JP2003278963A - マーキング治具、寸法確認治具およびフレアレス式管継手の締め付け方法 - Google Patents

マーキング治具、寸法確認治具およびフレアレス式管継手の締め付け方法

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JP2003278963A JP2002085917A JP2002085917A JP2003278963A JP 2003278963 A JP2003278963 A JP 2003278963A JP 2002085917 A JP2002085917 A JP 2002085917A JP 2002085917 A JP2002085917 A JP 2002085917A JP 2003278963 A JP2003278963 A JP 2003278963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適
正化することが可能な、マーキング治具の提供を目的と
する。 【解決手段】 フレアレス式管継手によって接続するチ
ューブ5を挿入する穴部12と、チューブ5の先端と穴
部12の底面13との当接を外部から確認可能な窓部1
4とを有し、チューブ5の外面における一定位置にマー
クを記入するためのスリット部16を、記入されたマー
クの少なくとも外側端部が、フレアレス式管継手の袋ナ
ットを適正締め込み量の下限値で締め込んだ場合に、そ
の袋ナットの外側に位置するように形成して、袋ナット
に対するマークの相対位置を確認することにより、袋ナ
ットの締め込み量を把握可能とする構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレアレス式管継
手の締め込み量を適正化するための、フレアレス式管継
手によって接続するチューブに対するマーキング治具、
フレアレス式管継手各部の寸法確認治具、およびフレア
レス式管継手の締め付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力、原子力発電所等では、ステンレス
鋼製や樹脂製の計装配管(チューブ)を接続するため、
フレアレス式管継手(圧縮継手)が利用されている。図
2にフレアレス式管継手の説明図を示す。フレアレス式
管継手1は、ニップル30、袋ナット40およびスリー
ブ50で構成される。なおスリーブ50は、フロントス
リーブ52およびバックスリーブ56で構成されてい
る。
【0003】フレアレス式管継手によるチューブの接続
は、以下のようにして行う。まず、チューブ5の外面に
袋ナット40およびスリーブ50を装着する。次に、チ
ューブ5の先端をニップル30の大径部32から挿入し
て、小径部31の端面に突き当てる。そして、袋ナット
40をニップル30に締め込む。すると、フロントスリ
ーブ52がニップル先端のテーパ面38に圧着され、当
該部分がシールされる。これに伴って、スリーブ50
が、袋ナット40およびニップル30先端のテーパ面3
8に押されて縮径され、チューブ5の外面に食い込んで
当該部分がシールされるとともに、チューブ5がフレア
レス式管継手1に固定される。
【0004】ここで、ニップルに対する袋ナットの締め
付け量が少なすぎると、チューブのシールおよび固定が
確保できなくなり、逆に締め付け量が多すぎると、フロ
ントスリーブまたはチューブが局部的に変形してシール
が確保できなくなる。したがって、袋ナットの締め込み
量を適正化する必要がある。そこで、次のような方法で
袋ナットの締め込みを行っている。まず作業者が手で袋
ナットを締め込み、回らなくなった位置で袋ナットから
ニップルにかけてマークを記入する。そして、ニップル
側のマークに対して、袋ナット側のマークが所定の角度
に位置するまで、工具を使用して袋ナットを締め込んで
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術に係
るフレアレス式管継手の締め付け方法では、ニップル側
のマークに対して、袋ナット側のマークを1回転以上さ
せる場合には、締め込み中に現在の締め込み量がわから
なくなる場合があり、また締め込み後にも適正範囲内に
締め込まれているか確認することができないという問題
