JP5467887B2 - 作業車輌用トランスミッション - Google Patents

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本発明は、エンジンから前車軸及び後車軸へ至る走行系伝動経路に介挿される無段変速機構及び走行系多段変速機構を備えると共に、前記走行系伝動経路から車速同調回転動力を取り出して作業機へ向けて出力し得るように構成された作業車輌用トランスミッションに関する。
田植機等の作業車輌に適用されるトランスミッションとして、エンジンから前車軸及び後車軸へ至る走行系伝動経路に介挿される無段変速機構及び走行系多段変速機構を備えると共に、前記走行系伝動経路から車速同調回転動力を取り出して作業機へ向けて出力し得るように構成されたトランスミッションが提案されている(例えば下記特許文献1参照)。
しかしながら、従来の前記トランスミッションにおいては小型化に関し改善の余地があった。
特開2002−291309号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、エンジンから前車軸及び後車軸へ至る走行系伝動経路に介挿される無段変速機構及び走行系多段変速機構を備えると共に、前記走行系伝動経路から車速同調回転動力を取り出して作業機へ向けて出力し得るように構成された作業車輌用トランスミッションであって、可及的な小型化を達成し得る作業車輌用トランスミッションの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、前車軸を直接又は間接的に支持し得るように車輌前方側に配設されるミッションケースと、ポンプ軸及びモータ軸が車輌幅方向に沿うように前記ミッションケースの車輌幅方向一方側の側面に連結されたHSTと、前記モータ軸と同軸上に配置され且つ前記モータ軸に作動連結された可変駆動軸と、前記可変駆動軸より下方で且つ略平行となるように前記ミッションケースに支持された走行系出力軸と、前記可変駆動軸に支持された複数の走行系駆動ギヤ及び前記複数の走行系駆動ギヤと直接又は間接的に噛合し得るように前記走行系出力軸に支持された複数の走行系従動ギヤを含む複数の走行系ギヤ列を有し、前記複数の走行系ギヤ列を利用して前記可変駆動軸の回転動力を多段変速して前記走行系出力軸に伝達させる走行系多段変速機構と、前記走行系従動ギヤより車輌幅方向一方側において前記走行系出力軸に支持された前車軸駆動ギヤと、車輌幅方向に沿い且つ互いに対して同軸上に位置するように前記ミッションケースに支持された左右一対の前車軸用駆動軸と、前記前車軸駆動ギヤから作動的に入力される回転動力を前記一対の前車軸用駆動軸に差動伝達する前輪用ディファレンシャルギヤ機構と、前記前車軸駆動ギヤより車輌幅方向一方側において前記走行系出力軸に支持された後車軸駆動ギヤと、前記モータ軸より下方において一端部が前記後車軸駆動ギヤに作動連結され且つ他端部から後車軸へ向けて回転動力を出力し得るように前記ミッションケースに支持された後車軸用出力軸と、前記走行系駆動ギヤより車輌幅方向他方側において前記可変駆動軸に支持された作業機系駆動ギヤを含む作業機系伝動ギヤ列と、一端部が前記作業機系伝動ギヤ列を介して前記可変駆動軸に作動連結され且つ他端部から作業機へ向けて回転動力を出力し得るように前記ミッションケースに支持された作業機用出力軸と、前記ポンプ軸と同軸上に位置し且つ車輌幅方向一方側の端部が前記ポンプ軸に軸線回り回転不能に連結されるように前記ミッションケースに支持された定速駆動軸と、前記作業機系駆動ギヤと噛合するように前記定速駆動軸に相対回転自在に支持された伝動ギヤと、前記伝動ギヤと噛合するように前記走行系出力軸に設けられた走行系後進用従動ギヤとを備え、前記作業機系駆動ギヤ及び前記伝動ギヤは、前記作業機系伝動ギヤ列の一部を形成すると共に、前記可変駆動軸から前記走行系出力軸へ後進回転状態で回転動力を伝達する後進用走行系ギヤ列の一部を形成している作業車輌用トランスミッションを提供する。
ましくは、前記作業車輌用トランスミッションは、前記定速駆動軸の車輌幅方向他方側の端部によって駆動されるように前記ミッションケースの車輌幅方向他方側の側面に装着された補助ポンプを有し得る。
より好ましくは、前記作業車輌用トランスミッションは、サンギヤと前記サンギヤと噛合する遊星ギヤを回転自在に支持し且つ前記遊星ギヤと共に前記サンギヤの回りを公転するキャリアと前記遊星ギヤと噛合するインターナルギヤとを含む遊星ギヤ機構を備え得る。
前記サンギヤは前記モータ軸と同軸上において前記モータ軸に軸線回り相対回転不能に連結され、前記キャリアは前記定速駆動軸に作動連結され、前記インターナルギヤは前記可変駆動軸に作動連結される。
好ましくは、前記インターナルギヤは可変伝動軸に連結され、前記可変駆動軸は前記可変伝動軸に外挿される筒軸とされる。そして、前記作業車輌用トランスミッションには、前記可変伝動軸から前記可変駆動軸への動力伝達を選択的に係合又は遮断し得るように前記可変伝動軸及び前記可変駆動軸の車輌幅方向他方側の端部に設けられたクラッチ機構が備えられる。
好ましくは、前記ミッションケースは、前記可変駆動軸,前記走行系出力軸及び前記一対の前車軸用駆動軸を支持し且つ前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構及び前記走行系多段変速機構を収容する広幅部であって、車輌幅方向一方側の側面が前記HSTの装着面として作用する広幅部と、前記広幅部の後端面のうち車輌幅方向他方側から後方へ延びる狭幅部であって、前記作業機系伝動ギヤ列の少なくとも一部を収容する狭幅部とを含み得る。
