JP2003276537A - 歩行者等の保護バッグ装置 - Google Patents

歩行者等の保護バッグ装置

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JP2003276537A JP2002085831A JP2002085831A JP2003276537A JP 2003276537 A JP2003276537 A JP 2003276537A JP 2002085831 A JP2002085831 A JP 2002085831A JP 2002085831 A JP2002085831 A JP 2002085831A JP 2003276537 A JP2003276537 A JP 2003276537A
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    • B60R21/23—Inflatable members
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    • B60R21/36—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using airbags

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行者等の保護バッグ装置のエアバッグをな
るべく均等に展開させるようにする。エアバッグの耐熱
要求特性を緩和する。 【解決手段】 エアバッグ１０の下面にはガス発生器収
容室１５が設けられている。ガス発生器収容室１５内に
ガス発生器３０の大部分が収容されている。ガス発生器
３０の先端側のガス噴出口３１を囲むようにガス案内部
材２０が設けられている。ガス案内部材２０の流出口２
６，２７は、縫合部１６よりも上側のエアバッグ１０内
に配置されている。ガス案内部材２０の差込口２５とエ
アバッグ１０の開口１７とがバンド３２によってガス発
生器３０に固縛されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の外面に沿
って展開するエアバッグを有した歩行者等の保護バッグ
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】歩行者や二輪車の騎乗者など、衝突事故
時に身体が車体外面に当り得る者（以下、歩行者等とい
う。）を保護するために、衝突時に車体外面に沿ってエ
アバッグを展開させる歩行者等の保護バッグ装置が公知
である。
【０００３】特開２０００−１１８３３７号には、偏平
なエアバッグ内にインフレータの発するガスを均一かつ
スムーズに行届かせるために、エアバッグ内に整流布を
設け、インフレータからのガスの流れをエアバッグの四
隅方向に指向させることが記載されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】特開２０００−１１８
３３７号では、整流布を縫着又は融着によって結合して
いる（第００１５段落）ので、エアバッグの製作に手間
がかかる。
【０００５】本発明は、ガス発生器からのガスをエアバ
ッグ内の広い範囲にほぼ均等に供給し、エアバッグ全体
をなるべく均等に展開させるようにした歩行者等の保護
バッグ装置において、エアバッグの製作を容易とするこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の歩行者等の保護
バッグ装置は、自動車の外面に沿って展開可能なエアバ
ッグと、該エアバッグ内にガスを供給するガス発生器と
を有する歩行者等の保護バッグ装置において、該ガス発
生器は、円柱形であり、該エアバッグに設けられた開口
から少なくともその先端側が該エアバッグ内に差し込ま
れており、該エアバッグ内には、ガス発生器の差込口
と、該ガス発生器のガス発生器を包囲する部分と、該開
口からのガスをエアバッグ内に流出させる流出口とを有
したガス案内部材が設けられており、前記エアバッグの
開口と該ガス発生器の差込口とが重なり合ってガス発生
器に外嵌し、固縛部材によってガス発生器に固縛されて
いることを特徴とするものである。
【０００７】かかる歩行者等の保護バッグ装置にあって
は、ガス発生器からのガスがガス案内部材を介してエア
バッグ内の広い範囲にほぼ均等に供給されるため、エア
バッグ全体が略均等に展開する。
【０００８】このガス案内部材は、ガス発生器からの噴
出ガスが直接にエアバッグ内面に当たることを防止する
作用も奏する。
【０００９】本発明では、ガス案内部材の差込口がエア
バッグの開口と共にガス発生器に外嵌し、固縛部材によ
って固縛されることにより、ガス案内部材、エアバッグ
及びガス発生器の三者が連結される。このため、ガス発
生器をエアバッグに連結するための縫製や融着が不要で
あり、エアバッグの製作が容易である。
【００１０】このガス案内部材としては布製のものが好
