JP2003276181A - インクジェット画像形成装置 - Google Patents

インクジェット画像形成装置

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JP2003276181A
JP2003276181A JP2002086472A JP2002086472A JP2003276181A JP 2003276181 A JP2003276181 A JP 2003276181A JP 2002086472 A JP2002086472 A JP 2002086472A JP 2002086472 A JP2002086472 A JP 2002086472A JP 2003276181 A JP2003276181 A JP 2003276181A
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Japan
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ink
ink cartridge
carriage
posture
image forming
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Application number
JP2002086472A
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English (en)
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Takateru Yamamoto
隆照 山本
Yoshiaki Tomaru
好章 都丸
Kenichiro Imayoshi
賢一郎 今吉
Miyuko Maruyama
光世子 丸山
Yukari Nishihara
由香里 西原
Yosuke Kashu
陽介 加集
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジを搭載したキャリッジを
備えたインクジェットプリンタに対し、カートリッジの
交換ミスを防止し、且つ交換作業性の向上を図ることが
できる構成を提供する。 【解決手段】 複数のインクカートリッジ81〜84を
キャリッジ51上に搭載し、このキャリッジ51が主走
査方向に移動しながら画像形成動作を行うインクジェッ
トプリンタにおいて、何れかのインクカートリッジ83
のインク残量が略「0」になった際、そのインクカート
リッジ83をキャリッジ51上で上方に回動させて姿勢
変化させる。ユーザは、各インクカートリッジ81〜8
4の姿勢を見ることにより交換の必要あるインクカート
リッジ83を容易に知ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジが搭載されたキャリッジを備え、インクカートリッジ
から供給されるインクによって記録媒体への画像形成を
行うインクジェット画像形成装置に係る。特に、本発明
は、インクカートリッジ交換作業を容易且つ正確に行う
ための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタにお
ける画像形成動作としては、先ず、用紙トレイに収容さ
れている複数枚の用紙のうち1枚を搬送路に送り出し、
この用紙を、搬送路を経て画像形成部に供給する。そし
て、この画像形成部において用紙表面にインク滴を吐出
することで所定の画像形成を行った後に、この用紙を排
紙トレイに排紙するようになっている。
【0003】また、上記画像形成部には、インクカート
リッジを搭載したキャリッジが配設されており、このキ
ャリッジが走査動作を行いながらインクカートリッジか
らインクヘッドに供給されたインクによって上記画像形
成動作を行うようになっている。
【0004】この種のインクジェットプリンタでは、イ
ンクカートリッジ内のインク残量が少なくなったりイン
クカートリッジ内が空になった場合に、インクカートリ
ッジの交換が必要になる。このため、従来より、このイ
ンクジェットプリンタには、インクカートリッジ内のイ
ンク残量を認識するための手段が備えられている。
【0005】その手段の一つとして、光学的にインクカ
ートリッジ内のインクレベルを検知するインクレベルセ
ンサが掲げられる。また、他の手段として、新品のイン
クカートリッジ内の総インク量に基づいて求められる総
ピクセルカウント値から消費ピクセルカウント値を減算
して未消費ピクセルカウント値を求め、それに基づいて
インク残量を認識することも掲げられる。
【0006】そして、インクカートリッジ内のインク残
量が少なくなったりインクカートリッジ内が空になった
場合には、インクカートリッジの交換作業をユーザに促
すための表示動作や警告動作が行われ、これによってユ
ーザは所定のインクカートリッジを交換することにな
る。
【0007】ところで、複数のインクカートリッジを備
えたカラーインクジェットプリンタにあっては、何れの
インクカートリッジを交換すべきかをユーザに把握さ
せ、交換ミスを防止できるようにしておくことが必要で
ある。
【0008】この点に鑑みられたものとして、特開平1
0−202912号公報に開示されているインクジェッ
トプリンタがある。この公報には、1つのインクカート
リッジのみが露出する窓をプリンタ本体に形成してお
き、インクカートリッジ内のインク残量が少なくなった
りインクカートリッジ内が空になった場合には、そのイ
ンクカートリッジのみがこの窓に露出するようにキャリ
ッジを走査させることが開示されている。これにより、
ユーザは、窓に露出しているインクカートリッジのみを
この窓から取り出して交換することになり、交換ミスを
防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した公報
に開示されているものでは以下に述べる課題があった。
つまり、上記インクカートリッジの交換作業を容易に行
うために窓の開口面積を大きく確保した場合、交換が必
