JP2003271740A - 処方設計支援システム - Google Patents

処方設計支援システム

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JP2003271740A
JP2003271740A JP2002066966A JP2002066966A JP2003271740A JP 2003271740 A JP2003271740 A JP 2003271740A JP 2002066966 A JP2002066966 A JP 2002066966A JP 2002066966 A JP2002066966 A JP 2002066966A JP 2003271740 A JP2003271740 A JP 2003271740A
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determination
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Yasufumi Sawada
康文 澤田
Juichi Otani
壽一 大谷
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SHARED PHARMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで導入可能であって、かつ、維持コ
ストも低く、さらには、常に最新のデータに基づく処方
設計を可能とした処方設計支援システムを提供する。 【解決手段】 処方情報及び患者情報の入力を行なう判
定情報入力手段と、入力された処方情報の適性度判定を
行なう処方判定手段と、判定結果を出力する判定結果出
力手段とからなる処方設計支援システムであって、処方
判定手段は、処方情報及び患者情報に基づいて適性度判
定を行なう複数の個別の判定モジュールと、複数の判定
モジュールのうち、判定処理を必要とする要処理判定モ
ジュールを抽出する判定モジュール抽出手段とを具備
し、同処方判定手段は、判定モジュールによる適性度判
定の実行前に、判定モジュール抽出手段による要処理判
定モジュールの抽出を実行し、抽出した要処理判定モジ
ュールの中から適性度判定を実行する要処理判定モジュ
ールを選択させるべく構成した処方設計支援システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医師や歯科医師
(以下、「医師等」と呼ぶ)による処方設計時に、処方
の適性度を判定することができる処方設計支援システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医療機関において処方設計する場
合に、処方設計を行なう医師等は、患者のカルテに基づ
いて経験と知識により処方設計を行なっていた。
【0003】このような医師等による処方設計だけで
は、医師等の勘違いや記入ミス等によって設計ミスが生
じた場合の検出が困難であるため、現在では、設計した
処方のチェック手段としてコンピュータを用いた処方設
計確認システムを用いていることが多く、同処方設計確
認システムにおいて投与する医薬品の種類、あるいは、
投与量に誤りがないか確認を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
処方設計確認システムには次のような問題があった。
【0005】まず、従来の処方設計確認システムによる
処方設計の確認は、使用する医薬品の添付文書に記載さ
れた内容に基づいてのチェックを行なうものでしかなか
った。従って、医薬品の投薬目的の適否判定や、投与量
の適否判定は可能であるものの、添付文書にはない最新
のエビデンスに基づく使用適正を判定することはできな
かった。
【0006】特に、医師等が処方設計する処方薬は、通
常、複数の医薬品を調合しているものであり、医薬品同
士の相互作用の影響や、患者の病態に適した投与量等を
加味した適性度を判定することはできず、処方設計した
処方薬が目的とする効果を発揮できない場合があった。
【0007】そこで、医薬品同士の相互作用や、患者の
病態に適した投与量等のチェックも行なうようにした場
合には、適性度判定処理の実行に必要となる基礎データ
の集積・管理作業が非常に繁雑であり、しかも、これら
の基礎データに基づいて適性度判定を行なう処理自体が
高負荷の処理となるために、実用的な判定処理が困難で
あった。
【0008】特に、投薬による確実な効果を得るために
は、最新のエビデンスに基づく判定処理が必要であるも
のの、エビデンス情報の収集作業、及び収集したエビデ
ンス情報の登録作業を逐次行なう必要があり、処方設計
確認システムの管理負担が著しく増大するため、エビデ
ンス情報が処方設計に反映されることは少なく、投薬効
果の少ない処方であるにもかかわらず投薬が行なわれ、
不必要な服用を強いることがあるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の処方設計支援システムでは、処方情報の
入力を行なうとともに、同処方情報の医薬品が投与され
る患者の患者情報の入力を行なう判定情報入力手段と、
同判定情報入力手段によって入力された患者情報に基づ
いて、入力された処方情報の適性度判定を行なう処方判
定手段と、同処方判定手段における判定結果を出力する
判定結果出力手段とからなる処方設計支援システムであ
って、処方判定手段は、入力された処方情報及び患者情
報に基づいて適性度判定を行なう複数の個別の判定モジ
ュールと、複数の判定モジュールのうち、判定処理を必
要とする要処理判定モジュールを抽出する判定モジュー
ル抽出手段とを具備し、同処方判定手段は、判定モジュ
ールによる適性度判定の実行前に、判定モジュール抽出
手段による要処理判定モジュールの抽出を実行し、抽出
結果を判定結果出力手段によって出力し、抽出した要処
理判定モジュールの中から適性度判定を実行する要処理
判定モジュールを選択させるべく構成した。
【0010】また、以下の点にも特徴を有するものであ
る。すなわち、 (1)判定結果出力手段によって出力した要処理判定モ
ジュールの項目情報は、判定の優先順位の高い判定モジ
ュール項目を、優先順位の低い判定モジュール項目より
も明示して出力すること。 (2)判定情報入力手段は、判定結果出力手段によって
出力された要処理判定モジュール項目から判定処理を実
施する判定モジュールを指定する判定モジュール指定手
段と、同判定モジュール指定手段で指定した判定モジュ
ールを処理実行判定モジュール情報として処方判定手段
に入力する処理実行判定モジュール情報入力手段とを具
備し、処方判定手段は、判定情報入力手段の処理実行判
定モジュール情報入力手段で入力された処理実行判定モ
ジュール情報に基づいて、指定された判定モジュールの
みを作動させ、判定結果を判定結果出力手段によって出
力すること。 (3)判定結果において処方情報が患者に不適正であっ
て、処方情報内の一部変更にともなって不適正を回避可
能である場合に、処方判定手段は、回避法情報の抽出を
実行し、抽出した回避法情報を判定結果出力手段に出力
する回避法出力手段を具備すること。 (4)判定情報入力手段及び結果出力手段は、処方判定
手段を具備した処方判定サーバ装置と電気通信回線を介
して接続した入出力クライアント装置であること。 (5)入出力クライアント装置は、携帯型端末装置であ
ること。 (6)処方判定サーバ装置は、判定モジュールが判定に
用いる薬剤情報を格納した薬剤データベースを具備し、
同薬剤データベースには、処方判定サーバ装置と電気通
信回線を介して接続した薬剤情報入力クライアント装置
によって新規薬剤情報の逐次入力を行なわせること。 (7)処方判定サーバ装置は、患者の身体情報と、病歴
情報と、投薬履歴情報とを管理した患者情報データベー
スを具備し、同患者情報データベースに入出力クライア
ント装置から患者の身体情報と、病歴情報と、投薬履歴
情報を逐次入力させるべく構成するとともに、判定モジ
ュールによる処方の判定処理の結果、処方情報が適正で
あった場合に、入出力クライアント装置からの処方確定
の入力に基づいて、投薬履歴情報の更新を行なうこと。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の処方設計支援システム
は、処方情報の入力を行なうとともに、同処方情報の医
薬品が投与される患者の患者情報の入力を行なう判定情
報入力手段と、同判定情報入力手段によって入力された
患者情報に基づいて、入力された処方情報の適性度判定
を行なう処方判定手段と、同処方判定手段における判定
結果を出力する判定結果出力手段とからなる処方設計支
援システムである。
【0012】特に、処方判定手段は、入力された処方情
報及び患者情報に基づいて適性度判定を行なう複数の個
別の判定モジュールと、複数の判定モジュールのうち、
判定処理を必要とする要処理判定モジュールを抽出する
判定モジュール抽出手段とを具備しており、同処方判定
手段は、判定モジュールによる適性度判定の実行前に、
判定モジュール抽出手段による要処理判定モジュールの
抽出を実行し、抽出結果を判定結果出力手段によって出
力し、抽出した要処理判定モジュールの中から適性度判
定を実行する要処理判定モジュールを選択させている。
【0013】すなわち、判定情報入力手段によって入力
された処方情報及び患者情報に基づいて直ちに判定モジ
ュールを実行するのではなく、処方情報及び患者情報に
基づいて判定処理の実行が必要と判定される判定モジュ
ールの抽出を行ない、抽出した判定モジュールに対して
実行を促すことにより、判定処理の必要のない判定モジ
ュールの実行を抑止して処方判定手段の適性度判定の実
行にともなう負荷を低減し、処方設計支援システムの高
速処理を可能とすることができる。
【0014】特に、判定結果出力手段が要処理判定モジ
