JP2003274425A - 偏向ヨーク装置及びこれを用いた陰極線管表示装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置及びこれを用いた陰極線管表示装置

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JP2003274425A
JP2003274425A JP2002071204A JP2002071204A JP2003274425A JP 2003274425 A JP2003274425 A JP 2003274425A JP 2002071204 A JP2002071204 A JP 2002071204A JP 2002071204 A JP2002071204 A JP 2002071204A JP 2003274425 A JP2003274425 A JP 2003274425A
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coil
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deflection yoke
vertical
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JP2002071204A
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Hiroshi Jitsukata
寛 実方
Soichi Sakurai
宗一 桜井
Katsumi Hirota
勝己 廣田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は,副偏向ヨークの偏向感度改善
とクロストーク電圧を打消すことにより,該副偏向ヨー
クの駆動回路を安価な素子を用いて安定した動作を可能
とし,広いダイナミックレンジを有する技術手段を提供
するものである。 【解決手段】主偏向ヨークの後端に第1副偏向ヨークと
主偏向ヨーク上に第2副偏向ヨークを設け,各々第1副
偏向ヨークの水平コイル/垂直コイルと第2副偏向ヨー
クの水平コイル/垂直コイルとを接続し,更に逆極性電
圧を出力する補正トランスからの電圧を重畳してクロス
トーク電圧を打消すことを特徴とする偏向ヨーク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,カラープロジェク
ション陰極線管表示装置の陰極線管に装着する偏向ヨー
クおよび該偏向ヨークを使用した陰極線管表示装置に係
わり,特に主偏向ヨークと共に用いる副偏向ヨーク(コ
ンバーゼンスヨーク,CYと略記する)の偏向電力を低
減してCYを高感度化すること及びCY用コイルに誘起
する電圧を低減してCY駆動回路の動作を安定化した偏
向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する第1の従来例として,
偏向ヨークの後端部に装着する副偏向ヨークに関する実
開昭63−95160号公報が開示されている。また,
第2の従来例として特開平2−129846号公報の第
3図から第5図に示すように,主偏向ヨークの主コア部
に副水平コイル及び副垂直コイルを巻線して,更に水平
補助トランス又は垂直補助トランスを設け,副偏向コイ
ルに誘起する電圧を打消すものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術はCY
の副コイルに誘起する電圧(クロストーク電圧)に関し
ては考慮されておらず,画像歪み,コンバーゼンス補正
を行うCY駆動回路が誤動作しないようにするには出力
電流の振幅をある値以下に制限する為,駆動回路のダイ
ナミックレンジを広く取れない問題があった。また,第
2の従来技術はDYの主コア部に設けた副偏向コイルの
偏向感度が第1の従来技術に示したようなDY後端部に
具備した副偏向コイルに比べて,偏向感度が劣るため,
同じ偏向量を得るためには大電流を供給する必要がある
ので,CY駆動回路に定格の大きな高価な素子を使用せ
ざるを得ない為,発熱量の増大や高価となる問題があっ
た。
【0004】そこで,本発明の目的は,極めて簡易な構
成でCY偏向感度の改善及びクロストーク電圧を抑制す
ることにより安価な回路素子を用いたCY駆動回路を広
