JP3893613B2 - マーキング治具、寸法確認治具およびフレアレス式管継手の締め付け方法 - Google Patents

マーキング治具、寸法確認治具およびフレアレス式管継手の締め付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレアレス式管継手の締め込み量を適正化するための、フレアレス式管継手によって接続するチューブに対するマーキング治具、フレアレス式管継手各部の寸法確認治具、およびフレアレス式管継手の締め付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火力、原子力発電所等では、ステンレス鋼製や樹脂製の計装配管(チューブ)を接続するため、フレアレス式管継手(圧縮継手)が利用されている。図2にフレアレス式管継手の説明図を示す。フレアレス式管継手1は、ニップル30、袋ナット40およびスリーブ50で構成される。なおスリーブ50は、フロントスリーブ52およびバックスリーブ56で構成されている。
【0003】
フレアレス式管継手によるチューブの接続は、以下のようにして行う。まず、チューブ5の外面に袋ナット40およびスリーブ50を装着する。次に、チューブ5の先端をニップル30の大径部32から挿入して、小径部31の端面に突き当てる。そして、袋ナット40をニップル30に締め込む。すると、フロントスリーブ52がニップル先端のテーパ面38に圧着され、当該部分がシールされる。これに伴って、スリーブ50が、袋ナット40およびニップル30先端のテーパ面38に押されて縮径され、チューブ5の外面に食い込んで当該部分がシールされるとともに、チューブ5がフレアレス式管継手1に固定される。
【0004】
ここで、ニップルに対する袋ナットの締め付け量が少なすぎると、チューブのシールおよび固定が確保できなくなり、逆に締め付け量が多すぎると、フロントスリーブまたはチューブが局部的に変形してシールが確保できなくなる。したがって、袋ナットの締め込み量を適正化する必要がある。そこで、次のような方法で袋ナットの締め込みを行っている。まず作業者が手で袋ナットを締め込み、回らなくなった位置で袋ナットからニップルにかけてマークを記入する。そして、ニップル側のマークに対して、袋ナット側のマークが所定の角度に位置するまで、工具を使用して袋ナットを締め込んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術に係るフレアレス式管継手の締め付け方法では、ニップル側のマークに対して、袋ナット側のマークを1回転以上させる場合には、締め込み中に現在の締め込み量がわからなくなる場合があり、また締め込み後にも適正範囲内に締め込まれているか確認することができないという問題がある。これにより締め込み不足が生じた場合には、チューブの流体がフレアレス式管継手から漏出したり、チューブが管継手から抜け出たりするトラブルが発生するおそれがある。
【0006】
一方、ニップルにおける小径部端面までチューブ先端を挿入することなく袋ナットを締め込んだ場合には、チューブの先端に近い位置でスリーブが固定されることになる。ところが、スリーブからチューブ先端までの長さが短い場合には、フレアレス式管継手の締め付け後にチューブを引くと、チューブが管継手から簡単に抜け出てしまうという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点に着目し、フレアレス式管継手における袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適正化することが可能な、マーキング治具、寸法確認治具およびフレアレス式管継手の締め付け方法の提供を目的とする。また、スリーブからチューブ先端までの長さの適否を確認することが可能な、寸法確認治具およびフレアレス式管継手の締め付け方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るマーキング治具は、フレアレス式管継手によって接続するチューブを挿入する穴部と、前記チューブの先端と前記穴部の底面との当接を外部から確認可能な窓部とを有し、前記チューブの外面における一定位置にマークを記入するための開口部を、記入された前記マークの少なくとも外側端部が、フレアレス式管継手の袋ナットを適正締め込み量の下限値で締め込んだ場合に前記袋ナットの外側に位置するように形成して、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置を確認することにより、前記袋ナットの締め込み量を把握可能とする構成とした。
【0009】