ュールの項目情報を出力する際に、各判定モジュールの
うち、判定の優先順位の高い判定モジュール項目を、優
先順位の低い判定モジュール項目よりも明示して出力し
た場合には、処方設計支援システムの使用者に、判定処
理の実施の重要度を一目瞭然で認識させることができ、
使用者の勘違い等による誤処理を防止できる。
【0015】さらに、必要に応じて優先順位の高い判定
モジュールのみの判定処理を行なうことにより、短時間
で判定処理を行なうことができ、一方、確実な判定処理
が必要な場合には優先順位の低い判定モジュールでの判
定処理を行なうことにより、処方設計経験の少ない者で
も、間違いのない処方設計を行なうことができる。
【0016】判定情報入力手段には、判定結果出力手段
によって出力された要処理判定モジュール項目の中から
判定処理を実施する判定モジュールを指定する判定モジ
ュール指定手段と、同判定モジュール指定手段で指定し
た判定モジュールを処理実行判定モジュール情報として
処方判定手段に入力する処理実行判定モジュール情報入
力手段とを設けており、処方判定手段は、判定情報入力
手段の処理実行判定モジュール情報入力手段で入力され
た処理実行判定モジュール情報に基づいて、指定された
判定モジュールのみを作動させ、判定結果を判定結果出
力手段によって出力している。
【0017】すなわち、処方判定手段は、処理実行判定
モジュール情報入力手段によって指定された判定モジュ
ールのみを実行することにより、適性度判定の実行にと
もなう処方判定手段自体の負荷を軽減し、処理時間を短
縮して、処方設計支援システムの高速処理を可能とする
ことができる。
【0018】さらに、処方判定手段には、判定結果にお
いて処方情報が患者に不適正であって、処方情報内の一
部変更にともなって不適正を回避可能である場合に、回
避法情報の抽出を実行して、抽出した回避法情報を判定
結果出力手段に出力する回避法出力手段を設けている。
【0019】すなわち、判定処理の結果、設計した処方
に不適正な処方を含んでいる場合、全く新たな処方設計
情報を処方判定サーバ装置に入力して再度判定処理を行
なうのではなく、選択可能な回避法を示し、示された回
避法の中から選択させることにより、短時間で適正な処
方設計を行なうことができる。
【0020】上記の処方設計支援システムは、電気通信
回線と接続していない単一のパーソナルコンピュータ等
の電子計算機にインストールして使用することもできる
が、複数の電子計算機を電気通信回線を介して接続して
構成したクライアント−サーバ型のネットワークを用い
て使用することもできる。
【0021】すなわち、処方判定手段を具備した電子計
算機を処方判定サーバ装置とし、判定情報入力手段及び
結果出力手段を具備した電子計算機を入出力クライアン
ト装置として電気通信回線を介して接続して使用するも
のである。
【0022】特に、いわゆるASP(Application Serv
ice Provider)を用いたシステムとし、処方設計支援シ
ステムの利用者に利用の都度、入出力クライアント装置
を用いて処方判定サーバ装置にアクセスさせて処方設計
支援システムを利用させることにより、処方設計支援シ
ステムの利用者のシステム導入コストを低減させること
ができ、低コストの処方設計支援システムを提供するこ
とができる。さらに、利用者には、処方設計支援システ
ムの管理負担がかからないことにより、運用コストを及
び運用労力を低減させることができる。
【0023】入出力クライアント装置は、電子計算機に
限定するものではなく、データ通信が可能な携帯電話等
の移動体通信機器、あるいは、通信機能を有したPDA
(Personal Digital Assistants)等の携帯可能な小型
の携帯型端末装置であってもよい。
【0024】入出力クライアント装置を携帯型端末装置
とすることにより、必要に応じて直ちに処方設計支援シ
ステムを利用することができ、例えば、往診に赴いた際
等においても直ちに処方設計を行なうことができる。
【0025】処方判定サーバ装置には、判定モジュール
が判定に用いる薬剤情報を格納した薬剤データベースを
設けており、同薬剤データベースには、処方判定サーバ
装置と電気通信回線を介して接続した薬剤情報入力クラ
イアント装置によって、新規薬剤情報の逐次入力を行な
わせるべく構成している。
【0026】薬剤情報入力クライアント装置は、信頼性
の高い情報提供者、例えば、大学等の研究機関、薬剤師
会、あるいは、民間研究機関に設置し、新規薬剤情報を
逐次入力してもらうことにより、薬剤データベースの更
新作業の手間を分散して軽減する一方で更新頻度を高め
ることができ、薬剤データベース内の情報を常に最新情
報とすることができる。従って、常に最新の薬剤情報に
基づいた判定処理を行なうことができるので、目的の効
果を得ることができる処方設計を確実に行なうことがで
きる。
【0027】また、処方判定サーバ装置には、患者の身
体情報と、病歴情報と、投薬履歴情報とを管理した患者
情報データベースを設けており、同患者情報データベー
スに登録された患者情報、特に病歴情報及び投薬履歴に
基づいて判定処理を行なうことにより、より適正な判定
処理を行なうことができる。
【0028】特に、処方判定サーバ装置に患者情報デー
タベースを設けたことにより、異なる複数の医療機関に
通院している場合に、通常のカルテでは管理できない他
の医療機関で行なわれた投薬も一括して管理することが
でき、処方設計のより正しい判定処理を行なうことがで
きる。
【0029】また、患者情報データベースには、処方設
計支援システムの利用にともなって入出力クライアント
装置からから入力した処方設計時の患者の身体情報、病
歴情報、投薬履歴情報を逐次追加登録して管理してお
り、患者情報の入力作業の手間を削減している。
【0030】さらに、処方設計支援システムの判定モジ
ュールによる処方の判定処理の結果、処方情報が適正で
あって、同処方情報に基づく処方を行なう場合には、入
出力クライアント装置からの処方確定の入力に基づい
て、患者情報データベースの投薬履歴情報の更新を行な
っている。すなわち、処方設計に基づく新規処方の投薬
情報をそのまま患者情報データベースに入力可能として
おり、処方情報の誤入力を防止でき、確実な投薬履歴の
入力作業を行なうことができる。
【0031】以下において、図面を用いながら本発明の
処方設計支援システムをさらに詳説する。図1は、本発
明の処方設計支援システムのシステム構成を示したシス
テム構成図である。
【0032】すなわち、本発明の処方設計支援システム
のメインプログラムをインストールした処方判定サーバ
装置1を設けるとともに、同処方判定サーバ装置1をイ
ンターネット等の電気通信回線2に接続し、一方、同様
に電気通信回線2に接続した入出力クライアント装置3
から、電気通信回線2を介して処方判定サーバ装置1へ
のアクセスを可能とし、クライアント−サーバ型のネッ
トワークを用いて構成している。本実施例の場合、処方
判定サーバ装置1が処方判定手段となっている。
【0033】処方判定サーバ装置1は、クライアント−
サーバ型のネットワークのサーバ装置として機能するた
めに必要な諸機能を具備した電子計算機であり、さらに
は、ファイヤウォール等のセキュリティーシステムも具
備したものとしている。
【0034】さらに、本実施例の場合、処方判定サーバ
装置1にインストールした処方設計支援システムのメイ
ンプログラムは、処方判定サーバ装置1をASP(Appl
ication Service Provider)用サーバ装置として機能さ
せるべく構成している。
【0035】処方判定サーバ装置1を管理する者を処方
設計サービス管理者1aと呼ぶことにする。一方、入出力
クライアント装置3を用いて処方判定サーバ装置1にア
クセスする者をユーザー3aと呼ぶことにする。本実施例
の場合、入出力クライアント装置3が判定情報入力手段
及び判定結果出力手段となっている。
【0036】処方判定サーバ装置1には、さらにユーザ
ー管理データベース4、薬剤データベース5、患者情報
データベース6を設けている。
【0037】ユーザー管理データベース4では、入出力
クライアント装置3を用いて処方判定サーバ装置1にア
クセスし、処方設計支援システムを使用するユーザー3a
のID及びパスワード、さらにはユーザー情報、例え
ば、ユーザー3aの氏名又は名称、処方設計支援システム
の使用時間、処方設計支援システムの使用料等を管理し
ている。
【0038】薬剤データベース5では、処方設計に用い
る各医薬品の各種データを管理しており、薬剤データベ
ース5に登録されたデータに基づいて後述する処方の適
性度判定を行なっている。
【0039】患者情報データベース6では、設計した医
薬品が投与される各患者の個人データ、例えば、身長、
体重、生年月日、性別、現病歴、既往歴、アレルギー情
報、投薬履歴情報等を管理している。なお、患者情報デ
ータベース6は、処方判定サーバ装置1に設けるのでは
なく判定情報入力クライアント装置3に設けてもよく、
使用形態に応じて選択可能としている。ただし、処方判
定サーバ装置1に患者情報データベース6を設けておく
ことにより、複数の医療機関、例えば、内科病院と、歯
科病院とに通院している場合に、各医療機関における投
薬履歴情報を一括管理することができるとともに共用す
ることができ、処方設計の基礎となる情報を正しく取得
することができる。
【0040】処方判定サーバ装置1を接続した電気通信
回線2は、既存の公衆電気通信回線網を用いたものであ
ってもよいし、専用回線を用いたものであってもよく、
処方判定サーバ装置1と入出力クライアント装置3とを
接続して、所要のデータの送受信を行なうことができれ
ばよい。
【0041】入出力クライアント装置3は、電気通信回
線2を介して処方判定サーバ装置1へのアクセスを可能
とする機能を具備した電子計算機であり、パーソナルコ
ンピュータ等であればよい。