がある。これにより締め込み不足が生じた場合には、チ
ューブの流体がフレアレス式管継手から漏出したり、チ
ューブが管継手から抜け出たりするトラブルが発生する
おそれがある。
【0006】一方、ニップルにおける小径部端面までチ
ューブ先端を挿入することなく袋ナットを締め込んだ場
合には、チューブの先端に近い位置でスリーブが固定さ
れることになる。ところが、スリーブからチューブ先端
までの長さが短い場合には、フレアレス式管継手の締め
付け後にチューブを引くと、チューブが管継手から簡単
に抜け出てしまうという問題がある。
【0007】本発明は上記問題点に着目し、フレアレス
式管継手における袋ナットの締め込み量を定量的に把握
して適正化することが可能な、マーキング治具、寸法確
認治具およびフレアレス式管継手の締め付け方法の提供
を目的とする。また、スリーブからチューブ先端までの
長さの適否を確認することが可能な、寸法確認治具およ
びフレアレス式管継手の締め付け方法の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明に係るマーキング治具は、フレアレ
ス式管継手によって接続するチューブを挿入する穴部
と、前記チューブの先端と前記穴部の底面との当接を外
部から確認可能な窓部とを有し、前記チューブの外面に
おける一定位置にマークを記入するための開口部を、記
入された前記マークの少なくとも外側端部が、フレアレ
ス式管継手の袋ナットを適正締め込み量の下限値で締め
込んだ場合に前記袋ナットの外側に位置するように形成
して、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置を確
認することにより、前記袋ナットの締め込み量を把握可
能とする構成とした。
【0009】これにより、チューブ外面の一定位置への
マークの記入を、簡単かつ確実に行うことができる。そ
して、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置によ
り、袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適正化す
ることが可能となる。
【0010】一方、請求項2の発明に係る寸法確認治具
は、締め込み量の適正範囲で締め込んだフレアレス式管
継手の袋ナットの端面から、前記フレアレス式管継手に
より接続されるチューブの外面に記入されたマークまで
の距離を、矩形平板の一角を構成する2辺のうち一方の
辺からの距離として、他方の辺に沿って表示した、前記
袋ナットの締め込み量確認部と、前記矩形平板の一辺
に、前記一辺と平行な底辺を有する切り欠きを形成し
て、前記矩形平板の一辺から前記切り欠きの底辺までの
深さを、前記チューブに固定された前記フレアレス式管
継手のスリーブ先端から、前記チューブ先端までの長さ
の下限値と同一に形成した、前記スリーブの位置確認部
と、を有する構成とした。
【0011】これにより、袋ナットの締め込み量を定量
的に把握して適正化することが可能となる。また、スリ
ーブからチューブ先端までの長さの適否を確認すること
が可能となる。加えて、これらを簡単かつ確実に行うこ
とができる。
【0012】一方、請求項3の発明に係るフレアレス式
管継手の締め付け方法は、フレアレス式管継手によって
接続するチューブを、請求項1に記載のマーキング治具
の穴部に挿入する工程と、前記マーキング治具の窓部を
通して、前記チューブの先端が前記穴部の底面に当接し
たことを確認する工程と、前記マーキング治具の開口部
を介して、前記チューブの外面上にマークを記入する工
程と、前記フレアレス式管継手の予備締めを行う工程
と、前記フレアレス式管継手における袋ナットの締め込
み量の適正範囲を表示した寸法確認治具を使用して、前
記袋ナットに対する前記マークの相対位置が前記適正範
囲内にあるか確認する工程と、前記袋ナットを取り外し
て、前記フレアレス式管継手のスリーブが固定された前
記チューブを取り出す工程と、前記スリーブからチュー
ブの先端までの長さの下限値を表示した前記寸法確認治
具を使用して、前記スリーブから前記チューブの先端ま
での長さが前記下限値以上であるか確認する工程と、前
記フレアレス式管継手の本締めを行う工程と、を順次行
