JP2003280475A - 画像形成装置用ブレード構造、これを装着したブレード部材、及び画像形成装置用ブレード構造の製造方法 - Google Patents

画像形成装置用ブレード構造、これを装着したブレード部材、及び画像形成装置用ブレード構造の製造方法

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JP2003280475A
JP2003280475A JP2002082468A JP2002082468A JP2003280475A JP 2003280475 A JP2003280475 A JP 2003280475A JP 2002082468 A JP2002082468 A JP 2002082468A JP 2002082468 A JP2002082468 A JP 2002082468A JP 2003280475 A JP2003280475 A JP 2003280475A
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forming apparatus
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JP2002082468A
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English (en)
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Sachiko Nakajima
佐知子 中島
Yukinobu Okaura
幸伸 岡裏
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付部材に取り付け易く、生産性が高く、ブ
レードが取り付けられている取付部材の近傍である根本
箇所おいて、折れ曲がりぐせができ難くて永久歪が形成
され難く、耐久性のある画像形成装置用ブレード構造、
これを装着したブレード部材、及び画像形成装置用ブレ
ード構造の製造方法を提供する。 【解決手段】 静電転写プロセスを利用した画像形成装
置に使用する。高剛性樹脂からなる第1支持体層9の片
面全面に弾性体層12を備え、この弾性体層12を被当
接部材に当接させるブレードと、第1支持体層9の裏面
側にこれを支持する高剛性かつ高弾性材料からなる第2
支持体層10とを備える。ブレードの自由端の先端が、
第2支持体層10の自由端の先端と同等もしくはより突
出している画像形成装置用ブレード構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置用ブ
レード構造、これを装着したブレード部材、及び画像形
成装置用ブレード構造の製造方法に関し、詳しくは、普
通紙複写機、普通紙ファクシミリ、レーザービームプリ
ンター等の静電方式の画像形成装置において、現像ロー
ラにトナー層を形成したり、感光体や転写ベルト等の表
面に残存するトナーを除去したりするための画像形成装
置用ブレード構造、これを装着したブレード部材、及び
画像形成装置用ブレード構造の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電方式の画像形成装置において、トナ
ー画像を用紙などに転写した後の感光体表面に残存する
トナーを拭き取り除去するため、従来、厚さが約1〜3
mm程度のポリウレタン系の弾性体のシートから裁断し
て形成されるクリーニングブレードが使用されていた。
【0003】この弾性体クリーニングブレードは、その
幅方向の曲げ弾性を利用して感光体に弾接することによ
り、クリーニングを行うものであり、十分なクリーニン
グ能力を発揮させるために、感光体に対する所定の当接
圧を必要とする。
【0004】そこで、金属製のクリーニングブレード材
を使用する発明がなされた(例えば、特開平6−324
583号公報)が、金属製のブレード材を転写ロールに
当接させて残留トナー等を除去するようにしているた
め、ブレード材の当接箇所をエッジ部に形成する必要
上、その加工は精度の良い特殊な工程を要してコスト高
となる。しかも、金属製のブレード材を直接転写ロール
に当接させているため、ロール表面を傷つけるおそれが
あり、好ましくない。
【0005】そこで、クリーニングブレードとしては、
クリーニングを行っても感光体を傷つけ難い、ショアA
硬度が60〜90の比較的低剛性の弾性体が使用され
る。もっとも、クリーニングブレードとして必要な曲げ
弾性を付与するには、ある程度以上の厚みを必要とし、
ブレードの薄肉化には限界があり、しかも、弾性体材料
は圧縮永久歪が大きく、長期間の使用により感光体との
当接圧が低下するという問題がある。この問題を解決す
るため、高剛性の支持体と、弾性体層とからなる2層構
造のクリーニングブレードが知られている(特開平11
−219082号公報)。
【0006】しかしながら、このクリーニングブレード
は、金属板と弾性体が積層されており、支持体である金
属板を作製する工程と弾性体層を作製してこれを接着す
る工程と、支持体の上に反応硬化して弾性体を形成する
反応組成物を適用して反応硬化させる弾性体層形成工程
との2つの工程が必要であり、工程数が多くて生産効率