前記後車軸用出力軸は、前端部が前記後車軸駆動ギヤに作動連結され且つ後端部が前記広幅部の後端面のうち前記狭幅部より車輌幅方向一方側に位置する部分から後方へ延在するように車輌前後方向に沿って延びている。
本発明によれば、エンジンから前車軸及び後車軸へ至る走行系伝動経路にHST及び走行系多段変速機構を備えつつ、前記走行系伝動経路から車速同調回転動力を取り出して作業機へ向けて出力し得る作業車輌用トランスミッションの可及的な小型化を達成できる。
また、ポンプ軸及びモータ軸が車輌幅方向に沿うようにミッションケースの車輌幅方向一方側の側面にHST連結さ、前記モータ軸と同軸上で可変駆動軸作動連結さ、前記可変駆動軸に走行系多段変速機構における複数の走行系駆動ギヤ支持さると共に前記複数の走行系駆動ギヤより車輌幅方向他方側において作業機系駆動ギヤ支持さ、前記ポンプ軸と同軸上に位置し且つ車輌幅方向一方側の端部が前記ポンプ軸に軸線回り回転不能に連結された定速駆動軸設けられ、前記定速駆動軸に前記作業機系駆動ギヤと噛合する伝動ギヤ相対回転自在に支持さ、前記走行系多段変速機構を介して前記可変駆動軸から回転動力が作動伝達される走行系出力軸に前記伝動ギヤと噛合可能な走行系後進用従動ギヤ設けられ、前記作業機系駆動ギヤ及び前記伝動ギヤが、前記作業機系伝動ギヤ列の一部を形成すると共に、前記可変駆動軸から前記走行系出力軸へ後進回転状態で回転動力を伝達する後進用走行系ギヤ列の一部を形成するように構成されているので、部品点数の増加及びトランスミッションの大型化を可及的に防止しつつ、前記走行系出力軸に後進回転状態を現出させることができる。
図1は、本発明の一実施の形態が適用された田植機の斜視図である。 図2は、図1に示す前記田植機の側面図である。 図3は、図1及び図2に示す前記田植機の底面図である。 図4は、図1〜図3に示す前記田植機におけるトランスミッション,リヤアクスルケース,前後方向フレーム及びエンジンを含むアッセンブリの平面図である。 図5は、図4に示す前記アッセンブリの側面図である。 図6は、前記エンジンを取り外した状態の前記アッセンブリの平面図である。 図7は、前記田植機の伝動模式図である。 図8は、図5におけるVIII-VIII線に沿った断面図である。 図9は、前記エンジン及びプーリー・ベルト伝動機構を取り外した状態の前記トランスミッション近傍の斜視図である。 図10は、前記トランスミッションの内部構造の斜視図であり、図9からミッションケース及びHSTを取り外した状態を示している。 図11は、前記トランスミッション内部構造の側面図である。 図12は、前記トランスミッション内部構造の上方斜視図である。 図13は、図11におけるXIII-XIII線に沿った断面図である。 図14は、前輪用ディファレンシャルギヤ機構及び一対の前車軸用駆動軸を取り除いた状態の前記トランスミッション内部構造の底面図であって、スライドギヤが前進低速位置に位置された状態を示している。 図15は、前輪用ディファレンシャルギヤ機構及び一対の前車軸用駆動軸を取り除いた状態の前記トランスミッション内部構造の底面図であって、スライドギヤが前進高速位置に位置された状態を示している。 図16は、前輪用ディファレンシャルギヤ機構及び一対の前車軸用駆動軸を取り除いた状態の前記トランスミッション内部構造の底面図であって、スライドギヤが後進位置に位置された状態を示している。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3に、それぞれ、本発明の一実施の形態が適用された田植機1の斜視図,側面図及び底面図を示す。
図1〜図3に示すように、前記田植機1は、車輌本機2と、前記車輌本機2の後方に付設される植付装置3とを備えている。
なお、前記田植機1は、さらに、前記植付装置3の前方に位置するように前記車輌本機2の後部に付設される施肥ユニット4を備えている。
前記車輌本機2は、ミッションケース110及び前記ミッションケース110に収容及び/又は支持された走行系変速機構を含み且つ前記ミッションケース110が直接又は間接的に左右一対の前車軸5Fを支持するように車輌前方側に配設されたトランスミッション100と、前記ミッションケース110から車輌後方側へ離間配置されて左右一対の後車軸6を支持するリヤアクスルケース310と、前記ミッションケース110及び前記リヤアクスルケース310が車輌フレームの一部として作用するように両者を連結する前後方向フレーム50と、前記一対の前車軸5Fに連結された左右一対の前輪10Fと、前記一対の後車軸5Rに連結された左右一対の後輪10Rと、前記車輌フレームに支持されたエンジン40と、前記車輌フレームに支持された運転席15と、前記運転席15の前方に位置するように前記車輌フレームに支持された操作ユニット20とを備えている。
なお、図中、符号25は、前記操作ユニット20の車輌幅方向両側に設けられた予備苗載台である。
図4及び図5に、それぞれ、前記トランスミッション100,前記リヤアクスルケース310,前記前後方向フレーム50及び前記エンジン40を含むアッセンブリの平面図及び側面図を示す。
