JP2003271819A - 担保評価に対応した融資管理システム及び融資管理の方法 - Google Patents

担保評価に対応した融資管理システム及び融資管理の方法

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JP2003271819A
JP2003271819A JP2002229317A JP2002229317A JP2003271819A JP 2003271819 A JP2003271819 A JP 2003271819A JP 2002229317 A JP2002229317 A JP 2002229317A JP 2002229317 A JP2002229317 A JP 2002229317A JP 2003271819 A JP2003271819 A JP 2003271819A
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伸 水谷
Mitsuhiro Kanehara
光宏 金原
Nobutake Suzuki
伸武 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VMI等の動産の在庫管理を行うコンピュー
タシステムから通信ネットワークを通じて担保物件に関
する最新データを取得することにより、状態や価値が変
動し易い物件を担保にする場合の担保管理を容易にする
融資管理システム及び融資管理の方法を提供する。 【解決手段】 融資残高管理テーブルと担保評価管理テ
ーブルと融資ライン算出テーブルとを備えた担保管理デ
ータベースを有する融資管理システムであって、通信ネ
ットワークを通じてVMIシステム等の担保物件に関す
る情報を記録した外部システム及び融資先端末と接続さ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、担保評価に対応し
て融資限度を設定する融資管理システム及び融資管理の
方法において、特に動産の在庫管理を行うコンピュータ
システムと通信ネットワークを通じて接続されて担保管
理を行う融資管理システム及び融資管理の方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】動産の売買に関する事業を行う場合、当
該動産を在庫として保有する期間が生ずる。その間に当
該事業者は在庫を保有するための運転資金が必要になる
が、我が国においては動産の登記制度が存在しないた
め、当該在庫を担保として融資を受けるためには、在庫
を譲渡担保として提供しなければならない。しかし、金
融機関が日々変動する在庫の数量、所在地、時価等を把
握することは容易でなく、またこれらを把握したとして
も、融資残高と照合して担保余力を管理するという煩雑
な作業が恒常的に生じることとなってしまう。
【0003】一方、動産在庫の管理については、近時コ
ンピュータネットワークを用いてリアルタイムの物流管
理を行うSCM(サプライチェーン・マネージメント)
と呼ばれる手法が普及しており、在庫に関するデータを
リアルタイムで把握すること自体は可能になっている。
また、供給先の隣接地に在庫専用の倉庫を設置して在庫
の状況をコンピュータ管理するVMI(ベンダー・マネ
ージ・インベントリー)と呼ばれる手法も現れている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】上記のような担保管理に関する問題点か
ら、現状は金融機関が在庫を担保にした融資を行うこと
は極めて困難な状況にある。一方で、工場等の所有不動
産については、当該不動産取得に係る借入金の担保とな
っていたり、不動産価格の下落により担保価値が減少し
ているために、新たな借入のための担保余力が不足して
いるケースが少なくない。従って、事業者にとっては在
庫対応の運転資金の調達が、重要な課題となっている。
【0005】こうした問題点に対して、SCMやVMI
では常時在庫に関するデータを把握しているため、SC
MやVMIが有するデータと、金融機関が有する担保管
理のために必要なデータを有効に連携させることができ
れば、担保管理に要する煩雑な手続を解消することが可
能になる。
【0006】本発明は、SCMやVMI等の外部システ
ム、特に動産の在庫管理を行うコンピュータシステムか
ら通信ネットワークを通じて担保物件に関するリアルタ
イムのデータを取得することにより、状態や価値が変動
し易い物件を担保にする場合の担保管理を容易にする融
資管理システム及び融資管理方法を提供しようとするも
のである。
【0007】併せて、融資申請から担保余力や融資ライ
ンを確認した上での融資実行、担保物件の価値変動等に
より担保価値が減少した場合の追加担保提供の要請な
ど、融資に必要な一連の処理をコンピュータにより管理
し、融資管理の自動化及び高度化を図ろうとするもので
ある。
【課題を解決するための手段】
【0008】上記の目的を達成するために、本発明で
は、融資先別に融資残高を記録する残高記録手段と、前
記融資残高に対応した担保物件の価値を評価する担保評
価手段と、前記残高記録手段と前記担保評価手段を参照
して、前記融資残高と前記担保評価手段において評価さ
れた担保評価から融資先別の融資限度を算出する融資限
度算出手段と、を備えた融資管理システムであって、前
記担保評価手段は、担保物件に関する情報を記録した物
件情報記録装置から担保物件に関する情報を参照するこ
とを特徴とする。
【0009】この発明においては、担保提供された物件
を管理する外部データベースとインターネット等を通じ
て接続することにより担保物件に関するデータを取得
し、ここから取得した担保物件の価値評価に関するデー
タを融資残高に関するデータと照合して、融資先別の融
資限度を設定することができる。尚、融資先には初めて
融資取引を申し込んだ申請者も含まれ、融資限度とは、
融資先別の融資額の上限として設定されるいわゆる融資
ラインのことである。融資ラインを設定することによ
り、融資先は運転資金の借入枠を確保して、機動的な融
資を受けることができるようになる。
【0010】また、本発明では、融資先別に融資残高を
記録する残高記録手段と、前記融資残高に対応した担保
物件の価値を評価する担保評価手段と、前記残高記録手
段と前記担保評価手段を参照して、前記融資残高と前記
担保評価手段において評価された担保評価から担保余力
の過不足を管理する担保管理手段と、を備えた融資管理
システムであって、前記担保評価手段は、担保物件に関
する情報を記録した物件情報記録装置から担保物件に関
する情報を参照することを特徴とすることもできる。さ
らに、担保物件売却に伴い融資残高との精算を行う担保
精算手段を有することを特徴としてもよい。
【0011】この発明においては、前記と同様に、担保
提供された物件を管理する外部データベースとインター
ネット等を通じて接続することにより担保物件に関する
データを取得し、ここから取得した担保物件の価値評価
に関するデータを融資残高に関するデータと照合して、
担保余力の過不足を管理することができる。この場合、
一件の担保物件毎にいわゆるヒモ付きで行われる融資に
対応して、担保の過不足を管理することができる。ま
た、譲渡担保等の形式により担保物件の所有権を金融機
関等の貸出先に移転する場合は、担保物件の売却後の融
資額との過不足の精算額を算出することもできる。
