JP2003303559A - 表示装置及び偏向ヨーク - Google Patents

表示装置及び偏向ヨーク

Info

Publication number
JP2003303559A
JP2003303559A JP2002108760A JP2002108760A JP2003303559A JP 2003303559 A JP2003303559 A JP 2003303559A JP 2002108760 A JP2002108760 A JP 2002108760A JP 2002108760 A JP2002108760 A JP 2002108760A JP 2003303559 A JP2003303559 A JP 2003303559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic field
main
pair
coils
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002108760A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiro Misonoo
丈裕 御園生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002108760A priority Critical patent/JP2003303559A/ja
Publication of JP2003303559A publication Critical patent/JP2003303559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/56Correction of beam optics
    • H01J2229/568Correction of beam optics using supplementary correction devices
    • H01J2229/5681Correction of beam optics using supplementary correction devices magnetic
    • H01J2229/5687Auxiliary coils
    • H01J2229/5688Velocity modulation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向磁界による誘起電圧の発生を避けるため
に電子銃の電極部品の外側に速度変調コイルを配置する
と、渦電流損によるエネルギーロスを招く。 【解決手段】 電子銃14から出射された電子ビームを
偏向ヨーク15の水平偏向磁界によって水平方向に偏向
することにより、陰極線管の画面上で電子ビームを水平
方向に走査する表示装置の構成として、電子ビームの水
平走査速度を変調する速度変調磁界φVMを発生する速
度変調コイル23を備えるものとし、この速度変調コイ
ル23を、陰極線管の上側と下側に配置された一対のメ
イコイル23A,23Bと、陰極線管の上側と下側に配
置されかつ当該上側と下側でそれぞれメインコイルと巻
線方向が逆方向に設定された一対のサブコイル23C,
23Dとで構成し、かつ一対のメインコイル23A,2
3Bと一対のサブコイル23C,23Dの各々を互いに
直列に接続した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管を用いた
テレビジョン受像機やコンピュータ用ディスプレイ等の
表示装置とこれに用いて好適な偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等に用いられる陰極
線管では、電子銃から出射される電子ビームを上下左右
に偏向することにより、画面(スクリーン)上に画像を
組み立てている。電子ビームの偏向には、水平偏向コイ
ルと垂直偏向コイルを有する偏向ヨークが用いられる。
この偏向ヨークでは、水平偏向コイルが発生する水平偏
向磁界によって電子ビームを左右(水平方向)に偏向す
る一方、垂直偏向コイルが発生する垂直偏向磁界によっ
て電子ビームを上下(垂直方向)に偏向することによ
り、陰極線管の画面上で電子ビームのスポットを水平方
向及び垂直方向に走査している。
【0003】その際、水平偏向コイルにはこれに対応す
る水平偏向回路から水平偏向周期の鋸歯状波電流である
水平偏向電流が供給され、垂直偏向コイルにはこれに対
応する垂直偏向回路から垂直偏向周期の鋸歯状波電流で
ある垂直偏向電流が供給される。これにより、陰極線管
の画面上においては、水平偏向電流の繰り返し周波数に
応じて電子ビームのスポットが水平方向に走査されると
ともに、垂直偏向電流の繰り返し周波数に応じて電子ビ
ームのスポットが垂直方向に走査される。
【0004】現在においては、カラー陰極線管を用いた
テレビジョン受像機やコンピュータ用ディスプレイなど
が主流となっている。この種の表示装置では、R
(赤),G(緑),B(青)の各色成分の電子ビームを
用いて陰極線管の画面上にカラー画像を表示している。
また、この種の表示装置の中には、カラー画像の表示に
際して、画像の鮮鋭度を向上させるために、電子ビーム
の水平走査速度(画面上で電子ビームのスポットを水平
方向に走査するときの速度)を変調する速度変調コイル
を備えたものがある。
【0005】図14は速度変調コイルを搭載したカラー
陰極線管の構成を示すもので、(A)はその平面図、
(B)はその側面図である。図14において、カラー陰
極線管51には偏向ヨーク52と速度変調コイル53が
搭載されている。偏向ヨーク52はカラー陰極線管51
のファンネル部54からネック部55に至るコーン部に
搭載され、速度変調コイル53は偏向ヨーク52から分
離した位置でネック部55に搭載されている。カラー陰
極線管51のネック部55には、図示しない電子銃が組
み込まれている。
【0006】速度変調コイル53は、カラー陰極線管5
1のネック部55内に垂直軸方向(上下方向)沿う2極
の速度変調磁界を発生するように巻線及び結線されてい
る。さらに詳述すると、速度変調コイル53は、ネック
部55を垂直軸方向で挟み込むように上下に対をなして
配置されている。この速度変調コイル53では、当該速
度変調コイル53に電流が流れたときに、一方(例えば
上側)のコイル部と他方(例えば、下側)のコイル部で
互いに極性の異なる磁極を形成することにより、ネック
部55内に速度変調磁界を発生させる。速度変調磁界は
ネック部55内を進行する各色成分の電子ビームに作用
し、この磁界作用によって電子ビームの水平走査速度が
変調される。
【0007】こうした速度変調コイル53には、図15
(A)に示す元の映像信号の輝度信号を2回微分し、こ
れによって得られる図15(B)に示す波形の電流(以
下、速度変調電流)が供給される。この速度変調電流を
速度変調コイル53に供給すると、その電流波形に対応
した速度変調磁界が形成される。そのため、電子ビーム
の水平走査速度は、速度変調電流の波形と同様の速度プ
ロファイルで変調される。したがって、輝度が大きく変
化するところ、例えば白部分(明るい部分)と黒部分
(暗い部分)の境界において、輝度の高い側(白側)で
は電子ビームの水平走査速度が瞬間的に遅くなり、輝度
の低い側(黒側)では電子ビームの水平走査速度が瞬間
的に速くなる。
【0008】これにより、上記輝度の高い側では電子ビ
