JP2003237757A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

合成樹脂製容器

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JP2003237757A
JP2003237757A JP2002034022A JP2002034022A JP2003237757A JP 2003237757 A JP2003237757 A JP 2003237757A JP 2002034022 A JP2002034022 A JP 2002034022A JP 2002034022 A JP2002034022 A JP 2002034022A JP 2003237757 A JP2003237757 A JP 2003237757A
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ribs
rib
synthetic resin
horizontal
resin container
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JP2002034022A
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Tsunemi Yoshioka
常己 吉岡
Masaru Ito
勝 伊藤
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Hanshin Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hanshin Kasei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状医薬品、消毒剤、液体石鹸、液状食品な
どの包装に使用される押し潰し可能な合成樹脂製容器で
あって、廃棄処理を行う場合に容易に押し潰すことが出
来かつ減容率を一層高め得る合成樹脂製容器を提供す
る。 【解決手段】 合成樹脂製容器は、有底円筒状の胴部
(1)を備え且つ胴部(1)に複数種のリブが設けられ
た押し潰し可能な合成樹脂製容器であり、胴部(1)の
リブとして、胴部(1)の正面側および背面側には、縦
リブ(71)、一対の上部斜行リブ(72)、一対の下
部斜行リブ(74)が設けられ、胴部(1)の各側面側
には、円弧状リブ(76)及び下部水平リブ(77)が
設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製容器に
関するものであり、詳しくは、廃棄する際に押し潰して
減容することの出来る円筒形の合成樹脂製容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液状医薬品、消毒剤、液体石鹸、液状食
品などの包装においては、廃棄処理を容易にするため、
押し潰して減容することの出来る合成樹脂製容器が多く
使用される。従来の押し潰し可能な容器は、簡単に押し
潰せる様に、通常、水平断面が方形に形成され且つ折曲
げ用のリブが設けられた胴部を備えており、例えば、胴
部の正面と背面から押圧した場合に前記リブを起点に両
側面が内側に埋没する状態に変形する様になされてい
る。(特開平10−316140号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様な
従来の押し潰し可能な容器は、胴部の側面が内側に折れ
曲がるため、見かけ上の表面積は小さくなるものの、側
面が内側に入り込んだ分だけ胴部を十分に潰すことが出
来ず、実際には胴部の内部に空間が多く残存し、減容率
が低いと言う問題がある。また、被包装品によっては、
使用時の操作性や意匠性の観点から円筒形の容器が望ま
れる。
【0004】本発明は、押し潰し可能な合成樹脂製容器
において、胴部を円筒形に構成すると共に、押潰し操作
によって有効に機能する胴部のリブ構造について種々検
討の結果なされたものであり、その目的は、有底円筒状
の胴部を備えた押し潰し可能な合成樹脂製容器であっ
て、廃棄処理を行う場合に容易に押し潰すことが出来か
つ減容率を一層高め得る合成樹脂製容器を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の合成樹脂製容器は、底部によって封止され
