JP2003280871A

JP2003280871A - 画像記録装置

Info

Publication number: JP2003280871A
Application number: JP2002078732A
Authority: JP
Inventors: Akira Watanabe; 明渡辺; Takashi Toyofuku; 貴司豊福; Daisuke Nakatani; 大輔中谷
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 2002-03-20
Filing date: 2002-03-20
Publication date: 2003-10-02
Also published as: US20030184788A1; US7307743B2

Abstract

(57)【要約】【課題】出力条件の異なるページが混在する１つの電
子ドキュメントを容易かつ迅速に出力する。【解決手段】ページ処理部２８により画像データをペ
ージ単位に分割し、データ解析部で指示データを解析し
て指示された前記ページ単位で異なる出力条件を含む指
示データを記憶し、画像処理部１４によりデータ解析部
２６に記憶された指示データに従ってページ単位で画像
処理を施して出力画像を生成し、印刷機構１２により画
像処理部１４で生成された出力画像を印刷し、出力制御
部１６により印刷機構１２の出力条件を指示データに従
って切替える。また、画像データの指示データに矛盾が
ないかを判定し、矛盾に対して再設定を促すと共に、指
示データに従って実際に画像記録が施された様子を表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリントデータに
当該プリントデータの出力指示に従って画像処理を施し
て出力画像を生成し、出力指示の出力条件に従って出力
する画像記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリントデータの出力指示に従ってプリ
ントデータに画像処理を施して出力画像を生成し、出力
指示の出力条件に従って出力する画像記録装置として、
シングルカセット又はマルチカセットを有するカラー又
はモノクロプリンタが提案されている。

【０００３】この種のプリンタでは、電子ドキュメント
を画像として出力する場合、電子ドキュメントの解像度
や紙種、出力部数等の出力条件を指定することができ
る。

【０００４】ユーザーにより電子ドキュメントの内容や
用途に応じた出力条件が決定されると、出力条件がプリ
ントジョブとして認識されると共に、プリンタの設定が
プリントジョブに従って変更され、プリンタは出力条件
に合わせて電子ドキュメントのプリントデータに画像処
理を施して出力する。

【０００５】また、出力条件はプリントジョブ単位で設
定可能となっており、１つのプリントジョブでは１つの
出力条件が設定可能である。

【０００６】例えば、出力したい電子ドキュメントに写
真のみのページや文字のみのページが混在し、写真のみ
のページは光沢紙にカラープリントし、文字のみのペー
ジは上質の普通紙にモノクロプリントしたい場合、写真
のみのページをまとめて１つのプリントジョブを作成
し、さらに文字のみのページをまとめて１つのプリント
ジョブを作成して、１つの電子ドキュメントを２つのプ
リントジョブに分けて出力する。

【０００７】また、複数ページからなる１つの電子ドキ
ュメントを製本する場合、表紙は厚手のコート紙等を用
いてカラープリントし、中身は上質の普通紙を用いてモ
ノクロ印刷し、写真等の中綴じ部分は光沢紙等を用いて
カラープリントするなど、ページ毎に異なる出力条件で
出力したい場合も、同じ出力条件で出力したいページを
１つのプリントジョブにまとめ、複数のプリントジョブ
として出力している。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように１つの電子ドキュメントを複数のプリントジョブ
に分割して出力すると、出力指示を何度も行なう必要が
あった。

【０００９】また、当該出力を製本する場合など、出力
されたバラバラの電子ドキュメントを並び替えることに
より、１つの電子ドキュメントを再構築してから製本す
る必要があり、並べ替えを行なう手間を惜しむとさらに
多くのプリントジョブに分割する必要があった。

