JPH10247460A - カラー受像管装置 - Google Patents

カラー受像管装置

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Publication number
JPH10247460A
JPH10247460A JP5060697A JP5060697A JPH10247460A JP H10247460 A JPH10247460 A JP H10247460A JP 5060697 A JP5060697 A JP 5060697A JP 5060697 A JP5060697 A JP 5060697A JP H10247460 A JPH10247460 A JP H10247460A
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JP
Japan
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picture tube
coil
color picture
magnetic field
focusing electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP5060697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Ueda
康之 上田
Kazunori Ota
和紀 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルに流入する磁界により誘起電流を発生
させて前記電極間に電位差を発生させることにより、ダ
イナミック信号を印加することなく、偏向ビームの非点
収差とデフォーカスを補正できるカラー受像管装置を提
供する。 【解決手段】 電子ビーム発生手段と、電子ビームをス
クリーン上に集束させる電界レンズを発生させる複数の
電極を有する電子銃を備えた受像管であって、、抵抗8
を介して電気的に接続された隣接する第1集束電極4と
第2集束電極5と、抵抗8と直列に接続されたコイル9
と、第1集束電極4と第2集束電極5との間に非軸対称
電界レンズを発生する手段とを備え、コイル9に流入す
る磁界により誘起電流Irを発生させて第1集束電極4
と第2集束電極5との間に電位差を発生させる。このた
め、ダイナミック信号を印加する必要がなくなり、大幅
な回路コスト低減が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光面スクリーン
の全域において高い解像度が得られるように構成したカ
ラー受像管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インライン型セルフコンバーゼン
ス方式のカラー受像管では、水平偏向磁界をピンクッシ
ョン状に、垂直偏向磁界をバレル状に歪ませている。こ
のような受像管では、偏向された電子ビームには非点収
差が生じると共に、スクリーンまでの距離が長大となる
ためにデフォーカスが生じていた。このため、スポット
の水平フォーカスは最適にフォーカスするが、垂直方向
はオーバーフォーカスになり、垂直解像度が劣化すると
いう問題があった。前記問題を解決するカラー受像管装
置が、例えば特開昭61−99249号公報に提案され
ている。
【0003】図6に、このカラー受像管装置の電子銃の
構成図を示している。本図に示すように、電子銃は、陰
極1と制御電極2、加速電極3、第1集束電極4、第2
集束電極5、最終加速電極6とを備え、第1集束電極4
と第2集束電極5との間には非軸対称レンズを生成する
手段が設けられている。第1集束電極4には一定のフォ
ーカス電圧Vg3が、第2集束電極5には偏向に同期した
ダイナミック電圧Vdがフォーカス電圧Vg3に重畳され
て印加される。
【0004】図7は、レンズモデルを示しており、上半
分が水平方向、下半分が垂直方向を示している。本図に
示したように、電子ビーム15が偏向されると非軸対称
レンズ13が生成されて電子ビーム15の非点収差を補
正すると共に、第2集束電極5の電位が上昇して最終加
速電極6との電位差が小さくなるため、主レンズ14の
集束作用も弱まりデフォーカスも同時に補正される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカラー受像管装置ではダイナミック信号をフォーカ
ス電圧に重畳して印加するためにダイナミック発生回路
を設ける必要があり、コストが増大するという問題があ
った。本発明のカラー受像管装置は、前記問題を解決
し、ダイナミック電圧を印加することなく、画面周辺で
最適なフォーカスを実現するカラー受像管装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカラー受像管装置は、電子ビーム発生手段
と、抵抗を介して電気的に接続された隣接する電極と、
前記抵抗と直列に接続されたコイルとを備え、前記コイ
ルに流入する磁界により発生する誘起電流を前記抵抗に
流して前記電極間に電位差を発生させることを特徴とす
る。
【0007】前記のようなカラー受像管装置によれば、
ダイナミック信号を印加する必要がなく、フォーカスピ
ンも1本で済み、偏向ビームの非点収差とデフォーカス
を補正できるので、大幅な回路コストの低減が可能にな
る。
【0008】前記カラー受像管装置においては、前記コ
イルの内部に磁性材料を備えたことが好ましい。前記の
ように磁性材料を備えることにより、磁束を集め易くす
ることができるため、誘起電流が流れ易くなる。
【0009】また、前記コイルが複数組で、電子ビーム
の偏向の方向にかかわらず、前記誘起電流の方向が常に