た有底円筒状の胴部の上端に肩部を介して口部が設けら
れ、かつ、前記胴部に複数種のリブが設けられた押し潰
し可能な合成樹脂製容器であって、中心線に直交する一
方向から見た前記胴部の周面を正面および背面とし、中
心線に直交し且つ前記一方向に直交する方向から見た前
記胴部の周面を側面とした場合、前記リブとして、前記
胴部の正面側および背面側には、胴部の高さの50〜7
0%に相当する長さで縦方向に伸長された縦リブと、隣
接する側面と前記肩部との上部出隅部へ向けて前記縦リ
ブの上端から伸長された一対の上部斜行リブと、隣接す
る側面と前記底部との下部出隅部へ向けて前記縦リブの
下端から伸長された一対の下部斜行リブとが設けられ、
前記胴部の各側面側には、前記縦リブの上端に相当する
高さの位置に横方向に伸長された円弧状リブと、前記縦
リブの下端に相当する高さの位置に横方向に伸長された
下部水平リブとが設けられていることを特徴とする。
【0006】すなわち、上記の合成樹脂製容器は、胴部
の側面側を押圧した場合、胴部の正面側および背面側の
縦リブ、上部斜行リブ及び下部斜行リブが屈曲点として
山折に折れ曲がることにより正面および背面が外側に突
出し、同時に、側面側の円弧状リブ及び下部水平リブが
屈曲点として谷折に折れ曲がることにより肩部および底
部が胴部の側面側から相対的に突出し、その結果、押圧
した両方の側面が互いに接触する状態に潰れる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る合成樹脂製容器の一
実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係
る合成樹脂製容器の外観を示す斜視図である。図2は本
発明に係る合成樹脂製容器の外観を示す側面図および上
面図であり、分図(a)と(b)は互いに90°異なる
方向から見た側面図、分図(c)は平面図である。図3
は本発明に係る合成樹脂製容器の押潰し操作による変形
状態を示す図であり、分図(a)は押し潰す前の使用状
態を示す図、分図(b)は最初の押潰し操作によって潰
れた状態を示す図、分図(b)は2回目の折曲げ操作に
よって潰れた状態を示す図である。以下、実施形態の説
明においては合成樹脂製容器を「容器」と略記する。
【0008】本発明の容器は、液状医薬品、消毒剤、液
体石鹸、液状食品などの主に液状物を収容する場合に使
用され且つ廃棄する際に押し潰し可能な合成樹脂製容器
である。本発明の容器の材料としては、オレフィンポリ
マーが使用され、層構成は、単層または複層であっても
よい。
【0009】上記オレフィンポリマーとしては、ポリエ
チレンとポリプロピレン系ポリマーが代表的である。ポ
リエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDP
E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、これらのブレ
ンド物(HDPE/LDPE)が挙げられる。ポリプロ
ピレン系ポリマーとしては、ポリプロピン、ポリプロピ
ンとエチレン等の他のα−オレフィンとのランダム(又
はブロック)共重合体、シンジオタクチックポリプロピ
レン、これらのブレンド物が挙げられる。特に、密度が
0.945〜0.968の高密度ポリエチレン又はポリ
プロピンの共重合体を使用した場合には、使用時におけ
る形状を十分保持することが出来、しかも、押潰し操作
によって容易に塑性変形させることが出来る。
【0010】また、上記シンジオタクチックポリプロピ
レンは、例えばメタタロセン触媒によって得ることが出
来る。そして、複層構成の場合は、内層側にメタタロセ
ン触媒によって得られたポリマーを使用するのが好まし
い。メタロセン触媒(シングルサイト触媒)を使用した
気相法、液相法または溶液法によって得られるポリマー
は、非常にシャープな分子量分布および非常にシャープ
な組成分布を有する極めて均質なポリマーであり、柔軟
性と耐薬品性に優れている。本発明の容器は、通常、押
出ブロー成形法、延伸ブロー成形法などの各種のブロー
成形法によって製造することが出来る。
【0011】本発明の容器は、図1及び図2に示す様
に、水平断面が円形に形成され且つ底部(4)によって
封止された有底円筒状の胴部(1)を備えており、胴部
(1)の上端に肩部(2)を介して口部(3)が設けら
れている。なお、以下の説明においては、便宜上、中心