う構成とした。
【0013】これにより、前記袋ナットの締め込み量を
定量的に把握して適正化することが可能となる。また、
前記スリーブからチューブの先端までの長さの適否を確
認することが可能となる。加えて、これらを簡単かつ確
実に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るフレアレス式管継手
の締め込み量適正化治具およびその方法の好ましい実施
の形態を、添付図面を用いて詳細に説明する。なお以下
に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】図2にフレアレス式管継手の説明図を示
す。同図(1)は分解図であり、同図(2)は組立図で
ある。フレアレス式管継手(圧縮継手)1は、ニップル
30、袋ナット40およびスリーブ50で構成される。
なお、スリーブ50は、フロントスリーブ52およびバ
ックスリーブ56で構成されている。そして、チューブ
5の外面に袋ナット40およびスリーブ50を装着し、
チューブ5の先端をニップル30に挿入し、袋ナット4
0をニップル30に締め込む。すると、フロントスリー
ブ52がニップル先端のテーパ面38に圧着され、当該
部分がシールされる。これに伴って、スリーブ50が、
袋ナット40およびニップル30先端のテーパ面38に
押されて縮径され、チューブ5の外面に食い込んで当該
部分がシールされるとともに、チューブ5がフレアレス
式管継手1に固定される。
【0016】一方、上述した袋ナットの締め込み量を適
正化するため、チューブの外面にマークを記入するマー
キング治具を形成する。図1にマーキング治具の説明図
を示す。同図(1)は斜視図であり、同図(2)はA−
A線における側面断面図である。マーキング治具10に
は、フレアレス式管継手によって接続しようとするチュ
ーブ5を挿入可能な、穴部12を形成する。また、チュ
ーブ5の先端と穴部12の底面13との当接を外部から
確認可能とするために、窓部14を形成する。窓部14
は、その一辺を穴部の底面13に一致させて開口する。
これにより、チューブ5の先端と穴部の底面13との当
接を、軸直角方向から正確に視認することができる。
【0017】さらに、チューブの外面における一定位置
にマークを記入するための開口部を形成する。開口部と
して、穴部の底面13から軸方向に一定距離を隔てて、
周方向に延びるスリット部16を形成する。スリット部
16は、チューブ5外面の一定位置にライン状のマーク
を記入するためのテンプレートとなるものである。スリ
ット部16の開口位置は、記入されたマークの少なくと
も外側端部が、適正締め込み量の下限値で締め込んだ袋
ナットの外側に出るような位置とする。これにより、袋
ナットの締め込み量がその適正範囲内にあれば、マーク
の少なくとも外側端部が常に袋ナットの外側に出ること
になり、袋ナットの締め込み量を定量的に把握すること
ができる。
【0018】一方、フレアレス式管継手における各部の
寸法が適正範囲内にあるかを確認するための寸法確認治
具を形成する。図3に寸法確認治具の平面図を示す。寸
法確認治具20は、金属等の矩形平板により形成する。
【0019】寸法確認治具20には、袋ナットの締め込
み量確認部24を形成する。具体的には、当該矩形平板
の一角に、当該角を構成する2辺のうち一方の辺(側
辺)20bと平行な2本のけがき線21,22を、他方
の辺(下辺)20aと交わるように下辺20aに沿って
記入する。そのうち、側辺20bからの距離が短い第1
けがき線21は、袋ナットの適正締め込み量の下限を表
すものである。したがって、側辺20bから第1けがき
線21までの距離が、適正締め込み量の下限値で締め込
んだ袋ナットの端面からマークの外側端部までの距離と
等しくなるように、第1けがき線21を記入する。ま
た、側辺20bからの距離が長い第2けがき線22は、
袋ナットの適正締め込み量の上限を表すものである。し
たがって、側辺20bから第2けがき線22までの距離
が、適正締め込み量の上限値で締め込んだ袋ナットの端
面からマークの外側端部までの距離と等しくなるよう
に、第2けがき線22を記入する。
【0020】一例として、チューブの外面に幅2mmの
マークを記入する場合について説明する。なお、マーク
