JP5940723B1 - 投薬支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】予定と合わない投薬実績を許容する場合であっても投薬実績の妥当性の判断を確実に担保できる投薬支援システムを提供する。【解決手段】投薬支援システム1は、被投薬者に対する投薬予定情報と投薬実績情報とを対応付けた投薬履歴を管理する管理サーバ5と、投薬履歴を表示すると共に、投薬履歴に関する追加情報を入力可能な管理端末3とを備える。管理端末3は、投薬履歴に対する確認の有無が表示される。管理端末3は、確認権限を有する確認者によって投薬履歴に対する確認の入力が可能である。管理端末3は、投薬履歴に対する確認が入力されると、投薬履歴に関する追加情報の入力が不可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、投薬状況を管理する投薬支援システムに関する。
介護施設または医療施設において、被介護者または患者への投薬を、介護士などの介護スタッフが行う場合がある。具体的には、介護士等が、投薬する時間に薬をセッティングしたり、服薬を介助したりする。従来、投薬を適正に行うために、例えば特許文献1の技術が提案されている。特許文献1には、薬剤と、投薬者の専用物と、被投薬者の専用物に、それぞれ二次元コードやRFIDタグを付して、コードリーダやRFIDリーダでそれらの情報を読取って、投薬の適正を判定する技術が提案されている。
特開2013−142982号公報
特許文献1は、適正でない(予定と合わない)と判定された投薬を実行させないことを前提にしている。しかしながら、介護施設等の実態からすると、例えば、被投薬者の都合に合わせて予定を変更しなければならない等、予定と合わない投薬実績(場合によっては投薬しないことを含む)にも妥当性が認められる場合がある。したがって、予定と合わない投薬実績を完全に排除することが前提であると、投薬の運用が柔軟性に欠けることになり、介護施設等の実態と整合しないおそれがある。一方で、予定と合わない投薬実績を許容する場合、かかる投薬実績が実際に発生したときにその実績の妥当性を誰がどのように判断するのかを確実に担保する必要がある。
そこで、本発明は、予定と合わない投薬実績を許容する場合であっても投薬実績の妥当性の判断を確実に担保できる投薬支援システムを提供することを目的とする。
第1の発明の投薬支援システムは、被投薬者に対する投薬予定情報と投薬実績情報とを対応付けた投薬履歴を管理する管理手段と、前記投薬履歴を表示すると共に、前記投薬履歴が示す投薬実績の妥当性を評価するための追加情報を入力可能な管理端末とを備える投薬支援システムであって、前記管理端末は、前記追加情報が入力された場合には前記追加情報が表示されると共に、前記投薬履歴に対する確認の有無が表示され、確認権限を有する確認者によって前記投薬履歴に対する前記確認の入力が可能であると共に、前記投薬履歴に対する前記確認が入力されると、前記投薬履歴に関する前記追加情報の入力が不可能となることを特徴とする。
この構成によると、管理端末は、被投薬者に対する投薬予定情報と投薬実績情報とを対応付けた投薬履歴を表示する。なお、投薬実績情報とは、投薬を実行または中止したという情報である。したがって、投薬履歴の表示を見ることにより、投薬実績が適正(予定通り)であったか否かを確認することができる。さらに、管理端末は、投薬履歴に関する追加情報を入力可能なため、その投薬実績の妥当性を評価するための情報を投薬履歴の情報に補足して入力することができる。かかる追加情報に関する事情は投薬者が最もよく把握していると考えられるため、通常、投薬者自身がそのような追加情報を入力することになる。
一方、管理端末は、追加情報が入力された場合に追加情報を表示すると共に、確認権限を有する確認者は、投薬履歴に対する確認を管理端末に入力できる。したがって、確認者は、追加情報が入力された場合にはその追加情報に基づき投薬実績の妥当性を評価しつつ、投薬履歴に対する確認を入力できる。そして、管理端末は、投薬履歴に対する確認の有無を表示する。そのため、確認者による投薬履歴の確認漏れを防止することができる。さらに、確認者によって投薬履歴に対する確認が管理端末に入力された後は、管理端末は追加情報の入力が不可能となる。そのため、確認者が確認を行った後に追加情報の入力や変更がなされるのが防止される。以上のように、確認者による投薬履歴の確認がなされたことと、確認者による当該確認がどのような追加情報に基づいてなされた結果であるかとが、情報として確保される。よって、予定と合わない投薬実績を運用として許容する場合であっても投薬実績の妥当性の判断を確実に担保できる。
第2の発明の投薬支援システムは、第1の発明において、前記管理端末は、前記投薬履歴に対する承認の有無が表示され、前記投薬履歴に対する前記確認が入力される前は、前記投薬履歴に対する前記承認の入力が不可能であって、前記投薬履歴に対する前記確認が入力された後は、承認権限を有する承認者によって前記投薬履歴に対する前記承認の入力が可能となることを特徴とする。
この構成によると、承認権限を有する承認者は、管理端末に投薬履歴に対する承認を入力できる。管理端末は、投薬履歴に対する承認の有無を表示する。そのため、承認者による投薬履歴の確認漏れ(承認漏れ)を防止することができる。
また、管理端末は、投薬履歴に対する確認が入力される前は、投薬履歴に対する承認の入力が不可能である。そして、投薬履歴に対する確認が入力されると、投薬履歴に対する承認の入力が可能となる。そのため、確認者が確認していない投薬履歴に対して、承認者が承認を入力してしまうのを防止できる。したがって、承認者が、投薬履歴に対する確認の有無を確認し間違えるのを防止できる。また、確認後に承認を行うという順序を明確化できるので、確認者と承認者の権限の序列を明確化できる。
第3の発明の投薬支援システムは、第1または第2の発明において、前記管理端末は、前記確認者によって前記投薬履歴に対する前記確認の取消しを入力可能であること特徴とする。
この構成によると、確認者が投薬履歴に対する確認を管理端末に入力しても、その後、確認者が投薬履歴に対する確認の取消しを入力することで、投薬者は追加情報を管理端末に入力することができる。
第4の発明の投薬支援システムは、第3の発明において、前記管理端末は、前記承認者によって前記投薬履歴に対する前記承認が入力されると、前記確認の取消しが入力不可能になることを特徴とする。
この構成によると、承認者が投薬履歴に対する承認を管理端末に入力すると、投薬履歴に対する確認の取消しの入力が不可能となる。したがって、承認者が投薬履歴に対する承認を入力した後で、確認者が投薬履歴に対する確認の取消しを入力して、追加情報が入力可能となることを防止できる。そのため、承認者による投薬履歴の承認がなされたことと、承認者による当該承認がどのような追加情報に基づいてなされた結果であるかとが、情報として確保される。
第5の発明の投薬支援システムは、第1〜第4の発明のいずれかにおいて、前記管理手段が、ネットワークを介して前記管理端末と接続された管理サーバであり、薬剤に付されて当該薬剤に関する情報が記録された薬剤情報記録媒体と、被投薬者の専用物に付されて当該被投薬者に関する情報が記録された被投薬者情報記録媒体と、投薬者の専用物に付されて当該投薬者に関する情報が記録された投薬者情報記録媒体と、前記投薬者によって使用され、前記ネットワークを介して前記管理サーバに接続され、前記薬剤情報記録媒体、前記被投薬者情報記録媒体および前記投薬者情報記録媒体を読み取り可能な投薬時使用端末と、前記投薬時使用端末が読み取った前記薬剤情報記録媒体、前記被投薬者情報記録媒体および前記投薬者情報記録媒体の情報と、前記管理サーバで管理された情報とに基づいて、投薬の適正を判定する判定手段と、をさらに備え、前記投薬時使用端末は、前記判定手段による投薬の適正の判定結果を表示し、前記判定結果が不適正の場合に、前記投薬者によって選択された投薬実行信号および投薬中止信号のいずれかの信号を前記管理サーバに送信し、前記管理サーバは、前記投薬予定情報と、前記判定手段による投薬の適正の判定結果と、前記投薬時使用端末から受信した前記投薬実行信号または前記投薬中止信号とに基づいて、前記投薬履歴を作成することを特徴とする。
この構成によると、投薬者は投薬を行う前に、投薬時使用端末によって薬剤情報記録媒体、被投薬者情報記録媒体および投薬者情報記録媒体を読み取る。判定手段は、投薬時使用端末が読み取った薬剤情報記録媒体、被投薬者情報記録媒体および投薬者情報記録媒体の情報と、管理サーバで管理された情報とに基づいて、投薬の適正を判定する。投薬時使用端末は、この判定結果を表示する。そのため、投薬者は、投薬が適正であるかどうかを確認した上で、投薬を行うことができ、投薬ミスを防止できる。
