JP3772146B2 - 偏向ヨーク装置、表示装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばカラーテレビジョン受信機やカラーディスプレイ装置等の陰極線管に使用される偏向ヨーク装置の改良に関する。また、この発明は、上記の偏向ヨーク装置を用いた表示装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、首記の如き偏向ヨーク装置は、電子銃から発射される3原色に対応した各電子ビームR(Red),G(Green),B(Blue)に対して、水平方向及び垂直方向の偏向を加えることにより、各電子ビームR,G,Bが蛍光面上を一定の経路に沿って走査するように制御している。
【0003】
この偏向ヨーク装置は、略喇叭状に形成されたセパレータを備え、その内側に設置された水平偏向コイルと、外側に設置された垂直偏向コイルとに、それぞれ水平及び垂直周期に同期した鋸歯状の偏向電流を流して磁界を発生させ、この磁界によって各電子ビームR,G,Bに偏向を与えている。
【0004】
ところで、この種の偏向ヨーク装置においては、画面上で垂直方向をY軸とした場合、電子ビームR,BがY軸を挟んで横方向に位置ずれを生じるY軸(垂直)横方向ミスコンバージェンスYH(Horizontal)と、電子ビームR,Bに対して電子ビームGが縦方向に位置ずれを生じるY軸(垂直)縦方向ミスコンバージェンスVCR(Vertical Convergence Ratio)とが発生する。
【0005】
このため、一般に、偏向ヨーク装置には、3種類の電子ビームR,G,Bの蛍光面上における位置ずれを補正するためにコマコイルが設けられる。このコマコイルとしては、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを補正するためのYHコイルと、Y軸縦方向ミスコンバージェンスVCRを補正するためのVCRコイルとがある。
【0006】
しかしながら、実際には、垂直帰線期間にYHコイルに逆電流が誘導されることから、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを実用上十分なレベルにまで補正することが困難になっており、その結果、画質の劣化を招いているという問題が生じている。
【0007】
特許文献1として提示した特開平11−167884号公報、特許文献2として提示した特開平7−193831号公報、特許文献3として提示した特開2001−101983号公報、特許文献4として提示した特開2000−41264号公報には、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを補正するための構成が開示されている。
【0008】
ところが、これらの特許文献1乃至4には、いずれも、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを補正するためのYHコイルに対して、垂直帰線期間に逆電流が誘導されることによる画質劣化に対処することについては、何らの記載もなされていないものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−167884号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平7−193831号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2001−101983号公報
【0012】
【特許文献4】
特開2000−41264号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、簡易な構成でY軸横方向ミスコンバージェンスYHを実用上十分なレベルにまで補正することを可能とした偏向ヨーク装置を提供することを目的とする。また、この発明は、上記した偏向ヨーク装置を用いて画質の向上を図るようにした表示装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る偏向ヨーク装置は、画面上における垂直横方向のミスコンバージェンスを補正するための第1及び第2のコイルを有するものを対象としている。そして、第1のコイルを画面に対して上方向に配置し、第2のコイルを画面に対して下方向に配置し、かつ、第1のコイルの巻線導体径を第2のコイルの巻線導体径よりも太く設定し、第1のコイルの巻数を第2のコイルの巻数よりも少なく設定するとともに、画面上における垂直縦方向のミスコンバージェンスを補正するための第3及び第4のコイルを備え、第1及び第3のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成し、第2及び第4のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成するようにしたものである。