図4及び図5に示すように、本実施の形態に係る前記田植機1においては、前記エンジン40は、後側が前記リヤアクスルケース310に支持され且つ前側が前記前後方向フレーム50に連結されたブラケット35に支持されており、これにより、前記前後方向フレーム50の構造簡略化を図りつつ、重量物である前記エンジン40を車輌前後方向に関し前記前車軸5F及び前記後車軸5Rの間に配置させるミッドマウント構造を実現させ得るようになっている。
即ち、従来のエンジンミッドマウント型田植機においては、車輌前後方向に離間配置されたミッションケース及びリヤアクスルケースの間を前後方向フレームによって連結させ、且つ、エンジンは車輌前後方向に関し前車軸及び後車軸の間に位置するように前後左右4カ所において前記前後方向フレームのみに支持されていた。
斯かる従来の構成においては、前記前後方向フレームの強度を向上させる必要があり、そのために前記前後方向フレームとして一対の左前後方向フレーム及び右前後方向フレームが備えられており、フレーム構造の複雑化及び高重量化を招くという問題があった。
これに対し、本実施の形態に係る前記田植機1においては、前述の通り、前記エンジン40は、後側が前記リヤアクスルケース310に支持され且つ前側が前記前後方向フレーム50に連結された前記ブラケット55に支持されている。
斯かる構成によれば、前記前後方向フレーム50の構造簡略化を図りつつ、前記エンジン40を車輌前後方向に関し前記前車軸5F及び前記後車軸5Rの間に位置させて前記田植機1の車輌前後方向に関する重量バランスの向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態に係る前記田植機1によれば、前記エンジンが前記前後方向フレームのみによって支持されている従来構成に比して、前記ミッションケース110及び前記リヤアクスルケース310の車輌前後方向距離を短縮化させ得るという効果も得られる。
図6に、前記エンジン40を取り外した状態の前記アッセンブリの平面図を示す。
図4〜図6に示すように、本実施の形態においては前記前後方向フレーム50は車輌幅方向略中央に配設された単一のフレームとされている。
前記ブラケット55は、前記前後方向フレーム50に固着された左右一対の前側装着ブラケット56a,56bを有している。
前記一対の前側装着ブラケット56a,56bの各々は、上端部が前記前後方向フレーム50の上面より上方に位置するように前記前後方向フレーム50に固着されている。
即ち、前記一対の前側装着ブラケット56a,56bは、前記前後方向フレーム50の上面と前記エンジン40の下面との間に前後を連通する通路が存する状態で前記エンジン40を支持している。
一方、前記リヤアクスルケース310には、図4〜図6に示すように、左右一対の後側装着ブラケット316a,316bが固着されている。
前記一対の後側装着ブラケット316a,316bの各々は、基端部が前記リヤアクスルケース310に固着され且つ先端部が前方へ延在されている。
本実施の形態においては、前記エンジン40は防振支持されている。
詳しくは、前記エンジン40の下面の前側及び後側にはそれぞれ前側ステー41F及び後側ステー41Rが固着されており、前記前側ステー41Fが左右一対の前側防振ゴム42Fを介して前記一対の前側装着ブラケット56a,56bに支持され且つ前記後側ステー41Rが左右一対の後側防振ゴム42Rを介して前記一対の後側装着ブラケット316a,316bに支持されている。
図7に、前記トランスミッション100を含む前記田植機1の伝動模式図を示す。
前記トランスミッション100は、前記エンジン40から前記前車軸5F及び前記後車軸5Rへ至る走行系伝動経路に介挿されるHST120及び走行系多段変速機構150を備えると共に、前記走行系伝動経路から車速同調回転動力を取り出して作業機(本実施の形態においては植付クラッチケース400)へ向けて出力し得るように構成されている。
詳しくは、前記トランスミッション100は、図7に示すように、前記ミッションケース110に加えて、前記エンジン40に作動連結されるポンプ軸121及び可変回転動力を出力するモータ軸123を含む前記HST120と、前記モータ軸123に作動連結された可変駆動軸130と、走行系出力軸140と、前記可変駆動軸130の回転動力を多段変速して前記走行系出力軸140に伝達可能な前記走行系多段変速機構150と、前記一対の前車軸5Fに向けてそれぞれ回転動力を出力する左右一対の前車軸用駆動軸160と、前記走行系出力軸140から作動的に回転動力を入力して前記一対の前車軸用駆動軸160に差動伝達する前輪用ディファレンシャルギヤ機構170と、前記走行系出力軸140の回転動力を前記後車軸5Rへ向けて出力する後車軸用出力軸180と、前記作業機(本実施の形態においては前記植付クラッチケース400)へ向けて出力する作業機用出力軸250と、前記可変駆動軸130の回転動力を前記作業機用出力軸250へ伝達する作業機系伝動ギヤ列240とを備えている。
本実施の形態においては、前記エンジン40は、図4及び図5に示すように、前記前後方向フレーム50及び前記リヤアクスルケース310に支持されるエンジン本体45と、前記エンジン本体45から車輌幅方向一方側へ突出されたエンジン出力軸46とを有している。
一方、前記HST120は、前記ポンプ軸121及び前記モータ軸123が車輌幅方向に沿うように前記ミッションケース110の車輌幅方向一方側の側面に連結されている。
そして、前記エンジン出力軸46と前記トランスミッション100の入力軸として作用する前記ポンプ軸121とは、プーリー・ベルト伝動機構60を介して作動連結されている。