の記入位置は、適正締め込み量の下限値で締め込んだ袋
ナットの端面から、マークの外側端部までの距離が1m
mとなる位置とする。この場合、マーキング治具の当該
位置に幅2mmのスリット部を形成する。また、寸法確
認治具における第1けがき線は、側辺から1mmの位置
に形成する。さらに、適正締め込み量の上限値で締め込
んだ袋ナットの端面から、マークの外側端部までの距離
が2mmとなる場合には、寸法確認治具における第2け
がき線は、側辺から2mmの位置に形成する。
【0021】また寸法確認治具20には、チューブの位
置確認部28を形成する。具体的には、寸法確認治具の
下辺20aに、下辺20aと平行な底辺26を有する切
り欠き25を形成する。この切り欠きは、チューブ外面
に圧着されたフロントスリーブからチューブ先端までの
長さが下限値以上であるか確認するものである。そこ
で、切り欠き25の深さ、すなわち寸法確認治具の下辺
20aから切り欠きの底辺26までの距離は、上述した
下限値に一致させる。
【0022】なお、寸法確認治具20の一角に設けた貫
通孔29と、上述したマーキング治具に設けた貫通孔1
9(図1参照)とを、連結紐等を介して連結しておくの
が好ましい。マーキング治具および寸法確認治具は、特
定サイズのフレアレス式管継手に対して一対で使用する
ものであるから、両者を連結しておくことにより、袋ナ
ットの締め込み量の適正化およびその確認を誤りなく正
確に行うことができる。
【0023】次に、上述したマーキング治具および寸法
確認治具を使用して、フレアレス式管継手によりチュー
ブを接続する方法について説明する。最初に、チューブ
外面にマーキングを行う。まず、図1(2)に示すよう
に、フレアレス式管継手に接続するチューブ5の先端
を、マーキング治具10の穴部12に挿入する。なお、
窓部14を通して、チューブ5の先端と穴部12の底面
との当接を確認する。そして、スリット部16を介し
て、チューブ5の外面上にマークを記入する。マークの
記入はマジックペン等により行う。
【0024】次に、フレアレス式管継手の予備締めを行
う。予備締め工程では、スリーブを縮径してチューブの
外面に食い込ませる作業を行う。まず、予備締め用のニ
ップル30をバイス(万力)等に固定する。次に、図2
に示すように、チューブ5の外面に、袋ナット40、バ
ックスリーブ56およびフロントスリーブ52を順に配
置する。さらに、チューブ5の先端を、予備締め用ニッ
プル30の大径部32から挿入して、小径部31の端面
に突き当てる。そして、フロントスリーブ52をニップ
ル先端部のテーパ面38に押し当てつつ、チューブ5外
面の袋ナット40をニップルに螺合させる。すると、フ
ロントスリーブ52およびバックスリーブ56がニップ
ル30先端のテーパ面38に押されて縮径され、チュー
ブ5の外面に食い込んで固定される。
【0025】袋ナットの締め込み手順としては、従来技
術と同様に、最初は作業者の手で袋ナットを締め込む。
そして、回らなくなった位置で袋ナットからニップルに
かけてマークを記入する。次に、ニップルのマーキング
に対して、袋ナットのマーキングが所定の角度に位置す
るまで、工具を使用して袋ナットを締め込む。なお、ニ
ップルのマーキングに対して袋ナットのマーキングを1
回転以上させる場合に、途中で現在の締め込み量がわか
らなくなったら、次述する方法で締め込み量の確認を行
えばよい。
【0026】次に、予備締め後の寸法確認を行う。ま
ず、袋ナットの締め込み量の確認を行う。具体的には、
図4(1)に示すように、寸法確認治具20における袋
ナットの締め込み量確認部24を使用して、その側辺2
0bを袋ナットの端面に沿って配置するとともに、下辺
20aをチューブ5の外面に沿って配置する。そして、
袋ナット40の端面に対するマークの外側端部6の相対
位置L1を、目視で確認する。マークの外側端部6が、
寸法確認治具に記入された第1けがき線21および第2
けがき線23の間に位置する場合には、袋ナットの締め
込み量は適正範囲内であり、フロントスリーブに対する
チューブの固定およびシールが適正に行われていること
になる。
【0027】なお、固定されたフロントスリーブからチ
ューブ先端までの長さが短い場合には、フレアレス式管