が悪く、生産コストは高くなる。また、クリーニングブ
レードは取付部材に固着してクリーニング部材として供
給されるが、かかる固着に際しては、感光体とクリーニ
ングブレードの適切な弾接を実現するため、適用装置、
使用するクリーニングブレードの材質などに応じて設定
される突出長さ(自由端長さ)を満足するように、取付
部材とクリーニングブレードの位置合わせをする工程も
要求される。
【0007】一方、トナー層を形成用のトナーブレード
としては、ロールと当接する箇所をHTVゴムとすると
共に、バックアップ用の支持部材にステンレス鋼の薄板
を使用する弾性ブレード材が開発された(特開平6−3
48119号公報)。
【0008】しかしながら、この弾性ブレード材はステ
ンレス鋼の薄板上にHTVゴムを熱接着させて一体化
し、その後切断機により所望の寸法に切断して製造され
るものであるため、切断に際してバリの出現を回避すべ
くHTVゴム面を上にして切断する必要があるが、切断
する際に使用する潤滑油によってHTVゴムの表面を汚
染するという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
はいずれも問題があり、のみならず長期間の使用によっ
て、ブレード全体に滑らかな弧状に均等な変形とはなり
難く、ブレードが取り付けられている取付部材の近傍で
ある根本箇所おいて、折れ曲がりぐせができ、永久歪が
形成され易いという問題があり、耐久性には未だ改善の
余地があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
有する問題点を解消し、取付部材に取り付け易く、従っ
て生産性が高く、しかもブレードが取り付けられている
取付部材の近傍である根本箇所おいて、折れ曲がりぐせ
ができ難くて永久歪が形成され難く、耐久性のある画像
形成装置用ブレード構造、これを装着したブレード部
材、及び画像形成装置用ブレード構造の製造方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は各請求項記載
の発明により達成される。すなわち、本発明に係る画像
形成装置用ブレード構造の特徴構成は、静電転写プロセ
スを利用した画像形成装置に使用するブレード構造であ
って、高剛性樹脂からなる第1支持体層の片面全面に弾
性体層を備え、この弾性体層を被当接部材に当接させる
ブレードと、前記第1支持体層の裏面側にこれを支持す
る高剛性かつ高弾性材料からなる第2支持体層とを備
え、前記ブレードの自由端の先端が、前記第2支持体層
の自由端の先端と同等もしくはより突出していることに
ある。
【0012】この構成によれば、被当接部材に当接する
のが弾性体層であるため、被当接部材を傷つけることが
なく、それでいて高剛性樹脂からなる第1支持体層の支
持により折れ曲がりぐせができ難く永久歪が形成され難
くなっていることに加えて、更に、高剛性かつ高弾性材
料からなる第2支持体層がブレードの先端より突出して
ブレードをバックアップする態様で設けられていること
により、ブレードの永久歪による経時変化が極めて少な
い、耐久性に優れて安定した画像形成装置用ブレード構
造が得られる。もっとも、第2支持体層の自由端の突出
程度は、被当接部材(例えば、現像ローラや転写ローラ
等)に触れない範囲であり、あくまで被当接部材に当接
するのはブレード、それも弾性体層であることはいうま
でもない。
【0013】このブレード自体は、大きなシート状の連
続生産可能なブレードの原反から裁断して切り出すこと
により簡便かつ低コストに製造可能であり、このブレー
ドと高剛性かつ高弾性材料からなる第2支持体層との組
み合わせは、厳密な精度を要する位置合わせを必要とす
ることがないので、組立作業が楽であり、結果的に生産
性が高いものとなる。
【0014】更に、本発明に係る画像形成装置用ブレー
ド構造の特徴構成は、静電転写プロセスを利用した画像
形成装置に使用するブレード構造であって、高剛性樹脂
からなる第1支持体層の片面全面に弾性体層を備え、こ
の弾性体層を被当接部材に当接させるブレードと、前記
第1支持体層の裏面側にこれを支持する高剛性かつ高弾
性材料からなる第2支持体層とを備え、前記ブレードの
自由端の先端が、前記第2支持体層の自由端の先端と同
等もしくはより後退していることにある。
【0015】この構成によっても、従来技術のブレード
に比べてブレードの永久歪による経時変化が少ない、耐
久性に優れて安定した画像形成装置用ブレード構造が得
られるのみならず、取付部材に取り付けて使用する場合
に、取付部材の端部からブレードに対する押圧力が、取
付部材端部と第2支持体層との当接箇所と、第2支持体
層の自由端とブレードとの当接箇所の2箇所になるの
で、結果的に、取付部材の端部からブレードに対する押
圧力を分散できて、一層耐久性に優れて安定した画像形
成装置用ブレード構造が得られることになる。この場
合、第2支持体層の先端からのブレードの先端長さは、
ブレードの厚み程度分だけ長くなっていることがより好
ましい。第2支持体層の先端に当接するブレード当接箇
所での応力集中に対して、極力強い抵抗を発揮し得て、
ブレードの耐久性を高めることになるからである。
【0016】そして、本発明に係る上記画像形成装置用
ブレード構造は、クリーニングブレード用としてのみな