図7に示すように、前記リヤアクスルケース310には、前記後車軸用出力軸180からの回転動力を作動的に入力する後車軸用入力軸320と、前記後車軸用入力軸320に作動連結され且つ前記一対の後車軸5Rに向けてそれぞれ回転動力を出力する左右一対の後車軸用駆動軸330とが設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記一対の後車軸用駆動軸330の各々は、クラッチ機構340を介して対応する前記後車軸5Rに作動連結されている。
図8に図5におけるVIII-VIII線に沿った断面図を示す。
図5及び図8に示すように、前記後車軸用出力軸180は、前記前後方向フレーム50の上面より上方で且つ前記エンジン40からの回転動力を作動的に入力する入力軸として作用する前記ポンプ軸121より下方に位置している。
一方、前記後車軸用入力軸320は、図5に示すように、前記後車軸用出力軸180よりも下方に位置され且つ前方へ延在された状態で前記リヤアクスルケース310に支持されている。
そして、前記後車軸用出力軸180及び前記後車軸用入力軸320は、図5及び図6に示すように、前記通路を介して前高後低状に前後方向に延び且つ両端に自在継ぎ手が設けられた連結軸350を介して作動連結されている。
斯かる構成によれば、前記エンジン40の後側を前記リヤアクスルケース310に直接又は間接的に支持させた状態で前記エンジン40の前側を前記前後方向フレーム50に直接又は間接的に支持させることで、前記エンジン40を車輌前後方向に関し前記前車軸5F及び前記後車軸5Rの間に位置させつつ前記ミッションケース110及び前記リヤアクスルケース310の車輌前後方向距離の短縮化を図り得る前記田植機1において、前記エンジン出力軸46及び前記トランスミッション100の前記入力軸(前記ポンプ軸121)間並びに前記後車軸用出力軸180及び前記後車軸用入力軸320間に大きな高低差を設けることなく、前記後車軸用入力軸320の下方設置を可能とすることができる。
従って、前記エンジン出力軸46及び前記トランスミッション100の前記入力軸(前記ポンプ軸121)の間並びに前記後車軸用出力軸180及び前記後車軸用入力軸320の間の動力伝達を無理なく行いつつ、前記リヤアクスルケースを上下方向に関し小型化させることができる。
図9に、前記エンジン40及び前記プーリー・ベルト伝動機構60を取り外した状態の前記トランスミッション100近傍の斜視図を示す。
又、図10に、前記トランスミッション100の内部構造の斜視図であって、図9から前記ミッションケース110及び前記HST120を取り除いた状態の斜視図を示す。
さらに、図11及び図12に、それぞれ、前記トランスミッション100の内部構造の側面図及び上方斜視図を示す。
図5及び図9に示すように、前記HST120は、前記ポンプ軸121及び前記モータ軸123が略同一高さで車輌幅方向に沿い且つ前記ポンプ軸121が前記モータ軸123より車輌後方側に位置するように前記ミッションケース110の車輌幅方向一方側の側面に連結されている。
図13に、図11におけるXIII-XIII線に沿った断面図を示す。
図13に示すように、前記可変駆動軸130は、前記モータ軸123と同軸上に配置された状態で前記モータ軸123に作動連結されている。
図7及び図13に示すように、本実施の形態においては、前記トランスミッション100は、前記モータ軸123の可変回転動力及び前記ポンプ軸121の定速回転動力を合成する遊星ギヤ機構190を備えており、前記可変駆動軸130は前記遊星ギヤ機構190の合成回転動力を作動的に入力するように構成されている。
具体的には、図7及び図13に示すように、前記遊星ギヤ機構190は、サンギヤ191と、前記サンギヤ191と噛合する遊星ギヤ192を回転自在に支持し且つ前記遊星ギヤ192と共に前記サンギヤ191の回りを公転するキャリア193と、前記遊星ギヤ192と噛合するインターナルギヤ194とを含んでいる。
前記サンギヤ191は前記モータ軸123と同軸上において前記モータ軸123に軸線回り相対回転不能に連結されており、可変回転動力を入力する第1要素として作用する。
前記キャリア193は前記ポンプ軸121に作動連結されており、定速回転動力を入力する第2要素として作用する。
詳しくは、本実施の形態においては、図7,図11及び図12に示すように、前記トランスミッション100は、前記ミッションケース110の車輌幅方向他方側の側面に装着された補助ポンプ200と、前記ポンプ軸121の定速回転動力を前記補助ポンプ200に伝達する為に前記ポンプ軸121と同軸上に位置し且つ車輌幅方向一方側の端部が前記ポンプ軸121に軸線回り回転不能に連結された定速駆動軸210とを有している。
そして、前記キャリア193は、前記定速駆動軸210に相対回転不能に支持された駆動側伝動ギヤ215と、前記キャリア193を支持した状態で前記遊星ギヤ機構190の軸線回り回転自在とされたキャリアギヤ216であって、前記駆動側伝動ギヤ216に噛合されるキャリアギヤ216とを介して、前記定速駆動軸210に連結されている。
前記インターナルギヤ194は、前記サンギヤ191に入力される可変回転動力及び前記キャリア193に入力される定速回転動力が合成されてなる合成回転動力を前記可変駆動軸130に向けて出力する第3要素として作用する。
