JP3588248B2 - カラー受像管装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光体スクリーンの全域において高い解像度が得られるカラー受像管装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インライン型セルフコンバーゼンス方式カラー受像管装置では、水平偏向磁界をピンクッション状に、垂直偏向磁界をバレル状に歪ませている。このような受像管装置では、偏向された電子ビームには非点収差が生じると共に、スクリーンまでの距離が長大になるためにデフォーカスが生じていた。このため、ビームスポットの水平方向は最適にフォーカスするが、垂直方向はオーバーフォーカスになり、垂直解像度が劣化するという問題があった。
【0003】
前記問題を解決するカラー受像管装置が、例えば特開昭61−99249号公報に提案されている。図10は、このカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図を示している。本図に示した電子銃は、陰極5と制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極8、第2集束電極9、最終加速電極10とを備えている。
【0004】
また、制御格子電極6と加速電極7の各端面と、第1集束電極8の加速電極7側の端面とには丸形状の電子ビーム通過孔が設けられている。さらに、第2集束電極9と最終加速電極10との対向端面には、それぞれ丸形状の電子ビーム通過孔が設けられている。
【0005】
また、第1集束電極8と第2集束電極9との間には非軸対称電界レンズ生成手段が設けられている。具体的には、第1集束電極8と第2集束電極9との対向端面において、第1集束電極8の端面には、垂直方向に長手の電子ビーム通過孔を設け、第2集束電極9の端面には、水平方向に長手の電子ビーム通過孔を設けている。
【0006】
第1集束電極8には一定のフォーカス電圧Vg3が、第2集束電極9には電子ビームの偏向に同期したダイナミック電圧Vdが、フォーカス電圧Vg3に重畳されて印加される。
【0007】
図11に、前記従来例に係るレンズモデルの一例を示している。本図の上半分は水平方向、下半分は垂直方向を示している。電子ビーム軌道18は、偏向時における画面中央と周辺の電子ビームの軌道を示している。
【0008】
電子ビームが偏向されると、前記非軸対称電界レンズ生成手段により、4極子レンズ16が生成されて偏向磁界により電子ビームが受ける非点収差を補正する。これと共に、第2集束電極9の電位が上昇して最終加速電極10の加速電位Vaとの電位差が小さくなるので、第2集束電極9と最終加速電極10との間に生成される主レンズ17の集束作用も弱まり、デフォーカスも同時に補正される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようなカラー受像管装置では、以下のような問題があった。
(1)図12に示したように、電子銃3から蛍光体スクリーン面2までの距離は、スクリーン中央に比べてスクリーン周辺の方が長くなる。このため、スクリーン周辺の電子ビームの入射角Θpは、スクリーン中央の入射角Θcよりも小さくなる。一般にレンズ倍率はスクリーンへの入射角度に反比例するため、スクリーン周辺のスポット径の方が、スクリーン中央のスポット径より大きくなる。このようにスポット径に差が生じると、スクリーンの中央と周辺でのフォーカスの均一性が悪化してしまう。
(2)カラー受像管装置を大型化すれば、ダイナミック電圧が増大する。このため、カラー受像管装置を大型化しようとすれば、回路への負担が増え、コストが増大してしまう。
(3)フォーカス電圧供給のピンが2本必要であるため、回路への負担が増え、コストが増大してしまう。
【0010】
本発明は前記問題を解決するものであり、回路コストを低減でき、スクリーン中央と周辺とのレンズ倍率をほぼ同等にできるカラー受像管装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明のカラー受像管装置は、水平方向にインライン配列された3つの陰極と、加速電極と、複数の集束電極と、前記複数の集束電極の間に設けられた補助電極と、最終加速電極と、前記各電極の内、隣接する電極間に設けられた非軸対称電界レンズ生成手段と集束レンズ生成手段とを備え、前記3つの陰極、前記加速電極及び前記最終加速電極は、前記3つの陰極、前記加速電極、前記最終加速電極の順に電子ビーム進行方向に配置されており、前記複数の集束電極から選ばれる電極と前記最終加速電極とを含む少なくとも2個の電極で主レンズが生成され、前記集束レンズ生成手段は、水平方向及び垂直方向で共に集束作用の付加集束レンズを生成し、前記付加集束レンズが生成される位置は、前記主レンズの位置より前記3つの陰極側であり、かつ前記加速電極を含む電極で生成されるレンズの位置より前記最終加速電極側であり、電子ビームの偏向に同期して、前記付加集束レンズの集束作用が弱まるように、前記集束レンズ生成手段の設けられた電極の内、一方の電極には電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧が印加され、他方の電極には前記ダイナミック電圧が誘起され、前記主レンズを生成する電極のうち、前記最終加速電極以外の電極に、前記ダイナミック電圧が印加又は誘起される電極があり、さらに前記非軸対称電界レンズ生成手段の設けられた電極の内、一方の電極には前記ダイナミック電圧が誘起されることを特徴とする。