これにより、チューブ外面の一定位置へのマークの記入を、簡単かつ確実に行うことができる。そして、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置により、袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適正化することが可能となる。
【0010】
一方、請求項2の発明に係る寸法確認治具は、締め込み量の適正範囲で締め込んだフレアレス式管継手の袋ナットの端面から、前記フレアレス式管継手により接続されるチューブの外面に記入されたマークまでの距離を、矩形平板の一角を構成する2辺のうち一方の辺からの距離として、他方の辺に沿って表示した、前記袋ナットの締め込み量確認部と、前記矩形平板の一辺に、前記一辺と平行な底辺を有する切り欠きを形成して、前記矩形平板の一辺から前記切り欠きの底辺までの深さを、前記チューブに固定された前記フレアレス式管継手のスリーブ先端から、前記チューブ先端までの長さの下限値と同一に形成した、前記スリーブの位置確認部と、を有する構成とした。
【0011】
これにより、袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適正化することが可能となる。また、スリーブからチューブ先端までの長さの適否を確認することが可能となる。加えて、これらを簡単かつ確実に行うことができる。
【0012】
一方、請求項3の発明に係るフレアレス式管継手の締め付け方法は、フレアレス式管継手によって接続するチューブを、請求項1に記載のマーキング治具の穴部に挿入する工程と、前記マーキング治具の窓部を通して、前記チューブの先端が前記穴部の底面に当接したことを確認する工程と、前記マーキング治具の開口部を介して、前記チューブの外面上にマークを記入する工程と、前記フレアレス式管継手の予備締めを行う工程と、前記フレアレス式管継手における袋ナットの締め込み量の適正範囲を表示した寸法確認治具を使用して、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置が前記適正範囲内にあるか確認する工程と、前記袋ナットを取り外して、前記フレアレス式管継手のスリーブが固定された前記チューブを取り出す工程と、前記スリーブからチューブの先端までの長さの下限値を表示した前記寸法確認治具を使用して、前記スリーブから前記チューブの先端までの長さが前記下限値以上であるか確認する工程と、前記フレアレス式管継手の本締めを行う工程と、を順次行う構成とした。
【0013】
これにより、前記袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適正化することが可能となる。また、前記スリーブからチューブの先端までの長さの適否を確認することが可能となる。加えて、これらを簡単かつ確実に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係るフレアレス式管継手の締め込み量適正化治具およびその方法の好ましい実施の形態を、添付図面を用いて詳細に説明する。なお以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】
図2にフレアレス式管継手の説明図を示す。同図(1)は分解図であり、同図(2)は組立図である。フレアレス式管継手(圧縮継手)1は、ニップル30、袋ナット40およびスリーブ50で構成される。なお、スリーブ50は、フロントスリーブ52およびバックスリーブ56で構成されている。そして、チューブ5の外面に袋ナット40およびスリーブ50を装着し、チューブ5の先端をニップル30に挿入し、袋ナット40をニップル30に締め込む。すると、フロントスリーブ52がニップル先端のテーパ面38に圧着され、当該部分がシールされる。これに伴って、スリーブ50が、袋ナット40およびニップル30先端のテーパ面38に押されて縮径され、チューブ5の外面に食い込んで当該部分がシールされるとともに、チューブ5がフレアレス式管継手1に固定される。
【0016】
一方、上述した袋ナットの締め込み量を適正化するため、チューブの外面にマークを記入するマーキング治具を形成する。図1にマーキング治具の説明図を示す。同図(1)は斜視図であり、同図(2)はA−A線における側面断面図である。マーキング治具10には、フレアレス式管継手によって接続しようとするチューブ5を挿入可能な、穴部12を形成する。また、チューブ5の先端と穴部12の底面13との当接を外部から確認可能とするために、窓部14を形成する。窓部14は、その一辺を穴部の底面13に一致させて開口する。これにより、チューブ5の先端と穴部の底面13との当接を、軸直角方向から正確に視認することができる。
【0017】