線に直交する一方向から見た胴部(1)の周面(図2に
(a)に示す周面)を正面および背面とし、中心線に直
交し且つ前記一方向に直交する方向から見た胴部(1)
の周面(図2に(b)に示す周面)を側面とする。
【0012】口部(3)は、例えば、螺子構造の蓋(図
示省略)を装着可能な螺子部(31)を備えている。ま
た、口部(3)の基部には、当該基部の強度を高めると
共に、充填装置において蓋を装着する際の把持部および
止りとして機能する厚肉の補強部(33)が設けられて
いる。図示した補強部(33)は、円環状に形成されて
いるが、斯かる補強部(33)は、充填装置において上
記の螺子構造の蓋を装着する際、装置のチャックによっ
て容器側を確実に保持するため、その平面形状を六角形
または八角形などの多角形に形成されていてもよい。上
記の様な補強部(33)が設けられている場合には、閉
栓プロセスにおいて胴部(1)を変形させることなく蓋
を装着できる。
【0013】肩部(2)は胴部(1)の上端から口部
(3)の基部に至る部位であり、肩部(2)の傾斜角度
(胴部(1)の仮想上端面に対する上昇勾配)は10〜
45°が好ましい。肩部(2)の傾斜角度を上記の様な
範囲に設定する理由は次の通りである。すなわち、押し
潰した場合には肩部(2)に相当する部位の内部空間が
残存するが、傾斜角度が45°を越えると、残存する内
部空間が大きくなり、減容率が低くなる。他方、傾斜角
度が10°未満の場合は、胴部(1)の側面に対する肩
部(2)の形成面が鋭角に近づくため、成形性が低下す
る。
【0014】容器の内容積は、用途に応じて適宜に設計
し得るが、通常は0.2〜5リットル程度とされる。ま
た、容器の肉厚(胴部(1)の平坦部における平均肉
厚)は、使用時における必要な剛性および押し潰した際
の変形容易性を勘案し、上記の様な内容積の場合で通常
は0.3〜1.5mmに設定される。
【0015】本発明の容器は、使用時にはその形状を維
持すると共に、押し潰す際にはその形状を規定かつ押し
潰した後の復元を防止するため、胴部(1)に複数種の
リブが各1組設けられる。本発明においては、リブとし
て、少なくとも、縦リブ(71)、一対の上部斜行リブ
(72)及び一対の下部斜行リブ(74)が胴部(1)
の正面側および背面側に設けられ、円弧状リブ(76)
及び下部水平リブ(77)が胴部(1)の各側面側に設
けられている必要がある。
【0016】縦リブ(71)は、胴部(1)を押し潰し
た場合に外側に突出する方向に正面および背面を折曲げ
るためのリブであり、胴部(1)の高さの50〜70%
に相当する長さに形成され且つ胴部(1)の正面側およ
び背面側の中央に配置される。縦リブ(71)の長さ
は、本来、上部斜行リブ(72)及び下部斜行リブ(7
4)の傾斜角度との関係で規定されるが、簡易的には上
記の範囲に設定することが出来る。
【0017】縦リブ(71)の長さを上記の範囲に設定
する理由は次の通りである。すなわち、縦リブ(71)
の長さが胴部(1)の高さの50%未満の場合は、胴部
(1)を潰した際、肩部(2)の下方および底部(4)
の上方に空間部が発生し、十分に減容することができな
い。他方、縦リブ(71)の長さが胴部(1)の高さの
70%を越えた場合には、胴部(1)を潰す際、肩部
(2)及び底部(4)から連なる略水平方向の張り出し
量が少なく、反発力が大きくなるために潰し難くなる。
【0018】上部斜行リブ(72)は、縦リブ(71)
と協働的に機能して正面および背面を折曲げるためのリ
ブであり、正面側および背面側においてそれぞれ一対設
けられ、隣接する側面と肩部(2)との上部出隅部
(5)へ向けて縦リブ(71)の上端から伸長される。
上部斜行リブ(72)は、押潰し操作した際に当該上部
斜行リブの機能する正面および背面(変形させる面)の
上部が肩部(2)から略水平に突出する様に、上部出隅
部(5)側から見た場合、上部出隅部(5)から正面ま
たは背面の中央へ向けて水平方向に対して30〜45°
の下り勾配で伸長される。なお、製造時のピンホールを
防止するため、上部斜行リブ(72)は、縦リブ(7
1)の上端から僅かに離間した状態に設けられてもよ
い。また、上部斜行リブ(72)は、図示した様に正面
側と背面側とで先端が互いに離間していてもよいし、連
続していてもよい。
【0019】下部斜行リブ(74)は、上記の上部斜行
リブ(72)と同様の機能を有するリブであり、正面側
および背面側においてそれぞれ一対設けられ、隣接する
