JP2009092169A - 作業機の伝動ケース構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ギヤ変速機構を収容した変速ケース部の横側に、回転軸を横架挿通した横長ケース部を連設し、前記変速ケース部および横長ケース部をオイルバス式に潤滑するよう構成した作業機の伝動ケース構造において、簡単な改良で横長ケース部と変速ケース部との間での潤滑油の流動を促進して、潤滑油全体の温度上昇を抑制する。
【解決手段】 ギヤ変速機構21を収容した変速ケース部9Aの横側に、回転軸30を横架挿通した横長ケース部9Bを連設し、変速ケース部9Aおよび横長ケース部9Bをオイルバス式に潤滑するよう構成するとともに、横長ケース部9Bに挿通横架した回転軸30にオイル攪拌部材41を備えてある。
【選択図】 図2
【解決手段】 ギヤ変速機構21を収容した変速ケース部9Aの横側に、回転軸30を横架挿通した横長ケース部9Bを連設し、変速ケース部9Aおよび横長ケース部9Bをオイルバス式に潤滑するよう構成するとともに、横長ケース部9Bに挿通横架した回転軸30にオイル攪拌部材41を備えてある。
【選択図】 図2
Description
本発明は、乗用型田植機やコンバインなどの作業機に用いる伝動ケース構造に関する。
作業機の一例である乗用型田植機においては、ギヤ変速機構を収容した変速ケース部(ミッションケース部)の横側に、前車輪駆動用の回転軸を横架挿通した横長ケース部(前車軸ケース部)を連設した伝動ケース構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−48440号公報
上記構造においては、変速ケース部および横長ケース部をオイルバス式に潤滑するよう構成することが多いが、横長ケース部の潤滑油がケース周面からの放熱によって比較的低温となっているのに対して、変速ケース部の潤滑油はギヤ変速機構の摩擦熱によって高温になりやく、変速ケース部の潤滑油が比較的短時間で劣化しやすくなるとともに、変速ケース部におけるオイルシールでのリークが発生しやすくなるものであった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、簡単な改良で横長ケース部と変速ケース部との間での潤滑油の流動を促進して、潤滑油全体の温度上昇を抑制することを目的としている。
第1の発明は、ギヤ変速機構を収容した変速ケース部の横側に、回転軸を横架挿通した横長ケース部を連設し、前記変速ケース部および横長ケース部をオイルバス式に潤滑するよう構成した作業機の伝動ケース構造において、
前記横長ケース部に挿通横架した前記回転軸にオイル攪拌部材を備えてあることを特徴とする。
前記横長ケース部に挿通横架した前記回転軸にオイル攪拌部材を備えてあることを特徴とする。
上記構成によると、横長ケース部の潤滑油がオイル攪拌部材で攪拌されて流動することで、その流動圧によって潤滑油の一部が変速ケース部に流れ込みやすくなり、横長ケース部の外周からの放熱によって低温となった潤滑油が変速ケース部に流入するのであり、ギヤ変速機構の摩擦熱を受けて昇温した潤滑油と混合され、変速ケース部での油温上昇が抑制される。
従って、第1の発明によると、回転軸に攪拌部材を設けるだけの簡単な改良で、横長ケース部と変速ケース部との間での潤滑油の流動を促進して、潤滑油全体の温度上昇を抑制することが可能となった。
従って、第1の発明によると、回転軸に攪拌部材を設けるだけの簡単な改良で、横長ケース部と変速ケース部との間での潤滑油の流動を促進して、潤滑油全体の温度上昇を抑制することが可能となった。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記オイル攪拌部材を、回転によって軸心方向へのオイル流動をもたらす羽根状に形成してあるものである。
前記オイル攪拌部材を、回転によって軸心方向へのオイル流動をもたらす羽根状に形成してあるものである。
