JP2003276718A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

合成樹脂製容器

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JP2003276718A
JP2003276718A JP2002083611A JP2002083611A JP2003276718A JP 2003276718 A JP2003276718 A JP 2003276718A JP 2002083611 A JP2002083611 A JP 2002083611A JP 2002083611 A JP2002083611 A JP 2002083611A JP 2003276718 A JP2003276718 A JP 2003276718A
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rib
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JP2002083611A
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Tsunemi Yoshioka
常己 吉岡
Masaru Ito
勝 伊藤
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Hanshin Kasei Kogyo Co Ltd
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Hanshin Kasei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インモールドラベルを備えた合成樹脂製容器
であって、成型性に優れ、しかも、廃棄する際に一層容
易に押し潰すことが出来かつ減容率をより高め得る合成
樹脂製容器を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製容器は、水平断面が略正方
形、長方形または菱形に形成された胴部(1)と、肩部
(2)を介して胴部(1)の上端側に設けられた口部
(3)と、胴部(1)に設けられた折曲げ用の複数種の
リブと、胴部(1)に貼着されたインモールドラベル
(9)とを備えている。そして、容器本体およびインモ
ールドラベル(9)がポリオレフィン系樹脂で構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製容器に
関するものであり、詳しくは、インモールドラベルが貼
着され且つ廃棄する際に押し潰して減容することの出来
る合成樹脂製容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液状医薬品、消毒剤、液体石鹸、液状食
品などの包装においては、廃棄処理を簡便にするため、
押し潰して減容することの出来る合成樹脂製容器が多く
使用される。斯かる容器は、簡単に押し潰せる様に、通
常、折曲げ用のリブが胴部に設けられており、例えば、
胴部の平行な1組の側面から押圧した場合に前記リブを
起点に他の1組の側面が内側に埋没する様になされてい
る。更に、上記の容器は、変形させる部位と変形させな
い部位とを区別するため、硬度の異なる2つの材料を使
い分けて構成される場合もある(特開平10−3161
40号公報)。
【0003】また、昨今、上記の様な用途の容器におい
ては、製造プロセスをより簡素化するため、胴部に添付
されるラベルとして、PETフィルム又はPPの合成紙
から成り且つ成型と同時に貼着するインモールドラベル
が採用される傾向にある。インモールドラベル付容器
は、金型内で例えばブロー成型によって容器本体を成型
すると共に、成型時の熱で容器本体にラベルを融着させ
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様な
折曲げ用のリブが設けられた容器は、胴部を押し潰した
場合、胴部の側面が内側に折れ曲がるため、見かけ上の
表面積は小さくなるものの、側面が内側に入り込んだ分
だけ胴部を十分に潰すことが出来ず、実際には胴部の内
部に空間が多く残存し、減容率が低いと言う問題があ
る。また、硬度の異なる材料を使用した場合には、製造
装置が複雑化するうえ、硬い部位の周辺の剛性が高いた
め、同様に、減容率を高めることが難しくなる。
【0005】一方、インモールドラベルを貼着した容器
は、これを成型した場合、レベル貼着面が膨出した状態
となり、設計で企図した形状を実現し難いと言う実情が
ある。レベル貼着面が膨出すると言う現象は次の様な理
由によるものと考えられる。
【0006】すなわち、インモールドラベル付容器は、
容器本体とラベルの材料の相違により、金型内での成型
後の冷却工程において、胴部のラベル貼着側面とラベル
が無く金型に直接接触する部位とで冷却速度に差異が生
じる。胴部のラベル貼着側面は、ラベルの無い部位に比
べて冷却速度が遅く、そして、冷却速度の差異による収
縮速度の相違により引っ張られた状態で固化する。しか