【0042】本実施例の場合、処方判定サーバ装置1を
ASP用サーバ装置として機能させているため、入出力
クライアント装置3は、電気通信回線2への既知の接続
用装置と、ブラウザと呼ばれるネットワーク上の情報取
得を可能とするソフトウェアと、キーボード又はマウス
等の入力装置と、所要の表示装置とを具備しているだけ
でもよい。
【0043】なお、入出力クライアント装置3は、パー
ソナルコンピュータ等の電子計算機に限定するものでは
なく、データ通信機能を具備するとともに、ブラウザソ
フトを内蔵した携帯電話3'等の移動体通信機器や、デー
タ通信機能を具備したPDA等の小型の携帯型端末装置
であってもよい。
【0044】携帯電話3'のような携帯可能な機器を入出
力クライアント装置3とすることによって、例えば往診
の際にその場で本発明の処方設計支援システムによる処
方設計の実施を可能とすることができたり、あるいは出
張先等での緊急的な呼出し時に処方設計支援システムに
よる処方設計の実施を可能としたりできる。図1中、7
は、携帯電話3'と電気通信回線2との無線中継を行なう
中継基地である。
【0045】図1に示すように、電気通信回線2にはさ
らに薬剤情報入力クライアント装置8を接続し、同薬剤
情報入力クライアント装置8から電気通信回線2を介し
て処方判定サーバ装置1に接続可能としている。
【0046】薬剤情報入力クライアント装置8は、入出
力クライアント装置3と同様に、電気通信回線2を介し
て処方判定サーバ装置1へのアクセスを可能とする機能
を具備した電子計算機であり、ここではパーソナルコン
ピュータを用いている。
【0047】薬剤情報入力クライアント装置8は、信頼
性の高い情報提供者8a、例えば、大学等の研究機関、薬
剤師会、あるいは、民間研究機関等に設置し、情報提供
者8aによって、薬剤情報入力クライアント装置8を用い
て処方判定サーバ装置1の薬剤データベース5にアクセ
スさせ、所要の薬剤情報の入力及び更新を行なわせるべ
く構成している。
【0048】すなわち、情報提供者8aによって薬剤デー
タベース5に登録された薬剤情報の逐次更新を行なわせ
ることにより、後述する処方の適性度判定の際に、常に
最新の情報に基づいた適性度判定を行なうことができる
ので、信頼性を向上させることができ、より安全性が高
く、投薬効果の得られる処方設計を行なうことができ
る。特に、情報提供者8aによる薬剤データベース5の逐
次の更新作業を可能とすることにより、最新の薬剤情報
をリアルタイムで薬剤データベース5に反映させ、より
よい処方設計を可能とすることができる。
【0049】なお、薬剤データベース5への情報入力作
業及び情報更新作業は、薬剤情報入力クライアント装置
8を設置した所定機関の情報提供者8aが行なうだけでな
く、処方設計サービス管理者1aが直接的に行なう場合も
ある。
【0050】本実施例では、処方設計支援システムを、
上記のように処方判定サーバ装置1と入出力クライアン
ト装置3とを電気通信回線2を介して接続して構成した
クライアント−サーバ型の形態で運用しているが、この
形態に限定するものではなく、処方判定手段、判定情報
入力手段、判定結果出力手段を具備した単体の電子計算
機に処方設計支援システムの所要のプログラム及びデー
タをインストールして、外部の電子計算機と何らの通信
を行なうことなく使用することも可能である。すなわ
ち、スタンドアローンとした電子計算機で使用すること
も可能である。この場合には、定期的なバージョンアッ
プで薬剤データベース5の更新を行なうこととなる。
【0051】以下において、図2のフローチャートに基
づいて、本発明の処方設計支援システムにおける基本の
システムフローを説明する。
【0052】まず、ユーザー3aは、入出力クライアント
装置3を用いて処方判定サーバ装置1にアクセスする
(ステップS1)。
【0053】アクセスにともなって入出力クライアント
装置3の表示画面には、処方情報及び患者情報を入力す
るための入力画面を表示し、ユーザー3aは、入出力クラ
イアント装置3を用いて、処方情報及び患者情報を入力
する(ステップS2)。
【0054】ここで、処方情報とは、使用する薬剤名、
一回あたりの投与量、一日あたりの投与回数、投与のタ
イミング、投与期間等の情報である。また、患者情報と
は、適性度判定時に患者情報データベース6を参照する
場合には患者を識別するための識別情報、現時点での体
重、病状等の情報であり、適性度判定時に患者情報デー
タベース6を参照しない場合には、患者の身長、体重、
性別、現病歴、既往歴、アレルギーの有無等の情報であ
る。
【0055】処方情報及び患者情報の入力は、上記のよ
うに入出力クライアント装置3の表示画面に表示された
入力画面を用いて直接的に入力してもよいし、入出力ク
ライアント装置3に別途設けた患者管理用のデータベー
ス等から所要データをアップロードすることによって入
力するようにしてもよく、適性度判定に必要となる処方
情報及び患者情報を入力できればどのような手法を用い
てもよい。
【0056】処方情報及び患者情報の入力後、入出力ク
ライアント装置3において判定の「実行」要求の発信を
行なうことにより、処方判定サーバ装置1は、入力され
た処方情報及び患者情報に基づいて、判定処理を必要と
する要処理判定モジュールの抽出を実行する(ステップ
S3)。
【0057】要処理判定モジュールの抽出においては、
処方判定サーバ装置1は、薬剤データベース5にアクセ
スし、ユーザー3aによって入力された処方情報に基づい
ての簡易的な処方チェックを行ない、判定モジュールの
実行による判定処理を必要とする項目の抽出を行なって
いる。特に、ここでは、薬剤自体の有害事象チェック
と、薬剤投与に基づく危険因子及び現病歴のチェックを
行なうことにより抽出を行なっている。
【0058】薬剤自体の有害事象チェックとしては、 1.患者の固有データを考慮しない一般的相互作用チェ
ック 2.患者の固有データを考慮しない一般的重積副作用チ
ェック 3.患者の固有データを考慮しない一般的副作用チェッ
ク 4.患者の固有データからの相互作用チェック 5.患者の固有データからの重積副作用チェック 6.患者の固有データからの副作用チェック を行なっている。有害事象チェックとしてはこれらに限
定するものではなく、それ以外のチェックを行なっても
よい。
【0059】ここで、「相互作用チェック」とは、併用
を禁忌されている薬剤の使用の有無をチェックするもの
であり、特に、患者の固有データを考慮する場合には、
患者の状態、例えば、現病歴、妊娠中、小児等のような
条件を加味した相互作用チェックを行なっている。
【0060】「重積副作用チェック」とは、処方された
医薬品における既知の副作用において、複数の薬剤に同
一項目の副作用がある場合の副作用の重積状態をチェッ
クするものであり、特に、患者の固有データを考慮する
場合には、患者の状態、例えば、現病歴、妊娠中、小児
等のような条件を加味した重積副作用チェックを行なっ
ている。
【0061】「副作用チェック」とは、重大な副作用を
有する薬剤の使用の有無をチェックするものであり、特
に、患者の固有データを考慮する場合には、患者の状
態、例えば、現病歴、妊娠中、小児等のような条件を加
味した副作用チェックを行なっている。
【0062】薬剤投与に基づく危険因子及び現病歴のチ
ェックとしては、 1.一般的危険因子チェック 2.患者の固有データからの危険因子チェック 3.患者の固有データからの効能効果対応用法用量チェ
ック を行なっている。危険因子及び現病歴のチェックとして
はこれらに限定するものではなく、それ以外のチェック
を行なってもよい。
【0063】ここで、「危険因子チェック」とは、処方
された医薬品が有している危険因子の有無をチェックす
るものであり、特に、使用する複数の薬剤で危険因子が
重複する場合の重複状態をチェックしており、さらに、
患者の固有データを考慮する場合には、患者の状態、例
えば、現病歴、妊娠中、小児等のような条件を加味した
危険因子チェックを行なっている。
【0064】「効能効果対応用法用量チェック」とは、
処方された医薬品の効能効果の適正度チェック、及び、
処方された各薬剤の用法用量の適正度チェックを行なう
ものであり、特に、患者の状態、例えば、年齢、体重、
性別等のような条件を加味した適正度チェックを行なっ
ている。
【0065】上記の処方チェックの結果、処方判定サー
バ装置1は、判定モジュールによる判定処理を実行した
方が望ましい判定モジュールの項目を抽出し、抽出結果
を入出力クライアント装置3の表示画面に出力する(ス
テップS4)。
【0066】特に、入出力クライアント装置3への抽出
結果の出力の際に、処方判定サーバ装置1は、上記の処
方チェックの結果に基づいて、実施した方が望ましい判
定モジュールに優先順位付けを行ない、優先順位の高い
判定モジュールの項目を、優先順位の低い判定モジュー
ルの項目と区別して入出力クライアント装置3に表示可
能として出力すべく構成している。
【0067】入出力クライアント装置3では、優先順位
の高い判定モジュールと、優先順位の低い判定モジュー
ルとを区別して表示することにより、実施が必要な判定
モジュールをユーザー3aが認識しやすくすることがで
き、不必要な判定モジュールの実施を抑止して、処方判
定サーバ装置1が高負荷状態となることを防止するとと
もに、処方判定サーバ装置1による処理速度を向上させ
ることができる。
【0068】処方判定サーバ装置1による判定モジュー
ルの優先順位付けの方法については、後述する。
【0069】ユーザー3aは、入出力クライアント装置3
に表示された要処理判定モジュールの項目を確認し、処
方を変更する必要があると考えた場合には(ステップS
5)、処方情報及び患者情報を入力するための入力画面
に戻り、入出力クライアント装置3を用いて、新たな処
方情報を入力し(ステップS2)、入出力クライアント装
置3による要処理判定モジュールの再抽出を行なう(ス
テップS3)。