側面と底部(4)との下部出隅部(6)へ向けて縦リブ
(71)の下端から伸長される。下部斜行リブ(74)
は、押潰し操作した際に当該下部斜行リブの機能する正
面および背面(変形させる面)の下部が底部(4)から
略水平に突出する様に、下部出隅部(6)側から見た場
合、下部出隅部(6)から正面または背面の中央へ向け
て水平方向に対して30〜45°の上り勾配で伸長され
る。なお、上記の上部斜行リブ(72)と同様に、製造
時のピンホールを防止するため、下部斜行リブ(74)
は、縦リブ(71)の下端から僅かに離間した状態に設
けられてもよい。また、下部斜行リブ(74)は、図示
した様に正面側と背面側とで連続していてもよいし、先
端が互いに離間していてもよい。
【0020】円弧状リブ(76)は、胴部(1)を押し
潰す際、押圧する側面に相対して肩部(2)が突出する
様に、胴部(1)の側面の上部を折曲げるためのリブで
あり、また、胴部(1)を押し潰した後に平坦化した側
面が復元するのを防止するリブである。斯かる円弧状リ
ブ(76)は、縦リブ(71)の上端に略相当する高さ
の位置であって且つ縦リブ(71)の上端近傍まで正面
側および背面側に跨がって胴部(1)の各側面側に略横
方向に伸長される。円弧状リブ(76)は、両端に対し
て中央部が上方へ湾曲しており、その曲率半径は胴部
(1)の半径の1.2〜5倍、好ましくは1.5〜2倍
に設定され、長さは胴部(1)の円周長の30〜45%
に相当する長さに設定される。
【0021】下部水平リブ(77)は、上記の円弧状リ
ブ(76)と同様の機能を有するリブである。すなわ
ち、下部水平リブ(77)は、胴部(1)を押し潰す
際、押圧する側面に相対して底部(4)が突出する様
に、胴部(1)の側面の下部を折曲げるためのリブであ
り、また、胴部(1)を押し潰した後に平坦化した側面
が復元するのを防止するリブである。斯かる下部水平リ
ブ(77)は、縦リブ(71)の下端に相当する高さの
位置であって且つ縦リブ(71)の下端近傍まで正面側
および背面側に跨がって胴部(1)の各側面側に横方向
に伸長される。1つの下部水平リブ(77)の水平方向
の長さは胴部(1)の円周長の30〜45%に相当する
長さとされる。
【0022】また、本発明の好ましい態様においては、
押潰し操作した際に肩部(2)及び底部(4)の張出し
高さを抑制するため、すなわち、肩部(2)及び底部
(4)を潰れ易くするため、胴部(1)のリブとして、
胴部(1)の正面側および背面側には、各々、上端水平
リブ(73)と下端水平リブ(75)とが設けられる。
【0023】上端水平リブ(73)は、胴部(1)を押
し潰した場合に押圧した側面において肩部(2)をより
鋭利に突出させ、押圧しない正面および背面において縦
リブ(71)及び上部斜行リブ(72)と協同的に機能
して側面をより外側に突出させるためのリブであり、正
面および背面の上端部において一対の上部斜行リブ(7
2)の上端近傍に亘って横方向に伸長される。上端水平
リブ(73)は、上部斜行リブ(72)の各上端と連続
していても、あるいは、図示する様に不連続であっても
よい。不連続の場合、上端水平リブ(73)の水平方向
の長さは、一対の上部斜行リブ(72)の上端間の距離
の60〜90%とされる。
【0024】一方、下端水平リブ(75)は、上記の上
端水平リブ(73)と同様の機能、すなわち、押圧した
側面において底部(4)をより鋭利に突出させ、押圧し
ない正面および背面において縦リブ(71)及び下部斜
行リブ(74)と協同的に機能して側面をより外側に突
出させるためのリブであり、正面および背面の下端部に
おいて一対の下部斜行リブ(74)の下端近傍に亘って
横方向に伸長される。上記の上部斜行リブ(72)と同
様に、下端水平リブ(75)は、下部斜行リブ(74)
の各下端と連続していても、あるいは、図示する様に不
連続であってもよい。不連続の場合、下端水平リブ(7
5)の水平方向の長さは、一対の下部斜行リブ(74)
の下端間の距離の60〜90%とされる。
【0025】上記の様な各リブは、その長手方向に直交
する断面が外側に突出する形状の突起状のリブ、あるい
は、その長手方向に直交する断面が内側に没入する形状
の溝状のリブの何れであってもよい。しかしながら、上
記の各リブの機能をより確実に発揮させるためには、縦
リブ(71)、上部斜行リブ(72)及び下部斜行リブ
(74)は、その長手方向に直交する断面が外側に突出