さらに、チューブの外面における一定位置にマークを記入するための開口部を形成する。開口部として、穴部の底面13から軸方向に一定距離を隔てて、周方向に延びるスリット部16を形成する。スリット部16は、チューブ5外面の一定位置にライン状のマークを記入するためのテンプレートとなるものである。スリット部16の開口位置は、記入されたマークの少なくとも外側端部が、適正締め込み量の下限値で締め込んだ袋ナットの外側に出るような位置とする。これにより、袋ナットの締め込み量がその適正範囲内にあれば、マークの少なくとも外側端部が常に袋ナットの外側に出ることになり、袋ナットの締め込み量を定量的に把握することができる。
【0018】
一方、フレアレス式管継手における各部の寸法が適正範囲内にあるかを確認するための寸法確認治具を形成する。図3に寸法確認治具の平面図を示す。寸法確認治具20は、金属等の矩形平板により形成する。
【0019】
寸法確認治具20には、袋ナットの締め込み量確認部24を形成する。具体的には、当該矩形平板の一角に、当該角を構成する2辺のうち一方の辺(側辺)20bと平行な2本のけがき線21,22を、他方の辺(下辺)20aと交わるように下辺20aに沿って記入する。そのうち、側辺20bからの距離が短い第1けがき線21は、袋ナットの適正締め込み量の下限を表すものである。したがって、側辺20bから第1けがき線21までの距離が、適正締め込み量の下限値で締め込んだ袋ナットの端面からマークの外側端部までの距離と等しくなるように、第1けがき線21を記入する。また、側辺20bからの距離が長い第2けがき線22は、袋ナットの適正締め込み量の上限を表すものである。したがって、側辺20bから第2けがき線22までの距離が、適正締め込み量の上限値で締め込んだ袋ナットの端面からマークの外側端部までの距離と等しくなるように、第2けがき線22を記入する。
【0020】
一例として、チューブの外面に幅2mmのマークを記入する場合について説明する。なお、マークの記入位置は、適正締め込み量の下限値で締め込んだ袋ナットの端面から、マークの外側端部までの距離が1mmとなる位置とする。この場合、マーキング治具の当該位置に幅2mmのスリット部を形成する。また、寸法確認治具における第1けがき線は、側辺から1mmの位置に形成する。さらに、適正締め込み量の上限値で締め込んだ袋ナットの端面から、マークの外側端部までの距離が2mmとなる場合には、寸法確認治具における第2けがき線は、側辺から2mmの位置に形成する。
【0021】
また寸法確認治具20には、チューブの位置確認部28を形成する。具体的には、寸法確認治具の下辺20aに、下辺20aと平行な底辺26を有する切り欠き25を形成する。この切り欠きは、チューブ外面に圧着されたフロントスリーブからチューブ先端までの長さが下限値以上であるか確認するものである。そこで、切り欠き25の深さ、すなわち寸法確認治具の下辺20aから切り欠きの底辺26までの距離は、上述した下限値に一致させる。
【0022】
なお、寸法確認治具20の一角に設けた貫通孔29と、上述したマーキング治具に設けた貫通孔19(図1参照)とを、連結紐等を介して連結しておくのが好ましい。マーキング治具および寸法確認治具は、特定サイズのフレアレス式管継手に対して一対で使用するものであるから、両者を連結しておくことにより、袋ナットの締め込み量の適正化およびその確認を誤りなく正確に行うことができる。
【0023】
次に、上述したマーキング治具および寸法確認治具を使用して、フレアレス式管継手によりチューブを接続する方法について説明する。
最初に、チューブ外面にマーキングを行う。まず、図1(2)に示すように、フレアレス式管継手に接続するチューブ5の先端を、マーキング治具10の穴部12に挿入する。なお、窓部14を通して、チューブ5の先端と穴部12の底面との当接を確認する。そして、スリット部16を介して、チューブ5の外面上にマークを記入する。マークの記入はマジックペン等により行う。
【0024】
次に、フレアレス式管継手の予備締めを行う。予備締め工程では、スリーブを縮径してチューブの外面に食い込ませる作業を行う。まず、予備締め用のニップル30をバイス(万力)等に固定する。次に、図2に示すように、チューブ5の外面に、袋ナット40、バックスリーブ56およびフロントスリーブ52を順に配置する。さらに、チューブ5の先端を、予備締め用ニップル30の大径部32から挿入して、小径部31の端面に突き当てる。そして、フロントスリーブ52をニップル先端部のテーパ面38に押し当てつつ、チューブ5外面の袋ナット40をニップルに螺合させる。すると、フロントスリーブ52およびバックスリーブ56がニップル30先端のテーパ面38に押されて縮径され、チューブ5の外面に食い込んで固定される。
【0025】