投薬の適正の判定結果が不適正の場合、投薬者は、投薬実行信号または投薬中止信号のいずれかの信号を選択して、投薬時使用端末から管理サーバに送信する。投薬を中止する場合には、投薬中止信号を選択し、投薬を実行する場合には、投薬実行信号を選択する。例えば、薬剤情報記録媒体に記録された投薬予定時間と、実際の投薬時間が異なっており、投薬の適正の判定結果が不適正であっても、状況によっては、投薬を行ってよい場合がある。このような場合に、投薬実行信号を送信して投薬を実行できる。
投薬履歴は、投薬予定情報と、投薬の適正の判定結果と、投薬時使用端末から管理サーバに送信された投薬実行信号または投薬中止信号とに基づいて作成される。したがって、投薬履歴を閲覧することで、投薬に関する詳細な情報を確認することができる。
第6の発明の投薬支援システムは、第5の発明において、前記投薬時使用端末は、前記判定手段による投薬の適正の判定結果が適正の場合に、前記投薬者によって選択された前記投薬実行信号および前記投薬中止信号のいずれかの信号を前記管理サーバに送信することを特徴とする。
この構成によると、投薬の適正の判定結果が適正であって、且つ、例えば被投薬者が不在で投薬を行うことができない場合に、投薬時使用端末から投薬中止信号を管理サーバに送信できる。したがって、様々な状況に対応した投薬履歴を作成できる。
第7の発明の投薬支援システムは、第5または第6の発明において、前記管理端末は、前記判定手段による投薬の適正の判定結果と、前記投薬時使用端末から前記管理サーバに送信された前記投薬実行信号または前記投薬中止信号との関係に基づいて、前記投薬履歴の表示色を変更することを特徴とする。
この構成によると、管理端末に表示される投薬履歴の表示色が、投薬の適正の判定結果と、投薬実行信号または投薬中止信号との関係に基づいて変更される。そのため、管理端末に表示される投薬履歴の文字等を読まなくても、表示色を見るだけで投薬履歴に含まれる情報の一部を把握することができる。したがって、確認者が投薬履歴を確認しやすくなり、投薬履歴に含まれる情報の確認漏れをより確実に防止できる。
第8の発明の投薬支援システムは、第7の発明において、前記管理端末は、前記判定手段による投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、前記投薬実行信号が前記管理端末から前記管理サーバに送信された場合に、前記追加情報を前記管理端末に入力済みか否かによって、前記投薬履歴の表示色を変更することを特徴とする。
この構成によると、投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理端末から管理サーバに送信された場合、管理端末に表示される投薬履歴の表示色は、投薬履歴に関する追加情報を管理端末に入力済みか否かによって変更される。そのため、管理端末に表示される投薬履歴の文字等を読まなくても、表示色を見るだけで追加情報が入力済みか否かを迅速かつ容易に把握できる。
投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理端末から管理サーバに送信された場合、投薬ミスの可能性がある。そのため、投薬者は、追加情報として、投薬ミスではない理由を管理端末に入力することが好ましい。投薬履歴の表示色によって追加情報が入力済みか否かを迅速かつ容易に把握できるため、投薬者による追加情報の記入漏れを防止できる。
また、投薬履歴の表示色によって追加情報が入力済みか否かを迅速かつ容易に把握できることで、確認者は、投薬ミスがないかどうかの確認を迅速かつ容易に行うことができる。したがって、投薬履歴の確認漏れをより確実に防止できる。
本発明の投薬支援システムによると、管理端末は、投薬履歴に対する確認の有無を表示する。また、管理端末は、追加情報が入力された場合に追加情報を表示すると共に、投薬履歴に対する確認が管理端末に入力された後は、追加情報の入力が不可能となる。そのため、確認者による投薬履歴の確認がなされたことと、確認者による当該確認がどのような追加情報に基づいてなされた結果であるかとが、情報として確保される。よって、予定と合わない投薬実績を許容する場合であっても投薬実績の妥当性の判断を確実に担保できる。
実施形態に係る投薬支援システムの概略構成を示す図である。 管理端末に表示される画面の一例を示す図である。 管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 投薬を行う際の小型端末と管理サーバの実行処理を示すフローチャートである。 追加情報を入力する際の管理型端末と管理サーバの実行処理を示すフローチャートである。 投薬履歴に対する確認を入力する際の管理型端末と管理サーバの実行処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による投薬支援システム1の構成を示す。本実施形態は、老人ホームなどの介護施設における投薬状況の管理に、本発明の投薬支援システムを適用した一例である。
<投薬支援システム1の概略構成>
図1に示すように、投薬支援システム1は、介護施設2に配置された管理端末3および複数の小型端末4(投薬時使用端末)と、管理サーバ5とを有する。図1では、1つの投薬支援システム1に含まれる介護施設2は1つだけ表示されているが、介護施設2は複数であってもよい。管理端末3は、1つの介護施設2に少なくとも1台配置される。本実施形態では、管理サーバ5は、介護施設2から離れた場所に配置されているが、介護施設2内に配置されていてもよい。端末3、4と管理サーバ5とは、インターネット等のネットワーク6を介して通信可能である。ネットワーク6による通信は、AES(Advanced Encryption Standard)等による暗号化や、SSL(Secure Socket Layer)等によって、セキュリティを高めることが好ましい。
端末3、4および管理サーバ5は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、インタフェース用のデバイスなどのハードウェアを備えている。ROM、RAM、ハードディスクなどの記憶装置には、プログラムや各種のデータなどのソフトウェアが記憶されている。以下に説明する端末3、4および管理サーバ5の種々の機能は、そのような種々の機能を発揮するようにソフトウェアがハードウェアを機能させることによって実現されている。また、端末3、4および管理サーバ5は、RTC(Real Time Clock)等の計時装置を具備し、端末3、4および管理サーバ5は、この計時装置が計時する時刻情報に基づいて、現在日時(年月日および時刻)を取得する。
<小型端末4>
小型端末4は、投薬を行う職員(投薬者)により使用される。投薬を行うとは、薬をセットして、必要に応じて服薬を介助することなどである。また、投薬は、内服薬の投薬に限らない。投薬は、塗り薬などの外用薬の投薬であってもよい。小型端末4は、液晶表示装置などの表示部と、タッチパネルなどの入力部とを有する。小型端末4は、カメラを搭載しており、QRコード(登録商標)などの二次元コードを読み取り可能である。なお、小型端末4が情報コードを読み取るとは、カメラで読み取った情報コードに記録された情報を読み取ることをいう。小型端末4は、例えばスマートフォンと呼ばれる携帯端末が用いられる。小型端末4には、投薬支援システム1のアプリケーションがインストールされている。
職員は、入居者に投薬しようとする際、小型端末4によって薬剤情報コード7と、入居者情報コード8と、職員情報コード9とを読み取る。以下、薬剤情報コード7と入居者情報コード8と職員情報コード9について説明する。薬剤情報コード7、入居者情報コード8、および職員情報コード9は、それぞれ本発明の薬剤情報記録媒体、被投薬者情報記録媒体、および投薬者情報記録媒体に相当する。
介護施設2では、入居者ごとに設定される投薬予定に基づいて、入居者ごとに薬剤包袋が作成される。薬剤包袋には、同じタイミングで投薬される1種類または複数種類の薬剤が入れられる。薬剤包袋の所定部分には、QRコード(登録商標)などの二次元コードからなる薬剤情報コード7が付されている。薬剤情報コード7は、被投薬者(入居者)、投薬日、投薬時間区分、投薬時間間隔などの投薬予定に関する情報を含んでいる。投薬時間区分とは、例えば、朝食前、朝食後、朝昼食間、昼食前、昼食後、昼夕食間、夕食前、夕食後、就寝前等の時間区分である。投薬時間間隔とは、前回の投薬からの経過時間の最小値である。投薬時間区分と投薬時間間隔は、どちらか一方だけが薬剤情報コード7に記録されていればよい。
各入居者用の専用物(例えば食札や机など)には、QRコード(登録商標)などの二次元コードからなる入居者情報コード8が付されている。なお、食札とは、各入居者の食事の種類や献立などの情報が記載された用紙である。入居者情報コード8は、入居者のIDなどの入居者情報を含んでいる。
職員の専用物(例えばネームプレート)には、QRコード(登録商標)などの二次元コードからなる職員情報コード9が付されている。職員情報コード9は、職員のIDなどの職員情報を含んでいる。