本実施の形態においては、前記インターナルギヤ194から前記可変駆動軸130への動力伝達が外部操作に基づき選択的に係合又は遮断されるようになっている。
詳しくは、前記トランスミッション100は、図7に示すように、前記遊星ギヤ機構190から前記可変駆動軸130への動力伝達を選択的に係合又は遮断させるクラッチ機構220を備えている。
具体的には、図7及び図13に示すように、前記インターナルギヤ194は前記インターナルギヤ194と同軸上に配置された可変伝動軸135に連結されており、前記可変駆動軸130は前記可変伝動軸135に外挿される筒軸とされている。
そして、前記クラッチ機構220は、外部操作に基づき、前記可変伝動軸135から前記可変駆動軸130への動力伝達を選択的に係合又は遮断させるように、前記可変伝動軸135及び前記可変駆動軸130の車輌幅方向他方側の端部に設けられている。
本実施の形態においては、前記クラッチ機構220は、図10〜図12に示すように、前記可変駆動軸130より前方側において上方へ延びるクラッチ操作軸221を有している。
前記走行系出力軸140は、図10,図11及び図13に示すように、前記可変駆動軸130より下方において前記可変駆動軸130と略平行となるように前記ミッションケース110に支持されている。
前記走行系多段変速機構150は、前記可変駆動軸130に支持された複数の走行系駆動ギヤと前記複数の走行系駆動ギヤに直接又は間接的に噛合し得るように前記走行系出力軸140に支持された複数の走行系従動ギヤを含む複数の走行系ギヤ列を有し、前記複数の走行系ギヤ列を利用して前記可変駆動軸130の回転動力を多段変速して前記走行系出力軸140に伝達させるように構成されている。
本実施の形態においては、前記走行系多段変速機構150は、前記走行系出力軸140を選択的に前進高速回転状態又は前進低速回転状態とさせ得るように構成されている。
具体的には、前記複数の走行系駆動ギヤは、前記可変駆動軸130に相対回転不能に支持された前進低速駆動ギヤ151a及び前進高速駆動ギヤ151bを含んでいる。
前記複数の走行系従動ギヤは、前記前進低速駆動ギヤ151a及び前記前進高速駆動ギヤ151bとそれぞれ噛合可能な低速従動ギヤ152a及び高速従動ギヤ152bを含んでいる。
本実施の形態においては、図7及び図13に示すように、前記低速従動ギヤ152a及び前記高速従動ギヤ152bは、前記走行系出力軸140に相対回転不能な状態で一体的に軸線方向移動可能とされた単一のスライドギヤ153とされている。
前記スライドギヤ153は、図9〜図12に示すように、前記走行系出力軸140と略平行な状態で軸線方向移動可能に前記ミッションケース110に支持されたフォーク軸155と前記フォーク軸155に支持されたシフトフォーク156とを介して外部操作に基づき前記走行系出力軸140の軸線方向に移動可能とされている。
即ち、前記スライドギヤ153は、前記フォーク軸155及び前記シフトフォーク156を介して、前記低速従動ギヤ152aが前記前進低速駆動ギヤ151aと噛合する前進低速位置と前記高速従動ギヤ152bが前記前進高速駆動ギヤ151bと噛合する前進高速位置とを取り得る。
なお、図13においては、前記スライドギヤ153が前記前進低速位置に位置されている。
図14及び図15に、前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構170及び前記一対の前車軸用駆動軸160を取り除いた状態の前記トランスミッション100の内部構造の底面図であって、前記スライドギヤ153がそれぞれ前記前進低速位置及び前記前進高速位置に位置された状態の底面図を示す。
本実施の形態においては、前記走行系多段変速機構150は、前記走行系出力軸140を選択的に後進回転状態にもさせ得るように構成されている。
具体的には、前記複数の走行系駆動ギヤは前記可変駆動軸130に相対回転不能に支持された後進駆動ギヤ151cをさらに備えている。
そして、前記スライドギヤ153は、前記前進低速位置及び前記前進高速位置に加えて、前記低速従動ギヤ152aがアイドルギヤ154を介して前記後進駆動ギヤ151cと噛合する後進位置を取り得るように構成されている。
本実施の形態においては、部品点数の削減を図りつつ前記走行系出力軸140の後進回転状態を現出させる為に、前記作業機系伝動ギヤ列240を構成するギヤが前記後進駆動ギヤ151c及び前記アイドルギヤ154としても作用するように構成されている。
即ち、図7及び図12に示すように、前記作業機系伝動ギヤ列240は、前記複数の走行系駆動ギヤ151a,151bより車輌幅方向他方側において前記可変駆動軸130に相対回転不能に支持された作業機系駆動ギヤ241と、前記作業機系駆動ギヤ241より車輌後方側に位置し且つ前記作業機系駆動ギヤ241と噛合する伝動ギヤ242とを含んでいる。
なお、本実施の形態においては、図11及び図12に示すように、前記伝動ギヤ242は、前記作業機系駆動ギヤ241の後方側において該作業機系駆動ギヤ241と噛合する第1伝動ギヤ242aと、前記第1伝動ギヤ242aの後方側において該第1伝動ギヤ242aと噛合する第2伝動ギヤ242bとを含んでいる。
前記第1伝動ギヤ242aは、前記定速駆動軸210に相対回転自在に支持されている。
前記第2伝動ギヤ242bは、前記定速駆動軸210より車輌後方側において車輌幅方向に沿うように前記ミッションケース110に支持された作業機系伝動軸243に相対回転不能に支持されている。