【0012】
前記のようなカラー受像管装置によれば、電子ビームの偏向による非点収差及びデフォーカスの補正効果がそれぞれ強まることにより、ダイナミック電圧を低減できるので、回路コストを軽減できる。また、付加集束レンズの集束作用を弱めることができ、電子ビームの軌道も広がるので、スクリーン中央とスクリーン周辺のレンズ倍率をほぼ同等にできるので、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。
前記カラー受像管装置においては、前記複数の集束電極が第1集束電極と第2集束電極で、前記補助電極は複数で、前記第1集束電極と前記第2集束電極との間に設けられ、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記複数の補助電極間に設けられ、前記集束レンズ生成手段が前記第1集束電極と前記補助電極との間に設けられ、前記複数の補助電極の内一つの補助電極は前記加速電極と電気的に接続され、かつ残りの補助電極は抵抗を介して前記加速電極と電気的に接続され、前記第1集束電極と前記第2集束電極とに電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧がフォーカス電圧に重畳して印加され、前記加速電極には前記フォーカス電圧より低い電圧が印加されることが好ましい。
前記のようなカラー受像管装置によれば、電子ビームの偏向による非点収差及びデフォーカスの補正効果がそれぞれ強まることにより、ダイナミック電圧を低減できるので、回路コストを軽減できる。また、付加集束レンズの集束作用を弱めることができ、電子ビームの軌道も広がるので、スクリーン中央とスクリーン周辺のレンズ倍率をほぼ同等にできるので、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。また、第2集束電極の電位が上昇して、最終加速電極との電位差が小さくなるため、第2集束電極と最終加速電極との間に生成される主レンズの集束作用が弱まることになり、デフォーカスの補正効果が加算されることになる。
また、非軸対称電界レンズが加速電位で生成されるので、レンズ作用を強くすることができ、偏向磁界による非点収差の補正効果を大きくすることができる。
【0013】
また、前記非軸対称電界レンズが水平方向で集束作用、垂直方向で発散作用の4極子レンズであることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、偏向磁界により電子ビームが受ける非点収差を補正することができる。
また、前記抵抗の抵抗値をR、前記非軸対称電界レンズを生成する補助電極間の静電容量をC、偏向周波数をfとするとき、R>1/(2πfC)の関係が成り立つことが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、ダイナミック電圧を補助電極に誘起させることができる。
また、前記複数の補助電極が3枚で、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記第2集束電極側の補助電極と中間の補助電極との間に形成され、前記集束レンズ生成手段が、前記第1集束電極と前記第1集束電極側の補助電極との間に形成されていることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、第1集束電極と第2集束電極との間に4極子レンズ及び付加集束レンズを生成することができる。
また、前記非軸対称電界レンズ生成手段が、前記中間の補助電極の前記第2集束電極側に形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔と、前記第2集束電極側の補助電極の前記中間の補助電極側に形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔とにより形成されていることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、水平方向で集束作用、垂直方向で発散作用の4極子レンズを生成することができ、偏向磁界により電子ビームが受ける非点収差を補正することができる。
また、前記複数の補助電極が2枚で、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記2枚の補助電極間に形成され、前記集束レンズ生成手段が前記第1集束電極と前記第1集束電極側の補助電極との間に形成されていることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、第2集束電極と補助電極との間の間隔を十分広くとることができるので、これら電極間に生成される電子レンズを実効径の大きなものとすることができ、この部分での電子ビームの集束によって不要な収差が加わらないため、電子ビームスポット形状が良好となり画像表示の解像度が向上する。