も、冷却効率の違いから、ラベル貼着側面の表面は、そ
の内面や金型に直接接触する部位に比べて収縮が大きく
且つ樹脂も強く配向する。その結果、寸法差によりラベ
ル面が突出する状態の変形を生じる。
【0007】また、インモールドラベルは、上記の材料
によって構成されており、剛性が高く且つ曲げに対する
復元力が大きいため、上記の様な押潰し可能な容器にイ
ンモールドラベルを適用した場合には、折曲げ用のリブ
が十分にその機能を発揮できず、設計通りに減容するこ
とが出来ないと言う問題がある。
【0008】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、インモールドラベルを備えた合
成樹脂製容器であって、成型性に優れ、しかも、廃棄す
る際に一層容易に押し潰すことが出来かつ減容率をより
高め得る様に改良された合成樹脂製容器を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明は、容器本体およびインモールドラベルを同
種のポリオレフィン系樹脂で構成することにより、成型
時の冷却工程における熱の伝達効率を均一化し、成型時
の変形を防止すると共に、容器本体にインモールドラベ
ルをより一体化させて容器全体の剛性の均一化を図り、
押潰し操作による塑性変形機能を高めた。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、水平断面が略
正方形、長方形または菱形に形成された胴部と、肩部を
介して前記胴部の上端側に設けられた口部と、前記胴部
に設けられた複数種のリブと、前記胴部に貼着されたイ
ンモールドラベルとを備え、かつ、前記胴部の押圧操作
によって前記複数種のリブを起点として折曲げることに
より押潰し可能になされた合成樹脂製容器であって、容
器本体および前記インモールドラベルがポリオレフィン
系樹脂で構成されていることを特徴とする合成樹脂製容
器に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る合成樹脂製容器の実
施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る合成樹
脂製容器は、押潰しのためのリブ構造によって2つの態
様が挙げられる。
【0012】先ず、本発明の第1の態様に係る容器につ
いて図1〜図4を参照して説明する。図1は第1の態様
に係る合成樹脂製容器の外観を示す斜視図である。図2
は第1の態様に係る合成樹脂製容器の外形を示す上面図
(分図(a))及び側面図(分図(b))である。図3
は第1の態様に係る合成樹脂製容器の外形を示す異なる
方向からの側面図である。図4は第1の態様に係る合成
樹脂製容器の潰れた状態を各異なる側面側から示した斜
視図である。なお、実施形態の説明においては、合成樹
脂製容器を「容器」と略記する。
【0013】本発明の容器は、液状医薬品、消毒剤、液
体石鹸、液状食品などの主に液状物を収容する場合に使
用され且つ廃棄する際に押潰し可能な容器である。容器
本体(後述するインモールドラベルを除く部位)の材料
としては、オレフィン系樹脂が使用され、層構成は、単
層または複層であってもよい。
【0014】上記オレフィン系樹脂としては、ポリエチ
レンとポリプロピレン系ポリマーが代表的である。ポリ
エチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、
低密度ポリエチレン(LDPE)、これらのブレンド物
(HDPE/LDPE)が挙げられる。ポリプロピレン
系ポリマーとしては、ポリプロピレン、ポリプロピレン
とエチレン等の他のα−オレフィンとのランダム(又は
ブロック)共重合体、シンジオタクチックポリプロピレ
ン、これらのブレンド物が挙げられる。なお、シンジオ
タクチックポリプロピレンは、例えばメタタロセン触媒
によって得ることが出来る。
【0015】そして、複層構成の場合は、内層側にメタ
タロセン触媒によって得られたポリマーを使用するのが
好ましい。メタロセン触媒(シングルサイト触媒)を使
用した気相法、液相法または溶液法によって得られるポ
リマーは、非常にシャープな分子量分布および非常にシ
ャープな組成分布を有する極めて均質なポリマーであ
り、柔軟性と耐薬品性に優れている。本発明の容器は、
通常、押出ブロー成形法、延伸ブロー成形法などの各種
のブロー成形法によって製造される。
【0016】本発明の容器は、図1及び図2(a)に示
す様に、水平断面が略正方形、長方形または菱形に形成
された縦長の胴部(1)と、肩部(2)を介して胴部
(1)の上端側に設けられた口部(3)と、胴部(1)
に設けられた複数種のリブと、胴部(1)に貼着された
インモールドラベル(9)とから主に構成され、胴部
(1)の押圧操作によって前記の複数種のリブを起点と
して折曲げることにより押潰し可能になされている。図
示した容器は、胴部(1)の水平断面を略正方形に形成
された容器であり、図1〜図3に示す様に、胴部(1)
の平行な1組の側面(12)及び他の平行な1組の側面
(11)の各表面積を略同等に設計されている。