斯かる構成において、前記スライドギヤ153が前記後進位置に位置されると、前記低速従動ギヤ152aが前記第1伝動ギヤ242aと噛合するように構成されている。
即ち、前記作業機系駆動ギヤ241及び前記第1伝動ギヤ242aが、それぞれ、前記後進駆動ギヤ151c及び前記アイドルギヤ154としても作用する。
図16に、前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構170及び前記一対の前車軸用駆動軸160を取り除いた状態の前記トランスミッション100の内部構造の底面図であって、前記スライドギヤ153が前記後進位置に位置された状態の底面図を示す。
本実施の形態においては、図7に示すように、前記トランスミッション100は、さらに、前記走行系出力軸140に選択的に制動力を付加し得るブレーキ機構230を有している。
前記ブレーキ機構230は、図13に示すように、前記走行系出力軸140の車輌幅方向他方側の端部に作用するように配置され、図10等に示すように、車輌前方側へ略水平に延びるブレーキ操作軸235を介して操作される。
前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構170は、前記走行系出力軸140に相対回転不能に支持された前車軸駆動ギヤ145を介して前記走行系出力軸の回転動力を入力する。
詳しくは、図13〜図16に示すように、前記走行系出力軸140には、前記複数の走行系従動ギヤ152a,152bより車輌幅方向一方側において前記前車軸駆動ギヤ145が相対回転不能に支持されている。
前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構170は、図7,図10及び図11に示すように、前記一対の前車軸用駆動軸160と同軸上に配置され且つ前記前車軸駆動ギヤ145と噛合するリングギヤ171と、前記一対の前車軸用駆動軸160の車輌幅方向内端部にそれぞれ相対回転不能に支持された一対のサイドベベルギヤ172と、前記一対のサイドベベルギヤ172の双方と噛合するベベルピニオン173と、前記リングギヤ171と共に該リングギヤ171の回転軸線回りに回転するピニオンシャフト174であって、前記ベベルピニオン173を相対回転自在に支持するピニオンシャフト174とを備えている。
本実施の形態においては、図7に示すように、前記前輪用ディファレンシャル機構170は、さらに、デフ状態又はデフロック状態を切り換える為のデフ/デフロック切換機構175を備えている。
前記デフ/デフロック切換機構175は、車輌前方側へ略水平に延びるデフ/デフロック切換操作軸176を有している。
前記後車軸用出力軸180は、車輌前後方向に沿うように前記ミッションケース110に支持されており、前端部が前記走行系出力軸140に作動連結され且つ後端部から前記後車軸5Rへ向けて回転動力を出力するように構成されている。
詳しくは、図7及び図10〜図13に示すように、前記走行系出力軸140には、前記前車軸駆動ギヤ145より車輌幅方向一方側においてベベルギヤの形態をなす後車軸駆動ギヤ146が相対回転不能に支持されている。
そして、前記後車軸用出力軸180は、前端部において前記後車軸駆動ギヤ146と噛合するベベルギヤの形態をなす後車軸従動ギヤ181を相対回転不能に支持し且つ後端部から後方へ回転動力を出力し得るように、前記ミッションケース110に支持されている。
前記作業機用出力軸250は、一端部が前記作業機系伝動ギヤ列240を介して前記可変駆動軸130に作動連結され且つ他端部から前記作業機(前記植付クラッチケース400)へ向けて回転動力を出力し得るように前記ミッションケース110に支持されている。
図6,図7及び図12等に示すように、本実施の形態においては、前記作業機用出力軸250は、前端部が前記作業機系伝動ギヤ列240を介して前記可変駆動軸130に作動連結され且つ後端部から後方へ回転動力を出力し得るように、車輌前後方向に沿った状態で前記ミッションケース110に直接又は間接的に支持されている。
詳しくは、前記作業機系伝動ギヤ列240は、前記作業機系駆動ギヤ241並びに前記第1及び第2伝動ギヤ242a,242bに加えて、前記第2伝動ギヤ242bを相対回転不能に支持した状態で車輌幅方向に延びる前記作業機系伝動軸243と、前記伝動軸243の車輌幅方向他方側に相対回転不能に支持されたベベルギヤの形態をなす第3伝動ギヤ244と、前記第3伝動ギヤ244と噛合するように前記作業機用出力軸250の前端部に相対回転不能に支持されたベベルギヤの形態をなす第4伝動ギヤ245とを備えている。
なお、本実施の形態においては、図6,図8等に示すように、前記ミッションケース110の車輌幅方向他方側の側面に補助ケース255が固着されており、前記作業機用出力軸250は車輌前後方向に沿うように前記補助ケース255に支持されている。
即ち、前記補助ケース255は、図8に示すように、車輌前後方向に沿って視た際に前記補助ポンプ200とオーバーラップするように前記補助ポンプ200の車輌後方側に位置するデッドスペースを利用して前記ミッションケース110の車輌幅方向他方側の側面に装着されており、前記作業機用出力軸250は後端部が後方へ延在された状態で前記補助ケース255に車輌前後方向に沿って支持されている。
