JPH0741594Y2 - 管差込み溶接用抜代治具 - Google Patents

管差込み溶接用抜代治具

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JPH0741594Y2
JPH0741594Y2 JP4062593U JP4062593U JPH0741594Y2 JP H0741594 Y2 JPH0741594 Y2 JP H0741594Y2 JP 4062593 U JP4062593 U JP 4062593U JP 4062593 U JP4062593 U JP 4062593U JP H0741594 Y2 JPH0741594 Y2 JP H0741594Y2
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pipe
metal
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gripping
welding
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JP4062593U
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JPH079583U (ja
Inventor
洋二 大竹
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日揮工事株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラント配管等に使用
する差込み溶接継手等の溶接式管継手の差込み穴部に金
属管を差込んで溶接する際に用いて好適な管差込み溶接
用抜代治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7に示すように、従来、プラ
ント配管等に使用する差込み溶接継手等の溶接式管継手
1の差込み穴部2に金属管3を差込んで溶接する際に
は、溶接熱による該金属管3の熱膨脹による伸びにより
残留応力が該溶接式管継手1に残らないように差込み穴
部2の一番奥の内端部に該金属管3の先端を当接させた
状態から該金属管3を約1.5 〜2.0 mmの抜代Lだけ引抜
いて溶接する必要がある。なお、図6において、4は溶
接作業時に金属管3をV型の管受け5を介して支える定
盤である。
【0003】従来、抜代Lの確保は、金属管3を定盤4
の管受け5の上に乗せた状態で、該金属管3の端部に溶
接式管継手1をその差込み穴部2の一番奥の内端部に該
金属管3の先端が当接する状態まで差込み、差込み穴部
2の入口における溶接式管継手1の端部で石筆や鉛筆等
で金属管3に溶接式管継手1の端位置を印し、その印の
位置から目測又はスケールで計測しつつ溶接式管継手1
を約1.5 〜2.0 mmの抜代Lだけ引抜いて該溶接式管継手
1と金属管3とを周方向に3〜4箇所仮溶接することに
より行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、抜代が確保されているか否かの判定は放射線撮影に
よる非破壊検査しかなく、この非破壊検査はフィルムが
高価であるだけでなく、この検査は専門業者でなければ
実施できない問題点があった。
【0005】本考案の目的は、抜代を正確に確保して仮
付け溶接を行うことができる管差込み溶接用抜代治具を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
考案の構成を説明すると、本考案は金属製の溶接式管継
手の差込み穴部に金属管の一端を差込んで溶接する際に
用いる管差込み溶接用抜代治具において、前記金属管の
外周に装着されて該金属管を把持する把持管を備え、該
把持管はその管軸方向に2つ割りにされて2つの半管部
に分割され、前記2つの半管部はその割り面の径方向の
一端でヒンジ部で開閉自在に連結され、前記2つの半管
部の割り面の径方向の他端には鍔がそれぞれ突設され、
前記2つの半管部の割り面の径方向の他端には一方の前
記半管部に一端が枢支されていて前記各鍔を鍔嵌合凹部
内に嵌合して把持することにより該2つの半管部の前記
割り面を閉じる締付け金具が設けられ、前記締付け金具
には前記各鍔に前記鍔嵌合凹部が嵌合されていないとき
に前記金属管の先端面に当接される管端面当接レバーが
設けられ、前記管端面当接レバーには該管端面当接レバ
ーが前記金属管の先端面に当接されているときに前記金
属管の端面に当接されて前記金属管の抜代を確保する抜
代確保体が突設され、前記把持管の先端側には該金属管
の先端面に開口する仮付け溶接用切欠き凹部が設けてあ
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】このような管差込み溶接用抜代治具は、ヒンジ
部で開閉自在に連結された2つ割りの把持管を開いて金
属管を挟み、ヒンジ部とは反対側で該把持管に枢支され