する形状の突起状のリブとして形成されるのが好まし
い。そして、円弧状リブ(76)、下部水平リブ(7
7)、上端水平リブ(73)及び下端水平リブ(75)
は、各々、その長手方向に直交する断面が内側に没入す
る形状の溝状のリブとして形成されるのが好ましい。
【0026】更に、本発明の一層好ましい態様において
は、減容率をより一層高めるため、胴部(1)のリブと
して中央水平リブ(78)が設けられる。中央水平リブ
(78)は、押し潰した胴部(1)を更に半分に折り畳
むための屈曲点となるリブであり、各側面側において縦
リブ(71)の中間部に相当する高さの位置であって且
つ縦リブ(71)の近傍まで隣接する正面および背面に
跨がって横方向に伸長される。1つの中央水平リブ(7
8)の水平方向の長さは、上記の下部水平リブ(77)
と同様に、胴部(1)の円周長の30〜45%に相当す
る長さとされる。中央水平リブ(78)は、図示する様
に連続したリブでもよいし、あるいは、不連続なリブで
もよい。そして、各中央水平リブ(78)としては、胴
部(1)を半分に折り畳んだ際の復元性を抑制するた
め、その長手方向に直交する断面が内側に没入する形状
の溝状のリブが好ましい。
【0027】本発明の容器は、上記の様に、それぞれに
特有の機能を有する複数種のリブを胴部(1)に備えて
いるため、使用後は簡単に押し潰すことが出来る。すな
わち、本発明の容器は、胴部(1)の側面側を押圧し、
図3(a)に示す状態から図3(b)に示す状態に胴部
(1)を潰した場合、胴部(1)の押圧しない正面側お
よび背面側の縦リブ(71)、上部斜行リブ(72)及
び下部斜行リブ(74)が屈曲点として山折に折れ曲が
ることにより正面および背面が外側に突出し、同時に、
側面側の円弧状リブ(76)及び下部水平リブ(77)
が屈曲点として谷折に折れ曲がることにより肩部(2)
及び底部(4)が押圧した側面に対して相対的に突出
し、その結果、押圧した両方の側面が接触する状態に胴
部(1)が潰れる。
【0028】また、上端水平リブ(73)及び下端水平
リブ(75)が設けられた容器においては、上記の様に
押し潰した場合、押圧しない正面および背面において上
端水平リブ(73)及び下端水平リブ(75)が屈曲点
として谷折に折れ曲がりることにより、各側面に対して
肩部(2)及び底部(4)がより鋭利に突出し、肩部
(2)及び底部(4)における膨らみが低減する。
【0029】そして、上記の様に潰れた状態において
は、円弧状リブ(76)及び下部水平リブ(77)が直
線状に延びた状態となるため、平坦化した各側面の復元
が抑制される。従って、本発明の容器は、一旦潰した後
は蓋によって口部(3)を封止する必要もなく、潰れた
状態を確実に保持することが出来、減容率をより高める
ことが出来る。
【0030】更に、胴部(1)の側面側に中央水平リブ
(78)が設けられた本発明の容器においては、上記の
様に胴部(1)を扁平に潰した後、図3(c)に示す様
に、胴部(1)の押圧した側面に直交する方向に胴部
(1)を折り曲げると、中央水平リブ(78)が屈曲点
として作用し、肩部(2)と底部(4)が接近する状態
に2つ折りに折れ曲がる。従って、本発明の容器は、減
容率をより一層高めることが出来る。
【0031】なお、本発明の容器は、胴部(1)の側面
側の3箇所に設けられた円弧状リブ(76)、下部水平
リブ(77)、中央水平リブ(78)によって剛性を高
めることが出来るため、製造時にシュリンク包装を施し
た場合でも、熱による胴部(1)の変形を有効に防止で
きる。また、本発明の容器においては、ブロー成形金型
内に挿入したラベルをブロー成形の際に貼着するインモ
ールドラベルを適用することも出来る。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の合成樹脂製
容器によれば、縦リブ、上部斜行リブ、下部斜行リブ、
円弧状リブ及び下部水平リブがそれぞれ胴部に各1組設
けられているため、胴部の側面側を押圧して簡単に押し
潰すことが出来、しかも、潰れた状態においては、円弧
状リブ及び下部水平リブの機能により、平坦化した胴部
が復元するのを抑制できるため、減容率を一層高めるこ
とが出来る。また、胴部に中央水平リブが設けられた本
発明の合成樹脂製容器によれば、胴部を扁平に潰した後
に更に2つ折りに折り曲げることが出来るため、減容率
をより一層高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂製容器の外観を示す斜視