【００１０】この複数回にわたる出力指示及び電子ドキ
ュメントの再構築の作業は手間と時間がかかり、煩雑で
面倒である。

【００１１】また、電子ドキュメントの再構築にあって
は、作業ミスが発生することがしばしばあった。

【００１２】さらに、出力エラーや再出力の場合には再
び複数のプリントジョブを作成する必要があり、プリン
トジョブの管理が複雑となっていた。

【００１３】本発明は上記事実を考慮し、出力条件の異
なるページが混在する１つの電子ドキュメントを容易か
つ迅速に出力することができる画像記録装置を提供する
ことが目的である。

【００１４】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、プリントデータに当該プリントデータの出力指示に
従って画像処理を施して出力画像を生成し、出力指示の
出力条件に従って出力する画像記録装置であって、ペー
ジ単位で異なる出力条件を含む出力指示が可能な出力指
示手段と、前記出力指示手段により指示された前記ペー
ジ単位で異なる出力条件を含む出力指示を記憶する保存
手段と、前記保存手段に記憶された出力指示に従って、
プリントデータにページ単位で画像処理を施して、画像
処理済みプリントデータを生成する画像処理手段と、前
記画像処理手段で生成された画像処理済みプリントデー
タに基づいて、記録媒体に画像を記録する画像記録手段
と、前記画像記録手段の出力条件を前記出力指示に従っ
て切替える出力制御手段と、を有することを特徴として
いる。

【００１５】請求項１の発明によれば、指示手段により
ページ単位で異なる出力条件を含む出力指示が可能であ
り、電子ドキュメントに対して、複数の出力条件を含む
出力指示を１度に行なうことができる。

【００１６】また、保存手段に前記指示手段によって指
示された前記ページ単位で異なる出力条件を含む出力指
示を記憶し、画像処理手段により前記保存手段に記憶さ
れた出力指示に従ってプリントデータにページ単位で画
像処理を施して画像処理済みプリントデータを生成する
ため、ページ単位で異なる出力条件が指示されても対応
することができる。

【００１７】さらに、画像記録手段により前記画像処理
手段で生成された画像処理済みプリントデータに基づい
て記録媒体に画像を記録し、出力制御手段により前記画
像記録手段の出力条件を前記出力指示に従って切替える
ようにしているため、ページ単位で異なる出力条件が指
示されていても出力指示に合わせて出力することが可能
である。

【００１８】よって、出力条件の異なるページが混在す
る１つの電子ドキュメントを容易かつ迅速に出力するこ
とができる。

【００１９】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の画像記録装置において、前記出力条件が、カラーモー
ド選択、ジャギー補正処理有無、解像度設定、又は紙種
選択の少なくとも１つを含むことを特徴としている。

【００２０】請求項２の発明によれば、請求項１の画像
記録装置において、画像記録手段は出力条件としてカラ
ーモード選択、ジャギー補正処理有無、解像度設定、又
は紙種選択の少なくとも１つを含んでおり、カラーモー
ド選択により、カラー画像とモノクロ画像の混在した電
子ドキュメントの出力を１度の出力指示によって行なう
ことが可能である。ジャギー補正処理有無及び解像度を
ページ単位で指定することで、写真と文字が混在した電
子ドキュメントの出力において、それぞれに適した出力
が得られる。また、紙種選択が可能なことにより、ペー
ジによって紙種を変えることが可能である。

【００２１】よって、出力条件の異なるページが混在す
る１つの電子ドキュメントを容易に出力することができ
る。

【００２２】さらに、カラーモード及び紙種を複数種類
から選択可能とすれば、例えば写真と文章が混在する電
子ドキュメントの出力を、写真はカラー画像で光沢紙
に、文章はモノクロ画像で上質の普通紙に出力するよう
に、１度の出力指示で実行することが可能である。

【００２３】ここで、解像度設定は、画像記録装置が複
数の解像度をサポートしている場合に設定可能とするこ
とができ、この場合、写真や文字など画像の種類によっ
て異なる解像度を設定できる。