【0015】
また、この発明に係る表示装置は、画面上における垂直横方向のミスコンバージェンスを補正するために、画面に対して上方向に第1のコイルを配置し、画面に対して下方向に第2のコイルを配置し、かつ、第1のコイルの巻線導体径を第2のコイルの巻線導体径よりも太く、第1のコイルの巻数を第2のコイルの巻数よりも少なく設定するとともに、画面上における垂直縦方向のミスコンバージェンスを補正するための第3及び第4のコイルを備え、第1及び第3のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成し、第2及び第4のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成した偏向ヨーク部を有し、この偏向ヨーク部により、電子ビームに偏向を与えてカラー映像を表示するようにしたものである。
【0016】
さらに、この発明に係る表示装置の制御方法は、画面上における垂直横方向のミスコンバージェンスを補正するために、画面に対して上方向に第1のコイルを配置し、画面に対して下方向に第2のコイルを配置し、かつ、第1のコイルの巻線導体径を第2のコイルの巻線導体径よりも太く、第1のコイルの巻数を第2のコイルの巻数よりも少なく設定するとともに、画面上における垂直縦方向のミスコンバージェンスを補正するための第3及び第4のコイルを備え、第1及び第3のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成し、第2及び第4のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成した偏向ヨーク部を有し、この偏向ヨーク部により、電子ビームに偏向を与えてカラー映像を表示する表示装置の制御方法を対象としている。そして、テレビジョン放送を受信して所定のチャンネルのテレビジョン信号を選局する工程と、選局されたテレビジョン信号の映像成分を復調して映像信号を得る工程と、選局されたテレビジョン信号の水平及び垂直の同期信号に基づいて、電子ビームに対して水平及び垂直方向に偏向を与えるための偏向信号を生成する工程とを備え、偏向信号に基づいて偏向ヨーク部が電子ビームに対して水平及び垂直方向に偏向を与えることにより、映像信号を表示するようにしたものである。
【0017】
上記のような構成及び方法によれば、画面上における垂直横方向のミスコンバージェンスを補正するための第1及び第2のコイルについて、第1のコイルを画面に対して上方向に配置し、第2のコイルを画面に対して下方向に配置し、かつ、第1のコイルの巻線導体径を第2のコイルの巻線導体径よりも太く設定し、第1のコイルの巻数を第2のコイルの巻数よりも少なく設定するとともに、画面上における垂直縦方向のミスコンバージェンスを補正するための第3及び第4のコイルを備え、第1及び第3のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成し、第2及び第4のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせるという簡易な構成で、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを実用上十分なレベルにまで補正することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明する偏向ヨーク部の外観を示している。すなわち、この偏向ヨーク部は、主として、略喇叭状に形成されたセパレータ11と、このセパレータ11の内側に設置された水平偏向コイル(図では見えない)と、セパレータ11の外側でコア12に直接巻線された垂直偏向コイル13とから構成されている。
【0019】
また、この偏向ヨーク部のセパレータ11には、画面上で上下に対応する位置に一対のコマコイル14,15が設置されている。さらに、この偏向ヨーク装置のセパレータ11には、水平偏向コイル、垂直偏向コイル13及びコマコイル14,15を電気的に接続するとともに、これらのコイルに外部から電流を供給するための端子板16が設置されている。
【0020】
図2は、垂直偏向コイル13及びコマコイル14,15の電気的接続状態の一例を示している。すなわち、垂直偏向コイル13は、一対のコイル13a,13bを直列に接続したもので、その一端部が電源端子17に接続され、その他端部がコマコイル14,15を構成するYHコイル14a,15aの各一端部にそれぞれ接続されている。
【0021】