いダイナミックレンジで使える技術手段を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は偏向ヨークの後端部に第1の副コアを設け
第1副水平コイル又は第1副垂直コイルを備え,更に主
偏向ヨークの主コアに第2副水平コイル又は第2副垂直
コイルを備え,第1副水平コイルと第2副水平コイルは
と直列又は並列に接続し,また第1副垂直コイルと第2
副垂直コイルはと直列又は並列に接続され,各々第1副
コイルと第2副コイルが発生する磁界の向きが一致する
様に巻線し第1副コイルと第2副コイルとを接続してい
る。更に接続した第1副コイルと第2副コイルに発生す
る誘起電圧とほぼ同一な振幅で逆極性な電圧を発生する
電圧発生手段を有し,該電圧発生手段から得た電圧を誘
起電圧に重畳して互いに打ち消し合う手段を有する。こ
の結果,クロストーク電圧をほぼ零とし,CY駆動回路
への悪影響を低減出来るので安価な回路素子を用いて安
定なダイナミックレンジの広い駆動電流を供給できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,本発明の第1の実施の形態
を図1,図2,図3,図4,図5を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を適用した水平偏向回
路と副水平偏向ヨーク駆動回路の動作を説明するブロッ
ク図,図2は偏向ヨーク装置を具備した陰極線管の主要
部を示す側面図,図3は図2に示した偏向ヨーク後端部
に配置した第1副偏向ヨークと主偏向ヨーク本体に設け
た第2副偏向ヨークの模式断面図及び接続を説明する
図,図4はカラープロジェクション陰極線管表示装置の
主要構成を示す図,図5は本発明の副水平偏向ヨークの
特性を実測した結果を示す図である。なお,各図におい
て同一なものには同一の符号を符している。
【0007】図2で,陰極線管1は電子銃2をネック管
3の内部に封止し,電子ビームの進行方向(Z軸の正方
向)にファンネル4,内面に蛍光体を塗布したパネル5
から構成される。ネック部3からファンネル部4の領域
に陰極線管の外部に装着される偏向ヨーク6の一部を破
断して示している。偏向ヨーク6は大別すると主偏向ヨ
ーク7と第1副偏向ヨーク8から構成される。主偏向ヨ
ーク7には15kHz以上の高周波偏向電流が流れる主水平
偏向コイル9,60Hz〜150Hz程度の低い周波数の偏向電
流が流れる主垂直偏向コイル10,主水平偏向コイル9
と主垂直偏向コイル10を電気的に絶縁する樹脂製のセ
パレータ11,高透磁率なフェライト材からなる主コア
12の後端部には第1副偏向ヨーク8を装着している。
第1副偏向ヨーク8はリング状のフェライト材からなる
第1副コア13に左右に一対の第1副水平偏向コイル1
4l,14r(図2には図示せず),上下に一対の第1副
垂直偏向コイル15t,15bをトロイダル巻きし,主コ
ア12にトロイダル巻きした左右に一対の第2副水平偏
向コイル16l,16r(図2には図示せず)と上下に一
対の第2副垂直偏向コイル17t,17bに各々接続して
いる。偏向ヨーク6の後端部を金属バンド11と締付け
ネジによってネック管3に固定している。
【0008】図3は,図2中に矢印で示したA−A及び
B−B面における第1副偏向ヨーク8と第2副偏向ヨー
ク12’の模式断面図と各副偏向ヨークのコイル接続の
一例を示したものである。なお,図示の都合上,第1副
コア13と主コア12を紙面の上下に示しているが各コ
アの中心軸(Z軸)は一致している。第1副偏向ヨーク
8の副コア13には左右に一対の第2副水平コイル14
l,14r,また上下に一対の第1副垂直コイル15
t,15bがトロイダル巻線されている。第2副偏向ヨ
ーク12’は主コア12の左右に一対の第2副水平コイ
ル16l,16rまた上下に一対の第2副垂直コイル1
7t,17bがトロイダル巻線されている。端子20か
ら供給される水平補正電流は第1副水平コイル14(14
l,14r),端子21を経て端子22から第2副水平コイ
ル16(16l,16r),端子23に流れる。同様に第1副垂
直コイル15に供給される垂直補正電流は端子24から
端子25を経て,第2副垂直コイル17の端子26か
ら,端子27に流れる。図中の矢印140,150,1
60,170は各々第1副水平偏向コイル14,第1副
垂直偏向コイル15,第2副水平偏向コイル16,第2
副垂直偏向コイル17が発生する磁界の向きを示したベ