らず、トナーブレード用としても使用できる。
【0017】前記弾性体層が熱可塑性エラストマー層で
あり、前記第2支持体層が金属の薄板からなることが好
ましい。
【0018】この構成によれば、熱可塑性エラストマー
が、押出機やカレンダー等を使用すること等により、容
易に支持体層に弾性体層を積層することができるので、
連続的にクリーニングブレード原反を製造し、この原反
から裁断して切り出すことにより、各ブレードとするこ
とが可能で、低コスト化を図ることができる。しかも、
第2支持体層の支持機能が高く、長期間にわたる繰り返
し使用に対しても、耐久性があって都合がよい。このよ
うな金属として、例えば、ばね鋼、ステンレス鋼、ベリ
リウム銅、りん青銅、洋白などの各種ばね用材料、非晶
質金属などを採用できる。ばね鋼の場合は、耐食性を高
めるための表面処理を施すことが好ましい。
【0019】前記画像形成装置用ブレード構造は、長さ
方向に複数の貫通孔が設けらていることが好ましい。
【0020】ブレード構造を取付部材に取付・固着する
場合、あるいは画像形成装置に直接装着する場合、自由
端長さを設定値にするための位置決め作業を容易に行う
ことができる。例えば、金属あるいは高剛性樹脂などで
作成される取付部材に突起を形成しておき、この取付部
材の突起とブレードに設けられた貫通孔を嵌合させるこ
とにより、位置決め操作を極めて容易かつ確実に行うこ
とができる。
【0021】前記ブレードが、前記第1支持体層の弾性
体層を備える面とは反対側の他方の面に、ホットメルト
接着剤層を備えた少なくとも3層からなることが好まし
い。
【0022】この構成によれば、第2支持体層との強固
な固着が容易に達成でき、ブレード構造としての剛性と
可とう性が確保され、永久歪を一層少なくすることがで
きる。つまり、第2支持体層との接着面にホットメルト
接着剤層を設けておくことにより、任意の自由端の長さ
にて第2支持体層と接着してブレード構造とすることが
可能となり、従来技術のように、接着幅に応じたテープ
状のホットメルト接着剤の準備が不要で、接着工程にお
いてホットメルト接着剤を個々のブレードもしくは支持
体層の一方に正確に位置合わせをして貼着する工程が省
略でき、位置合わせを行う部材数、回数が低減され、製
造工程が簡略化される。又、第1支持体層として樹脂を
使用しているので、金属を第1支持体層とする場合と比
較して、弾性体層と接着剤層とが積層された十分に大き
な原反を作製してこれを裁断することができ、製造工程
を簡略化できて、それだけ生産コストを低減できる。
【0023】前記ブレードが、前記第1支持体層の弾性
体層を備える面とは反対側の他方の面全面に、弾性体層
を備えた少なくとも3層からなることが好ましい。
【0024】この構成によっても、第1支持体層として
高剛性樹脂のシートもしくはフィルムを使用して、その
両面に弾性体層を設けることにより、当接時の曲げ変形
の永久歪による経時変化を一層少なくでき、安定した被
当接部材との当接圧を有するブレード構造が得られる。
【0025】そして、環境変動により歪みを生じないよ
うになっていることが好ましい。この構成によれば、使
用環境、保存環境などの環境変動における温度、湿度の
少なくとも一方、もしくは双方の変化によっても、反り
やうねり等の歪みを発生することがなく、被当接部材と
の当接において均一な線圧が達成できる。尚、環境変動
とは、複写機、プリンターの分野においては、温度10
℃、湿度15%RH(LL環境)が低温低湿度環境であ
り、温度30℃、湿度85〜90%RHを高温高湿度環
境という。
【0026】前記熱可塑性エラストマー層が、下記
(1)又は(2)の特性を有することが好ましい。
【0027】(1)tanδのピーク温度が0℃以下。
【0028】(2)0℃におけるtanδ値と50℃に
おけるtanδ値の差が0.3以下。
【0029】この熱可塑性エラストマーは使用温度領域
における弾性率の変動が小さいため、より安定した当接
圧を示すブレード構造が得られる。
【0030】又、本発明に係るブレード部材の特徴構成
は、請求項1〜3のいずれか1の画像形成装置用ブレー
ド構造が、固着機構により取付部材に機械的に取り付け
られていることにある。
【0031】この構成によれば、折れ曲がりぐせができ
難くて永久歪が形成され難く、耐久性のある画像形成装
置用ブレード構造を装着したブレード部材を提供するこ
とができ、しかも、ブレード構造が機械的に取り付けら
れているので、接着工程のみによって固着していた従来
技術に比べて、位置合わせ等に作業精度をそれほど必要
とせず、組立作業が楽となって生産性が高いものとな
る。
【0032】更に又、本発明に係る画像形成装置用ブレ
ード構造の製造方法の特徴構成は、高剛性樹脂からなる
第1支持体層の片面全面に弾性体層を備えるブレードの
前記第1支持体層の裏面側に、これを支持する金属製の
第2支持体層を有して、静電転写プロセスを利用した画
像形成装置に使用するブレード構造を製造する方法であ
って、前記第1支持体層の一方の表面に弾性体層形成原
料を流動状態にて積層し、前記弾性体層を形成してブレ
ード原反を作製する積層工程、及び前記ブレード原反を
裁断して前記ブレードを作製する裁断工程を有し、前記
弾性体が反応硬化性弾性体であり、前記積層工程が前記
反応硬化性弾性体を形成する反応組成物をニート又は溶