【００２４】請求項３に記載の発明は、請求項１又は請
求項２に記載の画像記録装置において、前記出力指示手
段は、プリントデータの出力指示に矛盾がないかを判定
し、矛盾に対して再設定を促すことを特徴としている。

【００２５】請求項３の発明によれば、請求項１又は請
求項２の画像記録装置において、プリントデータの出力
指示に矛盾がないかを判定し、矛盾に対して再設定を促
すようにしており、ユーザーに告知することなく矛盾し
た出力指示を無効にしたり、どちらかの指示を優先する
方法よりも出力指示を確実にできるため、作業が容易で
迅速になる。

【００２６】請求項４に記載の発明は、請求項１乃至請
求項３に記載の画像記録装置において、前記出力指示手
段の指示内容に従って実際に画像記録が施された様子を
表示可能な表示手段を有することを特徴としている。

【００２７】請求項４の発明によれば、表示手段に出力
指示手段の指示内容に従って実際に画像記録が施された
様子が表示可能であるため、指示内容の問題点を実際に
出力することなく発見することができ、作業を無駄なく
迅速に進めることができる。

【００２８】なお、上記表示手段としては、液晶ディス
プレイ、有機ＥＬディスプレイ等のあらゆるディスプレ
イを適用できる。

【００２９】

【発明の実施の形態】図１には、本実施の形態に係るカ
ラープリンタ１０の装置構成が示されている。

【００３０】本実施の形態では、カラープリンタ１０は
電子ドキュメントを編集する編集用ＰＣ／ＭＡＣ１１及
び出力条件指示部１３と接続されている。

【００３１】カラープリンタ１０は、出力する電子ドキ
ュメントに画像処理を施して出力画像を生成する画像処
理部１４と、出力画像を出力する印刷機構１２と、プリ
ントジョブに従って印刷機構１２を制御する出力制御部
１６と、を含んで構成されており、印刷機構１２には用
紙を収容する用紙カセットとして、コート紙用用紙カセ
ット１８及び上質紙用用紙カセット２０が備えられてい
る。

【００３２】図２には、カラープリンタ１０の機能のブ
ロック図が示されている。

【００３３】カラープリンタ１０は、電子ドキュメント
のプリントデータを取り込むためのインタフェース（以
下、「Ｉ／Ｆ」という。）３２と、電子ドキュメントの
プリントジョブを作成する出力条件指示部３０と、外部
から電子ドキュメントのプリントジョブを作成可能な外
部出力条件指示部１３と、プリントジョブの指示データ
を解析して記憶するデータ解析部２６と、指示データに
従ってプリントデータの各ページに画像処理を施して出
力画像を生成する画像処理部１４と、用紙に出力画像を
記録する印刷機構１２と、指示データに従って印刷機構
１２を制御する出力制御部１６と、を備える。

【００３４】また、印刷機構１２には、コート紙を収容
する用紙カセット１８及び上質紙を収容する用紙カセッ
ト２０が設けられており、指示データに従って選択的に
用いられる。

【００３５】さらに、カラープリンタ１０全体を制御す
るメイン制御部３４により、上記各部の動作が制御され
ている。

【００３６】メイン制御部３４は、Ｉ／Ｆ３２から電子
ドキュメントのプリントデータを取り込み、出力条件指
示部３４で電子ドキュメントのプリントジョブを作成
し、指示データをデータ解析部２６で解析して一時記憶
する。一方、指示データに従って画像処理部１４で各ペ
ージに画像処理を施して出力画像を生成し、出力制御部
１６で出力画像に関する指示データに従って印刷機構１
２を制御し、印刷機構１２で画像を記録する。

【００３７】外部出力条件指示部１３では、モニタ（図
示省略）に表示される出力条件の作成画面に基づいて出
力条件を作成するＧＵＩ（Graphical User Interface）
機能を用いており、図３には、出力条件の作成画面（以
下、「印刷画面」という。）の一例が示されている。