ましい。この布製のガス案内部材は、エアバッグと共に
折り畳むことができる。
【００１１】エアバッグをさらに均等に展開させるため
に、ガス流出口に筒状部を設け、この筒状部の少なくと
も周面にガス流出口を設けてもよい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。第１図は実施の形態に係る歩行者等
の保護バッグ装置を備えた自動車前部の側面図、第２図
は第１図の歩行者等の保護バッグ装置の斜視図、第３図
は第２図のIII−III線に沿う断面図、第４図は第３図と
同一断面の斜視図、第５図は第２図のＶ−Ｖ線矢視図、
第６図は第５図のVI部分の縦断面図、第７図はガス案内
部材とガス発生器とを示す斜視図である。
【００１３】第１図の通り、この実施の形態では自動車
１のフード２からウィンドシールド３にかけてエアバッ
グ１０を展開させるように構成している。なお、第１図
ではエアバッグ１０は展開（膨張）状態となっている。
膨張前のエアバッグ１０は、折り畳まれてケーシング４
内に収容され、このケーシング４は開閉可能な蓋（図示
略）によって水密的に閉鎖されている。歩行者の衝突が
検知ないし予知されると、インフレータ（ガス発生器）
が作動してエアバッグ１０が膨張を開始する。蓋は膨張
するエアバッグ１０に押されて開き、エアバッグ１０が
フード２及びウィンドシールド３に沿って展開する。
【００１４】このエアバッグ１０は、上側基布１１と下
側基布１２とをそれらの周縁部に沿って縫合して袋状と
したものである。符号１３はこのエアバッグ周縁の縫合
部分を示している。エアバッグ１０を偏平形状とするた
めに、上段基布１１と下段基布１２とが周縁以外の所定
箇所１４でも縫合されている。
【００１５】エアバッグ１０の下面にはガス発生器収容
室１５が設けられている。このガス発生器収容室１５
は、下側基布１２を摘んで外側（下方）へ摘み出し、こ
の摘み出した部分の付け根を縫合（第６図の符号１６は
この縫合部を示す。）することにより形成されたもので
ある。この実施の形態では、ガス発生器収容室１５は直
線状に延在するように２室設けられており、２室のガス
発生器収容室１５は一直線上に且つ所定距離だけ離隔し
て配列されている。２個のガス発生器収容室１５の向か
い合う端部にはそれぞれ開口１７が設けられている。
【００１６】このガス発生器収容室１５内にガス案内部
材２０の下半側が設置されている。このガス案内部材２
０の構成について次に説明する。
【００１７】このガス案内部材２０は、一葉の布を二ッ
折りし、重なり合った布片同士を縫合部２１，２２，２
３，２４によって部分的に縫合し、これによってガス発
生器３０の差込口２５とガス流出口２６，２７とを形成
したものである。差込口２５は、該布の折り返し線Lの
一端側に位置している。縫合部２１は、この差込口２５
の縁部から第７図の左上方向（差込口２５及び折り返し
線Lから離れる方向）に斜めに延在している。この縫合
部２１は環状の縫合部２２に連なっている。この縫合部
２２は、ガス流出口２６の下縁に位置している。
【００１８】縫合部２３は、前記折り返し線Lと略平行
な辺部に沿って延在している。この縫合部２３の右端側
（差込口２５に近い側）はガス流出口２６の上縁に位置
している。縫合部２３の左端側はガス流出口２７の上縁
に位置している。
【００１９】縫合部２４は、ガス案内部材２０の差込口
２５と反対側の端辺に沿って、折り返し線Lと略直交方
向に延在している。縫合部２４の下端は、折り返し線L
に達しており、縫合部２４の上端はガス流出口２７の下
縁に位置している。
【００２０】ガス発生器３０は円柱形であり、その先端
側の側周面に複数のガス噴出口３１が設けられている。
このガス噴出口３１は、ガス発生器３０の周方向に間隔
をおいて配置されている。このガス発生器３０は耐圧ケ
ーシングの内部にガス発生剤を収容したものであり、後
端側には点火用スクイブ（図示略）が設けられている。
【００２１】第７図の通り、ガス発生器３０は、その先
端側から差込口２５を通って大部分がガス案内部材２０
内に挿入される。また、第５，６図の通り、ガス案内部
材２０は全体としてエアバッグ１０内に配置され、その
差込口２５はエアバッグ１０の開口１７に内嵌される。
【００２２】ガス発生器３０の後端側は、これらの差込
口２５及び開口１７のいずれからも外方に突出してい
る。この開口１７の外周側からバンド３２が締め付けら
れることにより、エアバッグ１０、ガス案内部材２０及
びガス発生器３０が連結される。なお、ガス発生器３０
の後端近傍には凹溝が周設されている。バンド３２が該
凹溝に係合することによりガス案内部材２０及びエアバ
ッグ１０がしっかりと固縛される。このようにガス案内
部材２０をエアバッグ１０に縫着や融着することなしに
両者が一体化されるので、エアバッグ１０の製作が容易
である。
【００２３】なお、ガス案内部材２０の上半側は、ガス
発生器収容室１５から縫合部１６よりも上側のエアバッ