液にて被覆して前記弾性体層を形成してブレードを作成
し、このブレードの前記第1支持体層側に、前記ブレー
ドの自由端より同等もしくはより突出している自由端の
先端を備えた第2支持体層を重ね合わせることにある。
【0033】この構成によれば、取付部材に取り付け易
く、従って生産性が高く、しかもブレードが取り付けら
れている取付部材の近傍である根本箇所おいて、折れ曲
がりぐせができ難くて永久歪が形成され難く、耐久性の
ある画像形成装置用ブレード構造の製造方法を提供する
ことができる。
【0034】更に、本発明に係る画像形成装置用ブレー
ド構造の製造方法の特徴構成は、高剛性樹脂からなる第
1支持体層の片面全面に弾性体層を備えるブレードの前
記第1支持体層の裏面側に、これを支持する金属製の第
2支持体層を有して、静電転写プロセスを利用した画像
形成装置に使用するブレード構造を製造する方法であっ
て、前記第1支持体層の一方の表面に弾性体層形成原料
を流動状態にて積層し、前記弾性体層を形成してブレー
ド原反を作製する積層工程、及び前記ブレード原反を裁
断して前記ブレードを作製する裁断工程を有し、前記弾
性体が反応硬化性弾性体であり、前記積層工程が前記反
応硬化性弾性体を形成する反応組成物をニート又は溶液
にて被覆して前記弾性体層を形成してブレードを作成
し、このブレードの前記第1支持体層側に、前記ブレー
ドの自由端より同等もしくはより後退している自由端の
先端を備えた第2支持体層を重ね合わせることにある。
【0035】この構成によっても、取付部材に取り付け
易く、従って生産性が高く、しかもブレードが取り付け
られている取付部材の近傍である根本箇所において、折
れ曲がりぐせができ難くて永久歪が形成され難く、耐久
性のある画像形成装置用ブレード構造の製造方法を提供
することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下に詳
細に説明する。まず、第1支持体層を構成する材料は、
裁断が容易であり、薄くしても感光体との十分な当接圧
が得られるため、高剛性の樹脂材料であれば特に限定さ
れない。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイ
ロン−6等のポリアミド系樹脂、ポリカーボネート、ア
クリル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、アラミド
樹脂、その他エンジニアリングプラスチックもしくはス
ーパーエンジニアリングプラスチック材のシート、フィ
ルム等を例示できる。支持体層の厚さは、使用する素材
により、あるいは要求される特性により異なるが、一般
的には50〜500μm程度であることが好ましい。厚
過ぎると剛性が高くなり過ぎ、薄過ぎると所定の当接圧
を得ることが困難になる。
【0037】又、第1支持体としては、熱可塑性樹脂に
て構成されることが、突起を所定位置に正確に設けるこ
とができて好ましい。即ち、金型に突起を形成するキャ
ビティーを設け、例えば射出成形により取付部材を成形
すれば、かかる突起を有する取付部材が容易に製造でき
る。
【0038】第1支持体には、弾性体形成原料との接着
性を高めるための表面処理を施すことが好ましい。かか
る表面処理としては、コロナ放電処理、化学物質による
エッチング処理、プライマー処理などが好適である。特
に、ポリエステル系の接着性樹脂を0.1〜100μm
の厚さに塗布することが好ましい。
【0039】弾性体層を構成する樹脂としては、従来か
らクリーニングブレード等に使用されている樹脂を使用
することができる。具体的には、ポリエステル系エラス
トマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリウレタン
エラストマー、ポリアミドエラストマー等を例示できる
が、耐久性の点でポリウレタンエラストマーの使用が最
も好ましい。弾性体は、ショアA硬度で60〜95であ
ることが好ましく、又、その厚さは10〜800μmで
あることが好ましく、20〜500μmであることがよ
り好ましい。薄過ぎるとクリーニングブレードとしての
寿命が短くなり、厚過ぎると弾性体の圧縮永久歪の影響
が表れる。
【0040】ポリウレタンエラストマーとしては、反応
硬化性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマーのいずれでもよいが、上述したように熱
可塑性エラストマーを使用することがより好ましい。
【0041】熱可塑性ポリウレタンエラストマーとして
は、公知の熱可塑性ポリウレタンエラストマーは限定な
く使用可能であり、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリ
エステル系ポリウレタン、ポリカーボネート系ポリウレ
タン等の他にポリエーテルポリオールとポリエステルポ
リオールを併用したポリウレタンや共重合ポリオールを
使用したポリウレタン等を例示できる。ポリエーテル系
ポリウレタンの構成成分であるポリエーテルポリオール
としては、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキ
シテトラメチレンポリオール等が使用される。またポリ
エステルポリオールとしては、アジピン酸、アゼライン