ている管端面当接レバーを該金属管の先端側に回転し
て、該管端面当接レバーに突設されている抜代確保体の
先端を把持管の先端面に当接し、かかる状態で金属管を
管端面当接レバーに当接するまで差込む。このようにす
ると、抜代を差引いた金属管の差込み代を決定できる。
この状態で、把持管を手で押さえて、管端面当接レバー
を180 °回転し、該管端面当接レバーと一緒に締付け金
具も回転し、該締付け金具の鍔嵌合凹部内に把持管の割
り面の両側に突設されている各鍔を嵌合することにより
把持管で金属管を拘束する。
【0008】次に、金属管の先端に溶接式管継手をその
先端が把持管の先端面に当接するまで差込み、把持管の
先端の仮付け溶接用切欠き凹部を利用して金属管と溶接
式管継手を仮付け溶接する。このようにすると、抜代を
正確に確保した状態で、仮付け溶接を行うことができ
る。なお、抜代確保体は、管端面当接レバーからの突出
寸法が溶接式管継手の差込み穴部の寸法から抜代を差引
いた寸法になるように予め設定しておく。
【0009】
【実施例】図1〜図5は、本考案に係る管差込み溶接用
抜代治具の一実施例を示したものである。該管差込み溶
接用抜代治具は、金属管3の外周に装着されて該金属管
3を把持する把持管6を備えている。該把持管6は、そ
の管軸方向に割り面7で2つ割りにされて2つの半管部
6a,6bに分割されている。これら2つの半管部6
a,6bは、その割り面7の径方向の一端でヒンジ部8
で開閉自在に連結されている。これら2つの半管部6
a,6bの割り面7の径方向の他端には、肉厚の等しい
鍔9a,9bがそれぞれ突設されている。
【0010】鍔9aの下の半管部6aの割り面7に沿っ
た部分には、該鍔9aの肉厚の2倍の肉厚を持つ締付け
金具取付け部10が突設されている。締付け金具取付け
部10には、各鍔9a,9bを把持することにより2つ
の半管部6a,6bの割り面7を閉じる締付け金具11
がピン12で回転自在に枢支されている。該締付け金具
11には、各鍔9a,9bを嵌合して把持する鍔嵌合凹
部11aが設けられている。
【0011】締付け金具11には、各鍔9a,9bに鍔
嵌合凹部11aが嵌合されていないときに金属管3の先
端面に当接される管端面当接レバー13が取付けられて
いる。該管端面当接レバー13には、該管端面当接レバ
ー13が金属管3の先端面に当接されているときに金属
管3の端面に当接されて該金属管3の抜代Lを確保する
抜代確保体14が突設されている。該抜代確保体14と
して、本実施例ではネジが用いられ、該ネジよりなる抜
代確保体14を管端面当接レバー13のネジ孔に螺合す
ることにより該管端面当接レバー13からの突出長の調
整ができるようになっている。
【0012】把持管6の先端側の周方向の2箇所には、
該金属管3の先端面に開口する仮付け溶接用切欠き凹部
15が設けられている。
【0013】このような管差込み溶接用抜代治具は、ヒ
ンジ部8で開閉自在に連結された2つ割りの把持管6を
開いて金属管3を挟み、ヒンジ部8とは反対側で該把持
管3に枢支されている管端面当接レバー13を該金属管
3の先端側に回転して、図2に示すように該管端面当接
レバー3に突設されている抜代確保体14の先端を把持
管6の先端面に当接し、かかる状態で金属管3を管端面
当接レバー13に当接するまで差込む。このようにする
と、抜代Lを差引いた金属管3の差込み代を決定でき
る。
【0014】この状態で、把持管6が開かないように且
つ金属管3が該把持管5からずれないように手で押さえ
て、管端面当接レバー13を180 °回転し、該管端面当
接レバー13と一緒に締付け金具11も回転し、図3及
び図4に示すように該締付け金具11の鍔嵌合凹部11
a内に把持管3の割り面7の両側に突設されている各鍔
9a,9bを嵌合することにより把持管6で金属管3を
拘束する。次に、図3に示すように金属管3の先端に溶
接式管継手1をその先端が把持管6の先端面に当接する
まで差込み、把持管6の先端の仮付け溶接用切欠き凹部
15を利用して金属管3と溶接式管継手1を仮付け溶接
する。このようにすると、抜代Lを正確に確保した状態
で、仮付け溶接を行うことができる。
【0015】仮付け溶接が終了したら、管端面当接レバ
ー13を図3で時計方向に回転して締付け金具11を各
鍔9a,9bから外し、把持管6をその割り面7で開い
て金属管3から外し、即ち該管差込み溶接用抜代治具を
金属管3から外して金属管3と溶接式管継手1との本溶
接を行う。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る管差込
み溶接用抜代治具は、ヒンジ部で開閉自在に連結された
2つ割りの把持管を有するので、該把持管を開くことに
より金属管を把持することができる。また、該把持管に
は、ヒンジ部とは反対側の割り面に隣接させて管端面当
接レバーが枢支され、該管端面当接レバーには抜代確保
体が突設されているので、該抜代確保体の先端を把持管
の先端面に当接し、かかる状態で金属管を管端面当接レ
