブラケット10Cに備えた揺動支点x2の、2つの揺動支点x1,x2回りで上下揺動するように連結されている。
〔動力伝達系〕
エンジンEの動力は、ミッションケース3に入力され、ミッションケース3内で、走行駆動系の前輪11F、及び後輪11R等を駆動するための走行駆動系と、作業装置としての苗植付装置2又は播種装置(図示せず)を駆動するための作業装置駆動系とに分岐して出力される。
〔走行駆動系について〕
図4、及び図5に示されるように、ミッションケース3の左右両横側には、左右一対の前車軸ケース3Aが備えられている。前車軸ケース3Aには、上記前輪11Fが上下方向に沿う軸心周りに回動して操向自在となるように支持されている。
ミッションケース3には、ミッションケース3の上部側の左横側部に位置する状態で、静油圧式無段変速装置61(主変速装置に相当する)が連結されている。静油圧式無段変速装置61は、中立停止位置を有し、中立停止位置から前進側及び後進側に無段階に変速自在に構成されている。
図5に示すように、エンジンEの動力は、ベルト伝動機構61cを介して、静油圧式無段変速装置61の変速入力軸61aに伝達されるようになっている。変速入力軸61aのベルト伝動機構61cの反対側に位置する部分と、変速出力軸61bは、ミッションケース3の内部に入り込むように配置されている。
ミッションケース3の右横側部には、油圧ポンプ62が連結されている。油圧ポンプ62のポンプ入力軸62aは、ミッションケース3の内部に入り込むように配置されている。ポンプ入力軸62aは、変速入力軸61aと同芯状に配置されており、延長入力軸61dによって変速入力軸61aと一体回転するようにスプライン連結されている。これにより、エンジンEの動力が、静油圧式無段変速装置61の変速入力軸61aから油圧ポンプ62に伝達され、油圧ポンプ62が駆動される。
変速出力軸61bには、ミッションケース3の内部に回転自在に支持された第一伝動軸63がスプライン連結されている。第一伝動軸63には、第一シフトギヤ64がスプライン構造により一体回転及びスライド移動自在に外嵌されている。第一シフトギヤ64には、第一高速ギヤ64aと、第一高速ギヤ64aよりも大径な第一低速ギヤ64bとが一体に備えられている。
第一伝動軸63の伝動下手側には、第一伝動軸63に平行な第二伝動軸65がミッションケース3内に支持されて備えられている。第二伝動軸65には、大径ギヤ65aと大径ギヤ65aよりも小径な中径ギヤ65bとが第二伝動軸65に固定して備えられている。第一シフトギヤ64をシフト操作することにより、第一高速ギヤ64aと大径ギヤ65aとの噛み合いと、第一低速ギヤ64bと中径ギヤ65bとの噛み合いとのいずれかを選択して、第一伝動軸63から第二伝動軸65へ変速された動力を伝達できる。つまり、第一シフトギヤ64と、第二伝動軸65の大径ギヤ65a及び中径ギヤ65bとによって第1副変速機構60Aが構成されている。そして、第二伝動軸65には、中径ギヤ65bよりも小径な小径ギヤ65cが固定されている。
第二伝動軸65の伝動下手側には、第二伝動軸65に平行な第三伝動軸67がミッションケース3内に支持されて備えられている。第三伝動軸67には、第三伝動軸67と一体回転し、かつ、第三伝動軸67に対してスライド移動自在とされる第二シフトギヤ68がスプライン構造により外嵌されて備えられている。第二シフトギヤ68には、第二高速ギヤ68aと、第二高速ギヤ68aよりも大径な第二低速ギヤ68bとが一体として備えられている。
第二シフトギヤ68をシフト操作することにより、中径ギヤ65bと第二高速ギヤ68aとの噛み合いと、小径ギヤ65cと第二低速ギヤ68bとの噛み合いとのいずれかを選択して、第二伝動軸65から第三伝動軸67へ動力を伝達できる。つまり、第二シフトギヤ68と、第二伝動軸65の中径ギヤ65b及び小径ギヤ65cとによって第2副変速機構60Bが構成されている。そして、第三伝動軸67には、伝動ギヤ69が固定されている。また、第三伝動軸67には、第一ベベルギヤ70が固定されている。
第三伝動軸67の伝動下手側には、第三伝動軸67と平行に、一対の前輪駆動軸71が突き合わせて配置されている。一対の前輪駆動軸71の間にデフ機構72が備えられている。デフ機構72のデフケース72aは、ミッションケース3の内部に回転自在に支持されている。第三伝動軸67に固定された伝動ギヤ69は、デフケース72aに固定された被伝動ギヤ72bに噛み合わされている。
一対の前輪駆動軸71のうち一方の前輪駆動軸71には、デフロック体72cがキー構造により一体回転及びスライド移動自在に外嵌されている。デフロック体72cは、デフケース72aに対して係合解除された差動可能状態(デフロック解除状態)と、デフケース72aに対して係合された差動不能状態(デフロック状態)と、に切り換えできるように構成されている。