【0070】すなわち、要処理判定モジュールの抽出段
階において優先順位が高いと判定さる判定モジュールが
存在する処方は、同判定モジュールによる判定において
も不適正と判定される可能性が極めて高いため、判定モ
ジュールを実行する必要性が乏しい。そこで、あらかじ
め処方を変更することによって、不必要な判定モジュー
ルの実施を抑制し、長時間の処理時間を要する判定モジ
ュールの実施回数を削減して、短時間で適正な処方を見
出すことができる。
【0071】一方、処方を変更する必要がないと考えた
場合には(ステップS5)、ユーザー3aは、判定モジュー
ルを実行するかどうかを判断する(ステップS6)。
【0072】すなわち、例えば、実施が必要と判断され
る要処理判定モジュールの項目がない場合には、判定モ
ジュールを実行することなく処方を確定し(ステップS1
1)、処方設計支援システムを終了してもよい。
【0073】一方、いずれかの要処理判定モジュールを
実行する場合には(ステップS6)、ユーザー3aは入出力
クライアント装置3を用いて実行する処理実行判定モジ
ュールを指定し(ステップS7)、処方判定サーバ装置1
に対して指定した処理実行判定モジュールの「実行」要
求を送信する。
【0074】入出力クライアント装置3からの「実行」
要求を受信した処方判定サーバ装置1は、指定された処
理実行判定モジュールを実行し(ステップS8)、同処理
実行判定モジュールの実行の結果得られた判定結果を、
入出力クライアント装置3の表示画面に出力する。
【0075】判定結果において、明らかに不適正と判定
された処方がなく、適正度が高い場合には(ステップS
9)、ユーザー3aは処方を確定し(ステップS11)、処方
設計支援システムを終了する。
【0076】一方、不適正と判定された処方を含むこと
により適正度が低い場合には(ステップS9)、ユーザー
3aは、判定結果に基づいて処方の変更を行なうか判断
し、処方を変更するのであれば(ステップS10)、処方
情報及び患者情報を入力するための入力画面に戻り、上
記の操作を再度行なう。
【0077】一方、適正度が低いと判定された処方であ
っても(ステップS9)、様々な都合上、処方の変更が困
難な場合には、ユーザー3aは処方の変更は行なわず(ス
テップS10)、処方を確定し(ステップS11)、処方設計
支援システムを終了する。
【0078】以上が、本発明の処方設計支援システムに
おける基本のシステムフローである。
【0079】
【実施例】以下において、具体的な実施例を示しなが
ら、本発明の処方設計支援システムのシステムフローを
さらに詳説する。なお、以下においては、入出力クライ
アント装置3はデスクトップタイプあるいはノートタイ
プ等のパーソナルコンピュータとして説明を行なう。入
出力クライアント装置3が携帯型端末装置の場合には、
同携帯型端末装置の表示装置に適合した表示を行なうべ
く構成したファイルを処方判定サーバ装置1から適宜ダ
ウンロードして使用する点が異なるだけである。
【0080】まず、処方判定サーバ装置1に接続した薬
剤データベース5について説明する。
【0081】薬剤データベース5には、各薬剤における
各種データを登録しており、特に、薬剤に添付されてい
る添付文書の各項目、及び、本発明の処方設計支援シス
テムにおいて実行する判定モジュールによる数値解析の
実行用の基礎データを登録している。
【0082】添付文書には、通常、「薬効分類名」、
「一般的名称」、「警告」、「禁忌」、「原則禁忌」、「効能
又は効果」、「用法及び用量」、「慎重投与」、「重要な基本
的注意」、「相互作用(禁忌)」、「相互作用(併用禁
忌)」、「相互作用(併用注意)」、「副作用(重大な副作
用)」、「副作用(その他の副作用)」、「高齢者への投
与」、「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」、「小児等へ
の投与」、「過量投与」、「適用上の注意」、「その他
の注意」等の項目があり、それぞれの項目に所要の情報
が記載されている。
【0083】本実施例では、各項目に記載された情報を
それぞれコード化して薬剤データベース5に登録してい
る。
【0084】なお、上記の各項目に対する登録内容は、
エビデンス情報等に基づいて更新可能としており、電気
通信回線2を介して処方判定サーバ装置1と接続した薬
剤情報入力クライアント装置8を用いて薬剤データベー
ス5にアクセスし、情報の更新を行なわせている。
【0085】また、本発明の処方設計支援システムにお
いて実行する判定モジュールは、ファーマコキネティク
ス及びファーマコダイナミクスに基づく数値解析を行な
うものであり、薬剤データベース5にはこれらの数値解
析に必要となる基礎データを登録している。同基礎デー
タも、電気通信回線2を介して処方判定サーバ装置1と
接続した薬剤情報入力クライアント装置8によって更新
可能としている。
【0086】以下において、フローチャートに基づいて
本実施例の処方設計の手順について説明する。
【0087】処方設計を行なうユーザー3aは、図3に示
すように、電気通信回線2に入出力クライアント装置3
を接続させ(ステップT1)、同入出力クライアント装
置3を用いて処方判定サーバ装置1にアクセス要求を行
なう(ステップT2)。
【0088】処方判定サーバ装置1は、入出力クライア
ント装置3からのアクセス要求にともってログオン画面
ファイルを入出力クライアント装置3に送信する(ステ
ップT3)。入出力クライアント装置3では、処方判定
サーバ装置1から送信されたログオン画面ファイルに基
づいて入出力クライアント装置3の表示画面にログオン
画面を表示する(ステップT4)。ユーザー3aは、同ロ
グオン画面において、ユーザー3aにあらかじめ付与され
たIDおよびパスワードを所定の入力欄に入力し、ログ
オン画面に設けた「ログオン」ボタンを選択する(ステ
ップT5)。
【0089】「ログオン」ボタンの選択にともなって、
入出力クライアント装置3は、ID情報及びパスワード
情報を処方判定サーバ装置1に送信する。一方、処方判
定サーバ装置1では、入出力クライアント装置3から送
信されてきたID情報及びパスワード情報に対して照会
作業を行なう(ステップT6)。すなわち、ユーザー管
理データベース4に登録されたユーザー3aのID情報及
びパスワード情報と照合し、一致した場合には、処方判
定サーバ装置1は、入出力クライアント装置3に処方情
報入力画面ファイルを送信する(ステップT7)。
【0090】処方情報入力画面ファイルを受信した入出
力クライアント装置3は、同処方情報入力画面ファイル
に基づいて、図4に示す処方情報入力画面10を表示画面
に表示する(ステップT8)。
【0091】処方情報入力画面10には、上から順に患者
表示欄11、処方入力欄12、処方候補表示欄13、操作ボタ
ン部14を設けている。患者表示欄11には、処方した医薬
品を投与する患者の患者名、性別、年齢等を表示するよ
うにしている。処方入力欄12には、処方する薬剤名を表
示するとともに、それぞれの薬剤の一日量、投与時期、
投与日数等を表示している。処方候補表示欄13には、処
方入力欄12への薬剤名入力の際に、候補となる薬剤名を
表示して、薬剤名の入力作業を補助すべく構成してい
る。
【0092】なお、図示していないが、患者表示欄11及
び処方入力欄12における入力作業においては、入力作業
を補助する適宜の入力サブ画面を表示するようにしてお
り、同入力サブ画面を用いて入力を行なうことにより、
入力ミスを防止しながらの入力作業を可能としている。
【0093】図3のフローチャートには示していない
が、患者表示欄11、処方入力欄12への入力作業時、入出
力クライアント装置3は処方判定サーバ装置1に対し
て、入力作業に必要となる所要の入力サブ画面ファイル
あるいはデータの送信を適宜要求し、処方判定サーバ装
置1は、入出力クライアント装置3からの要求に基づい
て、入出力クライアント装置3に要求されたファイル及
びデータを逐次送信している。
【0094】患者表示欄11の患者名表示部11aはリンク
ボタンとなっており、同リンクボタンを選択することに
より、図5に示す患者固有データ入力画面15を表示すべ
く構成している。
【0095】患者固有データ入力画面15には、大項目選
択欄16を設け、同大項目選択欄16の下方に、左から順番
に一次項目選択欄17、二次項目選択欄18、三次項目選択
欄19を設けている。
【0096】そして、大項目選択欄16に設けたプルダウ
ンメニューボタンを操作して表示した、「現病歴」、
「既往歴」、「消化管吸収関係」、「肝代謝関係」、「肝移行
性関係」、「腎排泄関係」、「中枢移行性関係」、「T
DM測定値」等の入力項目の中から適宜の入力項目を選
択し、選択した入力項目において、一次項目選択欄17、
二次項目選択欄18、三次項目選択欄19で適宜の選択肢の
選択を行なうだけで、患者固有データの入力を行なうこ
とができるようにしている。
【0097】二次項目選択欄18及び三次項目選択欄19の
下方部分には「詳細表示」ボタン20と、「変更」ボタン
21とを設けており、「詳細表示」ボタン20を選択するこ
とにより、詳細な情報入力を可能とする入力サブ画面
(図示せず)を表示すべく構成しており、また、「変
更」ボタン21を選択することにより、入力した患者固有
データのクリアを行なうことができるようにしている。
【0098】処方入力欄12への入力の際には、処方入力
欄12の薬剤名入力欄に薬剤名の一部を入力することによ
って、処方候補表示欄13には、薬剤名入力欄に入力され
た文字列を含む薬剤名を薬剤データベース5からリスト
アップして表示し、処方候補表示欄13に表示された薬剤
名の中から所要の薬剤を選択することにより薬剤名の入
力を行なうことができるようにしている。
【0099】これにより、薬剤名の誤入力、特に、単な
る入力ミスだけでなく、勘違いによる過った薬剤名の入
力を防止することができ、不必要な判定処理の実行を抑
