JPH08304370A - 配管接続構造 - Google Patents
配管接続構造Info
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- JPH08304370A JPH08304370A JP7129819A JP12981995A JPH08304370A JP H08304370 A JPH08304370 A JP H08304370A JP 7129819 A JP7129819 A JP 7129819A JP 12981995 A JP12981995 A JP 12981995A JP H08304370 A JPH08304370 A JP H08304370A
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- pipe
- ferrule
- hole
- sleeve
- inner diameter
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- Pending
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/60—Construction of the column
- G01N30/6004—Construction of the column end pieces
- G01N30/6026—Fluid seals
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スリーブ6を介してパイプ5をフェラル3に
嵌入させることにより、既存の接続ポート2に本来のφ
1.6mmのパイプよりも細いφ0.8mm等のパイプ
5を確実に接続することができる配管接続構造を提供す
る。 【構成】 フェラル3とメイルナット4の内径孔にスリ
ーブ6を介してパイプ5の端部を嵌入させた状態で、こ
のメイルナット4を接続ポート2に螺着した配管接続構
造とする。
嵌入させることにより、既存の接続ポート2に本来のφ
1.6mmのパイプよりも細いφ0.8mm等のパイプ
5を確実に接続することができる配管接続構造を提供す
る。 【構成】 フェラル3とメイルナット4の内径孔にスリ
ーブ6を介してパイプ5の端部を嵌入させた状態で、こ
のメイルナット4を接続ポート2に螺着した配管接続構
造とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体クロマトグラフ
等にパイプを接続して配管を行う配管接続構造に関す
る。
等にパイプを接続して配管を行う配管接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高速液体クロマトグラフの基本的な配管
接続構造を説明する。図3に示すように、装置本体1に
は、サンプルの注入等を行うための接続ポート2が設け
られている。この接続ポート2は、装置本体1内の適所
に通じる接続孔7の開口端部に設けられ、開口側にはね
じ孔部2aが螺設されると共に、その奥に径が徐々に狭
くなるテーパ孔部2bが形成されて、このテーパ孔部2
bのさらに奥に接続孔7が開口している。この接続ポー
ト2にパイプ5を接続するために、接続器具としてフェ
ラル3とメイルナット4を用いる。フェラル3は、先端
部の内径がわずかに狭くなった内径孔を有する管材であ
り、外径の先端部には、テーパ孔部2bと同じ勾配で先
端ほど径が細くなるテーパ部3aが形成されている。ま
た、メイルナット4は、フェラル3の内径孔の後方側の
開口部とほぼ同じ径の内径孔を有する管材であり、外径
に接続ポート2のねじ孔部2aに螺合するねじ部4aが
螺設されると共に、このねじ部4aの後方端に鍔状のナ
ット部4bが設けられている。この配管接続構造に用い
る接続ポート2やパイプ5、フェラル3及びメイルナッ
ト4は、全てSUS316のステンレス鋼材が用いられ
る。SUS316は、クロムとニッケルにわずかなモリ
ブデンを含有させることにより耐蝕性を高めたステンレ
ス鋼材である。
接続構造を説明する。図3に示すように、装置本体1に
は、サンプルの注入等を行うための接続ポート2が設け
られている。この接続ポート2は、装置本体1内の適所
に通じる接続孔7の開口端部に設けられ、開口側にはね
じ孔部2aが螺設されると共に、その奥に径が徐々に狭
くなるテーパ孔部2bが形成されて、このテーパ孔部2
bのさらに奥に接続孔7が開口している。この接続ポー
ト2にパイプ5を接続するために、接続器具としてフェ
ラル3とメイルナット4を用いる。フェラル3は、先端
