JP2011022739A - 統合ファイナンス支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子記録債権である売掛債権に対して物流情報・商流情報等に基づいて価格を評価し、さらに保有動産の評価価格の情報とも合わせてシームレスに取り扱って提示することを可能とする統合ファイナンス支援システムを提供する。
【解決手段】融資支援システム1000を有する統合ファイナンス支援システム1であって、さらにSCMシステム300を有し、SCMシステム300は電子記録債権申請部310と電子記録履歴情報311とを有し、融資支援システム1000は、動産評価機関400と債権評価機関700と信用情報機関800とから情報を取得することが可能であり、対象の動産の評価情報を出力する動産評価部1030と、対象の売掛債権の価格評価を行って出力する債権評価部1040と、評価情報を一元的に管理する動産/債権担保統合管理部1020と、情報提示部1010とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】融資支援システム1000を有する統合ファイナンス支援システム1であって、さらにSCMシステム300を有し、SCMシステム300は電子記録債権申請部310と電子記録履歴情報311とを有し、融資支援システム1000は、動産評価機関400と債権評価機関700と信用情報機関800とから情報を取得することが可能であり、対象の動産の評価情報を出力する動産評価部1030と、対象の売掛債権の価格評価を行って出力する債権評価部1040と、評価情報を一元的に管理する動産/債権担保統合管理部1020と、情報提示部1010とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、企業による資金調達を促進する技術に関し、特に、企業が保有する動産および電子記録債権として記録された売掛債権を利用した資金調達を支援する統合ファイナンス支援システムに適用して有効な技術に関するものである。
近年、経済・金融のIT化がますます進む流れの中で、企業が保有する手形や売掛債権などを電子化し、取引の安全を確保しつつ債権の流動化を促進することで、特に中小企業の資金調達を円滑化・活性化させることを目的として電子記録債権法が成立・施行され、電子記録債権制度が創設された(非特許文献1など参照)。ここで、電子記録債権とは、指名債権でも手形債権でもない新しい類型の金銭債権であり、磁気ディスク等をもって電子債権記録機関が作成する記録原簿への電子記録を債権の発生、譲渡等の効力要件とするものである。
この電子記録債権制度により、債権を電子記録することによって法的安定性が高まるとともに債権の分割譲渡が可能となるため、担保や決済手段としての使い勝手が向上することから、例えば非特許文献2などに記載されているように、電子記録債権が活用される可能性を有する種々のビジネスモデルが検討されている。非特許文献2の中では、例えば、近年先進的なサービスや電子データの活用が進んでいるエリアとして、一括決済(ファクタリング)方式や、手形の電子化、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)、融資の電子化、債権流動化、電子商取引、3PL(サードパーティ・ロジスティックス)などにおける電子記録債権の活用の可能性が検討されている。
具体的には例えば、企業の物流や商取引の流れにおいて、売掛債権を電子記録債権とすることにより債権の存在や権利関係が明確になることを活かして、一括決済(ファクタリング)方式などの売掛債権の流動化や売掛債権担保融資などにより企業のファイナンスに活用することが検討されている。また、電子債権記録機関に記録された電子記録債権の情報と企業が保有する在庫情報や物流情報とをマッチングさせることにより、在庫担保融資から売掛債権担保融資までをシームレスに取り扱う仕組みの構築の可能性などが指摘されている。
金融庁民事局、"電子記録債権法の概要"、[online]、金融庁ホームページ、[平成21年3月17日検索]、インターネット<URL:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji138.html>
ファイナンス事業懇談会・電子債権を活用したビジネスモデル検討ワーキンググループ、"電子債権構想−IT社会における経済・金融インフラの構築を目指して−"、[online]、平成17年4月13日、経済産業省ホームページ、[平成21年3月17日検索]、インターネット<URL:http://www.meti.go.jp/policy/economic_industrial/report/data/g50413aj.html>
上述したような企業の物流や商取引におけるこれまでの電子記録債権の利用可能性の検討では、売掛債権を電子記録債権とすることにより債権の存在や権利関係が明確になることを活かしたファイナンスへの活用や、電子記録債権の情報に在庫情報や物流情報をマッチングさせることにより、売掛債権についての物流や商取引の裏付け情報とする仕組みなどが主に検討されてきた。しかし、これらの情報を実際に提供する具体的なシステム基盤については検討されておらず未整備であった。
また、電子記録債権の情報にマッチングさせる物流情報等は単なる裏付け情報としての利用であり、信用情報として用いて、電子記録債権(売掛債権)について譲渡したり担保としたりする際の譲渡価格や担保価格を評価(プライシング)するということについては必ずしも検討されていなかった。
そこで本発明の目的は、電子記録債権である売掛債権に対して、保有企業における物流情報・商流情報等に基づいて価格を評価し、さらに保有動産の評価価格の情報とも合わせてシームレスに取り扱ってユーザに提示することを可能とする統合ファイナンス支援システムを提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による統合ファイナンス支援システムは、借入人が、自身が保有する資産に基づいて信用供与者から与信を受けて資金調達を行う際に、前記資産の評価価格の情報を前記信用供与者に対して提示する融資支援システムを有する統合ファイナンス支援システムであって、以下の点を特徴とするものである。
すなわち、統合ファイナンス支援システムは、さらに、前記借入人とその仕入先および販売先との間の物流情報および商流情報を管理するサプライチェーンマネジメントシステム(以下では単に「SCMシステム」と記載する場合がある)を有し、前記SCMシステムは、電子債権記録機関が有する記録原簿に対する債権の電子記録、および前記記録原簿に電子記録された電子記録債権の情報の取得および更新の申請を行う電子記録債権申請部と、前記電子記録債権申請部による電子記録の申請に係る履歴である電子記録履歴情報とを有する。