酸などの脂肪族ジまたはポリカルボン酸とエチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール、スピログリコール、
1,4−シクロヘキサンジオール、等の多価アルコール
類とのポリエステルやε−カプロラクトンの開環重合体
ポリエステル等を例示できる(岩田、ポリウレタン樹脂
ハンドブック、(日刊工業新聞))。
【0042】熱可塑性ポリウレタンエラストマーとして
は、製造に際してイソシアネート基と水酸基の当量比を
1以上、好ましくは1.05〜1.20程度のイソシア
ネート過剰にて重合し、重合体中にイソシアネート基が
残存した、いわゆる不完全熱可塑タイプのポリウレタン
エラストマー、又はイソシアネート基と水酸基の当量比
を0.95〜1.0程度で重合した後、ポリイソシアネ
ート化合物を添加した未反応イソシアネート基を含有さ
せたものを使用することが好ましい。
【0043】かかる熱可塑性ポリウレタンエラストマー
は、重合体中に残存する低分子量成分が少なく、また加
工中の低分子量成分の発生を抑制することができ、感光
体などへの低分子量成分の付着による問題の発生などが
防止される。
【0044】熱可塑性エラストマー、とりわけ熱可塑性
ポリウレタンエラストマーを溶液で積層する場合には、
該熱可塑性エラストマーを溶解する適宜の有機溶剤を使
用する。かかる有機溶剤としては、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の
アミド類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類、酢酸n−ブチル等のエステル類、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素を例示できる。これらに加え
て、貧溶媒であるアルコール類、脂肪族または脂環式炭
化水素類を併用することも好適な態様である。
【0045】溶液状態の原料を使用して弾性体層を形成
する方法としては、公知のコーターを使用することが可
能であり、ロールコーター、ドクターブレード、コンマ
コーター等が好適な被覆装置として例示できる。
【0046】又、反応硬化性ポリウレタンエラストマー
も、上記のポリウレタンエラストマー原料をいわゆるワ
ンショット法、プレポリマー法、セミプレポリマー法な
どに使用される反応組成物として溶液状態で支持部材に
被覆し、乾燥、硬化させて弾性体層を形成する。使用す
る溶剤は、熱可塑性エラストマーの溶剤として例示した
ものから選択使用する。反応硬化性ポリウレタンエラス
トマーの場合も、重合反応におけるイソシアネート基/
水酸基(活性水素基)の当量比は、0.95〜1.20
程度であることが好ましい。
【0047】弾性体層を構成する材料には、必要に応じ
て充填剤を添加することは好適な態様である。添加剤は
用途・目的に応じて適宜選択され、例えば下記に示すよ
うな添加剤を例示することができる。導電性材料:カー
ボンブラック(ケッチェンブラック、アセチレンブラッ
ク、HAFカーボン等)、導電性酸化チタン、ITO、
グラファイト、過塩素酸リチウム、チオシアン酸アンモ
ニウム等。
【0048】潤滑性材料:ポリ四フッ化エチレン、窒化
ホウ素、グラファイト、二硫化モリブデン、ポリジメチ
ルシロキサン等のシリコン化合物など。
【0049】その他:酸化防止剤、着色剤など。
【0050】これら添加剤は、単独で使用してもよく、
2種以上併用してもよい。又、上記添加剤中、弾性体層
構成材料に溶解しない粉末状の添加剤は、溶剤系の弾性
体層形成原料もしくはニートの熱可塑性弾性体に添加す
ると、粉末状材料の添加による弾性体層形成原料の粘度
上昇による積層工程上の問題を生じることが少なくて好
ましい。
【0051】次に、本実施形態に係るブレード部材の一
例であるクリーニングブレード部材を、図面を参照して
説明する。図1は、ブレード構造を取付部材に固着した
クリーニングブレード部材3の構造を示す。図1(a)
は斜視構造、(b)は平面構造、(c)は(b)におけ
るX−X断面構造である。このクリーニングブレード部
材3は、クリーニングブレード構造1、取付部材5が自
由端長さLを形成するように接着剤層14を介して固着
されており、クリーニングブレード構造1は、第1支持
体層9と、その片面全面に形成された弾性体層12と、
第2支持体層10とから構成されている。もっとも、接
着剤層14は必ずしも必要ではなく、次に説明する機械
的接合のみでもよいが、接着剤層14を設けると取付部
材5への固着を強化できて好ましい。
【0052】クリーニングブレード構造1には、長手方
向に4個の貫通孔7が設けられており、一方、取付部材
5には円柱状の突起5aが形成されている。突起5aと
貫通孔7を嵌合させることにより、自由端長さLが容易
に設定可能となる。この例で貫通孔7は、クリーニング
ブレード構造1の長さ方向に直線的に等間隔で配置され
ているが、これに限定されるものではない。少なくとも
長さ方向に複数設けられていれば等間隔でなくてもよ
く、さらに幅方向に並ぶように配設された貫通孔があっ
てもよい。
【0053】取付部材5のクリーニングブレード構造1
装着面には突起5aが設けられており、クリーニングブ
レード1の貫通孔に嵌合している。かかる嵌合により、