また、上記YHコイル14aの他端部は、図示極性のダイオードD1及び抵抗R1を並列に介した後、コマコイル15を構成するVCRコイル15b及びコマコイル14を構成するVCRコイル14bを直列に介して、電源端子18に接続されている。なお、上記YHコイル15aの他端部は、図示極性のダイオードD2及び抵抗R2を並列に介して、上記ダイオードD1、抵抗R1及びVCRコイル15bの接続点に接続されている。
【0022】
ここで、上記コマコイル14は、図3(a)に示すように、磁性体29に支持されたコイルボビン19に、VCRコイル14bを巻回した後、そのVCRコイル14bの上にYHコイル14aを巻回して構成されている。つまり、コマコイル14は、VCRコイル14bを下層とし、YHコイル14aを上層として同心的に重なり合った構成となっている。なお、コマコイル14としては、YHコイル14aを下層とし、VCRコイル14bを上層とするように構成してもよいものである。
【0023】
また、上記コマコイル15は、図3(b)に示すように、磁性体30に支持されたコイルボビン20に、VCRコイル15bを巻回した後、そのVCRコイル15bの上にYHコイル15aを巻回して構成されている。つまり、コマコイル15は、VCRコイル15bを下層とし、YHコイル15aを上層として同心的に重なり合った構成となっている。なお、コマコイル15としては、YHコイル15aを下層とし、VCRコイル15bを上層とするように構成してもよいものである。
【0024】
上記のような構成において、垂直偏向コイル13に垂直周期に同期した鋸歯状の偏向電流を流すべく、電源端子17,18間に所定の電圧を印加した場合、YHコイル14aに流れる電流i1は、図4に実線で示すような特性を有し、YHコイル15aに流れる電流i2は、図4に点線で示すような特性を有する。
【0025】
すなわち、画面上部の偏向時には、画面の上部に位置するYHコイル14aに流れる電流i1が、画面の下部に位置するYHコイル15aに流れる電流i2よりも大きいので、この電流差分により、大きなピンクッション磁界が形成され、結果的に、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを補正することができる。
【0026】
また、画面下部の偏向時には、画面の下部に位置するYHコイル15aに流れる電流i2が、画面の上部に位置するYHコイル14aに流れる電流i1よりも実質的に大きくなるので、この電流差分により、大きなピンクッション磁界が形成され、結果的に、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを補正することができる。
【0027】
ところで、垂直帰線期間においては、パルス電圧の誘導により、各YHコイル14a,15aにそれぞれ逆電流が発生する。このため、画面上部の偏向時に、画面周縁部におけるYHコイル14aを流れる電流i1とYHコイル15aを流れる電流i2との差I1が、画面中央部におけるYHコイル14aを流れる電流i1とYHコイル15aを流れる電流i2との差I2に近くなるように縮んでしまう現象が発生する。
【0028】
すると、図5に示すように、画面上端部において、電子ビームB,Rがそれぞれ左と右とに位置ずれを起こし、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHが発生することになる。そして、この傾向は画面全体に及んでしまい、画質を劣化させる原因となる。
【0029】
そこで、画面の上部に位置するコマコイル14を、巻線導体径がφAで巻数がN1ターンのYHコイル14aと、巻線導体径がφCで巻数がN3ターンのVCRコイル14bとで構成する。また、画面の下部に位置するコマコイル15を、巻線導体径がφBで巻数がN2ターンのYHコイル15aと、巻線導体径がφCで巻数がN3ターンのVCRコイル15bとで構成する。
【0030】
この場合、φA>φB、N1<N2となっている。つまり、YHコイル14aの巻線導体径をYHコイル15aの巻線導体径よりも太くし、YHコイル14aの巻数をYHコイル15aの巻数よりも少なくしている。
【0031】
このような構成によれば、電源端子17,18間に所定の電圧が印加された場合、巻数の少ない上側YHコイル14aに発生する誘導電流は減少し、このため、YHコイル14aに流れる電流i1は、図6に実線で示すような特性を有し、YHコイル15aに流れる電流i2は、図6に点線で示すような特性を有する。
【0032】
すなわち、それぞれのYHコイル14a,15aに発生する誘導電流が互いに打ち消し合い、YHコイル14a,15aに流れる電流i1,i2を、本来欲する偏向電流に整形することができる。
【0033】
このように、それぞれのYHコイル14a,15aに流れる電流i1,i2を整形した結果、図5に示したY軸横方向ミスコンバージェンスYHを補正することができ、画面全体に渡って良好なコンバージェンスを確保することが可能となる。