【0017】口部(3)は、例えば、螺子構造の蓋(図
示省略)を装着可能な螺子部(31)を備えている。ま
た、下端部を引きちぎることによって開封する分離方式
の蓋(バージンキャップ)を装着するため、螺子部(3
1)の下方には厚肉部(32)が設けられ且つ厚肉部
(32)の上部にはストッパーとしての突起(32p)
が複数設けられている。すなわち、分離方式の蓋は、開
封するために旋回させた場合、下部のリング部が突起
(32p)に引っ掛かって厚肉部(32)の外周に残
り、上部の蓋本体だけが分離する構造を備えている。
【0018】また、口部(3)の基部には、当該基部の
強度を高めると共に、充填装置において蓋を装着する際
の止りとして機能する円環状の補強部(33)が設けら
れている。図示しないが、斯かる補強部(33)は、上
記の分離方式の蓋を含む螺子構造の蓋を充填装置におい
て装着する際、装置のチャックによって容器側を確実に
保持するため、その平面形状を六角形、八角形などの多
角形に形成されていてもよい。
【0019】肩部(2)は胴部(1)の上端側から口部
(3)の基部に至る部位であり、肩部(2)の傾斜は口
部(3)へ向かって10〜40°の上り傾斜が好まし
い。肩部(2)の傾斜角度を上記の様な角度に設定する
理由は次の通りである。すなわち、押し潰した場合には
肩部(2)に相当する部位の内部空間が残存するが、傾
斜角度が40°を越えると、残存する内部空間が大きく
なり、減容率が低くなる。他方、傾斜角度が10°未満
の場合は、胴部(1)の各側面(11,12…)に対す
る肩部(2)の形成面が鋭角に近づくため、成形性が低
下し、しかも、胴部(1)と肩部(2)との上部出隅部
(5)において、後述の上部斜行リブ(72)と上部水
平リブ(73)の仮想交点が反り返り、ピンホールが発
生し易くなる。
【0020】容器本体の内容積は、用途に応じて適宜に
設計し得るが、通常は0.2〜5リットル程度とされ
る。また、容器本体の肉厚(胴部(1)の平坦部におけ
る平均肉厚)は、使用時における必要な剛性および押し
潰した際の変形容易性を勘案し、上記の内容積の場合で
0.3〜1.5mmに設定される。
【0021】本発明の容器は、図1に示す様に、押し潰
す際の形状を規定かつ押し潰した後の復元を防止するた
め、縦リブ(71)、上部斜行リブ(72)、上部水平
リブ(73)、下部斜行リブ(74)、下部水平リブ
(75)、第2の上部水平リブ(76)及び第2の下部
水平リブ(77)の7種のリブを胴部(1)に備えてい
る。
【0022】縦リブ(71)は、胴部(1)を押し潰し
た場合に外側に突出する方向に1組の側面(12)を折
曲げるためのリブであり、図1及び図3に示す様に、1
組の側面(12)の各中央に胴部(1)の高さの50〜
70%に相当する長さで配置される。縦リブ(71)の
長さは、本来、上部斜行リブ(72)及び下部斜行リブ
(74)の傾斜角度との関係で規定されるが、簡易的に
は上記の範囲に設定することが出来る。
【0023】縦リブ(71)の長さを上記の範囲に設定
する理由は次の通りである。すなわち、縦リブ(71)
の長さが胴部(1)の高さの50%未満の場合は、胴部
(1)を潰した際、肩部(2)の下方および底部(4)
の上方に空間部が発生し、十分に減容することができな
い。他方、縦リブ(71)の長さが胴部(1)の高さの
70%を越えた場合には、胴部(1)を潰す際、肩部
(2)及び底部(4)から連なる略水平面の張り出し量
が少なく、反発力が大きくなるために潰し難くなる。
【0024】上部斜行リブ(72)は、縦リブ(71)
と協働的に機能して1組の側面(12)を折曲げるため
のリブであり、1組の側面(12)のそれぞれにおいて
一対設けられ、他の1組の側面(11)と1組の側面
(12)と肩部(2)との各上部出隅部(5)へ向けて
各縦リブ(71)の上端近傍から伸長される。上部斜行
リブ(72)は、胴部(1)を押し潰した際に1組の側
面(12)の上部が肩部(2)から略水平の突出する様
に、上部出隅部(5)から前記の側面(12)の中央へ
向けて水平方向より胴部(1)の下部へ30〜45°の
角度で伸長される。なお、製造時のピンホールを防止す
るため、各上部斜行リブ(72)は、縦リブ(71)の
上端から僅かに離間した状態に設けられる。
【0025】上部水平リブ(73)は、胴部(1)を押
し潰した場合に縦リブ(71)及び上部斜行リブ(7
2)と協同的に機能して1組の側面(12)のそれぞれ
を外側に突出させるためのリブであり、図1及び図3に
示す様に、一対の上部斜行リブ(72)の上端近傍に亘
って各1組の側面(12)の上端部に配置される。
【0026】下部斜行リブ(74)は、上記の上部斜行
リブ(72)と同様の機能を有するリブであり、1組の
側面(12)のそれぞれにおいて一対設けられ、他の1
組の側面(11)と1組の側面(12)と底部(4)と
の各下部出隅部(6)へ向けて各縦リブ(71)の下端
近傍から伸長される。下部斜行リブ(74)は、胴部
(1)を押し潰した際に1組の側面(12)の下部が底
部(4)から略水平の突出する様に、下部出隅部(6)
から前記の側面(12)の中央へ向けて水平方向より胴