斯かる構成によれば、前記作業機用出力軸250と前記リヤアクスルケース310の車輌幅方向他方側に設けられる前記植付クラッチケース400の作業機用入力軸410とを、前記エンジン40の車輌幅方向他方側に配置され且つ両端部に自在継ぎ手が設けられた作業機用連結軸360によって無理なく連結させることができる。
詳しくは、図4及び図6に示すように、前記リヤアクスルケース310のうち前記エンジン40より車輌幅方向他方側に前記植付クラッチケース400が支持されている。
前記植付クラッチケース400には、前端部が前方へ延在された状態で車輌前後方向に沿うように前記作業機用入力軸410が支持されている。
従って、前記補助ポンプ200の車輌後方側に位置するデッドスペースを利用して車輌前後方向に沿って視た際に前記補助ポンプ200とオーバーラップするように前記ミッションケース110の車輌幅方向他方側の側面に前記補助ケース255を装着させ、前記作業機用出力軸250を前記補助ケース255に車輌前後方向に沿うように支持させることで、前記ミッションケース110を車輌幅方向に大型化させることなく且つ前記作業機用連結軸360を無理に傾斜させることなく、前記作業機用出力軸250と前記作業機用入力軸410とを前記作業機用連結軸360を介して連結させることができる。
前述のように、前記トランスミッション100は、前記前車軸5Fを直接又は間接的に支持し得るように車輌前方側に配設される前記ミッションケース110と、前記ポンプ軸121及び前記モータ軸123が車輌幅方向に沿うように前記ミッションケース110の車輌幅方向一方側の側面に連結された前記HST120と、前記モータ軸123と同軸上に配置され且つ前記モータ軸123に作動連結された前記可変駆動軸130と、前記可変駆動軸130より下方で且つ略平行となるように前記ミッションケース110に支持された前記走行系出力軸140と、前記可変駆動軸130に支持された前記複数の走行系駆動ギヤ151a,151b及び前記複数の走行系駆動ギヤに直接又は間接的に噛合し得るように前記走行系出力軸140に支持された前記複数の走行系従動ギヤ152a,152bを含む複数の走行系ギヤ列を有し、前記複数の走行系ギヤ列を利用して前記可変駆動軸130の回転動力を多段変速して前記走行系出力軸140に伝達させる前記走行系多段変速機構150と、前記走行系従動ギヤ152a,152bより車輌幅方向一方側において前記走行系出力軸140に支持された前記前車軸駆動ギヤ142と、車輌幅方向に沿い且つ互いに対して同軸上に位置するように前記ミッションケース110に支持された左右一対の前記前車軸用駆動軸160と、前記前車軸駆動ギヤ145から作動的に入力される回転動力を前記一対の前車軸用駆動軸160に差動伝達する前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構170と、前記前車軸駆動ギヤ145より車輌幅方向一方側において前記走行系出力軸140に支持された前記後車軸駆動ギヤ146と、前記モータ軸123より下方において一端部が前記後車軸駆動ギヤ146に作動連結され且つ他端部から前記後車軸5Rへ向けて回転動力を出力し得るように前記ミッションケース110に支持された前記後車軸用出力軸180と、前記走行系駆動ギヤ151a,151bより車輌幅方向他方側において前記可変駆動軸130に支持された作業機系駆動ギヤ241を含む前記作業機系伝動ギヤ列240と、一端部が前記作業機系伝動ギヤ列240を介して前記可変駆動軸130に作動連結され且つ他端部から前記作業機へ向けて回転動力を出力し得るように前記ミッションケース110に支持された前記作業機用出力軸250とを備えている。
斯かる構成の前記トランスミッション100によれば、前記エンジン40から前記前車軸5F及び前記後車軸5Rへ至る走行系伝動経路に前記HST120及び前記走行系多段変速機構150を備えつつ、前記走行系伝動経路から車速同調回転動力を取り出して前記作業機へ向けて出力し得る伝動構造の可及的な小型化を達成できる。
本実施の形態においては、前記ミッションケース110は、図6及び図9に示すように、前記可変駆動軸130,前記走行系出力軸140及び前記一対の前車軸用駆動軸160を支持し且つ前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構170及び前記走行系多段変速機構150を収容すると共に、車輌幅方向一方側の側面が前記HST120の装着面として作用する広幅部111と、前記広幅部111の後端面のうち車輌幅方向他方側から後方へ延びて前記作業機系伝動ギヤ列240の少なくとも一部を収容する狭幅部112とを有している。
そして、前記後車軸用出力軸180は、後端部が前記広幅部111の後端面のうち前記狭幅部112より車輌幅方向一方側に位置する部分から後方へ延在するように車輌前後方向に沿って延びている。
斯かる構成によれば、前記ミッションケース110を車輌前方側へ移動させることなく、前記後車軸用出力軸180の後端部を可及的に車輌前方側へ位置させることができる。
従って、前記ミッションケース110及び前記リヤアクスルケース310の車輌前後方向に関する離間距離を広げることなく、前記後車軸用出力軸180の後端部及び前記後車軸用入力軸320の前端部の間の車輌前後方向長さを可及的に確保することができる。
前記効果は、本実施の形態におけるように、前記後車軸用入力軸320が前記後車軸用出力軸180に対して車輌幅方向及び上下方向に変位されている構成においては、前記連結軸350の傾斜を緩和できる点において特に有効である。
1 田植機(作業車輌)