【0034】
上記した実施の形態によれば、画面上側のYHコイル14aの巻線導体径を下側のYHコイル15aの巻線導体径よりも太くし、YHコイル14aの巻数をYHコイル15aの巻数よりも少なくするという簡易な構成で、Y軸横方向ミスコンバージェンスYHを実用上十分なレベルにまで補正することが可能となる。
【0035】
なお、巻線導体径φA及びφBと巻数N1及びN2に関しては、図5に示したY軸横方向ミスコンバージェンスYHを補正することができるように設定する他に、図7に示すように電子ビームRとBとがクロスするパターンのY軸横方向ミスコンバージェンスYH、図8に示すY軸縦方向ミスコンバージェンスVCRにも、注意をする必要がある。
【0036】
すなわち、巻線導体径φAとφBとの差、及び、巻数N1とN2との差を大きくとれば、図5に示したY軸横方向ミスコンバージェンスYHは容易に補正することができるが、図7に示すY軸横方向ミスコンバージェンスYHや図8に示すY軸縦方向ミスコンバージェンスVCRへの影響が大きくなるからである。
【0037】
図9は、垂直偏向コイル13及びコマコイル14,15の電気的接続状態の他の例を示している。図9において、図2と同一部分に同一符号を付し、異なる部分について説明すると、YHコイル14aとダイオードD1及び抵抗R1の並列回路との位置を入れ替えるとともに、YHコイル15aとダイオードD2及び抵抗R2の並列回路との位置を入れ替え、さらに、VCRコイル14b,15bそれぞれの両端間電圧を、可変抵抗VRによって調整可能としている。
【0038】
このような構成によっても、YHコイル14aの巻線導体径φA及び巻数N1と、YHコイル15aの巻線導体径φB及び巻数N2とを適宜設定することにより、図5に示したY軸横方向ミスコンバージェンスYHを容易に補正することが可能となる。
【0039】
なお、上述した実施の形態では、VCRコイル14b,15bについて、それらの巻線導体径φC及び巻数N3を同一に設定したが、これは磁界の均一性を確保するためであって、図7及び図8に示したミスコンバージェンスによっては、VCRコイル14b,15bの巻線導体径及び巻数を異ならせるようにしてもよいものである。
【0040】
また、上記の実施の形態では、垂直偏向コイル13が一対のコイル13a,13bを直列接続する構成となっているが、これらのコイル13a,13bは並列に接続されてもよいものである。VCRコイル14b,15bも直列に接続されているが、並列に接続されてもよいものである。
【0041】
さらに、図1では、垂直偏向コイル13がコア12に直接巻線されたトロイダル形垂直偏向コイルを示しているが、この発明は鞍形垂直偏向コイルの場合にも適用可能である。
【0042】
図10は、上記の偏向ヨーク部を使用したCRT(Cathode Ray Tube)を有するテレビジョン受信機の一例を示している。すなわち、アンテナ21は、テレビジョン放送信号を受信してチューナ部22に出力している。
【0043】
このチューナ部22は、入力されたテレビジョン放送信号から所望の放送チャンネルのテレビジョン信号を選局する。このチューナ部22は、選局したテレビジョン信号を映像復調処理部23と同期検出部24とに供給している。
【0044】
この映像復調処理部23は、入力されたテレビジョン信号から映像成分を抽出し、復調処理を施した後、ドライブ部25を介してCRT26に出力している。また、同期検出部24は、入力されたテレビジョン信号から水平及び垂直の各同期成分を抽出し、偏向電流生成部27に出力している。この偏向電流生成部27は、入力された水平及び垂直の各同期成分から、水平及び垂直の各偏向電流を生成し、CRT26の偏向ヨーク部28に出力している。
【0045】
そして、偏向電流生成部27が出力した水平及び垂直の各偏向電流が、偏向ヨーク部28の水平偏向コイル及び垂直偏向コイル13にそれぞれ供給されることによって、ドライブ部25から出力された映像信号がCRT26に映像表示されるようになる。
【0046】
この場合、上述したように、偏向ヨーク部28はミスコンバージェンスを実用上十分なレベルにまで補正することが可能となるように構成されているので、CRT26における画質の向上を図ることができる。
【0047】
なお、この発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、簡易な構成でY軸横方向ミスコンバージェンスYHを実用上十分なレベルにまで補正することを可能とした偏向ヨーク装置を提供することができる。また、この発明によれば、上記した偏向ヨーク装置を用いて画質の向上を図るようにした表示装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので、偏向ヨーク部を説明するために示す外観図。