部(1)の上部へ30〜45°の角度で伸長される。な
お、上記の上部斜行リブ(72)と同様に、製造時のピ
ンホールを防止するため、各下部斜行リブ(74)は、
縦リブ(71)の下端から僅かに離間した状態に設けら
れる。
【0027】下部水平リブ(75)は、上記の上部水平
リブ(73)と同様の機能を有するリブであり、図1及
び図3に示す様に、一対の下部斜行リブ(74)の下端
近傍に亘って1組の側面(12)の各下端部に配置され
る。
【0028】第2の上部水平リブ(76)は、胴部
(1)を押し潰す際、肩部(2)が相対的に突出する様
に胴部(1)の各側面(11,12…)の上部を折曲げ
るためのリブであり、また、胴部(1)を押し潰した後
に平坦化した稜線部(81)が復元するのを防止するリ
ブである。斯かる第2の上部水平リブ(76)は、図2
及び図3に示す様に、1組の側面(12)と他の1組の
側面(11)との各稜線部(81)に対し、縦リブ(7
1)の上端位置に相当する高さで配置される。
【0029】第2の下部水平リブ(77)は、上記の第
2の上部水平リブ(76)と同様の機能を有するリブで
ある。すなわち、第2の下部水平リブ(77)は、胴部
(1)を押し潰す際、底部(4)が相対的に突出する様
に胴部(1)の各側面(11,12…)の下部を折曲げ
るためのリブであり、また、胴部(1)を押し潰した後
に平坦化した稜線部(81)が復元するのを防止するリ
ブである。斯かる第2の下部水平リブ(77)は、各稜
線部(81)に対し、縦リブ(71)の下端位置に相当
する高さで配置される。
【0030】上記の第2の上部水平リブ(76)及び第
2の下部水平リブ(77)は、各々、胴部(1)の1組
の側面(12)及び他の1組の側面(11)に跨がる様
に配置されるが、各側面(11,12…)における水平
方向の張り出し長さは、これら側面(11,12…)の
幅の約1/4に相当する長さとされる。
【0031】また、本発明の好ましい態様においては、
上記7種のリブの各機能を確実に発揮させるため、縦リ
ブ(71)、上部斜行リブ(72)及び下部斜行リブ
(74)は、その長手方向に直交する断面が外側に突出
する形状の突起状のリブとして形成され、上部水平リブ
(73)及び下部水平リブ(75)は、その長手方向に
直交する断面が内側に没入する形状の溝状のリブとして
形成される。更に、第2の上部水平リブ(76)及び第
2の下部水平リブ(77)は、各々、その長手方向に直
交する断面が内側に没入する形状の溝状のリブとして形
成される。
【0032】本発明の容器は、図1〜図4に示す様に、
胴部(1)にインモールドラベル(9)が貼着されてい
る。周知の通り、インモールドラベル(9)は、ブロー
成形金型内に挿入したラベルを容器本体のブロー成形と
同時に貼着するラベルである。インモールドラベル
(9)は、胴部(1)の何れ側面に貼着されていてもよ
い。本発明においては、容器本体の成型性を向上させ且
つリブの機能を十分に発揮させるため、インモールドラ
ベル(9)は、容器本体と同様にポリオレフィン系樹脂
で構成されていることが重要である。
【0033】更に、インモールドラベル(9)は、容器
本体に対する融着性ならびに容器本体の剛性に近似した
剛性を備えているのが好ましい。具体的には、例えば、
容器本体が高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又
はこれらのブレンド物で構成され、インモールドラベル
(9)が各種のポリエチレン系樹脂で構成される。ある
いは、容器本体がポリプロピレン、ポリプロピレンと他
のα−オレフィンとのランダム(又はブロック)共重合
体、シンジオタクチックポリプロピレン又はこれらのブ
レンド物で構成され、インモールドラベル(9)が各種
のポリエチレン系樹脂で構成される。
【0034】また、容器本体およびインモールドラベル
(9)が、共に、ポリプロピレン、ポリプロピレンと他
のα−オレフィンとのランダム(又はブロック)共重合
体、シンジオタクチックポリプロピレン又はこれらのブ
レンド物で構成されていてもよい。上記のインモールド
ラベル(9)は単層構造、多層構造の何れでもよい。更
に、ポリプロピレン系樹脂のインモールドラベル(9)
としては、不織布構造のいわゆる合成紙のラベル、ニ軸
延伸フィルムのラベルの何れも使用できる。
【0035】本発明の容器は、上記の様に、容器本体と
インモールドラベル(9)とが共にポリオレフィン系樹
脂で構成されており、金型内で成型した際、容器本体と
インモールドラベル(9)とがより一体化し且つ冷却時
の胴部(1)における熱の伝達効率が均一化されるた
め、成型時の変形を有効に防止することが出来る。すな
わち、成型後の冷却工程において、ラベル貼着部分と他
の部位との間での収縮速度のばらつき及びラベル貼着面
の表裏による収縮量の相違が低減されるため、ラベル面
が突出する状態の変形を防止でき、設計通りに成型する
ことが出来る。
【0036】そして、本発明の容器は、上記の様に、そ
れぞれに特有の機能を有する7種のリブを備えているた
め、使用後は簡単に押し潰すことが出来る。すなわち、
本発明の容器は、縦リブ(71)のない他の1組の側面