継手からチューブが簡単に抜け出てしまう場合がある。
そこで、フロントスリーブからチューブ先端までの寸法
確認を行う。具体的には、まず予備締め用ニップルから
袋ナットを取り外し、フロントスリーブが固定されたチ
ューブを引き出す。次に、図4(2)に示すように、寸
法確認治具20におけるスリーブの位置確認部28を使
用して、切り欠き25の底辺26を、チューブ5の先端
に突き当てる。そして、寸法確認治具20の下辺20b
に対するフロントスリーブ52先端の相対位置L2を、
目視で確認する。フロントスリーブ52の先端が、寸法
確認治具20の下辺20bより外側に位置する場合に
は、フロントスリーブ52からチューブ5先端までの距
離は下限値以上であり、本締め後のフレアレス式管継手
からチューブが抜け出ることはない。
【0028】次に、フレアレス式管継手の本締めを行
う。まず、図2に示す本締め用のニップル30の他方端
部39を、チューブ5の接続先である装置等に螺合させ
る。次に、予備締め後のチューブ5を本締め用ニップル
30の大径部32に挿入する。そして、袋ナット40を
ニップル30に螺合させる。最初は作業者の手で袋ナッ
トを締め込む。なお、予備締めによりフロントスリーブ
52は縮径されているので、予備締めの最終位置まで袋
ナット40を手で締め込むことができる。袋ナットが回
らなくなったら、工具を使用して少しだけ増し締めす
る。すると、フロントスリーブ52がニップルのテーパ
面38に圧着されて、当該部分がシールされる。
【0029】次に、本締め後の寸法確認を行う。ここで
は、袋ナットの締め込み量の確認のみを行う。その具体
的な方法は、予備締め後の締め込み量の確認方法と同様
である。以上により、フレアレス式管継手によるチュー
ブの接続が完了するとともに、袋ナットの締め込み量が
適正化される。
【0030】上述したフレアレス式管継手における袋ナ
ットの締め込み量の適正化治具により、袋ナットの締め
込み量を適正化することができる。この点、従来は、作
業者の手で袋ナットを締め込み、回らなくなった位置で
袋ナットからニップルにかけてマークを記入し、ニップ
ル側のマークに対して袋ナット側のマークが所定の角度
に位置するまで、工具を使用して袋ナットを締め込むの
みであった。そのため、袋ナットを1回転以上させる場
合には、締め込み中に現在の締め込み量がわからなくな
る場合があり、また締め込み後にも適正範囲内に締め込
まれているか確認することができないという問題があっ
た。また、固定されたスリーブからチューブ先端までの
長さが短い場合には、フレアレス式管継手の締め付け後
にチューブを引くと、チューブが簡単に抜け出てしまう
という問題があった。
【0031】しかし、本実施形態では、マーキング治具
を使用してチューブの外面の一定位置にマークを記入
し、袋ナットの締め込み量の適正範囲を表示した寸法確
認治具を使用して、袋ナットに対するマークの相対位置
が前記適正範囲内にあるか確認する構成とした。マーキ
ング治具により、チューブ外面の一定位置へのマークの
記入を、簡単かつ確実に行うことができる。そして、前
記袋ナットに対する前記マークの相対位置により、袋ナ
ットの締め込み量を定量的に把握して適正化することが
可能となる。また寸法確認治具により、それを簡単かつ
確実に行うことができる。
【0032】また、本実施形態では、スリーブからチュ
ーブの先端までの長さの下限値を表示した寸法確認治具
を使用して、スリーブからチューブの先端までの長さが
前記下限値以上であるか確認する構成とした。これによ
り、前記スリーブからチューブの先端までの長さを確認
することが可能となる。また、それを簡単かつ確実に行
うことができる。
【0033】
【発明の効果】フレアレス式管継手によって接続するチ
ューブを挿入する穴部と、前記チューブの先端と前記穴
部の底面との当接を外部から確認可能な窓部とを有し、
前記チューブの外面における一定位置にマークを記入す
るための開口部を、記入された前記マークの少なくとも
外側端部が、フレアレス式管継手の袋ナットを適正締め
込み量の下限値で締め込んだ場合に前記袋ナットの外側
に位置するように形成して、前記袋ナットに対する前記
マークの相対位置を確認することにより、前記袋ナット
の締め込み量を把握可能とする構成としたので、袋ナッ