ームの水平走査速度が遅くなることでより明るく表示さ
れる一方、上記輝度の低い側では電子ビームの水平走査
速度が速くなることでより暗く表示される。その結果、
明暗(白/黒)の境界部では、図15(C)に示すよう
に、元の映像信号よりも輝度差が拡大する。したがっ
て、図15(D)に示すように、カラー陰極線管の画面
上で電子ビームを水平方向(矢印方向)に走査する場合
は、黒部分BKと白部分WHの境界で明暗のメリハリが
強調されるため、鮮鋭度の向上した画像が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カラー陰極
線管51の軸方向(管軸方向)においては、速度変調コ
イル53が偏向ヨーク52よりもネック端寄りに配置さ
れている。具体的には、図16(A),(B)に示すよ
うに、ネック部55内に挿入された電子銃を構成する複
数の電極部品のうち、例えば、フォーカス用の電極部品
56の外側に速度変調コイル53を配置し、この速度変
調コイル53によって速度変調磁界φVMを発生するも
のとなっている。
【0010】この理由は、偏向ヨーク52の主偏向磁界
(水平偏向磁界、垂直偏向磁界)が強く作用する位置
(例えば、偏向ヨーク52の内部や近傍)に速度変調コ
イル53を配置すると、偏向ヨーク52の主偏向磁界の
作用で速度変調コイル53に誘起される電圧が過剰に大
きくなり、その誘起電圧による過大な負荷が速度変調用
の回路(速度変調コイルに速度変調電流を供給する回
路)にかかってしまうためである。そのため従来では、
主偏向磁界の作用が殆ど及ばない電子銃の電極部品56
の外側に速度変調コイル53を配置している。
【0011】しかしながら、電子銃の電極部品56はス
テンレス等の金属材料(導電材料)で構成されるため、
速度変調コイル53に速度変調電流を流すと、速度変調
コイル53で形成される高周波の磁界成分が電極部品5
6に作用し、そこに渦電流を発生させる。そうすると、
速度変調コイル53による速度変調磁界φVMが渦電流
による磁界で打ち消される、いわゆる渦電流損によるエ
ネルギーロスが起こるため、速度変調コイル53の変調
効率が悪化してしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、電子銃から出射された電子ビームを偏向ヨークの水
平偏向磁界によって水平方向に偏向することにより、陰
極線管の画面上で電子ビームを水平方向に走査する表示
装置であって、陰極線管の画面上で電子ビームを水平方
向に走査する際の水平走査速度を変調する速度変調磁界
を発生する速度変調コイルを備えるものである。そし
て、この速度変調コイルは、陰極線管の上側と下側に配
置された一対のメインコイルと、陰極線管の上側と下側
に配置されかつ当該上側と下側でそれぞれメインコイル
と巻線方向が逆方向に設定された一対のサブコイルとを
有するとともに、これら一対のメインコイルと一対のサ
ブコイルの各々を互いに直列に接続したものである。
【0013】この表示装置においては、偏向ヨークの主
偏向磁界(特に、水平偏向磁界)が作用する位置に速度
変調コイルを配置した場合に、主偏向磁界の作用によっ
て一対のメインコイルに誘起される電圧と一対のサブコ
イルに誘起される電圧が互いに逆極性となるため、両者
の誘起電圧が互いにキャンセルし合う。よって、速度変
調コイルの両端にかかる電圧を低く抑えることが可能と
なる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】図1は本発明に係るカラー陰極線管の全体
像を示す概略斜視図である。図1において、カラー陰極
線管10の本体部(ガラスバルブ)は、パネル部11、
ファンネル部12及びネック部13により構成されてい
る。パネル部11の内面には、赤(R),緑(G),青
(B)の各色蛍光体を所定のパターンで配列した蛍光面
(不図示)が形成されている。
【0016】一方、ネック部13には、電子ビームの出
射源となる電子銃(ガン)14が内装されている。この
電子銃14は、赤,緑,青の各色成分に対応する複数本
の電子ビームをインライン状(水平一直線状)の配列で
出射するものである。また、ネック部13からファンネ
ル部12に至るコーン部には、電子ビームを偏向する偏
向ヨーク15が装着されている。この偏向ヨーク15
は、該ヨーク中心軸がカラー陰極線管10の中心軸(管
軸)に一致するように取り付けられている。
【0017】ちなみに、本実施形態で採用した電子銃1
4においては、赤,緑,青の各色成分ごとに1本の電子
ビームを出射するとともに、緑色成分に対応する電子ビ
ームをセンタービームとし、当該センタービームの両側
に位置する2つの電子ビームをそれぞれ赤色成分及び青
色成分に対応するサイドビームとして計3本の電子ビー
ムをインライン状の配列で出射するものとする。赤色成
分に対応するサイドビームは赤色の蛍光体に照射されて
赤色の光を発光させ、緑色成分に対応するセンタービー
ムは緑色の蛍光体に照射されて緑色の光を発光させ、青
色成分に対応するサイドビームは青色の蛍光体に照射さ
れて青色の光を発光させるものである。ただし、本発明
は、各色成分ごとに複数本の電子ビームを出射する、い
わゆるマルチビーム方式の電子銃を採用したものでも適
用可能である。
【0018】上述した偏向ヨーク15は、図示しない水
平偏向コイル、垂直偏向コイル、セパレータ、コア及び
リングマグネット等の偏向ヨーク部品を備えるものであ
る。このうち、水平偏向コイルはセパレータの内周側に
巻装され、垂直偏向コイルはセパレータの外周側に巻装
される。セパレータは、樹脂等の絶縁材料からなるもの
で、全体として略ラッパ状に形成される。コアは、フェ
ライト等の磁性材料からなるもので、ヨーク中心軸方向
の一方を他方よりも大きく開口した筒形状に形成され
る。このコアは、主偏向コイル(水平偏向コイル及び垂
直偏向コイル)が発生する主偏向磁界(水平偏向磁界及
び垂直偏向磁界)の効力を高めるために、それらの偏向
コイルを覆うように装着される。リングマグネットは、
電子銃14の組み立て誤差等による電子ビームの軌道ず
れを補正するために、偏向ヨーク15の後端側に取り付
けられる。
【0019】また、水平偏向コイルは、サドル型に巻線
されるとともに、偏向ヨーク15の上下に対をなして配
置される。これに対して、垂直偏向コイルは、水平偏向
コイルと同様にサドル型に巻線されるとともに、偏向ヨ
ーク15の左右に対をなして配置される。なお、垂直偏
向コイルは、偏向ヨーク15の上下に対をなしてコアに
トロイダル型に巻線される場合もある。
【0020】かかる構成の偏向ヨーク15においては、
電子銃14から出射される3本の電子ビームの軌道上
で、一対の水平偏向コイルが電子ビームを左右(水平方
向)に偏向する水平偏向磁界を形成するとともに、一対
の垂直偏向コイルが電子ビームを上下(垂直方向)に偏
向する垂直偏向磁界を形成する。これにより、偏向ヨー
ク15の主偏向磁界(水平偏向磁界、垂直偏向磁界)中
を通る3本の電子ビームは、水平偏向磁界によって水平
方向に偏向されるとともに、垂直偏向磁界によって垂直
方向に偏向される。
【0021】その結果、カラー陰極線管10の画面上で
は、3本の電子ビームによるビームスポットが、画面左
上から画面右下に向かって順に走査され、このビーム走
査によってカラー画像が表示される。このとき、画面の
左側から右側に向かうビームスポットの水平走査は、水
平偏向磁界による電子ビームの偏向(水平偏向)によっ
て行われる。また、画面の上側から下側に向かうビーム