図3及び図5に示されるように、ミッションケース3の後部には、ミッションケース3の後端部から後ろ向きに突出する走行出力軸74が備えられている。走行出力軸74の前端部には第二ベベルギヤ75が備えられている。第二ベベルギヤ75は、第三伝動軸67に固定された第一ベベルギヤ70に噛み合わされており、これにより、第三伝動軸67から走行出力軸74へ動力が伝達される。
左右一対の後輪11Rを支持する後車軸ケース19には、左右の後輪11R,11Rに駆動力を分配する後輪伝動軸76と、その後輪伝動軸76に動力を伝える走行入力軸76aとが備えられている。前記走行出力軸74と、後車軸ケース19の走行入力軸76aとに亘って後方伝動軸77が連動連結されている。後輪伝動軸76に伝達される動力は、サイドクラッチ73を介して、左右の後輪11Rにそれぞれ伝達される。
これにより、エンジンEの動力が、静油圧式無段変速装置61の変速出力軸61b、第一伝動軸63、第二伝動軸65、第三伝動軸67、デフ機構72、前輪駆動軸71を介して左右一対の前輪11Fに伝達され、デフ機構72のデフケース72a、走行出力軸74、後輪伝動軸76を介して左右一対の後輪11Rに伝達される。
作業装置であるところの苗植付装置2への駆動力の分岐は、第二伝動軸65に備えた作業用出力ギヤ27を介して行われる。作業用出力ギヤ27に伝えられた動力は、ミッションケース3内の図示しない適宜伝動機構を経て植付出力軸28(図3参照)からミッションケース3外へ導出され、植付動力伝達軸29から苗植付装置2に動力伝達される。
〔施肥装置駆動系について〕
走行出力軸74は、ミッションケース3とは別の施肥動力取り出しケース80内に挿通されている。
この施肥動力取り出しケース80には、走行出力軸74に設けた分岐ギヤ81(伝動ギヤに相当する)、その分岐ギヤ81に噛合する中継ギヤ82(伝動ギヤに相当する)を備えた中継軸83、中継ギヤ82に噛合する出力ギヤ84(伝動ギヤに相当する)を備えた施肥用PTO軸85が備えられている。
施肥用PTO軸85には施肥装置4への伝動軸42が連結される。
施肥動力取り出しケース80は、ミッションケース3の後部側に、図示しない取付ボルト等を介して連結固定されている。
図3及び図6に示すように、上記の各軸のうち、走行出力軸74が最も下方に位置し、機体フレーム10の下方側で下部リンク35よりも上方側に位置するように配設されている。この走行出力軸74から中継軸83を介して施肥装置4へ駆動力を出力する施肥用PTO軸85が設けられ、かつ、施肥用PTO軸85は、上部リンク36の揺動支点x2よりも高い位置で、かつ機体フレーム10の上下方向幅内に配設されている。
そして、施肥用PTO軸85は、走行出力軸74よりも左右方向での右横側方に離れて位置し、上部リンク36の揺動支点x2よりも低い位置に設けられている中継軸83は、走行出力軸74よりも上側で施肥用PTO軸85よりも下方側に位置して、施肥用PTO軸85の軸心と走行出力軸74の軸心とを結ぶ線分L1の下方側に位置するように配設されている。
このように、中継軸83は、施肥用PTO軸85の軸心と走行出力軸74の軸心とを結ぶ線分L1の下方側の右横方向に偏した位置にあり、施肥用PTO軸85の軸心と中継軸83の軸心と走行出力軸74の軸心とを結ぶ線分(図示せず)が、右下向きに凸となる屈曲した配置関係になる。
したがって、施肥動力取り出しケース80の左上方側への張り出しが少ないので、その左上方側の領域を有効利用して植付出力軸28が、機体フレーム10の下方側で下部リンク35よりも上方側の箇所にコンパクトに配設される。つまり、ミッションケース3から延出される植付出力軸28が、上部リンク36の揺動支点x2よりも高い位置で、機体フレーム10の上下方向幅内に設けられている。
〔施肥動力取り出しケース〕
図6及び図7に示すように、施肥動力取り出しケース80は次のように構成されている。
上述したように、施肥動力取り出しケース80に対して、走行出力軸74が最も下方に位置し、この走行出力軸74から中継軸83を介して施肥装置4へ駆動力を出力する施肥用PTO軸85が、前後方向に軸心を沿わせた状態で設けられている。
施肥動力取り出しケース80は、前側ケース部分80Aと後側ケース部分80Bとの、前後で分割されたケース部分の組み合わせで構成されている。後側ケース部分80Bの上部には後側ケース部分80Bのケース壁の一部が後方側へ向けて筒状に延出され、施肥クラッチ90を内装するための膨出部86となっている。さらに、膨出部86の下部には、施肥クラッチ90のクラッチ操作軸93を枢支するためのボス部87が前側ケース部分80Aと一体に形成されている。
前記走行出力軸74に対しては分岐ギヤ81が、中継軸83に対しては中継ギヤ82が、それぞれスプライン嵌合されて一体回動するように装着されている。そして、施肥用PTO軸85に対しては、中継ギヤ82に噛合する出力ギヤ84が、相対回動自在に装着されている。この出力ギヤ84は、施肥用PTO軸85の外周面に対して嵌合する内周側に、後述する施肥クラッチ90の噛み合い歯91aと係合可能な係合歯部84aが形成されている。