また、前記融資支援システムは、前記SCMシステムとネットワークを介して接続され、さらに、前記信用供与者からの依頼に基づいて前記資産のうち動産についての価格評価を行って動産評価情報を提供する動産評価機関と、前記SCMシステムが有する前記借入人の前記動産に係る受発注情報と前記電子記録履歴情報とに基づいて前記資産のうち前記電子記録債権である前記売掛債権についての動態情報に基づいて前記売掛債権の信用情報を評価して債権評価情報を提供する債権評価機関と、前記信用供与者からの依頼に基づいて前記借入人を含む企業の信用情報を総合的に評価して提供する信用情報機関とから、前記ネットワークもしくは記録媒体を介して情報を取得することが可能である。
また、前記動産評価機関から取得した前記動産評価情報から対象の前記動産の情報を集約・加工して出力する動産評価部と、前記債権評価機関から取得した前記債権評価情報、および前記信用情報機関から取得した前記信用情報、および前記SCMシステムから取得した前記物流情報および前記商流情報とに基づいて、対象の前記売掛債権の価格評価を行って出力する債権評価部と、前記動産評価部および前記債権評価部から出力された評価情報を一元的に記録手段に保持して管理する動産/債権担保統合管理部と、前記信用供与者からの要求に基づいて、前記動産/債権担保統合管理部によって保持された前記資産の価格評価の情報を提示する情報提示部とを有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態によれば、企業の保有する動産(棚卸資産)と売掛債権の評価情報をシームレスに把握することができるため、動産担保融資と売掛債権担保融資とをシームレスに取り扱い、与信コストを低減して効率的に資産担保融資を行うことが可能となる。
また、このときの動産の評価情報は動産の実態情報を反映して評価され、売掛債権の評価情報は物流情報・商流情報および電子記録債権の情報を裏付けとしてこれに基づいて評価されるため、企業の事業実態に即した形で資産の評価を行い、効果的に資産担保融資を行うことが可能となる。その結果、貸し手、借り手双方が積極的に資産担保融資を利用することができ、企業にとって早期資金化の機会を提供することが可能となるとともに、資産担保融資の促進、電子記録債権の流動化の促進を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施の形態である統合ファイナンス支援システムは、借入人が、自身が保有する資産(動産(棚卸資産)、債権(売掛債権))に基づいて、信用供与者から与信を受けて融資等の資金調達(ファイナンス)を行う際に、信用供与者に対して対象の資産(担保)の評価価格の情報を提示する融資支援システムを有し、これにより借り手・貸し手の双方にとって効率的・効果的なファイナンスの実現に資するためのシステムである。
この統合ファイナンス支援システムは、企業の物流情報や商流情報を管理するSCMシステムと、融資支援システムとがネットワークを介して接続して連携する。また、ネットワークを介して電子債権記録機関に接続し、電子記録債権の記録の申請等を行うことができる。また、後述する動産評価機関、モニタリング機関、債権評価機関、信用情報機関の各機関とネットワーク等を介して接続して情報を取得する。これにより、電子債権記録機関に電子記録債権として記録された売掛債権の情報に対して、企業が保有する物流情報・商流情報等に基づいて価格評価を行い、信用供与者に提示することを可能とし、また、売掛債権の価格評価の情報を電子記録債権の情報に関連付けて保持・管理するものである。
また、電子債権記録機関に電子記録された売掛債権に対する価格評価の情報だけではなく、売掛債権となる前の動産(仕掛品、製品、商品など(以下では単に「商品」と記載する場合がある)の棚卸資産)の評価価格についても一元的に統合管理し、信用供与者に対してシームレスに提示することを可能とするものである。
この統合ファイナンス支援システムにより、動産担保融資と売掛債権担保融資とを資産担保融資として一体的にシームレスに取り扱って支援し、また、借入人である企業の現時点での事業実態を精度良く把握し、事業実態の現状に即した資産担保融資の実現を可能とする。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施の形態である統合ファイナンス支援システムの構成例を示す図である。統合ファイナンス支援システム1は、インターネット等のネットワーク1100と、ネットワーク1100に接続されたSCMシステム300、および融資支援システム1000を有する構成となっている。
図1は、本発明の一実施の形態である統合ファイナンス支援システムの構成例を示す図である。統合ファイナンス支援システム1は、インターネット等のネットワーク1100と、ネットワーク1100に接続されたSCMシステム300、および融資支援システム1000を有する構成となっている。
さらに、ネットワーク1100には、動産評価機関400、モニタリング機関500、借入/受信者600、債権評価機関700、信用情報機関800、ファイナンス/与信会社900等の各機関が接続する構成となっている。さらに、SCMシステム300は、ネットワーク1100もしくは他のネットワークを介して接続機関200に接続し、これを介して電子債権記録機関100に接続可能な構成となっている。
なお、上記の各機関は、実体としては各機関がそれぞれ保有する各機関での固有の業務を行う情報処理システムを指す。これら各機関および各システムは、ネットワーク1100もしくは記録媒体等を介して、それぞれが保有する情報を、セキュリティが確保された所定の手順により他のシステムや機関に提供することが可能となっている。
電子債権記録機関100は、後述する接続機関200を介した利用者からの申請内容に基づき、債権について電子記録を行う機関である(現在一部金融機関等において設立予定)。電子記録債権に係る各種電子記録情報は、記録原簿101としてデータベースに記録される。
接続機関200は、利用者からの申請に基づき、利用者の本人確認を行うとともに、電子債権記録機関100に対する債権の電子記録に係る利用・申請受付を行う機関である。接続機関200の業務は、例えば、電子債権記録機関100が指定する金融機関や、金融機関の子会社などの事務受託会社が行うことが想定されている。接続機関200は、利用者による債権の電子記録の申請や、電子記録された債権の更新・参照等を受け付け、電子債権記録機関100に接続して処理するための記録機関接続部210を有する。また、これらの処理に伴う履歴等の情報を保持するデータベースとして記録情報201を有する。
なお、本実施の形態では、SCMシステム300は接続機関200を介して電子債権記録機関100に接続する構成となっているが、必ずしもこのような構成になるとは限らない。電子債権記録機関100への接続のために接続機関200が設立されている場合は接続機関200を介して接続し、設立されていない場合は電子債権記録機関100に直接接続する場合も想定される。すなわち、電子債権記録機関100と接続機関200とを合わせて広義の電子債権記録機関として取り扱えばよい。