クトルであり,第1副水平(垂直)コイルと第2副水平
(垂直)コイルが発生する磁界の向きが一致するように
各コイルの巻き方向と各コイルの接続を決めている。図
3では各副水平コイル及び副垂直コイルを直列接続し,
第1副コイルと第2副コイルを直列に結線した実施形態
を示したが,副コイルの接続は直列接続に限定されるも
のではなく,並列接続又は直列接続と並列接続を組み合
わせても良い。また,第1,第2副コイル間の結線も上
記のように直列だけに限定されずに並列に結線しても良
いことは説明するまでもない。
【0009】図4は本発明の偏向ヨーク6を装着した陰
極線管装置1を3本用いたカラープロジェクション陰極
線管表示装置の構成例を示したものである。1R,1
G,1Bは各々赤色(R),緑色(G),青色(B)の
蛍光面を有する単色の陰極線管,投射レンズ100R,
100G,100Bを各陰極線管のパネル前方に配置し
ている。3本の陰極線管からの光を投射レンズ100で
スクリーン101に投影し,スクリーン面上に3原色の
画像を結像してフルカラーの画像を再生する。前記の第
1副偏向ヨーク8と第2副偏向ヨーク12’はスクリー
ン101に投射されたR,G,B色の画像歪み補正と3
色の画像を一致させるコンバーゼンス補正を行う為に各
副ヨークに補正電流を駆動回路(図4には図示せず)か
ら供給する必要がある。
【0010】図1に前記カラープロジェクション陰極線
管表示装置に用いる水平偏向回路の例を示す。3本の陰
極線管の水平偏向コイル(9R,9G,9B),副水平
偏向コイル(14R-16R,14G-16G,14B-16B),副水平偏
向コイルにコンバーゼンス補正電流を供給する駆動回路
32R,32G,32B及び補正トランス33等から構
成される。なお,以下の説明では例えば,赤色(R)用
の第1副水平偏向コイル14 l -14r,第2副水平偏向コ
イル16 l -16rをまとめて,第1副水平偏向コイル14
R,第2副水平偏向コイル16Rと略記する。水平偏向
回路はダンパダイオードを内蔵したトランジスタ28,
共振コンデンサ29,チョークコイル31,S字補正コ
ンデンサ30,水平偏向コイル9R,9G,9B等から
構成される。なお,トランジスタ28はダイオードとト
ランジスタが分離され別個のものも使用できる。水平偏
向回路は端子37に供給された+B(直流電圧)から電
力を供給し,端子36に入力されたドライブ信号に基づ
いて,並列接続された3個の水平偏向コイル9R,9
G,9Bに水平周期で繰り返す鋸波電流を発生する。カ
ラープロジェクション陰極線管表示装置の場合には3原
色(R,G,B)に発光する3本の陰極線管が使用さ
れ,R,G,B用の3個の偏向ヨークを駆動している
が,以下の説明では3個の偏向ヨークの内,R用偏向ヨ
ークを用いて説明する(以下,図3において,適宜サフ
ィックスRを付けて説明する:例えば,図3中の主コア
12を主コア12Rと表記する;同様に第1副コア13→第1
副コア13R等)。
【0011】水平偏向コイル9Rに流れる鋸波電流によ
り偏向ヨーク1Rは水平偏向磁界(図示せず)を発生
し,主コア12Rの後端から漏洩した主水平偏向磁界が
第1副コア13Rに鎖交して第1副水平偏向コイル14
Rには,水平偏向コイルに生ずる約1kV程度の帰線パ
ルスVCPと相似形な正のパルス電圧(クロストーク電
圧)V1CYHを生じてしまう。一方,主コア12Rに巻線
した第2副水平偏向コイル16Rが発生する磁界(図3
の160)の向きを第1副水平偏向コイル14Rが発生
する磁界(図3の140)の向きと同一となるように巻
線,結線すると,第2副水平偏向コイル16Rは負のパ
ルスV2CYHが発生するので,副水平偏向ヨーク14R,
16Rの両端には前記の発生電圧を加算したVCYH=V1
CYH+V2CYHの電圧が生ずる。図5は第1副水平偏向コ
イル14Rの巻き数を一定にしたまま第2副水平偏向コ
イル16Rの巻き数N2CYHを変えた時に発生電圧の測定
値及び副水平偏向ヨーク(第1及び第2副水平コイルを
合わせた)の水平偏向電力指数PHCYの測定値も示して
ある。第2副水平偏向コイル16Rの巻き数N2CYHが零
の時は第1副水平コイルのみが動作している場合であ
り,この時の発生電圧VCYHは約+15Vであった。巻
き数N2CYHを増すと前記のように第2副水平偏向コイル
16Rに発生する負電圧が大きくなり,副水平偏向ヨー
ク(14R+16Rの両端)の発生電圧はマイナス側に