一定になる手段を備えたことが好ましい。前記誘起電流
の方向が常に一定になる手段を備えた好ましいカラー受
像管装置においては、前記手段としてダイオードを用い
たことが好ましい。
【0010】また、前記複数組のコイルには、互いに巻
き方向が逆のコイルを含むことが好ましい。前記のよう
な誘起電流の方向が常に一定になる手段を備えたカラー
受像管装置によれば、偏向方向にかかわらず、第2集束
電位の電位を上昇させることができる。
【0011】また、前記カラー受像管装置においては、
前記コイルの近傍に偏向に同期して二極磁界を発生させ
る手段を設けたことが好ましい。前記のように二極磁界
を発生させる手段を設けたカラー受像管装置によれば、
コイルへの誘起電流を制御し易くできる。
【0012】前記二極磁界を発生させる手段を設けた好
ましいカラー受像管装置においては、前記二極磁界の方
向が電子ビームの偏向の方向にかかわらず常に一定であ
ることが好ましい。
【0013】また、前記カラー受像管装置においては、
前記コイルの電子ビーム側に磁界遮蔽手段を備えたこと
が好ましい。前記のように磁界遮蔽手段を備えることに
より、コイルの磁界が電子ビームの偏向へ影響すること
を防止することができる。
【0014】前記磁界遮蔽手段を備えた好ましいカラー
受像管装置においては、前記磁界遮蔽手段が磁性体であ
ることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカラー受像管装置
の一実施形態について図1〜4を用いて説明する。図2
に示すように、本発明に係るカラー受像管装置は、パネ
ルおよびファンネルからなる外囲器16を有し、パネル
の内面には蛍光体スクリーン面17が形成されている。
外囲器16のネック部内には電子銃18が収納され、ネ
ック部近傍からパネル側の外囲器16の周辺に偏向ヨー
ク19が設けられている。また、図1に示したように、
水平方向にインライン配列された3つの陰極1、制御電
極2、加速電極3、第1集束電極4、第2集束電極5、
最終加速電極6を備えている。
【0016】図6に示した従来例と同様に、加速電極3
には一定の加速電圧Vg2が、第1集束電極4には一定の
フォーカス電圧Vg3が印加される。インライン配列方向
には集束作用、それと垂直方向には発散作用のある非軸
対称レンズ13を第1集束電極4と第2集束電極5との
間に生成する手段を設けてある。具体的には、第1集束
電極4と、第2集束電極5との対向端面において、第1
集束電極4には垂直方向に長手の電子ビーム通過孔40
を設け、第2集束電極5には水平方向に長手の電子ビー
ム通過孔50を設けている。
【0017】本実施形態のものは、第1集束電極4と第
2集束電極5とは抵抗8を介して電気的に接続されてい
る。さらに、偏向ヨーク19による偏向磁界の分布する
領域にコイル9が設けられている。コイル9は抵抗8と
直列に接続されている。
【0018】このため、コイル9に偏向磁界Bが流れ込
むと電流が誘起されて、抵抗8に誘起電流Irが流れ、
抵抗8の両端には電位差が生じることになる。すなわ
ち、第2集束電極5の電位がフォーカス電圧Vg3に対し
て上昇することになる。したがって、図7に示したよう
に非軸対称レンズ13が発生すると共に、第2集束電極
5の電位が上昇して最終加速電極6との電位差が小さく
なるため、主レンズ14の集束作用も弱まることにな
る。このため、偏向された電子ビームの非点収差とデフ
ォーカスを補正し、最適なフォーカスを実現できる。ま
た、フォーカス供給のピンが1本で済むことに加えて、
ダイナミック電圧を印加する必要がないため回路コスト
を大幅に低減することができる。
【0019】なお、誘起電流発生のためには、抵抗、コ
イルを含む回路が必要となるが、この回路コストは、ダ
イナミック電圧を印加用の回路のコストと比べると大幅
に低いため、合計すれば大幅な回路コスト低減になる。
【0020】図3は、セラミック板にコイル9を巻いた
ものを、最終加速電極6の近傍に設置した場合の一例を
示している。コイル9の中には、磁束を集めて誘起電流
を流れ易くするために磁性体10を設置しても良い。本
図では、コイルを受像管内部に設けた例を示している
が、受像管外部に設けても、フォーカスピンは2本必要
になるが同様の効果が得られる。
【0021】図4は、電子ビームの偏向方向にかかわら
ず、常に第2集束電極5の電位を上昇させることができ
る構成の一例を模式的に示している。本図のものは、誘
起電流Irの流れる方向を常に一定にすることができ
る。具体的には、互いに巻き方向が逆の2組のコイル9
a、9bがほぼ平行に設置されている。また、一定方向
のみに電流が流れる手段が設けられている。一定方向の
みに電流が流れる手段として、本図のものは、ダイオー
ド11が用いられ、各コイル9a、9bに接続されてい
る。
【0022】したがって、磁界が上からコイルに入って
も、その逆方向から入っても各コイル9a、9bには互
いに逆方向の誘起電流が発生することになる。各コイル
9a、9bには、ダイオード11が接続されているた
め、互いに逆方向の誘起電流のうちいずれか一方が抵抗
を流れることになる。すなわち、偏向方向にかかわら
ず、抵抗上を流れる誘起電流Irは常に一定方向である
ため、常に第2集束電極5の電位を上昇させることがで
きる。
【0023】図5は、二極磁界の発生手段を設けた誘起
電流発生回路の一例を示している。本図のものは、偏向
磁界の代わりに、偏向に同期した二極磁界発生手段12
を設けている。また二極磁界の発生手段12を電磁コイ
ルとしている。このように、二極磁界発生手段12を設
けることにより、コイル9に発生する誘起電流を制御し
易くできる。また、図示はしていないが、二極磁界が電
子ビーム15の偏向に影響しないように、コイルの電子
ビーム15側に磁性体等の磁界遮蔽手段を設けることが