【0012】また、本発明では、融資先別に融資残高を
記録する残高記録手段と、前記融資残高に対応した担保
物件の価値評価を記録する担保評価記録手段と、前記残
高記録手段と前記担保評価記録手段を参照して、前記融
資残高と前記価値評価から融資先別の融資限度を算出す
る融資限度算出手段と、を備えた融資管理システムであ
って、前記担保評価記録手段は、担保物件に関する評価
情報を記録した物件評価情報記録装置から担保物件の価
値評価に関する情報を参照することを特徴とする。さら
に、融資先別に融資残高を記録する残高記録手段と、前
記融資残高に対応した担保物件の価値評価を記録する担
保評価記録手段と、前記残高記録手段と前記担保評価記
録手段を参照して、前記融資残高と前記価値評価から担
保余力の過不足を管理する担保管理手段と、を備えた融
資管理システムであって、前記担保評価記録手段は、担
保物件に関する評価情報を記録した物件評価情報記録装
置から担保物件の価値評価に関する情報を参照すること
を特徴としてもよい。担保物件売却に伴い融資残高との
精算を行う担保精算手段を有することを特徴とすること
もできる。
【0013】この発明においては、融資先の担保となる
物件管理を行うためのいわゆるSPC(特別目的会社)
を設ける場合等に、担保提供された物件を管理する外部
データベースとSPCにおける物件管理システムをイン
ターネット等を通じて接続し、SPCの物件管理システ
ムにおいて評価が行われた担保評価に関するデータを取
得し、この担保評価に関するデータを融資残高に関する
データと照合して、融資先別の融資限度を設定すること
や、担保余力の過不足を管理することができる。尚、融
資先、融資限度の意義については前記と同様である。い
わゆるヒモ付き融資や譲渡担保等での実施形態について
も、前記と同様である。
【0014】前記融資管理システムは、担保が設定され
た物件について前記物件情報記録装置又は前記物件評価
情報記録装置に担保設定を記録することを特徴とするこ
ともできる。また、前記融資管理システムは、前記物件
情報記録装置又は前記物件評価情報記録装置から担保解
除の要請を受信することを特徴としてもよい。
【0015】この構成においては、担保提供された物件
を管理する外部データベースとインターネット等を通じ
て接続することにより、担保物件に関するデータを容易
に取得するとともに、外部データベースにおいても担保
設定がなされている物件を明らかにすることができる。
担保設定の方法には、不動産の抵当権、動産の質権又は
譲渡担保等が含まれる。当該物件について、売却等によ
り担保解除の必要が生じた場合は、外部データベースか
ら解除を要請する物件についてのデータを受信すること
もできる。前記のSPCの管理システムに対して、担保
設定の記録を行ったり、担保解除の要請を受信したりす
る場合も同様である。
【0016】前記物件情報記録装置又は前記物件評価情
報記録装置は動産の在庫管理を行うコンピュータシステ
ムであって、物件の所有者、品名、個数又は現在地の少
なくとも一つに関する情報を含むことを特徴とすること
もできる。
【0017】この構成においては、SCMシステムやV
MIシステム等と連携することにより、物件の状況把握
が困難な動産に担保設定をする場合に、物件の所有者、
品名、個数又は現在地等の情報を容易かつ迅速に取得す
ることができる。
【0018】本発明は、申請者端末から通信ネットワー
クを通じて融資申請を受信する申請受信手段を備えてお
り、前記申請受信手段は前記融資限度算出手段を参照し
て融資判断を行うことを特徴とすることもできる。
【0019】この構成においては、融資を申し込む申請
者がインターネット等を通じて融資を申請すると、融資
ラインを参照した上で、容易かつ迅速に融資判断を行う
ことができる。
【0020】前記担保評価手段は、物件別の担保評価基
準を記録した評価基準記録手段を参照して担保評価を行
うことを特徴とすることもできる。また、前記評価基準
記録手段は、物件別に定められた指定期間を含んでお
り、前記担保物件評価手段は前記指定期間の経過に対応
して担保評価を変更することを特徴とすることもでき
る。さらに、前記評価基準記録手段は、物件別の価格変
動率に応じた特定値を含んでおり、前記担保物件評価手
段は前記特定値を用いて担保評価を行うことを特徴とし
てもよい。
【0021】この構成においては、物件別の評価基準を
設けることにより、物件の特性に応じた担保評価の管理
を行うことができる。例えば、一般に物件が陳腐化する
と思われる期間を物件毎に指定し、その指定期間を経過
すると担保評価の対象から外すと設定したり、物件毎の
価格変動のボラティリティを反映した特定値を設定し、
変動可能性の高いものについては担保評価のいわゆる掛
け目を低めに設定する、ということができる。
【0022】前記担保評価手段は、物件別の時価を記録
した時価記録手段を参照して担保評価を行うことを特徴
とすることもできる。
【0023】この構成においては、物件の価格が下落し
た場合等に備えて、担保の対象となる物件の時価データ
を備えておき、これを担保評価に反映することで、担保
評価と担保による融資リスクの保全の状況を常時把握す
ることができる。
【0024】前記物件評価情報記録装置は、物件別の価
値評価基準を記録した評価基準記録手段を参照して価値
評価を行った物件評価情報を記録していることを特徴と
することもできる。また、前記物件評価情報記録装置
は、物件別の時価を記録した時価記録手段を参照して価
値評価を行った物件評価情報を記録していることを特徴
としてもよい。
【0025】この構成においては、前記のSPC等を設
ける場合においても、物件別の評価基準を設けることに
より物件の特性に応じた担保物件の評価情報を取得した
り、物件の時価データを反映した担保物件の評価情報を
取得することにより、前記と同様の担保管理を行うこと
ができる。
【0026】前記融資限度算出手段又は前記担保管理手
段は、融資先別の信用度に応じた安全度を記録した安全
度記録手段を参照して融資限度額又は担保過不足額を算
出することを特徴とすることもできる。また、前記融資
限度算出手段又は前記担保管理手段は、融資先の担保余
力が不足すると前記融資先に担保不足の通知又は追加担
保の依頼を行うことを特徴としてもよい。
【0027】この構成においては、担保価値から融資残
高を減じた担保余力の程度だけではなく、例えば格付け
のような融資先の信用度のランク付けを反映して、融資
先の信用状況に応じた融資ラインを定めることができ
る。また、担保不足が生じた場合には、融資先にインタ
ーネット等を通じて通知や追加担保の請求を行うことが
できる。
【0028】尚、本発明は、本発明にかかるそれぞれの
構成の融資管理システムに対応して、それぞれのシステ
ムを用いた融資管理の方法として構成することもでき
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0030】図1は、本発明の第1の実施形態における
システム構成を示すブロック図である。図2は、本発明
の第1〜第3の実施形態における担保管理データベース
の構成を示すブロック図である。図3は、本発明におけ
るVMIデータベースの例を示す図である。図4〜図6
は、本発明の第1の実施形態における担保管理データベ
ースのうち、それぞれ融資残高管理テーブル、担保評価
管理テーブル、融資ライン算出テーブルの例を示す図で
ある。図7は、本発明における物件評価基準データベー