直線的に増大する。一方,偏向電力指数PHCYはN2CYH
を増すと第2副水平偏向コイル16Rが発生する水平偏
向磁界を増大出来るので,トータルの水平偏向感度が高
くなり,PHCYを低減できる。しかし,PHCYのカーブ
はN2CYH=6以上にしてもほとんど変化が無く,改善量
は約25%で飽和してしまうので,これ以上N2CYHを増
すことは負の発生電圧が増大するので得策でなく,副コ
イルの水平偏向感度をほぼ最大とするN2CYH(6ター
ン)に設定すると,約−36Vの電圧を生じてしまうの
で,図1には前記の負電圧を打消す電圧を発生する補助
トランス33を水平偏向回路中に具備している。補助ト
ランス33は1次巻線34を水平偏向電流が流れる経路
の一部に挿入することによって,3個の2次巻線35
R,35G,35Bに正パルス電圧を得ている。各2次
巻線からの電圧を副水平コイル(14R+16R),(14G+16G),
(14B+16B)に重畳して,前記の発生電圧と互いに打消し
合うことにより,前記パルス電圧VCYHをほぼ零してい
る。その結果,コンバーゼンス駆動回路32R,32
G,32Bの回路素子が破壊されたり,回路動作が不安
定になる等の誤動作を無くすことが可能となり,広いダ
イナミックレンジの駆動電流を副水平偏向コイルに供給
できる。
【0012】図6は本発明の第2の実施の形態を適用し
たカラープロジェクション陰極線管表示装置の水平偏向
回路と副水平偏向ヨーク駆動回路の動作を説明するブロ
ック図である。なお,第1の実施の形態と同じものには
同一の符号を符している。図6では3本の陰極線管に装
着する偏向ヨークの水平偏向コイル9R,9G,9Bを
直列に接続しているが,偏向ヨークの動作は図4と同様
であるので説明は省略する。330は打消し電圧を発生
する補正トランスであるが,図4に示した実施形態では
チョークコイル31と補正トランス33を別個の部品で
あったものを補正トランスの1次巻線34をチョークト
ランス31のコイルで兼用し,1個の部品330で構成
することにより安価に製造できるようにした。
【0013】図7は本発明の第3の実施の形態を適用し
たカラープロジェクション陰極線管表示装置の水平偏向
回路と副水平偏向ヨーク駆動回路の動作を説明するブロ
ック図である。図7では例えば,G用偏向ヨーク6Gに
補正トランス33を搭載し,近傍に配置されるR用偏向
ヨーク6R,B用偏向ヨーク6BにG用偏向ヨーク6G
から打消し電圧をケーブル38R,38Bを用いて供給
する。この方式により,回路基板を全く変更する必要が
なく,偏向ヨークを交換することで本方式を適用できる
ので,回路基板を変更に要する費用を不要とする利点が
ある。
【0014】図8は本発明の第4の実施の形態を適用し
たカラープロジェクション陰極線管表示装置の垂直偏向
回路と副垂直偏向ヨーク駆動回路の動作を説明するブロ
ック図である。前記の第1から第3の実施形態は第1副
水平コイル14,第2副水平コイル16を用い説明した
が,第1副垂直コイル15,第2副水平コイル17でも
同様な動作が可能である。図8は垂直偏向回路340,
コンデンサ331,可変抵抗器332,垂直偏向コイル
10R,11G,11B,副垂直偏向コイル(15R-17
R,15G-17G,15B-17B)に補正電流を供給する垂直コン
バーゼンス駆動回路320R,320G,320B等か
ら構成されている。垂直偏向電流を補正トランス340
の1次巻線310に流すことにより,その2次巻線35
0R,350G,350Bには垂直基線帰線期間に生じ
るパルス電圧を前記の副垂直偏向コイルに重畳して,ク
ロストーク電圧と互いに打消し合う動作は前記した副水
平偏向コイルの場合と同様であるから説明を省略する。
【0015】以上は主コア12に第2副水平コイル1
6,第2副垂直コイル17をトロイダル巻きしたが,第
2副水平コイル16,第2副垂直コイル17は主コア1
2の内側にサドル巻きで巻線してもよい。サドル巻きす
ることにより,第2副水平コイル16及び第2副垂直コ
イル17と,主水平コイル9及び主垂直コイル10とが
同一領域に位置でき,主偏向ヨーク1を小形に製作でき
る利点を有する。他の部品の構成および動作は前述した
内容と同一であるから説明を省略する。
【0016】図9は,本発明の偏向ヨーク6を備えた陰
極線管装置を示す図であり,陰極線管1,高圧回路5
3,ビデオ回路50,水平偏向回路51,垂直偏向回路
52,水平駆動回路54,垂直駆動回路55,ビデオ信