クリーニングブレード構造1と取付部材5の固着時にお
ける自由端長さLを容易に設定値とすることができ、し
かも、クリーニングブレード構造1と取付部材5のずり
応力による位置ズレを防止する効果が得られる。
【0054】次に、ブレード構造の製造方法について説
明する。
【0055】図3は、Tダイを使用したクリーニングブ
レード原反の製造方法例を示す。熱可塑性エラストマー
を押し出す押出機31にはTダイ33が装着されてい
る。第1支持体9は、ロール35によりTダイ33の溶
融樹脂吐出孔近傍に供給され、押出機31にて溶融され
た熱可塑性エラストマーがTダイ33より第1支持体9
上に吐出・積層され、弾性体層12が形成されて2層の
クリーニングブレード原反が製造される。
【0056】この工程により、クリーニングブレード原
反が製造され、これを所定サイズに裁断することによっ
てクリーニングブレードが得られる。裁断方法は特に限
定されるものではなく、回転または非回転の切断刃によ
る切断、トムソン刃やプレス金型などを使用した打ち抜
き裁断、レーザー光による裁断などが例示される。
【0057】裁断工程は、クリーニングブレード原反製
造工程とは別個に設けてもよく、原反製造工程に続けて
スリッターを設け、クリーニングブレードの所定幅のリ
ボン状の製品とし、これを所定長さに切断する工程とし
てもよい。
【0058】最終的に、クリーニングブレードの第1支
持体層側に、このクリーニングブレードの自由端より同
等もしくは、より突出あるいは後退している自由端の先
端を備えた第2支持体層を重ね合わせることにより、ク
リーニングブレード構造を製造することができる。
【0059】このようにして得られたクリーニングブレ
ード構造は、クリーニングブレード部材に機械的、ある
いはこれに接着剤層を介することにより容易に取り付け
ることができる。
【0060】
【実施例】以下、具体的に行った実施例について説明す
る。
【0061】(実施例1)Tダイを備えた押出機を使用
し、易接着性樹脂層を有する幅1m、厚さ250μmの
ポリエステルフィルム(コスモシャインA4300、東
洋紡績(株)製)を供給しつつ、その表面に熱可塑性ポ
リウレタンエラストマーであるミラクトランAH9P1
015(日本ミラクトラン社製)を前記Tダイより溶融
状態で押出しつつ圧着・積層し、厚さ200μmの熱可
塑性エラストマー層を形成して巻き取り、クリーニング
ブレード原反を得た。このクリーニングブレード原反の
連続生産における製造速度は、ライン速度にて1800
2 /hであり、効率的な生産が可能であった。又、P
ETフィルムの厚さ1に対する熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマー層の厚さは、0.80であった。
【0062】このようにして得られたブレードの裏面側
(第1支持体層であるPETフィルム側)に、ステンレ
ス鋼(SUS304)製の第2支持体層の先端を0.5
mmだけブレードの先端より突出させて重ね合わせ、図
1に示すように取付部材に取り付けた。ステンレス鋼製
第2支持体層の厚さは、0.1mmである。
【0063】このブレード部材をクリーニングブレード
部材として、感光体相当の回転ドラムを有する試験機に
線圧0.5N/cmとなるように当接・装着し、回転ド
ラムを7日間連続回転駆動させた後のブレード形状の変
化を調べた。
【0064】(実施例2)実施例1と同様にしてブレー
ド構造を作成したが、ステンレス鋼製第2支持体層の先
端をブレードにの先端に対して1mm後退させた点が、
実施例1と異なり、他は実施例1と同じとした。
【0065】(比較例1)実施例1、2と異なり、第2
支持体層を重ね合わることなく、取付部材に取り付けて
ブレード部材とし、他は実施例1と同じとした。
【0066】上記各実施例、比較例について、7日後の
食い込み量(線圧除去後の変化量)、へたり(変化率)
の程度を測定した結果を表1に示す。測定時の雰囲気条
件は、温度20℃であり、相対湿度50%であった。
【0067】
【表1】 表1に示すように、実施例1、2はいずれも、比較例に
比べてへたりが少なく、高い耐久性を示すことが分か
る。
【0068】〔別実施の形態〕 (1)図2には、図1とは異なった断面形状を有する取
付部材6を使用したクリーニングブレード部材13を示
す。このクリーニングブレード部材13は、取付部材6
に設けられた突起がクリーニングブレード構造1の厚さ
よりも高く形成されて、この突起をクリーニングブレー
ド構造1の貫通孔7に挿通した後、突起先端をかしめる
ことにより係止部15を形成して構成されている。
【0069】このかしめにより、クリーニングブレード
構造1と取付部材6とが、より強固に固着される。この
場合、取付部材6は金属製でもよいが、熱可塑性樹脂製
であると、かしめが容易に行え、係止部15を一定形状
に形成できて好ましい。
【0070】(2)図4(a),(b)には、図1の
(a),(c)と同様な態様で、別実施形態の画像形成
装置用ブレード構造を示す。このブレード構造は、図1
のものと比べて、クリーニングブレード構造1の自由端
の先端が、第2支持体層10の自由端の先端より後退し
ている点に特徴を有する。この構造によっても、従来技
術のブレードに比べてブレードの永久歪による経時変化