要なインクカートリッジの隣のインクカートリッジまで
もが窓に露出してしまうことになり、この隣のインクカ
ートリッジ(交換の必要がないインクカートリッジ)を
誤って交換してしまう可能性がある。このため、この窓
は必要最小限の開口面積である必要があり、交換作業の
作業性(この窓からのインクカートリッジの取り出し易
さ)を向上させるには限界があった。
【0010】特に、カラーインクジェットプリンタの場
合、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の
各カラーインクカートリッジに比べて、Bk(ブラッ
ク)インクカートリッジは大型であるのが一般的であ
る。このため、このBkインクカートリッジを交換可能
とする大きさに上記窓の開口面積を設定した場合、何れ
かのカラーインクカートリッジの交換が必要になった際
に、複数のカラーインクカートリッジが窓に露出してし
まうといった状況になり、交換ミスが発生する可能性が
高くなってしまう。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、インクカートリッジ
を搭載したキャリッジを備えたインクジェット画像形成
装置に対し、カートリッジの交換ミスを防止し、且つ交
換作業性の向上を図ることができる構成を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、キャリッジ上
でのインクカートリッジの搭載姿勢が変更できる構成を
採用し、その搭載姿勢の変化によってインクカートリッ
ジが交換すべきものであるか否かを判別できるようにし
ている。また、交換が必要となったインクカートリッジ
を、交換作業が容易に行える搭載姿勢となるように姿勢
変化させる構成も採用している。
【0013】−解決手段− 具体的には、インクカートリッジが交換可能に搭載され
たキャリッジを備え、インクカートリッジから供給され
るインクによって記録媒体への画像形成を行うインクジ
ェット画像形成装置を前提とする。このインクジェット
画像形成装置に対し、インクカートリッジ内のインク残
量が所定量以下に達した際、そのインクカートリッジの
キャリッジ上での搭載姿勢を、インク残量が所定量以上
であった場合とは異なる姿勢に変化させる姿勢変更手段
を備えさせている。
【0014】また、カラーインクジェットプリンタのよ
うに複数のインクカートリッジを備えたものに上記技術
的思想を適用した場合の解決手段は以下のとおりであ
る。つまり、複数のインクカートリッジがそれぞれ個別
に交換可能に搭載されたキャリッジを備え、各インクカ
ートリッジから供給されるインクによって記録媒体への
画像形成を行うインクジェット画像形成装置を前提とす
る。このインクジェット画像形成装置に対し、何れかの
インクカートリッジ内のインク残量が所定量以下に達し
た際、そのインクカートリッジのキャリッジ上での搭載
姿勢を、他のインクカートリッジのキャリッジ上での搭
載姿勢とは異なる姿勢に変化させる姿勢変更手段を備え
させている。
【0015】これら特定事項により、インクカートリッ
ジ内のインク残量が少なくなったりインクカートリッジ
内が空になった場合には、そのインクカートリッジのキ
ャリッジ上での搭載姿勢がそれまでの姿勢とは異なるも
のとなる。このため、ユーザはその搭載姿勢を見ること
でインクカートリッジを交換すべきであることを容易に
認識できる。特に、複数のインクカートリッジを備えた
ものにあっては、交換が必要なインクカートリッジのみ
が他のインクカートリッジ(交換の必要のないインクカ
ートリッジ)とは姿勢が異なっているので、ユーザは交
換すべきインクカートリッジを容易に認識でき、これに
よって交換ミスを防止することができる。
【0016】上記姿勢変更手段の具体的な構成としては
以下のものが掲げられる。つまり、姿勢変更手段に、保
持部材、付勢部材、及び係止部材を備えさせている。保
持部材は、キャリッジ上においてインク供給可能な状態
でインクカートリッジを保持する。付勢部材は、インク
カートリッジに対してその姿勢を変化させる方向への付
勢力を与える。係止部材は、保持部材による保持状態が
解除されて付勢部材の付勢力によってインクカートリッ
ジが姿勢変化した際にこのインクカートリッジの一部を
キャリッジ上で脱落不能に係止する。
【0017】この構成により、付勢部材の付勢力によっ
てインクカートリッジの姿勢が変化して、例えばキャリ
ッジから浮き上がるように姿勢変化したとしても、イン
クカートリッジの一部は係止部材によってキャリッジ上
に係止されている。そのため、インクカートリッジの姿
勢変化後にキャリッジが走査する状況が発生したとして
もインクカートリッジが脱落することはなく、変化後の
搭載姿勢が安定的に得られる。
【0018】また、保持部材はキャリッジに設けられて
いる。そして、姿勢変更手段は、上記各部材に加えて、
装置本体に設けられて保持部材によるキャリッジ上での
インクカートリッジの保持状態を解除する解除手段を備
えている。
【0019】この構成により、インクカートリッジの交
換が必要となった際、例えば、このインクカートリッジ
を保持している保持部材が解除手段に対向するようにキ
ャリッジが走査する。その後、解除手段は対向する保持
部材の保持状態を解除し、インクカートリッジは付勢部
材の付勢力によって姿勢変化する。このように解除手段
は装置本体に設けられているため、キャリッジの重量を
大幅に増加させることがない。このため、走査用の駆動
モータを大型化する必要がなくなる。また、複数のイン
クカートリッジを備えたものに適用した場合であって
も、インクカートリッジ交換時のキャリッジ走査位置を
適切に設定することで何れのインクカートリッジの交換
にも対応可能である。つまり、一つの解除手段で何れの
インクカートリッジに対してもその保持状態を解除して
搭載姿勢を変化させることができる。つまり、各インク
カートリッジ毎に解除手段を備えさせる必要がないため
部品点数の大幅な増大を回避できる。
【0020】また、キャリッジ上でのインクカートリッ