止することができる。
【0100】具体的には、処方入力欄12の薬剤名入力欄
に、例えば「アルサ」と入力すると、図4に示すよう
に、処方候補表示欄13には文字列「アルサ」を含む薬剤
名を表示するようにしている。また、薬剤名のど忘れに
対応すべく、処方入力欄12の薬剤名入力欄にワイルドカ
ードを用いて入力を行なうことにより、該当する薬剤名
を処方候補表示欄13に表示させて、薬剤名の検索を可能
とてもよい。
【0101】処方候補表示欄13に表示された薬剤名のい
ずれか一つを選択、すなわち、反転表示状態とし、操作
ボタン部14に設けた「選択」ボタン14aを選択すること
により、処方候補表示欄13で選択した薬剤名を処方入力
欄12の薬剤名入力欄に入力するようにしている。
【0102】処方入力欄12の薬剤名入力欄への薬剤名の
入力にともなって、入出力クライアント装置3の表示画
面に図示していない入力サブ画面を表示するようにして
おり、同入力サブ画面を用いて一日量、投与時期、投与
日数等の条件を入力するようにしている。入力サブ画面
での入力情報に基づいて、処方入力欄12に入力された諸
情報を表示している。
【0103】入力サブ画面で入力した一日量、投与時
期、投与日数等を変更したい場合には、処方入力欄12に
おいて変更する薬剤名を選択、すなわち、反転表示状態
として操作ボタン部14に設けた「変更」ボタン14bを選
択することにより、一日量、投与時期、投与日数等を入
力するための入力サブ画面を再度表示して、再入力する
ことができるようにしている。
【0104】なお、一度入力した薬剤を削除したい場合
には、処方入力欄12において削除する薬剤名を選択、す
なわち、反転表示状態として操作ボタン部14に設けた
「削除」ボタン14cを選択することにより、削除するこ
とができるようにしている。
【0105】上記のように、患者固有データ入力画面15
を用いて患者の固有データの入力を行ない、処方情報入
力画面10の処方入力欄12に設計する処方情報を入力した
後、操作ボタン部14に設けた「実行」ボタン14dを選択
することにより、入出力クライアント装置3は、入力し
た処方情報及び患者情報を処方判定サーバ装置1に送信
している(ステップT9)。
【0106】上記の説明では、処方情報及び患者情報を
マニュアル入力によって行なっているが、所要の情報を
逐次入力するのではなく、適宜のデータベースからアッ
プロードすることによって入力したり、あるいは、処方
判定サーバ装置1の患者情報データベース6にあらかじ
め登録しておいた患者情報や、症状別の推奨処方情報な
どを指定することにより入力したりしてもよい。
【0107】処方判定サーバ装置1に処方情報と患者情
報とが入力されると、図6に示すように、処方判定サー
バ装置1は、まず、入力された処方情報と患者情報とに
基づいて、実行が必要と判定される判定モジュール、す
なわち、要処理判定モジュールの抽出を行なう(ステッ
プT10)。
【0108】本実施例の場合、要処理判定モジュールの
抽出は次のようにして行なっている。すなわち、処方判
定サーバ装置1では、 1)患者の固有データを考慮しない一般的相互作用チェ
ック 2)患者の固有データを考慮しない一般的重積副作用チ
ェック 3)患者の固有データを考慮しない一般的副作用チェッ
ク 4)患者の固有データからの相互作用チェック 5)患者の固有データからの重積副作用チェック 6)患者の固有データからの副作用チェック 7)一般的危険因子チェック 8)患者の固有データからの危険因子チェック 9)患者の固有データからの効能効果対応用法用量チェ
ック を行ない、これらのチェック結果に基づいて要処理判定
モジュールの抽出を行なっている。以下において、それ
ぞれのチェック方法について説明する。
【0109】1)患者の固有データを考慮しない一般的
相互作用チェックについて 患者の固有データを考慮しない一般的相互作用チェック
では、処方情報に含まれる薬剤に対し、薬剤データベー
ス5においてあらかじめ登録されている「相互作用(禁
忌)」、「相互作用(併用禁忌)」、「相互作用(併用注
意)」の項目に該当する薬剤と併用されていないかをチ
ェックしており、「相互作用(禁忌)」の薬剤を併用する
場合には3ポイント、「相互作用(併用禁忌)」の薬剤を
併用する場合には2ポイント、「相互作用(併用注意)」
の薬剤を併用する場合には1ポイントのポイントの割り
付けを行なって重篤性を評価すべく構成している(ステ
ップT10-1)。
【0110】その際に、相互作用の種類、すなわち、フ
ァーマコキネティクス(以下、単に「PK」と呼ぶ)に
基づく相互作用であるか、ファーマコダイナミクス(以
下、単に「PD」と呼ぶ)に基づく相互作用であるかを
合わせて確認すべく構成している。
【0111】2)患者の固有データを考慮しない一般的
重積副作用チェックについて 患者の固有データを考慮しない一般的重積副作用チェッ
クでは、処方情報に含まれる薬剤に対し、薬剤データベ
ース5においてあらかじめ登録されている「副作用(そ
の他の副作用)」の項目の一般的な副作用項目である
「口渇」、「頭痛」、「眠気」等の項目を含む場合に、
同一の副作用項目を有する薬剤数をカウントして重篤性
を評価すべく構成している(ステップT10-2)。
【0112】3)患者の固有データを考慮しない一般的
副作用チェックについて 患者の固有データを考慮しない一般的副作用チェックで
は、処方情報に含まれる薬剤に対し、薬剤データベース
5においてあらかじめ登録されている「副作用(重大な
副作用)」及び「副作用(その他の副作用)」の項目を、
喘息発作等の呼吸器系障害、口渇等の消化器系障害、急
性腎不全等の泌尿器障害、不眠等の神経系及び精神障害
等の障害項目に分類し、同一の障害項目を含む薬剤数を
カウントして重篤性を評価すべく構成している(ステッ
プT10-3)。
【0113】特に、「副作用(重大な副作用)」に含まれ
る障害項目と、「副作用(その他の副作用)」に含まれ
る障害項目とは区別してカウントし、「副作用(重大な
副作用)」の方を、「副作用(その他の副作用)」より
も重篤性が高いとして評価すべく構成している。
【0114】4)患者の固有データからの相互作用チェ
ックについて 患者の固有データからの相互作用チェックでは、患者個
別の状態を考慮して、患者がある所定の状態となってい
る場合における上記の「患者の固有データを考慮しない
一般的相互作用チェック」を行ない、各項目の重篤性に
所要の重み付けを行なって評価するものである(ステッ
プT10-4)。
【0115】患者の固有データとしては、PKまたはP
Dに対する病態的擾乱、生理的変動、遺伝的変動、生活
習慣的変動、あるいは、使用法に対する内的・外的因子
による変動等である。
【0116】PKまたはPDに対する病態的擾乱とは、
腎障害、肝障害、心血管系障害等であり、PKまたはP
Dに対する生理的変動とは、高齢、小児、妊婦等であ
り、PKまたはPDに対する遺伝的変動とは、解毒機能
関連遺伝子のSNP(Single Nucleotide Polymorphism
s:遺伝子の一塩基多型)、薬理効果関連遺伝子のSN
P、有害作用関連遺伝子のSNP等であり、PKまたは
PDに対する生活習慣的変動とは、食生活、嗜好品摂取
等であり、使用法に対する内的・外的因子による変動と
は、服薬不遵守,生活態度等である。
【0117】5)患者の固有データからの重積副作用チ
ェックについて 患者の固有データからの重積副作用チェックでは、患者
個別の状態を考慮して、患者がある所定の状態となって
いる場合における上記の「患者の固有データを考慮しな
い一般的重積副作用チェック」を行ない、各項目の重篤
性に所要の重み付けを行なって評価するものである(ス
テップT10-5)。
【0118】患者の固有データとしては、PKまたはP
Dに対する病態的擾乱、生理的変動、遺伝的変動、生活
習慣的変動、あるいは、使用法に対する内的・外的因子
による変動等である。
【0119】6)患者の固有データからの副作用チェッ
クについて 患者の固有データからの副作用チェックでは、患者個別
の状態を考慮して、患者がある所定の状態となっている
場合における上記の「患者の固有データを考慮しない一
般的副作用チェック」を行ない、各項目の重篤性に所要
の重み付けを行なって評価するものである(ステップT
10-6)。
【0120】患者の固有データとしては、PKまたはP
Dに対する病態的擾乱、生理的変動、遺伝的変動、生活
習慣的変動、あるいは、使用法に対する内的・外的因子
による変動等である。
【0121】7)一般的危険因子チェックについて 一般的危険因子チェックでは、処方情報に含まれる薬剤
に対し、薬剤データベース5においてあらかじめ登録さ
れている「禁忌」、「原則禁忌」、「慎重投与」、「重要な基
本的注意」の項目に該当する患者に投与することとなる
薬剤数をそれぞれの項目でカウントし、重篤性を評価す
べく構成している(ステップT10-7)。
【0122】特に、「禁忌」すなわち投与してはいけない
患者に対して処方している場合と、「原則禁忌」すなわち
投与しないことを原則とするが特に必要とする場合は慎
重な投与を必要とする患者に対して処方している場合に
は、「慎重投与」すなわち慎重に投与する必要のある患者
に対して処方している場合と、「重要な基本的注意」すな
わちショックの既往歴患者や、腎障害患者、肝障害患者
等のように個別記載された患者に対して処方している場
合よりも重篤性が高いとして評価すべく構成している。
【0123】8)患者の固有データからの危険因子チェ
ックについて 患者の固有データからの危険因子チェックでは、患者個
別の状態を考慮して、患者がある所定の状態となってい
る場合における上記の「一般的危険因子チェック」を行
ない、各項目の重篤性に所要の重み付けを行なって評価
するものである(ステップT10-8)。
【0124】患者の固有データとしては、PKまたはP
Dに対する病態的擾乱、生理的変動、遺伝的変動、生活