が少ない、耐久性に優れて安定した画像形成装置用ブレ
ード構造が得られる。この実施形態に係るブレード構造
1は、図1のものに比べて、取付部材5に取り付けて使
用す場合に、取付部材5の端部からブレード9、12に
対する押圧力が、取付部材端部5bと第2支持体層10
との当接箇所と、第2支持体層10の自由端先端10a
とブレードとの当接箇所の2箇所になるので、結果的
に、取付部材の端部からブレードに対する押圧力を分散
できるという利点がある。
【0071】そして、第2支持体層の先端からのブレー
ドの先端長さは、ブレードの厚み程度分だけ短くなって
いることがより好ましい。第2支持体層の先端に当接す
るブレード当接箇所での応力集中に対して、極力強い抵
抗を発揮し得て、ブレードの耐久性を高めることになる
からである。
【0072】(3)クリーニングブレード構造1は、図
1(a)に示したように、第1支持体層9の片面全面に
弾性体層12を設けると共に、他の面にホットメルト接
着剤層を設けて、第1支持体層9と第2支持体層10と
の結合をより強固に結合するようにしてもよい。
【0073】ホットメルト接着剤層構成材料としては、
支持部材構成材料との接着性、弾性体層構成材料との接
着性を考慮して選択して使用される。ホットメルト接着
剤を構成する樹脂の具体例としては、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、EVA樹
脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。
【0074】弾性体構成樹脂、接着剤構成樹脂のそれぞ
れの溶融温度(軟化温度)の関係は、第2支持部材に接
着した時に弾性体層が変形しないように、弾性体構成樹
脂>接着剤構成樹脂の関係を充たすことが好ましい。
【0075】(4)更に、別実施形態として、図5
(a),(b)に、複数の貫通孔を有するトナー(規
制)ブレード構造を、取付部材の一例である熱可塑性樹
脂製のハウジングに高剛性挟持部材を使用して固定する
方法を示す。ハウジング51の取付部には、突起11が
形成されている。高剛性挟持部材53もトナーブレード
構造1と同様に突起11に対応した貫通孔7を有してい
る。トナーブレード構造1は、複数形成された貫通孔7
をハウジング51の突起11に嵌合させ、さらに高剛性
挟持部材53を嵌合した後に、突起11の先端部を溶融
してかしめることにより固定される(図5(b))。
【0076】(5)図6に、複数の貫通孔を有するトナ
ーブレード構造を、取付部材の一例であるハウジング5
1に高剛性挟持部材53を使用して固定する、更に別実
施態様を示す。ハウジング51の取付部には、位置合わ
せ用突起11が2個形成されている。高剛性挟持部材5
3もトナーブレード構造1と同様に、突起11に対応し
た貫通孔7を有している。トナーブレード構造1と高剛
性挟持部材53には、位置合わせ用の貫通孔7aとビス
止め用の貫通孔7が、夫々設けられている。
【0077】ハウジング51の位置合わせ用突起11に
トナーブレード構造1を嵌合させ、高剛性挟持部材53
を嵌合した後に、残りの貫通孔7を使用してビス止めす
ることにより、トナーブレード構造1がハウジング51
に固定される(図6(b))。ビスは、ハウジングに直
接形成したビス孔に固定してもよく、またナットを使用
して固定してもよい。
【0078】ハウジングに直接固定することにより、図
2に示した場合と比較して、ホルダーと称される取付部
材が不要となり、部材数が低減されると共に組み付け工
数も低減可能となり、低コスト化が図れる。また高剛性
挟持部材の使用により、図2に示した場合より、固定後
のトナーブレード構造の取付寸法精度が向上する。
【0079】トナーブレード構造の貫通孔7のうち、位
置合わせ用突起に嵌合する位置合わせ用の貫通孔7a
は、ビス止め用貫通孔7より寸法精度を高くし、位置合
わせ用の突起とのクリアランスを小さく形成することが
好ましい。また位置合わせ用の貫通孔7aの1個は、ト
ナーブレード構造の自由端長さを決定する方向(幅方
向)に寸法精度が高く、長手方向に延びた長孔形であ
る。かかる構成とすることにより、温度変化によりトナ
ーブレード構造が熱膨張あるい熱収縮した場合でも、精
度よく固定可能である。なお、ビス止め用貫通孔7は、
長手方向に長楕円形または長孔形であってもよい。
【0080】高剛性挟持部材53は、鉄、アルミニウ
ム、ステンレス、真鍮などの金属や、支持体層構成材料
として示した高剛性の熱可塑製樹脂などから形成され
る。又、高剛性挟持部材53には、取付部材の突起11
に対応した孔、溝などが設けられる。
【0081】(6)熱可塑性エラストマー、特に熱可塑
性ポリウレタンエラストマーは、市販品を使用してもよ
く、市販品中から、tanδのピーク温度が0℃以下、
0℃におけるtanδ値と50℃におけるtanδ値の
差が0.3以下の少なくとも一方を充たす熱可塑性エラ
ストマーを選択して使用してもよい。この熱可塑性エラ
ストマーは、使用温度領域における弾性率の変動が小さ
いため、より安定した当接圧を示すブレード構造が得ら
れて都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレード構造を使用したブレード部材
の例を示す図
【図2】図1の実施形態の変形例に係るクリーニング部