ジの搭載姿勢を検知可能な姿勢検知手段を備えさせた場
合には、インクカートリッジが通常の搭載姿勢(画像形
成のためのインク供給が可能な姿勢)にあるのか交換が
必要となった場合の搭載姿勢にあるのかを検知すること
で、インク残量が十分にあるか否かを容易に検出するこ
とができる。また、インクカートリッジ交換後に新たな
インクカートリッジの装着が完了したか否かをも正確に
検出することができる。つまり、キャリッジの走査が可
能な状態となったか否かを検出することができる。
【0021】また、インクカートリッジ交換時のキャリ
ッジの走査位置を特定するための構成は以下のとおりで
ある。つまり、装置本体に開閉自在なカバーが設けられ
ており、姿勢変更手段は、上記カバーが開放された際の
開口にインクカートリッジが臨むようにキャリッジが走
査された状態で、キャリッジ上でのインクカートリッジ
の搭載姿勢を上記開口側に向けて移動させる構成となっ
ている。
【0022】この構成により、カバーが開放されてイン
クカートリッジの上側空間が大きく確保された状態から
インクカートリッジの搭載姿勢を変化させるようにすれ
ば、姿勢変化するインクカートリッジがカバーに衝突し
てしまうことがなくなる。仮に、インクカートリッジを
カバーに対向しない位置で上方に移動させるようにした
場合、この上方移動するインクカートリッジが装置本体
に接触しないように、装置本体の内部空間を大きく確保
しておく必要がある。そのため、装置の大型化を避ける
ことができない。本解決手段によれば、カバーの開放に
伴って得られる開口をインクカートリッジが移動(姿勢
変化)するための空間として利用することになるので装
置を大型化させる必要がない。この場合、カバーが開放
されてキャリッジが所定の位置まで走査された後にイン
クカートリッジの搭載姿勢を変化させるようにすれば、
この姿勢変化に伴ってインクノズルからインク滴が滴下
する状況が生じたとしてもその滴下範囲が広範囲に及ぶ
ことはなくなる。
【0023】また、上記の技術的思想を採用する場合の
プラテン手段の構成としては以下のものが掲げられる。
つまり、記録媒体の搬送を案内するプラテン手段を備え
させ、このプラテン手段に、姿勢変更手段によってイン
クカートリッジの搭載姿勢が変化される際におけるイン
クノズルに対向する位置に凹陥部及びインク吸収体の少
なくとも一方を設けている。これによれば、インクカー
トリッジの交換作業時にインクノズルからインク滴が落
下したとしても、その落下位置はプラテン手段の凹陥部
やインク吸収体が配設された位置となる。このため、イ
ンクカートリッジ交換後の画像形成動作時に、上記落下
したインクが記録媒体に付着してしまうといったことを
回避できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、カラーインクジェッ
トプリンタに本発明を適用した場合について説明する。
【0025】図1は、本形態に係るカラーインクジェッ
トプリンタ1の外観(カバー11が開放された状態)を
示す斜視図である。また、図2は、カラーインクジェッ
トプリンタ1の内部構成を示す側面図である。
【0026】これらの図に示すように、本形態に係るイ
ンクジェットプリンタ1は、給紙部2、分離部3、搬送
部4、印刷部5及び排出部6を備えている。
【0027】給紙部2は、略鉛直方向に延びる給紙トレ
イ21及び図示しないピックアップローラを備えてお
り、印刷開始時に給紙トレイ21内の記録媒体としての
記録用紙Pをピックアップローラによって取り出して分
離部3に向けて搬送するようになっている。また、上記
給紙トレイ21は、印刷を行わない際には、記録用紙P
の保管部として機能する。
【0028】分離部3は、給紙部2から供給される記録
用紙Pを、印刷部5に向けて一枚ずつ供給するためのも
のであり、給紙ローラ31及び分離器32を備えてい
る。分離器32では、パッド部分(記録用紙Pとの接触
部分)と記録用紙Pとの摩擦力が、記録用紙P,P同士
の間の摩擦力より大きくなるように設定されている。ま
た、給紙ローラ31では、この給紙ローラ31と記録用
紙Pとの摩擦力が、分離器32のパッドと記録用紙Pと
の摩擦力や、記録用紙P,P同士の間の摩擦力よりも大
きくなるように設定されている。そのため、ピックアッ
プローラによって複数枚の記録用紙P,P,…が取り出
されて分離部3まで送られてきたとしても、給紙ローラ
31によって、これら複数の記録用紙P,P,…を分離
し、最も上側の一枚の記録用紙Pのみを搬送部4に送る
ことができるようになっている。
【0029】搬送部4は、分離部3より一枚ずつ供給さ
れる記録用紙Pを、印刷部5に向けて搬送するためのも
のであり、ガイド板41及び搬送ローラ対42を備えて
いる。搬送ローラ対42は、記録用紙Pを記録ヘッド5
2とプラテン53との間に送り込む際に、記録ヘッド5
2からのインク滴が記録用紙Pの適切な位置に吹き付け
られるように、記録用紙Pの搬送を調整する部材であ
る。
【0030】印刷部5は、搬送部4の搬送ローラ対42
から供給される記録用紙Pへ印刷を行うためのものであ
り、複数のインクカートリッジ81〜84、記録ヘッド
52、これらインクカートリッジ81〜84及び記録ヘ
ッド52を搭載したキャリッジ51、このキャリッジ5
1を主走査方向に案内するためのガイドシャフト54、
印刷時に記録用紙Pの支持台となる上記プラテン53を
備えている。また、上記インクカートリッジ81〜84
は、Bk(ブラック),Y(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン)の各インク毎に個別にキャリッジ5
1上に搭載されており、それぞれが独立して交換可能と
なっている。また、本形態では、各インクカートリッジ
81〜84のうちY,M,Cの各カラーインクカートリ
ッジ82〜84に比べてBkインクカートリッジ81が
大型のものとなっている。
【0031】排出部6は、印刷が行われた記録用紙Pを
回収する部分であり、記録用紙P上のインクを乾燥させ
るための図示しないインク乾燥部、排出ローラ61及び