【００３８】この印刷画面では、プリンタ、印刷範囲、
印刷部数、用紙等、出力に関する設定を指定する欄が表
示されると共に、各ページ毎の出力条件の設定を有効に
するか否かを選択する欄が表示されるようになってい
る。

【００３９】印刷範囲欄では、「すべて」項目が選択
（項目先頭の白丸内に黒丸が表示）されている場合は電
子ドキュメント全体を出力する設定であり、電子ドキュ
メントの一部を出力したいときは「ページ指定」項目を
選択し、項目の後方の欄に出力したいページ番号を入力
する。

【００４０】印刷部数欄では、数字を入力することで出
力部数を指定でき、複数ページを複数部出力する場合な
ど、後で順番を並べ替えなくても済むように、部単位で
印刷するように出力順番を指定することができる。

【００４１】プリンタ欄では、現在のカラープリンタ１
０の名称が表示されると共に、印刷のカラーモードを選
択するためのチェックボックス及び「プロパティ」ボタ
ンが表示されるようになっている。

【００４２】プロパティボタンを選択すると、プリンタ
のプロパティ画面（図示省略）が表示され、解像度や各
処理の詳細な出力条件が設定可能である。

【００４３】用紙欄では、用紙のサイズ、用紙トレイの
種類、用紙の種類を選択することができるようになって
おり、用紙のサイズ及び用紙の種類を選択すると、該当
する用紙トレイ１８又は２０を自動的に選択するように
なっている。

【００４４】また、用紙トレイの種類は、用紙トレイ１
８、２０及び自動から選択可能になっており、トレイの
種類１８又は２０が選択されている場合は指定されたト
レイから給紙し、自動が選択されている場合は、前述し
た用紙のサイズ及び用紙の種類の欄で選択されている用
紙トレイを自動で選択する。

【００４５】各ページ毎の設定欄の「ＯＮ」項目が選択
されている（項目先頭の白丸内に黒丸が表示されてい
る）状態では、「各ページ毎の設定」ボタンが選択可能
であり、該「各ページ毎の設定」ボタンを選択すると図
４に示すような各ページ毎の設定画面が表示される。

【００４６】各ページ毎の設定画面では、プリンタのカ
ラーモード、画像処理、解像度、紙種、用紙のサイズの
項目について各ページ毎に設定でき、各項目の図４右端
に表示されたコンボボックスを選択して表示されるプル
ダウンメニューの中から選択するようになっている。

【００４７】ここで、「各ページ毎の設定」を「ＯＮ」
とすると、「プリンタ」欄と同一の項目について、「プ
リンタ」欄で選択された内容と「各ページ毎の設定」で
選択された内容が異なる場合は、「各ページ毎の設定」
で選択された設定が優先的に採用される。例えば、「プ
リンタ」欄ではカラーモードがモノクロ設定となってい
ても、各ページ毎の設定でカラー設定を選択した場合は
カラー設定で出力される。

【００４８】また、プリンタのプロパティで面付けや両
面印刷の設定をした場合、１枚の用紙に電子ドキュメン
トの複数のページが印刷されるため、同一の用紙に印刷
されるページの設定については同一の設定とする必要が
ある。

【００４９】例えば、図５（Ａ）に示すように電子ドキ
ュメントを両面印刷で出力し、重ねて中央を綴じて
（Ｂ）に示すような冊子を作成する場合、１枚の用紙に
印刷されるページ（図５（Ｂ）のＰ１、Ｐ２、Ｐ１５、
Ｐ１６）については、用紙の設定が同一であることが必
要であり、同じ面に印刷されるページ（図５（Ｂ）のＰ
１、Ｐ１６）については、同じ出力条件である必要があ
る。

【００５０】そこで、各ページ毎の設定画面終了時に、
このような関連ページの出力条件の設定に整合性がない
場合は、エラーメッセージを表示するようにしており、
例えば１枚の用紙に印刷されるページ同士で紙種の設定
が同一の設定となっていない場合は、図６に示すように
紙種の再設定を促すエラーメッセージを表示する。