材を示す断面図
【図3】クリーニングブレード原反の製造工程の例を示
す概略構成図
【図4】別実施形態のクリーニング部材を示す図
【図5】更に別実施形態の取付部材に取り付けたブレー
ド構造を示す図
【図6】更に別実施形態の取付部材に取り付けたブレー
ド構造を示す図
【符号の説明】
1 ブレード構造 5、6 取付部材 9 第1支持体層 10 第2支持体層 12 弾性体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AD13 AD23 2H134 GA01 GA06 GA10 HD01 HD19 HD20 KD02 KD04 KD12 KD13 KE02 KE03 KE07 KE09 KH10 KH15 2H171 FA07 FA30 GA15 GA25 PA06 PA14 PA17 QB35 QC22 QC24 QC25 TA03 UA02 UA03 UA06 UA07 UA12 UA22 XA06 XA14 XA15 2H200 FA09 FA13 FA19 JB06 JB42 JC03 JC12 LB02 LB09 LB13 LB35 LC08 LC10 MA01 MA02 MA04 MA11 MA14 MA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電転写プロセスを利用した画像形成装
    置に使用するブレード構造であって、高剛性樹脂からな
    る第1支持体層の片面全面に弾性体層を備え、この弾性
    体層を被当接部材に当接させるブレードと、前記第1支
    持体層の裏面側にこれを支持する高剛性かつ高弾性材料
    からなる第2支持体層とを備え、前記ブレードの自由端
    の先端が、前記第2支持体層の自由端の先端と同等もし
    くはより突出していることを特徴とする画像形成装置用
    ブレード構造。
  2. 【請求項2】 静電転写プロセスを利用した画像形成装
    置に使用するブレード構造であって、高剛性樹脂からな
    る第1支持体層の片面全面に弾性体層を備え、この弾性
    体層を被当接部材に当接させるブレードと、前記第1支
    持体層の裏面側にこれを支持する高剛性かつ高弾性材料
    からなる第2支持体層とを備え、前記ブレードの自由端
    の先端が、前記第2支持体層の自由端の先端と同等もし
    くはより後退していることを特徴とする画像形成装置用
    ブレード構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性体層が熱可塑性エラストマー層
    であり、前記第2支持体層が金属の薄板からなる請求項
    1又は2の画像形成装置用ブレード構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1の画像形成装
    置用ブレード構造が、固着機構により取付部材に機械的
    に取り付けられているブレード部材。
  5. 【請求項5】 高剛性樹脂からなる第1支持体層の片面
    全面に弾性体層を備えるブレードの前記第1支持体層の
    裏面側に、これを支持する金属製の第2支持体層を有し
    て、静電転写プロセスを利用した画像形成装置に使用す
    るブレード構造の製造方法であって、 前記第1支持体層の一方の表面に弾性体層形成原料を流
    動状態にて積層し、前記弾性体層を形成してブレード原
    反を作製する積層工程、及び前記ブレード原反を裁断し
    て前記ブレードを作製する裁断工程を有し、 前記弾性体が反応硬化性弾性体であり、前記積層工程が
    前記反応硬化性弾性体を形成する反応組成物をニート又
    は溶液にて被覆して前記弾性体層を形成してブレードを
    作成し、 このブレードの前記第1支持体層側に、前記ブレードの
    自由端より同等もしくはより突出している自由端の先端
    を備えた第2支持体層を重ね合わせる、 ことを特徴とする画像形成装置用ブレード構造の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 高剛性樹脂からなる第1支持体層の片面
    全面に弾性体層を備えるブレードの前記第1支持体層の
    裏面側に、これを支持する金属製の第2支持体層を有し
    て、静電転写プロセスを利用した画像形成装置に使用す
    るブレード構造の製造方法であって、 前記第1支持体層の一方の表面に弾性体層形成原料を流
    動状態にて積層し、前記弾性体層を形成してブレード原
    反を作製する積層工程、及び前記ブレード原反を裁断し
    て前記ブレードを作製する裁断工程を有し、 前記弾性体が反応硬化性弾性体であり、前記積層工程が
    前記反応硬化性弾性体を形成する反応組成物をニート又
    は溶液にて被覆して前記弾性体層を形成してブレードを
    作成し、 このブレードの前記第1支持体層側に、前記ブレードの
    自由端より同等もしくはより後退している自由端の先端
    を備えた第2支持体層を重ね合わせる、 ことを特徴とする画像形成装置用ブレード構造の製造方
    法。
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