トの締め込み量を定量的に把握して適正化することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るマーキング治具の説明図であ
り、(1)は斜視図であり、(2)はA−A線における
側面断面図である。
【図2】 フレアレス式管継手の説明図であり、(1)
は分解図であり、(2)は組立図である。
【図3】 寸法確認治具の平面図である。
【図4】 実施形態に係る寸法確認方法の説明図であ
り、(1)は袋ナットの締め込み量の確認方法であり、
(2)はフロントスリーブからチューブ先端までの長さ
確認方法である。
【符号の説明】
1………フレアレス式管継手、5………チューブ、6…
……マークの外側端部、10………マーキング治具、1
2………穴部、13………底面、14………窓部、16
………スリット部、19………貫通孔、20………寸法
確認治具、20a………下辺、20b………側辺、21
………第1けがき線、22………第2けがき線、24…
……袋ナットの締め込み量確認部、25………切り欠
き、26………底辺、28………スリーブの位置確認
部、29………貫通孔、30………ニップル、31……
…小径部、32………大径部、38………テーパ面、3
9………端部、40………袋ナット、50………スリー
ブ、52………フロントスリーブ、56………バックス
リーブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレアレス式管継手によって接続するチ
    ューブを挿入する穴部と、 前記チューブの先端と前記穴部の底面との当接を外部か
    ら確認可能な窓部とを有し、 前記チューブの外面における一定位置にマークを記入す
    るための開口部を、記入された前記マークの少なくとも
    外側端部が、フレアレス式管継手の袋ナットを適正締め
    込み量の下限値で締め込んだ場合に前記袋ナットの外側
    に位置するように形成して、 前記袋ナットに対する前記マークの相対位置を確認する
    ことにより、前記袋ナットの締め込み量を把握可能とす
    ることを特徴とするマーキング治具。
  2. 【請求項2】 締め込み量の適正範囲で締め込んだフレ
    アレス式管継手の袋ナットの端面から、前記フレアレス
    式管継手により接続されるチューブの外面に記入された
    マークまでの距離を、矩形平板の一角を構成する2辺の
    うち一方の辺からの距離として、他方の辺に沿って表示
    した、前記袋ナットの締め込み量確認部と、 前記矩形平板の一辺に、前記一辺と平行な底辺を有する
    切り欠きを形成して、前記矩形平板の一辺から前記切り
    欠きの底辺までの深さを、前記チューブに固定された前
    記フレアレス式管継手のスリーブ先端から、前記チュー
    ブ先端までの長さの下限値と同一に形成した、前記スリ
    ーブの位置確認部と、 を有することを特徴とする寸法確認治具。
  3. 【請求項3】 フレアレス式管継手によって接続するチ
    ューブを、請求項1に記載のマーキング治具の穴部に挿
    入する工程と、 前記マーキング治具の窓部を通して、前記チューブの先
    端が前記穴部の底面に当接したことを確認する工程と、 前記マーキング治具の開口部を介して、前記チューブの
    外面上にマークを記入する工程と、 前記フレアレス式管継手の予備締めを行う工程と、 前記フレアレス式管継手における袋ナットの締め込み量
    の適正範囲を表示した寸法確認治具を使用して、前記袋
    ナットに対する前記マークの相対位置が前記適正範囲内
    にあるか確認する工程と、 前記袋ナットを取り外して、前記フレアレス式管継手の
    スリーブが固定された前記チューブを取り出す工程と、 前記スリーブからチューブの先端までの長さの下限値を
    表示した前記寸法確認治具を使用して、前記スリーブか
    ら前記チューブの先端までの長さが前記下限値以上であ
    るか確認する工程と、 前記フレアレス式管継手の本締めを行う工程と、 を順次行うことを特徴とするフレアレス式管継手の締め
    付け方法。
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