【００５１】このようにして外部出力条件指示部１３で
作成されたプリントジョブは、カラープリンタ１０に設
けられた出力条件指示部３０により変更することが可能
である。

【００５２】出力条件指示部３０によってプリントジョ
ブを変更する場合、カラープリンタ１０に設けられたモ
ニタ（図示省略）に表示されるジョブキュー（図７参
照）でジョブ内容を変更したいプリントジョブを選択
し、ツールバー５０に表示されたアイコンの中から編集
用アイコン５２を選択する。

【００５３】このとき、ＲＩＰ（Raster Image Process
or）処理停止ボタン５４を押下して、カラープリンタに
入力されたジョブのプリントを停止しておく必要があ
る。

【００５４】編集用アイコン５２を選択すると、モニタ
には図８に示されるような出力条件の作成画面が表示さ
れ、ＧＵＩ機能によりプリントジョブの内容を変更す
る。

【００５５】この出力条件の作成画面では、上記外部出
力条件指示部１３の印刷画面に加え、面付けの指示が可
能であり、両面印刷機能を使用するか否か、及び面付け
パターンを指示することができる。

【００５６】また、このプリントジョブの内容の変更
は、一旦プリント完了したジョブに対しても行うことが
できる。この場合は、ジョブキューでプリントジョブを
選択、内容変更後、ジョブキューのツールバー５０に表
示されたアイコンの中から再出力用アイコン５６を選択
することで電子ドキュメントは変更後のプリントジョブ
に基づいて出力される。

【００５７】以下に、本実施の形態の作用を説明する。

【００５８】カラープリンタ１０を使用して１６ページ
の電子ドキュメントを両面印刷で出力し、冊子を５部作
成する場合、まず、外部出力条件指示部１３のモニタに
表示された印刷画面に従い出力条件を設定してプリント
ジョブを作成する。

【００５９】プリンタ欄の「状態」をみてカラープリン
タ１２が印刷可能な状態にあることを確認し、「プロパ
ティ」を選択してＰ１とＰ１６、Ｐ２とＰ１５、…Ｐ８
とＰ９とを面付けするように設定すると共に、両面印刷
の設定をする。

【００６０】次に、印刷範囲で「すべて」を選択し、印
刷部数を「５」と指定する。

【００６１】また、各ページ毎の設定を「ＯＮ」にして
「各ページ毎の設定」を選択すると、各ページ毎の設定
処理が実行される。

【００６２】以下に、図９を参照して各ページ毎の設定
処理について説明する。図９は、本実施の形態のメイン
制御部３４が実行する各ページ毎の設定処理プログラム
の流れを示すフローチャートである。

【００６３】まず、ステップ１００で各ページ毎の設定
画面を表示し、ステップ１０２に移行してユーザーから
の次の指示を待つ。

【００６４】ステップ１０４では、ユーザーからの指示
が設定画面中に設けられた各ページのプルダウンメニュ
ーの表示を指示するものであるか否かを判定し、肯定判
定の場合はステップ１０５に移行して該当するプルダウ
ンメニューを表示した後、ステップ１０６で次の指示を
待つ。

【００６５】次のステップ１０８では、ステップ１０６
での指示がメニューの選択指示であるか否かを判定し、
肯定判定である場合は、ステップ１１０に移行して選択
内容を各ページ毎の設定画面に反映させた後、再びステ
ップ１０２に戻り、指示待ちをする。一方、ステップ１
０８で否定判定である場合は、当該プルダウンメニュー
からの選択を中断するものとみなしてステップ１１１に
移行し、プルダウンメニュー表示をクリアした後、ステ
ップ１０４に戻り、プルダウンメニュー表示を指示する
ものであるか否かを判定する。