スの例を示す図である。図8、図9は、本発明の第2の
実施形態における担保管理データベースの例、売却物件
精算テーブルの例を示す図である。図10〜図13は、
本発明の第1の実施形態における、それぞれ担保の特定
から融資の実行までのフロー、担保物件納品のために担
保を解除する場合のフロー、担保物件の滞留が指定日数
を越えた場合のフロー、担保物件の時価が変動した場合
のフローを示す図である。図14は、本発明の第1の実
施形態におけるフローの具体例を示す図である。図15
は、本発明の第2の実施形態におけるフローを示す図で
ある。図16は、本発明の第3の実施形態におけるフロ
ーを示す図である。図17は、本発明の第4の実施形態
におけるシステム構成を示すブロック図である。図18
は、本発明の第4の実施形態における担保管理データベ
ースの構成を示すブロック図である。図19は、本発明
の第4の実施形態におけるフローを示す図である。図2
0、図21は、本発明のそれぞれ第1〜第3の実施形
態、第4の実施形態の概要を示す図である。
【0031】金融機関等が担保物件を徴して融資を行う
場合には、予め担保を特定した上で担保価値と融資先の
信用力に応じた融資ラインを設定してその枠内で融資額
が変動する形態と、一件の融資契約に対応して担保物件
を特定するいわゆるヒモ付き融資の形態がある。運転資
金の融資においては、所要資金が一定の範囲で増減を繰
り返すケースが多いため、前者の融資ラインを設定する
ケースが一般的である。ここでは、前者を第1の実施形
態として、後者を第2の実施形態として説明する。
【0032】担保の設定方法については、対象物件に質
権等の担保権を設定することが一般的だが、特に動産が
対象である場合は、譲渡担保として金融機関等が名義上
は物件の所有者となるケースもある。このケースについ
て、第3の実施形態として説明する。
【0033】上記の実施形態は、いずれも融資先から担
保提供される動産などの物件に関する情報を、融資を行
う金融機関がVMIシステム等から直接取得して担保管
理を行う場合を想定している。しかしながら、融資先に
よっては在庫となる棚卸資産とこれに伴う借入金をオフ
バランス化したいという財務上の要請等から、在庫を保
有してこれを担保に融資を受けるためのSPC(特別目
的会社)を設立する場合もあり得る。このようにSPC
を設立して融資を受ける場合も、融資の形態により前記
の3つの実施形態があり得るが、これらをまとめて第4
の実施形態として説明する。
【0034】図20は、前記の第1〜第3の実施形態の
概要についての一例を示しているが、ここではサプライ
ヤーから部品などの動産を購入するバイヤーは、購入し
た部品を物流企業のVMI倉庫で管理することにより、
VMIシステムからのデータを銀行が取得して担保評価
を行うことにより、銀行はバイヤーに対する運転資金の
融資を実行することができる。これに対して図21は、
前記の第4の実施形態の概要についての一例を示してお
り、ここではサプライヤーから部品などの動産を購入す
る商社機能を備えたSPCを設立し、SPCは購入した
部品を物流企業のVMI倉庫で管理することにより、S
PCはVMIシステムからのデータを取得して在庫管理
と評価を行い、この評価データを銀行が取得して担保評
価として利用することにより、銀行はSPCに対する運
転資金の融資を実行することができる。このケースにお
いても図20のようにVMIシステムからのデータを銀
行が直接取得してもよいが、SPCが事実上は担保物件
の管理目的で設立されることに鑑みると、図21のよう
に構成されることが望ましい実施形態と考えられる。
【0035】以下では、まず前記の第1〜第3の実施形
態について、それぞれの実施形態における担保評価と融
資管理の方法について説明する。
【0036】図1は、本発明に係る融資管理システムに
ついて、担保の対象が動産であり、当該動産がVMIシ
ステムによって管理されている場合の構成を示してい
る。図1は本発明の実施形態の一例であり、融資管理シ
ステムは、担保の対象である動産をSCMシステムで管
理していたり、担保の対象が不動産で不動産を管理する
外部データベースと接続されていたりする場合もある。
【0037】図1に示す第1の実施形態において、融資
管理システムである在庫ファイナンスシステム10は、
VMIシステム20内のVMIデータベース21及び融
資先端末30とインターネット等の通信ネットワークを
通じて接続されている。在庫ファイナンスシステム10
は、処理装置11、担保管理データベース12、商品市
況データベース13、物件評価基準データベース14及
び融資先安全性データベース15により構成されてい
る。担保管理データベース12は、融資残高管理テーブ
ル121、担保評価管理テーブル122及び融資ライン
算出テーブル123を含んでいる。
【0038】担保管理データベース12は、図2の通
り、それぞれのテーブルが他のデータベースと接続され
ている。商品市況データベース13及び物件評価基準デ
ータベース14は、担保評価管理テーブル122と接続
されている。融資先安全性データベース15は、融資ラ
イン算出テーブル123と接続されている。
【0039】このうち、融資ライン算出テーブル123
は、本発明の第2の実施形態においては、担保過不足管
理テーブルに置き換えられる。また、本発明の第3の実
施形態においては、担保管理データベース12には売却
物件精算テーブル124が含まれる。
【0040】在庫ファイナンスシステム10は、インタ
ーネット等の通信ネットワークを通じてVMIデータベ
ース21と接続されているため、倉庫等の現場に出向か
なくてもVMIデータベース21から最新の物件情報を
取得することが可能であり、担保物件特定時には物件の
所在や所有者確認を行うとともに、担保設定後も引続き
担保物件が存在しているか否か等の情報を常時把握する
ことが可能になる。
【0041】前記の通りVMIデータベース21から取
得された担保物件に関するデータは、担保管理データベ
ース12に送信され、担保評価管理テーブル122で最
新の担保評価に関するデータが記録される。また、担保
が設定されるとその旨のデータがVMIシステム20に
送信され、図3の例の通り、VMIデータベース21に
担保が設定されたことが記録される。尚、図3で「担保
登録」とあるのは、当該動産に質権が設定される場合
と、譲渡担保権を設定して所有者が金融機関に変更され
る場合のいずれをも含んでいる。
【0042】担保評価管理テーブル122での担保評価
においては、商品市況データベース13から担保の対象
物件についての時価を取得し、定期的に担保評価のため
に物件単価の洗い換えが行われる。また、物件評価基準
データベース14には、対象物件について一般的に陳腐
化して商品価値が失われる物件毎の指定期間、対象物件
の価格変動率を考慮してボラティリティの高い物件には
リスク見合いの掛け目を定める物件毎の特定値が含まれ
ており、これらのデータを担保評価管理テーブル122
での担保評価に反映することができる。
【0043】融資ライン管理テーブル123での融資ラ
インの算出においては、融資残高と担保評価から算出さ
れる担保余力に対して、融資先の信用力を勘案した掛け
目を加えることもできる。この場合、融資先安全性デー
タベース15には、融資先別の信用度について格付けデ
ータ等の信用度を示すデータが記録されており、これら
のデータを融資ライン算出テーブル123での融資ライ
ンの算出又は担保過不足管理テーブルでの担保過不足の