排出トレイ62を備えている。
【0032】上記の構成において、インクジェットプリ
ンタ1は、次のような動作によって印刷を行う。先ず、
図示しないコンピュータ等の外部端末から画像情報に基
づく印刷要求がインクジェットプリンタ1に対してなさ
れる。印刷要求を受信したインクジェットプリンタ1
は、給紙トレイ21上の記録用紙Pを、ピックアップロ
ーラによって給紙部2より搬出する。次に、搬出された
記録用紙Pは、給紙ローラ31によって分離部3を通過
し、搬送部4へと送られる。搬送部4では、搬送ローラ
対42によって、記録用紙Pを記録ヘッド52とプラテ
ン53との間へと送る。そして、印刷部5では、記録ヘ
ッド52のインクノズルよりプラテン53上の記録用紙
Pへ、画像情報に対応してインク滴が吹き付けられる。
この時、記録用紙Pはプラテン53上で一旦停止されて
いる。インク滴を吹き付けつつ、キャリッジ51は、ガ
イドシャフト54に案内されて、主走査方向(図1にお
けるD2方向)に一ライン分走査される。それが終了す
ると、記録用紙Pは、プラテン53上で副走査方向(図
1におけるD1方向)に一定の幅だけ移動する。印刷部
5において、上記処理が画像情報に対応し継続して実施
されることにより、記録用紙Pの全面に印刷がなされ
る。このようにして印刷が行われた記録用紙Pは、イン
ク乾燥部を経て、排出ローラ61によって排出トレイ6
2に排出される。これにより、記録用紙Pは印刷物とし
てユーザに提供されることになる。
【0033】以上の各部の動作は、制御部によって制御
されるものである。以下、この制御部について説明す
る。
【0034】図3は、本インクジェットプリンタの制御
部の構成を示すブロック図である。この制御部は、CP
U7によって制御されるキャリッジ駆動回路71、用紙
搬送駆動手段72、記録ヘッド駆動手段73、メンテナ
ンス駆動手段74を備えている。
【0035】キャリッジ駆動回路71は、上記キャリッ
ジ51を主走査方向に往復移動させるための駆動源であ
るキャリッジモータ71aの駆動を制御する。
【0036】用紙搬送駆動手段72は、記録用紙Pを副
走査方向に搬送するための搬送ローラ対42のうちの駆
動ローラの駆動を制御する。
【0037】記録ヘッド駆動手段73は、画像データを
受けて記録ヘッド52の駆動を制御する。つまり、上記
キャリッジ51の走査や記録用紙Pの搬送と連繋して、
ブラックヘッドや各カラーヘッドに設けられた複数の圧
電素子をインク色毎に区別して駆動し、各インクノズル
からのインク滴の吐出制御を行い、記録用紙P上に所定
の画像形成を行うようになっている。
【0038】メンテナンス駆動手段74は、記録ヘッド
52のメンテナンス動作を行うためのものであって、イ
ンクカートリッジ81〜84が交換された際に、インク
ノズルから所定量のインクを吸引して気泡をインクノズ
ルから排出する動作を実行したり、インクノズルの詰ま
りを防止するためのプライム処理等を実行するものであ
る。
【0039】また、CPU7には、図示しないROMが
接続されている。このROMには、上記キャリッジ駆動
回路71、用紙搬送駆動手段72、記録ヘッド駆動手段
73を制御して記録用紙P上にカラー画像を記録する画
像記録制御の制御プログラム、メンテナンス駆動手段7
4を制御してプライム処理などのメンテナンス処理を実
行するメンテナンス制御の制御プログラムなどが格納さ
れている。
【0040】また、CPU7には、接続ケーブルを介し
てホストコンピュータ等に接続されて、このホストコン
ピュータ等から送信される画像データを受信可能な図示
しない通信用インターフェースが接続されている。
【0041】更に、CPU7は、キャリッジ移動検出手
段75からの出力信号が受信可能となっている。このキ
ャリッジ移動検出手段75はキャリッジ51の位置を検
出するものであって、この検出信号をCPU7が受けて
キャリッジ駆動回路71を制御するようになっている。
【0042】また、この制御部はドットカウンタ77を
備えており、このドットカウンタ77からの出力信号が
CPU7に送信されるようになっている。このドットカ
ウンタ77は、画像形成動作の実行に伴って記録用紙P
上に吐出されるドット(インク滴)の数を画像情報に基
づいて認識し、このドット数を、インクカートリッジ8
1〜84が新品のものに交換された時点から各インクカ
ートリッジ81〜84毎にカウントし、これを積算して
記憶するものである。つまり、これらドット数を確認す
ることによって各インクカートリッジ81〜84のイン
ク残量を推測することができるようになっている。
【0043】そして、本形態の特徴とするところは、上
記ドットカウンタ77によってカウントされたドット数
に基づいてインク残量が略「0」になったインクカート
リッジに対して、そのキャリッジ51上での姿勢を変化
させる姿勢変更手段9を備えていることにある。以下、
この姿勢変更手段9について説明する。
【0044】図4(インクカートリッジ83が搭載され
たキャリッジ51の断面図)及び図5(インクカートリ
ッジ81〜84が搭載されたキャリッジ51の斜視図)
に示すように、姿勢変更手段9は、キャリッジ51上に
設けられた保持部材91と付勢部材としてのコイルスプ
リング92、プリンタ本体側に固定された解除部材93
を備えている。
【0045】上記保持部材91は、各インクカートリッ
ジ81〜84の搭載位置に対向して複数(本形態では4
箇所に)配置されている。ここではM(マゼンタ)イン
クカートリッジ83に対向して配置された保持部材91
を代表して説明する。この保持部材91は、キャリッジ
51の奥側端部(図4における右側端部)から上方に延
びる本体部91aと、この本体部91aからインクカー
トリッジ83の上面に向かって水平方向に延びる爪部9
1bと、上記本体部91aに連続し且つ爪部91bより
も上方に延びる係止部91cとを備えている。つまり、
保持部材91に外力が作用していない状態では、図4
(a)及び図5(a)に示すように爪部91bがインク
カートリッジ83の上面を押さえ込むことになり、これ