小型端末4の説明に戻る。小型端末4は、3つの情報コード7、8、9に記録された情報を読み取ると、読み取った情報を自動的に管理サーバ5に送信する。管理サーバ5は、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報を受信すると、投薬の適正を判定し、その判定結果を小型端末4に送信する。このとき、投薬の適正の判定結果と共に、入居者の顔写真が管理サーバ5から小型端末4に送信されてもよい。小型端末4は、受信した判定結果(と顔写真)を表示部に表示させる。投薬しようとする職員は、表示された判定結果(と顔写真)を確認した上で、小型端末4の投薬実行ボタンおよび投薬中止ボタンのいずれかを選択して操作する。それにより、小型端末4から投薬実行信号および投薬中止信号のいずれかが管理サーバ5に送信される。職員は、投薬を実行する場合には、投薬実行ボタンを選択し、投薬を中止する場合には、投薬中止ボタンを選択する。以下の説明において、投薬実行信号および投薬中止信号を総称して、投薬実績信号と称する。
何らかの理由により小型端末4と管理サーバ5が一時的に通信できない場合には、職員は、小型端末4によって3つの情報コード7、8、9を読み取った後、投薬の適正の判定結果を確認せずに、投薬実行ボタンおよび投薬中止ボタンのいずれかを選択する。そして、通信が復活した後、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、投薬実行信号または投薬中止信号とが、小型端末4から管理サーバ5に送信される。
<管理端末3>
管理端末3は、介護施設2の職員によって使用される。管理端末3は、液晶表示装置などの表示部と、キーボードやタッチパネルなどの入力部を有する。管理端末3は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ(PC)やタブレットPCが用いられる。管理端末3には、管理サーバ5に管理される情報を入力および閲覧するためアプリケーションがインストールされている。
職員は、投薬に関連する各種の情報を管理端末3に入力する。管理端末3に入力された情報は管理サーバ5に送信されて管理サーバ5で管理される。管理端末3の表示部には、図2に示す投薬状況一覧画面10が表示される。投薬状況一覧画面10には、投薬履歴表示11および投薬予定表示12が表示される。投薬履歴表示11は、投薬予定情報と投薬実績情報とを対応付けた投薬履歴の表示である。投薬実績情報とは、管理端末3から管理サーバ5に投薬実行信号および投薬中止信号のどちらの信号が送信されたかという情報である。投薬履歴表示11は、小型端末4から管理サーバ5に3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報が送信された場合に表示される。投薬履歴表示11は、小型端末4から管理サーバ5に投薬実績信号(投薬実行信号または投薬中止信号)が送信されていない場合にも表示される。投薬予約表示12は、投薬予約情報の表示であって、投薬実績情報を含まない。投薬予定表示12は、管理サーバ5の後述する投薬予定テーブル30に投薬予定情報が登録された場合に表示される。以下の説明において、投薬履歴表示11および投薬予定表示12を、投薬履歴表示11等と総称する。
投薬状況一覧画面10は、投薬予定日、投薬実績日時、投薬時間区分・投薬時間間隔、入居者の氏名、投薬を行ったまたは行おうとして中止した職員の氏名、投薬予定の有無、投薬実績、投薬の適正の判定結果、追加情報、確認者の氏名、承認者の氏名、およびステータスの欄を有する。上記以外に、投薬を行ったまたは行おうとして中止した職員の職種や、施設名の欄を有していてもよい。
投薬予定表示12は、投薬予定日、投薬時間区分・投薬時間間隔、投薬予定の有無、入居者の氏名の欄に情報が表示される。投薬予定表示12は、投薬実績日時、職員の氏名、投薬実績、判定結果の欄が空欄である。投薬予定表示12は、追加情報、確認者の氏名、承認者の氏名、ステータスの欄が空欄の場合とそうでない場合がある。投薬履歴表示11は、投薬実績、追加情報、確認者の氏名、承認者の氏名、ステータスの欄が空欄の場合とそうでない場合があり、それ以外の欄は情報が表示される。
投薬予定日の欄には、管理サーバ5の後述する投薬予定テーブル30に登録された投薬予定日、または、薬剤情報コード7から読み取られた投薬予定日が表示される。投薬時間区分・投薬時間間隔の欄には、管理サーバ5の後述する投薬予定テーブル30に登録された投薬時間区分もしくは投薬時間間隔、または、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間区分もしくは投薬時間間隔が表示される。入居者の氏名の欄には、管理サーバ5の後述する投薬予定テーブル30に登録された入居者の氏名、薬剤情報コード7から読み取られた入居者の氏名、および、入居者情報コード8から読み取られた入居者の氏名のいずれかが表示される。
投薬予定の有無の欄には、○または×が表示される。入居者氏名の欄に表示された入居者について、投薬時間区分・投薬時間間隔の欄に表示された時間の投薬予約が、投薬予定テーブル30に登録されている場合には、○が表示される。登録されていない場合には、×が表示される。
投薬実績日時の欄には、小型端末4から管理サーバ5に投薬実績信号(投薬実行信号または投薬中止信号)、または、小型端末4から管理サーバ5に3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報が送られた時間が表示される。つまり、投薬を中止した場合も、投薬実績日時が投薬状況一覧画面10に表示される。
投薬の適正の判定結果の欄には、管理サーバ5の後述する投薬適正判定部24による判定結果が表示される。判定結果が適正の場合には、適正と表示され、判定結果が不適正の場合には、「時間区分外」等の判定理由が表示される。
投薬実績の欄には、投薬実績情報が表示される。即ち、小型端末4から管理サーバ5に送られた投薬実績信号が、投薬実行信号と投薬中止信号のどちらの信号であるかが表示される。さらに、投薬実績の欄には、投薬の適正の判定結果と、投薬実績情報との関係に応じて、○、△、×のいずれかが表示される。投薬の適正の判定結果が適正であって、且つ、投薬実行信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬実績の欄には○が表示される。つまり、予定通りに投薬が行われた場合には、○が表示される。投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬実績の欄には△が表示される。つまり、不適正であると判定されたにも関わらず、投薬が行われた場合には、△が表示される。投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬中止信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬実績の欄には○が表示される。つまり、不適正であると判定されて、投薬が行われなかった場合には、○が表示される。投薬の適正の判定結果が適正であって、且つ、投薬中止信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬実績の欄には×が表示される。つまり、適正であると判定されたにも関わらず、予定通りに投薬が行われなかった場合には、×が表示される。また、投薬の適正の判定結果が適正または不適正であって、且つ、小型端末4から管理サーバ5に投薬実績信号が送信されていない場合には、投薬履歴表示11の投薬実績の欄には、×が表示される。また、投薬予定表示12の投薬実績の欄には、×が表示されるが、空欄であってもよい。
追加情報の欄には、投薬履歴に関する追加情報が表示される。投薬履歴に関する追加情報とは、例えば、投薬の適正の判定結果が不適正となった理由や、不適正と判定されても投薬を行った理由などである。投薬履歴に関する追加情報は、投薬状況一覧画面10から誰でも入力可能である。通常は、投薬を行ったもしくは行おうとして中止した職員によって入力される。具体的な入力方法は以下の通りである。投薬履歴表示11ごとに設けられた情報入力ボタン13を押下する。それにより、追加情報を入力するための画面(図示せず)が管理端末3の表示部に表示される。この画面に、職員が追加情報を入力する。