部の内径がわずかに狭くなった内径孔を有する管材であ
り、外径の先端部には、テーパ孔部2bと同じ勾配で先
端ほど径が細くなるテーパ部3aが形成されている。ま
た、メイルナット4は、フェラル3の内径孔の後方側の
開口部とほぼ同じ径の内径孔を有する管材であり、外径
に接続ポート2のねじ孔部2aに螺合するねじ部4aが
螺設されると共に、このねじ部4aの後方端に鍔状のナ
ット部4bが設けられている。この配管接続構造に用い
る接続ポート2やパイプ5、フェラル3及びメイルナッ
ト4は、全てSUS316のステンレス鋼材が用いられ
る。SUS316は、クロムとニッケルにわずかなモリ
ブデンを含有させることにより耐蝕性を高めたステンレ
ス鋼材である。
【0003】上記パイプ5は、前方に配置したフェラル
3と後方のメイルナット4の内径孔にさらに後方から嵌
入し貫通させた状態で、図4に示すように、このメイル
ナット4のねじ部4aを接続ポート2のねじ孔部2aに
螺着することにより接続される。この際、メイルナット
4を回して接続ポート2に締め付けると、このメイルナ
ット4に押されてフェラル3のテーパ部3aが接続ポー
ト2のテーパ孔部2bに押圧されるので、このフェラル
3の先端部の内径孔が絞り込まれて径が狭くなる。する
と、このフェラル3の先端部の内径孔がここに嵌入され
たパイプ5の外径を締め付けるので、フェラル3は、先
端部の内径孔をパイプ5の外径に圧着させてかしめるこ
とによりパイプ5との隙間を封止する。また、このフェ
ラル3は、かしめたパイプ5の端面を接続孔7の開口部
に押し付けると共に、テーパ部3aをテーパ孔部2bに
押圧して接続ポート2の開口部を封止する。そして、こ
れによりパイプ5が接続ポート2の接続孔7に密閉され
て接続される。なお、このようにしてフェラル3にかし
められたパイプ5は、メイルナット4を外すことにより
接続ポート2に何度でも脱着することができる。
3と後方のメイルナット4の内径孔にさらに後方から嵌
入し貫通させた状態で、図4に示すように、このメイル
ナット4のねじ部4aを接続ポート2のねじ孔部2aに
螺着することにより接続される。この際、メイルナット
4を回して接続ポート2に締め付けると、このメイルナ
ット4に押されてフェラル3のテーパ部3aが接続ポー
ト2のテーパ孔部2bに押圧されるので、このフェラル
3の先端部の内径孔が絞り込まれて径が狭くなる。する
と、このフェラル3の先端部の内径孔がここに嵌入され
たパイプ5の外径を締め付けるので、フェラル3は、先
端部の内径孔をパイプ5の外径に圧着させてかしめるこ
とによりパイプ5との隙間を封止する。また、このフェ
ラル3は、かしめたパイプ5の端面を接続孔7の開口部
に押し付けると共に、テーパ部3aをテーパ孔部2bに
押圧して接続ポート2の開口部を封止する。そして、こ
れによりパイプ5が接続ポート2の接続孔7に密閉され
て接続される。なお、このようにしてフェラル3にかし
められたパイプ5は、メイルナット4を外すことにより
接続ポート2に何度でも脱着することができる。
【0004】ところで、液体クロマトグラフは、開発当
初用いられていた外径がφ1.6mm(1/16イン
チ)のパイプ5が実質的な業界標準となっているので、
上記接続ポート2やフェラル3等も、このφ1.6mm
の外径のパイプ5に合わせたサイズに形成されている。
しかし、このパイプ5の内径は、用途に応じてφ0.1
mmからφ1mm程度までの種々のものが用いられるの
で、例えばφ0.3mm等のように内径の狭いパイプ5
の外径がφ1.6mmもの太さを有すると、肉厚が厚く
なりすぎて硬く曲げ難いものとなり、配管の作業が困難
になるだけでなく、動作部との間に配管を行うこともで
きなくなる。このため、内径の狭いパイプ5を接続する
場合には、このパイプ5の外径もφ0.5mmやφ0.
8mm等の細く曲げ易いものを使用しなければならない
ことがある。
初用いられていた外径がφ1.6mm(1/16イン
チ)のパイプ5が実質的な業界標準となっているので、
上記接続ポート2やフェラル3等も、このφ1.6mm
の外径のパイプ5に合わせたサイズに形成されている。
しかし、このパイプ5の内径は、用途に応じてφ0.1
mmからφ1mm程度までの種々のものが用いられるの
で、例えばφ0.3mm等のように内径の狭いパイプ5
の外径がφ1.6mmもの太さを有すると、肉厚が厚く
なりすぎて硬く曲げ難いものとなり、配管の作業が困難
になるだけでなく、動作部との間に配管を行うこともで
きなくなる。このため、内径の狭いパイプ5を接続する
場合には、このパイプ5の外径もφ0.5mmやφ0.