【００６６】ステップ１０４で否定判定の場合はステッ
プ１１２に移行し、指示が「ＯＫ」選択の指示であった
か否かを判定する。否定判定である場合はステップ１１
４に移行して「キャンセル」を選択する指示であったか
否かを判定し、否定判定である場合は無効な指示であっ
たとみなしてステップ１０２に戻り、再び次の指示を待
ち、肯定判定である場合は各ページ毎の設定を中断する
ものとみなして本各ページ毎の設定処理を終了する。

【００６７】一方、ステップ１１２で肯定判定の場合
は、ステップ１１６に移行してプリンタのプロパティで
の設定を参照する。次のステップ１１８では、面付け、
両面印刷の指示がされているか否かを判定し、肯定判定
の場合はステップ１２０に移行して整合性を確認する。

【００６８】すなわち、上記面付けにより同一の面に印
刷されるページ間、及び両面印刷により同一の用紙に印
刷されるページ間で矛盾した設定がなされていないかを
判定する。

【００６９】本実施の形態では、表紙となるＰ１及びＰ
１６は厚手のコート紙を用いてカラー印刷し、Ｐ８及び
Ｐ９は写真であるためコート紙を用いてカラー印刷し、
その他は上質の普通紙を用いてモノクロ印刷する。

【００７０】この場合、Ｐ２、Ｐ１５、Ｐ７、Ｐ１０は
コート紙を用いて印刷する用紙の裏面に印刷されるの
で、コート紙を用いたモノクロ印刷となり、実際の設定
は図４に示すようになる。

【００７１】次のステップ１２２では整合性確認の結
果、整合性があったか否かを判定し、否定判定である場
合はステップ１２４に移行してエラーメッセージ（図６
参照）を表示し、ステップ１０２に戻り、再び指示待ち
を行う。

【００７２】一方、肯定判定である場合はステップ１２
６に移行して各ページ毎の設定を更新した後、ステップ
１２８に移行して当該画面表示をクリアして各ページ毎
の設定処理を終了し、印刷画面に戻る。

【００７３】ここで、印刷画面で「ＯＫ」が選択される
と、プリントジョブが完成すると共に、出力に関する指
示データとしてプリンタシステム１０へ出力する。

【００７４】プリンタシステム１０は、出力に関する指
示データを認識すると、ジョブキューにプリントジョブ
を追加すると共に、出力処理を実行する。

【００７５】ここで、出力処理は、ＲＩＰ処理停止ボタ
ン５４が押下されると出力処理を中断するようになって
おり、出力条件指示部３０によりプリントジョブの内容
を変更する場合はＲＩＰ処理停止ボタン５４を押下し
て、カラープリンタ１０に設けられたモニタに表示され
るジョブキュー（図７参照）でジョブ内容を変更したい
プリントジョブを選択し、ツールバー５０に表示された
アイコンの中から編集用アイコン５２を選択する。

【００７６】モニタに表示された出力指示の作成画面に
基づいてジョブ内容を変更した後、ジョブキューのツー
ルバー５０に表示されたアイコンの中から再出力用アイ
コン５６を選択することで、カラープリンタ１０は新た
に出力処理を実行する。

【００７７】以下に、図１０を参照して出力処理につい
て説明する。図１０は、本実施の形態のメイン制御部３
４が実行する出力処理プログラムの流れを示すフローチ
ャートである。

【００７８】まず、ステップ１３０ではデータ解析部２
６によって指示データを解析すると共に一時保存し、ス
テップ１３１に移行してＩ／Ｆ３２を介して出力する電
子ドキュメントのプリントデータを読み出す。

【００７９】次のステップ１３４では、各ページ毎の設
定が「ＯＮ」であるか否かを判定し、肯定判定である場
合はステップ１３６に移行する。ステップ１３６では、
画像処理部１４によって指示データに従って各ページの
プリントデータに画像処理を施して出力画像を生成し、
一時保存する。例えば本実施の形態のＰ１に指示データ
に従って画像処理を施すと、解像度が６００ｄｐｉでＡ
４サイズのカラー画像となる。