スポットの垂直走査は、垂直偏向磁界による電子ビーム
の偏向(垂直偏向)によって行われる。
【0022】上記構成からなるカラー陰極線管10は、
パネル部11内面の蛍光面にカラー画像を再現するのに
必要な各種の付属部品とともに図示しない筐体に組み込
まれ、これによってテレビジョン受像機やコンピュータ
用ディスプレイ等の表示装置が構成される。
【0023】図2はカラー陰極線管のネック側の部品配
置状態を示す透視図である。図2において、カラー陰極
線管のネック部13に内装された電子銃14は、R,
G,Bの各色成分に対応する3つ(図では1つのみ表
示)のカソード16と、当該カソード16から放出され
た電子ビームを制御する複数の電極部品17〜22とを
備えている。一方、カラー陰極線管のコーン部(ファン
ネル部12からネック部13に至る部分)に装着された
偏向ヨーク15の内側には、表示画像の鮮鋭度向上のた
めの速度変調コイル23が組み込まれている。速度変調
コイル23は、カラー陰極線管の中心軸方向(図2の左
右方向)において、電子銃14よりも偏向ヨーク15側
に配置されている。より具体的には、電子銃14の各々
の電極部品17〜22のうち、最終段の電極部品22よ
りもパネル部11(図1参照)側にずれた位置に配置さ
れている。
【0024】速度変調コイル23は、カラー陰極線管の
画面上でR,G,Bの各色成分の電子ビームを水平方向
に走査する際の水平走査速度を変調する速度変調磁界を
発生するものである。この速度変調コイル23に対して
は、図示しない速度変調用の回路により、元の映像信号
の輝度信号を2回微分して得られる波形の電流(図15
(B)を参照)、即ち速度変調電流が供給される。速度
変調コイル23に速度変調電流が流れると、当該速度変
調コイル23の取り付け位置に対応するネック部13内
に上下方向(垂直方向)に沿う2極の速度変調磁界φV
Mが形成され、この速度変調磁界φVMがネック部13
内を進行する電子ビームに作用することにより、当該電
子ビームの水平走査速度(画面上で電子ビームのスポッ
トを水平方向に走査するときの速度)が変調される。
【0025】図3は本発明の実施形態に係る速度変調コ
イルの構成を示す展開図である。図3において、速度変
調コイル23は、例えばフレキシブル基板などのように
適度な可撓性を有する長方形のシート24の上に形成さ
れている。シート24の長手寸法はネック部13の外周
径とほぼ同一の寸法(例えば、100mm程度)に設定
され、同短手寸法は速度変調磁界を電子ビームに作用さ
せるのに必要とされる寸法(例えば、35mm程度)に
設定されている。
【0026】このシート24は、長手方向の両端24
A,24Bを互いに突き合わせた状態で円筒状に成形さ
れ、ネック部13の外周部に取り付けられる。ネック部
13に対するシート24の固定は、当該シート24の片
面(円筒状に成形したときに内周側となる面)を粘着面
とし、この粘着面を利用してシート24をネック部13
の外周面に貼り付けて行ってもよいし、別途、粘着テー
プ、接着剤等の固着手段を用いて行ってもよい。
【0027】その際、シート長手方向の両端24A,2
4Bの突き合わせ部とシート長手方向の中間部24C
は、カラー陰極線管の中心軸に直交する水平軸上で互い
に対向する状態に配置される。また、シート長手方向の
一方端24Aと上記中間部24Cとの間の中間位置とな
る第1中間部24Dと、シート長手方向の他方端24B
と上記中間部24Cとの間の中間位置となる第2中間部
24Eは、カラー陰極線管の中心軸に直交する垂直軸上
で互いに対向する状態に配置される。このことから実際
の取り付け状態では、シート長手方向の中間部24Cを
境にして、一方のシート領域(本例では左半分のシート
部分)はカラー陰極線管の上側に、他方のシート領域
(本例では右半分のシート部分)はカラー陰極線管の下
側に、それぞれ配置されることになる。
【0028】また、シート24上においては、速度変調
コイル23が、一対のメインコイル23A,23Bと一
対のサブコイル23C,23Dとによって構成されてい
る。一対のメインコイル23A,23Bのうち、一方の
メインコイル23Aは、シート長手方向の中間部24C
を境にした一方のシート領域内で、上記第1中間部24
Dを中心に所定のターン数(図例では8ターン)をもっ
て渦巻き状に巻線され、他方のメインコイル23Bは、
シート長手方向の中間部24Cを境にした他方のシート
領域内で、上記第2中間部24Eを中心にメインコイル
23Aと同じターン数をもって渦巻き状に巻線されてい
る。
【0029】シート長手方向における各メインコイル2
3A,23Bの巻線寸法(ここで記述する巻線寸法は、
渦巻き状をなすコイル巻線部の最外周部の寸法をいう)
は、それぞれ2つのサイドビームの通過位置よりも外側
に大きく超えないよう、例えばシート長手寸法の1/1
0程度に設定され、シート短手方向における各メインコ
イル23A,23Bの巻線寸法は、それぞれシート短手
寸法よりも若干短く設定されている。
【0030】また、一対のサブコイル23C,23Dの
うち、一方のサブコイル23Cは、シート長手方向の中
間部24Cを境にした一方のシート領域内で、上記第1
中間部24Dを中心に一方のメインコイル23Aを大き
く取り囲む状態で所定のターン数(図例では2ターン)
をもって渦巻き状に巻線され、他方のサブコイル23D
は、シート長手方向の中間部24Cを境にした他方のシ
ート領域内で、上記第2中間部24Eを中心に他方のメ
インコイル23Bを大きく取り囲む状態でサブコイル2
3Cと同じターン数をもって渦巻き状に巻線されてい
る。
【0031】シート長手方向における各サブコイル23
C,23Dの巻線寸法は、それぞれ2つのサイドビーム
の通過位置を跨ぐよう、例えばシート長手寸法の1/2
程度に設定され、シート短手方向における各サブコイル
23C,23Dの巻線寸法は、それぞれシート短手寸法
とほぼ等しく設定されている。つまり、一方のサブコイ
ル23Cは、シート長手方向の中間部24Cを境にした
一方のシート領域の外形部分に沿って巻線され、他方の
サブコイル23Dは、シート長手方向の中間部24Cを
境にした他方のシート領域の外形部分に沿って巻線され
ている。
【0032】ここで、上述のようにシート24をネック
部13に取り付けた際には、シート長手方向の中間部2
4Cを境にした一方のシート領域がカラー陰極線管の上
側に配置されることから、これにしたがって一方のメイ
ンコイル23Aと一方のサブコイル23Cもカラー陰極
線管の上側に配置される。また、シート長手方向の中間
部24Cを境にした他方のシート領域はカラー陰極線管
の下側に配置されることから、これにしたがって他方の
メインコイル23Bと他方のサブコイル23Dもカラー
陰極線管の下側に配置される。
【0033】メインコイル23A,23Bの巻線ターン
数は、サブコイル23C,23Dの巻線ターン数よりも
多く設定されている。また、カラー陰極線管の上側で
は、メインコイル23Aの巻線方向に対してサブコイル
23Cの巻線方向が逆方向に設定され、同様に、カラー
陰極線管の下側では、メインコイル23Bの巻線方向に
対してサブコイル23Dの巻線方向が逆方向に設定され
ている。
【0034】さらに詳述すると、シート長手方向の中間
部24Cを境した一方のシート領域において、メインコ
イル23Aの巻線方向を反時計回り方向と仮定すると、
サブコイル23Cの巻線方向は時計回り方向に設定され
ている。また、シート長手方向の中間部24Cを境した