算出に反映することができる。
【0044】図4では、第1の実施形態における融資残
高管理テーブル121の一例を示している。同一の融資
先に複数回の融資が行われた場合には、融資先毎の融資
残高の合計が記録されている。A社については3回の融
資が行われており、それぞれの現在残高の合計として4
500万円が記録されている。当初の融資金額の一部に
ついて返済が進んでいる場合には、融資残高に反映され
る(例えばコードA01)。
【0045】図5では、第1の実施形態における担保評
価管理テーブル122の一例を示している。物件の場所
や数量については、VMIデータベース21より、例え
ば一日一度といった頻度で最新のデータが入手される。
物件の所在地については、人手によるならば倉庫内の在
庫確認が限界であるが、VMIデータベース21からデ
ータを取ることにより、倉庫内に限らず運搬車など倉庫
外にある場合も対象にすることができる。
【0046】また、担保設定時に入庫日を記録すること
により、在庫の滞留日数を自動計算することができる。
担保物件が陳腐化して価値を失うリスクに備えて、予め
物件毎に指定期間を定めておき、担保評価管理テーブル
122で算出された滞留日数と対比することにより、指
定期間を超過したら担保評価外とする、といった管理を
することができる。C社のコードc001については滞
留期間が123日となっているが、c001の対象物件
であるCPU20型の指定期間が120日で担保価値を
ゼロとすると定められている場合は、c001に係る担
保評価はゼロとなる。この指定期間は、物件評価基準デ
ータベース14に記録されている。
【0047】担保評価管理テーブル122における担保
価値の算出は、担保物件の数量に単価を乗じることによ
り行われる。単価については、商品市況データベース1
3から最新のデータを取得することにより、最新の市況
を反映した評価を行うことができる。
【0048】さらに、担保評価管理テーブル122にお
いては、担保物件の数量に単価を乗じた担保価値に、価
値物件毎の価格変動のボラティリティ等に対応した掛け
目を乗じることができる。この掛け目の数値は、物件別
の過去の価格変動率等を考慮して、物件評価基準データ
ベース14に記録されている。
【0049】このように算出された物件毎の担保価値
は、融資先別に合計した担保評価額として管理されてい
る。図5において、A社の担保評価額合計は、5390
万円となっている。
【0050】図6では、第1の実施形態における融資ラ
イン算出テーブル123の一例を示している。融資先毎
の融資額の上限である融資ラインは、融資先毎に担保評
価額から融資残高を減ずることにより算出される、担保
余力を考慮して決定される。ここで、担保余力に融資先
毎の信用力を勘案して定めた安全性掛け目を乗じた値
を、融資ラインとして定めることができる。この安全性
掛け目の数値は、融資先安全性データベース15に記録
されている。新規融資ラインは融資先毎の融資残高及び
担保評価額それぞれの合計額から算出され、指定された
枠内であれば、原則として新規の融資を受付けることが
できるように定めることができる。尚、融資ラインは担
保余力如何によって定め融資先の信用力は考慮しないと
する場合は、安全性掛け目を一律に1として融資ライン
を設定することもできる。
【0051】また、融資ライン算出テーブル123に
は、担保余力がマイナスとなった場合に追加担保の提供
を求めることができるよう、追加担保依頼の必要性につ
いての項目を設けることができる。図6においてはC社
の担保余力がマイナス300万円となっており、C社に
対して追加担保依頼が必要であることを示すチェックが
されている。処理装置11はこのチェックを検索して、
インターネット等の通信ネットワークを通じて、該当す
る融資先に追加担保提供の依頼を送信することができ
る。
【0052】図7では、物件評価基準データベース14
の一例を示している。物件別の一般的な陳腐化期間であ
る指定期間と、価格変動率を考慮した評価掛け目を記録
することができる。
【0053】ここで、個々の融資契約に対応して担保物
件を特定するいわゆるヒモ付き融資である第2の実施形
態について説明する。第2の実施形態において、担保管
理データベース12は、図2で示す通り融資ライン算出
テーブル123は、担保過不足管理テーブル124に置
換えられる。
【0054】図8では、第2の実施形態における担保管
理データベース12の構成の一例を示している。融資残
高管理テーブル121及び担保評価管理テーブル122
についての各項目は第1の実施形態と同様であるが、個
々の融資と担保物件が対応関係にあるために、第1の実
施形態のように融資先別の合計額で管理されるのではな
く、個々の融資契約単位、それに対応する担保物件ごと
にコード番号が付されている。第1の実施形態では融資
先別の合計額から融資ラインを算出した融資ライン算出
テーブル123に代わって、担保過不足管理テーブル1
24が、コード番号毎に個々の融資契約単位での担保の
過不足を算出し、担保不足が生じると追加担保の依頼が
行なわれることは、第1の実施形態と同様である。
【0055】続いて、譲渡担保として金融機関等が名義
上物件の所有者となる、第3の実施形態について説明す
る。第3の実施形態において、担保管理データベース1
2は、図2で示す通り売却物件精算テーブル125を有
している。
【0056】図9では、第3の実施形態における売却物
件精算テーブル125の構成の一例を示している。担保
物件の売却代金は融資を行った金融機関が一旦は取得す
るが、その後に融資残高と担保物件売却額の差額を算出
して、精算金額が算出される。精算金額の算出には、利
息の支払いを別途行う場合と、利息の支払い額を含めて
算出する場合がある。これらの精算金額は、当該金融機
関等から融資先の指定口座に振り込まれるか、不足する
場合は融資先から金融機関に不足額を払い込むことにな
る。
【0057】本発明の第1の実施形態におけるフロー
(担保の特定から融資の実行まで)について、図10を
用いて説明する。
【0058】融資を申し込みたい申請者(融資先)は、
まず融資を受けるために提供可能な担保物件を特定し
(S100)、在庫ファイナンスシステム10にデータ
を送信する。在庫ファイナンスシステム10は当該物件
の所有者や所在地等の状況について、VMIシステム2
0に問い合わせる(S101)。VMIシステム20で
は照会のあった物件を検索し(S102)、当該物件に
関する在庫データを在庫ファイアンスシステム10に送
信する(S103)。在庫ファイナンスシステム10で
は在庫データを受信して、担保管理データベース12に
記録する(S104)。在庫ファイナンスシステム10
では担保管理データベース12において担保価値を算出
し(S105)、申請者に対する融資ラインを設定する
(S106)。併せて、VMIシステム20にデータを
送信して担保設定の記録を行う(S107)。
【0059】申請者(融資先)より融資申込がされると
(S108)、在庫ファイナンスシステム10では申請
者の希望する融資額と担保管理データベース12に記録
された融資ラインを照合して、融資の可否を判断する
(S109)。申込額が融資ラインを超える場合は融資
拒絶の判断がされ(S110)、申請者に融資を拒絶す
る旨の通知がされる(S111)。拒絶された申請者
は、新たな追加担保物件を特定して(S100)、再度
融資審査を受けることも可能である。申込額が融資ライ