(11)を押圧して胴部(1)を潰した場合、胴部
(1)の1組の側面(12)は、各々、縦リブ(7
1)、上部斜行リブ(72)及び下部斜行リブ(74)
に沿って山折に折れ曲がり、上部水平リブ(73)及び
下部水平リブ(75)に沿って谷折に折れ曲がる様にな
されており、また、胴部(1)の各側面(11,12
…)は、第2の上部水平リブ(76)及び第2の下部水
平リブ(77)に沿って谷折に折れ曲がる様になされて
いる。
【0037】換言すれば、図4に示す様に、胴部(1)
は、これを潰した場合、7種のリブに沿って上記の様に
折れ曲がることにより、胴部(1)の1組の側面(1
2)がそれぞれに外側に突出し、また、肩部(2)及び
底部(4)が胴部(1)に対して相対的に突出し、他の
1組の側面(11)が互いに接触する状態に潰れる。そ
の結果、内容積を一層低減させることが出来、減容率を
より高め得る。
【0038】そして、潰れた状態においては、第2の上
部水平リブ(76)及び第2の下部水平リブ(77)が
直線状に延びた状態となるため、平坦化した各稜線部
(81)が復元するのを確実に防止することが出来る。
従って、本発明の容器は、一旦潰した後は潰れた状態を
保持することが出来、蓋によって口部(3)を封止する
必要がない。
【0039】更に、本発明の容器においては、インモー
ルドラベル(9)が容器本体と同様のポリオレフィン系
樹脂で構成され、容器本体とインモールドラベル(9)
とが一体化し且つインモールドラベル(9)を含む胴部
(1)の全体の剛性が均一化しているため、胴部(1)
を上記の様に押潰した場合、インモールドラベル(9)
だけが復元力を発揮することがなく、胴部(1)の潰れ
た状態を十分に維持することが出来る。
【0040】次に、本発明の第2の態様に係る容器につ
いて図5〜図8を参照して説明する。図5は第2の態様
に係る合成樹脂製容器の外観を示す斜視図である。図6
は第2の態様に係る合成樹脂製容器の外形を示す上面図
(分図(a))及び側面図(分図(b))である。図7
は第2の態様に係る合成樹脂製容器の外形を示す異なる
方向からの側面図である。図8は第2の態様に係る合成
樹脂製容器の潰れた状態を各異なる稜線部側から示した
斜視図である。
【0041】本発明の第2の態様に係る容器は、前述の
容器と同様に、主に液状物を収容する場合に使用され且
つ廃棄する際に押潰し可能な容器であり、容器本体は、
前述の容器と同様の材料によって構成される。
【0042】図5及び図6(a)に示す様に、本発明の
容器は、前述の容器と同様に、水平断面が略正方形、長
方形または菱形に形成された縦長の胴部(1)と、肩部
(2)を介して胴部(1)の上端側に設けられた口部
(3)と、胴部(1)に設けられた複数種のリブと、胴
部(1)に貼着されたインモールドラベル(9)とから
主に構成され、胴部(1)の押圧操作によって前記の複
数種のリブを起点として折曲げることにより押潰し可能
になされている。好適な一例として図示した容器は、胴
部(1)の水平断面を略正方形に形成された容器であ
る。
【0043】図5〜図7に示す様に、口部(3)は、前
述の容器と同様に、螺子構造の蓋(図示省略)を装着可
能な螺子部(31)、厚肉部(32)、突起(32p)
及び補強部(33)を備えている。なお、口部(3)の
基部の補強部(33)は、図面上は平面形状が八角形の
環状に形成されているが、平面形状が円形や他の多角形
の環状に形成されていてもよい。また、前述の容器にお
けるのと同様に、減容率を高め且つ上部出隅部(5)に
おけるピンホールの発生を防止する観点から、肩部
(2)の傾斜は口部(3)へ向かって10〜40°の上
り傾斜に設定されるのが好ましい。
【0044】容器本体の内容積は、用途に応じて適宜に
設計し得るが、通常は0.2〜5リットル程度とされ
る。容器本体の肉厚(胴部(1)の平坦部における平均
肉厚)は、使用時における必要な剛性および押し潰す際
の変形容易性を勘案し、上記の内容積の場合で0.3〜
1.5mmに設定される。更に、胴部(1)の水平断面
形状を略平行四辺形に維持し且つ成形性を高め、しか
も、ピンホールの発生を防止するため、胴部(1)の縦
方向に延びる4つの稜線部(82,83…)は、水平断
面視した場合に曲率半径が5〜40mmの円弧状の曲面
として形成される。
【0045】本発明の容器は、胴部(1)をより扁平に
押し潰して減容率を高めるため、平面視した場合の一つ
の対角線に沿って押し潰す様になされている。すなわ
ち、胴部(1)の縦方向に延びる4つの稜線部(82,
83…)のうち、水平断面視した場合に対角に相当する
一組の稜線部(82)を互いに近づける方向に押圧して
押し潰す様になされている。そして、一層容易に変形さ
せ得る様に、本発明の容器においては、4つの稜線部
(82,83…)のうち、上記の一組の稜線部(82)
の曲率半径が、他の一組の稜線部(83)の曲率半径に
対して1.5〜5倍に設定される。
【0046】具体的には、内容積が0.5リットルの容
器の場合、例えば、稜線部(82)の曲率半径は10m
mに設定され、押し潰す方の稜線部(83)の曲率半径
は18mmに設定される。本発明の容器は、上記の様