SCMシステム300は、借入/受信者600が自社および自社と他の企業(仕入先や販売先など)との間の物流情報や商流情報を管理するための情報処理システム(サプライチェーンマネジメントシステム)であり、PCやサーバ等のコンピュータシステムによって構成される。本実施の形態では、SCMシステム300はASP(Application Service Provider)等によるサービスとして借入/受信者600等にSCMシステムとしての機能を提供する構成としているが、借入/受信者600が独自にSCMシステム300を保持する構成であってもよい。
SCMシステム300は、多くのベンダーから業種などに応じて種々のものが提供されており、その機能等についての詳細な説明は省略するが、対象の1つ以上の企業(借入/受信者600など)について、売掛債権の裏付けともなる物流情報や商流情報として、例えば、計画情報301、商品情報302、取引情報303、在庫情報304、実績情報305などの各種情報をデータベースとして保持する。
計画情報301は、借入/受信者600における仕入・生産から販売にいたるまでの計画情報、すなわち、商品を発注・生産する前の商品戦略、販売計画、商談等の計画段階での情報を保持する。商品情報302は、借入/受信者600が仕入もしくは生産して販売する商品の内容および属性についての情報を保持する。取引情報303は、借入/受信者600と仕入先・販売先との商取引の内容を保持する。
在庫情報304は、商品を仕入もしくは生産した後の動産(棚卸資産)の有高や、自社の倉庫にあるか販売先の倉庫で検品前の状態であるかなどの動産の所在の情報を保持する。実績情報305は、借入/受信者600が販売先に販売した商品についての販売先における販売実績や、これに基づく売れ筋情報などを保持する。
また、SCMシステム300は、さらに、電子記録債権申請部310、および電子記録履歴情報311のデータベースを有する。電子記録債権申請部310は、借入/受信者600や販売先等において検品等の作業により売掛債権が発生したことを取引情報303等の情報に基づいて検知し、直ちに接続機関200を介して電子債権記録機関100に電子記録するよう申請する。また、電子記録履歴情報311には、電子記録債権申請部310による申請の履歴情報を保持する。
動産評価機関400は、後述するファイナンス/与信会社900などの、ファイナンスや商取引における信用供与者(以下では単に「信用供与者」と記載する場合がある)の依頼に基づき、借入/受信者600が保有する動産(棚卸資産)についての、通常の状態で取引される際の市場実勢価格や、一定期間内で処分を要する場合に提示される処分価格などを独自のノウハウ等により評価し、その価格情報を提供する機関である(例えば、トゥルーバホールディングス株式会社、NPO法人日本動産鑑定など)。
動産評価機関400による評価価格の情報は、動産評価情報401のデータベースに保持された上で、一般的にはファイナンス/与信会社900などの信用供与者に対して直接提供される場合がほとんどであるが、本実施の形態では、特に動産を担保として動産担保融資を行う場合には、後述する融資支援システム1000によって取り込まれて管理された状態でファイナンス/与信会社900等に提供されるものとする。
モニタリング機関500は、ファイナンス/与信会社900などの信用供与者が、与信条件として与信先である借入/受信者600が保有する動産を担保に取る場合、担保動産が存在しているかや、与信条件に沿って使用されているかなどの状態についてモニタリングし、動産の実態情報をファイナンス/与信会社900等に提供する機関である(例えば倉庫会社など)。
得られた動産の実態情報は、動産実態情報501のデータベースに保持される。本実施の形態では、動産実態情報501についても動産評価情報401のデータと同様に、特に動産を担保として動産担保融資を行う場合には、後述する融資支援システム1000によって取り込まれて管理された状態でファイナンス/与信会社900等に提供されるものとする。
動産担保融資においては、担保動産が当初の与信条件通り実在しているか否かという情報は、特に担保に関するいわゆるコベナンツ条項を設定する場合などにおいては極めて重要である。集合動産担保の場合などでは、倉庫業者などが保有する在庫情報のうち、コベナンツに抵触する事象が発生した場合、あるいは発生しそうな状況になった場合には、ファイナンス/与信会社900などはタイムリーに借入/受信者600と交渉を行うことが必要となる。従って、ファイナンス/与信会社900等がこれらの情報を後述する融資支援システム1000を介して一元的に管理された状態で得られるようにすることは、与信管理上有用であるとともに、担保のモニタリングコストの削減にもつながる。
借入/受信者600は、自社の資産(動産/債権)に基づいてファイナンス/与信会社900から融資や与信を受ける、もしくはこれらを希望する者である。借入/受信者600は、例えばPC上のWebブラウザ等を利用して、図示しないSCMシステム300上のWebサーバプログラムを介してSCMシステム300の各機能にアクセスし、自社の物流情報・商流情報を確認・更新等することができる。
また、借入/受信者600は、データベースに保持している自社の財務情報601をファイナンス/与信会社900に対して月次・期次など定期的に提出するが、本実施の形態では、これを後述する融資支援システム1000に対してXBRL(eXtensible Business Reporting Language)によって記述したデータとして送信し、融資支援システム1000を介して提出するものとする。ここで、XBRLとは、企業の財務諸表などを作成・流通・再利用できるよう標準化されたXML(eXtensible Markup Language)ベースの言語である。期次情報(決算書類)については現在一般的には紙媒体によって提出されているが、データとして送受信可能することで送信側・受信側双方の処理効率や精度を大きく向上させることができる。
債権評価機関700は、SCMシステム300において蓄積された受発注情報および電子記録履歴情報311の情報を取得し、これらの情報に基づいてファイナンスまたは商取引における信用供与を受けようとする者(以下では単に「受信者」と記載する場合がある。本実施の形態では借入/受信者600)が保有する電子記録債権の動態情報に基づいて当該電子記録債権の信用情報を評価する機関である。評価結果は、債権評価情報701としてデータベースに保持される。
債権評価情報701では、各債権の評価について、例えば、「○○点」など一定の数値によって表す場合や、「A」、「B」、「C」などの記号によるランク付けによって表す場合がある。債権評価情報701における各債権の評価情報は、電子記録債権の動態情報のみに基づく対象の債権に対する評価である点において、後述する信用情報機関800が提供する評価情報とは異なる。
なお、債権評価機関700は、例えば、ファイナンス/与信会社900が借入/受信者600に対する貸出債権などに保証を行う会社が兼ねることが考えられるが、現在、このような機能を有する独立した債権評価機関700は存在しないと考えられる(電子記録債権ではなく、商業上の売掛債権担保融資に対して保証を行う会社としては、例えば、イー・ギャランティ株式会社などがある)。