ンを超えない場合は融資の実行が決定され(S11
2)、融資が実行される(S113)。在庫ファイナン
スシステム10の担保管理データベース12には融資残
高が記録され(S114)、融資残高を反映した新たな
融資ラインが設定される(S115)。
【0060】本発明の第1の実施形態のフロー(担保物
件納品のために担保を解除する場合)について、図11
を用いて説明する。
【0061】VMIシステム20が担保物件である在庫
について納品の指示を受けた場合(S200)、当該在
庫についての担保権を解除することが必要になる。在庫
ファイナンスシステム10に担保解除の要請がされると
(S201)、在庫ファイナンスシステム10では、当
該物件に係る担保解除後の新たな担保評価を算出し(S
202)、新たな担保評価額に対して担保余力があるか
否かが判断される(S203)。担保余力がある場合は
担保解除が決定され(S204)、担保解除の手続が行
われて(S214)、VMIシステム20から担保物件
の記録が消去される(S215)。一方、担保が不足す
ると判断される場合は、融資先に追加担保の提供を要求
し(S205)、要求を受けた融資先は新たな担保物件
を特定する(S206)。その後については先のフロー
ト同様であるが、追加担保が設定された後は、担保解除
を行って(S214)、VMIシステム20から担保物
件の記録が消去される(S215)。
【0062】本発明の第1の実施形態のおけるフロー
(担保物件の滞留が指定日数を越えた場合)について、
図12を用いて説明する。
【0063】在庫ファイナンスシステム10の担保管理
データベース12では、担保物件の滞留日数が自動的に
更新され、記録されている(S300)。滞留日数が指
定日数を超過すると(S301)、当該物件を除いた場
合の担保評価額を算出し、新たな担保評価額で担保余力
があるか否かが判断される(S302)。担保余力があ
ると認められる場合は、当該物件については担保解除の
決定がされ(S303)、担保解除の手続が行われて
(S313)、VMIシステム20から担保物件の記録
が消去される(S314)。一方、担保が不足すると判
断される場合は、融資先に追加担保の提供を要求し(S
304)、その後については先のフローと同様である
(S305〜S314)
【0064】本発明の第1の実施形態のフロー(担保物
件の時価が変動した場合)について、図13を用いて説
明する。
【0065】在庫ファイナンスシステム10の担保管理
データベース12では、担保物件の時価について、商品
市況データベース13から市況データを受信している
(S400)。時価が更新されると新たな担保評価額が
算出され(S401)、新たな担保評価額に対して担保
余力があるか否かについて判断される(S402)。担
保余力がある場合は担保管理が継続され(S403)、
担保が不足すると判断される場合は、融資先に追加担保
の提供を要求する(S404)。要求を受けた融資先は
新たな担保物件を特定し(S405)、その後のフロー
については、先のフローと同様である(S406〜S4
12)。
【0066】図14を用いて、本発明の第1の実施形態
におけるフローの具体例について説明する。
【0067】A社が融資取引開始の申込を行う場合、併
せて担保物件としてVMIシステムで管理されている在
庫Xを特定する(a1)。在庫ファイナンスシステムの
管理者である金融機関等は、VMIシステムからXに関
する所在地や入庫日等のデータを受信する(a2)。X
の担保価値が1000万円と算出された場合、A社の信
用力に応じた安全性掛け目が0.8であれば融資ライン
が800万円に設定される(a3)。
【0068】A社がさらに400万円の融資を申込むと
(b1)、A社の融資ライン800万円の枠内なので融
資が実行される(b2)。融資実行後は残高が400万
円となるため、担保評価額1000万円から融資残高4
00万円を減じた600万円に、安全性掛け目0.8を
掛けた480万円が新たな新規融資ラインとなる(b
3)。
【0069】担保物件であるXの単価が2割下落した場
合(c1)、Xの担保価値も時価ベースに洗い換えがさ
れ、1000万円から2割を減じた800万円となる。
その結果、A社の新たな融資ラインは、800万円から
融資残高400万円を減じた400万円に、安全性掛け
目0.8を掛けた320万円となる(c2)。
【0070】Xの滞留日数が指定日数を経過した場合
(d1)、Xは担保評価の対象外とされるため、A社の
融資残高400万円を安全性掛け目0.8で除した50
0万円が担保権の解除を行った場合の担保不足額と算出
される(d2)。金融機関等はA社に追加担保の提供を
要求し(d3)、A社が新たな担保物件としてYを特定
する(d4)。金融機関等はVMIシステムからYに関
する所在地や入庫日等のデータを受信し(d5)、Yの
担保価値が1400万円と算出された場合、担保余力は
融資残高400万円を減じた1000万円となり、安全
性掛け目0.8を乗じて新たな融資ラインが800万円
に設定される(d6)。その上で、金融機関等はXに関
する担保権を解除する(d7)。
【0071】発明の第2の実施形態(個々の融資契約に
対応して担保物件を特定するいわゆるヒモ付き融資の場
合)のフローについて、図15を用いて説明する。
【0072】融資を申し込みたい申請者(融資先)は、
融資の申し込みと併せて、提供可能な担保物件を特定す
る(S500)。在庫ファイナンスシステム10は当該
物件の所有者や所在地等の状況について、VMIシステ
ム20に問い合わせる(S501)。VMIシステム2
0では照会のあった物件を検索し(S502)、当該物
件に関する在庫データを在庫ファイアンスシステム10
に送信する(S503)。在庫ファイナンスシステム1
0では在庫データを受信して、担保管理データベース1
2に記録する(S504)。在庫ファイナンスシステム
10では担保管理データベース12において担保価値を
算出すると(S505)、融資申込額と担保価値を照合
して(S506)、担保余力があるか否かを判断する
(S507)。
【0073】担保余力が不足する場合は融資拒絶の判断
がされ(S508)、申請者に融資を拒絶する旨の通知
がされる(S509)。拒絶された申請者は、新たな追
加担保物件を特定して(S510)、再度融資審査を受
けることも可能である。担保余力が認められる場合は融
資の実行が決定され(S511)、融資が実行される
(S514)。併せて担保権の設定が行なわれ(S51
2)、VMIシステム20に担保権の設定が記録される
(S513)。在庫ファイナンスシステム10の担保管
理データベース12には、融資残高が記録される(S5
15)。
【0074】発明の第3の実施形態(譲渡担保として金
融機関等が名義上物件の所有者となる場合)におけるフ
ローのうち、担保物件を売却した後の融資先との精算の
フローについて、図16を用いて説明する。
【0075】VMIシステム20が担保の対象である物
件について売却指示を受信すると(S600)、担保物
件が売却され(S601)、売却に関して記録されたデ
ータが在庫ファイナンスシステム10に送信される(S
602)。在庫ファイナンスシステム10が担保物件の
売却に関するデータを受信して記録すると(S60
4)、売却代金と融資残高から精算金額の算出が行なわ
れる(S604)。精算金額の過不足が算出されて(S
605)、残余が生じる場合は精算金額を融資先に振込