に、稜線部(82,83…)の曲率半径が5〜40mm
の範囲に設定され且つ稜線部(82)の曲率半径が稜線
部(83)の曲率半径の1.5〜5倍に設定されること
により、断面形状を例えば略正方形に維持でき、しか
も、一組の稜線部(82)を互いに近付ける方向に押圧
することにより容易に押し潰すことが出来る。なお、稜
線部(82,83…)の曲率半径とは、肩部(2)の近
傍および底部(4)の近傍を除く胴部(1)の高さの略
中央に相当する部位の曲率半径を言う。
【0047】更に、図5〜図7に示す様に、本発明の容
器は、胴部(1)を押し潰した場合の肩部(2)近傍お
よび底部(4)近傍の変形率を高め且つ復元を防止する
ため、上記の一組の稜線部(82)には、各々、これら
稜線部間の対角距離の30〜70%相当する距離だけ肩
部(2)(胴部(1)の上端)及び底部(4)(胴部
(1)の下端)から胴部(1)の中央に寄った各位置に
第1の水平リブ(78)がそれぞれ配置される。また、
他の一組の稜線部(83)には、各々、肩部(2)近傍
および底部(4)近傍に第2の水平リブ(79)がそれ
ぞれ配置される。
【0048】第1の水平リブ(78)は、稜線部(8
2)を中心として水平方向に胴部(1)の上部および下
部を谷折に折曲げ、胴部(1)に対して肩部(2)及び
底部(4)を相対的に突出させるためのリブであり(図
8(b)参照)、斯かるリブは、その長手方向に直交す
る断面が内側に没入する形状の溝状のリブとして形成さ
れるのが好ましい。第1の水平リブ(78)は、胴部
(1)の隣接する2つの側面に跨がって全部で4本設け
られており、胴部(1)の上部および下部を円滑に折曲
げるため、その長さは、胴部(1)の各側面において、
各々、幅(水平方向の長さ)の15〜40%の長さで設
けられる。
【0049】第1の水平リブ(78)の配置位置を上記
の範囲に設定する理由は次の通りである。すなわち、対
角距離の70%に相当する距離よりも大きな距離だけ肩
部(2)及び底部(4)から胴部(1)の中央に寄った
各位置に上下の各第1の水平リブ(78)が設けられた
場合には、胴部(1)を潰した際、肩部(2)の下方お
よび底部(4)の上方に空間部が発生し、十分に減容す
ることが出来ない。他方、対角距離の30%に相当する
距離よりも小さな距離の範囲で肩部(2)及び底部
(4)から胴部(1)の中央に寄った各位置に上下の各
第1の水平リブ(78)が設けられた場合には、胴部
(1)を潰した際、胴部(1)の内側に空間部が発生
し、上記の場合と同様に十分に減容することが出来な
い。
【0050】第2の水平リブ(79)は、肩部(2)の
近傍および底部(4)の近傍において稜線部(83)を
中心として水平方向に胴部(1)を谷折に折曲げ、稜線
部(83)の上部および下部を略水平な張出面に変形さ
せるためのリブであり(図8(a)参照)、斯かるリブ
は、その長手方向に直交する断面が内側に没入する形状
の溝状のリブとして形成されるのが好ましい。
【0051】第2の水平リブ(79)は、胴部(1)の
各側面に跨がって全部で4本設けられており、その長さ
は、胴部(1)の各側面において、各々、一組の稜線部
(82)の対角距離の20〜65%相当する長さとされ
る。第2の水平リブ(79)の長さを上記の範囲に相当
する長さに設定することにより、胴部(1)を潰した際
に稜線部(83)の上部および下部における張出量(張
出面の張出長さ)を適度な大きさとすることが出来、胴
部(1)を潰した際に折れ曲げられる稜線部(83)の
復元力を小さくすることが出来る。
【0052】本発明の容器は、図5〜図8に示す様に、
前述の容器におけるのと同様のインモールドラベル
(9)が胴部(1)に貼着されている。インモールドラ
ベル(9)の構成材料は前述の容器の場合と同様であ
り、また、容器本体とインモールドラベル(9)の各材
料の組み合わせも容器の場合と同様とされる。
【0053】本発明の容器は、前述の容器の場合と同様
に、容器本体とインモールドラベル(9)とが共にポリ
オレフィン系樹脂で構成されており、金型内で成型した
際、容器本体とインモールドラベル(9)とがより一体
化し且つ冷却時の胴部(1)における熱の伝達効率が均
一化され、冷却工程におけるラベル貼着部分と他の部位
との間での収縮速度のばらつき及びラベル貼着面の表裏
による収縮量の相違が低減されるため、ラベル面が突出
する状態の変形を防止できる。
【0054】そして、本発明の容器は、一組の稜線部
(82)の曲率半径が特定の大きさで且つ他の一組の稜
線部(83)の曲率半径に対して特定の比率に設定され
ており、しかも、各特有の機能を有する2種のリブを備
えているため、使用後は簡単に押し潰すことが出来る。
すなわち、本発明の容器は、曲率半径の大きな上記の一
組の稜線部(82)を互いに近付ける方向に押圧して押
し潰すと、これら稜線部(82)がそれぞれ扁平状態に
変形し、他の一組の稜線部(83)がそれぞれ更に鋭角
に折れ曲がることにより、図8に示す様に胴部(1)が
扁平に潰れる。
【0055】その場合、各第1の水平リブ(78)は、
一組の稜線部を中心とする胴部(1)の上部および下部
がそれぞれ肩部(2)及び底部(4)と共に相対的に突