によってインクカートリッジ83をキャリッジ51上に
移動不能に保持することになる。
【0046】コイルスプリング92は、キャリッジ51
の上面に取り付けられている。具体的には、インクカー
トリッジ83から記録ヘッド52にインクを供給するた
めのインク導入部55の外周囲を囲むようにコイルスプ
リング92が配設されている。そして、図4(a)に示
すようにキャリッジ51上にインクカートリッジ83を
装着した状態では、このコイルスプリング92が圧縮さ
れ、インクカートリッジ83を上方へ押し上げる付勢力
がインクカートリッジ83の下面に作用している。つま
り、図4(b)に示すように上記保持部材91の爪部9
1bがインクカートリッジ83の上面から後退された場
合に、このコイルスプリング92の付勢力によってイン
クカートリッジ83が上方へ移動するように構成されて
いる。
【0047】また、インクカートリッジ83の前面下部
には水平方向(図4の左側方向)に延びる係止片85が
突設されている一方、キャリッジ51には、この係止片
85を上側から押さえ込む支持ピン56が設けられてい
る(図5ではこれら係止片85及び支持ピン56を省略
している)。このため、コイルスプリング92の付勢力
によってインクカートリッジ83が上方へ移動する際、
このインクカートリッジ83は、この支持ピン56に係
止された状態で、且つこの支持ピン56を回動中心とし
て図4(b)における反時計回り方向に回動する構成と
なっている。また、この回動状態にあっても支持ピン5
6は係止片85を上側から押さえ込んでおり、インクカ
ートリッジ83がキャリッジ51から脱落しないように
なっている。
【0048】一方、上記解除部材93は、図1に示すよ
うに、カバー11が開放された際の開口に対向して位置
している。この解除部材93は、上記保持部材91によ
るインクカートリッジ83の保持状態を解除するための
ものであって、電磁ソレノイドを内装した本体93a
と、この本体93aから水平方向に延びる解除爪93b
とを備えている。電磁ソレノイドの励磁、非励磁を切り
換えることによって解除爪93bが本体93aに対して
水平移動可能となっている(図4(a)の矢印参照)。
具体的には、電磁ソレノイドが非励磁状態である際に
は、図4(a)に示すように、解除爪93bは、保持部
材91の係止部91cには接触しない。そして、電磁ソ
レノイドが励磁状態となった際には、図4(b)に示す
ように、解除爪93bが本体93aに引き込まれるよう
に移動し、保持部材91の係止部91cに係止して保持
部材91の本体部91aをインクカートリッジ83から
離れる方向に湾曲させる。この本体部91aの湾曲によ
って、保持部材91の爪部91bがインクカートリッジ
83の上面から後退し、コイルスプリング92の付勢力
によってインクカートリッジ83が支持ピン56を回動
中心として図4における反時計回り方向に回動する。こ
れによりインクカートリッジ83がキャリッジ51上で
姿勢変化するようになっている。
【0049】また、本インクジェットプリンタ1は キ
ャリッジ51上でのインクカートリッジ83の搭載姿勢
を検知可能な姿勢検知手段10を備えている。以下、こ
の姿勢検知手段10について説明する。
【0050】図6に示すように、キャリッジ51の上面
における上記インク導入部55の周囲には2箇所に導体
57,58が埋設されている。一方、インクカートリッ
ジ83の下面におけるインク導入部55に対向する箇所
にはリング状の導体83aが埋設されている。そして、
図6(a)に示すようにインクカートリッジ83が上方
に回動した姿勢の場合には、インクカートリッジ83の
下面の導体83aがキャリッジ51の上面の各導体5
7,58から離れた状態となり、これら導体57,58
は絶縁される。これに対し、図6(b)に示すようにイ
ンクカートリッジ83がキャリッジ51に装着された姿
勢の場合には、インクカートリッジ83の下面の導体8
3aがキャリッジ51の上面の各導体57,58に接触
し、これら導体57,58は通電可能な状態となる。こ
の通電の有無を認識することによって、キャリッジ51
上でのインクカートリッジ83の搭載姿勢を検知するこ
とができるようになっている。つまり、インクカートリ
ッジ83の交換作業が終了して各導体57,58が通電
されたことで、キャリッジ51の走査が可能な状態(画
像形成動作の再開が可能な状態)となったことが検出で
きるようになっている。
【0051】次に、プラテン手段としての上記プラテン
53の特徴部分について説明する。このプラテン53
は、上述したように、印刷時に記録用紙Pの支持台とな
るものである。そして、図7に示すように、プラテン5
3の上面の複数箇所には、記録用紙Pの搬送方向(図7
の紙面に直交する方向)に延びる凹陥部53a,53
a,…が形成されている。この凹陥部53a,53a,
…は、特定の領域(後述するインクカートリッジ交換時
にインクノズル52a,52bが対向する領域)を除い
て主走査方向に等間隔を存して形成されている。
【0052】一方、上記インクカートリッジ81〜84
の交換作業が行われる際のキャリッジ51の位置に対向
する部分では、何れのインクカートリッジ81〜84を
交換する場合にあってもインクノズル52a,52bが
何れかの凹陥部53aに対面するように、各凹陥部53
a,53a,…の位置が設定されている。
【0053】具体的に、図7では上から順に、Bk(ブ
ラック)インクカートリッジ81が交換される際のキャ
リッジ51の位置、Y(イエロー)インクカートリッジ
82が交換される際のキャリッジ51の位置、M(マゼ
ンタ)インクカートリッジ83が交換される際のキャリ
ッジ51の位置、C(シアン)インクカートリッジ84
が交換される際のキャリッジ51の位置をそれぞれ示し
ている。
【0054】そして、各凹陥部53a,53a,…のう
ちインクカートリッジが交換される際にインクノズル5
2a,52bが対向する凹陥部(図中α,β,γを付し
た凹陥部)にはフェルト材等で成るインク吸収体53b
が設けられている。つまり、この部分にインク滴が滴下