等で精算する(S606〜S607)。売却代金が融資
残高に足りない場合は、融資先に不足金額の支払いが要
請され(S608)、融資先が不足金額を支払うことで
精算が終了する(S609〜S610)。
【0076】次に、SPCを設立する前記の第4の実施
形態について説明する。この実施形態においては、主と
して金融機関側に備えられるシステムの構成とVMIシ
ステムからのデータの受信の形態が前記の第1〜第3の
実施形態と異なることとなるため、以下ではこれらの相
違点を中心に説明する。第4の実施形態においても、担
保評価と融資管理の方法についてはそれぞれ前記の第1
〜第3の実施形態に対応する方法が存在する。
【0077】図17に示す第4の実施形態において、融
資管理システムである在庫ファイナンスシステム10
は、融資先端末30及び在庫管理データベース16とイ
ンターネット等の通信ネットワークを通じて接続されて
いる。在庫管理データベース16はSPCにより管理さ
れており、VMIシステム20内のVMIデータベース
21とインターネット等の通信ネットワークを通じてデ
ータの送受信が可能な在庫管理テーブル161及び在庫
管理テーブル161のデータを用いて在庫評価を記録し
た在庫評価テーブル162を含んでいる。在庫管理デー
タベース16は、商品市況データベース13及び物件評
価基準データベース14と接続されている。在庫ファイ
ナンスシステム10は、処理装置11、担保管理データ
ベース12及び融資先安全性データベース15により構
成されている。担保管理データベース12は、融資残高
管理テーブル121、担保評価管理テーブル122及び
融資ライン算出テーブル123を含んでいる。
【0078】在庫管理データベース16及び担保管理デ
ータベース12は、図18の通り、それぞれのテーブル
が他のデータベースと接続されている。商品市況データ
ベース13及び物件評価基準データベース14は、在庫
管理データベース16の在庫評価テーブル162と接続
されており、在庫管理テーブル161に記録されたデー
タについて、これらのデータベースを参照して在庫評価
テーブル162に在庫評価を記録する。担保管理データ
ベース12の担保評価管理テーブル122は、在庫管理
データベース16の在庫評価テーブル162から担保と
なっている在庫の評価データを取得して、担保評価を管
理している。融資先安全性データベース15は、融資ラ
イン算出テーブル123と接続されている。このうち、
担保評価と融資管理の実施形態の相違に応じて、融資ラ
イン算出テーブル123は担保過不足管理テーブルに置
き換えられてもよいし、担保管理データベース12には
売却物件精算テーブル124が含まれてもよい。
【0079】この第4の実施形態においては、SPCが
VMIシステムからリアルタイムの在庫データを取得
し、SPCにおける在庫データの管理と金融機関におけ
る担保管理を一体として運営することにより、前記の第
1〜第3の実施形態に準じた担保評価と融資管理を行う
ことができる。つまり、在庫ファイナンスシステム10
は、インターネット等の通信ネットワークを通じてVM
Iデータベース21のデータを反映した担保管理を行う
ことができるため、倉庫等の現場に出向かなくてもVM
Iデータベース21から最新の物件情報を取得すること
が可能であり、担保物件特定時には物件の所在や所有者
確認を行うとともに、担保設定後も引続き担保物件が存
在しているか否か等の情報を常時把握することが可能に
なる。
【0080】本発明の第4の実施形態のフローについ
て、図19を用いて説明する。
【0081】バイヤーの在庫管理を行ってVMIシステ
ムを利用した融資を受けるためのSPCが設立される
と、VMIシステム20からSPCに対して在庫データ
が送信され(S1100)、受信した在庫データは在庫
管理データベース16の在庫管理テーブル161に記録
される(S1101)。さらに、この在庫データと商品
市況データベース13及び物件評価基準データベース1
4を参照して在庫評価が算出され、在庫評価テーブル1
62に記録される(S1102)。
【0082】次に、融資先となるSPCが融資先端末3
0等から金融機関に融資を申し込むと(S1200)、
融資を受けるために提供可能な担保物件を特定し、担保
物件として特定された在庫について在庫評価テーブル1
62に記録された在庫評価に関するデータが在庫ファイ
ナンスシステム10に送信される(S1201)。在庫
ファイナンスシステム10においてこのデータを受信す
ると、担保管理データベース12の担保評価管理テーブ
ル122に記録され(S1202)、融資が実行される
(S1203)。尚、担保評価額が融資申込額などの一
定額に満たない場合は、融資が拒絶される場合もある。
融資が実行されると、担保管理データベース12の融資
残高記録テーブル121に融資残高が記録され(S12
04)、在庫管理データベース16の在庫管理テーブル
161には担保設定の記録がされる(S1205)。さ
らに、VMIデータベース21にも担保設定の記録がさ
れる場合がある(S1206)。
【0083】バイヤーからSPCに代金が支払われる
と、その代金から融資が返済される(S1300)。融
資先端末30等からの融資返済に関するデータを在庫フ
ァイナンスシステム10が受信すると、担保管理データ
ベース12の融資残高記録テーブル121において返済
金額に対応した残高の減少が記録される(S130
1)。在庫ファイナンスシステム10から担保解除の指
示が送信されると(S1302)、在庫管理データベー
ス16の在庫管理テーブル161には担保解除の記録が
される(S1303)。さらに、VMIデータベース2
1にも担保解除の記録がされる場合がある(S130
4)。
【0084】
【発明の効果】本発明により、金融機関は在庫用の運転
資金の調達が必要であるが担保不足で資金調達が困難な
事業者に対しても、VMIシステム等のデータと連携す
ることによって在庫の状況を把握し、当該在庫を担保に
して運転資金を融資することが可能になる。特に、成長
期における企業は在庫増加に伴う増加運転資金の需要が
旺盛であるため、成長企業の支援における効果は顕著で
ある。さらに、担保管理にはVMIシステム等からの最
新のデータを利用することができるため、担保価値をよ
り正確に把握することにより、金融機関の与信管理上の
安全性を高めることもできる。
【0085】融資を受ける事業者にとっても、従来は担
保に提供することが困難であった動産在庫を担保にする
ことにより、運転資金の融資を受けることが容易にな
る。また、当該融資システムが通信ネットワークを介し
て融資を受ける事業者の端末と接続されることにより、
融資申請の手続が自動化され利便性が向上するという効
果も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるシステム構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1〜第3の実施形態における担保管
理データベースの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明におけるVMIデータベースの例を示す
図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における担保管理デー
タベースの融資残高管理テーブルの例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における担保管理デー