好ましい。
【0024】なお、本実施形態では、非軸対称レンズが
一組の例を示したが、非軸対称レンズが複数組ある場合
や、軸対称レンズをダイナミックに変化させる場合に
も、前記のコイルを用いて電位差を発生させる手段を適
用してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明のカラー受像管装
置によれば、コイルに流入する磁界により誘起電流を発
生させて前記電極間に電位差を発生させることにより、
ダイナミック信号を印加する必要がなく、フォーカスピ
ンも1本で、偏向ビームの非点収差とデフォーカスを補
正できるので、大幅な回路コストの低減が可能になる。
【0026】また、コイルを複数組とし、誘起電流の方
向が常に一定になる手段を備えることにより、電子ビー
ムの偏向方向にかかわらず、第2集束電極の電位を上昇
させることができる。
【0027】また、受像管外のコイルの近傍に偏向に同
期して二極磁界を発生させる手段を設けることにより、
コイルへの誘起電流を制御し易くできる。また、コイル
の電子ビーム側に磁界遮蔽手段を備えることにより、コ
イル磁界が電子ビームの偏向に影響することを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー受像管装置の電子銃の一実
施形態を示す構成図
【図2】本発明に係るカラー受像管装置の部分断面図
【図3】本発明に係るカラー受像管装置のコイルの一実
施形態を示す斜視図
【図4】偏向方向にかかわらず、常に集束電極の電位を
上昇させることができる本発明に係るカラー受像管装置
の電子銃の一実施形態を示す構成図
【図5】二極磁界発生手段を備えた本発明に係るカラー
受像管装置の誘起電流発生回路の一実施形態を示す図
【図6】従来の電子銃の一例の構成図
【図7】従来の電子銃のレンズモデルの一例を示す図
【符号の説明】
1 陰極 2 制御電極 3 加速電極 4 第1集束電極 5 第2集束電極 6 最終加速電極 8 抵抗 9,9a,9b コイル 10 磁性体 11 ダイオード 12 二極磁界発生手段 13 非軸対称レンズ 14 主レンズ 15 電子ビーム 16 外囲器 17 蛍光体スクリーン面 18 電子銃 19 偏向ヨーク 40,50 電子ビーム通過孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビーム発生手段と、抵抗を介して電
    気的に接続された隣接する電極と、前記抵抗と直列に接
    続されたコイルとを備え、前記コイルに流入する磁界に
    より発生する誘起電流を前記抵抗に流して前記電極間に
    電位差を発生させることを特徴とするカラー受像管装
    置。
  2. 【請求項2】 前記コイルの内部に磁性材料を備えた請
    求項1記載のカラー受像管装置。
  3. 【請求項3】 前記コイルが複数組で、電子ビームの偏
    向の方向にかかわらず、前記誘起電流の方向が常に一定
    になる手段を備えた請求項1記載のカラー受像管装置。
  4. 【請求項4】 前記誘起電流の方向が常に一定になる手
    段としてダイオードを用いた請求項3記載のカラー受像
    管装置。
  5. 【請求項5】 前記複数組のコイルが、互いに巻き方向
    が逆のコイルを含む請求項3記載のカラー受像管装置。
  6. 【請求項6】 前記コイルの近傍に偏向に同期して二極
    磁界を発生させる手段を備えた請求項1記載のカラー受
    像管装置。
  7. 【請求項7】 前記二極磁界の方向が電子ビームの偏向
    の方向にかかわらず常に一定である請求項6記載のカラ
    ー受像管装置。
  8. 【請求項8】 前記コイルの電子ビーム側に磁界遮蔽手
    段を備えた請求項1記載のカラー受像管装置。
  9. 【請求項9】 前記磁界遮蔽手段が磁性体である請求項
    8記載のカラー受像管装置。
JP5060697A 1997-03-05 1997-03-05 カラー受像管装置 Pending JPH10247460A (ja)

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JP5060697A JPH10247460A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 カラー受像管装置

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JPH10247460A true JPH10247460A (ja) 1998-09-14

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ID=12863638

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JP5060697A Pending JPH10247460A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 カラー受像管装置

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JP (1) JPH10247460A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370070B1 (ko) * 2000-07-14 2003-01-30 엘지전자 주식회사 칼라 음극선관

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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