【図2】同実施の形態における垂直偏向コイル及びコマコイルの電気的接続状態の一例を説明するために示す回路構成図。
【図3】同実施の形態におけるコマコイルの詳細な巻線構造を説明するために示す側断面図。
【図4】画面上側のYHコイルと画面下側のYHコイルとに流れる誘導電流を説明するために示す特性図。
【図5】同誘導電流により画面上に生じるY軸横方向ミスコンバージェンスを説明するために示す図。
【図6】同実施の形態における画面上側のYHコイルと画面下側のYHコイルとに流れる電流を説明するために示す特性図。
【図7】電子ビームRとBとがクロスするパターンのY軸横方向ミスコンバージェンスを説明するために示す図。
【図8】電子ビームR,Bに対して電子ビームGが縦方向に位置ずれを生じるY軸縦方向ミスコンバージェンスを説明するために示す図。
【図9】同実施の形態における垂直偏向コイル及びコマコイルの電気的接続状態の他の例を説明するために示す回路構成図。
【図10】同実施の形態における偏向ヨーク部を使用したCRTを有するテレビジョン受信機の一例を説明するために示すブロック構成図。
【符号の説明】
11…セパレータ、
12…コア、
13…垂直偏向コイル、
14,15…コアコイル、
16…端子板、
17,18…電源端子、
19,20…コイルボビン、
21…アンテナ、
22…チューナ部、
23…映像復調処理部、
24…同期検出部、
25…ドライブ部、
26…CRT、
27…偏向電流生成部、
28…偏向ヨーク部
29,30…磁性体。
Claims (3)
- 画面上における垂直横方向のミスコンバージェンスを補正するための第1及び第2のコイルを有する偏向ヨーク装置において、
前記第1のコイルを画面に対して上方向に配置し、前記第2のコイルを画面に対して下方向に配置し、かつ、前記第1のコイルの巻線導体径を前記第2のコイルの巻線導体径よりも太く設定し、前記第1のコイルの巻数を前記第2のコイルの巻数よりも少なく設定するとともに、
画面上における垂直縦方向のミスコンバージェンスを補正するための第3及び第4のコイルを備え、前記第1及び第3のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成し、前記第2及び第4のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成することを特徴とする偏向ヨーク装置。 - 画面上における垂直横方向のミスコンバージェンスを補正するために、画面に対して上方向に第1のコイルを配置し、画面に対して下方向に第2のコイルを配置し、かつ、前記第1のコイルの巻線導体径を前記第2のコイルの巻線導体径よりも太く、前記第1のコイルの巻数を前記第2のコイルの巻数よりも少なく設定するとともに、画面上における垂直縦方向のミスコンバージェンスを補正するための第3及び第4のコイルを備え、前記第1及び第3のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成し、前記第2及び第4のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成した偏向ヨーク部を有し、前記偏向ヨーク部により、電子ビームに偏向を与えてカラー映像を表示することを特徴とする表示装置。
- 画面上における垂直横方向のミスコンバージェンスを補正するために、画面に対して上方向に第1のコイルを配置し、画面に対して下方向に第2のコイルを配置し、かつ、前記第1のコイルの巻線導体径を前記第2のコイルの巻線導体径よりも太く、前記第1のコイルの巻数を前記第2のコイルの巻数よりも少なく設定するとともに、画面上における垂直縦方向のミスコンバージェンスを補正するための第3及び第4のコイルを備え、前記第1及び第3のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成し、前記第2及び第4のコイルをその一方を下層とし他方を上層とするように同心的に重ね合わせて構成した偏向ヨーク部を有し、前記偏向ヨーク部により、電子ビームに偏向を与えてカラー映像を表示する表示装置の制御方法であって、
テレビジョン放送を受信して所定のチャンネルのテレビジョン信号を選局する工程と、
選局されたテレビジョン信号の映像成分を復調して映像信号を得る工程と、
選局されたテレビジョン信号の水平及び垂直の同期信号に基づいて、電子ビームに対して水平及び垂直方向に偏向を与えるための偏向信号を生成する工程とを備え、
前記偏向信号に基づいて前記偏向ヨーク部が電子ビームに対して水平及び垂直方向に偏向を与えることにより、前記映像信号を表示することを特徴とする表示装置の制御方法。
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