習慣的変動、あるいは、使用法に対する内的・外的因子
による変動等である。
【0125】9)患者の固有データからの効能効果対応
用法用量チェックについて 患者の固有データからの効能効果対応用法用量チェック
では、処方情報に含まれる薬剤に対し、薬剤データベー
ス5においてあらかじめ登録されている「効能又は効果」
及び「用法及び用量」の項目を確認し、患者の固有データ
から処方薬剤が効能効果の適用となっているかどうか、
用法用量の対応がとれているか、さらには、危険因子と
の対応がとれた形での用法用量が決定されているかのチ
ェックを行ない、重篤性を評価すべく構成している(ス
テップT10-9)。
【0126】なお、患者の固有データとしては、PKま
たはPDに対する病態的擾乱、生理的変動、遺伝的変
動、生活習慣的変動、あるいは、使用法に対する内的・
外的因子による変動に加え、特に不眠症、麻酔前等の現
病歴を重視してチェックを行なっている。
【0127】上記のチェックは、必ずしも上記の順番で
行なう必要はなく、適宜の順番で行なってもよいし、そ
れぞれ平行させて行なってもよい。また、上記の9種類
のチェックに限定するものではなく、さらに多くのチェ
ック項目を設けてもよい。
【0128】上記のチェック項目はそれぞれ判定モジュ
ールと対応しており、重篤性の高い結果を含むチェック
項目の判定モジュールを要処理判定モジュールとし、重
篤性の高さに基づいて要処理判定モジュールの抽出を行
なっている。これが判定モジュール抽出手段である。
【0129】要処理判定モジュールの抽出後、さらに、
抽出した要処理判定モジュール間で重篤性の高い順にラ
ンキングし、要処理判定モジュールの優先順位を決定し
ている(ステップT10-10)。
【0130】優先順位の決定後、処方判定サーバ装置1
は、要処理判定モジュール一覧ファイルを生成し、入出
力クライアント装置3に同要処理判定モジュール一覧フ
ァイルを送信する(ステップT10-11)。
【0131】入出力クライアント装置3は、処方判定サ
ーバ装置1から送信された要処理判定モジュール一覧フ
ァイルに基づいて、図7に示す要処理判定モジュール一
覧画面22を入出力クライアント装置3の表示画面に表示
する(ステップT11)。
【0132】要処理判定モジュール一覧画面22には要処
理判定モジュール表示欄23を設けており、同要処理判定
モジュール表示欄23に要処理判定モジュールをリスト表
示すべく構成している。特に、要処理判定モジュール表
示欄23に表示される要処理判定モジュールは、重篤性の
高い順に表示して、実行が必要と考えられる要処理判定
モジュールを、ユーザー3aが認識しやすくしている。
【0133】さらに、各要処理判定モジュールの項目名
の右隣には、重篤性を示すグラフ24を合わせて表示し、
各要処理判定モジュールの重要度の差を一目で認識可能
としている。なお、本実施例では、グラフ24によって重
篤性を示すべく構成しているが、グラフ24に限定するも
のではなく、適宜の判別手段を用いてもよい。
【0134】また、本実施例では、重篤性が低いために
優先順位が低く、実施の必要性が極めて少ない要処理判
定モジュールの項目はグレーの文字で表示し、強いて実
施する必要がないことをユーザー3aに認識させやすくし
ている。一方、重篤性が高く優先順位の高い要処理判定
モジュールの項目は、本実施例の場合、太字で表示し、
ユーザー3aに要処理判定モジュールの実施を促すように
している。
【0135】各要処理判定モジュールの項目名の先頭部
分にはチェックボックス25を設けており、同チェックボ
ックス25を用いてユーザー3aが実行を希望する要処理判
定モジュールを選択可能としている。ここで、チェック
ボックス25が判定モジュール指定手段となっている。本
実施例の場合、チェックボックス25は、複数選択可能と
しているが、択一の指定しかできないようにしてもよ
い。
【0136】ユーザー3aは、設計した処方を変更するこ
となく所要の要処理判定モジュールを実行させる場合に
は(ステップT12)、所要の要処理判定モジュールを指
定するチェックボックス25をチェックし、要処理判定モ
ジュール表示部23の下方に設けた「チェック」ボタン26
を選択する。
【0137】「チェック」ボタン26の選択にともなっ
て、入出力クライアント装置3は処理実行判定モジュー
ルの確定を行ない、実行の確定がなされた処理実行判定
モジュールを実行させる実行要求を処方判定サーバ装置
1に送信する(ステップT13)。これが、処理実行判定
モジュール情報入力手段である。
【0138】なお、「チェック」ボタン26の左隣に設け
た「キャンセル」ボタン27は、重篤性の高い要処理判定
モジュールがない場合に、判定モジュールによる適性度
判定を実行することなく終了するために設けているもの
であり、「キャンセル」ボタン27を選択することによ
り、図示していない終了確認画面を入出力クライアント
装置3の表示画面に表示して、ユーザー3aが、終了確認
画面において「終了」ボタン(図示せず)を選択するこ
とにより処方設計支援システムを終了すべく構成してい
る。
【0139】一方、重篤性の高い要処理判定モジュール
の数が多い場合には、所要の処理実行判定モジュールを
実行する前に、設計した処方を変更可能としている。こ
の場合、「キャンセル」ボタン27を選択した後に表示さ
れる図示していない終了確認画面において、「処方を変
更する」ボタン(図示せず)を選択することにより処方
情報入力画面10を再表示すべく構成しており、繰り返
し、再度、処方設計を実施可能としている。
【0140】処方判定サーバ装置1は、図8に示すよう
に、入出力クライアント装置3からの処理実行判定モジ
ュールの実行要求を受信すると(ステップT14)、指定
された処理実行判定モジュールを実行する(ステップT
15)。
【0141】判定モジュールは実質的には計算機シミュ
レーションであり、所要のプログラムを処方判定サーバ
装置1が実行することによって行なっている。その際
に、あらかじめ薬剤データベース5さらには患者情報デ
ータベース6に登録されているデータ、及び、処方情報
入力画面10で入力した処方情報と患者情報のデータを利
用して、計算機シミュレーションを実行している。
【0142】処方判定サーバ装置1による処理実行判定
モジュールの実行の結果、適正範囲を逸脱する処方が無
かった場合には(ステップT16)、処方判定サーバ装置
1は、所要の判定結果情報ファイルを作成して、入出力
クライアント装置3に送信する(ステップT17)。
【0143】入出力クライアント装置3では、処方判定
サーバ装置1から送信されてきた判定結果情報ファイル
に基づいて、入出力クライアント装置3の表示画面に判
定結果を表示する(ステップT18)。
【0144】ユーザー3aは、表示画面に表示された判定
結果から設計した処方に問題がないことを確認し、処方
を確定して(ステップT19)、処方設計支援システムを
終了する。
【0145】一方、処方判定サーバ装置1による処理実
行判定モジュールの実行の結果、不適正と判定される処
方があった場合にも(ステップT16)、処方判定サーバ
装置1は、所要の判定結果情報ファイルを作成して、入
出力クライアント装置3に送信する(ステップT20)。
【0146】入出力クライアント装置3では、処方判定
サーバ装置1から送信されてきた判定結果情報ファイル
に基づいて、図9に示すような判定結果画面28を入出力
クライアント装置3の表示画面に表示する(ステップT
21)。
【0147】判定結果画面28には、処方上の問題点を明
示的に表示すべく構成している。さらに、判定結果画面
28には処理選択部29を設けており、同処理選択部29に設
けたプルダウンメニューボタンを操作することにより、
「回避法の提示と選択」、「相互作用メカニズムの表
示」、「相互作用の程度の表示」の選択項目を表示し
て、いずれか一つの項目を選択することにより、選択さ
れた項目の処理を実行可能としている。
【0148】なお、図9の判定結果画面28では、相互作
用を評価すべく実行した判定モジュールの判定結果を示
しているため、処理選択部29には、「回避法の提示と選
択」、「相互作用メカニズムの表示」、「相互作用の程
度の表示」の選択項目が表示されるが、例えば、重積副
作用を評価すべく判定モジュールを実行した場合には、
処理選択部29には、「回避法の提示と選択」、「重積副
作用メカニズムの表示」、「重積副作用の程度の表示」
の選択項目を表示すべく構成している。
【0149】また、副作用を評価すべく判定モジュール
を実行した場合には、処理選択部29には、「回避法の提
示と選択」、「副作用メカニズムの表示」、「副作用の
程度の表示」の選択項目を表示すべく構成しており、危
険因子または効能効果対応用法用量を評価すべく判定モ
ジュールを実行した場合には、処理選択部29には、「代
替薬の提示と選択」、「用法用量調節の根拠の表示」、
「用法用量調節の具体案の表示」の選択項目を表示すべ
く構成している。
【0150】図9に示した判定結果画面28の処理選択部
29において「回避法の提示と選択」を選択した場合に
は、同選択情報が処方判定サーバ装置1に送信され、そ
れに基づいて処方判定サーバ装置1からは、図10に示
す回避法選択画面30を表示させる回避法選択画面ファイ
ルを入出力クライアント装置3に送信し、入出力クライ
アント装置3の表示画面に回避法選択画面30を表示すべ
く構成している。
【0151】同回避法選択画面30には上部にアクション
選択部31を設け、同アクション選択部31に設けたプルダ
ウンメニューボタンを操作することにより、「処方変更
を行なう」、「服薬指導では対応できません」、「その
他はありません」の選択項目を表示して、所要の項目を
選択可能としている。
【0152】ここで、「処方変更を行なう」を選択する
ことにより、処方情報を変更可能としている(ステップ
T22)。
【0153】特に、アクション選択部31において「処方