投薬履歴表示11の表示色は、投薬の適正の判定結果と、投薬実績情報との関係に応じて異なる。投薬の適正の判定結果が適正であって、且つ、投薬実行信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬履歴表示11の表示色は第1色(例えば青色)である。投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬履歴表示11の表示色は以下の2色のいずれかである。追加情報が管理サーバ5に登録されている場合には、投薬履歴表示11の表示色は第2色(例えば黄色)である。追加情報が管理サーバ5に登録されていない場合には、投薬履歴表示11の表示色は第3色(例えば赤色)である。つまり、投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理サーバ5に送信された場合、追加情報を管理端末3に入力済みか否かによって、投薬履歴表示11の表示色は変更される。また、投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬中止信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬履歴表示11の表示色は第2色(例えば黄色)である。投薬の適正の判定結果が適正であって、且つ、投薬中止信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬履歴表示11の表示色は第3色(例えば赤色)である。また、投薬の適正の判定結果が適正または不適正であって、且つ、小型端末4から管理サーバ5に投薬実績信号が送信されていない場合には、投薬履歴表示11の表示色は第3色(例えば赤色)である。また、投薬予定表示12の表示色は第3色(例えば赤色)である。
ステータスの欄には、投薬履歴表示11等のステータスが表示される。ステータスとは、投薬履歴表示11等に対する確認および承認の有無を示す情報である。投薬履歴表示11等に対する確認と承認の両方が無い場合、ステータスは「未確認」である。投薬履歴表示11等に対する確認が有り、投薬履歴表示11等に対する承認が無い場合、ステータスは「確認済み」である。投薬履歴表示11等に対する確認と承認の両方が有る場合、ステータスは「承認済み」である。ステータスが「未確認」の場合には、ステータスの欄は空欄である。ステータスが「確認済み」の場合には、ステータスの欄には「確認済み」が表示され、ステータスが「承認済み」の場合には、ステータスの欄には「承認済み」が表示される。
投薬履歴表示11等に対する確認は、確認権限を有する確認者(職員)によって管理端末3に入力される。投薬履歴表示11等に対する承認は、承認権限を有する承認者(職員)によって管理端末3に入力される。確認者は、例えば、投薬者の上司などである。確認者は、介護士等の介護スタッフであってもよい。承認者は、例えば、看護師などの医療関係職従事者である。服薬の介助などの投薬行為は、医療行為には該当せず、介護士等の介護スタッフが行うことができる。但し、看護師などの医療関係職従事者の指導および管理の元で行うことが望ましい。そこで、本実施形態の投薬支援システム1では、投薬履歴表示11等を、投薬者の上司である確認者が確認し、その後、看護師等の医療関係職従事者である承認者が承認するようになっている。
管理端末3は、確認者による投薬履歴表示11等に対する確認および確認の取消しの入力と、承認者による投薬履歴表示11等に対する承認の入力が可能である。管理端末3は、投薬履歴表示11等に対する承認の取消しの入力は不可能である。管理端末3に入力された投薬履歴等に対する確認、確認の取消し、および承認の情報は、管理端末3から管理サーバ5に送信される。これらの情報を受信した管理サーバ5は、管理サーバ5で管理されているステータスを更新する。以下、投薬履歴表示11等に対する確認、確認の取消し、および承認の入力方法の具体例について説明する。
図2に示すように、投薬状況一覧画面10の上方には、確認ボタン14と、承認ボタン15と、確認取消しボタン16が表示される。また、投薬状況一覧画面10には、投薬履歴表示11等ごとに選択ボックス17が表示される。確認者に配布されたパスワードには、確認権限が付与されている。承認者に配布されたパスワードには、承認権限が付与されている。
まず、投薬履歴表示11等に対する確認の入力の手順について説明する。1つまたは複数の投薬履歴表示11等を選択ボックス17で選択し、この状態で、確認ボタン14を押下すると、管理端末3の表示部には本人確認画面が表示される。この本人確認画面に確認者のパスワードを入力することで、投薬履歴表示11等に対する確認の入力が終了する。投薬履歴表示11等に対する確認の取消し、および、承認の入力も、上記とほぼ同様の手順で行う。1つまたは複数の投薬履歴表示11等を選択ボックス17で選択した状態で確認取消しボタン16を押下し、表示される本人確認画面に、確認者のパスワードを入力する。1つまたは複数の投薬履歴表示11等を選択ボックス17で選択した状態で承認ボタン15を押下し、表示される本人確認画面に、承認者のパスワードを入力する。
投薬履歴表示11等に対する確認が管理端末3に入力されて、その情報が管理サーバ5に登録されると、管理端末3は、追加情報の入力が不可能となる。つまり、管理端末3は、投薬履歴表示11等に対する確認が入力されると、追加情報の入力が不可能となる。追加情報の入力は、例えば、情報入力ボタン13が押下できなくなったり、押下しても追加情報の入力画面が表示されなくなったりすることにより、不可能になる。また、投薬履歴表示11等に対する承認の入力は、投薬履歴表示11等に対する確認の情報が管理サーバ5に登録される前は不可能であって、投薬履歴表示11等に対する確認の情報が管理サーバ5に登録されると可能になる。つまり、投薬履歴表示11等に対する承認の入力は、投薬履歴表示11等に対する確認が入力される前は不可能であって、投薬履歴表示11等に対する確認が入力されると可能になる。承認の入力は、例えば、承認ボタン15を押下することができなくなることによって不可能になる。また、投薬履歴表示11等に対する承認が管理サーバ5に登録されると、投薬履歴表示11等に対する確認の取消しが入力不可能になる。つまり、投薬履歴表示11等に対する承認が管理端末3に入力されると、投薬履歴表示11等に対する確認の取消しが入力不可能になる。確認の取り消しの入力は、例えば、確認取消しボタン16を押下することができなくなることによって不可能になる。
図示は省略するが、管理端末3は、投薬状況一覧画面10以外に、入居者ごとの1日の投薬予定情報や投薬履歴を閲覧できる画面や、日ごとの投薬予定情報や投薬履歴が閲覧できる画面などを表示できる。
<管理サーバ5>
図3は、管理サーバ5の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、管理サーバ5は、受信部20と、送信部21と、基本情報管理部22と、投薬予定管理部23と、投薬履歴管理部25と、投薬適正判定部24と、追加情報管理部26と、ステータス情報管理部27と、データベース28とを有する。データベース28には、基本情報テーブル29と、投薬予定テーブル30と、投薬履歴テーブル31と、追加情報テーブル32と、ステータス情報テーブル33とが記憶されている。投薬適正判定部24は、本発明の判定手段に相当する。
(受信部20)
受信部20は、小型端末4から送信された3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報を受信する。受信部20は、小型端末4から送信された投薬実績信号(投薬実行信号および投薬中止信号)を受信する。受信部20は、小型端末4のカメラで撮影された入居者の顔写真を、小型端末4から受信してもよい。受信部20は、管理端末3から送信された各種の情報を受信する。
(送信部21)
送信部21は、投薬適正判定部24の判定結果を小型端末4に送信する。送信部21は、管理端末3および小型端末4からの要求に応じて、データベース28に登録された情報を管理端末3および小型端末4に送信する。
(基本情報管理部22)
基本情報管理部22は、管理端末3から送信された職員情報および入居者情報をデータベース28の基本情報テーブル29に登録し、管理する。基本情報テーブル29に登録される職員情報は、例えば、職員のID、氏名、職種(介護士、看護師等)、確認者権限の有無、承認者権限の有無、パスワード、所属する施設のIDや名称などの情報を含む。基本情報テーブル29に登録される入居者情報は、例えば、入居者のID、氏名、入居する施設のIDや名称などの情報を含む。また、基本情報管理部22は、管理端末3から送信された投薬時間区分および投薬時間間隔に関する設定情報を、データベース28の基本情報テーブル29に登録し、管理する。投薬時間区分および投薬時間間隔に関する設定情報とは、例えば、投薬時間区分および投薬時間間隔の名称や、その具体的な時間帯や時間間隔の情報である。
(投薬予定管理部23)
投薬予定管理部23は、管理端末3から送信された投薬予定情報を、データベース28の投薬予定テーブル30に登録し、管理する。投薬予定テーブル30に登録される投薬予定情報は、薬剤包袋ごとに設定された、被投薬者(入居者)、投薬日、投薬時間区分または投薬時間間隔などの情報を含む。投薬状況一覧画面10の投薬予定表示12は、投薬予定テーブル30に登録された投薬予定情報に基づいた表示である。
(投薬適正判定部24)