信用情報機関800は、信用供与者からの依頼に基づき、受信者の信用情報を総合的に評価する機関である(例えば、株式会社帝国データバンク、株式会社東京商工リサーチなど)。評価結果は、信用情報801としてデータベースに保持されている。信用情報801では、評価対象の借入/受信者600の評価について、例えば、「○○点」などの一定の数値によって表す。信用情報801における各借入/受信者600の評価情報は、対象の借入/受信者600の財務情報601の他、業績や規模など多面的な観点から行われた評価である点において、債権評価機関700が保有する債権評価情報701の各評価とは異なる。
なお、本実施の形態では、信用情報801の内容はいったん債権評価機関700によって取り込まれて集約され、債権評価情報701と合わせて後述する融資支援システム1000に提供されるものとするが、信用情報機関800から直接融資支援システム1000に提供されるようにしてもよい。
ファイナンス/与信会社900は、金融機関やノンバンクなどのファイナンス会社もしくは商業上の信用供与を行う機関であり、借入/受信者600に対して売掛債権の買い取りや資産担保融資、与信供与などにより資金調達の手段を提供する。ファイナンス/与信会社900は、例えばPC上のWebブラウザ等を利用して、後述する融資支援システム1000上の図示しないWebサーバプログラムを介して融資支援システム1000の各機能にアクセスすることができる。これにより、与信の実行可否判断や実行後の期中管理、担保取得時の担保評価や期中管理などについて、効率的・効果的に、かつ精度良く行うことが可能となる。
さらに、ファイナンス/与信会社900内に独自に有する内部格付システムや担保管理システムなどと融資支援システム1000を連携させることにより、与信判断コストや期中のモニタリングコストの削減に寄与することができる。また、ファイナンス/与信会社900内の既存システムの代替機能として融資支援システム1000を用いるということも可能である。ファイナンス/与信会社900は、内部に有するシステム等により、例えば、内部格付情報901や、取得担保情報902、与信管理情報903などの情報を保持するデータベースを有している。
融資支援システム1000は、動産評価機関400から担保取得時および月次などの定期的な動産評価情報401を、モニタリング期間500から定期的な動産実態情報501を、借入/受信者600から月次・期次などの定期的な財務情報601を、債権評価機関700から電子記録債権の担保取得時および月次などの定期的な債権評価情報701をそれぞれ取得し、信用供与者に対してそれぞれのニーズに合った情報に加工して提供する機能を有する。
この融資支援システム1000は、例えば、情報提示部1010、動産/債権担保統合管理部1020、動産評価部1030、債権評価部1040、動産モニタリング部1050、および財務情報評価部1060の各部を有する。これらの各部は、例えば、融資支援システム1000上の図示しないWebサーバプログラム上で稼働するアプリケーションプログラムとして実装される。
情報提示部1010は、後述する動産/債権担保統合管理部1020や、財務情報評価部1060等の各部によって集約・加工され、担保管理情報1021に保持された情報を、ファイナンス/与信会社900などの信用供与者に対してそれぞれのニーズに合った情報に統合・加工して提供するためのインタフェースを提供する。なお、集約や統合、加工の手法等については特に限定されない。
動産/債権担保統合管理部1020は、後述する動産評価部1030および債権評価部1040から出力された動産・債権の評価情報を担保管理情報1021のデータベースに格納し、動産(棚卸資産)と債権(売掛債権)とを個別にまたは一体として担保取得もしくは与信の基礎とする場合の管理を行う。また、担保管理情報1021に保持された情報を、情報提示部1010を介したファイナンス/与信会社900からの要求に応じて出力し、報告する。
また、ファイナンス/与信会社900から、コベナンツ管理や担保管理などの期中管理について、必要な情報についての報告条件を、情報提示部1010を介して予め設定しておくことで、期日に動産/債権担保統合管理部1020において情報が集約・加工され、ファイナンス/与信会社900に対して自動的に情報が報告されるようにすることも可能である。
また、例えば、動産・債権担保融資において、ファイナンス/与信会社900が借入/受信者600の保有する流動資産(動産)から売掛債権までをセットにして担保を取得する場合に、定期的にSCMシステム300の電子記録履歴情報311を参照する、もしくはSCMシステム300の電子記録債権申請部310からの通知を受領することにより、担保となる対象の売掛債権が電子記録債権として電子債権記録機関100の記録原簿101に記録されたことを検知する。これをトリガとして、SCMシステム300の電子記録債権申請部310に対して即座に譲渡記録または質権設定記録の申請を行うようにすることも可能である。
動産評価部1030は、動産/債権担保統合管理部1020からの指示等に基づいて、動産評価機関400から取得した動産評価情報401から対象の動産の情報を集約・加工して動産/債権担保統合管理部1020に渡す。動産/債権担保統合管理部1020では、この情報を担保情報と関連付けてファイナンス/与信会社900等が独自に保有する担保管理システム等に情報提示部1010を介して送信する。また、動産評価部1030は、ファイナンス/与信会社900の担保取得時および定期的に、動産評価機関400に評価依頼を行い、提供された動産評価情報401を、同様に動産/債権担保統合管理部1020経由でファイナンス/与信会社900等に報告する。
債権評価部1040は、動産/債権担保統合管理部1020からの指示等に基づいて、債権評価機関700から取得した債権評価情報701、および信用情報機関800から取得した信用情報801、およびSCMシステム300から取得した物流情報・商流情報とに基づいて、対象の債権の価格評価を行う。これにより、例えば、静態的な財務情報601のみでは与信可否判断および期中管理が適切には行えないと判断される中小・零細企業向けの与信について、物流情報・商流情報等を反映させた動態的な信用評価を行うことが可能となる。なお、ここでの信用評価モデル等については特に限定されず、種々のモデルを用いることができる。
動産モニタリング部1050は、動産/債権担保統合管理部1020からの指示等に基づいて、モニタリング機関500から取得した動産実態情報501から対象の動産の情報を集約・加工して動産/債権担保統合管理部1020に渡す。動産/債権担保統合管理部1020では、この情報をコベナンツ等の与信条件と関連付けてファイナンス/与信会社900等が独自に保有する与信管理システム等に送信する。また、動産モニタリング部1050は、定期的にモニタリング機関500に動産実態情報501の提供依頼を行い、提供された動産実態情報501を、同様に動産/債権担保統合管理部1020経由でファイナンス/与信会社900等に報告する。