施肥クラッチ90は、施肥用PTO軸85の外周部に形成されたスプライン部85aにスプライン嵌合して、施肥用PTO軸85に対して一体回転し、かつ施肥用PTO軸85に対する軸線方向でスライド移動可能に構成された筒状のクラッチ部材91と、そのクラッチ部材91を出力ギヤ84側へ押圧付勢する押圧バネ92とを備えている。
クラッチ部材91の前記押圧バネ92に対向する側とは反対側の端部には、出力ギヤ84の一部に形成された係合歯部84aに対して出退することにより、係脱可能な噛み合い歯91aが形成されている。
クラッチ部材91の前記噛み合い歯91aが形成された側とは反対側の端部には、フランジ部91bが形成されている。このフランジ部91bは、クラッチ操作軸93のうちの施肥動力取り出しケース80の内方側の端部に形成された操作突片93aと係合するように設けられている。これによって、クラッチ操作軸93がその軸心y1回りで回転操作されることにより、クラッチ部材91を出力ギヤ84に対して一体回転させるクラッチ入り状態と、クラッチ部材91と出力ギヤ84との一体回転状態が解除されたクラッチ切り状態とに切換操作可能に構成してある。
つまり、クラッチ操作軸93が軸心y1回りで一方向に回転操作されると、その軸心y1に対して偏心した箇所に突設されている操作突片93aが、クラッチ部材91のフランジ部91bを、図7に実線で示す状態から、押圧バネ92の付勢力に抗して図中左方の仮想線で示す状態に切換操作して、クラッチ切り状態とすることができる。クラッチ操作軸93を軸心y1回りで逆方向に回転操作すると、図7に仮想線で示す状態から、押圧バネ92の付勢力によって図中右方の実線で示すクラッチ入り状態に復帰操作される。
クラッチ操作軸93は、後側ケース部分80Bのケース壁に形成されたボス部87によって枢支されている。そしてクラッチ操作軸93のうち、前記操作突片93aが設けられた側の端部とは反対側の端部は、ボス部87よりも施肥動力取り出しケース80の外方側である下方側へ突出している。このようにボス部87よりも施肥動力取り出しケース80の外方側へ突出するクラッチ操作軸93の突出軸部分93bに、そのクラッチ操作軸93を前記軸心y1回りで回転操作するためのクラッチアーム94が取り付けられている。
クラッチアーム94は、図2に示すように、運転座席12の横側方に配備した施肥切換レバー96に、適宜操作ロッド及びリンク部材等で構成される連係機構95を介して連結されている。したがって、施肥切換レバー96を前後に揺動操作することによって、連係機構95を介してクラッチアーム94を、クラッチ操作軸93の軸心y1回りで回動させ、施肥クラッチ90の入り切り操作を行えるように構成されている。
このように構成されたクラッチ操作軸93、及びそのクラッチ操作軸93を枢支するボス部87は、図6に示されるように、前後方向視で、施肥動力取り出しケース80の外郭縁の内側に位置するように配設されている。
このとき、クラッチ操作軸93に取り付けられたクラッチアーム94の揺動端部側は施肥動力取り出しケース80の外郭縁よりも外側にはみ出して位置しているが、クラッチアーム94の基端側が連結されるクラッチ操作軸93の、前記ボス部87からケース外へ突出する突出軸部分93bは施肥動力取り出しケース80の外郭縁の内側に位置するように設けられている。
ボス部87を備えた後側ケース部分80Bのケース壁には、図6に示すように、施肥動力取り出しケース80のケース内へ潤滑油を注入するための給油口88が設けられている。図6では給油口88に閉塞用の栓が装着された状態を示している。この給油口88は、クラッチ操作軸93に取り付けられたクラッチアーム94の操作範囲から外れて位置するように設けられている。つまり、図6に示すように、クラッチアーム94が、前記軸心y1回りで回動しても、そのクラッチアーム94の回動軌跡は、給油口88が存在する箇所よりもかなり離れた下方位置であるため、クラッチアーム94と給油口88との干渉を避けられる。
また、給油口88の位置は、前記中継ギヤ82と出力ギヤ84とのギヤ対に対する位置関係をみると、ギヤ対を構成する中継ギヤ82や出力ギヤ84が存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置であるように設けられている。
このように給油口88の位置が、中継ギヤ82や出力ギヤ84が存在する箇所とは前後方向視で重ならないようにするとともに、給油口88の位置は、前後方向視で下側の中継ギヤ82よりも上側に位置し、上側の出力ギヤ84の上端よりは低い位置に設定されている。