出する状態に谷折に折れ曲がる際の案内線として機能
し、更に、第1の水平リブ(78)は、稜線部(82)
の変形によって直線状に延びることにより、変形した稜
線部(82)が復元するのを抑制する。また、第2の水
平リブ(79)は、他の一組の稜線部(83)の肩部
(2)近傍および底部(4)近傍がそれぞれ略水平方向
に張出す状態に谷折に折れ曲がる際の案内線として機能
する。
【0056】換言すれば、図8に示す様に、本発明の容
器おいて、胴部(1)は、これを潰した場合、2種のリ
ブに沿って上記の様に折れ曲がることにより、胴部
(1)の各稜線部(83)が外側に突出し、また、肩部
(2)及び底部(4)が胴部(1)に対して相対的に突
出し、そして、一組の稜線部(82)が互いに接触する
状態まで潰れる。しかも、潰れた状態においては、第1
の水平リブ(78)が直線状に延びた状態となり剛性を
維持するため、平坦化した各稜線部(82)が復元する
のを確実に防止することが出来る。従って、本発明の容
器は、押潰し操作によって内容積を一層低減させること
が出来、減容率をより高め得る。また、本発明の容器
は、一旦潰した後は潰れた状態を保持できるため、蓋に
よって口部(3)を封止する必要もない。
【0057】更に、本発明の容器においては、前述の容
器の場合と同様に、インモールドラベル(9)が容器本
体と同様のポリオレフィン系樹脂で構成され、容器本体
とインモールドラベル(9)とが一体化し且つインモー
ルドラベル(9)を含む胴部(1)の全体の剛性が均一
化しているため、胴部(1)を上記の様に押潰した場
合、インモールドラベル(9)だけが復元力を発揮する
ことがなく、胴部(1)の潰れた状態を十分に維持する
ことが出来る。
【0058】なお、本発明の上記の第1の態様および第
2の態様に係る容器は、廃棄処理における取扱いをより
一層容易するため、インモールドラベル(9)には、製
品の内容表示などの所要の表示の他、押圧操作(押潰し
操作)のための押圧部位が表示されていてもよい。ま
た、押潰し方向を示す矢印などの刻印が例えば肩部
(2)に付設されていてもよい(図5及び図6(a)参
照)
【0059】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製容器によれば、容器
本体とインモールドラベルとが共にポリオレフィン系樹
脂で構成されており、金型内で成型した際、容器本体と
インモールドラベルとがより一体化し且つ冷却時の胴部
における熱の伝達効率が均一化され、冷却工程における
ラベル貼着部分と他の部位との間での収縮速度のばらつ
き及びラベル貼着面の表裏による収縮量の相違が低減さ
れるため、ラベル面が突出する状態の変形を防止でき、
しかも、インモールドラベルを含む胴部の全体の剛性が
均一化しているため、リブを起点として胴部を押潰した
場合、インモールドラベルが復元力を発揮することがな
く、胴部の潰れた状態を十分に維持することが出来る。
【0060】また、特定の7種のリブを備えた本発明の
合成樹脂製容器によれば、押圧操作によって他の1組の
側面が互いに接触する状態に胴部を潰すことが出来、し
かも、潰れた状態においては、第2の上部水平リブおよ
び第2の下部水平リブの機能により、平坦化した胴部の
各稜線部が復元するのを確実に防止できるため、内容積
を一層低減させることが出来、減容率をより高めること
が出来る。
【0061】また、一組の稜線部の曲率半径が他の一組
の稜線部の曲率半径に対して特定の比率に設定され、か
つ、一組の稜線部および他の一組の稜線部の各特定の位
置にそれぞれ第1及び第2の水平リブが配置された本発
明の合成樹脂製容器によれば、押圧操作によって一組の
稜線部が互いに接触する状態に胴部を潰すことが出来、
しかも、潰れた状態においては、一組の稜線部が復元す
るのを第1の水平リブによって防止できるため、内容積
を一層低減させることが出来、減容率をより高めること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に係る合成樹脂製容器の外
観を示す斜視図
【図2】本発明の第1の態様に係る合成樹脂製容器の外
形を示す上面図および側面図
【図3】本発明の第1の態様に係る合成樹脂製容器の外
形を示す側面図
【図4】本発明の第1の態様に係る合成樹脂製容器の潰
れた状態を各異なる側面側から示す斜視図
【図5】本発明の第2の態様に係る合成樹脂製容器の外
観を示す斜視図
【図6】本発明の第2の態様に係る合成樹脂製容器の外
形を示す上面図および側面図
【図7】本発明の第2の態様に係る合成樹脂製容器の外
形を示す側面図
【図8】本発明の第2の態様に係る合成樹脂製容器の潰
れた状態を各異なる稜線部側から示す斜視図
【符号の説明】
1 :胴部 11:他の平行な1組の側面 12:平行な1組の側面 2 :肩部 3 :口部 4 :底部 5 :上部出隅部 6 :下部出隅部 71:縦リブ 72:上部斜行リブ 73:上部水平リブ 74:下部斜行リブ 75:下部水平リブ 76:第2の上部水平リブ 77:第2の下部水平リブ 78:第1の水平リブ 79:第2の水平リブ 81:稜線部 82:稜線部 83:稜線部 9 :インモールドラベル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平断面が略正方形、長方形または菱形