8mm等の細く曲げ易いものを使用しなければならない
ことがある。
【0005】そこで、従来は、細い外径のパイプ5を使
用する必要がある場合に、図5に示すように、このパイ
プ5の端部に外径がφ1.6mmの接続管8を継ぎ足す
と共に、この接続管8をフェラル3とメイルナット4の
内径孔に嵌入させて接続ポート2に接続するようにし
て、接続ポート2やフェラル3等との互換性を維持して
いた。接続管8は、パイプ5と同様の狭い内径孔を有す
る管材であり、一端側にのみ広い挿入穴8aが穿設され
て、この挿入穴8aにパイプ5の端部の外径が挿入され
溶接材9により溶接固定されるようになっていた。
用する必要がある場合に、図5に示すように、このパイ
プ5の端部に外径がφ1.6mmの接続管8を継ぎ足す
と共に、この接続管8をフェラル3とメイルナット4の
内径孔に嵌入させて接続ポート2に接続するようにし
て、接続ポート2やフェラル3等との互換性を維持して
いた。接続管8は、パイプ5と同様の狭い内径孔を有す
る管材であり、一端側にのみ広い挿入穴8aが穿設され
て、この挿入穴8aにパイプ5の端部の外径が挿入され
溶接材9により溶接固定されるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
配管接続構造では、パイプ5の外径がφ0.5mmやφ
0.8mm程度の非常に細いものであるため、このパイ
プ5に接続管8を溶接する作業が極めて困難で面倒なも
のになるという問題があった。また、この接続管8を銀
ロー付けで固定すれば溶接に比べて作業は容易になる
が、銀ローの材料が銀や銅等の合金であることから耐蝕
性や耐圧性が低下するという新たな問題が生じる。例え
ば高速液体クロマトグラフでは、通常350kg/平方
cm以上の耐圧が必要になるため、銀ロー付けではこの
圧力に耐え得ない場合がある。この発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、スリーブを介してパイプ
をフェラルに嵌入させることにより、既存の接続ポート
に本来のパイプよりも細いパイプを接続することができ
る配管接続構造を提供することを目的としている。
配管接続構造では、パイプ5の外径がφ0.5mmやφ
0.8mm程度の非常に細いものであるため、このパイ
プ5に接続管8を溶接する作業が極めて困難で面倒なも
のになるという問題があった。また、この接続管8を銀
ロー付けで固定すれば溶接に比べて作業は容易になる
が、銀ローの材料が銀や銅等の合金であることから耐蝕
性や耐圧性が低下するという新たな問題が生じる。例え
ば高速液体クロマトグラフでは、通常350kg/平方
cm以上の耐圧が必要になるため、銀ロー付けではこの
圧力に耐え得ない場合がある。この発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、スリーブを介してパイプ
をフェラルに嵌入させることにより、既存の接続ポート
に本来のパイプよりも細いパイプを接続することができ
る配管接続構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、上記
課題を解決するために、配管接続構造において、内径孔
を有し外径にねじ部が螺設されたメイルナットが、内径
孔を有し先端部にテーパ部が形成されたフェラルを前方
に配置して、該フェラルとメイルナットの内径孔にスリ
ーブを嵌入すると共に該スリーブの内径孔にパイプの端
部を嵌入した状態で、装置本体の接続孔の開口端部の奥
側にテーパ孔部が形成されると共に開口側にねじ孔部が
螺設された接続ポートに螺着されたことを特徴とする。
課題を解決するために、配管接続構造において、内径孔
を有し外径にねじ部が螺設されたメイルナットが、内径
孔を有し先端部にテーパ部が形成されたフェラルを前方
に配置して、該フェラルとメイルナットの内径孔にスリ
ーブを嵌入すると共に該スリーブの内径孔にパイプの端
部を嵌入した状態で、装置本体の接続孔の開口端部の奥
側にテーパ孔部が形成されると共に開口側にねじ孔部が
螺設された接続ポートに螺着されたことを特徴とする。
【0008】
【作用】配管接続構造を上記手段とした場合、メイルナ
ットのねじ部が接続ポートのねじ孔部に螺合されて締め
付けられると、このメイルナットに押されてフェラルの
先端のテーパ部が接続ポートの奥側のテーパ孔部に押圧
されるので、このフェラルの先端部の内径孔が絞り込ま
れる。すると、このフェラルの先端部の内径孔がここに
嵌入されたスリーブの外径を締め付けると共に、このス
リーブの内径孔も絞り込まれてここに嵌入されたパイプ
の外径を締め付ける。従って、フェラルは、内径孔をス