した場合にはインク吸収体53bによってインクが吸収
されるようになっている。
【0055】より具体的には、図7において互いに隣り
合う3箇所の凹陥部α,β,γにインク吸収体53bが
設けられている。以下、凹陥部αを第1凹陥部、凹陥部
βを第2凹陥部、凹陥部γを第3凹陥部と呼ぶ。Bk
(ブラック)インクカートリッジ81が交換される際に
は、カラーノズル52a及びブラックノズル52bの両
方が第1凹陥部αに対向する。Y(イエロー)インクカ
ートリッジ82が交換される際には、カラーノズル52
aが第1凹陥部αに対向し、ブラックノズル52bが第
2凹陥部βに対向する。M(マゼンタ)インクカートリ
ッジ83が交換される際には、カラーノズル52a及び
ブラックノズル52bの両方が第2凹陥部βに対向す
る。C(シアン)インクカートリッジ84が交換される
際には、カラーノズル52aが第2凹陥部βに対向し、
ブラックノズル52bが第3凹陥部γに対向する。
【0056】このように、各インクカートリッジ81〜
84の何れの交換時にあっても、インク吸収体53bを
備えた凹陥部α,β,γにインクノズル52a,52b
が対向する。このため、仮に、インクカートリッジ81
〜84の交換時にインクノズル52a,52bからイン
ク滴がプラテン53上に滴下したとしても、そのインク
は凹陥部53a内でインク吸収体53bに吸収される。
記録用紙Pへの画像形成時、その記録用紙Pがプラテン
53上を搬送される際、用紙下面はプラテン53の凹陥
部53aには接触しない。このため、インクカートリッ
ジ81〜84の交換時にインク滴がプラテン53上に滴
下したとしても、その後の画像形成動作においては滴下
したインクが用紙下面に付着して用紙を汚してしまうと
いったことはなくなる。
【0057】次に、インクカートリッジ交換時の動作に
ついて説明する。ここではM(マゼンタ)インクカート
リッジ83のインク残量が略「0」になり、その交換が
行われる場合について説明する。
【0058】本インクジェットプリンタ1の画像形成動
作中は、常に、ドットカウンタ77によってカウントさ
れたドット数に基づいて各インクカートリッジ81〜8
4内のインク残量が検出されている。そして、Mインク
カートリッジ83のインク残量が略「0」になったこと
が検出された際、上記姿勢変更手段9の動作によってM
インクカートリッジ83のキャリッジ51上での姿勢が
変化されることになる。以下、具体的に説明する。
【0059】画像形成動作中や1枚の記録用紙Pに対す
る画像形成動作の終了時に、Mインクカートリッジ83
のインク残量が略「0」になったことが検出された場
合、先ず、インクジェットプリンタ1に備えられた表示
パネル上やこのインクジェットプリンタ1に接続されて
いるパーソナルコンピュータの画面上に「インク切れ」
表示が行われる。これにより、ユーザは交換が必要なイ
ンクカートリッジが発生したことを知る。
【0060】そして、ユーザはインクカートリッジを交
換するべくカバー11を開放する。このカバー11の開
放に連動してキャリッジ駆動回路71によるキャリッジ
51の走査が行われ、交換が必要なインクカートリッジ
83に対向する保持部材91が解除部材93に対向する
位置まで操作される(図1参照)。
【0061】その後、解除部材93の本体93a内の電
磁ソレノイドが励磁状態となり、図4(b)に示すよう
に、解除爪93bが本体93aに引き込まれるように移
動する。これにより、保持部材91の本体部91aが湾
曲して、保持部材91の爪部91bがインクカートリッ
ジ83の上面から後退し、コイルスプリング92の付勢
力によってインクカートリッジ83が支持ピン56を回
動中心として図4(b)における反時計回り方向に回動
する。そして、図8及び図5(b)に示すように、Mイ
ンクカートリッジ83のみが手前側に回動された状態と
なり、他のインクカートリッジ81,82〜84とは異
なる搭載姿勢となる。
【0062】このため、ユーザは交換すべきインクカー
トリッジを容易に認識でき、交換ミスをすることなしに
適切なインクカートリッジ交換作業が行える。また、こ
の姿勢変化されたMインクカートリッジ83は、カバー
11の開放によって得られた開口側(ユーザの手前側)
に回動されているため、その取り出し作業も容易であ
る。
【0063】また、この回動状態にあっては、図4
(b)に示すように、支持ピン56が係止片85を上側
から押さえ込んでおり、インクカートリッジ83がキャ
リッジ51から脱落しないようになっている。このた
め、この状態でキャリッジ51が走査する状況が発生し
たとしてもインクカートリッジ83が脱落することはな
く、変化後の搭載姿勢は安定的に得られている。
【0064】また、一般に、インクカートリッジの内部
は負圧状態となっており、キャリッジ51に対してイン
クカートリッジ83が装着されている場合には、その負
圧がインクノズル52aにも作用しており、インクノズ
ル52aからインク滴が自然落下しないようになってい
る。しかし、インクカートリッジ83の交換時には、そ
の搭載姿勢の変化に伴ってインクノズル52aに作用し
ていた負圧が解除され、インクノズル52aからインク
滴が自然落下してしまう可能性がある。本形態では、上
述したようにプラテン53に凹陥部53aを形成し、特
定の凹陥部α,β,γにインク吸収体53bを設けてい
るため、上記インク滴の自然落下が発生したとしても、
その後の画像形成動作において、この滴下したインクが
用紙下面に付着して用紙を汚してしまうといったことは
ない。
【0065】また、本形態では、カバー11の開放に伴
って得られる開口をインクカートリッジ83が姿勢変化
するための空間として利用しているため、装置を大型化
しておく必要がない。
【0066】−変形例− 次に、本発明の変形例について説明する。この変形例は
姿勢変更手段9が上記第1実施形態のものと異なってい
る。その他の構成は上記第1実施形態のものと同様であ
るので、ここでは姿勢変更手段9についてのみ説明す
る。
【0067】図9は上記第1実施形態における図4に相