上記構成によると、横長ケース部の潤滑油をオイル攪拌部材によって積極的に変速ケース部に送り込むことができ、横長ケース部と変速ケース部との間での潤滑油の流動を一層促進して、潤滑油全体の温度上昇を効果的に抑制できる。
第3の発明は、上記第1または2の発明において、
前記変速ケース部が走行用のミッションケース部であり、前記横長ケース部が、前記ギヤ変速機構で変速された動力を前記回転軸を介して走行手段に伝達する車軸ケース部であるものである。
前記変速ケース部が走行用のミッションケース部であり、前記横長ケース部が、前記ギヤ変速機構で変速された動力を前記回転軸を介して走行手段に伝達する車軸ケース部であるものである。
上記構成によると、ギヤ変速機構での発熱が多くなっても、潤滑油の温度上昇を抑制した状態を維持することができるので、ギヤ変速機構での発熱が多くなる高負荷での連続走行を支障なく行うことができる。
図1に、作業機の一例として乗用型田植機が示されている。この乗用型田植機は、操向自在な左右一対の前車輪1と操向不能な左右一対の後車輪2とを備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、油圧シリンダ4によって駆動されるリンク機構5を介して作業装置としての苗植付け装置6が昇降自在に連結されるとともに、走行機体3の後部に施肥装置7が装備された構造を備えている。
前記走行機体3における機体フレーム8の前部には、左右の前車輪1を操向可能に装備した伝動ケース9が連結固定されるとともに、機体フレーム8の後部には、後車輪2を左右に装備した後部伝動ケース10が支持されている。伝動ケース9からは前方に向けて前フレーム11が延出され、この前フレーム11にエンジン12が横向に搭載されてボンネット13で覆われている。エンジン12の後方に位置する搭乗運転部には、前車輪1を操向操作するステアリングハンドル14、運転座席15、ステップ16などが備えられ、走行機体3の前部の左右には、予備の苗を3段づつ載置収容する予備苗のせ台17が備えられている。
図2,図3に示すように、前記伝動ケース9の左側面には、静油圧式の無段変速装置(HST)からなる主変速装置20が連結されてエンジン12にベルト連動されるとともに、主変速装置10の出力が伝動ケース9に入力されて走行系と作業系とに分岐される。分岐された走行系の動力がギヤ式の副変速機構(ギヤ変速機構)21を経て前車輪1および後車輪2に伝達されるとともに、分岐された作業系の動力がギヤ式の株間変速機構(ギヤ変速機構)22および植付けクラッチ23を経てPTO軸24から後方に向けて取り出され、取り出された動力が伝動軸25および伸縮伝動軸26を介して苗植付け装置6に伝達される。
前記主変速装置20には、圧油吐出方向を正逆に切換て吐出量を無段階に変更可能な可変容量型の油圧ポンプPと、この油圧ポンプPからの圧油を受けて回転駆動される定容量型の油圧モータMとが内臓されており、油圧ポンプPを駆動する入力軸(ポンプ軸)27がエンジン12にベルト掛け連動されて駆動されるとともに、油圧モータMの出力軸(ポンプ軸)28から取り出された変速動力が伝動ケース9に伝達される。
前部伝動ケース9に入力された動力の一部は前記副変速機構21によって高低2段に変速された後、デフ装置29に伝達され、デフ装置29で差動回転可能な左右の回転軸30に分岐されて左右の前車輪1に伝達される。前記デフ装置29に伝達される動力の一部がベベルギヤ分岐されてケース後方に取り出され、走行機体3の下部に沿って配備された伝動軸31を介して後部伝動ケース10に伝達された後、左右一対のサイドクラッチ40を介して左右の車後輪2に伝達される。
前記伝動ケース9は、前記副変速機構21、株間変速機構22などのギヤ変速機構と植付けクラッチ23を備えた変速ケース部としてのミッションケース部9Aと、前車輪駆動用の前記回転軸30を横架挿通した横長ケース部としての車軸ケース部9Bとから構成されている。図4に示すように、前記車軸ケース部9Bの外端部に縦向き軸心X周りに回動可能に支持された回動ケース32の下部に前車輪1が車軸33を介して装備され、前記ステアリングハンドル14の回動操作によって回動ケース32がハンドル操作方向に回動されるように、図示されていないステアリング機構を介してステアリングハンドル14と回動ケース32とが連係されている。