財務情報評価部1060は、動産/債権担保統合管理部1020からの指示等に基づいて、借入/受信者600が保有する会計システム等から取得した財務情報601を動産/債権担保統合管理部1020に渡す。動産/債権担保統合管理部1020では、この情報をファイナンス/与信会社900等が独自に保有する内部格付システム等に送信する。
また、財務情報601以外に、ファイナンス/与信会社900が要望する各種情報、例えば、資金繰り表や、借入残高明細書、売上計画などの計画と実績等の情報について、借入/受信者600が保有する会計システム等から情報を取得し、同様に動産/債権担保統合管理部1020経由でファイナンス/与信会社900等が独自に保有する内部管理システム等に送信してもよい。
[処理の流れ]
図2は、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1を利用した資産(動産・債権)担保融資を支援する処理の流れの例について概要を示した図である。物流・商取引の流れとして、まず、借入/受信者600(例えば、下請業者から部品等を仕入れるメーカーなど)は、仕入先610(例えば、メーカーに部品等を納入する下請業者など)に対して商品を発注し、商品を仕入れる。これにより仕入先に対して買掛債務が発生する。発生した買掛債務、すなわち仕入先610から見た売掛債権は、仕入先610および借入/受信者600によるSCMシステム300の電子記録債権申請部310を利用した手動もしくは自動での申請により、電子債権として電子債権記録機関100に電子記録される。
図2は、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1を利用した資産(動産・債権)担保融資を支援する処理の流れの例について概要を示した図である。物流・商取引の流れとして、まず、借入/受信者600(例えば、下請業者から部品等を仕入れるメーカーなど)は、仕入先610(例えば、メーカーに部品等を納入する下請業者など)に対して商品を発注し、商品を仕入れる。これにより仕入先に対して買掛債務が発生する。発生した買掛債務、すなわち仕入先610から見た売掛債権は、仕入先610および借入/受信者600によるSCMシステム300の電子記録債権申請部310を利用した手動もしくは自動での申請により、電子債権として電子債権記録機関100に電子記録される。
一方、借入/受信者600は、販売先620(例えば、メーカーが生産した製品を販売する先である卸売業者など)から受注を受け、仕入先610から仕入れた商品もしくは自社で生産した商品を販売先620に販売する。これにより借入/受信者600には売掛債権が発生する。売掛債権の発生タイミングとしては、販売先620に納入した商品の検品等が完了した時点や、検品等が完了した商品について月末等の締め日に販売先620に対してまとめて代金請求した時点などが一般的である。
発生した売掛債権は、同様に、借入/受信者600および販売先620によるSCMシステム300の電子記録債権申請部310を利用した手動もしくは自動での申請により、電子債権として電子債権記録機関100に電子記録される。なお、これらの発注・仕入や販売等の取引の内容や、商品の有高や所在等については、仕入先610、借入/受信者600、販売先620等により逐次SCMシステム300に情報が記録され管理される。
売掛債権は、発生から決済日までにタイムラグがあり、通常は決済日が到来してから現金化が可能となる。借入/受信者600の資金繰りを円滑化するためには可能な限り早期の資金化が必要であり、売掛債権が電子記録債権として記録されることで、従来の手形の裏書譲渡や割引、もしくは指名債権である売掛債権を担保とした融資などと比べ、譲渡したり、担保拠出してファイナンス/与信会社900等から売掛債権担保融資を受けたりすることが容易かつ確実となり、早期の資金化が可能となる。
一方、売掛債権の発生タイミングは、上述のように、例えば締め日の請求時点とする場合は、納入・検品のタイミングからさらにタイムラグが生じてしまう。また、検品の完了時点とする場合でも、販売先620への商品の納入時に検品によって返品されてしまう場合があるため、全ての在庫分が売掛債権になるとは限らないリスクが存在する。これらを考慮すると、さらに早期の資金化のためには、売掛債権が発生する前の棚卸資産の段階でこれを担保とした動産担保融資を受けることが有効である。
借入/受信者600である企業が、仕入れた商品(棚卸資産)を担保としてファイナンス/与信会社900から動産担保融資を受ける際には、融資の申し込みを受けたファイナンス/与信会社900は、融資支援システム1000を利用して、借入/受信者600の保有する棚卸資産の担保価格の評価情報を得る。
このとき、評価情報としては、上述したように、融資支援システム1000の情報提示部1010を介して、動産評価部1030が動産評価機関400から取得した動産評価情報401に基づいて棚卸資産(仕入先610から仕入れた商品)の評価価格の情報を集約・加工したものを取得することができる。また、動産モニタリング部1050がモニタリング機関500から取得した動産実態情報501に基づいて棚卸資産の実態情報を集約・加工したものを取得することができる。
また、財務情報評価部1060が借入/受信者600から取得した財務情報601に基づいてこれを集約・加工したものを取得してもよい。ファイナンス/与信会社900は、これらの情報を参照したり、内部に保有する各種システムに取り込んだりして情報を分析・評価することで、動産担保融資の際の与信審査を行うことが可能となる。
一方、電子記録債権として電子債権記録機関100に電子記録された売掛債権を担保としてファイナンス/与信会社900から売掛債権担保融資を受ける際には、融資の申し込みを受けたファイナンス/与信会社900は、融資支援システム1000を利用して、借入/受信者600の保有する売掛債権の担保価格の評価情報を得る。
このとき、評価情報としては、上述したように、融資支援システム1000の情報提示部1010を介して、債権評価部1040が債権評価機関700から取得した債権評価情報701および信用情報機関800から取得した信用情報801およびSCMシステム300から取得した物流情報・商流情報に基づいて行った、売掛債権(借入/受信者600が販売先620に対して保有する電子債権)についての価格評価の情報を取得することができる。また、財務情報評価部1060が借入/受信者600から取得した財務情報601に基づいてこれを集約・加工したものを取得してもよい。
ファイナンス/与信会社900は、これらの情報を参照したり、内部に保有する各種システムに取り込んだりして情報を分析・評価することで、売掛債権担保融資の際の与信審査を行うことが可能となる。