投薬適正判定部24は、小型端末4によって読み取られた3つの情報コード7、8、9の情報と、投薬予定テーブル30および基本情報テーブル29に登録された情報と、現在日時の情報とに基づいて、投薬の適正を判定する。以下、具体的に説明する。
投薬適正判定部24は、職員情報コード9から読み取られた職員情報と、基本情報テーブル29に登録された職員情報とを照合する。職員情報コード9から読み取られた職員情報と同じ情報が、基本情報テーブル29に登録されていない場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「職員情報異常」により、投薬が不適性であると判定する。なお、本明細書において、データベース28に情報が登録されていないとは、データベース28に情報が登録された後、削除された場合を含む。
投薬適正判定部24は、入居者情報コード8から読み取られた入居者情報と、基本情報テーブル29に登録された入居者情報とを照合する。入居者情報コード8から読み取られた入居者情報と同じ情報が、基本情報テーブル29に登録されていない場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「入居者情報異常」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、薬剤情報コード7から読み取られた入居者の情報と、入居者情報コード8から読み取られた入居者の情報とを照合する。薬剤情報コード7から読み取られた入居者の情報と、入居者情報コード8から読み取られた入居者の情報とが一致しない場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「人違い」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間区分または投薬時間間隔の情報と、基本情報テーブル29に登録された投薬時間区分または投薬時間間隔の設定情報とを照合する。薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間区分または投薬時間間隔と同じ情報が、基本情報テーブル29に登録されていない場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「時間情報異常」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、薬剤情報コード7から読み取られた投薬予定情報と、投薬予定テーブル30に登録された投薬予定情報とを照合する。薬剤情報コード7から読み取られた投薬予定情報と同じ情報が、投薬予定テーブル30に登録されていない場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「予定無し」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、薬剤情報コード7から読み取られた投薬日と、現在日とを照合する。薬剤情報コード7から読み取られた投薬日が、現在日と一致しない場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「投薬日異常」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間区分と、現在時刻とを照合する。現在時刻が、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間区分よりも早い場合または遅い場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「時間区分外」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、薬剤情報コード7から読み取られた投薬予定情報(但し、投薬時間区分の情報を含む)と、投薬履歴テーブル31に登録された現在日の投薬履歴とに基づいて、投薬の適正を判定する。具体的には、薬剤情報コード7から読み取られた入居者について、投薬履歴テーブル31に登録された現在日の投薬履歴を読み出す。そして、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間区分について、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴に、既に投薬実行信号の情報が登録されているかどうかを判定する。投薬実行信号の情報が登録されている場合には、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「二重投薬」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間間隔と、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴と、現在時刻とに基づいて、投薬の適正を判定する。具体的には、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間間隔と、投薬履歴テーブル31に登録された前回の投薬からの経過時間とを照合する。前回の投薬からの経過時間が、薬剤情報コード7から読み取られた投薬時間間隔よりも短い場合には、投薬適正判定部24は、投薬が不適性であると判定する。この場合、投薬適正判定部24は、「時間間隔未経過」により、投薬が不適性であると判定する。
投薬適正判定部24は、上述した検証を全て行った結果、投薬が不適正であるとの判定が1つも無かった場合には、投薬が適正であると判定する。
(投薬履歴管理部25)
投薬履歴管理部25は、投薬履歴を作成して、作成された投薬履歴をデータベース28の投薬履歴テーブル31に登録し、管理する。投薬履歴管理部25は、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、投薬適正判定部24による判定結果と、投薬実績情報とに基づいて、投薬履歴を作成する。より詳細には、投薬履歴管理部25は、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、投薬適正判定部24による判定結果とに基づいて、投薬履歴を作成する。その後、管理サーバ5が小型端末4から投薬実績信号を受信すると、投薬履歴管理部25は、投薬実績情報を、作成された投薬履歴に追加する。なお、投薬履歴管理部25は、上記の情報に加えて、投薬予約テーブル30に登録された投薬予約情報に基づいて、投薬履歴を作成してもよい。投薬状況一覧画面10の投薬履歴表示11は、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴に基づいた表示である。投薬履歴テーブル31に登録される投薬履歴は、投薬予定日時の情報(投薬予定日、投薬時間区分または投薬時間間隔)、入居者の情報、投薬を行ったまたは行おうとして中止した職員の情報、投薬実績情報、投薬実績信号の送信日時、投薬の適正の判定結果の情報を含む。
また、投薬履歴は、投薬状況一覧画面10の投薬実績の欄に表示される○、△、×のいずれかの情報を含む。投薬履歴管理部25は、投薬実績情報と、投薬の適正の判定結果との関係に応じて、○、△、×のいずれかを決定する。
投薬履歴は、投薬状況一覧画面10に表示される投薬履歴表示11の表示色の情報を含む。投薬履歴管理部25は、投薬実績情報と、投薬の適正の判定結果と、追加情報の有無に基づいて、投薬履歴表示11の表示色を決定する。追加情報の有無は、追加情報テーブル32に追加情報が登録されているか否かで判断する。投薬履歴管理部25は、管理端末3から追加情報を受信すると、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴に、表示色の情報を追加する。
(追加情報管理部26)
追加情報管理部26は、管理端末3から送信される投薬履歴表示11等に関する追加情報を、データベース28の追加情報テーブル32に登録する。追加情報は、投薬履歴管理部25によって管理される投薬履歴と対応付けて管理される。投薬状況一覧画面10の投薬履歴表示11は、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴と、追加情報テーブル32に登録された追加情報とに基づいた表示である。投薬状況一覧画面10の投薬予定表示12は、投薬予定テーブル30に登録された投薬予定情報と、追加情報テーブル32に登録された追加情報とに基づいた表示である。
(ステータス情報管理部27)
ステータス情報管理部27は、管理端末3から送信された情報に基づいて、投薬履歴表示11等のステータスに関する情報を、データベース28のステータス情報テーブル33に登録し、管理する。ステータス情報は、「未確認」、「確認済み」、「承認済み」のいずれかのステータスを含む。ステータスが「確認済み」の場合、ステータス情報は、確認者のID、氏名等の確認者に関する情報を含む。ステータスが「承認済み」の場合、ステータス情報は、確認者に関する情報に加えて、承認者のID、氏名等の承認者に関する情報を含む。ステータス情報は、投薬履歴管理部25によって管理される投薬履歴と対応付けて管理される。