袋ナットの締め込み手順としては、従来技術と同様に、最初は作業者の手で袋ナットを締め込む。そして、回らなくなった位置で袋ナットからニップルにかけてマークを記入する。次に、ニップルのマーキングに対して、袋ナットのマーキングが所定の角度に位置するまで、工具を使用して袋ナットを締め込む。なお、ニップルのマーキングに対して袋ナットのマーキングを1回転以上させる場合に、途中で現在の締め込み量がわからなくなったら、次述する方法で締め込み量の確認を行えばよい。
【0026】
次に、予備締め後の寸法確認を行う。まず、袋ナットの締め込み量の確認を行う。具体的には、図4(1)に示すように、寸法確認治具20における袋ナットの締め込み量確認部24を使用して、その側辺20bを袋ナットの端面に沿って配置するとともに、下辺20aをチューブ5の外面に沿って配置する。そして、袋ナット40の端面に対するマークの外側端部6の相対位置L1を、目視で確認する。マークの外側端部6が、寸法確認治具に記入された第1けがき線21および第2けがき線23の間に位置する場合には、袋ナットの締め込み量は適正範囲内であり、フロントスリーブに対するチューブの固定およびシールが適正に行われていることになる。
【0027】
なお、固定されたフロントスリーブからチューブ先端までの長さが短い場合には、フレアレス式管継手からチューブが簡単に抜け出てしまう場合がある。そこで、フロントスリーブからチューブ先端までの寸法確認を行う。具体的には、まず予備締め用ニップルから袋ナットを取り外し、フロントスリーブが固定されたチューブを引き出す。次に、図4(2)に示すように、寸法確認治具20におけるスリーブの位置確認部28を使用して、切り欠き25の底辺26を、チューブ5の先端に突き当てる。そして、寸法確認治具20の下辺20bに対するフロントスリーブ52先端の相対位置L2を、目視で確認する。フロントスリーブ52の先端が、寸法確認治具20の下辺20bより外側に位置する場合には、フロントスリーブ52からチューブ5先端までの距離は下限値以上であり、本締め後のフレアレス式管継手からチューブが抜け出ることはない。
【0028】
次に、フレアレス式管継手の本締めを行う。まず、図2に示す本締め用のニップル30の他方端部39を、チューブ5の接続先である装置等に螺合させる。次に、予備締め後のチューブ5を本締め用ニップル30の大径部32に挿入する。そして、袋ナット40をニップル30に螺合させる。最初は作業者の手で袋ナットを締め込む。なお、予備締めによりフロントスリーブ52は縮径されているので、予備締めの最終位置まで袋ナット40を手で締め込むことができる。袋ナットが回らなくなったら、工具を使用して少しだけ増し締めする。すると、フロントスリーブ52がニップルのテーパ面38に圧着されて、当該部分がシールされる。
【0029】
次に、本締め後の寸法確認を行う。ここでは、袋ナットの締め込み量の確認のみを行う。その具体的な方法は、予備締め後の締め込み量の確認方法と同様である。以上により、フレアレス式管継手によるチューブの接続が完了するとともに、袋ナットの締め込み量が適正化される。
【0030】
上述したフレアレス式管継手における袋ナットの締め込み量の適正化治具により、袋ナットの締め込み量を適正化することができる。この点、従来は、作業者の手で袋ナットを締め込み、回らなくなった位置で袋ナットからニップルにかけてマークを記入し、ニップル側のマークに対して袋ナット側のマークが所定の角度に位置するまで、工具を使用して袋ナットを締め込むのみであった。そのため、袋ナットを1回転以上させる場合には、締め込み中に現在の締め込み量がわからなくなる場合があり、また締め込み後にも適正範囲内に締め込まれているか確認することができないという問題があった。また、固定されたスリーブからチューブ先端までの長さが短い場合には、フレアレス式管継手の締め付け後にチューブを引くと、チューブが簡単に抜け出てしまうという問題があった。
【0031】
しかし、本実施形態では、マーキング治具を使用してチューブの外面の一定位置にマークを記入し、袋ナットの締め込み量の適正範囲を表示した寸法確認治具を使用して、袋ナットに対するマークの相対位置が前記適正範囲内にあるか確認する構成とした。マーキング治具により、チューブ外面の一定位置へのマークの記入を、簡単かつ確実に行うことができる。そして、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置により、袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適正化することが可能となる。また寸法確認治具により、それを簡単かつ確実に行うことができる。
【0032】