グ１０内に入り込んでいる。ガス流出口２６，２７は縫
合部１６よりも上側のエアバッグ１０内に配置されてい
る。
【００２４】このように構成された歩行者等の保護バッ
グ装置において、インフレータ３０が作動すると、ガス
がガス案内部材２０に流入し、ガス案内部材２０の各ガ
ス流出口２６，２７から噴出し、エアバッグ１０が膨張
する。
【００２５】この実施の形態では、ガス案内部材２０に
よってガスがエアバッグ１０内に分散して吹き込まれる
ため、エアバッグ１０は全体として略均等に膨張する。
なお、ガス案内部材２０により、ガス発生器３０からの
ガスがエアバッグ１０の内面のうちガス噴出口３１の直
近部を直射することが防止される。そのため、エアバッ
グ１０に要求される耐熱特性要求値が緩和される。
【００２６】第８図及び第９図はそれぞれ本発明の別の
実施の形態に用いられるガス案内部材４０，４０Ａの斜
視図である。
【００２７】第８図のガス案内部材４０は、布を二ツ折
りして重ね合わせ、縁部の所要部分を縫合部４１，４
２，４３によって縫合することにより、ガス発生器３０
の差込口４４とガス流出口４５，４６を形成したもので
ある。
【００２８】この実施の形態では、ガス案内部材４０
は、ガス発生器３０と略平行方向に延在する筒状部４８
と、この筒状部４８へガス噴出口３１からのガスを導く
スロート部４７とを有する。この筒状部４８の両端がガ
ス流出口４５，４６となっている。
【００２９】この筒状部４８は、前記縫合部１６よりも
上側のエアバッグ１０内に配置される。
【００３０】第９図のガス案内部材４０Ａは、この筒状
部４８の両端側をさらに延在させた長筒形状の筒状部４
８Ａを有する。この筒状部４８Ａには、側周面にも複数
個のガス流出口４９が設けられている。その他の構成は
ガス案内部材４０と同一である。
【００３１】これらのガス案内部材４０，４０Ａを有し
た歩行者等の保護バッグ装置においても第１図〜第７図
の歩行者等の保護バッグ装置と同様の作用効果が奏され
る。特に、第９図のガス案内部材４０Ａを用いると、筒
状部４８Ａの側周面にもガス流出口４９が設けられてい
るので、エアバッグ１０を交叉２方向に素早く膨張させ
ることができる。
【００３２】なお、上記実施の形態はいずれも本発明の
一例であり、本発明は上記以外の構成をもとりうること
は明らかである。
【００３３】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると歩行者等の
保護バッグ装置のエアバッグをなるべく均等に展開させ
ることが可能となる。また、このエアバッグの製作を容
易なものとし、コストダウンを図ることもできる。さら
に、エアバッグの耐熱要求特性を緩和することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態に係る歩行者等の保護バッグ装置を
備えた自動車前部の側面図である。
【図２】第１図の歩行者等の保護バッグ装置の斜視図で
ある。
【図３】第２図のIII−III線に沿う断面図である。
【図４】第３図と同一断面の斜視図である。
【図５】第２図のＶ−Ｖ線矢視図である。
【図６】第５図のVI部分の縦断面図である。
【図７】ガス案内部材の斜視図である。
【図８】別の実施の形態に用いられるガス案内部材の斜
視図である。
【図９】異なる実施の形態に用いられるガス案内部材の
斜視図である。
【符号の説明】
１０，１０Ａ エアバッグ １１ 上側基布 １２ 下側基布 １５ ガス案内部材収容室 ２０，４０，４０Ａ ガス案内部材 ２６，２７，４５，４６ ガス流出口 ３０ インフレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車の外面に沿って展開可能なエアバ
    ッグと、該エアバッグ内にガスを供給するガス発生器と
    を有する歩行者等の保護バッグ装置において、 該ガス発生器は、円柱形であり、該エアバッグに設けら
    れた開口から少なくともその先端側が該エアバッグ内に
    差し込まれており、 該エアバッグ内には、ガス発生器の差込口と、該ガス発
    生器のガス発生器を包囲する部分と、該開口からのガス
    をエアバッグ内に流出させる流出口とを有したガス案内
    部材が設けられており、 前記エアバッグの開口と該ガス発生器の差込口とが重な
    り合ってガス発生器に外嵌し、固縛部材によってガス発
    生器に固縛されていることを特徴とする歩行者等の保護
    バッグ装置。
  2. 【請求項２】 請求項１において、該ガス案内部材は布
    製であることを特徴とする歩行者等の保護バッグ装置。
  3. 【請求項３】 請求項1又は２において、前記ガス案内
    部材は筒状部を有し、この筒状部の少なくとも周面にガ
    ス流出口が設けられていることを特徴とする歩行者等の
    保護バッグ装置。
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