他方のシート領域では、メインコイル23Cの巻線方向
が時計回り方向(メインコイル23Aの巻線方向と反対
方向)に設定され、サブコイル23Dの巻線方向は反時
計回り方向(サブコイル23Cの巻線方向と反対方向)
に設定されている。
【0035】図4は本発明の実施形態に係る速度変調コ
イルの結線状態を示す回路図である。図示のように、速
度変調コイル23を構成する4つのコイル23A,23
B,23C,23Dは、1本のコイル線をシート24上
で引き回して各コイル部分を形成することにより、互い
に直列に接続された構成となっている。即ち、メインコ
イル23Aとサブコイル23Cは互いに直列に接続さ
れ、メインコイル23Bとサブコイル23Dも互いに直
列に接続されている。また、メインコイル23Aとサブ
コイル23Dを互いに直列に接続することにより、メイ
ンコイル23A及びサブコイル23Cによる直列回路と
メインコイル23B及びサブコイル23Dによる直接回
路も互いに直列に接続されている。
【0036】これに対して、図示しない速度変調用の回
路は、サブコイル23Bのコイル端につながる端子T1
と、メインコイル23Bのコイル端につながる端子T2
とを介して、速度変調コイル23に速度変調電流(輝度
信号を2回微分した波形の信号)を供給する構成となっ
ている。各々のコイル23A,23B,23C,23D
の接続順序については、端子T1から端子T2に至る各
コイルの接続形態が直列接続となっていれば任意に変更
してもかまわない。
【0037】ここで、上記図3に示すようにシート24
を平面的に展開した状態では、メインコイル23A,2
3Bの巻線方向が互いに逆方向で、サブコイル23C,
23Dの巻線方向も互いに逆方向となるが、シート24
を円筒状に成形してネック部13に巻き付けた状態で
は、カラー陰極線管の上側と下側において、一対のメイ
ンコイル23A,23Bが互いに対向した状態で配置さ
れるとともに、一対のサブコイル23C,23Dも互い
に対向した状態で配置される。そのため、上記端子T
1,T2(図3,図4参照)を介して速度変調コイル2
3に速度変調電流を流した場合は、カラー陰極線管の上
側及び下側において、図5に示すように、速度変調電流
の向き(図中、実線矢印で示す)が、一対のメインコイ
ル23A,23Bで互いに同じ向きになるとともに、一
対のサブコイル23C,23Dでも互いに同じ向きとな
る。
【0038】このように一対のメインコイル23A,2
3Bと一対のサブコイル23C,23Dの組み合わせに
よって速度変調コイル23を構成し、この速度変調コイ
ル23を偏向ヨーク15の内部に配置した場合は、偏向
ヨーク15が発生する主偏向磁界(主には水平偏向磁
界)が速度変調コイル23に鎖交することになる。その
際、偏向ヨーク15の主偏向磁界は、カラー陰極線管の
上側に配置されたメインコイル23Aとサブコイル23
Cに作用する一方、カラー陰極線管の下側に配置された
メインコイル23Bとサブコイル23Dにも作用する。
そのため、各々のコイル23A,23B,23C,23
Dには、主偏向磁界の作用(鎖交)によってそれぞれ電
圧が誘起される。
【0039】こうして主偏向磁界により誘起される電圧
(誘起電圧)の極性は、各々のコイル23A,23B,
23C,23Dの巻線方向に依存したものとなる。これ
に対して、カラー陰極線管の上側ではメインコイル23
Aの巻線方向がサブコイル23Cと逆方向に設定され、
カラー陰極線管の下側ではメインコイル23Bの巻線方
向がサブコイル23Dと逆方向に設定されている。その
ため、例えば、図6に示すように、周期的に変化する主
偏向磁界(ここでは水平偏向磁界)φHに対し、この主
偏向磁界の作用でメインコイル23A,23Bに発生す
る誘起電圧V1の極性が正極性であったとすると、サブ
コイル23C,23Dに発生する誘起電圧V2の極性は
負極性となる。
【0040】このことから、メインコイル23A及びサ
ブコイル23Cに発生する誘起電圧は互いにキャンセル
し合い、メインコイル23B及びサブコイル23Dに発
生する誘起電圧も互いにキャンセルし合う。したがっ
て、偏向ヨーク15の主偏向磁界の作用(鎖交)によっ
て速度変調コイル23の両端(端子T1,T2間)にか
かる電圧が低く抑えられる。その結果、偏向ヨーク15
の内部に速度変調コイル23を配置した構成でも、速度
変調用の回路に過大な負荷がかかることを確実に防止す
ることができる。これにより、電子銃14の電極部品の
外側に速度変調コイルを配置した場合の渦電流損による
エネルギーロスを回避し、速度変調コイルによる変調効
率を大幅に向上させることができる。この効果は、電子
ビームR,G,Bの配列をインライン状としたもの以外
(例えば、デルタ状の配列としたもの)でも同様に得ら
れる。
【0041】また、本実施形態に係る構成では、速度変
調コイル23の巻線分布(巻線位置、巻線ターン数な
ど)を適宜調整することにより、速度変調コイル23が
発生する速度変調磁界を、緑色成分に対応する電子ビー
ム(センタービーム)に対してのみ作用させることがで
きる。具体的には、速度変調コイル23に速度変調電流
を流した場合、一対のメインコイル23A,23Bは垂
直軸方向に沿う2極の磁界(以下、メイン磁界)を発生
するのに対して、一対のサブコイル23C,23Dはメ
イン磁界と逆向きの磁界(以下、サブ磁界)を発生す
る。各々のコイル23A,23B,23C,23Dが発
生する磁界の向きは、コイル巻線方向に沿う速度変調電
流の向きに対応したものとなる。また、各々のコイル2
3A,23B,23C,23Dが発生する磁界の強度
は、コイル巻線ターン数に対応したものとなる。本例で
はメインコイル23A,23Bの巻線ターン数が8ター
ン、サブコイル23C,23Dの巻線ターン数が2ター
ンとなっている。そのため、メイン磁界とサブ磁界との
相対比較では、メイン磁界の方が磁界強度が高くなる。
【0042】また、ネック部13の円周上においては、
図7に示すように、一対のメインコイル23A,23B
が垂直軸(Y軸)寄りに配置されるとともに、一対のサ
ブコイル23C,23Dが水平軸(X軸)寄りに配置さ
れている。これにより、一対のメインコイル23A,2
3Bが発生するメイン磁界φMは、センタービームGに
対してより強く作用し、両側2つのサイドビームB,R
に対しては弱く作用するものとなる。また、一対のサブ
コイル23C,23Dが発生するサブ磁界φSは、両側
2つのサイドビームB,Rに対してより強く作用し、セ
ンタービームGに対しては弱く作用するものとなる。こ
のとき、一対のメインコイル23A,23Bが発生する
メイン磁界φMに対して、一対のサブコイル23C,2
3Dが発生するサブ磁界φSは逆向きになる。
【0043】これにより、メイン磁界φMはサブ磁界φ
Sによってキャンセルされるものの、上述のように速度
変調コイル23の巻線分布を調整することにより、速度
変調コイル23によって各々の電子ビームB,G,Rに
作用する速度変調磁界(メイン磁界φMとサブ磁界φS
の合成磁界)は次のようになる。即ち、図8に示すよう
に、センタービームGの通過位置では、メイン磁界φM
の強度が最も高くかつサブ磁界φSの強度が最も低くな
る。また、両側2つのサイドビームB,Rの通過位置で
は、メイン磁界φMの強度が弱くかつサブ磁界φSの強
度が強くなる。ただし、メイン磁界φMとサブ磁界φS
では、先述のように両者の磁界強度に相対的な格差があ
る。したがって、センタービームGの通過位置では、メ