また、本実施形態では、スリーブからチューブの先端までの長さの下限値を表示した寸法確認治具を使用して、スリーブからチューブの先端までの長さが前記下限値以上であるか確認する構成とした。これにより、前記スリーブからチューブの先端までの長さを確認することが可能となる。また、それを簡単かつ確実に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
フレアレス式管継手によって接続するチューブを挿入する穴部と、前記チューブの先端と前記穴部の底面との当接を外部から確認可能な窓部とを有し、前記チューブの外面における一定位置にマークを記入するための開口部を、記入された前記マークの少なくとも外側端部が、フレアレス式管継手の袋ナットを適正締め込み量の下限値で締め込んだ場合に前記袋ナットの外側に位置するように形成して、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置を確認することにより、前記袋ナットの締め込み量を把握可能とする構成としたので、袋ナットの締め込み量を定量的に把握して適正化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るマーキング治具の説明図であり、(1)は斜視図であり、(2)はA−A線における側面断面図である。
【図2】 フレアレス式管継手の説明図であり、(1)は分解図であり、(2)は組立図である。
【図3】 寸法確認治具の平面図である。
【図4】 実施形態に係る寸法確認方法の説明図であり、(1)は袋ナットの締め込み量の確認方法であり、(2)はフロントスリーブからチューブ先端までの長さ確認方法である。
【符号の説明】
1………フレアレス式管継手、5………チューブ、6………マークの外側端部、10………マーキング治具、12………穴部、13………底面、14………窓部、16………スリット部、19………貫通孔、20………寸法確認治具、20a………下辺、20b………側辺、21………第1けがき線、22………第2けがき線、24………袋ナットの締め込み量確認部、25………切り欠き、26………底辺、28………スリーブの位置確認部、29………貫通孔、30………ニップル、31………小径部、32………大径部、38………テーパ面、39………端部、40………袋ナット、50………スリーブ、52………フロントスリーブ、56………バックスリーブ。

Claims (3)

  1. フレアレス式管継手によって接続するチューブを挿入する穴部と、
    前記チューブの先端と前記穴部の底面との当接を外部から確認可能な窓部とを有し、
    前記チューブの外面における一定位置にマークを記入するための開口部を、記入された前記マークの少なくとも外側端部が、フレアレス式管継手の袋ナットを適正締め込み量の下限値で締め込んだ場合に前記袋ナットの外側に位置するように形成して、
    前記袋ナットに対する前記マークの相対位置を確認することにより、前記袋ナットの締め込み量を把握可能とすることを特徴とするマーキング治具。
  2. 締め込み量の適正範囲で締め込んだフレアレス式管継手の袋ナットの端面から、前記フレアレス式管継手により接続されるチューブの外面に記入されたマークまでの距離を、矩形平板の一角を構成する2辺のうち一方の辺からの距離として、他方の辺に沿って表示した、前記袋ナットの締め込み量確認部と、
    前記矩形平板の一辺に、前記一辺と平行な底辺を有する切り欠きを形成して、前記矩形平板の一辺から前記切り欠きの底辺までの深さを、前記チューブに固定された前記フレアレス式管継手のスリーブ先端から、前記チューブ先端までの長さの下限値と同一に形成した、前記スリーブの位置確認部と、
    を有することを特徴とする寸法確認治具。
  3. フレアレス式管継手によって接続するチューブを、請求項1に記載のマーキング治具の穴部に挿入する工程と、
    前記マーキング治具の窓部を通して、前記チューブの先端が前記穴部の底面に当接したことを確認する工程と、
    前記マーキング治具の開口部を介して、前記チューブの外面上にマークを記入する工程と、
    前記フレアレス式管継手の予備締めを行う工程と、
    前記フレアレス式管継手における袋ナットの締め込み量の適正範囲を表示した寸法確認治具を使用して、前記袋ナットに対する前記マークの相対位置が前記適正範囲内にあるか確認する工程と、
    前記袋ナットを取り外して、前記フレアレス式管継手のスリーブが固定された前記チューブを取り出す工程と、
    前記スリーブからチューブの先端までの長さの下限値を表示した前記寸法確認治具を使用して、前記スリーブから前記チューブの先端までの長さが前記下限値以上であるか確認する工程と、
    前記フレアレス式管継手の本締めを行う工程と、
    を順次行うことを特徴とするフレアレス式管継手の締め付け方法。
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