また、前記非軸対称電界レンズ生成手段が、前記第1集束電極側の前記第2集束電極側に形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔と、前記第2集束電極側の補助電極の前記第1集束電極側の補助電極に形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔とにより形成されていることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、水平方向で集束作用、垂直方向で発散作用の4極子レンズを生成することができ、偏向磁界により電子ビームが受ける非点収差を補正することができる。
【0014】
また前記カラー受像管においては、前記複数の集束電極が前記陰極側から電子ビーム進行方向に順に配置された第1集束電極と、第2集束電極と、第3集束電極と、第4集束電極で、前記補助電極は前記第1集束電極と前記第2集束電極との間に設けられ、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記第2集束電極と前記第3集束電極との間及び前記第3集束電極と前記第4集束電極との間の少なくとも一方に設けられ、前記集束レンズ生成手段が前記第1集束電極と前記第2集束電極との間に設けられ、前記第1集束電極、前記第2集束電極及び前記第4集束電極は電気的に接続され、かつ前記第4集束電極に前記第3集束電極が抵抗を介して電気的に接続され、前記第3集束電極にはフォーカス電圧が印加され、前記加速電極には前記フォーカス電圧より低い電圧の加速電圧が印加され、前記補助電極には電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧が、前記加速電圧に重畳して印加されることが好ましい。
【0015】
前記のようなカラー受像管装置によれば、ダイナミック電圧を低電圧である加速電圧に重畳するので、回路への負担およびコストを軽減できる。また、付加集束レンズの集束作用を弱めることによって、電子ビームの軌道も広がるので、スクリーン中央とスクリーン周辺のレンズ倍率をほぼ同等にできるので、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。
また、前記第3集束電極と前記第4集束電極との間に非軸対称電界レンズ生成手段を備え、この非軸対称電界レンズ生成手段は水平方向が集束作用で、垂直方向が発散作用であることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、偏向磁界により電子ビームが受ける非点収差を補正することができる。
また、前記非軸対称電界レンズ生成手段は、第3集束電極の第2集束電極側に形成された電子ビーム通過孔と、第3集束電極の第4集束電極側に形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔と、第4集束電極の第3集束電極側端面に形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔とで形成されていることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、水平方向で集束作用、垂直方向で発散作用の4極子レンズを生成することができ、偏向磁界により電子ビームが受ける非点収差を補正することができる。
【0016】
また、第2集束電極と第3集束電極との間及び第3集束電極と第4集束電極との間の両方に非軸対称電界レンズ生成手段を備え、前記第2集束電極と第3集束電極との間に生成する非軸対称電界レンズは水平方向が発散作用、垂直方向が集束作用であり、前記第3集束電極と第4集束電極との間に生成される非軸対称電界レンズは水平方向が集束で、垂直方向が発散であることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、水平方向と垂直方向での電子ビームのスクリーンへの入射角をそれぞれコントロールできるので、スクリーン周辺のスポット形状を、スクリーン中央とほぼ同等の真円に近い形状にすることができる。
また、前記非軸対称電界レンズ生成手段は、前記第2集束電極の前記第3集束電極側の端面と、前記第3集束電極の前記第4集束電極側の端面とに形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔と、前記第3集束電極の前記第2集束電極側の端面と、前記第4集束電極の前記第3集束電極側の端面とに形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔とで形成されていることが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、水平方向、垂直方向で互いに逆作用の2つの4極子レンズを生成することができる。
【0017】