図である。
【図2】本発明に係る合成樹脂製容器の外観を示す側面
図および上面図である。
【図3】本発明に係る合成樹脂製容器の押潰し操作によ
る変形状態を示す図である。
【符号の説明】
1 :胴部 2 :肩部 3 :口部 33:補強部 4 :底部 5 :上部出隅部 6 :下部出隅部 71:縦リブ 72:上部斜行リブ 73:上端水平リブ 74:下部斜行リブ 75:下端水平リブ 76:円弧状リブ 77:下部水平リブ 78:中央水平リブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部(4)によって封止された有底円筒
    状の胴部(1)の上端に肩部(2)を介して口部(3)
    が設けられ、かつ、胴部(1)に複数種のリブが設けら
    れた押し潰し可能な合成樹脂製容器であって、中心線に
    直交する一方向から見た胴部(1)の周面を正面および
    背面とし、中心線に直交し且つ前記一方向に直交する方
    向から見た胴部(1)の周面を側面とした場合、前記リ
    ブとして、胴部(1)の正面側および背面側には、胴部
    (1)の高さの50〜70%に相当する長さで縦方向に
    伸長された縦リブ(71)と、隣接する側面と肩部
    (2)との上部出隅部(5)へ向けて縦リブ(71)の
    上端から伸長された一対の上部斜行リブ(72)と、隣
    接する側面と底部(4)との下部出隅部(6)へ向けて
    縦リブ(71)の下端から伸長された一対の下部斜行リ
    ブ(74)とが設けられ、胴部(1)の各側面側には、
    縦リブ(71)の上端に相当する高さの位置に横方向に
    伸長された円弧状リブ(76)と、縦リブ(71)の下
    端に相当する高さの位置に横方向に伸長された下部水平
    リブ(77)とが設けられていることを特徴とする合成
    樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 胴部(1)の正面側および背面側には、
    一対の上部斜行リブ(72)の上端近傍に亘って横方向
    に伸長された上端水平リブ(73)と、一対の下部斜行
    リブ(74)の下端近傍に亘って横方向に伸長された下
    端水平リブ(75)とが設けられている請求項1に記載
    の合成樹脂製容器。
  3. 【請求項3】 胴部(1)の各側面側には、縦リブ(7
    1)の中間部に相当する高さの位置に横方向に伸長され
    た中央水平リブ(78)が設けられている請求項1又は
    2に記載の合成樹脂製容器。
  4. 【請求項4】 各中央水平リブ(78)は、その長手方
    向に直交する断面が内側に没入する形状の溝状のリブで
    ある請求項3に記載の合成樹脂製容器。
  5. 【請求項5】 胴部(1)の上端から口部(3)の基部
    に至る肩部(2)の傾斜角度が10〜45°である請求
    項1〜4の何れかに記載の合成樹脂製容器。
  6. 【請求項6】 高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
    ン、若しくは、これらのブレンド物、または、ポリプロ
    ピン、ポリプロピンと他のα−オレフィンとのランダム
    (又はブロック)共重合体、シンジオタクチックポリプ
    ロピレン、若しくは、これらのブレンド物で構成された
    請求項1〜5の何れかに記載の合成樹脂製容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011126553A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Dainippon Printing Co Ltd プラスチック容器、及びそれを用いた包装体
JP2014201350A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 東罐興業株式会社 合成樹脂製容器
JP2021037974A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 株式会社吉野工業所 押出し容器

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