リーブを介してパイプの外径に食い込ませてかしめるこ
とにより、このパイプとフェラルとの間の隙間を封止す
る。また、このフェラルは、かしめたパイプの端部を接
続孔の開口部に押し付けると共に、テーパ部をテーパ孔
部に押圧することにより、接続ポートの開口部を封止す
る。そして、これによりパイプと接続ポートの接続孔と
が密閉して接続される。この結果、本発明の配管接続構
造によれば、フェラルの内径孔の径よりも十分に細いパ
イプを、フェラルの内径孔よりもわずかに細くパイプの
外径よりもわずかに径の広い内径孔を有するスリーブを
介して装置本体の接続ポートに接続することができるの
で、装置本体に設けられた既存の接続ポートや既存のフ
ェラル等の大きさを変更することなく、本来接続される
パイプよりも細いパイプを確実に接続することができる
ようになる。
ットのねじ部が接続ポートのねじ孔部に螺合されて締め
付けられると、このメイルナットに押されてフェラルの
先端のテーパ部が接続ポートの奥側のテーパ孔部に押圧
されるので、このフェラルの先端部の内径孔が絞り込ま
れる。すると、このフェラルの先端部の内径孔がここに
嵌入されたスリーブの外径を締め付けると共に、このス
リーブの内径孔も絞り込まれてここに嵌入されたパイプ
の外径を締め付ける。従って、フェラルは、内径孔をス
リーブを介してパイプの外径に食い込ませてかしめるこ
とにより、このパイプとフェラルとの間の隙間を封止す
る。また、このフェラルは、かしめたパイプの端部を接
続孔の開口部に押し付けると共に、テーパ部をテーパ孔
部に押圧することにより、接続ポートの開口部を封止す
る。そして、これによりパイプと接続ポートの接続孔と
が密閉して接続される。この結果、本発明の配管接続構
造によれば、フェラルの内径孔の径よりも十分に細いパ
イプを、フェラルの内径孔よりもわずかに細くパイプの
外径よりもわずかに径の広い内径孔を有するスリーブを
介して装置本体の接続ポートに接続することができるの
で、装置本体に設けられた既存の接続ポートや既存のフ
ェラル等の大きさを変更することなく、本来接続される
パイプよりも細いパイプを確実に接続することができる
ようになる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1及び図2は本発明の一実施例
を示すものであって、図1はメイルナットを接続ポート
に螺着する前の配管接続構造を示す縦断面図、図2はメ
イルナットを接続ポートに螺着したときの配管接続構造
を示す縦断面図である。なお、図3〜図5に示した構成
部材と同様の機能を有するものには同じ番号を付記す
る。本実施例は、高速液体クロマトグラフの配管接続構
造について説明する。図1に示すように、装置本体1に
設けられる接続ポート2、及び、この接続ポート2への
接続器具であるフェラル3とメイルナット4は、図3〜
図5に示したものと同じ構成である。また、パイプ5
は、図5で示したφ0.8mm等の外径の細いものを用
いる。従って、本実施例の配管接続構造は、φ1.6m
m用の既存の接続ポート2に既存のフェラル3とメイル
ナット4を用いて外径の細いパイプ5の接続を行うもの
である。
を参照して説明する。図1及び図2は本発明の一実施例
を示すものであって、図1はメイルナットを接続ポート
に螺着する前の配管接続構造を示す縦断面図、図2はメ
イルナットを接続ポートに螺着したときの配管接続構造
を示す縦断面図である。なお、図3〜図5に示した構成
部材と同様の機能を有するものには同じ番号を付記す
る。本実施例は、高速液体クロマトグラフの配管接続構
造について説明する。図1に示すように、装置本体1に
設けられる接続ポート2、及び、この接続ポート2への
接続器具であるフェラル3とメイルナット4は、図3〜
図5に示したものと同じ構成である。また、パイプ5
は、図5で示したφ0.8mm等の外径の細いものを用
いる。従って、本実施例の配管接続構造は、φ1.6m
m用の既存の接続ポート2に既存のフェラル3とメイル
ナット4を用いて外径の細いパイプ5の接続を行うもの
である。
【0010】本実施例の配管接続構造では、既存のフェ
ラル3とメイルナット4に加えて、これらフェラル3と
メイルナット4の全長よりも十分に長い管材であるスリ
ーブ6を接続器具として用いる。このスリーブ6も、フ
ェラル3やパイプ5等と同様に耐蝕性の高いSUS31
6のステンレス鋼材が用いられる。また、このスリーブ
6は、内径孔がパイプ5の外径と同じ径であり隙間嵌め
の嵌め合いとなる寸法公差に仕上げられると共に、外径
がフェラル3の先端部の内径と同じ径であり隙間嵌めの
嵌め合いとなる寸法公差に仕上げられている。