投薬履歴管理部25によって投薬履歴が作成されると、ステータス情報管理部27は、この投薬履歴に対応付けて、ステータスが「未確認」のステータス情報を、ステータス情報テーブル33に登録する。管理端末3に投薬履歴表示11等に対する確認が入力されると、ステータス情報管理部27は、ステータス情報テーブル33に登録されたステータス情報に、確認者の情報を追加すると共に、ステータスを「未確認」から「確認済み」に変更する。管理端末3に投薬履歴表示11等に対する確認の取消しが入力されると、ステータス情報管理部27は、ステータス情報テーブル33に登録されたステータス情報から、確認者の情報を削除すると共に、ステータスを「確認済み」から「未確認」に変更する。管理端末3に投薬履歴表示11等に対する承認が入力されると、ステータス情報管理部27は、ステータス情報テーブル33に登録されたステータス情報に、承認者の情報を追加すると共に、ステータスを「確認済み」から「承認済み」に変更する。
投薬状況一覧画面10の投薬履歴表示11は、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴と、追加情報テーブル32に登録された追加情報と、ステータス情報テーブル33に登録されたステータス情報とに基づいた表示である。投薬状況一覧画面10の投薬予定表示12は、投薬予定テーブル30に登録された投薬予定情報と、追加情報テーブル32に登録された追加情報と、ステータス情報テーブル33に登録されたステータス情報とに基づいた表示である。
管理サーバ5は、投薬履歴表示11等のステータスに応じて、投薬履歴表示11等の確認、確認の取消し、および承認の入力の可否を決定し、その結果をデータベース27に登録する。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、職員が入居者に投薬しようとする場合の小型端末4と管理サーバ5で実行される処理を説明する。
まず、職員は、小型端末4を起動させて、投薬しようする薬剤包袋に付された薬剤情報コード7と、投薬しようとする入居者の専用物に付された入居者情報コード8と、自身の職員情報コード9を、小型端末4で読み取る(ステップS1)。小型端末4は3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報を自動的に管理サーバ5に送信する。
管理サーバ5は、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報を受信すると(ステップS2)、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、データベース28に登録されている情報とに基づいて、投薬の適正を判定する(ステップS3)。管理サーバ5は、投薬の適正の判定結果と、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報に基づいて、投薬履歴を作成して、作成された投薬履歴をデータベース28の投薬履歴テーブル31に登録する(ステップS4)。管理サーバ5は、投薬の適正の判定結果を小型端末4に送信する(ステップS5)。また、管理サーバ5から小型端末4へ、判定結果と共に入居者の顔写真が送信されてもよい。
小型端末4は、判定結果を受信すると、判定結果を表示させる(ステップS6)。小型端末4は、判定結果と共に入居者の顔写真を受信した場合には、判定結果と共に顔写真も表示せる。職員は、小型端末4に表示された判定結果を視認して、投薬の適正を確認する。判定結果と共に入居者の顔写真が小型端末4に表示される場合には、職員は、投薬しようとする入居者の顔と、顔写真とを照合して、本人確認を行う。そして、職員は、投薬を行う場合には、投薬実行ボタンを押下し、投薬を中止する場合には、投薬中止ボタンを押下する(ステップS7)。投薬実行ボタンが押下された場合には、小型端末4から管理サーバ5に投薬実行信号が送信され、投薬中止ボタンが押下された場合には、小型端末4から管理サーバ5に投薬中止信号が送信される。
管理サーバ5は、投薬実績信号(投薬実行信号または投薬中止信号)を受信すると(ステップS8)、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴に投薬実績情報を追加する(ステップS9)。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、小型端末4から投薬実行信号が管理サーバ5に送信されて、投薬履歴に投薬実績情報が追加された後に、管理端末3と管理サーバ5で実行される処理の一例について説明する。この場合に、投薬実績情報が追加された投薬履歴を、説明の便宜上、投薬履歴Xとする。また、投薬履歴Xに基づいて投薬状況一覧画面10に表示される投薬履歴表示11を、投薬履歴表示11Xとする。
投薬を行った職員は、管理端末3を起動させて、管理端末3から管理サーバ5にアクセスしてログイン処理を行い、管理端末3に投薬状況一覧画面10を表示させる(ステップS11)。投薬状況一覧画面10に表示される投薬履歴表示11Xの表示色は、第3色(例えば赤色)である。また、投薬履歴表示11Xの投薬実績の欄には、△が表示される。
職員は、投薬履歴表示11Xに設けられた情報入力ボタン13を押下して、追加情報を入力する(ステップS12)。入力された追加情報は管理端末3から管理サーバ5に送信される。管理サーバ5は、追加情報を受信すると(ステップS13)、追加情報をデータベース28の追加情報テーブル32に登録する(ステップS14)。また、管理サーバ5は、投薬履歴テーブル31に登録された投薬履歴Xを更新する(ステップS15)。具体的には、投薬履歴Xに含まれる投薬履歴表示11Xの表示色の情報が、第3色から第2色に変更される。
管理サーバ5は、更新された投薬履歴Xを管理端末3に送信する(ステップS16)。管理端末3は、更新された投薬履歴Xを受信すると、投薬状況一覧画面10の投薬履歴表示11Xを更新する(ステップS17)。具体的には、投薬履歴表示11Xの表示色が、第3色から第2色に変更される。このとき、投薬履歴表示11Xのステータスは、「未確認」である。
その後、管理端末3は、確認者による投薬履歴表示11Xの確認の入力が可能となる。管理端末3に投薬履歴表示11Xの確認を入力する場合に、管理端末3と管理サーバ5で実行される処理について、図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
確認者は、管理端末3から管理サーバ5にアクセスしてログイン処理を行い、管理端末3に投薬状況一覧画面10を表示させる(ステップS21)。確認者は、選択ボックス17により投薬履歴表示11Xを選択して、確認ボタン14を押下する(ステップS22)。すると、管理端末3は、本人確認画面を表示する(ステップS23)。確認者は、この本人確認画面に確認者のパスワードを入力する(ステップS24)。管理端末3に入力されたパスワードは管理サーバ5に送信される。
管理サーバ5は、受信したパスワードと、データベース28の基本情報テーブル29に登録されたパスワードとを照合する。パスワードが正しければ(ステップS25:YES)、管理サーバ5は、データベース28のステータス情報テーブル33に登録されたステータス情報を更新する(ステップS26)。
管理サーバ5は、更新されたステータス情報を管理端末3に送信する(ステップS27)。管理端末3は、更新されたステータス情報を受信すると、投薬状況一覧画面10の投薬履歴表示11Xを更新する(ステップS28)。具体的には、投薬履歴表示11Xのステータスの欄が空欄から「確認済み」に変更されると共に、確認者の氏名が表示される。
一方、パスワードが正しくない場合には(ステップS25:NO)、管理サーバ5はエラーメッセージを管理端末3に送信する。管理端末3は受信したエラーメッセージを表示する(ステップS29)。
その後、管理端末3は、確認者による投薬履歴表示11Xの確認の取消しの入力、または、承認者による投薬履歴表示11Xの承認の入力が可能となる。確認者による投薬履歴表示11Xの確認の取消しの入力、または、承認者による投薬履歴表示11Xの承認の入力を行う場合に、管理端末3と管理サーバ5で実行される処理は、投薬履歴表示11Xの確認の入力をした場合と類似するため、説明を省略する。
本実施形態の投薬支援システム1は、以下の特徴を有する。
管理端末3は、投薬予定情報と投薬実績情報とを対応付けた投薬履歴表示11を表示する。したがって、投薬履歴表示11を見ることにより、確認者や承認者を含む職員は、投薬実績が適正であったか否かを確認することができる。さらに、管理端末3は、投薬履歴に関する追加情報を入力可能なため、投薬者である職員がその投薬実績の妥当性を評価するための情報を投薬履歴の情報に補足して入力することができる。