    に形成された胴部(1)と、肩部(2)を介して胴部
    (1)の上端側に設けられた口部(3)と、胴部(1)
    に設けられた複数種のリブと、胴部(1)に貼着された
    インモールドラベル(9)とを備え、かつ、胴部(1)
    の押圧操作によって前記複数種のリブを起点として折曲
    げることにより押潰し可能になされた合成樹脂製容器で
    あって、容器本体およびインモールドラベル(9)がポ
    リオレフィン系樹脂で構成されていることを特徴とする
    合成樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 胴部(1)に7種のリブが設けられ、当
    該7種のリブは、平行な1組の側面(12)の各中央に
    胴部(1)の高さの50〜70%に相当する長さで配置
    された縦リブ(71)と、1組の側面(12)と他の平
    行な1組の側面(11)と肩部(2)との各上部出隅部
    (5)へ向けて各縦リブ(71)の上端近傍から伸長さ
    れた各一対の上部斜行リブ(72)と、一対の上部斜行
    リブ(72)の上端近傍に亘って1組の側面(12)の
    各上端部に配置された上部水平リブ(73)と、1組の
    側面(12)と他の1組の側面(11)と底部(4)と
    の各下部出隅部(6)へ向けて各縦リブ(71)の下端
    近傍から伸長された各一対の下部斜行リブ(74)と、
    一対の下部斜行リブ(74)の下端近傍に亘って1組の
    側面(12)の各下端部に配置された下部水平リブ(7
    5)と、1組の側面(12)と他の1組の側面(11)
    との間の各稜線部(81)に縦リブ(71)の上端位置
    に相当する高さで配置された第2の上部水平リブ(7
    6)と、各稜線部(81)に縦リブ(71)の下端位置
    に相当する高さで配置された第2の下部水平リブ(7
    7)とを含み、そして、胴部(1)は、他の1組の側面
    (11)を互いに近付ける方向に押圧することにより押
    潰し可能に構成されている請求項1に記載の合成樹脂製
    容器。
  3. 【請求項3】 胴部(1)の縦方向に延びる4つの稜線
    部(82,83…)のうち、水平断面視した場合に対角
    に相当する一組の稜線部(82)には、各々、これら稜
    線部間の対角距離の30〜70%相当する距離だけ肩部
    (2)及び底部(4)から胴部(1)の中央に寄った各
    位置に第1の水平リブ(78)が胴部(1)の幅の15
    〜40%の長さで配置され、他の一組の稜線部(83)
    には、各々、肩部(2)近傍および底部(4)近傍に第
    2の水平リブ(79)が一組の稜線部(82)の対角距
    離の20〜65%相当する長さで配置され、そして、胴
    部(1)は、一組の稜線部(82)を互いに近付ける方
    向に押圧することにより押潰し可能に構成されている請
    求項1に記載の合成樹脂製容器。
  4. 【請求項4】 インモールドラベル(9)には、押圧操
    作のための押圧部位が表示されている請求項1〜3の何
    れかに記載の合成樹脂製容器。
  5. 【請求項5】 肩部(2)には、押潰し方向を示す刻印
    が付設されている請求項1〜3の何れかに記載の合成樹
    脂製容器。
  6. 【請求項6】 容器本体が、高密度ポリエチレン、低密
    度ポリエチレン、若しくは、これらのブレンド物、また
    は、ポリプロピレン、ポリプロピレンと他のα−オレフ
    ィンとのランダム(又はブロック)共重合体、シンジオ
    タクチックポリプロピレン、若しくは、これらのブレン
    ド物で構成されている請求項1〜5の何れかに記載の合
    成樹脂製容器。
  7. 【請求項7】 容器本体が高密度ポリエチレン、低密度
    ポリエチレン又はこれらのブレンド物で構成され、イン
    モールドラベル(9)がポリエチレン系樹脂で構成され
    ている請求項1〜6の何れかに記載の合成樹脂製容器。
  8. 【請求項8】 容器本体がポリプロピレン、ポリプロピ
    レンと他のα−オレフィンとのランダム(又はブロッ
    ク)共重合体、シンジオタクチックポリプロピレン又は
    これらのブレンド物で構成され、インモールドラベル
    (9)がポリエチレン系樹脂で構成されている請求項1
    〜6の何れかに記載の合成樹脂製容器。
  9. 【請求項9】 容器本体およびインモールドラベル
    (9)がポリプロピレン、ポリプロピレンと他のα−オ
    レフィンとのランダム(又はブロック)共重合体、シン
    ジオタクチックポリプロピレン又はこれらのブレンド物
    で構成されている請求項1〜6の何れかに記載の合成樹
    脂製容器。
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