【００８０】次に、ステップ１３８では、印刷枚数をカ
ウントするカウンタＡ値に１を入力し（Ａ＝１）、ステ
ップ１４０に移行して、印刷機構１２の設定を指示デー
タに従って出力するページの出力条件に合わせ、ステッ
プ１４２に移行して、画像記録を開始する。

【００８１】印刷機構１２の出力条件の設定は、１枚目
のＰ１、Ｐ１６面の処理では、電子ドキュメントのプリ
ントジョブとして共通の設定である面付け及び両面印刷
の設定をし、カラーモードをカラー、解像度を６００ｄ
ｐｉ、用紙カセットをＡ３サイズのコート紙が収容され
た用紙カセット１８と設定する。

【００８２】ステップ１４２で画像が記録されると、ス
テップ１４４に移行して、両面印刷の指示がなされてい
るか否かが判定され、肯定判定の場合はステップ１４６
に移行し、両面印刷が完了したか否かを判定する。否定
判定の場合はステップ１４８に移行して、用紙の表裏を
反転した後、ステップ１４０に戻り、裏面に画像を形成
する。

【００８３】１枚目のＰ１、Ｐ１６の印刷が完了すると
用紙の表裏を反転して、カラープリンタ１２の出力条件
の設定がＰ２、Ｐ１５の出力条件に合わせてカラーモー
ドをモノクロ、解像度を４００ｄｐｉに変更後、Ｐ１、
Ｐ１６の印刷面裏面に画像記録する。

【００８４】一方、ステップ１４４で否定判定（両面印
刷指示なし）あるいはステップ１４６で肯定判定（両面
印刷完了）である場合は、ステップ１５０に移行してカ
ウンタＡ値と印刷枚数Ｎ（図５ではＮ＝４）との関係が
Ａ＜Ｎであるか否かが判定され、肯定判定の場合はまだ
プリントジョブが完了していないとみなしてステップ１
５２に移行し、カウンタ値Ａに１を加算してステップ１
４０に戻り、次の出力を行う。一方、ステップ１５０で
否定判定である場合は、ステップ１５４に移行し、プリ
ントジョブが完了したとみなしてデータ解析部２６に保
存されている指示データ及び画像処理部１４に保存され
ている出力画像をクリアして出力処理を終了する。

【００８５】また、ステップ１３４で否定判定の場合
は、ステップ１５６に移行して通常の画像記録・出力処
理を行った後、ステップ１５４に移行して指示データ及
び出力画像をクリアして出力処理を終了する。

【００８６】カラープリンタ１０によって出力された電
子ドキュメントは、人の手によって並び替えることな
く、そのまま重ねて中綴じし、冊子を作成することがで
きる。

【００８７】以上説明したように、本実施の形態のカラ
ープリンタ１０によれば、ページ単位で異なる出力条件
を含むプリントジョブが作成可能であり、データ解析部
で指示データを解析して指示された前記ページ単位で異
なる出力条件を含む指示データを記憶し、画像処理部１
４によりデータ解析部２６に記憶された指示データに従
ってページ単位で画像処理を施して出力画像を生成し、
印刷機構１２により画像処理部１４で生成された出力画
像を印刷し、出力制御部１６により印刷機構１２の出力
条件を指示データに従って切替える。

【００８８】よって、出力条件の異なるページが混在す
る１つの電子ドキュメントを容易かつ迅速に出力するこ
とができる。

【００８９】また、プリントデータの指示データに矛盾
がないかを判定し、矛盾に対して再設定を促すようにし
ており、ユーザーの設定ミスによる無駄な出力を防止で
きる。

【００９０】さらに、指示データに従って実際に画像記
録が施された様子を表示可能としており、指示内容の問
題点を実際に出力することなく発見することができ、作
業を無駄なく迅速に進めることができる。