また、管理端末3は、入力された追加情報を表示すると共に、確認権限を有する確認者は、投薬履歴表示11に対する確認を管理端末3に入力できる。したがって、確認者は、入力された追加情報に基づき投薬実績の妥当性を評価しつつ、投薬履歴に対する確認を入力できる。そして、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する確認の有無を表示する。そのため、確認者による投薬履歴の確認漏れを防止することができる。さらに、確認者によって投薬履歴表示11に対する確認が管理端末3に入力された後は、管理端末3は追加情報の入力が不可能となる。そのため、確認者が確認を行った後に追加情報の入力や変更がなされるのが防止される。以上のように、確認者による投薬履歴の確認がなされたことと、確認者による当該確認がどのような追加情報に基づいてなされた結果であるかとが、情報として確保される。よって、予定と合わない投薬実績を運用として許容する場合であっても投薬実績の妥当性の判断を確実に担保できる。
承認権限を有する承認者は、管理端末3に投薬履歴表示11に対する承認を入力できる。管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認の有無を表示する。そのため、承認者による投薬履歴の確認漏れ(承認漏れ)を防止することができる。
また、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する確認が入力される前は、投薬履歴表示11に対する承認の入力が不可能である。そして、投薬履歴表示11に対する確認が入力されると、投薬履歴表示11に対する承認の入力が可能となる。そのため、確認者が確認していない投薬履歴表示11に対して、承認者が承認を入力してしまうのを防止できる。したがって、承認者が、投薬履歴表示11に対する確認の有無を確認し間違えるのを防止できる。また、確認後に承認を行うという順序を明確化できるので、確認者と承認者の権限の序列を明確化できる。
管理端末3は、確認者によって投薬履歴表示11に対する確認の取消しを入力可能である。そのため、確認者が投薬履歴表示11に対する確認を管理端末3に入力しても、その後、確認者が投薬履歴表示11に対する確認の取消しを入力することで、職員は追加情報を管理端末3に入力することができる。
管理端末3は、承認者によって投薬履歴表示11に対する承認が入力されると、投薬履歴表示11に対する確認の取消しの入力が不可能となる。したがって、承認者が投薬履歴表示11に対する承認を入力した後で、確認者が投薬履歴表示11に対する確認の取消しを入力して、追加情報が入力可能となることを防止できる。そのため、承認者による投薬履歴の承認がなされたことと、承認者による当該承認がどのような追加情報に基づいてなされた結果であるかとが、情報として確保される。
職員は投薬を行う前に、小型端末4によって薬剤情報コード7、入居者情報コード8および職員情報コード9を読み取る。管理サーバ5(判定手段)は、小型端末4が読み取った薬剤情報コード7、入居者情報コード8および職員情報コード9の情報と、管理サーバ5で管理された情報とに基づいて、投薬の適正を判定する。小型端末4は、この判定結果を表示する。そのため、投薬者(職員)は、投薬が適正であるかどうかを確認した上で、投薬を行うことができ、投薬ミスを防止できる。
投薬の適正の判定結果が不適正の場合、投薬者は、投薬実行信号または投薬中止信号のいずれかの信号を選択して、小型端末4から管理サーバ5に送信する。投薬を中止する場合には、投薬中止信号を選択し、投薬を実行する場合には、投薬実行信号を選択する。例えば、薬剤情報コード7に記録された投薬予定時間と、実際の投薬時間が異なっており、投薬の適正の判定結果が不適正であっても、状況によっては、投薬を行ってよい場合がある。このような場合に、投薬実行信号を送信して投薬を実行できる。
投薬履歴表示11は、投薬予定情報と、投薬の適正の判定結果と、小型端末4から管理サーバ5に送信された投薬実行信号または投薬中止信号とに基づいて作成される。したがって、投薬履歴表示11を閲覧することで、投薬に関する詳細な情報を確認することができる。
小型端末4は、投薬の適正の判定結果が適正の場合に、投薬者によって選択された投薬実行信号および投薬中止信号のいずれかの信号を管理サーバ5に送信する。したがって、投薬の適正の判定結果が適正であって、且つ、例えば入居者が不在で投薬を行うことができない場合に、小型端末4から投薬中止信号を管理サーバ5に送信できる。したがって、様々な状況に対応した投薬履歴表示11を作成できる。
管理端末3に表示される投薬履歴表示11の表示色は、投薬の適正の判定結果と、小型端末4から管理サーバ5に送信された投薬実行信号または投薬中止信号との関係に基づいて変更される。そのため、管理端末3に表示される投薬履歴表示11の文字等を読まなくても、表示色を見るだけで投薬履歴表示11に含まれる情報の一部を把握することができる。したがって、確認者が投薬履歴表示11を確認しやすくなり、投薬履歴表示11に含まれる情報の確認漏れをより確実に防止できる。
投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理端末3から管理サーバ5に送信された場合、管理端末3に表示される投薬履歴表示11の表示色は、投薬履歴に関する追加情報を管理端末3に入力済みか否かによって変更される。そのため、管理端末3に表示される投薬履歴表示11の文字等を読まなくても、表示色を見るだけで追加情報が入力済みか否かを迅速かつ容易に把握できる。
投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理端末3から管理サーバ5に送信された場合、投薬ミスの可能性がある。そのため、投薬者は、投薬履歴に関する追加情報として、投薬ミスではない理由を管理端末3に入力することが好ましい。投薬履歴表示11の表示色によって追加情報が入力済みか否かを迅速かつ容易に把握できるため、投薬者による追加情報の記入漏れを防止できる。
また、投薬履歴表示11の表示色によって追加情報が入力済みか否かを迅速かつ容易に把握できることで、確認者は、投薬ミスがないかどうかの確認を迅速かつ容易に行うことができる。したがって、投薬履歴の確認漏れをより確実に防止できる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。また、後述する変更例は適宜組み合わせて実施することができる。
上記実施形態では、投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬実行信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬実績表示11の投薬実績の欄には△が表示される。しかし、△の代わりに、○が表示されてもよい。
上記実施形態では、投薬の適正の判定結果が適正であって、且つ、投薬実行信号が管理サーバ5に送信された場合には、投薬実績表示11の投薬実績の欄には○が表示される。また、投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、投薬中止信号が管理サーバ5に送信された場合にも、投薬実績表示11の投薬実績の欄には○が表示される。しかし、両者の場合が区別できるように、表示が異なっていてもよい。例えば、前者が◎で後者が○であってもよい。
投薬状況一覧画面10に表示される情報の項目は、上記実施形態で述べた項目に限らない。これより少なくても多くても良い。
上記実施形態では、投薬の適正の判定結果と投薬実績情報との関係と、追加情報の有無に基づいて、投薬履歴表示11の表示色が設定されるが、投薬履歴表示11の表示色が1色のみであってもよい。
投薬履歴表示11の表示色は、投薬の適正の判定結果と投薬実績情報との関係と、追加情報の有無に基づいて、上記実施形態とは異なる分類で設定されてもよい。例えば、投薬の適正の判定結果が不適正であって、投薬実行信号が管理サーバ5に送信され、追加情報が管理サーバ5に登録されている場合と、投薬の適正の判定結果が不適正であって、投薬中止信号が管理サーバ5に送信された場合とで、投薬履歴表示11の表示色が異なっていてもよい。上記実施形態では、両者の場合、投薬履歴表示11の表示色は、共に第2色(例えば黄色)である。
投薬履歴表示11の表示色は、追加情報の有無に関わらず、投薬の適正の判定結果と投薬実績情報との関係だけで設定されてもよい。
追加情報は、例えば、適正でない投薬を行ったことに関してあらかじめ登録された理由を選択することによって入力されてもよいし、自由記載が可能なコメント入力によって入力されてもよい。また、これらの両方によって入力されてもよい。
上記実施形態では、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認の取消しの入力が不可能であるが、投薬履歴表示11に対する承認の取消しの入力が可能であってもよい。