また、前記抵抗の抵抗値をR、前記非軸対称電界レンズを生成する電極間の静電容量をC、偏向周波数fとしたときに、R>1/(2πfC)の関係が成り立つことが好ましい。前記のようなカラー受像管装置によれば、補助電極の両側の第1集束電極と第2集束電極とにダイナミック電圧を誘起させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明に係るカラー受像管装置の部分断面図を示している。図1に示したように、本発明に係るカラー受像管装置は、パネルおよびファンネルからなる外囲器1を有し、パネルの内面には蛍光体スクリーン面2が形成されている。外囲器1のネック部内には電子銃3が収納され、ネック部近傍からパネル側の外囲器の周辺に偏向ヨーク4が設けられている。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施形態1に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図を示している。本図に示したように、本実施形態に係る電子銃は、水平方向にインライン配列された3つの陰極5、制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極8、第2集束電極9、及び最終加速電極10を備えている。
【0019】
第1集束電極8と第2集束電極9との間には補助電極11、補助電極12、及び補助電極13が設けられている。
また、制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極8、補助電極11、12、13の各端面と、第2集束電極9の補助電極13側の端面とには丸形状の電子ビーム通過孔が設けられている。このような構成により、第1集束電極8と補助電極11との間には、集束レンズ生成手段が形成される。
【0020】
さらに、第2集束電極9と最終加速電極10との対向端面には、それぞれ垂直方向に長手の電子ビーム通過孔が設けられている。
補助電極12と13との間には水平方向で集束、垂直方向で発散の非軸対称電界レンズ生成手段が設けられている。具体的には、補助電極12の補助電極13側には、垂直方向に長手で矩形の電子ビーム通過孔が設けられている。また、補助電極13の補助電極12側には、水平方向に長手で矩形の電子ビーム通過孔が設けられている。
【0021】
補助電極12は加速電極7と電気的に接続され、補助電極11、13は、抵抗14を介して加速電極7と電気的に接続されている。
図3に、実施形態1に係るレンズモデルの一例を示している。図3の上半分は水平方向、下半分は垂直方向を示している。電子ビーム軌道18は、無偏向時における画面中央の電子ビームの軌道を示し、電子ビーム軌道18aは、偏向時における画面周辺の電子ビーム軌道を示している。前記非軸対称電界レンズ生成手段により、水平方向で集束作用、垂直方向で発散作用の4極子レンズ16が生成され、前記集束レンズ生成手段により、付加集束レンズ15が生成される。
【0022】
第2集束電極9に、電子ビーム偏向に同期して変化するダイナミック電圧Vdをフォーカス電圧Vg3に重畳して印加すると、第2集束電極9と電気的に接続されている第1集束電極8には、ダイナミック電圧Vdが印加される。さらに、第1集束電極8と対向している補助電極11及び第2集束電極9と対向している補助電極13には、ダイナミック電圧が誘起される。このため、補助電極11、13と補助電極12との間に電位差が発生する。したがって、図3のレンズモデルに示したように、4極子レンズ16が生成される。また、第2集束電極9の電位が上昇して、最終加速電極10との電位差が小さくなるため、第2集束電極9と最終加速電極10との間に生成される主レンズ17の集束作用が弱まることになる。
【0023】
ダイナミック電圧Vdが補助電極11及び補助電極13に誘起されるためには、抵抗14の抵抗値をR、補助電極11、12、13の静電容量をC、偏向周波数をfとすると、静電容量Cによるインピーダンス1/(2πfC)と抵抗値Rとの間に、R>1/(2πfC)の関係が成立することが好ましい。
【0024】
抵抗値Rが、静電容量Cによるインピーダンスに比して大きい場合、ダイナミックな電圧が補助電極11及び補助電極13に誘起されるからである。
なお、R=1MΩ、C=6pF、f=64kHzとした場合には、フォーカス電圧Vg3=7kVに重畳して、電子ビームの偏向に同期して変化するダイナミック電圧Vd=500Vを第2集束電極9に印加すると、補助電極11と補助電極13とには、加速電圧Vg2=500Vに重畳したダイナミックな電圧信号(250V)が誘起されることが確認できた。
【0025】
また、一般に同じ電圧差であれば、電極の電位は低いほど強いレンズ作用が得られる。このため、前記のように加速電極に印加される加速電位で生成される4極子レンズはフォーカス電位で生成される図11に示したような従来の4極子レンズに比べて、レンズ作用は非常に強くなる。したがって、偏向磁界による非点収差の補正効果も大きくなる。
【0026】
また、第1集束電極8と補助電極11は、共にダイナミックに電位が変化するが、低電圧側の電位の変化の方がレンズの集束作用への影響は大きい。このため、電子ビームの偏向に同期して、付加集束レンズ15の集束作用は弱まることになる。
【0027】
この付加集束レンズ15の集束作用が弱まる効果に、主レンズ17の集束作用が弱まる効果が加算されるため、偏向による電子ビームのデフォーカスの補正効果も著しく強くなる。
【0028】
以上のように電子ビームの偏向による非点収差とデフォーカスの補正効果がそれぞれ強まることにより、本発明のカラー受像管装置では従来のものと比べてダイナミック電圧を低減することが可能になる。