当する図である。図10は本形態においてキャリッジ5
1上に各インクカートリッジ81〜84,87が搭載さ
れた状態を示す背面図(図9(a)の右側から見た図)
である。
【0068】これらの図に示すように、本例の姿勢変更
手段9は、各インクカートリッジ81〜84,87毎に
それぞれ独立して配設されている。各姿勢変更手段9は
共に同一の構成であるため、ここでもM(マゼンタ)イ
ンクカートリッジ83を姿勢変化させるための姿勢変更
手段9について説明する。
【0069】図9及び図10に示すように、インクカー
トリッジ83の背面の下端部には係止突起86が設けら
れている。一方、キャリッジ51下面には解除部材93
が取り付けられている。この解除部材93は、電磁ソレ
ノイドを内装した本体93aと、この本体93aから延
びるロッド93cとを備えている。このロッド93cの
先端部には係止爪部材94が回動自在に連結されてい
る。この係止爪部材94は、その長手方向の中間部がキ
ャリッジ51の後端縁に回動自在に連結されており、上
記ロッド93cの進退動作に伴って、このキャリッジ5
1の後端縁を回動中心として回動するようになってい
る。
【0070】更に、係止爪部材94の先端部は、上記イ
ンクカートリッジ83の背面に設けられている係止突起
86に係止可能となっている。具体的には、解除部材9
3の電磁ソレノイドが非励磁状態である際には、図9
(a)に示すように、解除部材93の本体93aと係止
爪部材94との間に介在された圧縮スプリング95によ
って係止爪部材94が図中反時計回り方向に回動し、こ
れによって係止爪部材94の先端部がインクカートリッ
ジ83の係止突起86に係止してインクカートリッジ8
3をキャリッジ51上で保持する。そして、電磁ソレノ
イドが励磁状態となった際には、図9(b)に示すよう
に、圧縮スプリング95の付勢力に抗してロッド93c
が本体93aに引き込まれ、係止爪部材94が図中時計
回り方向に回動し、これによって係止爪部材94の先端
部がインクカートリッジ83の係止突起86から退避し
てインクカートリッジ83の保持状態を解除する。これ
により、インクカートリッジ83は、キャリッジ51の
上面に設けられているコイルスプリング92の付勢力に
よって支持ピン56を回動中心として図9における反時
計回り方向に回動し、姿勢変化する。
【0071】本例の場合、各インクカートリッジ81〜
84,87毎にそれぞれ独立して姿勢変更手段9,9,
…が配設されているため、同時に複数のインクカートリ
ッジ81〜84,87のインク残量が略「0」になった
場合に、それらインクカートリッジ81〜84,87を
同時に姿勢変化させることができる。
【0072】−その他の実施形態− 上記実施形態では、カラーインクジェットプリンタ1に
本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれ
に限らず、モノクロタイプのインクジェットプリンタ
(インクカートリッジを1つのみ搭載したもの)に適用
することも可能である。
【0073】また、上記実施形態では、Bkインクカー
トリッジ81を各カラーインクカートリッジ82〜84
に比べて大型のものとしていた。本発明はこれに限ら
ず、各インクカートリッジの容量が同一のものに対して
も適用可能である。
【0074】更に、上記実施形態では、キャリッジ51
が走査することにより、交換が必要なインクカートリッ
ジ83を保持している保持部材91を、解除部材93に
対向させるようにしていた。本発明はこれに限らず、解
除部材93が主走査方向に移動することによって、交換
が必要なインクカートリッジ83を保持している保持部
材91に対向する構成を採用してもよい。
【0075】また、本発明は、キャリッジ51が主走査
方向に走査しながら画像形成動作を行うシリアルタイプ
のインクジェットプリンタに限らず、走査動作を行わな
いラインタイプのインクジェットプリンタへの適用も可
能である。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明では、キャリッジ
上でのインクカートリッジの姿勢が変更できる構成を採
用し、その姿勢の変化によってインクカートリッジが交
換すべきものであるか否かを判別できるようにしてい
る。このため、ユーザはインクカートリッジの搭載姿勢
を見ることでインクカートリッジを交換すべきであるこ
とを容易に認識できる。特に、複数のインクカートリッ
ジを備えたものにあっては、交換が必要なインクカート
リッジのみが他のインクカートリッジとは姿勢が異なっ
ているので、ユーザは交換すべきインクカートリッジを
容易に認識でき、交換ミスを防止することができる。
【0077】また、装置本体のカバーが開放された際の
開口に向けてインクカートリッジを移動させて搭載姿勢
を変更するようにした場合には、姿勢変化するインクカ
ートリッジが装置本体に衝突してしまうことがなくな
り、装置内部空間を大きく確保しておく必要がなくなっ
て装置を大型化が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るインクジェットプリンタの外観
を示す斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの内部構成を示す側面
図である。
【図3】インクジェットプリンタの制御部の構成を示す
ブロック図である。
【図4】キャリッジ上でのインクカートリッジの姿勢変
化を説明するための側面図である。
【図5】キャリッジ上でのインクカートリッジの姿勢変
化を説明するための斜視図である。
【図6】姿勢検知手段の構成及びその動作を説明するた
めの図である。
【図7】プラテンの凹陥部の位置と各インクカートリッ
ジ交換時におけるインクノズルの位置との関係を示す図
である。
【図8】インクカートリッジ交換作業時のインクジェッ
トプリンタの外観を示す斜視図である。
【図9】変形例におけるキャリッジ上でのインクカート
リッジの姿勢変化を説明するための側面図である。