変更を行なう」を選択した後、同アクション選択部31の
下方に設けた「処方変更案表示」ボタン33を押すことに
より、同「処方変更案表示」ボタン33の左隣に設けた処
方変更案表示欄34に、先に判定を行なった処方の問題点
を回避する回避法を表示すべく構成している。
【0154】すなわち、ユーザー3aが「処方変更案表
示」ボタン33を押すことにより、図示していないが入出
力クライアント装置3から処方判定サーバ装置1に処方
変更案表示要求が送信され、入出力クライアント装置3
からの処方変更案表示要求に基づいて処方判定サーバ装
置1は、先に行なった処方判定の処方情報に基づいて、
重篤性を低減可能な選択肢の抽出を行ない、抽出結果を
回避法情報すなわち処方変更案情報として入出力クライ
アント装置3に送信すべく構成している。
【0155】入出力クライアント装置3は、処方判定サ
ーバ装置1から送信された処方変更案情報に基づいて回
避法選択画面30の処方変更案表示欄34に、処方変更案を
回避法として表示すべく構成している。これが、回避法
出力手段である。
【0156】「処方変更案表示」ボタン33の下方には
「詳細情報表示」ボタン35を設けており、ユーザー3aが
同「詳細情報表示」ボタン35を選択することにより、
「処方変更案表示」ボタン33及び「詳細情報表示」ボタ
ン35の右隣に設けた詳細情報表示欄36に、詳細情報を表
示すべく構成している。
【0157】ユーザー3aは、処方変更案表示欄34に表示
された回避法の中からいずれか一つを選択することによ
り、処方情報入力画面10を表示画面に表示して、処方変
更案表示欄34で選択した回避法の処方情報に処方情報を
変更させるべく構成している(ステップT8)。処方情
報の変更後、上記した処理を再度実行すべく構成してい
る。
【0158】そして、ユーザー3aが、処方を確定してよ
いと判断できる処方が見つかるまで、上記の処方設計と
処方判定とを繰り返し実行することにより、適正な処方
を見出すことができるべく構成している。
【0159】特に、処方判定において処方が不適正と判
定された場合、その不適正の理由を回避する回避法を合
わせて表示可能としていることにより、できるだけ少な
い処方判定の実施回数で適正な処方に至ることが可能で
あり、短時間での処方設計を可能とすることができる。
また、処方判定を実行する処方判定サーバ装置1の負荷
を低減させることができる。
【0160】さらに、処方経験の少ないユーザー3aで
も、正しい処方設計を行なうことができ、また、最新の
薬剤情報に基づいた処方設計を行なうことができるの
で、不適正な処方による無駄な投薬が生じることがな
く、患者の負担を軽減することができる。
【0161】特に、本発明の処方設計支援システムで
は、患者の個人データを考慮した処方判定を行なうこと
ができるので、オーダーメイドの処方設計を極めて容易
にかつ安全に行なうことができる。
【0162】ユーザー3aが『処方を確定してよい』と判
断できる処方が見つかった場合には、「処方変更案表
示」ボタン33の上方に設けた「キャンセル」ボタン32を
選択することにより、図示していない終了確認画面を入
出力クライアント装置3の表示画面に表示して、ユーザ
ー3aが、終了確認画面において「終了」ボタン(図示せ
ず)を選択することにより処方設計支援システムを終了
すべく構成している(ステップT23)。
【0163】ここでは、相互作用を評価すべく実行した
判定モジュールの判定結果に対する回避法の提示を行な
っているが、重積副作用を評価すべく判定モジュールを
実行した場合、副作用を評価すべく判定モジュールを実
行した場合、危険因子または効能効果対応用法用量を評
価すべく判定モジュールを実行した場合においても同様
に、重篤性を低減可能な回避法の提示を行なうべく構成
している。
【0164】図9に示した判定結果画面28の処理選択部
29において、ユーザー3aが「相互作用の程度の表示」を
選択した場合には、図示していないが同選択情報が処方
判定サーバ装置1に送信され、それに基づいて処方判定
サーバ装置1からは、図11に示す相互作用程度表示画
面37を表示させる相互作用程度表示画面ファイルを入出
力クライアント装置3に送信し、入出力クライアント装
置3の表示画面に相互作用程度表示画面37を表示すべく
構成している。
【0165】相互作用程度表示画面37には、不適正とな
る相互作用の程度を説明する説明文38が表示され、特
に、同相互作用程度表示画面37に設けた「詳細情報表
示」ボタン39を選択することにより、さらに詳細な説明
文を表示可能としている。「詳細情報表示」ボタン39の
下方に設けた「了解」ボタン40を選択することにより、
相互作用程度表示画面37を閉じるべく構成している。
【0166】ここでは、相互作用を評価すべく実行した
判定モジュールの判定結果を表示した判定結果画面28で
あるため、処理選択部29での選択に基づいて相互作用程
度表示画面37を表示可能としているが、重積副作用を評
価すべく判定モジュールを実行した場合であれば、同様
にして重積副作用程度表示画面を表示可能としており、
副作用を評価すべく判定モジュールを実行した場合であ
れば、同様にして副作用程度表示画面を表示可能として
おり、危険因子または効能効果対応用法用量を評価すべ
く判定モジュールを実行した場合場合であれば、同様に
して用法用量調節の具体案を示す用法用量調節表示画面
を表示可能としている。
【0167】図9に示した判定結果画面28の処理選択部
29においてユーザー3aが「相互作用メカニズムの表
示」、を選択した場合には、図示していないが同選択情
報が処方判定サーバ装置1に送信され、それに基づいて
処方判定サーバ装置1からは、図12に示すメカニズム
表示画面41を表示させるメカニズム表示画面ファイルを
入出力クライアント装置3に送信し、入出力クライアン
ト装置3の表示画面にメカニズム表示画面41を表示すべ
く構成している。
【0168】メカニズム表示画面41には、不適正となる
相互作用のメカニズムを説明する説明文42が表示され、
特に、同メカニズム表示画面41に設けた「詳細情報表
示」ボタン43を選択することにより、さらに詳細なメカ
ニズムの説明文を表示可能としている。「詳細情報表
示」ボタン43の右隣に設けた「了解」ボタン44を選択す
ることにより、相互作用程度表示画面37を閉じるべく構
成している。
【0169】ここでは、相互作用を評価すべく実行した
判定モジュールの判定結果を表示した判定結果画面28で
あるため、処理選択部29での選択に基づいてメカニズム
表示画面41を表示可能としているが、重積副作用を評価
すべく判定モジュールを実行した場合であれば、同様に
して重積副作用のメカニズムを説明するメカニズム表示
画面を表示可能としており、副作用を評価すべく判定モ
ジュールを実行した場合であれば、同様にして副作用の
メカニズムを説明するメカニズム表示画面を表示可能と
しており、危険因子または効能効果対応用法用量を評価
すべく判定モジュールを実行した場合場合であれば、同
様にして用法用量調節の根拠を解説する用法用量調節解
説画面を表示可能としている。
【0170】本実施例ではさらに、上記のように処方を
確定した後、入出力クライアント装置3が確定した処方
情報を患者情報データベース6に登録可能としている。
【0171】すなわち、処方設計支援システムの終了前
に表示される終了確認画面に「処方情報登録」ボタン
(図示せず)を設け、同「処方情報登録」ボタンを選択
することにより、図8のフローチャートに示すように、
入出力クライアント装置3は、処方判定サーバ装置1に
対して確定した処方情報の登録を要求すべく構成してい
る(ステップT24)。
【0172】処方判定サーバ装置1では、入出力クライ
アント装置3の要求に基づいて最終の処方情報を患者情
報データベース6に新規の投薬情報として登録し(ステ
ップT25)、登録後、入出力クライアント装置3に対し
て登録終了情報を送信すべく構成している(ステップT
26)。
【0173】ユーザー3aは、入出力クライアント装置3
によって登録終了情報を受信することにより登録終了を
確認し(ステップT27)、処方設計支援システムを終了
する。
【0174】処方設計後、設計された処方をそのまま患
者情報データベース6に新規投薬情報として登録するこ
とにより、入力の手間を省くことができるとともに、誤
入力を抑止することができる。
【0175】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、処方判定
手段には、入力された処方情報及び患者情報に基づいて
適性度判定を行なう複数の個別の判定モジュールと、複
数の判定モジュールのうち、判定処理を必要とする要処
理判定モジュールを抽出する判定モジュール抽出手段と
を具備させ、同処方判定手段は、判定モジュールによる
適性度判定の実行前に、判定モジュール抽出手段による
要処理判定モジュールの抽出を実行し、抽出結果を判定
結果出力手段によって出力し、抽出した要処理判定モジ
ュールの中から適性度判定を実行する要処理判定モジュ
ールを選択させることによって、処方設計に応じて判定
処理が必要となる項目を明示して判定処理の実施を促す
一方で、判定処理が必要でない項目の判定処理の実施を
抑止することにより、判定処理の実施にともなう処方判
定手段の負担を低減して、処方設計支援システムの判定
処理速度を向上させることができる。
【0176】請求項2記載の発明によれば、判定結果出
力手段によって出力する要処理判定モジュールの項目情
報において、判定の優先順位の高い判定モジュール項目
を、優先順位の低い判定モジュール項目よりも明示して
出力することにより、判定処理を実行する判定モジュー
ルの選別を容易に行なうことができる。特に、処方設計
経験の少ない者でも正しい処方設計を行なうことができ
る。
【0177】請求項3記載の発明によれば、判定情報入
力手段には、判定結果出力手段によって出力された要処