号入力端子56,水平同期信号入力端子57,垂直同期
信号入力端子58,水平駆動信号入力端子59,垂直駆
動信号入力端子60,補助トランス33,340から構
成されている。
【0017】ビデオ信号入力端子56からはビデオ信号
が入力され,ビデオ回路50で処理した後,陰極線管1
のカソードに供給される。水平同期信号入力端子57か
らは水平同期信号が入力され,これが水平偏向回路51
に供給されて水平偏向電流IHが形成され,偏向ヨーク
1の主水平コイル9に供給される。また,この水平同期
信号は高圧回路53に供給され,陰極線管1のアノード
に高圧を供給する。垂直同期信号入力端子58からは垂
直同期信号が入力され,これが垂直偏向回路52に供給
されて垂直偏向電流IVが形成され,偏向ヨーク6の主
垂直コイル10に供給されて陰極線管装置1が駆動され
る。また各々,水平偏向回路51,垂直偏向回路52に
設けた補助トランス33,340から得た逆極性電圧を
水平駆動回路54,垂直駆動回路55に供給し,水平,
垂直副コイルの発生電圧を打ち消している。水平駆動回
路54,垂直駆動回路55は端子59,60に入力され
るデジタルコンバーゼンス補正回路またはアナログコン
バーゼンス補正回路(図示せず)からの補正信号に基づ
いた補正電流を出力し,各々副水平偏向コイル14,1
6,副垂直偏向コイル15,17に供給して,再生画像
の歪み補正とコンバーゼンス補正を行う。この陰極線管
装置に本願の偏向ヨーク6を適用することで,安価か
つ,副偏向ヨークを高感度化でき,クロストーク電圧が
をほぼ零に低減出来るので,水平駆動回路54,垂直駆
動回路55に安価な素子を用いても広いダイナミックレ
ンジの補正電流を供給でき,十分なコンバーゼンス補正
が可能となり高品位な画像を再生するカラープロジェク
ション陰極線管表示装置が得られる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば,副
偏向ヨークを高感度化でき,かつ不要なクロストーク電
圧がほぼ零に低減出来るので安価な駆動回路を用いても
広い調整範囲を有するコンバーゼンス補正が可能である
ので高品位な画像を再生するカラープロジェクション陰
極線管表示装置を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の水平偏向回路の構成を示すブ
ロック図。
【図2】第1の実施形態を示す陰極線管及び偏向ヨーク
の側面図。
【図3】副偏向ヨークの概略断面と副偏向ヨーク間の結
線を示す図。
【図4】カラープロジェクション陰極線管表示装置の構
成を示す図。
【図5】第2副水平コイルの巻数対副水平偏向コイルの
特性を示す図。
【図6】第2の実施形態の水平偏向回路の構成を示すブ
ロック図。
【図7】第3の実施形態の水平偏向回路の構成を示すブ
ロック図。
【図8】第4の実施形態の垂直偏向回路の構成を示すブ
ロック図。
【図9】本発明の陰極線表示装置の動作を説明する回路
ブロック図。
【符号の説明】
1 陰極線管 6 偏向ヨーク 9 主水平偏向コイル 10 主垂直偏向コイル 8 第1副偏向ヨーク 14 第1副水平偏向コイル 15 第1副垂直偏向コイル 16 第2副水平偏向コイル 17 第2副垂直偏向コイル 12 主コア 33,330,340 補正トランス 32 副水平コイル用駆動回路 320 副垂直コイル用駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 宗一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 廣田 勝己 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 5C036 EE19 EF01 EF07 EG04 EG50 5C042 AA03 FF02 FF05 HH01 HH12 HH14 5C060 CE03 CF01 CG01 GB02 HA08 JB06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向の磁界および垂直方向の磁界を発
    生するコイルを有する主偏向ヨークの後端側に水平方向
    の磁界または垂直方向の磁界を発生する第1副偏向ヨー
    クと,前記主偏向ヨーク上に水平方向の磁界または垂直
    方向の磁界を発生する第2副偏向ヨークを有し,各々第