【図10】変形例におけるキャリッジの背面図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ 11 カバー 51 キャリッジ 53 プラテン(プラテン手段) 56 支持ピン(係止部材) 81〜84 インクカートリッジ 9 姿勢変更手段 91 保持部材 92 コイルスプリング(付勢部材) 93 解除部材 10 姿勢検知手段 P 記録用紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今吉 賢一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 丸山 光世子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西原 由香里 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 加集 陽介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA22 EB52 EB56 EC19 JC10 KC04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクカートリッジが交換可能に搭載さ
    れたキャリッジを備え、インクカートリッジから供給さ
    れるインクによって記録媒体への画像形成を行うインク
    ジェット画像形成装置において、 上記インクカートリッジ内のインク残量が所定量以下に
    達した際、そのインクカートリッジのキャリッジ上での
    搭載姿勢を、インク残量が所定量以上であった場合とは
    異なる姿勢に変化させる姿勢変更手段を備えていること
    を特徴とするインクジェット画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数のインクカートリッジがそれぞれ個
    別に交換可能に搭載されたキャリッジを備え、各インク
    カートリッジから供給されるインクによって記録媒体へ
    の画像形成を行うインクジェット画像形成装置におい
    て、 何れかのインクカートリッジ内のインク残量が所定量以
    下に達した際、そのインクカートリッジのキャリッジ上
    での搭載姿勢を、他のインクカートリッジのキャリッジ
    上での搭載姿勢とは異なる姿勢に変化させる姿勢変更手
    段を備えていることを特徴とするインクジェット画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のインクジェット
    画像形成装置において、 姿勢変更手段は、キャリッジ上においてインク供給可能
    な状態でインクカートリッジを保持する保持部材と、イ
    ンクカートリッジに対してその姿勢を変化させる方向へ
    の付勢力を与える付勢部材と、上記保持部材による保持
    状態が解除されて付勢部材の付勢力によってインクカー
    トリッジが姿勢変化した際にこのインクカートリッジの
    一部をキャリッジ上で脱落不能に係止する係止部材とを
    備えていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のインクジェット画像形成
    装置において、 保持部材はキャリッジに設けられている一方、 姿勢変更手段は、装置本体に設けられて保持部材による
    キャリッジ上でのインクカートリッジの保持状態を解除
    する解除手段を備えていることを特徴とするインクジェ
    ット画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の
    インクジェット画像形成装置において、 キャリッジ上でのインクカートリッジの搭載姿勢を検知
    可能な姿勢検知手段を備えていることを特徴とするイン
    クジェット画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の
    インクジェット画像形成装置において、 装置本体には開閉自在なカバーが設けられており、 姿勢変更手段は、上記カバーが開放された際の開口にイ
    ンクカートリッジが臨むようにキャリッジが走査された
    状態で、キャリッジ上でのインクカートリッジの搭載姿
    勢を上記開口側に向けて移動させる構成となっているこ
    とを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうち何れか一つに記載の
    インクジェット画像形成装置において、 記録媒体の搬送を案内するプラテン手段を備えており、 上記プラテン手段には、姿勢変更手段によってインクカ
    ートリッジの搭載姿勢が変化される際におけるインクノ
    ズルに対向する位置に凹陥部及びインク吸収体の少なく
    とも一方が設けられていることを特徴とするインクジェ
    ット画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009039870A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Brother Ind Ltd 液体吐出装置
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JP2021517085A (ja) * 2018-03-29 2021-07-15 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. プリントサプライロック
CN115570890A (zh) * 2021-07-06 2023-01-06 上海傲睿科技有限公司 一种分离式喷墨打印机墨盒装置及其装卸方法
CN115570889A (zh) * 2021-07-06 2023-01-06 上海傲睿科技有限公司 一种分离式喷墨打印机及其墨盒装卸方法

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