【0029】
また、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。すなわち、前記のように電子ビームの偏向に同期して付加集束レンズ15の集束作用が弱まることによって、電子ビームの軌道も広がる。このため、図4に示したように蛍光体スクリーン面2の周辺への電子ビームの入射角Θpを大きくできるので、入射角Θpをスクリーン面2の中央への入射角Θcとほぼ同等にできる。このため、スクリーン中央とスクリーン周辺とのレンズ倍率をほぼ同等にできるので、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図を示している。本実施形態に係る電子銃は、制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極8、補助電極11及び補助電極12の各端面と、第2集束電極9の補助電極12側の端面とには丸形状の電子ビーム通過孔が設けられている。このような構成により、第1集束電極8と補助電極11との間には、集束レンズ生成手段が形成されている。
【0030】
また、第2集束電極9と最終加速電極10との対向端面には、それぞれ垂直方向に長手の電子ビーム通過孔が設けられている。
補助電極11と12との間には水平方向で集束、垂直方向で発散の非軸対称電界レンズ生成手段が設けられている。具体的には、補助電極11の補助電極12側には、水平方向に長手で矩形の電子ビーム通過孔が設けられている。また、補助電極12の補助電極11側には、垂直方向に長手で矩形の電子ビーム通過孔が設けられている。
【0031】
実施形態2のものは、実施形態1のものと比べると補助電極が1個少なく、第2集束電極9と補助電極12との間隔を十分に広くとっている。実施形態2においても、得られるレンズモデルとその効果は、実施形態1で説明したものと同じになる。
【0032】
なお、実施形態1、2においては、主レンズが集束電極と最終加速電極との2個で構成されるバイポテンシャル型の例で説明したが、主レンズが3個以上の電極で構成される多段型であってもよい。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施形態3に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図を示している。図6に示したように、実施形態3に係るカラー受像管装置の電子銃は、水平方向にインライン配列された3つの陰極5、制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極19、補助電極20、第2集束電極21、第3集束電極22、第4集束電極23、及び最終加速電極10とを備えている。
【0033】
制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極19、補助電極20、及び第2集束電極21には、丸形状の電子ビーム通過孔が設けられている。このような構成により、補助電極20の両側の第1集束電極19と第2集束電極21との間にはユニポテンシャル型の付加集束レンズ生成手段が形成されている。
【0034】
また、第4集束電極23と最終加速電極10との対向端面には、それぞれ垂直方向に長手の電子ビーム通過孔が設けられている。第3集束電極22と第4集束電極23との間には、水平方向に集束、垂直方向に発散の非軸対称電界レンズ生成手段を設けている。
【0035】
具体的には、第3集束電極22の第2集束電極21側には、丸形状の電子ビーム通過孔が設けられており、第3集束電極22の第4集束電極23側には、垂直方向に長手の電子ビーム通過孔が設けられている。さらに、第4集束電極23の第3集束電極22側端面には、水平方向に長手で矩形の電子ビーム通過孔が設けられている。
【0036】
第1集束電極19、第2集束電極21、第4集束電極23はそれぞれ電気的に接続されている。さらに、この電気的接続部には、第3集束電極22が抵抗14を介して電気的に接続されている。
【0037】
加速電極7には、一定の加速電圧Vg2が、第3集束電極22には一定のフォーカス電圧Vg3が印加される。
図7に、実施形態3に係るレンズモデルの一例を示している。図7の上半分は水平方向、下半分は垂直方向を示している。電子ビーム軌道18は、無偏向時における画面中央の電子ビームの軌道を示し、電子ビーム軌道18aは、偏向時における画面周辺の電子ビーム軌道を示している。
【0038】
前記非軸対称電界レンズ生成手段により、4極子レンズ16が生成される。また、前記付加集束レンズ生成手段により、付加集束レンズ15が生成される。
ここで、非軸対称電界レンズ生成手段を設けた電極間の静電容量をC2、付加集束レンズ生成手段を設けた電極間の静電容量をC1、抵抗14の抵抗値をR、偏向周波数をfとする。C1がC2に対して十分大きく、静電容量C2によるインピーダンス1/(2πfC2)と抵抗値Rとの間に、R>1/(2πfC2)の関係が成立すれば、補助電極20に加速電圧Vg2とこれに重畳した電子ビームの偏向に応じて変化するダイナミック電圧Vdを印加すると、補助電極20の両側の第1集束電極19と第2集束電極21とにダイナミック電圧が誘起され、フォーカス電圧Vg3に対して電位が上昇する。