    2副水平コイルを前記第1副水平コイルと接続,第2副
    垂直コイルを前記第1副垂直コイルと接続した偏向ヨー
    ク装置において,副水平コイル又は副垂直コイルに誘起
    する電圧と逆極性の電圧を発生する手段と該逆極性電圧
    を前記副水平コイル又は副垂直コイルに重畳する手段と
    を有することを特徴とする偏向ヨーク装置。
  2. 【請求項2】主水平偏向コイルと,主垂直偏向コイル
    と,主コアと,コイルセパレータとを備えてなる主偏向
    ヨークの後端側にリングコア,第1副水平コイル又は第
    1副垂直コイルとを備える第1副偏向ヨークと,主偏向
    ヨーク上に第2副水平コイル又は第2副垂直コイルを有
    し,前記第2副水平コイルは前記第1副水平コイルと直
    列又は並列に接続され,前記第2副垂直コイルは前記第
    1副垂直コイルと直列又は並列に接続される偏向ヨーク
    装置において,接続した第1副水平コイルと第2副水平
    コイルの両端に誘起する電圧とほぼ同一の振幅で逆極性
    の電圧を供給して,前記副水平コイルに生じる誘起電圧
    と逆極性電圧を互いに打消し合うことを特徴とする偏向
    ヨーク装置。
  3. 【請求項3】主水平偏向コイルと,主垂直偏向コイル
    と,主コアと,コイルセパレータとを備えてなる主偏向
    ヨークの後端側にリングコア,第1副水平コイル又は第
    1副垂直コイルとを備える第1副偏向ヨークと,主偏向
    ヨーク上に第2副水平コイル又は第2副垂直コイルを有
    し,前記第2副水平コイルは前記第1副水平コイルと直
    列又は並列に接続され,前記第2副垂直コイルは前記第
    1副垂直コイルと直列又は並列に接続される偏向ヨーク
    装置において,接続した第1副垂直コイルと第2副垂直
    コイルの両端に誘起する電圧とほぼ同一の振幅で逆極性
    の電圧を供給して,前記副垂直コイルに生じる誘起電圧
    と逆極性電圧を互いに打消し合うことを特徴とする偏向
    ヨーク装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    偏向ヨーク装置において,前記第2副水平コイル又は第
    2副垂直コイルは前記主コアにトロイダル巻線したこと
    を特徴とする偏向ヨーク装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    偏向ヨーク装置において,前記第2副水平コイル又は第
    2副垂直コイルは前記主コアにサドル巻線したことを特
    徴とする偏向ヨーク装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
    偏向ヨーク装置において,第1副水平コイルと第2副水
    平コイルが発生する磁界の向きが同一方向かつ,第1副
    垂直コイルと第2副垂直コイルが発生する磁界の向きが
    同一方向であることを特徴とする偏向ヨーク装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    偏向ヨーク装置において,副水平偏向コイルに誘起する
    電圧を打消す逆極性電圧を発生する補助トランスの1次
    コイルを水平偏向回路に電力を供給する電源回路に用い
    るチョークコイルと兼用したことを特徴とする偏向ヨー
    ク装置
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
    偏向ヨーク装置において,逆極性電圧を水平又は垂直主
    偏向コイルに流れる電流から発生させる補助トランスを
    具備したことを特徴とする偏向ヨーク装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
    偏向ヨーク装置において,補助トランスを具備した偏向
    ヨークから他の偏向ヨークに逆極性電圧を供給すること
    を特徴とする偏向ヨーク装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれかに記載
    の偏向ヨーク装置を複数備えてなることを特徴とするカ
    ラープロジェクション陰極線管表示装置。
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