タベースの担保評価管理テーブルの例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における担保管理デー
タベースの融資ライン算出テーブルの例を示す図であ
る。
【図7】本発明における物件評価基準データベースの例
を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における担保管理デー
タベースの例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における売却物件精算
テーブルの例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるフロー(担
保の特定から融資の実行まで)を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるフロー(担
保物件納品のために担保を解除する場合)を示す図であ
る。
【図12】本発明の第1の実施形態におけるフロー(担
保物件の滞留が指定日数を越えた場合)を示す図であ
る。
【図13】本発明の第1の実施形態におけるフロー(担
保物件の時価が変動した場合)を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施形態におけるフローの具
体例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施形態におけるフローを示
す図である。
【図16】本発明の第3の実施形態における売却物件精
算のフローを示す図である。
【図17】本発明の第4の実施形態におけるシステム構
成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第4の実施形態における担保管理デ
ータベースの構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第4の実施形態におけるフローを示
す図である。
【図20】本発明の第1〜第3の実施形態の概要を示す
図である。
【図21】本発明の第4の実施形態の概要を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 在庫ファイナンスシステム 11 処理装置 12 担保管理データベース 121 融資残高管理テーブル 122 担保評価管理テーブル 123 融資ライン算出テーブル 124 担保過不足管理テーブル 125 売却物件精算テーブル 13 商品市況データベース 14 物件評価基準データベース 15 融資先安全性データベース 16 在庫管理データベース 161 在庫管理テーブル 162 在庫評価テーブル 20 VMIシステム 21 VMIデータベース 30 融資先端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 伸武 東京都千代田区大手町1−1−1 株式会 社ユーエフジェイ銀行内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融資先別に融資残高を記録する残高記録
    手段と、前記融資残高に対応した担保物件の価値を評価
    する担保評価手段と、前記残高記録手段と前記担保評価
    手段を参照して、前記融資残高と前記担保評価手段にお
    いて評価された担保評価から融資先別の融資限度を算出
    する融資限度算出手段と、を備えた融資管理システムで
    あって、前記担保評価手段は、担保物件に関する情報を
    記録した物件情報記録装置から担保物件に関する情報を
    参照することを特徴とする融資管理システム。
  2. 【請求項2】 融資先別に融資残高を記録する残高記録
    手段と、前記融資残高に対応した担保物件の価値を評価
    する担保評価手段と、前記残高記録手段と前記担保評価
    手段を参照して、前記融資残高と前記担保評価手段にお
    いて評価された担保評価から担保余力の過不足を管理す
    る担保管理手段と、を備えた融資管理システムであっ
    て、前記担保評価手段は、担保物件に関する情報を記録
    した物件情報記録装置から担保物件に関する情報を参照
    することを特徴とする融資管理システム。
  3. 【請求項3】融資先別に融資残高を記録する残高記録手
    段と、前記融資残高に対応した担保物件の価値評価を記
    録する担保評価記録手段と、前記残高記録手段と前記担
    保評価記録手段を参照して、前記融資残高と前記価値評
    価から融資先別の融資限度を算出する融資限度算出手段
    と、を備えた融資管理システムであって、前記担保評価
    記録手段は、担保物件に関する評価情報を記録した物件
    評価情報記録装置から担保物件の価値評価に関する情報
    を参照することを特徴とする融資管理システム。
  4. 【請求項4】融資先別に融資残高を記録する残高記録手
    段と、前記融資残高に対応した担保物件の価値評価を記
    録する担保評価記録手段と、前記残高記録手段と前記担
    保評価記録手段を参照して、前記融資残高と前記価値評
    価から担保余力の過不足を管理する担保管理手段と、を
    備えた融資管理システムであって、前記担保評価記録手
    段は、担保物件に関する評価情報を記録した物件評価情
    報記録装置から担保物件の価値評価に関する情報を参照
    することを特徴とする融資管理システム。
  5. 【請求項5】 担保物件売却に伴い融資残高との精算を
    行う担保精算手段を有することを特徴とする請求項2又
    は4記載の融資管理システム。
  6. 【請求項6】 前記融資管理システムは、担保が設定さ
    れた物件について前記物件情報記録装置又は前記物件評
    価情報記録装置に担保設定を記録することを特徴とする
    請求項1乃至5記載の融資管理システム。
  7. 【請求項7】 前記融資管理システムは、前記物件情報
    記録装置又は前記物件評価情報記録装置から担保解除の
    要請を受信することを特徴とする請求項1乃至5記載の
    融資管理システム。
  8. 【請求項8】 前記物件情報記録装置又は前記物件評価
    情報記録装置は動産の在庫管理を行うコンピュータシス
    テムであって、物件の所有者、品名、個数又は現在地の
    少なくとも一つに関する情報を含むことを特徴とする請
    求項1乃至7記載の融資管理システム。
  9. 【請求項9】 申請者端末から通信ネットワークを通じ
    て融資申請を受信する申請受信手段を備えており、前記
    申請受信手段は前記融資限度算出手段を参照して融資判
    断を行うことを特徴とする請求項1乃至8記載の融資管
    理システム。
  10. 【請求項10】 前記担保評価手段は、物件別の担保評
    価基準を記録した評価基準記録手段を参照して担保評価
    を行うことを特徴とする請求項1、2、5、6、7、8
    又は9記載の融資管理システム。
  11. 【請求項11】 前記評価基準記録手段は、物件別に定
    められた指定期間を含んでおり、前記担保評価手段は前
    記指定期間の経過に対応して担保評価を変更することを
    特徴とする請求項10記載の融資管理システム。