【００９１】なお、本実施の形態では、面付け指示や両
面印刷の指定がなされている場合の出力条件指示部３０
での各ページ毎の設定において、整合性のない設定に対
してエラーメッセージを表示するものとしていたが、図
１１に示すように、同じ設定とすべきものをまとめて、
異なる出力条件が設定できないようにしてもよい。

【００９２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリントデータに当該プリントデータの出力指示に従っ
て画像処理を施して出力画像を生成し、出力指示の出力
条件に従って出力する画像記録装置において、出力条件
の異なるページが混在する１つの電子ドキュメントを容
易かつ迅速に出力することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態に係るプリンタの装置構成を示す
概略図である。

【図２】本実施の形態に係るプリンタの機能のブロック
図である。

【図３】本実施の形態に係る外部出力条件指示部のモニ
タに表示される印刷画面を示す図である。

【図４】本実施の形態に係る外部出力条件指示部のモニ
タに表示される各ページごとの設定画面を示す図であ
る。

【図５】本実施の形態の電子ドキュメントを出力して冊
子を作成するときの図であり、（Ａ）は出力した電子ド
キュメントを重ねた斜視図であり、（Ｂ）は重ねた出力
を中綴じにして冊子を作成した斜視図である。

【図６】本実施の形態に係る外部出力条件指示部のモニ
タに表示されるエラーメッセージの１例を示す図であ
る。

【図７】本実施の形態に係るカラープリンタのモニタに
表示されるジョブキューを示す図である。

【図８】本実施の形態に係るカラープリンタのモニタに
表示される出力条件の作成画面である。

【図９】本実施の形態に係る各ページ毎の設定処理プロ
グラムの流れを示すフローチャートである。

【図１０】本実施の形態に係る出力処理プログラムの流
れを示すフローチャートである。

【図１１】出力条件指示部の他の指示設定方法による各
ページ毎の設定画面を示す図である。

【符号の説明】

１０カラープリンタ（画像記録装置）１２印刷機構（画像記録手段）１４画像処理部（画像処理手段）１６出力制御部（出力制御手段）１８、２０用紙カセット２６データ解析部（保存手段）３０出力条件指示部（出力指示手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者中谷大輔神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地富士写真フイルム株式会社内Ｆターム(参考） 2C187 AE01 AF05 CC03 CD12 CD16 DB06 DB15 5B021 AA02 BB01 BB04 BB09 CC05 LG08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プリントデータに当該プリントデータの
出力指示に従って画像処理を施して出力画像を生成し、
出力指示の出力条件に従って出力する画像記録装置であ
って、ページ単位で異なる出力条件を含む出力指示が可能な出
力指示手段と、前記出力指示手段により指示された前記ページ単位で異
なる出力条件を含む出力指示を記憶する保存手段と、前記保存手段に記憶された出力指示に従って、プリント
データにページ単位で画像処理を施して、画像処理済み
プリントデータを生成する画像処理手段と、前記画像処理手段で生成された画像処理済みプリントデ
ータに基づいて、記録媒体に画像を記録する画像記録手
段と、前記画像記録手段の出力条件を前記出力指示に従って切
替える出力制御手段と、を有する画像記録装置。
【請求項２】前記出力条件が、カラーモード選択、ジ
ャギー補正処理有無、解像度設定、又は紙種選択の少な
くとも１つを含むことを特徴とする請求項１記載の画像
記録装置。
【請求項３】前記出力指示手段は、プリントデータの
出力指示に矛盾がないかを判定し、矛盾に対して再設定
を促す請求項１又は請求項２に記載の画像記録装置。
【請求項４】前記出力指示手段の指示内容に従って実
際に画像記録が施された様子を表示可能な表示手段を有
する請求項１乃至請求項３の何れかに記載の画像記録装
置。