ラル3とメイルナット4に加えて、これらフェラル3と
メイルナット4の全長よりも十分に長い管材であるスリ
ーブ6を接続器具として用いる。このスリーブ6も、フ
ェラル3やパイプ5等と同様に耐蝕性の高いSUS31
6のステンレス鋼材が用いられる。また、このスリーブ
6は、内径孔がパイプ5の外径と同じ径であり隙間嵌め
の嵌め合いとなる寸法公差に仕上げられると共に、外径
がフェラル3の先端部の内径と同じ径であり隙間嵌めの
嵌め合いとなる寸法公差に仕上げられている。
【0011】配管を行うパイプ5は、端部を端面がほぼ
面一となる位置までスリーブ6の内径孔に完全に嵌入す
る。また、このスリーブ6は、パイプ5と端面がほぼ面
一となる側の端部を、前方に配置したフェラル3と後方
のメイルナット4の内径孔にさらに後方から嵌入させる
と共に、このフェラル3の前方側にある程度突出させた
状態とする。この際、パイプ5の外径とスリーブ6の内
径との間、及び、スリーブ6の外径とフェラル3の先端
部の内径との間は、上記嵌め合い関係によりわずかな隙
間だけを介する。
面一となる位置までスリーブ6の内径孔に完全に嵌入す
る。また、このスリーブ6は、パイプ5と端面がほぼ面
一となる側の端部を、前方に配置したフェラル3と後方
のメイルナット4の内径孔にさらに後方から嵌入させる
と共に、このフェラル3の前方側にある程度突出させた
状態とする。この際、パイプ5の外径とスリーブ6の内
径との間、及び、スリーブ6の外径とフェラル3の先端
部の内径との間は、上記嵌め合い関係によりわずかな隙
間だけを介する。
【0012】上記のようにしてパイプ5とスリーブ6を
嵌入させたメイルナット4のねじ部4aを接続ポート2
のねじ孔部2aに螺合させると共に、ナット部4bを回
して締め付けると、このメイルナット4に押されてフェ
ラル3のテーパ部3aの外周面が接続ポート2のテーパ
孔部2bの内周面に押圧されるので、このフェラル3の
先端部の内径孔が絞り込まれて径が狭くなる。すると、
このフェラル3の先端部の内径孔がここに嵌入されたス
リーブ6の外径を締め付けると共に、このスリーブ6の
内径孔も絞り込まれてここに嵌入されたパイプ5の外径
を締め付ける。従って、フェラル3は、先端部の内径孔
をスリーブ6の外径に圧着させると共にスリーブ6の内
径孔もパイプ5の外径に圧着させてこれらをかしめるの
で、このフェラル3とパイプ5との間の隙間を封止して
十分に高い耐圧性を得ることができる。しかも、スリー
ブ6は、パイプ5等と同様のステンレス鋼材が用いられ
るので、耐蝕性にも問題は生じない。また、このフェラ
ル3は、かしめたスリーブ6とパイプ5の端面を接続孔
7の開口部に押し付けると共に、テーパ部3aの外周面
をテーパ孔部2bの内周面に押圧して、接続ポート2の
開口部を完全に封止する。
嵌入させたメイルナット4のねじ部4aを接続ポート2
のねじ孔部2aに螺合させると共に、ナット部4bを回
して締め付けると、このメイルナット4に押されてフェ
ラル3のテーパ部3aの外周面が接続ポート2のテーパ
孔部2bの内周面に押圧されるので、このフェラル3の
先端部の内径孔が絞り込まれて径が狭くなる。すると、
このフェラル3の先端部の内径孔がここに嵌入されたス
リーブ6の外径を締め付けると共に、このスリーブ6の
内径孔も絞り込まれてここに嵌入されたパイプ5の外径
を締め付ける。従って、フェラル3は、先端部の内径孔
をスリーブ6の外径に圧着させると共にスリーブ6の内
径孔もパイプ5の外径に圧着させてこれらをかしめるの
で、このフェラル3とパイプ5との間の隙間を封止して
十分に高い耐圧性を得ることができる。しかも、スリー
ブ6は、パイプ5等と同様のステンレス鋼材が用いられ
るので、耐蝕性にも問題は生じない。また、このフェラ
ル3は、かしめたスリーブ6とパイプ5の端面を接続孔
7の開口部に押し付けると共に、テーパ部3aの外周面
をテーパ孔部2bの内周面に押圧して、接続ポート2の
開口部を完全に封止する。
【0013】本実施例の配管接続構造によれば、フェラ
ル3の先端の内径孔よりも十分に細いパイプ5をスリー
ブ6を介して圧着することにより、このパイプ5を接続
ポート2の接続孔7に密閉して接続することができるよ
うになる。従って、装置本体1に設けられた既存の接続
ポート2や既存のフェラル3とメイルナット4を用い
て、本来接続されるφ1.6mmのパイプよりも細いφ
0.8mm等のパイプ5を確実に接続することができ
る。
ル3の先端の内径孔よりも十分に細いパイプ5をスリー
ブ6を介して圧着することにより、このパイプ5を接続
ポート2の接続孔7に密閉して接続することができるよ
うになる。従って、装置本体1に設けられた既存の接続