イン磁界φMの強度がサブ磁界φSによって若干弱めら
れるものの、メイン磁界φMの強度としては依然として
高いものとなる。これに対して、両側2つのサイドビー
ムB,Rの通過位置では、メイン磁界φMがサブ磁界φ
Sによって打ち消される(メイン磁界φMとサブ磁界φ
Sが相殺される)。その結果、メイン磁界φMとサブ磁
界φSの合成磁界となる速度変調磁界φVMは、実質的
にサイドビームB,Rに殆ど作用せず、センタービーム
Gに対してのみ有効に作用する。
【0044】このように速度変調コイル23による速度
変調磁界φVMをセンタービームGだけに作用させるこ
とにより、カラー陰極線管の画面上に3本の電子ビーム
R,G,Bを用いて画像を表示する場合に、センタービ
ームGの水平走査速度だけを変調して画像の鮮鋭度を高
めることができる。これにより、例えば、カラー陰極線
管の画面上で3本の電子ビームR,G,Bを水平方向に
走査するときに、赤,緑,青の各色成分に対応する映像
信号(輝度信号)の出力タイミングを適宜ずらして色ず
れを調整(補正)する回路(以下、色ずれ調整回路)を
備えた表示装置においては、緑色成分の映像信号の出力
タイミングに合わせてセンタービームGの水平走査速度
を独立に変調することができる。その結果、色ずれ調整
と速度変調の両方を適切に行うことができるため、カラ
ー陰極線管の画面上では色ずれを抑えた鮮明な画像を表
示することが可能となる。
【0045】一方、従来の表示装置では、図16(B)
に示すように、速度変調コイル53による速度変調磁界
φVMが3本の電子ビームB,G,Rに一様に作用し、
これによって3本の電子ビームB,G,Rの水平走査速
度が常に同じタイミングで変調される構成となってい
る。かかる構成では、上述のように色ずれ調整回路を用
いて色ずれを調整するために映像信号の出力タイミング
をずらした場合でも、3本の電子ビームR,G,Bが同
時に速度変調されるため、映像信号の出力タイミングと
速度変調の実行タイミングの整合性が崩れてしまう。そ
のため、カラー陰極線管の画面上に明暗縞が発生し、画
質が著しく低下してしまう。よって、センタービームG
の水平走査速度だけを変調可能な構成とすることは、こ
うした不具合を解消するうえで非常に有効である。
【0046】ただし、速度変調の対象となる電子ビーム
に関しては、各色成分に対応する3本の電子ビームR,
G,Bの中から任意に選択することができる。即ち、上
述した緑色成分のセンタービームGに限らず、赤色成分
のサイドビームRだけを対象に速度変調することも可能
であるし、青色成分のサイドビームBだけを対象に速度
変調することも可能である。いずれの電子ビームを速度
変調の対象とするかは、速度変調対象となる電子ビーム
の通過位置に合わせて速度変調コイル23の巻線分布を
調整することにより、任意に選択可能である。
【0047】図9は赤色成分のサイドビームRを対象に
速度変調を行うときに適用される速度変調コイルの構成
を示す展開図である。図9において、速度変調コイル2
3は、先述の場合と同様に長方形のシート24の上に形
成されている。また、シート24上においては、速度変
調コイル23が、先述の場合と同様に一対のメインコイ
ル23A,23Bと一対のサブコイル23C,23Dと
によって構成されている。ただし、速度変調コイル23
の巻線分布は先述の場合と大きく異なっている。
【0048】即ち、一対のメインコイル23A,23B
のうち、一方のメインコイル23Aは、シート長手方向
の中間部24Cを境にした一方(図の左半分)のシート
領域内で、シート長手方向の中間部24Cに隣接するよ
うに当該中間部24Cと第1中間部24Dとの間に所定
のターン数(図例では7ターン)をもって渦巻き状に巻
線され、他方のメインコイル23Bは、シート長手方向
の中間部24Cを境にした他方(図の右半分)のシート
領域内で、シート長手方向の中間部24Cに隣接するよ
うに当該中間部24Cと第2中間部24Eとの間にメイ
ンコイル23Aと同じターン数をもって渦巻き状に巻線
されている。
【0049】シート長手方向における各メインコイル2
3A,23Bの巻線寸法は、それぞれ速度変調の対象と
なるサイドビームRの通過位置よりもセンタービームG
側に大きく超えないよう、例えばシート長手寸法の1/
5程度に設定され、シート短手方向における各メインコ
イル23A,23Bの巻線寸法は、それぞれシート短手
寸法とほぼ等しく設定されている。
【0050】また、一対のサブコイル23C,23Dの
うち、一方のサブコイル23Cは、シート長手方向の中
間部24Cを境にした一方(図の左半分)のシート領域
内で、第1中間部24Dを中心としてメインコイル23
Aに隣接する位置に所定のターン数(図例では3ター
ン)をもって渦巻き状に巻線され、他方のサブコイル2
3Dは、シート長手方向の中間部24Cを境にした他方
(図の右半分)のシート領域内で、第2中間部24Eを
中心としてメインコイル23Bに隣接する位置にサブコ
イル23Cと同じターン数をもって渦巻き状に巻線され
ている。
【0051】シート長手方向における各サブコイル23
C,23Dの巻線寸法は、それぞれセンタービームGの
通過位置から外側に大きくはみ出さないよう、例えばシ
ート長手寸法の1/10程度に設定され、シート短手方
向における各サブコイル23C,23Dの巻線寸法は、
それぞれシート短手寸法とほぼ等しく設定されている。
【0052】ここで、シート24を円筒状に成形してネ
ック部13に取り付けた際には、シート長手方向の中間
部24Cを境にした一方(図の左半分)のシート領域が
カラー陰極線管の上側に配置されることから、これにし
たがって一方のメインコイル23Aと一方のサブコイル
23Cもカラー陰極線管の上側に配置される。また、シ
ート長手方向の中間部24Cを境にした他方(図の右半
分)のシート領域はカラー陰極線管の下側に配置される
ことから、これにしたがって他方のメインコイル23B
と他方のサブコイル23Dもカラー陰極線管の下側に配
置される。
【0053】メインコイル23A,23Bの巻線ターン
数は、サブコイル23C,23Dの巻線ターン数よりも
多く設定されている。また、カラー陰極線管の上側で
は、メインコイル23Aの巻線方向に対してサブコイル
23Cの巻線方向が逆方向に設定され、同様に、カラー
陰極線管の下側では、メインコイル23Bの巻線方向に
対してサブコイル23Dの巻線方向が逆方向に設定され
ている。
【0054】さらに詳述すると、シート長手方向の中間
部24Cを境した一方のシート領域において、メインコ
イル23Aの巻線方向を時計回り方向と仮定すると、サ
ブコイル23Cの巻線方向は反時計回り方向に設定され
ている。また、シート長手方向の中間部24Cを境した
他方のシート領域では、メインコイル23Cの巻線方向
が反時計回り方向(メインコイル23Aの巻線方向と反
対方向)に設定され、サブコイル23Dの巻線方向は時
計回り方向(サブコイル23Cの巻線方向と反対方向)
に設定されている。
【0055】また、速度変調コイル23の結線状態とし
ては、1本のコイル線をシート24上で引き回して各コ
イル部分を形成することにより、図10に示すように、
速度変調コイル23を構成する4つのコイル23A,2
3B,23C,23Dが互いに直列に接続された構成と
なっている。即ち、メインコイル23Aとサブコイル2
3Cは互いに直列に接続され、メインコイル23Bとサ
ブコイル23Dも互いに直列に接続されている。また、
サブコイル23Cとメインコイル23Bを互いに直列に