このように、ファイナンス/与信会社900は、融資支援システム1000を利用することで借入/受信者600の保有する動産(棚卸資産)の評価情報と売掛債権の評価情報とをシームレスに把握することができる。また、このときの動産の評価情報は、動産の実態情報を反映して評価されている。また、売掛債権の評価情報は、SCMシステム300によって蓄積されている物流情報・商流情報および電子記録履歴情報311の情報を裏付けとしてこれに基づいて評価されている。
これらにより、動産担保融資と売掛債権担保融資とをシームレスに取り扱い、与信コストを低減して効率的に資産担保融資を行うことが可能となるとともに、借入/受信者600の事業実態にできるだけ即した形で効果的に資産担保融資を行うことが可能となり、資産担保融資の促進を図ることができる。
[データ構造]
図3は、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1における融資支援システム1000の担保管理情報1021のデータ構造の例を示した図である。担保管理情報1021は、例えば、資産ID、担保ID、信用供与者、借入/受信者、商品名、商品ID、資産種別、電子記録債権ID、評価価格、単価、数量、掛け目、与信条件、更新日などの項目を有する。
図3は、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1における融資支援システム1000の担保管理情報1021のデータ構造の例を示した図である。担保管理情報1021は、例えば、資産ID、担保ID、信用供与者、借入/受信者、商品名、商品ID、資産種別、電子記録債権ID、評価価格、単価、数量、掛け目、与信条件、更新日などの項目を有する。
資産IDの項目は、担保管理情報1021での管理対象の資産(動産(棚卸資産)・債権(売掛債権))を一意に識別するために動産/債権担保統合管理部1020によって割り振られたIDを保持する。担保IDの項目は、管理対象の資産のうち担保として拠出・取得されているものについて、これを一意に識別するために動産/債権担保統合管理部1020によって割り振られたIDを保持する。信用供与者の項目は、対象の資産について担保取得・信用供与しているファイナンス/与信会社900を示す情報を保持する。借入/受信者の項目は、対象の資産を保有している借入/受信者600を示す情報を保持する。
商品名および商品IDの項目は、対象の資産に対応する商品を識別する情報を保持する。資産種別の項目は、対象の資産の種別(動産・債権)を示す情報を保持する。電子記録債権IDの項目は、対象の資産の種別が「債権」である場合に、電子債権記録機関100において対象の売掛債権が電子記録債権として記録された際に付与されたIDを関連付けのために保持する。この電子記録債権IDの項目の値をキーとして、SCMシステム300の電子記録債権申請部310もしくは接続機関200の記録機関接続部210を介して電子債権記録機関100の記録原簿101を参照することで、対象の資産に対応する売掛債権の情報などを取得することができる。
評価価格の項目は、対象の資産の評価価格の情報を保持する。評価価格は、対象の資産が動産である場合は動産評価部1030によって動産評価機関400から取得され、対象の資産が債権である場合は債権評価部1040によって債権評価機関700や信用情報機関800から取得された情報に基づいて評価されたものである。単価および数量の項目は、対象の資産に対応する商品の販売単価および販売数量もしくは在庫数量の情報を保持する。
掛け目の項目は、債権評価部1040により評価された対象の資産(債権)についての掛け目の情報を保持する。単価および数量と掛け目の項目の値に基づいて、対象の資産の評価価格の情報を得ることができる。図3の例では対象の資産が債権の場合についてのみ掛け目の情報を保持しているが、動産についても掛け目を算出して保持していてもよい。
与信条件の項目は、対象の資産を担保とした場合のコベナンツ条項などの付帯条件の情報を保持する。更新日の項目は、対象の資産の情報が更新された日付の情報を保持している。これにより、対象の資産の評価価格(掛け目)の情報が最新であるか否かを判断することができる。なお、図3に示した担保管理情報1021の各項目はあくまでも一例であり、これらとは異なる項目を有していてもよい。また、担保管理情報1021の各項目を複数のデータベースに分散して保持する構成であってもよい。
[債権評価]
図4は、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1における融資支援システム1000の債権評価部1040の構成例を示す図である。債権評価部1040は、例えば、割引価値評価部1041、販売状況評価部1042、財務評価部1043の各部を有する。
図4は、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1における融資支援システム1000の債権評価部1040の構成例を示す図である。債権評価部1040は、例えば、割引価値評価部1041、販売状況評価部1042、財務評価部1043の各部を有する。
割引価値評価部1041は、債権評価機関700から対象の売掛債権(電子債権記録機関100に電子記録されたもの)についての債権評価情報701(債権額、支払条件や債務者の情報などの電子記録債権の情報も含む)を取得し、さらに、SCMシステム300の取引情報303から取得した取引条件の情報や、当該売掛債権の債務者(B社)の財務状況の情報などに基づいて、対象の売掛債権の現在割引価値を算出する。
販売状況評価部1042は、SCMシステム300の在庫情報304から取得した対象の商品の有高や所在の情報、および実績情報305から取得した対象の商品の売れ筋情報などに基づいて、対象の売掛債権の販売状況減価を算出する。財務評価部1043は、信用情報機関800の信用情報801から取得したA社の財務状況の情報などに基づいて財務評価を行う。
割引価値評価部1041で算出した現在割引価値と、販売状況評価部1042で算出した販売状況減価と、財務評価部1043で算出した財務評価との合計を算出して、対象の売掛債権についての掛け目とし、売掛債権の額に算出した掛け目を乗算することで売掛債権を譲渡もしくは担保拠出する際の評価額とする。なお、本実施の形態では、現在割引価値と販売状況減価と財務評価との合計により掛け目を算出して売掛債権の評価額を得ているが、他の評価方法であってもよい。
図5は、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1における融資支援システム1000での電子記録債権の価格評価の具体例を示す図である。図5の例では、「2ヶ月前に卸のA社がZ社から仕入れた超軽量ランニングシューズ1,000足を小売のB社に1,000万円で掛売り(6ヵ月後支払)した。A社は直ちに対象の売掛債権についてSCMシステム300の電子記録債権申請部310を利用して申請し、電子債権記録機関100に電子記録債権としての記録を行った。本日、A社はZ社への支払800万円について電子記録債権として記録された売掛債権を活用しようとして、ファイナンス/与信会社900に相談し、ファイナンス/与信会社900は、対象の売掛債権の現在の評価額を参照するために融資支援システム1000にアクセスした」という事例を想定している。