バーに当接するまで差込ことにより、抜代Lを差引いた
金属管の差込み代を決定することができる。また、該把
持管には、ヒンジ部とは反対側にその割り面に沿って突
設されている鍔を連結する締付け金具が管端面当接レバ
ーと一体に枢支されているので、該締付け金具の鍔嵌合
凹部内に各鍔を嵌合することにより、簡単に該把持管の
割り面の開口側を閉じて金属管がずれ動かないように把
持することができる。かつまた、抜代Lを差引いた金属
管の差込み代が確保されて把持管の先端から突出されて
いる金属管の先端に溶接式管継手を、該溶接式管継手の
先端が把持管の先端面に当接するまで差込むことによ
り、抜代Lを確保した溶接式管継手の嵌合を容易に行う
ことができる。更に、把持管の先端側には該金属管の先
端面に開口する仮付け溶接用切欠き凹部が設けられてい
るので、溶接式管継手の先端が把持管の先端面に当接さ
れていても、この仮付け溶接用切欠き凹部を利用するこ
とにより金属管と溶接式管継手の仮付け溶接を容易に行
うことができる。
【0017】従って、本考案によれば、抜代Lを正確に
確保した状態で、仮付け溶接を容易に行うことができる
管差込み溶接用抜代治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る管差込み溶接用抜代治具の一実施
例を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例において、管端面当接レバーを金
属管の先端側に回転して、該管端面当接レバーに突設さ
れている抜代確保体の先端を把持管の先端面に当接した
状態を示す正面図である。
【図3】図1の実施例において、把持管の先端から、抜
代Lを差引いて差込み代だけ突出されている金属管の先
端に溶接式管継手を嵌合した状態を示す正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3のX−X線断面図である。
【図6】従来の定盤上での金属管に対する溶接式管継手
の仮溶接過程を示す側面図である。
【図7】金属管と溶接式管継手との嵌合状態と抜代Lと
の関係を示す一部破断側面図である。
【符号の説明】
1 溶接式管継手 2 差込み穴部 3 金属管 4 定盤 5 管受 6 把持管 6a,6b 半管部 7 割り面 8 ヒンジ部 9a,9b 鍔 10 締付け金具取付け部 11 締付け金具 11a 鍔嵌合凹部 12 ピン 13 管端面当接レバー 14 抜代確保体 15 仮付け溶接用切欠き凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の溶接式管継手の差込み穴部に金
    属管の一端を差込んで溶接する際に用いる管差込み溶接
    用抜代治具において、前記金属管の外周に装着されて該
    金属管を把持する把持管を備え、該把持管はその管軸方
    向に2つ割りにされて2つの半管部に分割され、前記2
    つの半管部はその割り面の径方向の一端でヒンジ部で開
    閉自在に連結され、前記2つの半管部の割り面の径方向
    の他端には鍔がそれぞれ突設され、前記2つの半管部の
    割り面の径方向の他端には一方の前記半管部に一端が枢
    支されていて前記各鍔を鍔嵌合凹部内に嵌合して把持す
    ることにより該2つの半管部の前記割り面を閉じる締付
    け金具が設けられ、前記締付け金具には前記各鍔に前記
    鍔嵌合凹部が嵌合されていないときに前記金属管の先端
    面に当接される管端面当接レバーが設けられ、前記管端
    面当接レバーには該管端面当接レバーが前記金属管の先
    端面に当接されているときに前記金属管の端面に当接さ
    れて前記金属管の抜代を確保する抜代確保体が突設さ
    れ、前記把持管の先端側には該金属管の先端面に開口す
    る仮付け溶接用切欠き凹部が設けてあることを特徴とす
    る管差込み溶接用抜代治具。
JP4062593U 1993-07-26 1993-07-26 管差込み溶接用抜代治具 Expired - Lifetime JPH0741594Y2 (ja)

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JPH079583U JPH079583U (ja) 1995-02-10
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JP2572764Y2 (ja) * 1991-01-28 1998-05-25 セイコーインスツルメンツ株式会社 モータ
KR101526521B1 (ko) * 2013-04-19 2015-06-09 (주)녹원 파이프 용접 장치

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JPH079583U (ja) 1995-02-10

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