【0039】
したがって、第3集束電極22とその両側の第2集束電極21および第4集束電極23との間に電位差が発生して、図7に示したように非軸対称電界レンズ16が発生し、付加集束レンズ15の集束作用が弱まると共に主レンズ17の集束作用も弱まることになる。
【0040】
また、前記のように電子ビームの偏向に同期して付加集束レンズ15の集束作用が弱まることによって、電子ビームの軌道も広がる。このため、図4を用いて説明した実施形態1の場合と同様に、スクリーン周辺への電子ビームの入射角Θpを大きくできるので、入射角Θpをスクリーン中央への入射角Θcとほぼ同等にできる。このため、スクリーン中央とスクリーン周辺のレンズ倍率をほぼ同等にできるので、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。
【0041】
また、水平方向で集束、垂直方向で発散の非軸対称電界レンズ16が発生し、かつ、主レンズ17の集束作用が弱まるため、偏向磁界により電子ビームが受ける非点収差とデフォーカスをそれぞれ補正できる。この点は、従来のものと同様である。本実施形態3のものは、従来のものとは異なり、ダイナミック電圧を重畳するのが高電圧であるフォーカス電圧ではなく、低電圧である加速電圧であるため、回路への負担とコストを軽減できる。
【0042】
またフォーカスピンも従来の2本から1本に減らすことができるので、コストを軽減できる。また、主レンズ17の集束作用が弱まると同時に、付加集束レンズ15の集束作用も弱まるため、電子ビームの偏向によるデフォーカスの補正の感度が強くなるのでダイナミック電圧も低減でき、回路の負担とコストを更に軽減できる。
【0043】
なお、本実施形態では、第3集束電極22と第4集束電極23との間に、非軸対称電界レンズ生成手段を設けたが、第2集束電極21と第3集束電極22との間に非軸対称電界レンズ生成手段を設けてもよい。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施形態4に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図を示している。図8に示したように、実施形態4に係るカラー受像管装置の電子銃は、水平方向にインライン配列された3つの陰極5、制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極19、補助電極20、第2集束電極21、第3集束電極22、第4集束電極23、及び最終加速電極10とを備えている。
【0044】
制御格子電極6、加速電極7、第1集束電極19、補助電極20、及び第2集束電極21の補助電極20側には、丸形状の電子ビーム通過孔が設けられている。第4集束電極23と最終加速電極10との対向端面には、それぞれ垂直方向に長手の電子ビーム通過孔が設けられている。
【0045】
第2集束電極21と第3集束電極22との間と、第3集束電極22と第4集束電極23との間に非軸対称電界レンズ生成手段を形成している。具体的には、第2集束電極21の第3集束電極22側の端面と、第3集束電極22の第4集束電極23側の端面とには、垂直方向に長手で矩形の電子ビーム通過孔が設けられている。また、第3集束電極22の第2集束電極21側の端面と、第4集束電極23の第3集束電極22側の端面とには、水平方向に長手で矩形の電子ビーム通過孔が設けられている。
【0046】
図9は、実施形態4に係るレンズモデルの一例を示している。図9の上半分は水平方向、下半分は垂直方向を示している。電子ビーム軌道18は、無偏向時における画面中央の電子ビームの軌道を示し、電子ビーム軌道18aは、偏向時における画面周辺の電子ビーム軌道を示している。
【0047】
実施形態4では、図9のレンズモデルに示したように、前記非軸対称電界レンズ生成手段により、第2集束電極21と第3集束電極22との間に4極子レンズ24を、第3集束電極22と第4集束電極23との間に4極子レンズ16を形成している。4極子レンズ16は、水平方向で集束作用、垂直方向で発散作用をする。4極子レンズ24は、水平方向で発散作用、垂直方向で集束作用をする。すなわち、4極子レンズ16と4極子レンズ24とは、水平方向、垂直方向で互いに逆作用の4極子レンズである。
【0048】
4極子レンズ16に加えて、4極子レンズ24を設けたことにより、水平方向と垂直方向での電子ビームのスクリーンへの入射角をそれぞれコントロールできるので、スクリーン周辺のスポット形状を、スクリーン中央とほぼ同等の真円に近い形状にすることができる。
なお、前記各実施形態において、本発明の特徴である非軸対称電界レンズが生成される部分以外の電子ビーム通過孔を便宜上丸形状として説明したが、これらに限られるものではなく、軸対称のレンズを生成するための各種開孔形状や、また場合によっては、非軸対称の電子レンズを生成するための開孔を設けることがあるのは、周知の通りである。