接続することにより、メインコイル23A及びサブコイ
ル23Cによる直列回路とメインコイル23B及びサブ
コイル23Dによる直接回路も互いに直列に接続されて
いる。
【0056】これに対して、図示しない速度変調用の回
路は、メインコイル23Aのコイル端につながる端子T
1と、サブコイル23Dのコイル端につながる端子T2
とを介して、速度変調コイル23に速度変調電流を供給
する構成となっている。各々のコイル23A,23B,
23C,23Dの接続順序については、端子T1から端
子T2に至る各コイルの接続形態が直列接続となってい
れば任意に変更してもかまわない。
【0057】ここで、上記図9に示すようにシート24
を平面的に展開した状態では、メインコイル23A,2
3Bの巻線方向が互いに逆方向で、サブコイル23C,
23Dの巻線方向も互いに逆方向となるが、シート24
を円筒状に成形してネック部13に巻き付けた状態で
は、カラー陰極線管の上側と下側において、一対のメイ
ンコイル23A,23Bが互いに対向した状態で配置さ
れるとともに、一対のサブコイル23C,23Dも互い
に対向した状態で配置される。そのため、上記端子T
1,T2(図9,図10参照)を介して速度変調コイル
23に速度変調電流を流した場合は、カラー陰極線管の
上側及び下側において、速度変調電流の向きが、一対の
メインコイル23A,23Bで互いに同じ向きになると
ともに、一対のサブコイル23C,23Dでも互いに同
じ向きとなる。
【0058】このように一対のメインコイル23A,2
3Bと一対のサブコイル23C,23Dの組み合わせに
よって速度変調コイル23を構成し、この速度変調コイ
ル23を偏向ヨーク15の内部に配置した場合は、偏向
ヨーク15が発生する主偏向磁界の作用で各々のコイル
23A,23B,23C,23Dに電圧が誘起されるも
のの、この誘起電圧の極性がメインコイル23A,23
Bとサブコイル23C,23Dで互いに逆極性となるた
め、速度変調コイル23の両端(端子T1,T2間)に
かかる電圧を低く抑えることができる。
【0059】また、速度変調コイル23に速度変調電流
を流した場合は、図11に示すように、一対のメインコ
イル23A,23Bが垂直軸(Y軸)方向の沿うメイン
磁界φMを発生し、一対のサブコイル23C,23Dは
メイン磁界φMと逆向きのサブ磁界φSを発生する。こ
のとき、ネック部13の円周上において、一対のメイン
コイル23A,23Bは水平軸(X軸)寄りでかつサイ
ドビームR側に配置されるとともに、一対のサブコイル
23C,23Dは垂直軸(Y軸)寄りに配置されてい
る。よって、一対のメインコイル23A,23Bが発生
するメイン磁界φMは、サイドビームRに対してより強
く作用するとともに、センタービームGに対しては弱く
作用し、サイドビームBには殆ど作用しない。また、一
対のサブコイル23C,23Dが発生するサブ磁界φS
は、センタービームGに対してより強く作用し、両側2
つのサイドビームB,Rに対しては弱く作用する。この
とき、一対のメインコイル23A,23Bが発生するメ
イン磁界φMに対して、一対のサブコイル23C,23
Dが発生するサブ磁界φSは逆向きになる。
【0060】これにより、メイン磁界φMはサブ磁界φ
Sによってキャンセルされるものの、上述のように速度
変調コイル23の巻線分布を調整することにより、速度
変調コイル23によって各々の電子ビームB,G,Rに
作用する速度変調磁界(メイン磁界φMとサブ磁界φS
の合成磁界)は次のようになる。即ち、図12に示すよ
うに、サイドビームRの通過位置では、メイン磁界φM
の強度が最も高くかつサブ磁界φSの強度が低くなる。
また、センタービームGの通過位置では、メイン磁界φ
Mがサブ磁界φSによって打ち消され、サイドビームB
の通過位置でも、メイン磁界φMがサブ磁界φSによっ
て打ち消される。その結果、メイン磁界φMとサブ磁界
φSの合成磁界となる速度変調磁界φVMは、実質的に
サイドビームBとセンタービームGに殆ど作用せず、サ
イドビームRに対してのみ有効に作用する。
【0061】このように速度変調コイル23による速度
変調磁界φVMをサイドビームRだけに作用させること
により、カラー陰極線管の画面上に3本の電子ビーム
R,G,Bを用いて画像を表示する場合に、サイドビー
ムRの水平走査速度だけを変調して画像の鮮鋭度を高め
ることができる。これにより、先述した色ずれ調整回路
を用いて色ずれを調整する場合に、赤色成分の映像信号
の出力タイミングに合わせてサイドビームRの水平走査
速度を変調することができるため、カラー陰極線管の画
面上で色ずれを抑えた鮮明な画像を表示することが可能
となる。
【0062】また、青色成分のサイドビームBだけを速
度変調の対象とする場合は、赤色成分のサイドビームR
だけを速度変調の対象とする際に適用した速度変調コイ
ル23の巻線分布を、カラー陰極線管の垂直軸を基準と
した対称位置に変換することで対応可能となる。具体的
には、図11に示すネック部13の円周方向で、一対の
サブコイル23C,23Dの位置を変えずに、一対のメ
インコイル23A,23Bの位置を180°回転させて
サイドビームB側に変位させることにより、サイドビー
ムBだけを対象に速度変調を行うことが可能となる。
【0063】さらに、各色成分の電子ビームを選択的に
速度変調させるための速度変調コイル23を適宜組み合
わせて併用することにより、任意の2つの色成分に対応
する電子ビームだけを対象に速度変調を行うことも可能
となる。即ち、センタービームGとサイドビームRの2
つだけを対象に速度変調したり、センタービームGとサ
イドビームBの2つだけを対象に速度変調したり、サイ
ドビームRとサイドビームBの2つだけを対象に速度変
調したりすることが可能となる。
【0064】また、光の三原色である赤,緑,青を利用
したカラー陰極線管の場合は、各色成分の光色に対する
人間の目の感度として、赤が0.3、緑が0.59、青
が0.11という報告が特開平5−119731号公報
でなされている。こうした光色に対する目の感度を考慮
すると、全ての色成分の電子ビームR,G,Bを速度変
調した場合の鮮鋭度向上効果を100%として、例え
ば、緑色成分となるセンタービームGだけを速度変調し
た場合は計算上でほぼ60%の鮮鋭度向上効果が得ら
れ、緑色成分となるセンタービームGと赤色成分となる
サイドビームRの2つだけを速度変調した場合は計算上
でほぼ90%の鮮鋭度向上効果が得られることになる。
つまり、光の三原色のうち、人間の光色に対する感度で
は緑の光が輝度に大きく影響を与えることから、センタ
ービームGだけを速度変調するだけでも画像の鮮鋭度を
十分に高めることができる。また、赤と青の光を比較し
た場合は赤の方が輝度に大きく影響を与えるため、セン
タービームGとサイドビームRの2つを速度変調すれ
ば、必要十分な鮮鋭度向上効果を得ることができる。
【0065】また、本発明の応用例として、速度変調コ
イル23を偏向ヨーク15の内部に配置する場合に、当
該速度変調コイル23を構成する一対のメインコイル2
3A,23Bと一対のサブコイル23C,23Dを、偏
向ヨーク15に一体に設ける構成としてもよい。具体的
には、図13(A),(B)に示すように、偏向ヨーク
15のセパレータ25の内周部に巻装されている上下一
対の水平偏向コイル26A,26Bに対し、セパレータ
25の内周部に速度変調コイル巻線用の巻線ガイド(不
図示)を一体に形成し、この巻線ガイドを利用して、一
対のメインコイル23A,23Bを偏向ヨーク15のネ