さらに、前後方向視で下側の中継ギヤ82よりも上側で、上側の出力ギヤ84の上端よりは低い位置に給油口88を位置させるにあたり、その給油口88の位置を、図6に示すように設定している。つまり、上側の出力ギヤ84の外周縁と、下側の中継ギヤ82の外周縁と、それらの上側の出力ギヤ84の外周縁と下側の中継ギヤ82の外周縁にわたる接線L2とで囲まれた空間部s1に対して、この空間部s1に対応して給油口88が存在するように位置させてある。
〔別実施形態の1〕
上記の実施形態では、施肥動力取り出しケース80に形成したボス部87及びクラッチ操作軸93の軸心y1を上下方向に設定した構造のものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、水平方向や斜め下方に向けるなど、適宜に設定することは可能である。このとき施肥動力取り出しケース80における走行出力軸74や施肥用PTO軸85の支持位置も、上下方向に限らず水平方向など、適宜の方向に設定して支持するようにしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
上記の実施形態では、給油口88を設けるにあたり、上側の出力ギヤ84の外周縁と、下側の中継ギヤ82の外周縁と、それらの上側の出力ギヤ84の外周縁と下側の中継ギヤ82の外周縁にわたる接線L2とで囲まれた空間部s1に対して、この空間部s1に対応して給油口88が存在するように位置させた構造のものを例示したがこの構造に限られるものではない。
例えば、上記の空間部s1から外れて中継ギヤ82の横側方や出力ギヤ84の横側方など、適宜の位置を選択してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、乗用型田植機に限らず、乗用型直播機に適用してもよい。
1 走行機体
2 苗植付装置
3 ミッションケース
4 施肥装置
42 施肥用伝動軸
80 施肥動力取り出しケース
87 ボス部
88 給油口
90 施肥クラッチ
93 クラッチ操作軸
93b 突出軸部分
94 クラッチアーム
L2 接線
s1 空間部

Claims (6)

  1. ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、
    前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、
    前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、
    前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、
    前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、
    前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられている田植機又は直播機。
  2. ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、
    前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、
    前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、
    前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、
    前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、
    前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、
    前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記クラッチ操作軸に取り付けられたクラッチアームの操作範囲から外れた位置で、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されている田植機又は直播機。
  3. ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、
    前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、
    前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、
    前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、
    前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、
    前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、