ポート2や既存のフェラル3とメイルナット4を用い
て、本来接続されるφ1.6mmのパイプよりも細いφ
0.8mm等のパイプ5を確実に接続することができ
る。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の配管接続構造によれば、装置本体の接続ポートにフ
ェラルとメイルナットが本来接続を行うパイプよりも細
いパイプをスリーブを介して接続可能にするので、従来
の装置本体に設けられた接続ポートやフェラルとメイル
ナットをそのまま用いて径の細いパイプの接続を行うこ
とができるようになる。しかも、接続ポートに接続する
際にパイプの端部にスリーブを嵌入させるだけでよいの
で、径の細いパイプの端部に径の太い接続管を溶接する
困難な作業が不要となり、また、径の太いパイプを用い
た場合と同様にフェラルの先端がスリーブを介して確実
にパイプにかしめられるので、接続管を銀ロー付けした
場合のように耐蝕性や耐圧性が低下することもなくな
る。
明の配管接続構造によれば、装置本体の接続ポートにフ
ェラルとメイルナットが本来接続を行うパイプよりも細
いパイプをスリーブを介して接続可能にするので、従来
の装置本体に設けられた接続ポートやフェラルとメイル
ナットをそのまま用いて径の細いパイプの接続を行うこ
とができるようになる。しかも、接続ポートに接続する
際にパイプの端部にスリーブを嵌入させるだけでよいの
で、径の細いパイプの端部に径の太い接続管を溶接する
困難な作業が不要となり、また、径の太いパイプを用い
た場合と同様にフェラルの先端がスリーブを介して確実
にパイプにかしめられるので、接続管を銀ロー付けした
場合のように耐蝕性や耐圧性が低下することもなくな
る。
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、メイル
ナットを接続ポートに螺着する前の配管接続構造を示す
縦断面図である。
ナットを接続ポートに螺着する前の配管接続構造を示す
縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示すものであって、メイル
ナットを接続ポートに螺着したときの配管接続構造を示
す縦断面図である。
ナットを接続ポートに螺着したときの配管接続構造を示
す縦断面図である。
【図3】メイルナットを接続ポートに螺着する前の基本
的な配管接続構造を説明する縦断面図である。
的な配管接続構造を説明する縦断面図である。
【図4】メイルナットを接続ポートに螺着したときの基
本的な配管接続構造を説明する縦断面図である。
本的な配管接続構造を説明する縦断面図である。
【図5】従来例を示すものであって、メイルナットを接
続ポートに螺着する前の配管接続構造を説明する縦断面
図である。
続ポートに螺着する前の配管接続構造を説明する縦断面
図である。
1 装置本体 2 接続ポート 2a ねじ孔部 2b テーパ孔部 3 フェラル 3a テーパ部 4 メイルナット 4a ねじ部 5 パイプ 6 スリーブ 7 接続孔
Claims (1)
- 【請求項1】 内径孔を有し外径にねじ部が螺設された
メイルナットが、 内径孔を有し先端部にテーパ部が形成されたフェラルを
前方に配置して、 該フェラルとメイルナットの内径孔にスリーブを嵌入す
ると共に該スリーブの内径孔にパイプの端部を嵌入した
状態で、 装置本体の接続孔の開口端部の奥側にテーパ孔部が形成
されると共に開口側にねじ孔部が螺設された接続ポート
に螺着されたことを特徴とする配管接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7129819A JPH08304370A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 配管接続構造 |
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JP7129819A JPH08304370A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 配管接続構造 |
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JPH08304370A true JPH08304370A (ja) | 1996-11-22 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JPH08304370A (ja) |
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