ック側(小径開口部側)に巻線するとともに、各々のメ
インコイル23A,23Bの周りを大きく迂回するよう
に一対のサブコイル23C,23Dを一対の水平偏向コ
イル26A,26Bと同等のコイル外周径をもって巻線
する。
【0066】この場合、偏向ヨーク15単体で見ると、
偏向ヨーク15の上側と下側に一対のメインコイル23
A,23Bが配置されるとともに、当該偏向ヨーク15
の上側と下側に一対のサブコイル23C,23Dが配置
される。また、偏向ヨーク15の上側ではメインコイル
23Aの巻線方向に対してサブコイル23Cの巻線方向
が逆方向に設定され、偏向ヨーク15の下側でもメイン
コイル23Bの巻線方向に対してサブコイル23Dの巻
線方向が逆方向に設定される。また、一対のメインコイ
ル23A,23Bと一対のサブコイル23C,23Dは
互いに直列に接続される。
【0067】このように速度変調コイル23を偏向ヨー
ク15に一体に設けた構成を採用することにより、当該
偏向ヨーク15をカラー陰極線管に搭載して用いた場合
は、上述のように偏向ヨーク15の内部でネック部23
の外周部に速度変調コイル23を取り付けた場合と同様
の効果が得られるとともに、カラー陰極線管を製造する
にあたって、シート24を用いたコイル形成が不要とな
るため、生産性を向上させることができる。また、一対
の水平偏向コイル26A,26Bが発生する水平偏向磁
界が、一対のサブコイル23C,23Dに対してより広
範囲に鎖交するため、誘起電圧の発生に対して十分なキ
ャンセル効果が得られるとともに、一対のメインコイル
23A,23Bが発生するメイン磁界の効率を極力高め
ることができる。
【0068】なお、上記実施形態においては、渦電流損
によるエネルギーロスを回避するために、電子銃14の
電極部品17〜22の位置を避けて、それよりも偏向ヨ
ーク15側(具体的には、偏向ヨーク15の内部)に速
度変調コイル23を配置するものとしたが、色ずれ調整
回路との併用による不具合(明暗縞の発生等)について
は、電子銃14の電極部品(例えば、フォーカス電極と
なる電極部品19)の外側に速度変調コイル23を配置
しても解消可能である。その場合は、樹脂等の絶縁材料
からなる筒状部材に速度変調コイル23(一対のメイン
コイル23A,23Bと一対のサブコイル23C,23
D)を巻装してネック部13の外周部に取り付ければよ
い。
【0069】また、上記実施形態においては、各色成分
に対応する3本の電子ビームR,G,Bを選択的(独
立)に速度変調可能とするために、一対のメインコイル
23A,23Bが発生するメイン磁界を、一対のサブコ
イル23C,23Dが発生するサブ磁界でキャンセルす
るものとしたが、色ずれ調整回路を搭載しない表示装置
では3本の電子ビームR,G,Bを速度変調コイル23
の磁界(速度変調磁界)で一様に速度変調する構成であ
ってもよい。その場合は、一対のメインコイル23A,
23Bが発生するメイン磁界を、一対のサブコイル23
C,23Dが発生するサブ磁界でキャンセルしないよう
に、又はキャンセルしても各色成分の電子ビームR,
G,Bに作用する速度変調磁界に影響を与えないよう、
速度変調コイル23の巻線分布を適宜調整することが望
ましい。
【0070】さらに、偏向ヨーク15の内部でネック部
13の外周部に速度変調コイル23を組み込むにあたっ
ては、偏向ヨーク15の内周面とネック部13の外周面
との間の隙間寸法を超えない範囲で、例えば、シート2
4を使用せずに、自己融着性をもつ電線等を用いた巻線
技術で速度変調コイル23を作製し、この速度変調コイ
ル23をネック部13の外周部に直接貼り付けた構成と
してもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子ビームの水平走査速度を変調する速度変調コイルを、
陰極線管の上側と下側に配置された一対のメインコイル
と、陰極線管の上側と下側に配置されかつ当該上側と下
側でそれぞれメインコイルと巻線方向が逆方向に設定さ
れた一対のサブコイルとを用いて構成するとともに、こ
れら一対のメインコイルと一対のサブコイルの各々を互
いに直列に接続することにより、偏向ヨークの主偏向磁
界が作用する位置に速度変調コイルを配置した場合で
も、主偏向磁界の作用によって一対のメインコイルに誘
起される電圧と一対のサブコイルに誘起される電圧とを
互いにキャンセルし、速度変調コイルの両端にかかる電
圧を低く抑えることができる。これにより、電子銃の電
極部品の外側に速度変調コイルを配置した場合の渦電流
損によるエネルギーロスを回避し、速度変調コイルによ
る変調効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー陰極線管の全体像を示す概
略斜視図である。
【図2】カラー陰極線管のネック側の部品配置状態を示
す透視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る速度変調コイルの構成
を示す展開図である。
【図4】本発明の実施形態に係る速度変調コイルの結線
状態を示す回路図である。
【図5】本発明の実施形態に係る速度変調コイルに流れ
る速度変調電流の方向性を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態に係る速度変調コイルに誘起
される電圧の極性関係を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る速度変調コイルへの電
流供給によって形成される速度変調磁界の分布を説明す
る図である。
【図8】本発明の実施形態に係る速度変調コイルが発生
する磁界強度の関係を説明する図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る速度変調コイルの
構成を示す展開図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る速度変調コイル
の結線状態を示す回路図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る速度変調コイル
への電流供給によって形成される速度変調磁界の分布を
説明する図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る速度変調コイル
が発生する磁界強度の関係を説明する図である。
【図13】本発明の応用例に係る偏向ヨークの構成を説
明する図である。
【図14】速度変調コイルを搭載したカラー陰極線管の
構成を示す図である。
【図15】速度変調コイルを用いた速度変調の動作原理
を説明する図である。
【図16】従来の表示装置における速度変調コイルの位
置と速度変調磁界の分布を示す図である。
【符号の説明】
10…カラー陰極線管、11…パネル部、12…ファン
ネル部、13…ネック部、14…電子銃、15…偏向ヨ
ーク、17〜22…電極部品、23…速度変調コイル、
23A,23B…メインコイル、23C,23D…サブ
コイル、24…シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から出射された電子ビームを偏向
    ヨークの水平偏向磁界によって水平方向に偏向すること
    により、陰極線管の画面上で電子ビームを水平方向に走
    査する表示装置であって、 前記陰極線管の画面上で前記電子ビームを水平方向に走
    査する際の水平走査速度を変調する速度変調磁界を発生