まず、ファイナンス/与信会社900のユーザがPC等の端末を利用して融資支援システム1000の情報提示部1010内の電子記録債権価格提示部1011にアクセスする。その後、動産/債権担保統合管理部1020の担保管理情報1021に保持されている債権(売掛債権)のうち、対象の債権の情報を特定する。このとき、端末に提示された債権の一覧から選択してもよいし、電子記録債権IDや商品名等をキーとして検索して選択してもよい。担保管理情報1021において選択された債権の情報が最新のものである場合は、対象の債権の単価、数量、掛け目、評価価格等の情報を取得し、端末に提示する。
担保管理情報1021において選択された債権の情報が最新のものでない場合は、債権評価部1040によって最新の掛け目および評価価格を算出する。まず、従来と同様に、財務評価部1043によって、信用情報機関800の財務情報801に保持された債権者「A社」の財務状況の評価情報「62点」を取得し、所定の評価モデル・方法により判断することで、例えば、A社の財務評価を「−0.2%」と評価する。
さらに、販売状況評価部1042によって、SCMシステム300の在庫情報304に保持された商品の有高「800個」と所在「B社倉庫」の情報、および、実績情報305に保持された、もしくは実績情報305から判断した売れ筋情報「販売停滞気味」を取得し、所定の評価モデル・方法により判断することで、例えば、販売状況減価を「−1.0%」と評価する。
さらに、割引価値評価部1041によって、債権評価機関700から対象の売掛債権に係る電子記録債権の情報(債務者「B社」や債権額「1,000万円」、支払条件などの情報)、および対象の売掛債権についての評価情報「43点」を取得する。また、信用情報機関800の財務情報801に保持された債務者「B社」の財務状況の評価情報「51点」を取得する。また、SCMシステム300の取引情報303に保持された取引内容の情報を取得する。これらの情報に基づいて、所定の評価モデル・方法により判断することで、例えば、現在割引価値を「−0.8%」と評価する。
その後、上記の現在割引価値、販売状況減価、および財務評価を合計して掛け目「−2.0%」を算出する。これにより、電子記録債権として記録されている「1,000万円」の売掛債権の評価額は、債務者「B社」の信用情報に加えて、物流情報・商流情報といった取引の実態情報を加味して評価した掛け目「−2.0%」を乗算することにより「980万円」となりユーザに提示される。また、算出した最新の掛け目の値によって担保管理情報1021に保持された対象の債権の情報が更新される。なお、上述した債権評価部1040での掛け目を算出する処理は、例えば1日に1回、管理している全ての債権について実行して担保管理情報1021を最新の情報に更新するようにしてもよい。
上述した手段によって算出された電子記録債権である売掛債権の譲渡価格・担保価格の情報の提供は、資金の貸し手、借り手であるファイナンス/与信会社900、借入/受信者600(A社)双方にとって有用である。さらに、将来的に電子記録債権の売買を取り扱うセカンダリー市場が創設された場合には、例えば「債権評価情報提供サービス」として電子記録債権の値付けを行う機能を担うことも可能である。
なお、本実施の形態では、売掛債権に対する現在割引価値や販売状況減価を融資支援システム1000の債権評価部1040において算出しているが、SCMシステム300から取得した物流情報・商流情報を利用するこれらの評価を、融資支援システム1000ではなく債権評価機関700において実行し、これらの情報を加味した評価結果を点数等の形で融資支援システム1000に提供する構成とすることも可能である。
以上に説明したように、本実施の形態の統合ファイナンス支援システム1によれば、融資支援システム1000が、電子債権記録機関100およびSCMシステム300と連携し、動産評価機関400、モニタリング機関500、債権評価機関700、信用情報機関800から取得した動産、債権、財務の評価情報に基づいて、借入/受信者600の保有する動産(棚卸資産)と売掛債権の評価情報をシームレスに把握することができる。これにより、動産担保融資と売掛債権担保融資とをシームレスに取り扱い、与信コストを低減して効率的に資産担保融資を行うことが可能となる。
また、このときの動産の評価情報は、動産の実態情報を反映して評価され、売掛債権の評価情報は、SCMシステム300によって蓄積されている物流情報・商流情報および電子記録履歴情報311の情報を裏付けとしてこれに基づいて評価されている。これにより、借入/受信者600の事業実態に即した形で資産の評価を行い、効果的に資産担保融資を行うことが可能となる。その結果、貸し手、借り手双方が積極的に資産担保融資を利用することができ、借入/受信者600にとって早期資金化の機会を提供することが可能となるとともに、資産担保融資の促進、電子記録債権の流動化の促進を図ることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、電子記録債権に対して価格評価の情報を提供する統合ファイナンス支援システムに利用可能である。
1…統合ファイナンス支援システム、
100…電子債権記録機関、101…記録原簿、
200…接続機関、201…記録情報、210…記録機関接続部、
300…SCM(サプライチェーンマネジメント)システム、301…計画情報、302…商品情報、303…取引情報、304…在庫情報、305…実績情報、
400…動産評価機関、401…動産評価情報、
500…モニタリング機関、501…動産実態情報、
600…借入/受信者、601…財務情報、610…仕入先、620…販売先、
700…債権評価機関、701…債権評価情報、
800…信用情報機関、801…信用情報、
900…ファイナンス/与信会社、901…内部格付情報、902…取得担保情報、903…与信管理情報、
1000…融資支援システム、1010…情報提示部、1011…電子記録債権価格提示部、1020…動産/債権担保統合管理部、1021…担保管理情報、1030…動産評価部、1040…債権評価部、1041…割引価値評価部、1042…販売状況評価部、1043…財務評価部、1050…動産モニタリング部、1060…財務情報評価部。
100…電子債権記録機関、101…記録原簿、
200…接続機関、201…記録情報、210…記録機関接続部、
300…SCM(サプライチェーンマネジメント)システム、301…計画情報、302…商品情報、303…取引情報、304…在庫情報、305…実績情報、
400…動産評価機関、401…動産評価情報、
500…モニタリング機関、501…動産実態情報、
600…借入/受信者、601…財務情報、610…仕入先、620…販売先、
700…債権評価機関、701…債権評価情報、
800…信用情報機関、801…信用情報、