理判定モジュール項目から判定処理を実施する判定モジ
ュールを指定する判定モジュール指定手段と、同判定モ
ジュール指定手段で指定した判定モジュールを処理実行
判定モジュール情報として処方判定手段に入力する処理
実行判定モジュール情報入力手段とを設け、さらに、処
方判定手段は、判定情報入力手段の処理実行判定モジュ
ール情報入力手段で入力された処理実行判定モジュール
情報に基づいて、指定された判定モジュールのみを作動
させ、判定結果を判定結果出力手段によって出力すべく
構成したことによって、判定処理にともなう処方判定手
段の負担を低減することができ、処方設計支援システム
の判定処理速度を向上させることができる。
【0178】請求項4記載の発明によれば、判定結果に
おいて処方情報が患者に不適正であって、処方情報内の
一部変更にともなって不適正を回避可能である場合に、
処方判定手段が回避法情報の抽出を実行し、抽出した回
避法情報を判定結果出力手段に出力することによって、
全く新規な処方設計を行なう必要がなく、容易に代替処
方の設計を行なうことができるので、短時間で適正な処
方設計を行なうことができる。
【0179】請求項5記載の発明によれば、判定情報入
力手段及び結果出力手段を、処方判定手段を具備した処
方判定サーバ装置と電気通信回線を介して接続した入出
力クライアント装置としたことによって、処方設計支援
システムを効率よく使用することができる。
【0180】特に、処方判定サーバ装置を所定の業者が
一括管理し、同処方判定サーバ装置に入出力クライアン
ト装置からアクセスして処方設計支援システムを使用す
ることにより、処方設計支援システムの導入を容易とし
て導入コストを低減させることができるとともに、処方
設計支援システムの維持管理の手間を削減して、管理コ
ストを低減させることができる。
【0181】請求項6記載の発明によれば、入出力クラ
イアント装置を携帯型端末装置としたことによって、例
えば往診の際や、出張の際等のように病院にいない場合
であっても直ちに処方設計支援システムを用いた処方設
計を行なうことができ、迅速な処方設計を行なうことが
できる。
【0182】請求項7記載の発明によれば、処方判定サ
ーバ装置は、判定モジュールが判定に用いる薬剤情報を
格納した薬剤データベースを具備し、同薬剤データベー
スには、処方判定サーバ装置と電気通信回線を介して接
続した薬剤情報入力クライアント装置によって新規薬剤
情報の逐次入力を行なわせることにより、薬剤情報の更
新が容易であって、かつ、常に最新の薬剤情報に基づい
た判定処理を行なうことができるので、目的の効果を得
ることができる処方の設計を確実に行なうことができ
る。
【0183】請求項8記載の発明によれば、処方判定サ
ーバ装置は、患者の身体情報と、病歴情報と、投薬履歴
情報とを管理した患者情報データベースを具備し、同患
者情報データベースに判定情報入力クライアント装置か
ら患者の身体情報と、病歴情報と、投薬履歴情報を逐次
入力させるべく構成することによって、異なる複数の医
療機関に通院している場合に、通常のカルテでは管理で
きない他の投薬履歴を一括して管理することができ、処
方設計のより正しい判定処理を行なうことができる。
【0184】しかも、判定モジュールによる処方の判定
処理の結果、処方情報が適正であった場合に、判定情報
入力クライアント装置からの処方確定の入力に基づい
て、投薬履歴情報の更新を行なうべく構成していること
によって、処方情報の誤入力を防止でき、確実な投薬履
歴の入力を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処方設計支援システムのシステム
構成説明図である。
【図2】本発明に係る処方設計支援システムの基本のシ
ステムフローを示したフローチャートである。
【図3】本発明に係る処方設計支援システムの詳細なシ
ステムフローを示したフローチャートである。
【図4】入出力クライアント装置の表示画面に表示され
る処方情報入力画面の説明図である。
【図5】入出力クライアント装置の表示画面に表示され
る患者固有データ入力画面の説明図である。
【図6】本発明に係る処方設計支援システムの詳細なシ
ステムフローを示したフローチャートである。
【図7】入出力クライアント装置の表示画面に表示され
る要処理判定モジュール一覧画面の説明図である。
【図8】本発明に係る処方設計支援システムの詳細なシ
ステムフローを示したフローチャートである。
【図9】入出力クライアント装置の表示画面に表示され
る判定結果画面の説明図である。
【図10】入出力クライアント装置の表示画面に表示さ
れる回避法選択画面の説明図である。
【図11】入出力クライアント装置の表示画面に表示さ
れる相互作用程度表示画面の説明図である。
【図12】入出力クライアント装置の表示画面に表示さ
れるメカニズム表示画面の説明図である。
【符号の説明】
1 処方判定サーバ装置 1a 処方設計サービス管理者 2 電気通信回線 3 入出力クライアント装置 3a ユーザー 3' 携帯電話 4 ユーザー管理データベース 5 薬剤データベース 6 患者情報データベース 7 中継基地 8 薬剤情報入力クライアント装置 8a 情報提供者

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処方情報の入力を行なうとともに、同処
    方情報の医薬品が投与される患者の患者情報の入力を行
    なう判定情報入力手段と、同判定情報入力手段によって
    入力された患者情報に基づいて、入力された処方情報の
    適性度判定を行なう処方判定手段と、同処方判定手段に
    おける判定結果を出力する判定結果出力手段とからなる
    処方設計支援システムであって、 処方判定手段は、入力された処方情報及び患者情報に基
    づいて適性度判定を行なう複数の個別の判定モジュール
    と、複数の判定モジュールのうち、判定処理を必要とす
    る要処理判定モジュールを抽出する判定モジュール抽出
    手段とを具備し、 同処方判定手段は、判定モジュールによる適性度判定の
    実行前に、判定モジュール抽出手段による要処理判定モ
    ジュールの抽出を実行し、抽出結果を判定結果出力手段
    によって出力し、抽出した要処理判定モジュールの中か
    ら適性度判定を実行する要処理判定モジュールを選択さ
    せるべく構成したことを特徴とする処方設計支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】 判定結果出力手段によって出力した要処
    理判定モジュールの項目情報は、判定の優先順位の高い
    判定モジュール項目を、優先順位の低い判定モジュール
    項目よりも明示して出力すべく構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の処方設計支援システム。
  3. 【請求項3】 判定情報入力手段は、判定結果出力手段
    によって出力された要処理判定モジュール項目から判定
    処理を実施する判定モジュールを指定する判定モジュー
    ル指定手段と、同判定モジュール指定手段で指定した判
    定モジュールを処理実行判定モジュール情報として処方
    判定手段に入力する処理実行判定モジュール情報入力手
    段とを具備し、 処方判定手段は、判定情報入力手段の処理実行判定モジ
    ュール情報入力手段で入力された処理実行判定モジュー
    ル情報に基づいて、指定された判定モジュールのみを作
    動させ、判定結果を判定結果出力手段によって出力すべ
    く構成したことを特徴とする請求項2記載の処方設計支
    援システム。
  4. 【請求項4】 判定結果において処方情報が患者に不適
    正であって、処方情報内の一部変更にともなって不適正
    を回避可能である場合に、処方判定手段は、回避法情報
    の抽出を実行し、抽出した回避法情報を判定結果出力手
    段に出力する回避法出力手段を具備することを特徴とす
    る請求項3記載の処方設計支援システム。
  5. 【請求項5】 判定情報入力手段及び結果出力手段は、
    処方判定手段を具備した処方判定サーバ装置と電気通信
    回線を介して接続した入出力クライアント装置であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の処
    方設計支援システム。
  6. 【請求項6】 入出力クライアント装置は、携帯型端末
    装置であることを特徴とする請求項5記載の処方設計支
    援システム。
  7. 【請求項7】 処方判定サーバ装置は、判定モジュール
    が判定に用いる薬剤情報を格納した薬剤データベースを
    具備し、同薬剤データベースには、処方判定サーバ装置
    と電気通信回線を介して接続した薬剤情報入力クライア
    ント装置によって新規薬剤情報の逐次入力を行なわせる
    べく構成したことを特徴とする請求項5または請求項6
    に記載の処方設計支援システム。
  8. 【請求項8】 処方判定サーバ装置は、患者の身体情報
    と、病歴情報と、投薬履歴情報とを管理した患者情報デ
    ータベースを具備し、同患者情報データベースに入出力
    クライアント装置から患者の身体情報と、病歴情報と、
    投薬履歴情報を逐次入力させるべく構成するとともに、 判定モジュールによる処方の判定処理の結果、処方情報
    が適正であった場合に、入出力クライアント装置からの
    処方確定の入力に基づいて、投薬履歴情報の更新を行な
    うべく構成していることを特徴とする請求項5〜7のい
    ずれか1項に記載の処方設計支援システム。
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