    するとともに、前記陰極線管の上側と下側に配置された
    一対のメインコイルと、前記陰極線管の上側と下側に配
    置されかつ当該上側と下側でそれぞれ前記メインコイル
    と巻線方向が逆方向に設定された一対のサブコイルとを
    有し、前記一対のメインコイルと前記一対のサブコイル
    の各々を互いに直列に接続してなる速度変調コイルを備
    えることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記陰極線管の中心軸方向において、前
    記速度変調コイルを前記電子銃よりも前記偏向ヨーク側
    に配置してなることを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一対のメインコイルはメイン磁界を
    発生し、 前記一対のサブコイルは前記メイン磁界と逆向きのサブ
    磁界を発生することを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記速度変調コイルを前記偏向ヨークに
    一体に設けてなることを特徴とする請求項2記載の表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電子銃は、赤,緑,青の各色成分に
    対応する複数本の電子ビームをインライン状の配列で出
    射し、 前記速度変調コイルは、前記メイン磁界と前記サブ磁界
    とを合成した速度変調磁界を発生するとともに、この速
    度変調磁界によって任意の1つ又は2つの色成分に対応
    する電子ビームの水平走査速度だけを変調することを特
    徴とする請求項3記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 電子ビームを水平方向に偏向する水平偏
    向磁界を発生する水平偏向コイルと、 前記水平偏向コイルが発生する前記水平偏向磁界の作用
    により前記電子ビームを水平方向に走査する際の水平走
    査速度を変調する速度変調磁界を発生するとともに、偏
    向ヨークの上側と下側に配置された一対のメインコイル
    と、前記偏向ヨークの上側と下側に配置されかつ当該上
    側と下側でそれぞれ前記メインコイルと巻線方向が逆方
    向に設定された一対のサブコイルとを有し、前記一対の
    メインコイルと前記一対のサブコイルの各々を互いに直
    列に接続してなる速度変調コイルとを備えることを特徴
    とする偏向ヨーク。
JP2002108760A 2002-04-11 2002-04-11 表示装置及び偏向ヨーク Pending JP2003303559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108760A JP2003303559A (ja) 2002-04-11 2002-04-11 表示装置及び偏向ヨーク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108760A JP2003303559A (ja) 2002-04-11 2002-04-11 表示装置及び偏向ヨーク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003303559A true JP2003303559A (ja) 2003-10-24

Family

ID=29392410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002108760A Pending JP2003303559A (ja) 2002-04-11 2002-04-11 表示装置及び偏向ヨーク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003303559A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1755142A2 (en) 2005-08-18 2007-02-21 LG Electronics Inc. Cathode ray tube
CN1316544C (zh) * 2004-01-23 2007-05-16 松下东芝映象显示株式会社 阴极射线管设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1316544C (zh) * 2004-01-23 2007-05-16 松下东芝映象显示株式会社 阴极射线管设备
EP1755142A2 (en) 2005-08-18 2007-02-21 LG Electronics Inc. Cathode ray tube
KR100761144B1 (ko) * 2005-08-18 2007-09-21 엘지전자 주식회사 음극선관
EP1755142A3 (en) * 2005-08-18 2008-05-28 LG Electronics Inc. Cathode ray tube
US7759852B2 (en) 2005-08-18 2010-07-20 Lg Electronics Inc. Cathode ray tube

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003303559A (ja) 表示装置及び偏向ヨーク
JP2004288464A (ja) 陰極線管装置
US7126292B2 (en) Cathode-ray tube apparatus
KR100422036B1 (ko) 편향 요크
JP2001211460A (ja) 偏向ヨークおよびこれを用いたカラー陰極線管受像機
JP2002015684A (ja) コンバージェンス補正装置及び偏向ヨーク
JPS61281441A (ja) 偏向ヨ−ク
JP3772146B2 (ja) 偏向ヨーク装置、表示装置及びその制御方法
KR100431411B1 (ko) 편향요크
JP2003169344A (ja) コンバージェンス補正装置、偏向ヨーク及び表示装置
JP2003169345A (ja) コンバージェンス補正装置、偏向ヨーク及び表示装置
JP2003348611A (ja) コンバージェンス補正装置、偏向ヨーク及び表示装置
JP2004103311A (ja) 偏向ヨーク及び表示装置
JP2003169343A (ja) コンバージェンス補正装置、偏向ヨーク及び表示装置
JP2002025470A (ja) 偏向ヨーク及び表示装置
JP2001291478A (ja) 偏向ヨーク及び陰極線管受像機
JP2004079404A (ja) 投写用陰極線管及び投写型表示装置
JP2005085701A (ja) 偏向ヨーク及び陰極線管装置
JP2003016969A (ja) ミスコンバーゼンス補正装置およびカラー画像表示装置
JP2006024553A (ja) 速度変調コイル装置及び陰極線管装置
JP2005222810A (ja) 陰極線管装置
JP2002050309A (ja) 偏向ヨーク及び表示装置
JP2002025474A (ja) 偏向ヨーク及び表示装置
EP1105912A1 (en) Color display device having quadrupole convergence coils
JP2001319596A (ja) 偏向ヨーク及び陰極線管受像機