  12. 【請求項12】 前記評価基準記録手段は、物件別の価
    格変動率に応じた特定値を含んでおり、前記担保評価手
    段は前記特定値を用いて担保評価を行うことを特徴とす
    る請求項10記載の融資管理システム。
  13. 【請求項13】 前記担保評価手段は、物件別の時価を
    記録した時価記録手段を参照して担保評価を行うことを
    特徴とする請求項1、2、5、6、7、8又は9記載の
    融資管理システム。
  14. 【請求項14】 前記物件評価情報記録装置は、物件別
    の価値評価基準を記録した評価基準記録手段を参照して
    価値評価を行った物件評価情報を記録していることを特
    徴とする請求項3乃至9記載の融資管理システム。
  15. 【請求項15】 前記物件評価情報記録装置は、物件別
    の時価を記録した時価記録手段を参照して価値評価を行
    った物件評価情報を記録していることを特徴とする請求
    項3乃至9記載の融資管理システム。
  16. 【請求項16】 前記融資限度算出手段又は前記担保管
    理手段は、融資先別の信用度に応じた安全度を記録した
    安全度記録手段を参照して融資限度額又は担保過不足額
    を算出することを特徴とする請求項1乃至15記載の融
    資管理システム。
  17. 【請求項17】 前記融資限度算出手段又は前記担保管
    理手段は、融資先の担保余力が不足すると前記融資先に
    担保不足の通知又は追加担保の依頼を行うことを特徴と
    する請求項1乃至16記載の融資管理システム。
  18. 【請求項18】 融資先別の融資残高をコンピュータに
    記録するステップと、コンピュータが前記融資残高に対
    応した担保物件について担保価値を評価するステップ
    と、コンピュータが前記融資残高と前記担保価値から融
    資先別の融資限度を算出するステップと、を有する融資
    管理の方法であって、前記担保価値を評価するステップ
    では、コンピュータが担保物件に関する情報を記録した
    物件情報記録装置から担保物件に関する情報を参照して
    担保価値を評価することを特徴とする融資管理の方法。
  19. 【請求項19】 融資先別の融資残高をコンピュータに
    記録するステップと、コンピュータが前記融資残高に対
    応した担保物件について担保価値を評価するステップ
    と、コンピュータが前記融資残高と前記担保価値から担
    保余力の過不足を管理するステップと、を有する融資管
    理の方法であって、前記担保価値を評価するステップで
    は、コンピュータが担保物件に関する情報を記録した物
    件情報記録装置から担保物件に関する情報を参照して担
    保価値を評価することを特徴とする融資管理の方法。
  20. 【請求項20】 融資先別の融資残高をコンピュータに
    記録するステップと、前記融資残高に対応した担保物件
    の担保価値をコンピュータに記録するステップと、コン
    ピュータが前記融資残高と前記担保価値から融資先別の
    融資限度を算出するステップと、を有する融資管理の方
    法であって、前記担保価値を記録するステップでは、担
    保物件に関する評価情報を記録した物件評価情報記録装
    置から担保物件の価値評価に関する情報を参照して担保
    価値を記録することを特徴とする融資管理の方法。
  21. 【請求項21】 融資先別の融資残高をコンピュータに
    記録するステップと、前記融資残高に対応した担保物件
    の担保価値をコンピュータに記録するステップと、コン
    ピュータが前記融資残高と前記担保価値から担保余力の
    過不足を管理するステップと、を有する融資管理の方法
    であって、前記担保価値を記録するステップでは、担保
    物件に関する評価情報を記録した物件評価情報記録装置
    から担保物件の価値評価に関する情報を参照して担保価
    値を記録することを特徴とする融資管理の方法。
  22. 【請求項22】 コンピュータが前記担保物件の売却に
    伴い融資残高との精算を行うステップを含むことを特徴
    とする請求項19又は21記載の融資管理の方法。
  23. 【請求項23】 担保が設定された物件についてコンピ
    ュータが前記物件情報記録装置又は物件評価情報記録装
    置に担保設定を記録するステップを含むことを特徴とす
    る請求項18乃至22記載の融資管理の方法。
  24. 【請求項24】 コンピュータが前記物件情報記録装置
    又は物件評価情報記録装置から担保解除の要請を受信す
    るステップを含むことを特徴とする請求項18乃至22
    記載の融資管理の方法。
  25. 【請求項25】 前記物件情報記録装置又は物件評価情
    報記録装置は動産の在庫管理を行うコンピュータシステ
    ムであって、物件の所有者、品名、個数又は現在地の少
    なくとも一つに関する情報を含むことを特徴とする請求
    項18乃至24記載の融資管理の方法。
  26. 【請求項26】 コンピュータが申請者端末から通信ネ
    ットワークを通じて融資申請を受信するステップと、コ
    ンピュータが前記融資限度を参照して融資判断を行うス
    テップと、を含むことを特徴とする請求項18乃至25
    記載の融資管理の方法。
  27. 【請求項27】 前記担保価値を評価するステップで
    は、コンピュータが物件別の担保評価基準を記録した評
    価基準記録手段を参照して担保評価を行うことを特徴と
    する請求項18、19、22、23、24、25又は2
    6記載の融資管理の方法。
  28. 【請求項28】 前記評価基準記録手段は、物件別に定
    められた指定期間を含んでおり、コンピュータが前記指
    定期間の経過に対応して担保評価を変更するステップを
    含むことを特徴とする請求項27記載の融資管理の方
    法。
  29. 【請求項29】 前記評価基準記録手段は、物件別の価
    格変動率に応じた特定値を含んでおり、前記担保価値を
    評価するステップでは、コンピュータが前記特定値を用
    いて担保評価を行うことを特徴とする請求項27記載の
    融資管理の方法。
  30. 【請求項30】 前記担保価値を評価するステップで
    は、コンピュータが物件別の時価を記録した時価記録手
    段を参照して担保評価を行うことを特徴とする請求項1
    8、19、22、23、24、25又は26記載の融資
    管理の方法。
  31. 【請求項31】 前記融資限度を算出するステップ又は
    前記担保余力の過不足を管理するステップでは、コンピ
    ュータが融資先別の信用度に応じた記録された安全度を
    参照して融資限度額又は担保過不足額を算出することを
    特徴とする請求項18乃至30記載の融資管理の方法。
  32. 【請求項32】 前記融資限度を算出するステップ又は
    前記担保余力の過不足を管理するステップでは、融資先
    の担保余力が不足すると前記融資先に担保不足の通知又
    は追加担保の依頼を行うステップを含むことを特徴とす
    る請求項18乃至30記載の融資管理の方法。
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