900…ファイナンス/与信会社、901…内部格付情報、902…取得担保情報、903…与信管理情報、
1000…融資支援システム、1010…情報提示部、1011…電子記録債権価格提示部、1020…動産/債権担保統合管理部、1021…担保管理情報、1030…動産評価部、1040…債権評価部、1041…割引価値評価部、1042…販売状況評価部、1043…財務評価部、1050…動産モニタリング部、1060…財務情報評価部。
Claims (7)
- 借入人が、自身が保有する資産に基づいて信用供与者から与信を受けて資金調達を行う際に、前記資産の評価価格の情報を前記信用供与者に対して提示する融資支援システムを有する統合ファイナンス支援システムであって、
さらに、前記借入人とその仕入先および販売先との間の物流情報および商流情報を管理するサプライチェーンマネジメントシステムを有し、
前記サプライチェーンマネジメントシステムは、
電子債権記録機関が有する記録原簿に対する債権の電子記録、および前記記録原簿に電子記録された電子記録債権の情報の取得および更新の申請を行う電子記録債権申請部と、
前記電子記録債権申請部による電子記録の申請に係る履歴である電子記録履歴情報とを有し、
前記融資支援システムは、
前記サプライチェーンマネジメントシステムとネットワークを介して接続され、
さらに、前記信用供与者からの依頼に基づいて前記資産のうち動産についての価格評価を行って動産評価情報を提供する動産評価機関と、前記サプライチェーンマネジメントシステムが有する前記借入人の前記動産に係る受発注情報と前記電子記録履歴情報とに基づいて前記資産のうち前記電子記録債権である前記売掛債権についての動態情報に基づいて前記売掛債権の信用情報を評価して債権評価情報を提供する債権評価機関と、前記信用供与者からの依頼に基づいて前記借入人を含む企業の信用情報を総合的に評価して提供する信用情報機関とから、前記ネットワークもしくは記録媒体を介して情報を取得することが可能であり、
前記動産評価機関から取得した前記動産評価情報から対象の前記動産の情報を集約・加工して出力する動産評価部と、
前記債権評価機関から取得した前記債権評価情報、および前記信用情報機関から取得した前記信用情報、および前記サプライチェーンマネジメントシステムから取得した前記物流情報および前記商流情報とに基づいて、対象の前記売掛債権の価格評価を行って出力する債権評価部と、
前記動産評価部および前記債権評価部から出力された評価情報を一元的に記録手段に保持して管理する動産/債権担保統合管理部と、
前記信用供与者からの要求に基づいて、前記動産/債権担保統合管理部によって保持され前記資産の価格評価の情報を提示する情報提示部とを有することを特徴とする統合ファイナンス支援システム。 - 請求項1に記載の統合ファイナンス支援システムにおいて、
前記融資支援システムは、
さらに、前記動産に係る実態情報をモニタリングして動産実態情報を提供するモニタリング機関から、前記ネットワークもしくは記録媒体を介して情報を取得することが可能であり、
前記モニタリング機関から取得した前記動産実態情報から対象の前記動産の情報を集約・加工して出力する動産モニタリング部を有し、
前記動産/債権担保統合管理部は、前記動産モニタリング部から出力された前記動産実態情報を前記情報提示部を介して前記信用供与者に提示することを特徴とする統合ファイナンス支援システム。 - 請求項1または2に記載の統合ファイナンス支援システムにおいて、
前記融資支援システムは、
さらに、前記借入人が保有する会計システムから取得した財務情報を出力する財務情報評価部を有し、
前記動産/債権担保統合管理部は、前記財務情報評価部から出力された前記財務情報を前記情報提示部を介して前記信用供与者に提示することを特徴とする統合ファイナンス支援システム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の統合ファイナンス支援システムにおいて、
前記サプライチェーンマネジメントシステムが管理する前記物流情報および前記商流情報は、
前記借入人における商品についての仕入・生産から販売にいたるまでの計画情報と、
前記借入人が仕入れおよび販売する前記商品の内容および属性についての商品情報と、
前記借入人と前記仕入先および前記販売先との商取引の内容についての取引情報と、
前記借入人における前記商品に係る棚卸資産の有高および所在についての在庫情報と、
前記借入人が前記販売先に販売した前記商品についての前記販売先における販売の実績情報とを含むことを特徴とする統合ファイナンス支援システム。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の統合ファイナンス支援システムにおいて、
前記サプライチェーンマネジメントシステムの前記電子記録債権申請部は、
前記物流情報および前記商流情報を参照することにより、前記借入人に前記売掛債権が発生したことを検知可能であり、
前記売掛債権の発生の検知により、前記電子債権記録機関に対して前記売掛債権を電子記録するよう申請することを特徴とする統合ファイナンス支援システム。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の統合ファイナンス支援システムにおいて、
前記融資支援システムの前記動産/債権担保統合管理部は、
前記サプライチェーンマネジメントシステムの前記電子記録債権申請部により、前記借入人の有する前記売掛債権が前記電子債権記録機関に電子記録されたことを検知した際に、
前記電子記録債権申請部に対して、前記電子債権記録機関に電子記録された前記売掛債権についての前記信用供与者への譲渡もしくは質権設定の記録の申請を行うことを特徴とする統合ファイナンス支援システム。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の統合ファイナンス支援システムにおいて、
前記債権評価部は、
前記信用情報機関から取得した前記借入人の前記信用情報に基づいて前記借入人の財務評価を行う財務評価部と、
前記サプライチェーンマネジメントシステムから取得した前記売掛債権に係る前記商品についての前記在庫情報および前記実績情報を含む情報に基づいて前記売掛債権についての販売状況減価を算出する販売状況評価部と、
前記売掛債権に係る前記電子記録債権の情報および前記サプライチェーンマネジメントシステムから取得した前記売掛債権に係る前記取引情報を含む情報に基づいて前記売掛債権についての現在割引価値を算出する割引価値評価部とを有し、
前記財務評価と前記販売状況減価と前記現在割引価値とに基づいて算出した掛け目を前記売掛債権の債権額に乗算することで前記売掛債権の評価価格を算出することを特徴とする統合ファイナンス支援システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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