また、前記各実施形態においては、非軸対称電界レンズを生成する手段として、長方形のビーム通過孔を組み合わせることのみを記載したが、これらに限られるものではなく、通常の非軸対称電界レンズ生成手段、すなわち楕円形状の開孔を設けることや、また電子ビーム通過孔の近傍に衝立を設けることなどにより、同様の効果が得られることも周知の通りである。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカラー受像管装置によれば、集束電極間に複数の補助電極を備え、集束電極に電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧が印加されることにより、電子ビームの偏向による非点収差とデフォーカスの補正効果がそれぞれ強まり、ダイナミック電圧を低減できるので、回路コストを軽減できる。また、付加集束レンズの集束作用を弱めることによって、電子ビームの軌道も広がるので、スクリーン中央とスクリーン周辺のレンズ倍率をほぼ同等にできるので、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。
【0050】
また、本発明の別のカラー受像管装置によれば、4枚の集束電極と、これら集束電極間の補助電極とを備え、補助電極に電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧が加速電圧に重畳して印加されることにより、ダイナミック電圧は低電圧である加速電圧に重畳するので、回路への負担およびコストを軽減できる。また、付加集束レンズの集束作用を弱めることによって、電子ビームの軌道も広がるので、スクリーン中央とスクリーン周辺のレンズ倍率をほぼ同等にできるので、スクリーン周辺でのスポット径の増大を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー受像管装置の部分断面図
【図2】本発明の実施形態1に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図
【図3】本発明の実施形態1に係るレンズモデルの一例を示す図
【図4】本発明の実施形態に係る電子銃からスクリーンまでの電子ビームの軌道の一例を示す図
【図5】本発明の実施形態2に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図
【図6】本発明の実施形態3に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図
【図7】本発明の実施形態3に係るレンズモデルの一例を示す図
【図8】本発明の実施形態4に係るカラー受像管装置の電子銃部分の斜視図
【図9】本発明の実施形態4に係るレンズモデルの一例を示す図
【図10】従来のカラー受像管装置の電子銃部分の一例の斜視図
【図11】従来のカラー受像管装置に係るレンズモデルの一例を示す図
【図12】従来のカラー受像管装置に係る電子銃からスクリーンまでの電子ビームの軌道の一例を示す図
【符号の説明】
1 外囲器
2 蛍光体スクリーン面
3 電子銃
4 偏向ヨーク
5 陰極
6 制御格子電極
7 加速電極
8,19 第1集束電極
9,21 第2集束電極
10 最終加速電極
11,12,13,20 補助電極
14 抵抗
15 付加集束レンズ
16、24 4極子レンズ
17 主レンズ
18 無偏向時における画面中央の電子ビーム軌道
18a 偏向時における画面周辺の電子ビーム軌道
22 第3集束電極
23 第4集束電極
Claims (14)
- 水平方向にインライン配列された3つの陰極と、加速電極と、複数の集束電極と、前記複数の集束電極の間に設けられた補助電極と、最終加速電極と、前記各電極の内、隣接する電極間に設けられた非軸対称電界レンズ生成手段と集束レンズ生成手段とを備え、
前記3つの陰極、前記加速電極及び前記最終加速電極は、前記3つの陰極、前記加速電極、前記最終加速電極の順に電子ビーム進行方向に配置されており、
前記複数の集束電極から選ばれる電極と前記最終加速電極とを含む少なくとも2個の電極で主レンズが生成され、
前記集束レンズ生成手段は、水平方向及び垂直方向で共に集束作用の付加集束レンズを生成し、前記付加集束レンズが生成される位置は、前記主レンズの位置より前記3つの陰極側であり、かつ前記加速電極を含む電極で生成されるレンズの位置より前記最終加速電極側であり、
電子ビームの偏向に同期して、前記付加集束レンズの集束作用が弱まるように、前記集束レンズ生成手段の設けられた電極の内、一方の電極には電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧が印加され、他方の電極には前記ダイナミック電圧が誘起され、
前記主レンズを生成する電極のうち、前記最終加速電極以外の電極に、前記ダイナミック電圧が印加又は誘起される電極があり、
さらに前記非軸対称電界レンズ生成手段の設けられた電極の内、一方の電極には前記ダイナミック電圧が誘起されることを特徴とするカラー受像管装置。 - 前記複数の集束電極が第1集束電極と第2集束電極で、前記補助電極は複数で、前記第1集束電極と前記第2集束電極との間に設けられ、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記複数の補助電極間に設けられ、前記集束レンズ生成手段が前記第1集束電極と前記補助電極との間に設けられ、前記複数の補助電極の内一つの補助電極は前記加速電極と電気的に接続され、かつ残りの補助電極は抵抗を介して前記加速電極と電気的に接続され、前記第1集束電極と前記第2集束電極とに電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧がフォーカス電圧に重畳して印加され、前記加速電極には前記フォーカス電圧より低い電圧が印加される請求項1に記載のカラー受像管装置。