前記回動ケース32には前記縦向き軸心Xに沿って縦伝動軸34が装備され、この縦伝動軸34の上端部と前記回転軸30とがベベルギヤ連動されるとともに、縦伝動軸34の下端部と前記車軸33とがベベルギヤ連動され、もって、左右の前車輪1がデフ装置29を介して差動回転可能に駆動されるようになっている。
前記縦伝動軸34の上端部は、車軸ケース部9Bの端部に内嵌装着したベアリング35で支承されている。ベアリング35は縦伝動軸34に外嵌装着されて、縦伝動軸34の上端に装着されるボルト36と座金37とで抜け止めされている。車軸ケース部9Bの端部上面にはキャップ38の脱着によって開閉される開口39が備えられており、この開口39にトルクレンチなどの工具を挿入することで前記ボルト36を操作することができるようになっている。
前記ミッションケース部(変速ケース部)9A、車軸ケース部(横長ケース部)9B、および、回動ケース32には潤滑油が充填されてオイルバス式の潤滑が行われるようになっている。車軸ケース部9Bに挿通横架した回転軸30にはオイル攪拌部材41が取り付けられており、回転軸30の回転に伴って潤滑油の攪拌流動が促進されるようになっている。
前記オイル攪拌部材41は、回転軸30の回転によって潤滑油を軸心方向に強制流動させる羽根状に形成されるとともに、回転軸30が前進方向に回転するときに、潤滑油がミッションケース部9Aに向けて流動するように羽根傾斜方向が設定されている。ミッションケース部9Aと車軸ケース部9Bとの間には回転軸30を軸受け支承する中間壁9cが設けられるとともに、この中間壁9cに潤滑油流動用の透孔42が形成されている。
このように構成することで、前進走行している間、車軸ケース部9Bにおける広い外周面からの放熱によって温度の低下した潤滑油が、オイル攪拌部材41で中間壁9cに向けて攪拌流動され、潤滑油の一部が透孔42を通してミッションケース部9Aに流入し、ギヤ変速機構21,22で発生した摩擦熱で昇温する潤滑油に混合され、伝動ケース9全体での潤滑油の温度上昇が抑制される。
図2に示すように、伝動ケース9と後部伝動ケース10とが、伝動軸31を覆うハウジング43で連通接続されて、前方の伝動ケース9と後部伝動ケース10との間で潤滑油の流動が可能に構成され、伝動系全体が多量の潤滑油で潤滑されるようになっている。
〔他の実施例〕
本発明は、苗植付け装置6に備えられた植付け用伝動ケースや、コンバインにおける走行用伝動ケースに適用することもできる。
本発明は、苗植付け装置6に備えられた植付け用伝動ケースや、コンバインにおける走行用伝動ケースに適用することもできる。
9A 変速ケース部(ミッションケース部)
9B 横長ケース部(車軸ケース部)
21 ギヤ変速機構(副変速機構)
30 回転軸
41 オイル攪拌部材
9B 横長ケース部(車軸ケース部)
21 ギヤ変速機構(副変速機構)
30 回転軸
41 オイル攪拌部材
Claims (3)
- ギヤ変速機構を収容した変速ケース部の横側に、回転軸を横架挿通した横長ケース部を連設し、前記変速ケース部および横長ケース部をオイルバス式に潤滑するよう構成した作業機の伝動ケース構造において、
前記横長ケース部に挿通横架した前記回転軸にオイル攪拌部材を備えてあることを特徴とする作業機の伝動ケース構造。 - 前記オイル攪拌部材を、回転によって軸心方向へのオイル流動をもたらす羽根状に形成してある請求項1記載の作業機の伝動ケース構造。
- 前記変速ケース部が走行用のミッションケース部であり、前記横長ケース部が、前記ギヤ変速機構で変速された動力を前記回転軸を介して走行手段に伝達する車軸ケース部である請求項1または2記載の作業機の伝動ケース構造。
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2007
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