5F 前車軸
100 トランスミッション
110 ミッションケース
111 広幅部
112 狭幅部
120 HST
121 ポンプ軸
123 モータ軸
130 可変駆動軸
135 可変伝動軸
140 走行系出力軸
145 前車軸駆動ギヤ
146 後車軸駆動ギヤ
150 走行系多段変速機構
151a,151b 走行系駆動ギヤ
152a,152b 走行系従動ギヤ
160 前車軸用駆動軸
170 前輪用ディファレンシャルギヤ機構
180 後車軸用出力軸
190 遊星ギヤ機構
191 サンギヤ
192 遊星ギヤ
193 キャリア
194 インターナルギヤ
200 補助ポンプ
210 定速駆動軸
220 クラッチ機構
240 作業機系伝動ギヤ列
241 作業機系駆動ギヤ
242a 第1伝動ギヤ(伝動ギヤ)
250 作業機用出力軸

Claims (5)

  1. 前車軸を直接又は間接的に支持し得るように車輌前方側に配設されるミッションケースと、ポンプ軸及びモータ軸が車輌幅方向に沿うように前記ミッションケースの車輌幅方向一方側の側面に連結されたHSTと、前記モータ軸と同軸上に配置され且つ前記モータ軸に作動連結された可変駆動軸と、前記可変駆動軸より下方で且つ略平行となるように前記ミッションケースに支持された走行系出力軸と、前記可変駆動軸に支持された複数の走行系駆動ギヤ及び前記複数の走行系駆動ギヤと直接又は間接的に噛合し得るように前記走行系出力軸に支持された複数の走行系従動ギヤを含む複数の走行系ギヤ列を有し、前記複数の走行系ギヤ列を利用して前記可変駆動軸の回転動力を多段変速して前記走行系出力軸に伝達させる走行系多段変速機構と、前記走行系従動ギヤより車輌幅方向一方側において前記走行系出力軸に支持された前車軸駆動ギヤと、車輌幅方向に沿い且つ互いに対して同軸上に位置するように前記ミッションケースに支持された左右一対の前車軸用駆動軸と、前記前車軸駆動ギヤから作動的に入力される回転動力を前記一対の前車軸用駆動軸に差動伝達する前輪用ディファレンシャルギヤ機構と、前記前車軸駆動ギヤより車輌幅方向一方側において前記走行系出力軸に支持された後車軸駆動ギヤと、前記モータ軸より下方において一端部が前記後車軸駆動ギヤに作動連結され且つ他端部から後車軸へ向けて回転動力を出力し得るように前記ミッションケースに支持された後車軸用出力軸と、前記走行系駆動ギヤより車輌幅方向他方側において前記可変駆動軸に支持された作業機系駆動ギヤを含む作業機系伝動ギヤ列と、一端部が前記作業機系伝動ギヤ列を介して前記可変駆動軸に作動連結され且つ他端部から作業機へ向けて回転動力を出力し得るように前記ミッションケースに支持された作業機用出力軸と、前記ポンプ軸と同軸上に位置し且つ車輌幅方向一方側の端部が前記ポンプ軸に軸線回り回転不能に連結されるように前記ミッションケースに支持された定速駆動軸と、前記作業機系駆動ギヤと噛合するように前記定速駆動軸に相対回転自在に支持された伝動ギヤと、前記伝動ギヤと噛合するように前記走行系出力軸に設けられた走行系後進用従動ギヤとを備え、前記作業機系駆動ギヤ及び前記伝動ギヤは、前記作業機系伝動ギヤ列の一部を形成すると共に、前記可変駆動軸から前記走行系出力軸へ後進回転状態で回転動力を伝達する後進用走行系ギヤ列の一部を形成していることを特徴とする作業車輌用トランスミッション。
  2. 前記定速駆動軸の車輌幅方向他方側の端部によって駆動されるように前記ミッションケースの車輌幅方向他方側の側面に装着された補助ポンプを有していることを特徴とする請求項に記載の作業車輌用トランスミッション。
  3. サンギヤと、前記サンギヤと噛合する遊星ギヤを回転自在に支持し且つ前記遊星ギヤと共に前記サンギヤの回りを公転するキャリアと、前記遊星ギヤと噛合するインターナルギヤとを含む遊星ギヤ機構を備え、
    前記サンギヤは前記モータ軸と同軸上において前記モータ軸に軸線回り相対回転不能に連結され、
    前記キャリアは前記定速駆動軸に作動連結され、
    前記インターナルギヤは前記可変駆動軸に作動連結されていることを特徴とする請求項又はに記載の作業車輌用トランスミッション。
  4. 前記インターナルギヤは可変伝動軸に連結され、
    前記可変駆動軸は前記可変伝動軸に外挿される筒軸とされており、
    前記可変伝動軸及び前記可変駆動軸の車輌幅方向他方側の端部には前記可変伝動軸から前記可変駆動軸への動力伝達を選択的に係合又は遮断するクラッチ機構が備えられていることを特徴とする請求項に記載の作業車輌用トランスミッション。
  5. 前記ミッションケースは、前記可変駆動軸,前記走行系出力軸及び前記一対の前車軸用駆動軸を支持し且つ前記前輪用ディファレンシャルギヤ機構及び前記走行系多段変速機構を収容する広幅部であって、車輌幅方向一方側の側面が前記HSTの装着面として作用する広幅部と、前記広幅部の後端面のうち車輌幅方向他方側から後方へ延びる狭幅部であって、前記作業機系伝動ギヤ列の少なくとも一部を収容する狭幅部とを含み、
    前記後車軸用出力軸は、前端部が前記後車軸駆動ギヤに作動連結され且つ後端部が前記広幅部の後端面のうち前記狭幅部より車輌幅方向一方側に位置する部分から後方へ延在するように車輌前後方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の作業車輌用トランスミッション。
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