上記実施形態では、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認が入力された後は、投薬履歴表示11に対する確認の取消しの入力が不可能である。しかし、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認が入力された後であっても、投薬履歴表示11に対する確認の取消しの入力が可能であってもよい。
上記実施形態では、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認が入力される前は、投薬履歴表示11に対する確認の取消しの入力が可能である。しかし、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認の有無に関わらず、投薬履歴表示11に対する確認の取消しの入力が不可能であってもよい。
上記実施形態では、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認の有無を表示し、投薬履歴表示11に対する確認の入力後、投薬履歴表示11に対する承認を入力可能となっている。しかし、管理端末3は、投薬履歴表示11に対する承認の有無を表示せず、投薬履歴表示11に対する承認を入力できなくてもよい。
本発明において、「投薬履歴に対する承認」とは、特定の権限を有する者が投薬履歴に対する確認を行うことである。本発明の投薬支援システムを適用した実施形態では、「確認」および「承認」という語句が使用されなくてもよい。例えば、「投薬履歴に対する確認」を「投薬履歴に対する第1確認」とし、「投薬履歴に対する承認」を「投薬履歴に対する第2確認」としてもよい。
QRコード(登録商標)等の二次元コードからなる薬剤情報コード7、入居者情報コード8、および職員情報コード9の代わりに、RFIDタグ(Radio Frequency Identification)からなる薬剤情報タグ、入居者情報タグ、および職員情報タグを設けてもよい。薬剤情報タグ、入居者情報タグ、および職員情報タグは、それぞれ本発明の薬剤情報記録媒体、被投薬者情報記録媒体、および投薬者情報記録媒体に相当する。この場合、小型端末4は、RFIDタグに記録された情報を、非接触で近距離から読み取り可能なRFIDリーダを備える。
上記実施形態では、管理サーバ5は、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、投薬予定テーブル30および基本情報テーブル29に登録された情報と、現在日時の情報とに基づいて、投薬の適正の判定を行っている。しかし、管理サーバ5は、職員情報コード9に記録された職員情報と、投薬予定テーブル30および基本情報テーブル29に登録された情報を使用せずに、薬剤情報コード7と入居者情報コード8から読み取られた情報と、現在日時の情報とに基づいて、投薬の適正の判定を行ってもよい。
上記実施形態では、管理サーバ5が、小型端末4によって3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、管理サーバ5で管理される情報とに基づいて、投薬の適正の判定を行い、その判定結果を小型端末4に送信している。しかし、小型端末4が、管理サーバ5で管理される情報を管理サーバ5から受信して、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、管理サーバ5で管理される情報とに基づいて、投薬の適正の判定を行ってもよい。この場合、小型端末4は、本発明の判定手段を備える。
本発明の投薬支援システムの管理手段は、管理サーバ5でなく、管理端末3に設けられていてもよい。この場合、投薬支援システムは、3つの情報コード7、8、9から読み取られた情報と、管理手段で管理される情報とに基づいた投薬の適正の判定を行わなくてもよい。つまり、本発明の投薬支援システムにおいて、管理手段で管理される投薬履歴は、投薬の適正の判定結果を含んでいなくてもよい。投薬履歴は、投薬予定情報と投薬実績情報とを対応付けて作成されていればよい。ここでの投薬実績情報とは、投薬を実行または中止したという情報である。投薬予定情報と投薬実績情報を管理手段が取得する手段は、特に限定されない。
本発明の投薬支援システムの適用対象は介護施設に限らず、病院等の医療施設であってもよい。この場合、被投薬者は患者である。また、本発明の投薬支援システムにおいて、
投薬者は、介護士などの介護職員に限らない。投薬者は、看護師であってもよい。
1 投薬支援システム
3 管理端末
4 小型端末(投薬時使用端末)
5 管理サーバ
7 薬剤情報コード(薬剤情報記録媒体)
8 入居者情報コード(被投薬者情報記録媒体)
9 薬剤情報コード(投薬者情報記録媒体)
24 投薬適正判定部(判定手段)

Claims (8)

  1. 被投薬者に対する投薬予定情報と投薬実績情報とを対応付けた投薬履歴を管理する管理手段と、
    前記投薬履歴を表示すると共に、前記投薬履歴が示す投薬実績の妥当性を評価するための追加情報を入力可能な管理端末とを備える投薬支援システムであって、
    前記管理端末は、前記追加情報が入力された場合には前記追加情報が表示されると共に、前記投薬履歴に対する確認の有無が表示され、確認権限を有する確認者によって前記投薬履歴に対する前記確認の入力が可能であると共に、前記投薬履歴に対する前記確認が入力されると、前記投薬履歴に関する前記追加情報の入力が不可能となることを特徴とする投薬支援システム。
  2. 前記管理端末は、前記投薬履歴に対する承認の有無が表示され、前記投薬履歴に対する前記確認が入力される前は、前記投薬履歴に対する前記承認の入力が不可能であって、前記投薬履歴に対する前記確認が入力された後は、承認権限を有する承認者によって前記投薬履歴に対する前記承認の入力が可能となることを特徴とする請求項1に記載の投薬支援システム。
  3. 前記管理端末は、前記確認者によって前記投薬履歴に対する前記確認の取消しを入力可能であること特徴とする請求項1または2に記載の投薬支援システム。
  4. 前記管理端末は、前記承認者によって前記投薬履歴に対する前記承認が入力されると、前記確認の取消しが入力不可能になることを特徴とする請求項3に記載の投薬支援システム。
  5. 前記管理手段が、ネットワークを介して前記管理端末と接続された管理サーバであり、
    薬剤に付されて当該薬剤に関する情報が記録された薬剤情報記録媒体と、
    被投薬者の専用物に付されて当該被投薬者に関する情報が記録された被投薬者情報記録媒体と、
    投薬者の専用物に付されて当該投薬者に関する情報が記録された投薬者情報記録媒体と、
    前記投薬者によって使用され、前記ネットワークを介して前記管理サーバに接続され、前記薬剤情報記録媒体、前記被投薬者情報記録媒体および前記投薬者情報記録媒体を読み取り可能な投薬時使用端末と、
    前記投薬時使用端末が読み取った前記薬剤情報記録媒体、前記被投薬者情報記録媒体および前記投薬者情報記録媒体の情報と、前記管理サーバで管理された情報とに基づいて、投薬の適正を判定する判定手段と、をさらに備え、
    前記投薬時使用端末は、前記判定手段による投薬の適正の判定結果を表示し、前記判定結果が不適正の場合に、前記投薬者によって選択された投薬実行信号および投薬中止信号のいずれかの信号を前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバは、前記投薬予定情報と、前記判定手段による投薬の適正の判定結果と、前記投薬時使用端末から受信した前記投薬実行信号または前記投薬中止信号とに基づいて、前記投薬履歴を作成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の投薬支援システム。
  6. 前記投薬時使用端末は、前記判定手段による投薬の適正の判定結果が適正の場合に、前記投薬者によって選択された前記投薬実行信号および前記投薬中止信号のいずれかの信号を前記管理サーバに送信することを特徴とする請求項5に記載の投薬支援システム。
  7. 前記管理端末は、
    前記判定手段による投薬の適正の判定結果と、前記投薬時使用端末から前記管理サーバに送信された前記投薬実行信号または前記投薬中止信号との関係に基づいて、前記投薬履歴の表示色を変更することを特徴とする請求項5または6に記載の投薬支援システム。
  8. 前記管理端末は、
    前記判定手段による投薬の適正の判定結果が不適正であって、且つ、前記投薬実行信号が前記管理端末から前記管理サーバに送信された場合に、前記追加情報を前記管理端末に入力済みか否かによって、前記投薬履歴の表示色を変更することを特徴とする請求項7に記載の投薬支援システム。
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