    前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている伝動ギヤが存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されている田植機又は直播機。
  4. ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、
    前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、
    前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、
    前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、
    前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、
    前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、
    前記施肥動力取り出しケース内に伝動ギヤ同士が上下で互いに噛合する伝動ギヤ対が配備され、
    前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている前記伝動ギヤ対が存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、かつ下側の前記伝動ギヤよりも上側に位置するように、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されている田植機又は直播機。
  5. ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、
    前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、
    前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、
    前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、
    前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、
    前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、
    前記施肥動力取り出しケース内に伝動ギヤ同士が上下で互いに噛合する伝動ギヤ対が配備され、
    前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている前記伝動ギヤ対が存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、かつ上側のギヤの上端よりも下側に位置するように、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されている田植機又は直播機。
  6. ミッションケースと、施肥装置と、苗植付装置又は播種装置とを備え、
    前記ミッションケース、及び前記施肥装置が走行機体に搭載され、
    前記苗植付装置又は前記播種装置が前記走行機体の後方側に装備され、
    前記ミッションケースの後方側に、そのミッションケースとは別体の施肥動力取り出しケースが設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースに前記施肥装置へ駆動力を出力するための施肥用伝動軸が設けられ、
    前記施肥動力取り出しケースには、前記施肥装置側への伝達動力を断続するための施肥クラッチが内装され、
    前記施肥クラッチを前記施肥動力取り出しケースの外部から入り切り操作するためのクラッチ操作軸が、前記施肥動力取り出しケースのケース壁に備えたボス部に回転自在に枢支され、
    前記ボス部、及びそのボス部から前記施肥動力取り出しケース外へ突出する前記クラッチ操作軸の突出軸部分が、前後方向視で前記施肥動力取り出しケースの外郭縁の内側に位置するように設けられ、
    前記施肥動力取り出しケース内に伝動ギヤ同士が上下で互いに噛合する伝動ギヤ対が配備され、
    前記施肥動力取り出しケース内への給油口が、前記施肥動力取り出しケース内に配備されている前記伝動ギヤ対が存在する箇所とは前後方向視で重ならない位置で、かつ上側の前記伝動ギヤの外周縁と、下側の前記伝動ギヤの外周縁と、上側の前記伝動ギヤの外周縁と下側の前記伝動ギヤの外周縁にわたる接線とで囲まれた空間部に対応して位置するように、前記ボス部を備えた前記ケース壁に形成されている田植機又は直播機。
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