- 前記非軸対称電界レンズ生成手段により生成された非軸対称電界レンズが水平方向で集束作用、垂直方向で発散作用の4極子レンズである請求項2に記載のカラー受像管装置。
- 前記抵抗の抵抗値をR、前記非軸対称電界レンズを生成する補助電極間の静電容量をC、偏向周波数をfとするとき、R>1/(2πfC)の関係が成り立つ請求項2に記載のカラー受像管装置。
- 前記複数の補助電極が3枚で、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記第2集束電極側の補助電極と中間の補助電極との間に形成され、前記集束レンズ生成手段が、前記第1集束電極と前記第1集束電極側の補助電極との間に形成されている請求項2に記載のカラー受像管装置。
- 前記非軸対称電界レンズ生成手段が、前記中間の補助電極の前記第2集束電極側に形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔と、前記第2集束電極側の補助電極の前記中間の補助電極側に形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔とにより形成されている請求項5に記載のカラー受像管装置。
- 前記複数の補助電極が2枚で、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記2枚の補助電極間に形成され、前記集束レンズ生成手段が前記第1集束電極と前記第1集束電極側の補助電極との間に形成されている請求項2に記載のカラー受像管装置。
- 前記非軸対称電界レンズ生成手段が、前記第1集束電極側の補助電極の前記第2集束電極側に形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔と、前記第2集束電極側の補助電極の前記第1集束電極側に形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔とにより形成されている請求項7に記載のカラー受像管装置。
- 前記複数の集束電極が前記陰極側から電子ビーム進行方向に順に配置された第1集束電極と、第2集束電極と、第3集束電極と、第4集束電極で、前記補助電極は前記第1集束電極と前記第2集束電極との間に設けられ、前記非軸対称電界レンズ生成手段が前記第2集束電極と前記第3集束電極との間及び前記第3集束電極と前記第4集束電極との間の少なくとも一方に設けられ、前記集束レンズ生成手段が前記第1集束電極と前記第2集束電極との間に設けられ、前記第1集束電極、前記第2集束電極及び前記第4集束電極は電気的に接続され、かつ前記第4集束電極に前記第3集束電極が抵抗を介して電気的に接続され、前記第3集束電極にはフォーカス電圧が印加され、前記加速電極には前記フォーカス電圧より低い電圧の加速電圧が印加され、前記補助電極には電子ビームの偏向に同期して変化したダイナミック電圧が、前記加速電圧に重畳して印加される請求項1に記載のカラー受像管装置。
- 前記第3集束電極と前記第4集束電極との間に非軸対称電界レンズ生成手段を備え、この非軸対称電界レンズ生成手段は水平方向が集束作用で、垂直方向が発散作用である請求項9に記載のカラー受像管装置。
- 前記非軸対称電界レンズ生成手段は、第3集束電極の第2集束電極側に形成された電子ビーム通過孔と、第3集束電極の第4集束電極側に形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔と、第4集束電極の第3集束電極側端面に形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔とで形成されている請求項10に記載のカラー受像管装置。
- 前記第2集束電極と前記第3集束電極との間及び前記第3集束電極と前記第4集束電極との間の両方に非軸対称電界レンズ生成手段を備え、前記第2集束電極と前記第3集束電極との間に生成する非軸対称電界レンズは水平方向が発散作用、垂直方向が集束作用であり、前記第3集束電極と前記第4集束電極との間に生成される非軸対称電界レンズは水平方向が集束作用で、垂直方向が発散作用である請求項9に記載のカラー受像管装置。
- 前記非軸対称電界レンズ生成手段は、前記第2集束電極の前記第3集束電極側の端面と、前記第3集束電極の前記第4集束電極側の端面とに形成された垂直方向に長手の電子ビーム通過孔と、前記第3集束電極の前記第2集束電極側の端面と、前記第4集束電極の前記第3集束電極側の端面とに形成された水平方向に長手の電子ビーム通過孔とで形成されている請求項12に記載のカラー受像管装置。
- 前記抵抗の抵抗値をR、前記非軸対称電界レンズを生成する電極間の静電容量をC、偏向周波数fとしたときに、R>1/(2πfC)の関係が成り立つ請求項9に記載のカラー受像管装置。
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